【鬼滅の刃】半天狗がクズ過ぎる！人間時代の過去エピソードと鬼になった経緯は？

鬼滅の刃 刀鍛冶の里編の半天狗といえば、上弦の鬼らしからぬ性格からクズとの声も目立ちます。人間時代から数々の悪事に手を染め、奉行所から死刑を言い渡された半天狗。そんな彼を救ったのが鬼舞辻無惨であり、半天狗の卑劣な性格が鬼向きだったと推測されます。以下では、鬼滅の刃・半天狗の人間時代や過去を紹介します。その他、半天狗に強烈な印象を与えた奉行や鬼舞辻無惨との関係もあわせて紹介します。

鬼滅の刃 刀鍛冶の里編は、原作漫画12巻100話～15巻127話にあたるエピソードです。時系列は、遊郭編から無限城編の間にあたります。2023年4月9日からは、アニメ3期として刀鍛冶の里編が放送予定です。

刀鍛冶の里編は「鬼滅の刃」にて最終決戦につながります。上弦の鬼・2体が同時に里を襲撃する激戦回となっています。また、主要メンバーの入れ替えも行われ、恋柱・甘露寺蜜璃、霞柱・時透無一郎、不死川玄弥が本格登場します。

炭治郎は修理に出していた刀を受け取るべく、刀鍛冶の里へ足を踏み入れます。新たな柱や同期剣士との交流もつかの間、上弦の鬼・肆と伍が襲い掛かります。上弦の鬼の血鬼術に苦戦を強いられ、鬼殺隊の敗北が頭をよぎります。しかし、炭治郎たちの奮闘が功を奏し、上弦の鬼・2体を倒すことに成功します。同時に、禰豆子も太陽を克服し、鬼の頭である鬼舞辻無惨との決戦が現実味を帯び始めます。

鬼舞辻無惨の部下で、位は上弦の肆です。身長は166cmで体重は56kg、見た目年齢は87歳と推測され、2本の角と額のコブが特徴です。何かに怯えており、事あるごとに「ヒィィィ」と叫ぶなど小心な性格が目立ちます。しかし、これらは半天狗の演技であり、か弱い自分を周囲に知らしめるためです。戦闘時には分裂体を使って攻撃し、終わりの見えない攻撃で相手を苦しめます。

半天狗の過去は、炭治郎に頸を斬り落とされた際に走馬灯として描かれました。見開き2ページでありながら密度の濃い内容であり、半天狗の醜悪を晒す結果となりました。人間時代からどうしようもなかった半天狗。心優しい炭治郎も、半天狗には同情を見せることはありませんでした。以下では、鬼滅の刃・半天狗の人間時代の過去を紹介します。その他、奉行所でのやり取りや鬼舞辻無惨との出会いもまとめました。

人間時代の半天狗は盲目であり、お金持ちの旦那様の保護を受けていました。旦那様の元には他の盲目たちも保護され、やがて彼らは当道座を結成します。しかし、彼らの中には盲目ではない人物が紛れており、その者こそ半天狗でした。なぜ、半天狗は自分は盲目だと嘘をついたのでしょうか。その理由は、弱者を演じることで人から親切を得ようとする、利己的な目的がありました。

また、盲目を演じることは、盗みを働くうえでも有効な手段でした。仮に自分が窃盗犯だと疑われても、盲目を理由に言い逃れができるからです。半天狗は盲目になりきることで、自分が弱者であることを周囲にアピールしていました。同時に、金品のありそうな屋敷に目星をつけ、盗みを繰り返す日々を送っていました。

周囲に盲目だと信じ込ませ、犯罪を繰り返してきた半天狗。彼の犯行は、盲目たちの生活を援助する旦那様の屋敷にもおよびます。仲間たちが盲目のため、盗みの現場を目撃される危険がなかったからです。後に、盗みの件は旦那様に気づかれてしまうも、優しすぎる旦那様は奉行所へ訴えようとしません。しかし、盲目仲間は許すことができず、旦那様への恩から半天狗を奉行所につき出そうとします。

半天狗は反省するどころか、自分は悪くないと弁明します。手が勝手に動いて盗みをしてしまった、自分の意思ではないと自己防衛にでました。その時、勢い余って盲目仲間を手にかけてしまい、半天狗は連行されます。奉行所では半天狗の過去を調べており、隣町で盗みと殺人を繰り返す悪党だったことを突き止めました。一方の半天狗は、盲目を理由に一連の犯行を否定します。

