【チェンソーマン】レゼは死亡して復活する？壮絶な最期や再登場シーンを考察

『チェンソーマン』のレゼの死亡シーンや復活、再登場についてネタバレしていく前に、レゼのプロフィールをご紹介です。初登場時から人気を集めたレゼの基本情報が分かる内容となっておりますので、事前に読んでおく事で後述の死亡シーンについてのネタバレがより一層楽しめます。また、レゼの登場する人気作品『チェンソーマン』のあらすじも含めた作品情報も解説していきますので、ぜひチェックしてみてください！

藤本タツキによる『チェンソーマン』は、『週刊少年ジャンプ』にて2019年から連載がスタートした漫画作品です。ジャンルはバトル要素のあるサスペンス・ホラーで、チェンソーの悪魔に変身する能力を得た主人公・デンジを中心に描かれています。2022年9月現在単行本は11巻までが発売されており、累計発行部数は1500万部を突破するほどの人気作品となりました。2022年10月からはテレビアニメ『チェンソーマン』も放送予定です。

チェンソーの悪魔であるポチタを相棒にデビルハンターとして生計を立てていた少年・デンジは、仕事を斡旋してくれていたヤクザが契約したゾンビの悪魔によってポチタと共に死亡してしまいます。しかし、ポチタはデンジの血を得た事で目を覚まし、自分がデンジの心臓となる事で、デンジにチェンソーの悪魔に変身する能力を授けて復活させました。チェンソーの悪魔となったデンジは凄まじい力でゾンビの悪魔に立ち向かっていきます。

レゼはカフェ『二道(ふたみち)』でバイトをしている少女です。初登場シーンは『チェンソーマン』の第40話『恋・花・チェンソー』で、雨宿りをする為に電話ボックスに入った事で、先に入っていたデンジと初対面となりました。見た目は黒髪と外側にリングの付いたチョーカーの似合うかわいい美少女で、デンジと話す時は頬を赤らめる事が特徴です。デンジはレゼと交流を持った事で二道に通いだし、2人目の好きな人となりました。

性格は非常に人懐っこく、初対面のデンジに対しても気さくに話しかけて、バイト先の店長とも全く気を遣わずに会話をします。バイト先でお客さんの居ない時はテーブル席で勉強している事が多く、16歳という年齢にも関わらず学校に通わずにデビルハンターとして働いているデンジの事を心配している様子を見せていました。デンジに対してかなり積極的で、度々デートに誘うなどしてアプローチをかけています。

『チェンソーマン』の第40話で初登場を果たしてからかわいい魅力でデンジだけで無く読者の心をも掴んでいたレゼでしたが、残念ながら最後は死亡してしまいます。かなり壮絶な死亡シーンとなっており、切ない最後である事から涙を流した読者も多いという事です。デンジとデートを繰り返し、彼にとって2人目の好きな人となったレゼはなぜ死亡する事になったのでしょうか？すべての死亡シーンの詳細をここでネタバレです。

正体を現してデンジをはじめとするデビルハンターと戦いを繰り広げていたレゼでしたが、最後にはデンジの奇策によって砂浜へと打ち上げられました。レゼは敵である自分を復活させたデンジに対して驚きの言葉を述べると、デンジは公安にレゼを引き渡したら『魚の骨がノドに突っかかる気がする』と自分の気持ちを説明します。するとレゼは今までのデンジへの表情も頬の赤らめも全部嘘で、訓練で身につけたものだと告白しました。

追われる身となっているレゼは『じゃあ私は逃げるから』とデンジの前から立ち去ろうとします。そんなレゼに対してデンジは『一緒に逃げねえ？』と提案し、自分も一緒に居れば逃げられる確率が上がるという事を言いました。レゼは一瞬その提案を受けるように見せかけてデンジに近づき、デンジの首の骨を折って立ち去ろうとしました。倒れたデンジはレゼに向かって『あのカフェで待ってるから！』と大声で叫びます。

