【ワンピース】太陽の神ニカは空島編に伏線があった?ルフィの影が似てる?

ワンピースの中でも1番のどんでん返しと言われるルフィの悪魔の実の正体である動物系ヒトヒトの実幻獣種モデルニカ。この実のモデルになっている太陽の神ニカについては、ワンピース空島編の時点で数多くの伏線があったと言われています。今回はワンピースの太陽の神ニカについて、ドラムやルフィの影などを始めとする空島編で描かれていたとされる伏線をネタバレありでまとめて紹介していきます。

【ワンピース】太陽の神ニカは空島編に伏線があった?ルフィの影が似てる?のイメージ

目次

  1. ワンピースのニカとは?
  2. ワンピースのニカの空島の伏線一覧
  3. ワンピースの空島編のキャンプファイヤーと宴は何話?
  4. ワンピースのニカとルフィの関係を考察
  5. ワンピースのニカの謎を考察
  6. ワンピースのニカニカの実の能力を考察
  7. ワンピースのニカに関する感想や評価
  8. ワンピースのニカの空島の伏線まとめ

ワンピースのニカとは?

ワンピースにて太陽の神として描かれたのがニカです。今回はそんなニカの存在の伏線についてネタバレありでまとめて紹介していきます。

ワンピースの作品情報

ワンピースの概要

太陽の神ニカが描かれたワンピースは1997年から尾田栄一郎先生が週刊少年ジャンプにて連載している冒険バトル漫画です。少年漫画の王道展開に加えて、精密に練り上げられた世界観や伏線の数々から高い人気を集めている作品になっています。週刊少年ジャンプ作品でも歴代2位を誇る連載期間の長さを誇り、国内外の出版記録を保持、2023年1月現在も更新し続けている漫画です。

海外でも高い人気を誇り、海外だけでも1億部を突破するなど記録を残している作品で、その発行部数はギネス世界記録に認定される程になっています。メディアミックス展開も積極的に行われている作品で、アニメ化や劇場版アニメ、舞台化などのメディアはもちろん、コラボレーション企画も非常に多い作品になっています。

ワンピースのあらすじ

海賊王を目指す少年、モンキー・D・ルフィは海賊に憧れるきっかけとなったシャンクスとの交流の中で、悪魔の実であるゴムゴムの実を食べてしまった少年です。1人、故郷の村を飛び出したルフィは行く島々で仲間を少しずつ増やしながら航海を続けていきます。そんな中、偉大なる航路後半の海「新世界」において、描かれる事になったのがこの記事で紹介する太陽の神ニカです。

太陽の神ニカとは?

太陽の神ニカはワンピースの連載が1000話を越えてから登場したワンピースの世界に神話的に描かれる戦士です。長い歴史を誇るワンピース世界においても初めて明確に神として描かれたキャラクターであり、ある程度その詳細が描かれたキャラクターになっています。しかし同時にその姿は直接描かれる事はなく影のようなシルエットで表現されています。

この太陽の神ニカについて触れた百獣海賊団飛び六胞の1人、フーズ・フー曰く「太古の昔に奴隷達が信じ、人を笑わせ苦悩から解放してくれる伝説の戦士」である事が明らかにされています。同時にこの太陽の神ニカについて世界政府は隠匿していた事も明らかになっています。そしてルフィが食べたゴムゴムの実の本当の名前が『動物系ヒトヒトの実幻獣種モデルニカ』であり、このニカを元にした実である事も明らかにされています。

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ワンピースのニカの空島の伏線一覧

ニカの空島の伏線①ニカとルフィの影

太陽の神ニカの伏線が多いとされる空島編ですが、その中でも1番分かりやすい伏線だったのではないかと言われているのがルフィの影のシーンです。空島編において、ルフィ達がエネル達との戦いの後、黄金郷の場所を青海にいるクリケット達に伝えるべく大鐘楼を鳴らすシーンがあります。このシーンにおいて、クリケット達が大鐘楼の音に空を見上げるとルフィの影が映りだすシーンがあるのです。

この時の影の表現が、その後、ワンピース作中で影で表現されるニカの影を暗示していたのではないかと考察されているのです。さらに加えてルフィ達が宴を行うシーンでは麦わらの一味が狼達とキャンプファイヤーを行うシーンがあります。このシーンはシルエットで描かれており、ルフィの影がそのままニカの影に重なるとも言われているのです。これら空島編にはルフィとニカの影が重なるような伏線が複数貼られています。

