【スパイファミリー】プロジェクトアップルとは?研究内容や関係者を考察

漫画「スパイファミリー」(SPY×FAMILY)は2022年4月にテレビアニメがスタートし、同年10月からスタートした第2クールでは、訳アリ疑似家族フォージャー家の新たな家族になる大型犬ボンドが登場します。アーニャと共に高い人気を誇っているボンドは、プロジェクトアップルという研究の実験動物だった背景があるようです。プロジェクトアップルとは今までの「スパイファミリー」(SPY×FAMILY)に、どのように繋がってきたのかを研究内容や関係者から考察していきます。

【スパイファミリー】プロジェクトアップルとは?研究内容や関係者を考察のイメージ

目次

  1. プロジェクトアップルが登場するスパイファミリーとは?
  2. プロジェクトアップルとは?研究内容を考察
  3. プロジェクトアップルの関係者を考察
  4. プロジェクトアップルにイーデン校も関係?
  5. プロジェクトアップルに関する感想や評価
  6. プロジェクトアップルまとめ

プロジェクトアップルが登場するスパイファミリーとは?

スパイファミリー(SPY×FAMILY)の概要

王道のスパイもののクールさとコメディ要素を上手くミックスした遠藤達哉原作の漫画「スパイファミリー」(SPY×FAMILY)は、集英社が運営する漫画雑誌アプリ「少年ジャンプ+」で2019年3月25日より隔週月曜に絶賛配信中となっています。「スパイファミリー」(SPY×FAMILY)は漫画でブレイク後、テレビアニメもヒットしたことで関連書籍やグッズも人気となり、女性雑誌「anan」の表紙と裏表紙を飾ったようです。

スパイファミリー(SPY×FAMILY)のあらすじ

ロイド(敏腕のスパイ・黄昏)、ヨル(凄腕の殺し屋・いばら姫)、孤児の少女アーニャ(人の心が読める)たちは、自分の素性を隠したまま疑似家族となります。ロイドとヨルはアーニャの両親を演じながらも密かに本業に精を出し、人の心が読めるアーニャはロイドとヨルの正体に驚きつつも、なぜかロイドのスパイ稼業に興味津々のようです。利害が一致した疑似家族は、いつしか本当の家族のような居心地の良さを感じ始めてきます。

SPY×FAMILY スパイファミリー テレビ東京アニメ公式

プロジェクトアップルとは?研究内容を考察

プロジェクトアップルとは?

「スパイファミリー」(SPY×FAMILY)コミック版4巻とアニメ版13~15話で語られているプロジェクトアップルとは、かつての東国で行われていた知能の高い動物を人為的に創り出す非人道的な研究だったようです。実験動物の生死もいとわない無茶な実験を繰り返していたプロジェクトアップルの研究員たちは、目的に到達することが困難とみなした実験動物たちを破棄処分にしていた可能性があるようです。

非人道的なプロジェクトアップルは軍事活用されることなく、当時の東国政権崩壊と共に頓挫してしまったようです。その後、プロジェクトアップルで創り出された実験動物たちは、東国政権崩壊のゴタゴタの中で廃棄処分されなかったのですが、動物保護団体などの救援が届くことなく闇ルート経由でテロなど非合法行為の温床となっているようです。ボンド初登場エピソードは、このプロジェクトアップルが物語の基本となっています。

プロジェクトアップルにテロリストの犬が関係?

ロイドは東国の大物政治家デズモンドに接触するため、アーニャをデズモンドの息子が通う名門校に入学させますが、勉強が苦手なアーニャは下手をすれば退学処分となってしまいそうです。任務達成のためアーニャの成績アップに頭を悩ませる日々を送っているロイドは、西国情報局「WISE」が東国に来訪した西国外相を狙ったテロ情報を察知したことで、真の姿であるWISEが誇る敏腕スパイ黄昏として応援要員に投入されます。

西国外相を狙っているテロリストたちは、闇ルート経由でプロジェクトアップルの実験動物(犬)を手に入れたようです。ロイドたちはテロリスト一味を逮捕しますが、テロリストのリーダーとプロジェクトアップルで創り出されたらしいドーベルマンのような犬を取り逃がしてしまいます。リーダーは仲間が逮捕され独りになっても怯むことなく、この犬に爆弾を括り付け西国の外相を襲わせる非道な計画を実行に移そうとします。

プロジェクトアップルの被験体はアーニャ?