もし、半天狗が本物の盲目であれば、奉行所で調べ上げた事実はすべて嘘になります。一方、半天狗の裁くある奉行は、半天狗が盲目ではない決定的な証拠を掴んでいました。以前、奉行所で盲目と対面した際、盲目の者は塀の方を向いていました。そして、役人に声をかけられて、初めて役人が来たことに気づきます。一方、半天狗の行動は盲目にしては違和感があり、ついに半天狗が盲目でないことを見抜きます。

嘘がばれた半天狗は、何とか言い訳をして奉行所からの解放を試みます。ここでも、盗みを働いたのは自分の手であり、己の意思でないと訴えました。しかし、それなら悪事を働く腕を斬り落とせばよいと、切り返されます。また、前にいた町での犯行についても、自分がやったのではないと無実を訴えます。しかし、半天狗がどんな言い訳をしても、奉行所では通用しませんでした。

最後まで反省の色を見せず、自分の正当性ばかりを主張する半天狗に同情の余地はありません。半天狗の犯した罪は数えきれないものであり、奉行所では厳しい処罰が検討されます。そして、半天狗は打ち首を言い渡され、翌日に刑が執行されます。

奉行所の牢屋では、打ち首を明日に控えながら、己の正当性を主張する声が響いていました。自分は悪くない、なぜ弱者の自分が裁かれるのかと、最後の悪あがきに出ます。死を目前にしても、半天狗は改心するどころか、ますます卑劣な性格を強めていきます。同情の余地のない半天狗を助ける者はおらず、時間だけが過ぎていきました。その時、偶然通りかかった鬼舞辻無惨が、半天狗へ救いの手を差し伸べます。

半天狗の卑劣な性格、利己的な考えは鬼としての素質にあふれていました。また、有能な部下が欲しい無惨としても、半天狗はまたとない人材といえるでしょう。明日には刑が執行される半天狗は、打ち首で果てるより、鬼として生きるを選びます。そして、鬼舞辻無惨に命を救われる形で鬼となり、牢屋から解放されます。

鬼舞辻無惨によって命を救われた半天狗は、奉行への復讐に乗り出します。口封じとして襲撃された奉行でしたが、彼は最後まで自分の信念を貫き通します。どれだけ言い逃れをしても、事実を変えることはできないと訴えます。最後に、自分の命で罪を償う時が来ると言い放って絶命しました。そして、大正時代に突入し、半天狗はかつての奉行を彷彿させる鬼殺剣士と対峙します。

半天狗は、人間時代から救いようのない性格でした。過去を知るごとに半天狗の卑劣さが浮き彫りになり、クズ過ぎるとの酷評も見られます。利益の追求のためなら平気で嘘をつき、他者に責任転嫁することで己の身を守っていました。また、半天狗のクズな性格からは、本編では語られなかった壮絶な過去も想像できるでしょう。以下では、鬼滅の刃から半天狗の性格がクズ過ぎると評される理由について考察しました。

人間時代から嘘にまみれ、自分を正当化するためなら嘘を重ねることをいとわない半天狗。まさに、悪者を絵に書いたような人物でしょう。鬼舞辻無惨の部下でもっとも外道とも評される半天狗ですが、彼には虚言癖があったとも考えられます。なぜ、半天狗は嘘をつくようになったのでしょうか。その理由は、彼の舌に刻まれた「怯」の文字から推測できます。

人間時代は若い頃から辛酸をなめ、苦しみから目をそらす手段として嘘をつき始めたと考察できます。そのような経験を受け、理不尽な仕打ちから自分を守るために、嘘をつき始めたのでしょう。そのため、周囲から半天狗は、息を吐くように嘘をつくように見えてしまいます。しかし、本人は嘘をついている自覚が全くなく、自分が正しいと信じて疑いません。半天狗のような人間ならば、鬼舞辻無惨も血を与えたくなるでしょう。

半天狗は、自分は善良な弱者だと考えており、周囲にもそのように振舞っています。また、作中のセリフから半天狗は重度の被害妄想に囚われているとも考えられます。自分に向かってくる者はすべて悪者と捉える思考から、それらが読み取れるでしょう。そのため、奉行所での取調でも、いかに自分が弱い人間であるかを訴えています。しかし、半天狗の嘘は奉行をだますどころか、同情を誘うこともできませんでした。