デンジはビームにエンジンを吹かしてもらって復活し、アキとパワーと一緒に住んでいる自分のアパートに戻って荷物をまとめてカフェへと向かいます。公安を辞める決意をしてまでレゼと一緒に居たいと思うデンジの本気度が分かるシーンです。レゼによる了承は無かったものの、カフェで落ち合う約束をしたこの回を見る事が出来るのは『チェンソーマン』の単行本6巻の第51話『ダークダイビング』となっています。

デンジと別れたレゼは変装をして東京から逃亡しようとしていました。山形行きの新幹線に乗ろうとするレゼでしたが、何かを決意したような目をして新幹線に乗る事を辞めて歩き出します。レゼが向かっていたのはデンジが待っているカフェ『二道』でした。そして、もうすぐ到着するところで後ろからネズミの大群がやってきます。異様な雰囲気に構えるレゼの目の前でネズミは身体を寄せ集めて大きな山をとなりました。

ネズミの大群の隙間から声がしたかと思うと、その中からマキマが出てきます。以前、レゼはデンジに『都会のネズミと田舎のネズミはどっちが好き？』という話をした事がありましたが、マキマは『私も田舎のネズミが好き』と語りだしました。マキマは小さな動物を使って遠くにいる人の会話を聞く事が出来るので、これはそれが良く分かるシーンとなっています。

マキマがネズミの話をしている最中、ずっと首のリングに指をかけていつでも正体を現して戦闘状態に移れるように構えていたレゼでしたが、突然腕を斬り落とされます。レゼの腕を斬り落としたのはマキマに同行して建物の屋上にいた天使の悪魔でした。レゼはナイフを構えて瞬時にマキマの背後に回りましたが、天使の悪魔の能力で作り出した槍によって心臓を貫かれてしまいます。

瀕死となったレゼは正体を現して回復する為に首のリングを引っ張ろうとしますが、マキマによってそれを静かに止められます。そしてレゼはデンジに対して心の中で自分も本当は学校に行った事が無い事を告解しながら死亡しました。レゼがもう少しでデンジの元に辿り着きそうなところで死亡してしまうというかなり切ないシーンとなっており、最後のレゼの心の中でのセリフも含めて悲しい結末となっています。

デンジと度々デートをしていたレゼは正体を現してから公安のデビルハンター達と戦い、砂浜でのシーンでは本当はデンジの事が好きではなかったと述べています。何かを決意してデンジの元に向かったレゼの本当の気持ちは作中ではっきりと語られていない為分かりませんが、今までの言動や最後の『学校にいった事なかったの』というセリフから、普通の暮らしがしたかったのではないかと一部の読者によって考察されています。

ちなみに、レゼが死亡した後にマキマと天使の悪魔が会話をしますが、マキマは本当はアキも来るように天使の悪魔に命令していたようです。しかし、天使の悪魔はアキに女の子を殺させたくないという思いからアキにはこの事を伝えませんでした。レゼが死亡してしまうこの切ないシーンが描かれているのは『チェンソーマン』の単行本6巻の第52話『失恋・花・チェンソー』となっています。

デンジは二道のいつもの席でレゼを待ち続けていました。二道が目の前にある路地裏で死亡してしまったレゼでしたが、デンジはまさかそんな事が起こっているなど思ってもいません。デンジはレゼの為に花束も用意しており、閉店時間までずっと待ち続けていました。二道のマスターはレゼの事を『あの娘は可愛すぎた』と語り、いつかデンジにはピッタリな女の子が現れると言ってデンジの事を慰めます。

信じられないほど辛そうな表情をしているデンジでしたが、そんな中突然入り口の扉が開いた事でデンジはレゼが来てくれたと感じました。しかし、やって来たのはデンジの匂いを辿って来たハイテンションなパワーでした。パワーはデンジの持っている花束を気に入り、自分に差し出すように言います。そんなパワーの言葉を聞いたデンジが自分の持っていた花束を食べるというところで『チェンソーマン』の『レゼ編』が終了となります。