ニカの空島の伏線②ムースの発言

ニカの名前が登場したのは確かにワノ国編での事ですが、「太陽の神」というフレーズ自体は実は空島編で描かれています。このフレーズを発したのは400年前の空島の住民の1人、ムースです。ムースはシャンディアで神と崇められていたカシ神の生贄に選ばれますが、その事を語る中で「これから私は太陽の神に迎えられるのよ」と発言しているのです。

余談ですがこの時ムースは『太陽の神』以外にも『雨の神』『森の神』『大地の神』の合計4柱の神に祈りを捧げていました。この事から、太陽の神ニカが描かれてその伏線として知られるようになってからは残り3柱の神に類する能力もあるのではないかと考察される結果になっています。

残りの3柱の力を宿した悪魔の実の候補

そもそも動物系ヒトヒトの実幻獣種モデルニカは、世界政府がその存在を隠す為に、「ゴムゴムの実」という別名を与えていました。この事からこのムースの発言にある太陽の神以外の3柱『雨の神』『森の神』『大地の神』についても世界政府がその存在を隠匿しており、既に登場している悪魔の実の可能性もあるのです。ファンの間ではニカの伏線が明らかになった事でこの3柱についての考察も行われています。

ファンの間の考察では様々な考察が行われていますが、物語の構図や特異性などから特に名前が上がる事が多いのが黒ひげが食べた『ヤミヤミの実』です。自然系の悪魔の実とされるヤミヤミの実ですが、悪魔の実の無効化や、流動化による物理攻撃の無効化が出来ないなど普通の自然系と違う点があり、これが名前が変えられた別の実の力なのではないかとも考察されているのです。

ニカの空島の伏線③解放のドラムのリズム

太陽の神ニカというフレーズとほぼ同時期、関連すると思われるワードとして登場したのが『解放のドラム』です。この解放のドラムは『ドンドットット』というオノマトペで表現されています。そして実は空島編において行われた宴において、ルフィの影がニカの影に似ていると考察される同じコマ内にこの『解放のドラム』のオノマトペと同じものが描かれているのです。

ルフィの影と解放のドラムのオノマトペが同じ1コマ内に描かれているとなれば、このコマ自体がそのまま太陽の神ニカの伏線だったと考察されてもおかしくないとされています。

ニカの空島の伏線④ノラの目が見開く時の音

解放のドラムのようにワンピースでは他ではあまり用いられない擬音を用いて表現するシーンが多数あります。同じく空島編において、太陽の神ニカの伏線を意識したのではないかと言われているのが、カシ神の子孫である大蛇ノラの目をルフィとアイサが無理やり開いた時の擬音です。この時の擬音は「にかっ」と描かれており、これも太陽の神ニカを暗示させる伏線だったのではないかと考察される結果になっています。

ニカの空島の伏線⑤雷を無効化するゴム

最後に紹介するのは他の考察よりも強引ですが、空島編でルフィが戦った相手がエネルである事自体も太陽の神ニカの伏線だったのではないかと考察されています。ゴロゴロの実の能力者であるエネルにルフィは、太陽の神ニカの能力に由来するゴムの力を最大限生かす形で勝利しています。

他の島で戦った相手よりも、ルフィが当時ゴムゴムの実と表現されていた『動物系ヒトヒトの実幻獣種モデルニカ』の能力者である事が、より鮮明に勝利の要因になった戦いであるとされているのです。実際にルフィは能力を覚醒させたワノ国での対カイドウ戦において、雷を掴んで見せるなど、エネルとの戦いがそのまま伏線になるような描写も見られているのです。

ニカの実を探して間違ったのが黒ひげ?