また、半天狗の被害妄想は、鬼化した後も収まることなく、むしろ悪化したとも考えられるでしょう。己の頸を狙う鬼殺隊士を弱い者いじめと評し、彼らから逃げようとします。臆病だから周囲を極端に怖がり、些細なことを気にせずにはいられなかったでしょう。半天狗の性格が、被害妄想に囚われる原因となったと考察できます。

半天狗は臆病な性格から、他人が悪く見えてしまいます。しかし、彼の卑劣な性格は、臆病だけでなく、物事を自分に都合よく捉える癖も要因となっているでしょう。半天狗は人間時代から己の利益の追求に貪欲でした。自身を正当化するためならどんな嘘も平気でつき、自分の罪を認めようとしません。他人に罪をなすりつけることで、己を守ろうとします。また、責任転嫁できる人間がいなければ、自分の意思ではないことを訴えます。

奉行所の取調でも、手が勝手に動いたとそれらしい理由を語り、責任逃れを試みます。しかし、そのような言い訳が奉行所に通用するはずもありません。盗みができないように手を斬り落とされそうになる、最悪の事態を自ら招いてしまいます。それでも、半天狗は自分の罪を認めようとしません。それどころか、今度は腕を斬り落とした奉行所を悪者に仕立るでしょう。

人間時代から救いのない性格だった半天狗。彼がそのような性格になってしまったのは、元来、臆病な性格に被害妄想が入ったことでしょう。自分に向かってくる者への恐怖、怒りや憎悪が虚言癖を生み出し、犯罪に手を染めたと考えられます。このような厄介な性格は、上弦の弐・童魔を彷彿させるでしょう。彼は、半天狗とは対照的に感情に乏しく、他人への共感のなさがあげられます。

一見すると、2人には共通点がないように思えるでしょう。しかし、己の利益のためなら手段を選ばない考えは似ています。また、どれだけ自分に非があってもそれらを認めようとしない、同情の余地のなさも共通しています。もしかしたら、どこまでも自己中心的な考えが、鬼舞辻無惨を引きつけたでしょう。

半天狗は鬼舞辻無惨に血を与えれられ、打ち首から逃れることができました。しかし、彼の臆病な性格は鬼化しても変わることはありません。そのため、半天狗の血鬼術は、彼の性格を反映したような能力となっています。戦闘シーンでは上弦の鬼らしい強さを発揮し、鬼殺隊を敗北寸前まで追い込みました。以下では、鬼滅の刃の半天狗の強さや血鬼術、分裂体を紹介します。

登場まもなく、半天狗は時透無一郎に頸を斬り落とされてしまいます。しかし、彼は絶命するどこか、傷口から分裂体を生み出し鬼殺隊を襲撃しました。半天狗の血鬼術は分裂能力であり、半天狗の感情を元に生み出されます。分裂体は個体ごとに自我をもち、かつ感情ごとに別の血鬼術を持っています。また、本体が窮地に追い込まれると強くなり、分裂体を結合させて新たな個体を作り出すこともできました。

分裂体は本体を倒さない限り死なず、分裂体を倒してもさらに個体を増やすことにつながります。しかし、分裂を繰り返すと個体あたりの力が衰えるため、攻撃力は弱まりました。また、分裂体が使ったエネルギーは本体の体力を消耗させるデメリットもあります。

半天狗の分裂体は、本体に代わって戦闘をする個体と本体を守るための個体の2種類が存在します。戦闘に特化した個体は、喜怒哀楽の感情をベースにした分裂体で、それぞれの血鬼術を駆使して戦うのです。また、喜怒哀楽を結合させるとさらに強力な分裂体が生み出されます。以下では、半天狗の血鬼術で生み出された、分裂体・計6体の強さや能力を紹介します。

喜怒哀楽の「怒」をつかさどる分裂体で、本体の頸が斬られた際に登場しました。左右で柄の異なる着物を身に着け、錫杖を握った姿が特徴です。常に怒っているように見えるも、性格は冷静沈着で判断力に優れます。戦闘では、喜怒哀楽の司令塔を担いながら、雷の能力を駆使して相手を追い込みます。

序盤は、雷攻撃で炭治郎たちを追い込むも、空喜の一部を避雷針に利用されて攻撃を阻まれました。そして、爆血刀とヒノカミ神楽を組み合わせた攻撃を受け、大ダメージを負います。最後まで炭治郎たちを追い込んだものの、あと一歩及びませんでした。その後、頸を斬られそうになった本体の断末魔を聞きつけ、喜怒哀楽の3体を吸収します。結合後は憎珀天となり、恋柱・甘露寺蜜璃と対峙します。

