【不滅のあなたへ】現世編のあらすじをネタバレ！登場キャラや読者の感想・評価は？

ここでは、『不滅のあなたへ』の『現世編』についての基本情報をご紹介です。ファンから様々な評価・感想を受けており、波紋を呼んでいる『不滅のあなたへ』の『現世編』とはいったいどんな物語なのでしょうか？また、『現世編』に至るまでの『前世編』の簡単なあらすじも含めた『不滅のあなたへ』の作品情報も解説していきますので、ぜひチェックしてみて下さい！

『不滅のあなたへ』は不死身の存在であるフシに描かれるファンタジー漫画作品です。作者は女性漫画家の大今良時(おおいまよしとき)で、『週刊少年マガジン』にて2016年から連載が開始されました。2022年9月現在単行本は17巻までが刊行されており、累計発行部数は2月時点で300万部を突破しています。2021年にはテレビアニメが放送され、『不滅のあなたへ』の原作の『ジャナンダ島編』までが描かれました。

あらゆるものに姿を変える事が出来る存在である球(キュウ)が観察者によって地上へと投げ込まれました。球は石からコケへと姿を変えたのちにレッシオオカミの姿となった事で初めて意思を持ち、歩き続けて雪国で暮らしている少年の元へと辿り着きます。少年は豊かな大地に行って多くの経験をしたいという夢を胸に旅立ちますが、夢半ばで力尽きて亡くなってしまいます。少年の姿を獲得したその存在は刺激を求めて歩き始めるのでした。

『不滅のあなたへ』の『現世編』とは、単行本の13巻から突入した新章です。『不滅のあなたへ』は第一部となる『前世編』が完結し、第二部となる『現世編』がスタートしました。フシは『前世編』のラストにて仲間たちと共にノッカーとの大きな戦いに勝利し、その後は世界に残っているノッカーを倒す為に自分の根を世界中に張り巡らせて何百年もかけてノッカーを殲滅しました。

『不滅のあなたへ』の『現世編』はノッカーがいなくなって平和になった世界で目覚めたフシを中心に描かれています。『現世編』で平和になった世界はまるで現代の現実と同じような世界観で、学生は学校に通い、大人は会社で働くなど普通の生活をしています。『現世編』で目を覚ましたフシはこの平和な世界を気に入り、大喜びしてタピオカを飲んだりして楽しんでいました。

フシは平和になった世界で過去の仲間達を蘇らせます。そして、学生であるアオキユーキと出会い、仲間達と共にユーキの家で暮らし始めるのでした。フシも学校に通って学生生活を送るなど、『前世編』とはまた違った世界観となっています。しかし、フシが殲滅したかに思えたノッカーは以前とは違った形で残っており、平和かと思えた現世で新たな戦いが始まります。

『前世編』での戦いが終わって新たな時代で幕を開ける『不滅のあなたへ』の『現世編』のあらすじをネタバレしていきます。『前世編』とは違った世界観である事から読者からは様々な感想・評価を受けた『現世編』では新たな戦いが始まります。まるで現代の現実社会のような世界でフシと仲間達が生活している姿は『前世編』とのギャップがあり、フシのほとんどの仲間達も復活しているので見どころ満載です。

レンリルでのノッカーとの戦争から数百年が経過し、世界中に自分の根を張り巡らせた事で世界が平和になった事を確信したフシはついに立ち上がります。やっと自分の望んでいた美しい平和な世界を目の当たりにしたフシは『やった』と両手を上げて大喜びしました。そんな平和な世界を見てみたいと思うフシですが、世界と繋がっているロープを切り離す事が出来ない事から身動きをとる事が出来ません。

そんなフシの前に観察者が現れます。観察者は世界中に根を張り巡らせて平和な世界を作ったフシを褒め称え、褒美を与えるに値すると述べてフシにロープを切り離してもまた再接続する事が出来る能力を与えました。かつての仲間をそれぞれの場所で復活させたフシはその後、新たな世界を見て回り、車に乗ってみたりタピオカを飲んだりと楽しみながら平和を満喫します。

