2021年08月19日公開
2021年08月19日更新
【不滅のあなたへ】ミズハの正体をネタバレ!フシとの出会いや母親との関係を解説
大今良時による大河ファンタジー漫画「不滅のあなたへ」。主人公フシには、初代ハヤセに始まる守護団が深く関わってきました。この記事で特集するミズハもその守護団の継承者です。ただしミズハにはこれまでの継承者にはなかったある特徴があると言うのです。これから、不滅のあなたへに登場するミズハとは誰なのか?その正体をネタバレで解説、フシとの出会いにまつわるエピソード、母親やカハクとの関係なども併せて考察していきます。
目次
不滅のあなたへのミズハとは?
不滅のあなたへの作品情報
大今良時による漫画作品「不滅のあなたへ」。本記事のメインテーマ・ミズハの話題に入る前に、まずは不滅のあなたへの作品情報から紹介していきます。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。
不滅のあなたへの概要
「不滅のあなたへ」は大今良時による大河ファンタジー漫画で、講談社・週刊少年マガジンの2016年50号に初登場し現在も連載中の作品です。講談社主催の第43回漫画賞(少年部門)を受賞しました。単行本は2021年4月現在15巻まで刊行されています。
永遠の生命を持ち、様々な生物に変化したり物質を生み出したりできるフシが、様々な土地を訪ね数多くの出会いや別れを重ねていく物語です。漫画・不滅のあなたへは、その後テレビアニメ化され2021年4月12日よりNHK・Eテレで放送されています。(全20話の予定)
不滅のあなたへのあらすじ
観察者によって地上に投げ込まれた球、それが主人公のフシでした。フシには死んでも再生できる能力や刺激を受けたモノに変化する能力が備わっていました。やがて球状のフシは小石へと姿を変え、その後もオオカミ、少年へと変化を繰り返していきます。様々な人との出会いや別れを通して、人としての感情や処世術、そして痛みを知り成長していくフシ。永遠に終わらない旅路が続いていくのでした。
ミズハのプロフィール
ここからは、この記事の本題であるミズハの話題に移っていきます。ミズハとは一体誰なのか?最初はプロフィールから紹介します。
- 性別:女性
- 出身:ヤノメ
- 誕生日:4月6日
- 年齢:13歳
- 好きな人物:フシ
- 嫌いな人物:母親
ミズハとは誰なのでしょうか?ミズハはセーラー服を着た13歳の女の子です。ヤノメ人・ハヤセの子孫にあたり、現在は両親と3人で暮らしています。主人公のフシとは母イズミを通じて知り合い、好意を寄せるようになりました。
不滅のあなたへのミズハは誰?正体と初登場をネタバレ
ミズハの正体は?カハクの子孫?
ここからは、不滅のあなたへのミズハとは誰なのか?彼女の正体をネタバレで解説していきます。プロフィール欄で説明した通り、ミズハはハヤセやカハクの子孫で守護団の第18代継承者です。そしてハヤセの生まれ変わりと言われています。
歴代のハヤセ継承者の中でも異常さが際立つミズハ。特定の相手との関係性に固執し、相手を支配したがる傾向が強く表れています。それを邪魔する相手には強いストレスを感じてしまうようです。彼女の支配欲を感じ取ったフシは、「俺を支配するな」といってミズハから距離を置くようになりました。
第二部現世編でミズハは敵役として登場します。やがて彼女はハヤセ以降寄生していたノッカーと同化するようになります。フシを愛し依存しているミズハですが、すべて彼女の意思なのかノッカーがそうさせているのか判断が困難な状況です。
フシに依存する前にミズハは、同級生でオカルト研究部部長のハンナに惹かれ依存していました。メガネをかけている少女ハンナ、一体誰なのでしょうか?彼女はパロナの生まれ変わりと言われています。ハヤセの生まれ変わり・カハクがパロナの姿を手に入れたフシを愛したように、カハクの子孫でもあるミズハがパロナに似たハンナに惹かれたのでしょう。
ミズハの初登場
次に、不滅のあなたへでのミズハの初登場シーンを解説します。ミズハが不滅のあなたへに初めてその姿を現したのは、第1部「前世編」の最終116話「時代の終わり」の最後の場面でのことでした。
フシが少年の姿に戻ると、その他の人も次々に自身の姿を取り戻しました。それにより6代目の継承者カハクは死亡します。その後、ハイロ、カイ、メサール、トナリと次々に命を落としていきました。
場面は変わって、山のふもとの土地に家々が立ち並ぶ風景が広がっています。「先輩、ミズハ先輩」と大声でミズハを呼ぶ声がしました。「これ!忘れものっス」とミズハを呼んだ生徒は、忘れ物を渡しに駆け寄りました。この時「ありがとう」と言って登場したのが、セーラー服姿のミズハでした。
不滅のあなたへのミズハとフシの出会いや母親との関係
ネタバレ①現代で目覚めたフシ
ここからは不滅のあなたへのストーリーをネタバレで解説、ミズハとフシの出会いや母親との関係を考察していきます。
フシたちとノッカーとの攻防が終わり数百年が経ちました。王都レンリルにある大木に変化してたフシが目覚ました。暫くして元の少年の姿を取り戻したフシは、海岸に打ち寄せる穏やかな波を見ながら「やったー」と叫びます。平和になった世界を実感したのです。その後フシは、マーチやボン王子、メサールら友人たちを蘇生させ故郷へと旅立たせました。
