【リゼロ】クルシュに黒斑ができた原因を解説！龍の血の呪いがスバルと違う理由は？

リゼロに登場するクルシュは、カルステン公爵家の当主で戦乙女と呼ばれる女傑です。この記事ではクルシュに黒斑ができた理由や、龍の血・カペラとの関係などを紹介します。

リゼロの正式名称は「Re:ゼロから始める異世界生活（リゼロ）｣で、原作は小説投稿サイト「小説家になろう」に連載されていた作品です。小説家になろうへは2012年4月から投稿が開始され、2023年1月現在で小説家になろうへの連載が継続中の長期連載作品です。アニメ版は2016年に放送され大きな話題となり、なろう系アニメの人気の火付け役になった作品の1つとされています。

日本で引きこもりをしていた高校生のナツキ・スバルは、コンビニからの帰り道で唐突に異世界へ召喚されてしまいます。異世界でスバルは命の危機に直面しますが、猫型精霊のパックを連れた銀髪のハーフエルフに助けられます。サテラと名乗る少女に助けられたスバルは、彼女に恩返しをするために探し物に協力します。しかし、手掛かりをつかんだと思った矢先に2人は何者かに殺害されてしまいました。

クルシュはルグニカ王国を支えてきたカルステン公爵家の当主で、本名はクルシュ・カルステンです。年齢は20歳という若さで当主ですが、当主の座についたのは17歳のときでした。身長は168cmで誕生日は4月4日です。風見の加護を持っていて、王選候補者の中でも大本命とされているキャラクターです。風見の加護についてはのちの項で詳しく紹介します。

クルシュはリゼロの作中でかなり強いキャラクターとされていて、作者の長月達平さんはクルシュの強さをBランクに位置付けているとされています。クルシュが強い理由の1つに風見の加護があります。風見の加護については次の項で詳しく紹介します。また、リゼロの作中でクルシュは剣を扱う姿が描かれますが、剣の腕前もかなりのものがあります。

アニメ1期では白鯨討伐戦でクルシュは剣を掲げて先陣を切りました。そんなクルシュは「戦乙女」という二つ名があります。また、クルシュは視認範囲すべてに届き、剣一振りで100人倒せるという「百人一太刀」という技を持っています。このほか、他人の嘘を見破る能力があり、この能力により戦闘だけではなく政治的にも高い能力を持っているキャラクターとされています。

クルシュが持つ風見の加護は、風を読むという性質のほかに見えないものを見る性質を持っています。クルシュの強さで説明をした他人の嘘を見破る能力は、この風見の加護の能力の1つです。クルシュの説明によると、嘘をついている人間には噓の風が吹くということです。しかし、クルシュが嘘を見破れない相手が2人います。それはフーリエとフェリスです。

クルシュが2人の嘘を見破れない理由は、2人の能力が高いというわけではなく、クルシュにとってフーリエとフェリスの2人が大切な存在であることのようです。2人のことを心から信頼しているため、2人の嘘が見破れなくなっているとのことです。

クルシュの性格は誠実で実直です。高い身分ですが驕ることがなく、スバルに対しても「卿」という敬称を使い対等に接しています。その実直さは他人だけではなく自分に厳しいところからも見て取れます。

クルシュはリゼロの主人公であるスバルと対等の関係であろうとしているところから、スバルのことを評価している、信頼関係が築かれているのは間違いないようです。その一方で、クルシュはスバルに対して恋愛感情を抱いていないとされています。あくまでもスバルとクルシュは信頼している友人のような関係だとされています。

ここからはクルシュに黒斑ができた原因や謎を考察していきます。黒斑とは体に黒い血管が浮き出る現象です。クルシュに黒斑ができた理由は、大罪司教「色欲」担当のカペラ・エメラダ・ルグニカで、カペラが垂らした血に混ぜられた「龍の血」がクルシュの黒斑の最大の原因だとされています。カペラの権能は自在に自分の肉体を変異・変貌させるというもので、その影響でクルシュは黒斑ができてしまいました。

カペラの血に龍の血が混ぜられていることについては、カペラ本人が「なにせ、龍の血が混じってやがりますからね」と話していることからわかります。この龍の血とは化けた黒竜の血に龍の血を混ぜたものとカペラが語っていて、強力な呪いを発動します。そして、この龍の血が混ざったカペラの血の呪いを受けたクルシュとスバルは違う症状が出ています。