そして、フシはまずは復活させたマーチを迎えに行きますが、マーチは自分を見つけてくれた家族と楽しそうにしており、それを見たフシは自分はもう必要ないのではないのかと考えてショックを受けてしまい、魚の姿になって川へと飛び込んで流れて行ってしまいます。そんなフシを釣り上げたのが学生のユーキで、姿を変える事が出来るフシの能力に目を輝かせて自分の家へと招待し、そのまま住むように言うのでした。

半ば押し切られるかたちでユーキの家で暮らす事になったフシは、次の日に仲間も全員ユーキの家に連れてきてよいかと尋ねます。承諾を得たフシはまずはその場でまずエコと白馬を復活させ、その後にボンの財団に保護されていた仲間達やマーチを迎えに行きました。フシは自分の能力でユーキの家を広くし、仲間達全員で暮らし始めます。現代の生活には最初は中々慣れないながらも仲間たちは新しい世界での生活を開始するのでした。

仲間達と平和な生活を送っていたフシは、ハヤセの子孫であるミズハと出会います。ミズハはユーキと同じ学校に通っている美少女で、幼少の頃から何でもマスター出来てしまう事から周囲からあまりよく思われていませんでした。さらに、ミズハの母であるイズミは何でも出来てしまうミズハに多くの習い事を強制しており、ミズハも母の期待に応えるために必死です。フシは平和な世界で辛い顔をしているミズハと出会うのでした。

学園生活を送っているミズハは祖父の家の書物を読んだ事で守護団の存在とフシの事を知り、超常の存在であるフシに興味を持ち始めます。そして、そんなミズハの身体に異変が起き始めます。ミズハの身体にはノッカーが寄生しており、無意識のうちに母を刺し殺してしまうのでした。もう家には帰れないと感じたミズハは靴も履かずに家を飛び出し、『君に何かしてあげられることある?』と聞くフシと出会います。

ミズハはフシとその夜は神社で過ごす事にしますが、次の日になると何とミズハの母が生き返っていました。さらに、ミズハの母はミズハにとって理想的な性格となっており、見た目は同じながらもまるで別人です。ミズハの母にはノッカーが寄生していたのでした。現世になってもノッカーは全滅していなかったのです。現世のノッカーは小さくなり、人間に寄生して共存するという新たな目的を持っていたのでした。

ノッカーがいる事が分かって驚愕したフシの前に、サトルという少年の姿をした観察者が現れて状況を説明します。観察者は人間はノッカーとの戦いに負けたという事をフシに伝えてきた事で、フシは愕然とします。そしてフシは、仲間達には平和に現世を生きてほしいという願いからノッカーの存在を伝える事無く、1人で戦う事を決意するのでした。

ここからは『不滅のあなたへ』の『現世編』に登場するキャラを一覧で紹介していきます。あらすじで前述したように、『現世編』にはフシはもちろん『前世編』で大活躍した仲間達が復活を果たして登場しています。また、新たに登場したキャラも多く、様々なキャラ達の関係性が交差するところも『現世編』の魅力です。『不滅のあなたへ』の『現世編』のキャラに詳しくなれる内容となっておりますので、ぜひチェックしてみて下さい！

フシは『不滅のあなたへ』の主人公です。観察者によって作られた存在で、物体から刺激を受ける事でその物体の性質を記憶して模倣する能力を持っています。作中では死亡してしまった様々な仲間達の姿になっていましたが、最初に出会った人間である少年の姿を基本としています。不死身の存在でもあり、観察者によると死はフシにとって1つの状態でしかないという事で、痛みは感じますが死亡する事はありません。

また、『不滅のあなたへ』の『レンリル編』になってくると死者を蘇らせる能力がある事が分かり、死亡してしまって自分の傍に幽霊として寄り添っていた仲間達を復活させていました。出会ってきた人々の影響で平和を望む優しい性格になっていき、世界にとって脅威であるノッカーと戦い続ける事になっていきます。『現世編』では復活した仲間達とユーキの家に住み、学生として学校にも通うようになりました。