喜怒哀楽の「楽」をつかさどる分裂体で、最初に出てきた積怒から分裂した個体です。何事にも楽しさを見いだすことができる明るい性格の持ち主です。戦闘では突風を起こす団扇を使用し、相手を飛ばしたり、押しつぶす攻撃を繰り出します。作中では、時透無一郎を玉壺のいる方角へ飛ばした後、禰豆子と対峙しています。また、突風で建物を破壊し、炭治郎と禰豆子の逃げ道をふさいでいます。

団扇から繰り出される突風は、団扇に備わった能力と推測されます。そのため、可楽以外の者が団扇を仰いでも突風を起こすことができ、可楽も飛ばされていました。一方、可楽の戦闘は団扇の能力に依存しているため、純粋な力はかなり低いと考えられます。最後は、本体の断末魔を合図に、積怒に吸収される形で結合し、憎珀天へ生まれ変わりました。

喜怒哀楽の「喜」を司る分裂体で、読み方は「うろぎ」です。可楽から分裂した個体であり、何事に対しても喜びを見いだすことができる前向きな性格の持ち主といえます。鳥人間という異形の姿が特徴で、飛行能力を持った珍しいタイプの鬼です。また、手足の鉤爪は金剛石を砕くほどの握力を誇り、積怒や哀絶にはない強さを感じさせるでしょう。

空喜の能力は飛行の他、口から超音波を放つ攻撃を繰り出します。作中では炭治郎と対峙し、得意の空中戦に持ち込み、炭治郎を倒そうと試みます。しかし、一瞬の隙を炭治郎に突かれ、ヒノカミ神楽の攻撃を受けて超音波攻撃は外されます。その後も飛行能力に目を付けられ、可楽・禰豆子の元へ向かう移動手段として利用されました。

喜怒哀楽の「哀」をつかさどる分裂体で、積怒から分裂した個体です。何事にも哀しみを感じてしまう性格で、対峙した玄弥の特異体質を哀しみました。戦闘では十文字槍を武器とし、並みはずれた身体能力と体術を駆使して戦います。作中では、玄弥の南蛮銃を受けた積怒から分裂し、本体を追いかける炭治郎・玄弥の足止めを担います。

戦闘力は、喜怒哀楽の中でもっとも強く、十文字槍に血鬼術をまとわせた激涙刺突を必殺技に持ちます。短時間に槍を突き出す攻撃は、通常の人間であれば致命傷となります。しかし、鬼喰いの体質を持つ玄弥には致命傷にならず、戸惑いを隠せませんでした。また、積怒によって吸収される際は反抗する素振りを見せています。

炭治郎に追い込まれた本体の「憎」の感情から生み出された分裂体です。積怒の号令を受け、可楽・空喜・哀絶が吸収されたことで誕生しました。積怒をベースとし、少年のような見た目と背中の連鼓が特徴です。半天狗の自己擁護を具現化した分裂体で、本体は守るべき存在とみなしています。同時に、本体に向かう者は敵と定め、容赦ない攻撃を繰り出します。

半天狗の分裂体の中ではもっとも若い見た目であるものの、戦闘力は柱並みです。また、喜怒哀楽の技を引き続き使用でき、背中の連鼓で技を強化できます。一方、憎珀天の能力には木ノ竜（トカゲ）があり、相手を取り込み押しつぶして攻撃します。作中では、甘露寺蜜璃と対峙し、鬼殺隊の柱を敗北寸前まで追い込みました。

本体を隠すために生み出された分裂体で、舌に「恨」の文字が刻まれています。外見は、半天狗に非常に近く、本体より一まわり大きいサイズです。半天狗の本体を守ることに特化した個体であり、小さくなった本体を心臓部に隠しています。作中では、鬼殺隊から逃げることに特化し、隊士と戦うことはしませんでした。または、恨の鬼には戦闘能力が備わっていない可能性も考えられます。

当初は、本体の鬼と推測され、炭治郎たちに頸を狙われました。しかし、頸を斬っても死なないことから偽者と判明します。恨の鬼には攻撃力は備わっていないものの、胴体になっても移動できる耐久性の高さが持ち味です。また、短時間であれば太陽の光を浴びても平気であり、遠くに逃げ延びることが可能です。最後は、本体の居所を知られ、半天狗の頸が斬り落とされたことで消滅しました。