先ほど紹介したとおり、クルシュとスバルとでは龍の血の症状が違います。クルシュに出ている症状は、黒斑が肌に浮き上がるというものと、確実にクルシュの体力を蝕んでいるというものです。黒斑は女性のクルシュにとってはかなり痛々しい症状であり、さらに放置すると体力を蝕む効果でクルシュの命を奪うことにつながるという危険な状態です。フェリスがなんとか龍の血を抑えようとしていますが、状態はあまりよくないとされています。

一方スバルの症状ですが、黒斑が出ているのはクルシュと同様です。しかし、黒斑が出ていて見た目は痛々しい状態のスバルですが、症状は軽く痛みがほぼない、違和感がないといった状態です。これは、スバルがカペラの血に対して耐性があるためだとされています。また、クルシュの黒斑のひどい部分をスバルの無事な部分が受け入れることで、クルシュの症状が軽くなるという現象があります。

カペラの権能により黒斑の呪いを受けたのはスバルとクルシュですが、このほかにもカペラによる被害者がいます。それはプリステラの都市庁舎にいた人質たちで、1人が黒龍へ変貌させられ、残りの10名以上の人々は巨大な蠅に変貌させられました。黒龍に変貌したのはガーフィールの母親の再婚相手であるギャレク・トンプソンです。

カペラの権能による変貌は、普通の病気と違い簡単に治療することができません。カペラに変異させられた者たちは現状ではどうしようもないため、元に戻す方法を探しています。その間は、エミリアのコールドスリープで眠らせ、1か所に隔離をして存在を秘匿されている状態です。

クルシュはカペラの権能と龍の血の影響で黒斑ができているほかに、暴食の大罪司教ライにより名前と記憶を食べられるという被害に遭っています。この被害はクルシュだけではなく、アニメ1期から登場しているメインキャラクターの1人であるレムも同様です。レムはこの被害で眠り姫の状態になっています。クルシュの記憶と名前は、フェリスの魔法でも復元できていません。

クルシュの記憶が完全に戻るかどうかは現状では不明であるとされています。「暴食」の大罪司教は、ライ・ロイ・ルイの3人がいて、ライについてはレムの姉であるラムが鬼化して倒しました。このとき、レムの記憶は戻っていませんが名前は戻っています。そのため、残り大罪司教を倒せば記憶が戻る可能性はあるようですが、確実に戻ると明言されてはいません。

ここからはさまざまなエピソードにおけるクルシュの活躍をネタバレ込みで紹介します。EX「夢の始まり」はリゼロの外伝で、2015年に発売された「獅子王の見た夢」に収録されているエピソードです。「夢の始まり」ではクルシュが幼いころのエピソードが描かれています。クルシュは幼少期に、父親に連れられて王城を訪れる機会が多くありました。

このときクルシュはルドニカ王国第四王子のフーリエ・ルドニカと出会います。フーリエはクルシュに一目ぼれをしますが、クルシュはフーリエを不審者だと勘違いします。クルシュがその誤解を解消できた理由は、フーリエが王族が持つ「獅子の家紋」が刻まれた短剣を見たためです。そこでクルシュはフーリエを敬う姿勢をとります。この出会いから2人は仲良くなり、クルシュは本音を語りました。

その本音とは「龍に頼る治世ではなく、獅子のように自分たちで国を動かしたい」というものでした。しかし、クルシュは女性という立場のため諦めていた本音ですが、フーリエの「結果が見えるまであきらめるな」という言葉により、意識を変えます。そしてフーリエはクルシュの理想を叶える獅子王になると約束しました。

「クルシュ様偉人伝、誓いの章」は「Re:ゼロから始める異世界生活」3巻のとらのあな限定特典書き下ろしショートストーリーです。このショートストーリーでは、クルシュとフェリスについて描かれています。フェリスがカルステン家に引き取られてから半年を剣の鍛錬で苦しんでいました。その姿を見たクルシュは、フェリスに騎士が尊いのは剣の力だけではないと告げます。

その理由は、騎士が尊いのは他者を守ることです。そこでクルシュはフェリスが得意とする癒しの力を活かした騎士になっていいと、フェリスらしい騎士の在り方を示しました。フェリスはその言葉を受けて剣の道を諦め、癒しの騎士を目指すようになります。また、クルシュ自身も悩みがありました。悩みの理由は、侯爵令嬢としての女性らしい自分と、侯爵後継者としての男性らしさを求められる自分の板挟みです。