マーチは『不滅のあなたへ』の『ニナンナ編』で初登場した少女です。明るい性格をしており、大人になる事を夢見ていましたが、昔からの伝統であるオニグマの生贄に選ばれてしまった事でその夢も潰えてしまいます。その後は姉のような存在であったパロナに助けられた事で生き残り、フシとパロナと一緒にヤノメへと向かいますが、ハヤセの策略によって捕えられ、脱出した時にハヤセの放った矢からパロナを庇った事で死亡しました。

死亡して以降は幽霊としてこの世に滞在し、フシの傍に居続けました。『レンリル編』にてフシの能力によって復活を果たします。『現世編』では『前世編』と同じく子供の姿で復活し、フシと共にユーキの家で暮らし始めます。当初は現代の文化の違いから同年代の子供にからかわれる事もありましたが、徐々に友達が増えてきました。

グーグーは『不滅のあなたへ』の『タクナハ編』で初登場を果たした少年です。元々は兄のシンと二人暮らしをしていましたが、2人で貯めたお金を持ち逃げされて捨てられた事で孤独の身となってしまいます。好意を寄せていたリーンを大きな丸太から救った事から顔が潰れてしまい、酒爺によって命を救われたものの、それ以降は仮面を着けての生活を余儀なくされました。

酒爺の彼女であるピオランと一緒にやってきたフシと兄弟のように仲良くなり、一緒にノッカーを倒した事でさらに深い信頼関係で結ばれるようになっていきます。それからフシと共に4年間一緒に過ごし、一緒にリーンの誕生日会に行きますが、そこにノッカーが襲来してきてリーンを庇った事から命を落としてしまいました。『レンリル編』で復活を果たし、『現世編』でも復活して学生として学校に通い始めます。

トナリは『不滅のあなたへ』の『ジャナンダ島編』にて初登場した褐色肌が特徴の少女です。罪人が集められているジャナンダ島から脱出する事を夢見ており、その目的の達成の為にフシをジャナンダ島に連れてきました。当初はフシと険悪なムードでしたが、ノッカーとの戦いを経て信頼関係で結ばれるようになり、フシと別れてからはジャナンダ島の島長として再建に尽力しました。

『サールナイン島編』にて50代の姿で登場し、正体を隠しながらフシの為に行動しますが、守護団の当時の団長であるヒサメの左腕のノッカーによって殺されてしまいます。その後は幽霊となってフシの傍におり、『レンリル編』にて復活を果たしました。『現世編』で復活した時にはフシと出会った頃の少女の姿となっており、最初は文句を言っていましたが、学生服を着てフシと同じ学校に通う事になっていきます。

エコは『不滅のあなた』の84話『共鳴』で初登場を果たした土器人と少女です。土器人とは言葉を使わずに土器を使って意思を伝え合う一族で、珍しいとされている事から弟と一緒に見世物小屋で商品とされていたところをフシによって助けられました。弟は見世物小屋の劣悪な環境によって死亡してしまい、エコはその後にフシと共に過ごすようになっていきます。

『現世編』で復活を果たしてからはフシと一緒にユーキの家で暮らし始め、言葉は話せないながらも平和に生活しています。マーチと一緒になってお箸の練習を一生懸命しているシーンもありました。

通称:ボンは『不滅のあなたへ』の『ウラリス王国編』にて初登場を果たしたウラリス王国の第一王子です。派手な見た目が特徴で、王位継承を目的としてフシを捕獲しようとしていました。その後はフシと共にノッカーを倒すという目的を持ち、信頼出来る仲間となっていきます。幽霊を見る事が出来る生まれながらの特殊能力を持っており、トナリをはじめとするフシの仲間と会話もしていました。

『現代編』で復活してからはウラリスの一族の財閥となり、お金の部分でフシや仲間達の助けとなっています。それだけでなく、頭も切れる事から様々な面でフシのサポートをしている様子が描かれています。

メサールは『不滅のあなたへ』の86話『魂の選別』にて初登場を果たした褐色肌が特徴の男性です。レンリル王国王女であるアルメ王女の幼馴染で、のちに兄妹である事が明らかになります。フシの能力による不死身の戦士としてレンリル王国でノッカーと戦いました。『現世編』で蘇るとユーキの家で暮らし始め、スマホを使ったり競馬にハマっている様子が描かれていました。