ここまで紹介してきたようにヒトヒトの実幻獣種モデルニカと空島編の関係性は非常に深いです。そして空島編と対比して、ヒトヒトの実幻獣種モデルニカを探して間違った行動をしたのが、ワンピース作中においてルフィと対称的な存在として描かれる事が多い、黒ひげなのではないかとも考察されています。黒ひげの間違った行動とは、ずばり『ドラム王国の襲撃』です。

黒ひげが本格的にワンピースに登場したのはジャヤ編ですが、その前にドラム王国においてたった5人で王国を滅ぼした存在として名前を上げていました。ただし黒ひげのドラム王国襲撃に関しては「襲撃目的」が描かれていないのです。しかしヒトヒトの実幻獣種モデルニカの存在が明らかになった事で、この襲撃の目的が『ヒトヒトの実幻獣種モデルニカを探していた』のではないかと考察されているのです。

実際に、ドラム王国があったドラム島には、チョッパーが食べたヒトヒトの実が存在していました。黒ひげはこのヒトヒトの実の存在の噂を聞きつけドラム王国を襲撃した可能性があるのではないかと考察されているのです。黒ひげはヤミヤミの実を手に入れる為に20年以上白ひげ海賊団に潜伏するなど、明らかに何かを知って行動している可能性があります。そのため、ヒトヒトの実幻獣種モデルニカの存在を知っていても不思議ではないのです。

実際黒ひげはDの一族であり、空白の100年やそれ以前の過去など何か過去について知っている可能性があってもおかしくないキャラクターであるともされています。仮に『解放のドラム』というフレーズを知っていれば、ドラム王国という名前さえも、関連めいて考えられるのではないかともされているのです。

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ワンピースの空島編のキャンプファイヤーと宴は何話?

空島編のキャンプファイヤーは何話?

空島編の中でも特に、太陽の神ニカの伏線なのではないかとされるシーンの1つになっているのがキャンプファイヤーのシーンです。このキャンプファイヤーはワンピース単行本27巻収録の253話『ヴァース』の中で行われました。アニメワンピースにおいては166話『黄金前夜祭!「ヴァース」への想い』にて行われています。

余談ですが、以前ワンピースの尾田栄一郎がテレビに出演した際に、『尾田栄一郎先生自身が好きなシーン』としてこのキャンプファイヤーのシーンが挙げられていたりもします。

空島編の宴は何話?

キャンプファイヤーから物語が進んでエネルとの戦いが行われます。その後、もう1つの太陽の神ニカの伏線が多いシーンとして考察される、勝利後の宴が行われたのがワンピース単行本32巻収録の300話『交響曲』です。

このシーンはアニメワンピースでは193話『戦いの終焉!遠くに響く誇り高き幻想曲』で映像化しています。ただしアニメワンピースにおいては、このシーンがアニメ製作側に重要なシーンである事が伝えられなかったのかそこまで強調はされていないシーンになっています。

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ワンピースのニカとルフィの関係を考察

考察①ルフィの悪魔の実の正体

ワンピース史上最大のどんでん返しであるとされているのがルフィの悪魔の実の正体です。この記事でも紹介してきたようにルフィの悪魔の実は『動物系ヒトヒトの実モデルニカ』です。しかし世界政府は太陽の神ニカの存在自体を隠蔽したいようで、この悪魔の実にわざわざ『超人系ゴムゴムの実』という別名をつけていたのです。

ヒトヒトの実モデルニカをゴムゴムの実とする事が出来たのは、ヒトヒトの実モデルニカの能力が初期段階ではゴムのような性質を持っていた為です。これはニカ自身の能力が関係していたのではないかと考察される結果になっています。

考察②ニカに覚醒したルフィの顔

その後、ルフィが悪魔の実を覚醒段階まで至った事で、ルフィの姿がニカの特徴を反映したと思われる姿に変化します。実際に、ルフィがギア5の状態の時にはルフィの姿が大きく変化しています。髪型も大きく変わり、眉毛はぐるぐる眉毛になり、目もイム様やズニーシャと同様な目に変化しています。

ただしこの顔は、ニカの顔そのままではないとする考察も見られます。動物系の悪魔の実には通常、人型、人獣型、獣型と3種の形態変化があります。通常のルフィを人型とするなら、この姿は人獣型に相当するのではないかとも考察されており、獣型になる事があればそれこそがニカの姿に近いのではないかとも考察されています。

考察③ルフィの悪魔の実がニカだった伏線は多い

ワンピース史上最も衝撃的だったとされるルフィの悪魔の実の正体ですが、ワンピースは非常に伏線の多い作品です。ルフィの悪魔の実の正体がニカである事に関しても全く伏線がなかったわけではなく、正体が明らかになった後であれば、「これも伏線だったのではないか」と言われる要素は多くなっています。