アーニャはとある組織の実験で「被検体007」として生み出され、人知を超えた能力を開発されたようですが、勉強(実験)生活に耐えられず組織から抜け出してしまいます。アーニャがいた組織の詳細は不明ですが、アーニャとボンドがそれぞれ実験を受けていた頃の回想シーンで登場する研究員たちの中で2人が共通していることから、アーニャとボンドは同じ組織(プロジェクトアップル)の被検体ではないかという考察があるようです。

逃亡生活中はアーニャという偽名を使いプロジェクトアップルらしい組織から逃れ、能力を誰にも悟られることなくロイドに引き取られるまでは孤児院や里親の間を渡り歩いていたようです。アーニャの能力は、他人の思考を読むだけでなく映像も見ることができるようですが、新月の日には能力が全く使えなくなるという弱点があるようです。まだまだ幼いアーニャにとって、この能力を自在に使いこなす応用力は育っていないようです。

プロジェクトアップルの被験体はボンド?

アーニャと大型犬ボンドは、一人と一匹でテロを未然に防ぐために大活躍することになります。ボンドという名前は、後にアーニャから命名されており、元々はプロジェクトアップルの「被検体8号」と呼ばれていたようです。未来を予知できるボンドの能力は、プロジェクトアップルの実験によって開発されたと考察できるかもしれません。予知した未来が災い示唆する場合は、ボンドの行動によってその災難を避けることもできるようです。

瞬時にボンドの能力を見抜いたアーニャは、ボンドの予知した未来を一緒に見ることができるようですが、経験値がない幼いアーニャには理解できない場合も多々あるようです。ロイドからプロジェクトアップルの実験動物と断定されていたボンドは、テロに関わっていたプロジェクトアップルの実験動物たち共にWISEに引き取られるはずだったものの、アーニャの懇願によってフォージャー家の家族となります。

プロジェクトアップルとゲロリマスの関係

「スパイファミリー」(SPY×FAMILY)原作40話では、ロイドはボルン社開発の新型自白剤「ゲロリマス」のサンプル奪取の任務に取り掛かることとなります。諜報機関などで馴染みのある自白剤とは、捕らえた秘密工作員から尋問官が情報を得るときに使用されています。「ゲロリマス」は新型自白剤であることから、ボルン社は軍事と繋がっていたらしいプロジェクトアップル経由で「ゲロリマス」を開発したのかもしれません。

単独で行動する任務が多いロイドですが、今回の任務ではなぜかボンドと行動を共にすることになります。とある理由で一刻も家に帰ってほしいと願っていたボンドは、プロジェクトアップルによって開発されたボンドの秘密の能力・未来予知を駆使してロイドの任務の手助けをすることになります。

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プロジェクトアップルの関係者を考察

プロジェクトアップルと黄昏の昔の友達の関係

仕事人間とみられるロイドこと黄昏の言動から、黄昏は戦争で大切な人を失ったと考察されます。前中後編からなる「スパイファミリー」(SPY×FAMILY)62話で、そんな黄昏の少年時代がクローズアップされています。黄昏には仲良しの3人の友人がおり、金髪の少年は「大佐」、黒髪の少年は「少佐」、黄昏は「参謀」とそれぞれニックネームがあったようですが、なぜか黒髪で眼鏡の少年のニックネームは不明となっています。

「スパイファミリー」(SPY×FAMILY)原作1話でのアーニャの回想シーンで登場した研究員の中に、ロイドこと黄昏の少年時代の友人である黒髪で眼鏡の少年を彷彿させるような男性が登場したことで、「黒髪で眼鏡の少年とプロジェクトアップルの研究員」が同一人物という考察が浮上しているようです。この考察に対しての明確な答えはないのですが、黄昏とかつての友人がプロジェクトアップルを通じて再会するのでしょうか。

プロジェクトアップルとガーデンの関係

ヨルが所属しているエリート暗殺組織「ガーデン」とは、東国内にあると言われているようです。それ以外の「ガーデン」に関する情報量が極端に少なく謎のベールに包まれていることから、ロイドはフィクションのような「ガーデン」は都市伝説だと考察しているようです。ロイドが所属する西国情報局「WISE」も人知れず活動している組織ですが、隠密度が高そうな「ガーデン」は国家が把握していない可能性があるのかもしれません。

アーニャやボンドの能力がプロジェクトアップル繋がりと考察されていることから、華奢な体つきに見合わないヨルの並外れた戦闘力もプロジェクトアップル繋がりではという考察があるようです。アーニャとボンドはプロジェクトアップル時代らしい回想シーンがあるのに対し、ヨルにはその手の回想シーンがないことから、ヨルが所属する「ガーデン」とプロジェクトアップルを関連付けることができないようです。

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プロジェクトアップルにイーデン校も関係?