フェリスはクルシュの気持ちを察して、クルシュの女性らしい部分を自分が担うと告げます。そしてクルシュは髪のリボンを外してクルシュへ渡し、それと同時に女性らしい自分もクルシュに渡しました。このエピソードでは、クルシュとフェリスの深い関係の理由が描かれているとして人気があります。

「Before Memories」は劇場版「Reゼロから始める異世界生活 氷結の絆」の入場者特典の書き下ろし小説です。この特典では、クルシュがフーリエ殿下の許嫁だったが婚約解消になっていることが判明します。その理由は、フーリエは自分がクルシュに剣で勝てない限り、クルシュが女性らしさを強要されることはないと約束していたためです。フーリエはクルシュに剣で負け続け、そのまま婚約解消の状況にあります。

リゼロの外伝集であるEXに収録されている「カルステン公爵家の戦乙女」では、17歳目前のクルシュの活躍について描かれています。クルシュは父親から、侯爵家の令嬢として表舞台では女性もののドレスを着用するようにと命じられます。しかしフーリエとの約束からそれを断りました。フーリエはクルシュに女性らしいドレスを着せるため、全身全霊をもってクルシュに挑みます。そしてついにクルシュに勝利することができました。

クルシュは17歳の誕生日に女性もののドレスを着用し出席したのは、このエピソードが理由です。クルシュの17歳の誕生会では事件が起きます。それはカルステン領に多兎が出現したことです。そこでクルシュはフーリエから侯爵令嬢としてのクルシュとして、多兎討伐と誕生会の両方を両立させることを求められます。クルシュが討伐地に向かうと、父が負傷し劣勢の状態でした。

しかしクルシュの「百人一太刀」で多兎を追い払うことに成功し、討伐が完了します。そしてカルステン家に戻りドレス姿で誕生会に出席し、そちらも成功させました。その半年後にクルシュは父からカルステン家に当主の座を譲られました。

リゼロ短編集5「王選前日譚　青の継承者」においてクルシュは、フーリエとともにフェリスを王立治療院の研修に推薦します。しかし、このときフェリスの師匠である「青のガリッチ」が命を奪われる事件が起き、悲しむフェリスをクルシュは慰めました。クルシュは青のガリッチ殺害の疑いがある相手を見つけますが、風見の加護で嘘がないことがわかり疑いを晴らします。

そして青のガリッチの葬儀の場で、遺体に小細工を仕掛けた相手を風見の加護で見つけるという活躍をしました。

「フェリックス・アーガイルの呪縛」においてクルシュは、アーガイル家に奴隷商人が出入りしていることを報告されます。アーガイル家はフェリスの実家ですが、10年前のフェリス監禁以来没落していました。このときフェリスは不在で、クルシュはフェリス抜きでこの件の調査を行います。クルシュはアーガイル家で奴隷商人を名乗るマイルズという男により薬で眠らされ囚われてしまいました。

そんなクルシュの拘束を解いたのは、女給の姿をしたフェリスの母でした。また、マイルズの狙いが「不死王の秘蹟」であると判断したクルシュは、百人一太刀で屍兵を圧倒し、救出にきたユリウスと合流し脱出に成功します。

EX「獅子王の見た夢」では、王族だけがかかる病で次々と王族が息を引き取るシーンが描かれます。フーリエもまた病に犯され、クルシュはできるだけフーリエとともにいる時間を増やしていきます。そこでクルシュはフーリエの夢が、クルシュを妃にしフェリスを騎士にして3人でずっといることだったと知ります。そしてフーリエが息を引き取り、クルシュはその夢を見てみたかったと届かな言葉を告げます。

王族が滅亡し、クルシュは王の候補の1人となりました。クルシュは自分が王になりフーリエの夢を本物にすると宣言し、フェリスを2人だけの叙勲式で騎士に任命しました。

外伝「陣営結成秘話」ではクルシュがヴィルヘルムと監獄塔で対面します。そこでヴィルヘルムの願いが白鯨の討伐であることを見抜いたクルシュは、自身もその熱にあてられてしまいます。しかしフェリスが王選に集中してほしいと願い、クルシュは監獄塔を後にします。また、クルシュは王候補2人目のプリシラと出会い、お互いに認め合いました。しかし、クルシュの中に心残りがあればそれを理由に王選で負けると指摘されます。