頸を斬るごとに新たな分裂体を生み出す半天狗の血鬼術。分裂体は斬られるごとに個体を増やし、結合することで強力な分裂体へと生まれかわります。鬼殺隊にとって半天狗との戦いはこれまでにない激戦となりました。もし、半天狗の頸を斬り落とすのが遅かったら、鬼殺隊は敗北していたでしょう。以下では、鬼滅の刃の半天狗の死亡シーンや、空席になった上弦の肆の後継者について紹介します。

時には苦戦を強いられながらも、何とか半天狗の頸を斬り落とした炭治郎。しかし、その舌に刻まれた文字を確認すると、「恨」と書かれていました。実は、この個体も半天狗の分裂体であり、本体を守る役目を担っていました。本体の気配を察知できないまま、刀鍛冶の里は朝を迎えます。太陽の光は鬼の弱点であり、日陰に逃げ遅れた禰豆子も太陽に焼かれてしまいます。一方、本体を心臓に隠す恨の鬼は太陽の光への耐性があり、最後の力を振り絞って逃げ出します。

憎珀天が力を使いすぎたことで本体の体力も消耗し、人間の血を吸収する必要がありました。そこで、目の前にいた鍛冶職人に狙いを定めるも、炭治郎に阻まれます。窮地に陥る半天狗でしたが、炭治郎の手には日輪刀が握られていませんでした。まだ、生き延びるチャンスがあると思われた矢先、炭治郎に助太刀が入ります。玉壺戦を制した時透無一郎が駆け付け、新しい日輪刀を託します。

そして、一度は斬り損ねた半天狗の頸めがけて、炭治郎は刀を振り落とします。ついに逃げ延びることができず、頸を斬り落とされた半天狗。死の直前、人間時代の過去が走馬灯のように蘇ります。その中には、かつて自分の卑劣さを糾弾した奉行所の役人の姿もありました。半天狗の最後は、かつて奉行が残した言葉の通り、自らの命で罪を償うことになりました。

炭治郎の入隊後、鬼殺隊は上弦の鬼の肆～陸までの討伐に成功する武功を上げました。しかし、鬼舞辻無惨には、上弦の鬼の上位3体が存命です。また、鬼殺隊との戦いに敗れた上弦の鬼の席には、新たな鬼たちが昇格します。かつて半天狗の席だった上弦の肆には、琵琶の血鬼術を使う鳴女が座ります。彼女は、鬼舞辻無惨のお気に入りであり、今まで上弦の鬼にいなかったのも不思議でしょう。

一方、鳴女の血鬼術は無惨にとっても利用価値が高く、鬼の中でもっとも重宝されていたと推測されます。後に鬼殺隊と鬼舞辻無惨との決戦の場となる無限城も彼女が生み出しています。しかし、鳴女も無惨の捨て駒にすぎず、無限城の戦いにて壮絶な最後を迎えています。

鬼滅の刃といえば、敵対する鬼の人間時代の過去エピソードだけでなく、声優キャスト陣も注目されています。刀鍛冶の里編に登場する半天狗の声優にも注目が集まり、ベテラン声優・古川登志夫さんの起用が話題になりました。半天狗の演技はもちろん、分裂体の声も兼任するのか、期待が高まっています。以下では、鬼滅の刃の半天狗のアニメ声優・古川登志夫さんのプロフィールなどを紹介します。

半天狗のアニメ声優・古川登志夫さんは、1946年生まれ、栃木県出身の声優・ナレーターです。中学1年生の頃に劇団日本児童に入団、俳優として活動を開始します。1974年に海外ドラマ「FBIアメリカ連邦警察」で声優デビューし、後にアニメ作品への出演も果たしています。

声優・古川登志夫さんの主な出演作品は、アニメ「機動戦士ガンダム」カイ・シデン役、「ドラゴンボール」ピッコロ役、「うる星やつら」諸星あたる役、「北斗の拳」シン役等です。近年では、「ワンピース」ポートガス・D・エース役、「ゲゲゲの鬼太郎（第6作）」ねずみ男役、「進撃の巨人」ウーリ・レイス役、「からくりサーカス」才賀貞義役などを演じています。