本当はデンジの元に行こうとしていたレゼでしたが、マキマと天使の悪魔によって殺された事から、その事を知らないデンジからするとレゼは自分を選ばなかったと感じているはずです。サブタイトルも『失恋・花・チェンソー』となっているように、デンジにとっては初めての失恋となっています。レゼを待ち続けているデンジの表情からも、失恋による辛さを感じ取る事が出来ます。

最後はマキマと天使の悪魔によって死亡してしまった『チェンソーマン』のレゼですが、その後に復活して再登場を果たします。かわいいレゼは大人気キャラだった為、歓喜する読者は多くいましたが、間違いなく死亡したはずのレゼがなぜ復活して『チェンソーマン』の作中に再登場する事が出来たのでしょうか？ここではレゼの復活して再登場した理由をネタバレし、第二部でも再登場するのかを考察していきます。

レゼは『チェンソーマン』の第86話『デートチェンソー』にて復活して再登場を果たしました。復活して再登場したレゼは記憶を書き換えられており、デンジの事も忘れているようでした。レゼが復活して再登場する事が出来たのは正体が支配の悪魔であるマキマの能力によるものです。この時に復活して再登場を果たしたのはレゼだけでなく、サムライソードやクァンシなど過去に死亡したキャラもいました。

レゼをはじめとして復活して再登場したキャラは全員が公安対魔特異5課のメンバーとなっています。公安対魔特異5課とはチェンソーマンとして完全に覚醒したデンジを仕留める為にマキマが作った組織で、悪魔での魔人でもない存在の7人で構成されています。能力によるものか本心かは不明ですが、メンバー全員がマキマの事を好きで、復活して再登場したレゼも女性でありながらマキマに好意を寄せているようでした。

『チェンソーマン』の第87話『チェンソーマンVS恐怖の武器人間』にて、復活して再登場したレゼも含めた武器人間7人がマキマの『作戦開始』の合図で一斉に変身してチェンソーマンに襲い掛かります。このシーンで久しぶりにレゼが首のピンを抜いて正体を現すところを見る事が出来ます。しかし、チェンソーマンの力は圧倒的で、再登場したクァンシやサムライソードなどが次々と死亡していきました。

マキマもそんなチェンソーマンの力を見て『うん、勝てる気がしない』と言い切ります。そして再登場したレゼの2回目の死亡シーンが描かれているのは第88話『スターチェンソー』です。武器人間達が次々と死亡していく中で、レゼはチェンソーマンを掴んで空高く飛んでいきました。しかし、レゼは空中でチェンソーマンに首や胴体を斬られて『うぎゃ』というセリフと共にあっけなく死亡してしまいます。

過去には公安のデビルハンター達が束になっても敵わないほどの力を発揮していたレゼでしたが、あまりにあっけない二度目の死亡シーンとなりました。チェンソーマンが強すぎるという為仕方の無い事となっていますが、レゼのファンだった読者の中には少し寂しい気持ちになったという方も少なくありません。

『チェンソーマン』の第86話にてマキマの力で復活を果たしたレゼでしたが、チェンソーマンに覚醒したデンジによって殺された事で二度目の死亡となりました。そして2022年9月現在、『チェンソーマン』の物語は第二部『学園編』に突入しています。第二部はチェンソーマンとして悪魔と戦いながら学校に通うデンジを中心に描かれており、同じ学校に通う三鷹アサなどの新キャラも登場しています。

この第二部にてレゼの再登場はあるのでしょうか？以前レゼが復活出来たのはマキマの能力によるもので、第二部ではすでにマキマは死亡している事から同じ手は使えない事になります。また、悪魔は輪廻転生して死亡と生を繰り返す事が明らかになっていますが、悪魔でも魔人でもない存在であるレゼが輪廻転生出来るのかは謎です。しかしレゼが『学園編』で再登場したら学校に通うという望みも叶う可能性もある為、素敵な事と言えます。