カイは『不滅のあなたへ』の第86話『魂の選別』で初登場したボンの近衛兵を務めている男です。元々は鍛冶屋の息子で、新しい武器を作成するなどしてノッカーとの戦いに貢献していました。フシの能力で不死身となった戦士の1人でもあります。『現世編』で復活を果たしたらユーキの家で暮らし始め、家に鍛冶工場を作って作業をしていたら警察に捕まってしまう場面がありました。

ハイロは『不滅のあなたへ』の第86話『魂の選別』で初登場を果たした18歳の少年です。幼い頃から悪魔付きの子供として他の子供とは違う生活をしていました。フシの能力で不死身の戦士となり、レンリル王国を守る為にノッカーと戦いました。『現世編』で復活してからはユーキの家で暮らし始めますが、世界を見る為に出ていきたいという事をフシに告げ、そのためにアルバイトをする様子が描かれています。

観察者はフシを作った謎の人物です。『不滅のあなたへ』の物語の序盤では姿を見せずにナレーターとしての役割でしたが、のちにフシの前に姿を見せるようになります。常に黒いローブを纏っている事からフシからは『黒いの』と呼ばれています。フシしか認識できず、他の人物は見る事も言葉を聞く事も出来ませんが、フシが世間で有名になってきた事で存在を知られるようになっていきました。

『現世編』ではフシに世界と再接続出来る能力を新たに授けてからしばらく姿を見せませんでしたが、のちに人間の少年であるサトルとなって現れます。サトルとなっても観察者としての能力は健在で、ノッカーから仲間達を守っているシーンもありました。

ユーキは明るい性格をした学生で、あらすじでネタバレしましたが、魚の姿になったフシを釣り上げた事がきっかけで家にフシを招待する事になります。学校ではオカルト研究部に所属しており、オカルト的な事に目が無い事からフシの能力を見た時には目を輝かせていました。先輩であるミズハに好意を持っており、告白していましたが、即座にフラれていました。のちに人間とノッカーの共存を目指すようになっていきます。

アイコはユーキの妹で、黒髪が特徴のかわいい少女です。いきなり家に訪ねてきたフシを不審がる事無く受け入れ、のちに一緒に住む事になったフシの大勢の仲間達とも仲良くしている様子が描かれていました。

カズミツはユーキとアイコの祖父で、最初は謎の人物であるフシに不信感を抱いていましたが、すぐに受け入れる事にし、フシだけでなく大勢のフシの仲間達が家に住む事を了承した心の広い人物です。

ミズハはユーキの学校の先輩である美少女です。大抵の事は人並み以上にこなしてしまう才能を持っている事から周囲からは嫌な目で見られる事が多く、人付き合いが上手く出来ない様子が描かれていました。あらすじでネタバレしましたがハヤセの18代目の継承者で、フシに興味を持つようになっていきます。ハヤセの代から左腕に代々寄生していたノッカーが寄生した事で母親を包丁で刺し殺してしまいます。

ハンナはオカルト研究部の部長で、眼鏡がトレードマークの少女です。ミズハと同級生で、ミズハが失踪した時にはフシと共にオカルト研究部総出で捜索し、その事件を乗り越えた事でミズハと仲良くなっていきました。ユーキの家に食事に招かれた際にはマーチと仲良くなり、一緒にままごとをしていました。

ニナンナに住む少女・マーチは、大人になる事を夢みながら家族と共に暮らしていました。しかし、古くからの伝統であるオニグマの生贄に選ばれてしまった事でその夢も潰えてしまいます。儀式が行われる日、マーチの姉のような存在であったパロナはマーチが運ばれている馬車を襲撃し、その隙にマーチが逃げ出します。逃げ出した先で出会った少年が不死身である事を知ったマーチはその少年に『フシ』という名前をつけました。