人間時代の過去エピソードから、卑劣な性格が浮き彫りになった半天狗。鬼舞辻無惨と出会わなければ、打ち首になっていました。利己的な性格からクズとも評される半天狗ですが、人間臭さのあるキャラがコアなファンに支持されています。また、上弦の鬼らしからぬ臆病すぎる性格も、彼の魅力でしょう。以下では、鬼滅の刃の半天狗に関する感想や評価を紹介します。

鬼滅の刃 刀鍛冶の里編といえば、半天狗との戦いも見どころであり、アニメの放送が楽しみという期待の声も多く寄せられています。上弦の鬼らしい強さを誇り、一筋縄ではいかなかった半天狗戦。頸を斬るごとに分裂を繰り返す血鬼術は、炭治郎たちに苦戦を強いらせました。また、刀鍛冶の里編は、鬼舞辻無惨との決戦にもつながる重要回であり、注目が集まっています。

半天狗といえば、上弦の鬼の中でも悪評が多く聞かれます。一部ではクズな性格とも評される半天狗ですが、彼のキャラクター性は、人間の悪い一面を誇張したようにも感じられるでしょう。SNSでは、半天狗のような性格の人間もいるとの意見も寄せられています。鬼滅のキャラとしては、嫌な性格の持ち主である半天狗ですが、人間が内に秘める負の感情を具現化した鬼にも見えるでしょう。

人間時代から卑劣な性格で、鬼滅ファンからもクズと評されてしまった半天狗。性格に難があるものの、鬼らしからぬ弱々しさや利己的な考え方は、他の鬼にはない魅力になっています。また、性格はクズだけど鬼の中で一番好きなど好意的な意見も寄せられています。上弦の鬼とは思えない臆病な性格であるものの、最後までしぶとく逃げようとする姿はどこか人間臭く、コアなファンに愛されています。

半天狗に関する感想の中には、強烈なキャラクター性からかわいいとの声も多く寄せられています。人間時代の過去もあいまって、好みが分かれやすい半天狗。上弦の鬼らしからぬ性格や、他の鬼にはない際立った個性がひそかな人気を集めています。半天狗は鬼でも厄介な性格の持ち主ですが、見方を変えればどこか憎めない愛嬌も感じさせます。外道であるもののかわいいと思わせてしまうところも、半天狗の魅力でしょう。

鬼滅の刃のアニメといえば、上弦の鬼を演じる声優キャストにも注目が集まっています。刀鍛冶の里編では、声優界のレジェンド・古川登志夫さんが半天狗役に起用され、鬼滅ファンを沸かせています。SNSでは、古川さんが演じる半天狗の登場回を待ち望む声も多数投稿され、鬼滅のアニメへの期待が高まっています。また、半天狗の分裂体の声優も気になるとの声も見られます。

半天狗といえば、喜怒哀楽の分裂体の声優キャストも気になるでしょう。分裂体の声優情報は2023年4月4日時点で未発表となっています。アニメファンからは、分裂体ごとに声優を起用する、または古川登志夫さんが分裂体も演じると意見が分かれています。中には、古川さんが半天狗の全ての役を演じるのか気になるとの声も見られ、鬼滅・刀鍛冶の里編の注目ポイントとなっています。

半天狗の分裂体は、彼の若い頃の姿であり、喜怒哀楽をモチーフにしたキャラクターとなっています。本体はおじいさんですが、分裂を繰り返すごとに若返る特徴があります。そのため、喜怒哀楽の分裂体も青年のような姿であり、憎珀天は少年として描かれています。また、鬼滅ファンからは、分裂体がイケメンでかっこいいと評されており、半天狗の分裂体でありながら高い人気をほこっています。

断片的な登場でありながら、強烈な印象を放った奉行所の役人。嘘を並べて言い逃れする半天狗に対して、毅然とした態度を貫く姿が支持され、ひそかな人気を集めています。彼の存在は鬼化した半天狗にも影響を及ぼし、モブキャラとは思えない圧倒的な存在感で見る者をひきつけました。鬼滅ファンからも、奉行所の役人も好きとの声も見られ、半天狗を語るうえで欠かせないキャラとなっています。

半天狗の人間時代の過去は、誰もが酷評したくなるようなひどい内容でしょう。鬼舞辻無惨に命を救われ、上弦の鬼になった半天狗。鬼化した後も人間時代からの性格は変わらず、利己的な考えを振りかざしています。一方、半天狗は、人間が内に秘める弱さや醜さを誇張した鬼ともいえるでしょう。どこか自分と似たような一面がある、鬼でありながら人間のような言動を見せるところが、半天狗の魅力となっています。