ここからはレゼの正体を考察していきます。結局は公安側からすると敵だった事から死亡する事になってしまったレゼですが、正体を現してからは圧倒的な強さでデビルハンター達に猛威をふるいました。正体を現した状態でのレゼの強さや能力なども解説していきますので、ぜひご覧になってみてください！

レゼは首にあるリングを引っ張る事で爆弾の悪魔の姿へと変身します。レゼの正体はデンジやサムライソードと同じように悪魔でも人間でもない存在で、通常は人間の姿をしていますがトリガーとなる行動を行う事によって正体を現して変身する事が出来ます。復活したレゼが所属していた公安対魔特異5課のメンバー達も全員この悪魔でも人間でもない存在となっています。

レゼが正体を現して変身する時はピンを抜いて頭部が爆発した後に衣装が生成され、航空爆弾に口が付いたような新たな頭部が現れる事が特徴です。正体を現した時の腕は導火線状のようなもので編まれたオペラグローブを着用しており、ダイナマイトのようなものが連なったエプロンのような衣装を身に纏っています。まさに爆弾の悪魔といった出で立ちで、正体を現す前のかわいいレゼの面影は全くありません。

正体を現して爆弾の悪魔となったレゼは爆発による攻撃を行います。指パッチンで飛ばした火花に触れたものを爆発させたり、徒手格闘に爆風を付与する事で威力やスピードを増すなど、多種多様な戦い方を見せていました。デンジやサムライソードと比べて変身した状態での戦いに慣れており、爆風で空中移動をしたり自分の頭部を投げて手榴弾のように爆発させるなど、様々な応用のきいた幅広い戦い方が可能です。

デンジはチェンソーを振り回すといった戦い方がメインだった為、レゼに応用が足りないとツッコまれているシーンもありました。デンジに言うだけあって爆弾の悪魔となったレゼの戦闘力は高く、並のデビルハンターでは歯が立ちません。レゼに立ち向かった公安対魔2課のメンバーも全員殺されています。その実力から悪魔の中でも名の知れた存在となっており、台風の悪魔は恐れながら『レゼ様』と呼んでいました。

正体を現して爆弾の悪魔の姿となったレゼは爆発によって強力な攻撃を繰り出しますが、そんなレゼにも弱点がありました。要は爆発出来ない状態にすればいいと考えたデンジは『チェンソーマン』の第51話『ダークダイビング』にて対策法による攻撃を繰り出します。レゼは最後に火花によってデンジの両腕を爆破しますが、爆破されたデンジの両腕からチェーンが出てきます。

デンジはそのチェーンでレゼをグルグル巻きにして一緒に海へと飛び込みます。レゼは水の中では爆発は起こせない様で、なすすべなくデンジと共に海の中へと沈んでいきました。応用によってチェーンを使い、海の中に入る事で爆弾を無効化したデンジの勝利です。その後は以前にレゼから泳ぎ方を教わっていたデンジが砂浜まで泳ぎ切り、レゼを死亡させる事無く復活させました。

『チェンソーマン』の第40話『恋・花・チェンソー』にてデンジとレゼは出会います。突然の雨でデンジは電話ボックスで雨宿りをし、そこにレゼが入ってきました。レゼはデンジの顔を見ると以前買っていた犬に似ているという理由で泣き出してしまいます。そんなレゼにデンジは手品のようなモーションで花を贈り、その花を貰ったレゼはデンジにお礼をしたいからと自分がバイトしているカフェの二道に来てくれるように言いました。

雨宿りをしていた事でバイト先に遅れてきたレゼは雇い主であるマスターと話をしながら準備を始めます。すると、レゼは自分よりも先に店に来て座っているデンジの姿を発見します。レゼはバイト中にも関わらずデンジの隣に座り、一緒にコーヒーを飲みました。マスターは少し呆れながらもレゼとデンジにコーヒーを出してあげます。レゼのお礼はコーヒーで、初めてコーヒーを飲んだデンジはあからさまに不味そうな顔をしました。