フシと共に行動していたマーチでしたが、結局ヤノメの役人であるハヤセに見つかってしまいます。生贄の祭壇で眠らされたマーチを救うためにパロナがやってきますが、そこにオニグマがやって来て絶体絶命の状況となります。そんな時フシがやってきてレッシオオカミの姿となってオニグマを撃退し、マーチとパロナは命拾いします。マーチが助けてくれたフシに果物を渡すと、フシは『ありがとう』と初めて言葉を口にするのでした。

ハヤセの提案によってヤノメで暮らす事になったマーチとパロナでしたが、実はそれはハヤセの罠で、フシとマーチとパロナは眠らされた挙句に捕まってしまいます。パロナは掃除、マーチはオニグマの世話をそれぞれ担当する事になり、フシは研究される事になります。そんな中、パロナは脱出計画を立ててヤノメの兵士になりすまし、フシとマーチと罪人の老婆であるピオランを救い出して脱出しました。

しかし、脱出用の馬車が追手であるハヤセに追いつかれてしまい、ハヤセの放った矢からパロナを庇った事でマーチが死亡してしまいます。それを見たフシはオニグマの姿となってハヤセを攻撃し、ヤノメで暴れまわりました。その後、パロナは自虐の念から自殺を図ろうとしますがフシによって止められます。フシは怒ったような表情を浮かべており、初めて感情を表に出した瞬間でした。

パロナをニナンナに送り届けたフシはピオランと再会します。ピオランの提案でタクナハに住んでいるピオランの彼氏である酒爺の元に行く事になったフシはその道中で多くの言葉と文字を教えてもらいました。一方でタクナハでは兄と住んでいた少年のグーグーが街で野菜売りの仕事をしていました。飼い犬を見つけた事がきっかけで好意を寄せていたリーンと仲良くなり、お礼に指輪をもらったグーグが家に帰ると兄がいなくなっています。

捨てられた事に気付いたグーグーはその後、事故からリーンを救った事で顔を潰してしまい、酒爺によって命は助かったものの仮面を着けた生活を余儀なくされます。そんなグーグーの元にフシとピオランがやって来て、みんなで暮らす事になります。フシとグーグーは兄弟のように仲良くなり、ノッカーを2人で倒した事で信頼関係で結ばれるようになります。そして、4年の歳月が流れました。

リーンの誕生日会に行く事になったフシとグーグーでしたが、ノッカーが襲来して来た事でリーンの家は大混乱となってしまいます。そしてグーグーはリーンをノッカーの攻撃から守った事で死亡してしまうのでした。なんとかノッカーを立ち退かせたフシでしたが、自分がいるとまたノッカーが来てしまうという懸念からタクナハを離れる事を決意します。

ピオランと共に行動する事になったフシは、トナリによってジャナンダ島に向かう船に乗せられてしまいます。ジャナンダ島は罪人の集まる島で、フシは島長決定戦に出場する事になって次々と勝ち進んでいきました。しかし、決勝の相手であるハヤセに敗北した事で捕えられてしまいます。その後、ノッカーの襲撃を共に戦った事で信頼関係で結ばれる事になったフシとトナリでしたが、多くの仲間も失ってしまいました。

トナリは島長としてジャナンダ島に残る事にし、フシはハヤセを島流しにして自分はピオランの元に向かいます。しかし、ピオランは老いによって認知症を発症し、生まれ変わってフシの傍に居たいという願いを観察者に告げたのちに死亡してしまうのでした。

ピオランが死んでから40年の時が経っており、フシは1人で無人島でノッカーと戦い続けていました。そんなフシの元にハヤセの孫であるヒサメが現れます。ヒサメ9歳にしてフシを信仰する守護団の団長を務めており、フシがいない場所にもノッカーが出現するようになったという事をフシに告げます。それを聞いたフシは無人島を離れる事にし、40年ぶりにトナリとも再会するのでした。

街で生活をするようになったフシの元には度々守護団が現れ、ついに6代目の継承者である少年・カハクの代となります。カハクと共に行動する事になったフシでしたが、ウラリス王国の第一王子であるボンによって捕まってしまいます。しかし、フシはボンの兵士を仲間に加えたいと考えた事から敢えて捕えられたのでした。