その中でも1番の伏線だったのではないとされているのがワンピース58巻収録の571話『処刑台』の扉絵です。この扉絵ではナミが巨大なカニに散髪してもらっている一コマになっていますが、ナミの前には鏡が置いてあります。この鏡とカニの関係からカニを反対から読んでニカになるのではないかとも考察されているのです。

加えてこの571話は同じヒトヒトの実の能力者であるセンゴクの悪魔の実の能力が初めて判明し、『ヒトヒトの実幻獣種モデル大仏』であった事が明らかになった話でもあります。センゴクが初めて悪魔の実の能力を使用する話に上記のような意味深なメッセージを込めた扉絵が描かれた事も、伏線の1つと考察する声も見られます。

ただし、ルフィの悪魔の実=ニカはワンピース史上でも最も驚きと言われるどんでん返しだった事もあり、他の伏線よりも曖昧で、こじつけが強すぎるとも言われています。

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ワンピースのニカの謎を考察

考察①ニカとDの一族の関係

ワンピースにおいて、1番の謎の要素として描かれているのがDの一族です。Dの一族は天竜人の天敵とも言われる存在であり、五老星にも軽快される存在です。同じく存在の抹消を測っているニカとの関係性も考察される結果になっています。両者の関係性については2023年1月現在はまだ不明点が多いですが、『太陽(ニカ)が昇る事で夜明け(Dの一族)が訪れる』という考察をするファンもいます。

Dの一族のDはワンピースでも多様される擬音である「ドーン(Dawn)」に由来するのではないかと考察されており、ロジャーやエースのように『死に際すらも笑っている』のがDの一族の特徴になっています。ワンピースではそれぞれのキャラクターで笑い方が異なるなど尾田栄一郎先生は笑いに大きな意味を持たせている事からもニカが現れる事でDの一族の時代がやってくるのではないかとも考察されているのです。

考察②ニカとジョイボーイの関係

Dの一族と同様にニカとの関係性が考察されているのがジョイボーイです。ジョイボーイはおよそ800年前、空白の100年と言われる時代に生きた謎の多い人物です。ラフテルに到達したゴールドロジャーが口にしたり、魚人島に謝罪文を残していたりと意味深な行動が多いジョイボーイですが、その関係性はジョイボーイがルフィの先代の『ヒトヒトの実幻獣種モデルニカ』の覚醒能力者だったのではないかと考察されています。

実際に、ワンピース作中ではルフィが覚醒しかけた際に流れたの『解放のドラム』を聞いたズニーシャが「ジョイボーイが帰ってきた」と表現するシーンもあります。

考察③ニカは本当に実在した?

太陽の神ニカについては、そもそもワンピース世界において実在した人物なのかも考察される結果になっています。実在を考察するきっかけになっているのが悪魔の実の名前が『幻獣種』である事です。幻獣種は『神話や伝説で語り継がれている幻の生物』がモデルとなっています。仮に太陽の神ニカが実在した人物なのであれば、幻獣種ではなく古代種になるのではないかと考察されています。

仮に実在していた場合、少なくともジョイボーイが生きた800年前よりも、さらに前の時代に生きた人物になるという考察が濃厚になっています。

考察④ニカの種族はルナーリア族?

仮に太陽の神ニカが実在していたと想定する場合、その種族はルナーリア族だったのではないかと考察されています。ルナーリア族は種族として生きていた頃には「神」と呼ばれていた事、ルナーリア族の生き残りであるキングが体をゴムのように伸ばすシーンがある事など、ニカとの共通点が多い種族になっているのです。

またルフィがギア5になった際には、髪が白くなり、白い炎のようなものを纏っている事もニカがルナーリア族だったのではないかとする考察の一因になっています。また中には太陽の神ニカと月の意味を持つルナーリア族の関係性から太陽の神ニカはルナーリア族のアルビノ種だったのではないかとする考察なども見られます。

考察⑤ニカのことを作者はいつから考えていた?