クルシュは再び監獄塔へ赴き、ヴィルヘルムを説得しました。クルシュは白鯨討伐の助力をし、ヴィルヘルムはクルシュに絶対の忠誠を誓います。

外伝「Another Memory Snow」では、ヴィルヘルムが亡き妻のテレジアとの思い出をクルシュに語ります。それを聞いたクルシュは、亡くなったフーリエとの思い出を語りました。

リゼロ本編3章「Truth of Zero」でクルシュは王選の会議に出席し、大本命と目されています。そしてエミリア陣営と協定を結んだクルシュは、スバルを受け入れ治療を施します。そして白鯨討伐を同名を結んだエミリア陣営のスバルたちとともに成し遂げました。このときクルシュはスバルの活躍をたたえて、たとえ王選で敵対してもスバルとは最後まで友好的でいることを約束します。

白鯨討伐からの帰路で、クルシュは大罪司教のレグルスとライと遭遇して片腕を失う大怪我を負います。腕はフェリスの治療で戻りましたが、ライに奪われた記憶は戻りませんでした。

リゼロ本編5章「歴史を刻む星々」でクルシュは、アナスタシアに招待されて水門都市プリステラへ赴きます。このころクルシュ陣営は、クルシュの記憶が失われたこともあり王選の大本命ではなくなっていました。プリステラでは魔女教大罪司教の襲撃などによりクルシュ陣営は混乱に巻き込まれてしまいます。そこでカペラに襲撃され、龍の血の呪いを受けてしまいました。

クルシュとフーリエ殿下の出会いは、おたがいが幼少期のころでした。父親に連れられてきた王城で出会った2人は親交を重ね、同じ夢に向かって行動します。

クルシュの父が当主の時代に、アーガイル家から黒いうわさが流れてきます。調査したところフェリスが10年間地下で監禁されていることが判明し、保護しました。このときクルシュは負傷しますが、フェリスの癒しの力で窮地を脱しました。

クルシュとヴィルヘルムの出会いは、王城の座敷牢でした。ヴィルヘルムは賢人会のボルドーに白鯨討伐の約束を理由の説明もなく反故にされたことに憤っています。クルシュはヴィルヘルムの目的である白鯨討伐に力を貸す代わりに、自分の陣営に引き込みました。

フェリスの本名はフェリックス・アーガイルで、クルシュに救出されてからずっと一緒に行動しています。見た目は美少女ですが男性で、騎士として剣の実力はありませんが、癒しの魔法の実力は大陸でも屈指であるとされています。

ユリウスは現在はアナスタシア陣営に所属しています。自他ともに厳しい努力家で、騎士としての誇りが強いため出会ったばかりのスバルとは険悪な関係でした。しかし共闘をしてから悪友のような関係になっています。

剣鬼の名で知られる剣の達人で、先代の剣聖であるテレシアの夫です。愛妻家で、テレシアが白鯨に敗れ死亡したとされていることもあり、白鯨討伐に強い執着心を見せます。また、加護なしでの剣の腕は作中でもトップクラスとされています。

クルシュ役を演じる声優は井口裕香さんです。井口裕香さんは「とある魔術の禁書目録」のインデックス役をはじめ、さまざまなメインキャラクターを演じる人気声優です。また、声優としてだけではなく歌手やラジオパーソナリティーなど幅広い活躍をされています。

• とある魔術の禁書目録 インデックス
• 〈物語〉シリーズ 阿良々木月火
• 戦姫絶唱シンフォギア 小日向未来
• ストライク・ザ・ブラッド アスタルテ
• ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ヒタチ・千草
• 宇宙よりも遠い場所 三宅日向

クルシュは龍の血の呪いに犯されたり、最愛のフーリエを失っていたりと作中でもトップクラスで不幸なキャラだから報われてほしいという感想があります。

クルシュのファンの感想のなかに、クルシュがかっこいいから一番好きといったものがたくさんありました。

クルシュ陣営のキャラクターの中でも、フェリスはクルシュにとってとくに大切な存在です。そんな2人の関係が好きという感想があります。

クルシュに黒斑ができた理由や龍の血との関係などを紹介しました。風見の加護をもち作中でもかなりの実力者であるクルシュですが、現在は記憶を失っています。これからクルシュがどうなるかに注目をして、リゼロを楽しんでみてはいかがでしょうか？