その様子を見たレゼはデンジにボディタッチをしながら大笑いをしますが、その行動によってデンジはレゼが自分の事を好きなのではないかと考えます。その後、レゼは初めてデンジの名前を教えてもらい、『デンジ君みたいな面白い人はじめて』というセリフを発言した事で、デンジはレゼが自分の事を好きなのだと確信します。それによってデンジもレゼが好きになりそうになりますが、マキマも好きである事から悩むデンジなのでした。

レゼと初めて会った日から一週間の間毎日レゼのバイト先に通い続けたデンジは、学校に行った事が無いという会話によって、レゼに夜の学校に誘われます。夜になり、少し怖いというレゼと手を繋ぎながらデンジは教室に向かいました。そこでレゼはデンジに学校に行ってほしいと言いますが、デンジは考えすぎて頭が熱くなってきてしまいます。そんなデンジにレゼは『じゃあ少し冷やしますか』と言ってプールに連れていきます。

プールに着いた瞬間にレゼは服を脱ぎだして裸になります。女性の裸を初めて見たデンジはマキマの事が心にありながらも自分も裸になり、プールへとダイブしました。あまり泳ぎが得意ではないというデンジに対してレゼは『私が全部教えてあげる』と言ってデンジの手を取り、泳ぎ方を教えました。そんな中、雨が降って来た事でレゼとデンジは教室に戻ります。その後、レゼはデンジを明日のお祭りに誘うのでした。

デンジとレゼはお祭りに来て、2人で出店でゲームをしたりりんごアメや綿菓子を食べるなどして楽しみます。そしてレゼは二道のマスターに教えてもらったという誰にも邪魔されない花火のマル秘スポットにデンジを連れていきました。レゼはそこでデンジに『私がデンジ君を幸せにしてあげる』と言って一緒に逃げる事を提案してきます。告白されたデンジは初めての経験にドギマギしますが、仕事の事をレゼに話し始めます。

デンジは今の仕事が楽しくなってきており、充実してきたという事で、今まで通り仕事をしながらレゼに会いたいという自分の気持ちを伝えます。するとレゼは『私の他に好きな人いるでしょ』と言いながら突然デンジにキスをしました。ちょうど大きな花火が上がったところで素敵なシーンとなっていますが、次の瞬間デンジが倒れます。レゼは大きく口を開けており、その中には噛み千切られたデンジの舌が入っていたのです。

レゼの正体はソ連のスパイでした。レゼはソ連が国に尽くす戦士を育てる為に集められた子供達の1人で、日本へとやって来たのはチェンソーの悪魔を手に入れるように命令されたからです。その為、レゼの目的はデンジの心臓という事になります。レゼは初対面の時にデンジの顔を見て笑ったり泣いたりしており、その行動から最初からデンジがチェンソーの悪魔の心臓を持っていると分かっていたと考えられます。

レゼはチェンソーの心臓を手に入れる為にデンジに気があるフリをして気を許させ、最後には一緒に逃げたところでデンジを襲おうと考えていたと考えられますが、デンジがレゼの誘いを断った事で強硬手段に出たというわけです。そんなレゼも最後には死亡してしまいますが、戦っているデンジの姿をテレビを通して存在を世界各国に知らせる事が出来た為、それからは様々な国からデンジの心臓を狙って刺客が現れます。

『チェンソーマン』の第53話にて、マキマが『ボムちゃん、仕事は果たしたってわけか』と発言しています。ソ連の刺客であるレゼが、わざわざライバルを増やすような行動をとった事に疑問を持つアキでしたが、マキマは『デンジ君が私の手にさえなければいいって事だろうね』と考察しました。死亡したものの、街中でデンジと激しいバトルを繰り広げた事でレゼは世界にデンジの存在を知らしめるという目的を果たしていたのです。