ワンピースで1000話以上のエピソードを経て、ルフィの真の能力として描かれたニカですが、読者の間では尾田栄一郎先生は、いつからニカの設定を考えていたのか気になるとも言われています。この記事で紹介したように空島編には太陽の神ニカに関連すると思われる伏線が多数描かれており、少なくとも空島編の時点ではある程度設定が固まっていたのは間違いないと考察されています。

実際に、空島編以降に描かれた扉絵連載「エネルのスペース大作戦」において、月に行ったエネルが出会った「月の民」など、ルナーリア族に繋がるような伏線も見られます。2023年1月現在はまだ繋がりそうで明確な関係性は描かれていない太陽の神ニカとルナーリア族ですが、ワンピース世界でも根幹に当たる設定なだけに、もっと早い段階から構想はあったのではないかとも考察されています。

考察⑥ニカの元ネタやモデル

ワンピース世界において太陽の神として描かれるニカですが、そんなニカに元ネタやモデルがあるのかという考察も行われています。ニカの元ネタとして考えられているのがギリシャ神話に登場する勝利の女神『ニケの女神』です。ニケの女神は一般的に翼が1つの特徴となっており、空島の住民やルナーリア族との関係性などが示唆されているのではないとも考察されています。

ニケの女神以外にモデルになっていると考察されているのが、インド神話に伝わる猿神『ハヌマーン』です。ハヌマーンは5つの顔を持っていた神と表現されており、ルフィがギア5で能力を覚醒した事に繋がっているのではないかとも考察されています。その他にもハヌマーンの能力として、『変幻自在に体の大きさを変えられる』『空を飛べる』『落雷を武器にする』という特徴が描かれています。

これらの能力は、ワンピース作中で、ルフィが見せてきた戦い方そのものであるともいう事が出来ます。またルフィのファミリーネームがモンキーなのも猿の神様であるハヌマーンをモデルにした為ではないかと考察されているのです。仮にファミリーネームがモンキーなのがハヌマーン由来だとすれば、ルフィの悪魔の実がニカである事はワンピース連載開始時点で決まっていた可能性もあります。

その他にも太陽の神ニカと深い繋がりがある『解放のドラム』の元ネタになったのが日本の雷神ではないかとする考察もあります。雷神の持つ太鼓がそのまま解放のドラムのイメージに結びついているのではないかとも考察されているのです。また日本で雷神(カミナリ様)といえばヘソを奪いに来る神様としても有名です。奇しくもこの記事で紹介してきたニカの伏線が多い空島の挨拶は「ヘソ」であったりと関係性が考察されています。

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ワンピースのニカニカの実の能力を考察

能力①超巨大化ギア5

1番ふざけた能力とも称される『動物系ヒトヒトの実モデルニカ』ですが、その最たる例とも言われるのが超巨大化ギア5です。ルフィの巨大化といえばギア3が印象的でしたが、ギア3はゴムの性質を生かして筋肉に空気を送り込む事で膨張させていました。それがギア5はルフィが空想するだけで巨大化するという能力になっています。

まだ使用されたシーンが多くない為、詳細は不明ながらも、少なくとも龍状態のカイドウよりも巨大なサイズにまで大きくなっている為、オーズクラスに大きいのではないかとも考察されています。

能力②雷をつかむ

覚醒したニカの能力になっても体がゴムの性質を持っている事に変わりはない為、ルフィの体は雷を無効化出来ます。しかもただ無効するだけでなく落雷を掴んで操る事までできるのです。自分で雷を発生させる事ができるわけではないものの、『ゴムゴムの雷』と自身の技にまで昇華させてしまっています。この技を向けられたカイドウをして「デタラメな能力」と言わしめるなどしています。

また麦わらの一味には雷の力を持つゼウスを操れるナミがいます。その為、今後どこかでナミとの連携技としても使用される可能性があるのではないかとも考察されています。

能力③周囲をゴムの性質に変える

ヒトヒトの実幻獣種モデルニカは分類は動物系ですが、超人系の能力の覚醒のようにその性質であるゴムの性質を周囲に影響させる事も可能になっています。地面をゴムに変化させてトランポリンのようにしたり、カイドウに飲み込まれた際にはカイドウの身体をゴムに変えて脱出するような使い方も見せているのです。

動物系に分類されるヒトヒトの実幻獣種モデルニカが何故、超人系の覚醒である周囲への影響を与えるのかについては詳細は2023年1月現在は不明のままになっています。

能力④タフで体の回復が早い

ルフィといえば、これまでの戦いでも異常なタフさを持っていたり、回復が早かったりして敵キャラに驚かれるシーンも少なくありません。ヒトヒトの実幻獣種モデルニカは動物系の覚醒能力である異常なタフさと回復力も併せ持っているといえるのです。ルフィの異常なタフさは長年、一種の主人公補正のように考えられていましたが、ニカとしての能力の一部だったと考える事が出来るようになりました。

覚醒前からゴムゴムの実ではあり得ないとされていた?