王都であるレンリルにノッカーが襲来する事が分かったフシは、自分を広げる能力の修行に入ります。かなりの距離まで自分を広げられるようになったフシは、レンリル中に自分を広げてノッカーとの戦いに備えました。そして、ノッカーとの戦いのさなか、死者を復活させる自分の能力に気付いたフシはかつての仲間達を蘇らせ、ついにはノッカーとの戦いに勝利します。

観察者はとある目的の為にフシを作り出しました。観察者は『世界を保存する為』にフシを作ったという事でしたが、かなりあいまいな言い方である事から分かりにくく、詳しくは謎となっています。しかし、『不滅のあなたへ』は『現世編』に突入し、観察者はサトルという11歳の少年の姿となりました。そして15歳になると今までの記憶を無くして普通の少年になるという事を述べています。

さらにフシに自分の力の全てを明け渡そうとしていました。これらの事から、観察者の目的は不滅ではなく死ぬ事なのではないかと考察出来ます。フシを自分の後継者として、観察者は自分の役目を終えようとしていたのではないでしょうか。

度々フシの前に現れてきたノッカーは、観察者によると観察者の目的を邪魔しようとしている存在だという事が語られています。しかし、観察者の目的も謎だった事から謎が謎を呼んでいる状態でした。その後、カハクの左腕のノッカーが文字を覚えた事でノッカーの目的が明かされます。ノッカーの目的とは身体に閉じ込められているファイ(魂)を解放する事だったのです。

『現世編』がつまらないという評価・感想を受けていますが、それは単純に第1部と比較してつまらないという事が挙げられます。『前世編』はつまらないストーリーが少なく、特に『タクナハ編』は大人気でした。それに対して『現世編』は盛り上がりに欠けると言え、つまらないという感想・評価を受けてしまっている理由の1つとなっています。

『現世編』がつまらないと言われているもう1つの理由として、『前世編』と比べて世界観が違いすぎているという事も挙げられます。つまらないと言われる事が少ない『前世編』は異国のファンタジーと言った世界観でしたが、『現世編』は現代の物語なのでファンタジー感に欠けます。『不滅のあなたへ』のファンタジー感が好きだった方からすると、『現世編』はつまらないと感じてしまっても仕方ありません。

『現世編』がつまらないと言われている理由としてミズハが嫌いだと言う感想・評価が多い事も挙げられます。キャラ人気も作品がつまらないと言われない為に大切な要素ですが、ミズハは読者から嫌われる事が多いキャラです。理由はねじ曲がった感情表現で、フシに対しての愛情はまるでハヤセを思わせます。かわいい美少女であるミズハですが、つまらないという評価・感想を受ける1つの理由となっていると考察出来ます。

何をしたいのかがよく分からない事が『不滅のあなたへ』の現世編がつまらない理由だというファンの感想・評価があります。『現世編』は序盤のうちはノッカーも身を潜めており、グダグダなつまらない展開だったというファンの感想・評価が多く見受けられました。しかし、つまらないグダグダな展開も何かの伏線であると考え、それでも単行本を買い続けたファンは非常に多くいます。

つまらないという感想・評価が少なくない『不滅のあなたへ』の『現世編』ですが、面白いという感想・評価を述べているファンもいます。ノッカーとの戦いよりも、現代に生きてどうやって死んでいくのかというところに目を向けると面白く読み進める事が出来るという事です。つまらないという感想・評価もある中で、面白いという感想・評価も非常に多くあります。

つまらないという感想・評価もある『現世編』はほっこりするというファンの感想・評価があります。『現世編』は『前世編』と比べると日常的な描写が多く、特にフシがタピオカを飲んでいるシーンは人気です。『前世編』までの大ファンからするとつまらないという感想を持っても仕方の無い事ですが、一方でほっこり展開が好きだと言う読者には受ける結果となっています。

『不滅のあなたへ』の『現世編』のあらすじをネタバレしてきましたが、つまらないという評価・感想も少なからずありながらも『前世編』とはまた違った面白みがある事が分かりました。『現世編』は単行本の13巻から突入していますので、今回の記事を読んだ後に読んでみるというのはいかがでしょうか？