考察①イーデン校のシンボルマーク

アーニャがロイドの任務によって通うこととなったイーデン校とは、セレブの子供たちが通っており、東国のエリートを数多く輩出している名門校として知られているようです。イーデン校は文武両道に秀でているだけはでなく、社会に貢献できるような生徒を育成するのがモットーのようです。そんなイーデン校のシンボルマークがリンゴ(アップル)を彷彿させることから、プロジェクトアップルと繋がっているという考察があるようです。

リンゴとはそのまま食するだけでなく、飲み物やスイーツなどにも使われるポピュラーな果物でありますが、旧約聖書では知恵の象徴とされているようです。知能の高い動物を創り出そうとしていたプロジェクトアップルは知恵の象徴と言われるリンゴを名前に込め、スーパーエリートを育成しているイーデン校は校章に模しています。プロジェクトアップルとイーデン校は、リンゴを通じて知恵を重視しているのではないでしょうか。

考察②イーデン校の「知恵の甘味」

「スパイファミリー」(SPY×FAMILY)42話では、イーデン校の七不思議の一つ「知恵の甘未」について語られます。「知恵の甘味」とは、イーデン校の学食で正体不明のパティシエが作るスイーツを食べた生徒たちが最高級の褒章「皇帝の学徒(インペリアル・スカラー)」とゲットしたことから、いつしか「そのスイーツを食べたものは賢くなる」という伝説が誕生したようです。

「インペリアル・スカラー」をゲットしたい生徒たちは、正体不明のパティシエ登場を心待ちにしているようです。頓挫したプロジェクトアップルとは、知能の高い動物を創り出すことを目的にしていることから「知恵の甘味」伝説は、プロジェクトアップルの研究成果ではないかと考察できるかもしれません。頓挫したプロジェクトアップルは密かに、エリートを育成したいイーデン校の生徒を実験体にしているのではないでしょうか。

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プロジェクトアップルに関する感想や評価

アーニャがボンドを引き取りたいと切に願ったのは、ボンドが自分と同じくプロジェクトアップルと思われる研究の被検体として酷い目に遭っていたと理解していたから、一緒に居たいと強く願ったのでしょう。しかし、周囲の大人たちはアーニャがボンドと一緒に行動しているうちに、いつしか情が湧いたのだと思っているに違いないでしょう。

フサフサの毛に大柄な体格のボンドは、優しいオーラを放ち誰からも慕われ、幸せな犬人生を歩めるはずだったことでしょう。プロジェクトアップルの実験動物であったボンドは、相当酷い目に遭っていたと容易に想像できますが、とっさの行動から本来の優しさは失われていないと伺えるようです。

ロイドはボンドがプロジェクトアップルの実験動物だとわかっているようですが、運動面で普通の犬より優れていると思っているようです。まさかボンドがプロジェクトアップルで、未来予知能力を開発されたとロイドは夢にも思っていないでしょう。

アーニャはボンドと出会ってすぐに、ボンドが未来予知できることを理解してしまったようです。それと同時に無意識の内にアーニャは、ボンドが自分と同じ組織(プロジェクトアップル)にいたと感じているのではないでしょうか。そして、ボンドもアーニャと同じことを感じたのではないでしょうか。

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プロジェクトアップルまとめ

知能の高い動物を創り出そうとしていたプロジェクトアップルとは、ボンド初登場エピソードの盛り上げ要素に過ぎなかったはずが、アーニャやボンドの回想シーンやロイドこと黄昏の少年時代を通じて、プロジェクトアップルは物語へ大きく関わっていく予感がします。何やらきな臭いプロジェクトアップルによって、「スパイファミリー」(SPY×FAMILY)の舞台となる東西戦争後の仮初の平和が脅かされていくのかもしれません。

プロジェクトアップルを通じてこれからのロイド・ヨル・アーニャの行く末について考察してみると、ひょっとしたらダークサイドな面が浮かび上がってくるのかもしれません。張りぼての疑似家族から本当の家族の絆を紡ぎつつあるフォージャー家に、プロジェクトアップルはどのように関わってくるのでしょうか。

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