ワノ国編の最終決戦において覚醒したルフィですが、実は覚醒前からワンピース作中でもゴムの性質だけでは説明出来ないと言われる能力が見え隠れしていました。上記で紹介した動物系能力者覚醒のような異常なタフさと回復はもちろんながら、ルフィが意図して発動する技にもゴムゴムの実の性質上ではあり得ない技があったりしたのです。

その代表例がギア4スネイクマンです。スネイクマンでは攻撃の軌道を曲げるという芸当を披露しているのです。伸びるゴムが途中で曲がる事はゴムの性質上あり得ないとこの状態を見たカイドウも発言しており、ルフィは覚醒前から部分的にニカの能力を使用していた可能性が高いと考察されています。

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ワンピースのニカに関する感想や評価

ここからは既にワンピースを読んでいる人のニカについての感想をネタバレありでまとめて紹介していきます。1000話以上の連載を経てゴムゴムの実がミスリードだった事が明らかになったワンピースでは一部批判もありました。しかし空島編の伏線など確かな伏線をいくつも仕込んでおり、ルフィのニカ覚醒が決して後付の思いつき設定ではないのが良いとする感想は非常に多くなっています。

空島編には解放のドラムや影など、ニカに繋がる描写が多いです。その為、この空島編には他にもワンピース最終章で描かれる物語の核心部分に触れるような伏線が他にもあるのではないかとも考察されています。特に空島編では『解放のドラム』とニカの影では?と言われるルフィの影が同じ1コマ内に描かれるなどしており、尾田栄一郎の伏線力と構図などがすごいと言われる要因にもなっています。

空島編にはニカに関連する描写が多いのはこの記事で紹介してきた通りです。加えて空島編のエピソードやセリフの中にはルフィの能力が太陽の神とされるニカである事を知った後で読むと、エモさを感じると言われる部分も多いとされています。ルフィが自称神であるエネルを倒すという構図であったり、空島の民の「神様がいるなら助けて」というセリフにルフィが応えていたりなどのシーンが該当しています。

さらにルフィがエネルを倒す最後のセリフ、「晴れろ!」にも太陽の神ニカに通ずる何か意味深なものを感じるという声なども見られる結果になっています。ワンピースでは新世界編に突入後、偉大なる航路前半でのいずれかの戦いと共通点のある戦いがあるパターンが多くなっています。この事から空島編がワンピースの物語の核心に迫っていたのではないかとする考察もある程になっています。

ルフィの覚醒、ニカルフィに関してはその戦闘方法以上に注目を集めたとも言われるのがそのビジュアルです。どうしても最終章になってシリアスな場面も増えてきたワンピースにおいて、ギャグとも言える見た目や動きを主人公のルフィが見せるというのが良いとする声も多くなっているのです。そしてその象徴としてルフィのニカ化があるのではないかとも考察されています。

中には自由を標榜するルフィが、最終章=シリアス展開という、お決まりに反する動きをしているのが良いとする声もあります。こういった要素がワンピースの面白さに繋がっているとする感想も見られる結果になっています。

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ワンピースのニカの空島の伏線まとめ

ワンピースにて1000話以上のミスリードを経て明らかになったルフィのニカ覚醒。しかしニカの設定は決して後付設定ではなく、数多くの伏線が空島編において展開されていました。中には読者の深読みすぎるのでは?と言われる考察もありますが、解放のドラムやルフィの影など明らかに意図しなければ入らないだろう要素もあるのが空島編になっています。

空島編自体が、ルフィが太陽の神ニカの能力者である事を知った上で読むと当時とは違ったエモさがあるともされています。ルフィのニカ覚醒を知った上で改めて空島編を読んでみる事をオススメします。

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