『チェンソーマン』の第44話にてレゼとデンジが学校のプールで泳ぎ終わって教室で会話をした後、トイレに行ったレゼが台風の悪魔と契約したモヒカン頭の男に襲われるシーンがあります。モヒカン男はレゼを屋上まで追い詰めて皮を剥いで目玉をくり抜こうとしますが、レゼは即座に背後に回ってモヒカン男にチョークスリーパーをキメます。レゼの初めての戦闘シーンであり、戦いに慣れている事が感じられます。

この時に印象的なのはチョークスリーパーをキメながらレゼがロシア語の歌を歌っているというところです。ソ連出身であるレゼが母国語で歌っているシーンとなっていますが、意外な場面で歌うという意外な行動に出た事から、少し怖さを感じさせます。そしてこの歌を歌い終わった頃にはモヒカン男は死亡していました。

レゼが歌っていたロシア語の意味は、ざっくり言うと恋人との幸せな日々を表しています。中盤は恋人であるジェーンとカフェでコーヒーを飲んだりオムレツを食べるといった日常を歌っており、カフェで日常を過ごしていたレゼとデンジと重なります。そして歌詞の最後は『そして夜には教会で眠ろう』となっていますが、普通は教会で眠るという事は無い事から、これは死を表していると考察出来ます。

その事から、この歌は愛するジェーンとの一生を歌っている歌であると考えられます。普通の幸せな生活をしている事が感じられる内容で、チョークスリーパーをキメながら歌う歌としてはミスマッチにも感じられる歌です。『チェンソーマン』の読者による考察によると、ソ連の戦士として育ったレゼですが、本当は学校に行ったり恋人を作ったり普通の生活をしたかったという事を表現しているのではないかと考えられています。

『チェンソーマン』の『レゼ編』は恋心と別れを描いた短編映画感があってよかったという読者による高評価の感想があります。『チェンソーマン』の『レゼ編』はデンジが同世代の女の子と普通のデートを経験する姿を見る事が出来ます。結局は『チェンソーマン』らしくキスで舌を噛み千切るなどのホラーテイストもありながら、最後のデンジの失恋感も含めて傑作の恋愛作品を見ているかのようです。

『チェンソーマン』の中でも『レゼ編』が一番好きというファンの感想があります。ツイッターの中でもかなり多い感想で、特に最後の終わり方が支持されている理由として挙げられます。最後のレゼは心の中で学校に行った事が無かったという事実を述べており、ソ連の戦士としてではなく最後には普通の女の子として死亡した事も感じられる感動的かつ切ないものです。この最後のレゼの死亡シーンは多くの読者が涙したという事です。

『チェンソーマン』の『レゼ編』はデンジが吐き出した花をレゼに渡したところから始まり、最後には花を食べるとところで終わる事から綺麗な終わり方であるという読者による感想があります。この完璧な流れは『チェンソーマン』の作者である藤本タツキの物語構成に『さすが』という多くのファンの感想が上がったという事です。『チェンソーマン』の『レゼ編』は花を吐いて恋が始まり、最後は花を食べて失恋という流れとなりました。

レゼが『チェンソーマン』にて初めて顔を見せたシーンの破壊力が半端ないというファンの感想があります。レゼの初めての1コマはデンジから貰った花を持って嬉しそうに微笑みかけているところで、あまりのかわいさに初登場からデンジだけでなく読者の心も掴みました。最初で最強というべきこのシーンはレゼファンに大人気となっています。

『チェンソーマン』のレゼの死亡シーンをメインにまとめてきましたが、最後にはデンジの元へ向かおうとするもマキマに阻止され、命令を受けた天使の悪魔によって死亡していた事が分かりました。敵キャラでありながら最初から最後まで読者に推されていただけあって残念な結果とも言えますが、死亡シーンでは感動も与えてくれています。デンジにとっても切ない恋愛となり、男として成長させてくれた大切な経験だったはずです。