フシもまたその場を後にしようと考えましたが、彼の手はロープで固く縛られており自由に動くことができません。困り果てているとそこに現れた人物がいました。その人物とは誰だったのでしょうか?それは、この物語で要所要所に現れていた人物・観察者でした。観察者は「取りたければ取るがいい」と言うとロープを切ったりつなぎ合わせる能力をフシに与え、ロープの束縛から自由にしてあげました。
ネタバレ②「しにたい」と言うミズハ
ここで、この記事の主役・ミズハの登場です。テニスやバレエ、そして剣道まで何をやらせても卒なくこなしてしまうミズハ。魅力的な彼女は男子からも大人気で愛の告白を受けない日はないほどでした。ところが、同性からは冷たいまなざしが注がれるミズハ。そんな中ミズハを支える友人が現れました。その友人とは誰だったのでしょうか?それはオカルト研究部のハンナでした。
ミズハの母親は教育熱心のあまりミズハを束縛し、たまの休日の外出も許してくれません。一見恵まれた環境で育ったミズハでしたが、最近の口癖は「しにたい」でした。なぜ母親が自分をここまで束縛するのか、ミズハには理解できませんでした。
ネタバレ③ユーキに釣り上げられるフシ
一方、ロープから解き放たれたフシは、友人マーチに会うためオニグマの伝承が今も残る聖地ニナンナに向かいます。ところが、新たな家族と楽し気なひと時を送っているマーチを前にすると、フシはここは自分の居場所ではないと直感します。
フシは、魚に姿を変えると大海原を当てもなく泳ぎ始めました。するとある日、ミズハと同じ学校に通う少年アオキユーキが海に垂らした釣り糸にかかったのです。ユーキはいろんなものに姿を変える魚に興味を示し、家に持ち帰ることにしました。
翌日ユーキは学校に出かけると、同級生たちに釣り上げた魚・フシのことを吹聴して回ります。ミズハもまたユーキの自慢話を耳にした1人です。「フシ」という魚の名前を聞いた瞬間、ミズハには誰だったかしら?という疑問とともに懐かしさの感情がこみ上げてきました。
ネタバレ④フシとミズハの出会い
偶然がフシとミズハを引き合わせたのです。その日、学校で体育祭の練習をしていたミズハですが、足にけがを負い早退することになりました。学校からの帰り道、彼女に誰かが声を掛けました。「痛いんだろ?放っておかない方がいいよ」見るとそこにはフシがいました。フシはミズハに気づくと、かつてノッカーが憑りついていた腕に目をやりました。
ネタバレ⑤共同生活
SNSではある動画が話題となっていました。その動画とは、ボンやグーグーなど中世から時空を超えてフシが蘇らせた人物たちを撮影したものでした。
それを知ったフシたちは、フシとボンが交わした約束を後世に伝えるための組織・テイスティビーチ財団に対応を依頼します。財団の働きかけによりボンをはじめマーチ、グーグー、メサール、トナリらフシの友人たちを日本に招くことができました。すぐさまフシは全員が暮らせるようユーキの家を増築。集った仲間たちでの新たな共同生活が始まりました。
ネタバレ⑥家出したミズハ
母親から近く引っ越すことを知らされたミズハ。かねてより母親を嫌っていた彼女は、突如姿を消してしまいます。ハンナやユーキら友人が行方を追いますが、見つけることができません。ミズハの失踪を知ったフシは、ロープを体に接続するとミズハの感覚を頼りに捜索を始めます。
フシはすぐに祖父の家に身を隠しているミズハを発見。そして、ボンの妹・ポコアの姿に身を変えるとミズハの祖父の家を尋ね、実家に戻るようミズハを説得しました。最後はフシの言葉に折れたミズハは、渋々家に帰ることを了承しました。
ネタバレ⑦守護団の話を聞くミズハ
祖父の家に身を隠していた時、ミズハは祖父に彼女の家系が守護団という組織の当主を代々してきたことを教わります。ミズハは第18代の当主になるはずなのですが、母親の反対で先延ばしとなっていました。
祖父の勧めでミズハが読んだ本に、ご先祖のハヤセが保護した怪物について書かれた一説がありました。彼女は、すぐにその怪物がフシであることに気づきます。フシこそが自分にとって最も大切な存在であることを知ったミズハ。フシに対する思慕の情が高まってくるのを感じました。
ネタバレ⑧母がくれたヘアゴム
久しぶりに実家に戻ったミズハを母が迎えます。「ママが子供の頃から使っているお気に入り」と言って母親はミズハの手に古いヘアゴムを預けました。
ところが、後日たまたま通りかかった店で、ミズハは同じものが300円で売られているのを見かけます。ミズハはその事実にショックを受けます。彼女は、母の行動に一層の不信感を募らせました。
ネタバレ⑨「友達になって」と言うミズハ
目が覚めると、ミズハは家の廊下で眠っていたことを知ります。父親と電話でのやり取りを終えると、手が血だらけでその手には包丁が握りしめられていました。そして、ダイニングには胸から血を流して倒れている母親の姿がありました。
パニックになったミズハ。家から飛び出すと当てもなく走り続け、最後は草むらに飛び込むように隠れました。そこにフシが現れます。彼は「君にしてあげられることは何かある?」とミズハに尋ねました。ミズハはフシに頷くと、「私と…友達になって」と答えました。
不滅のあなたへのミズハとフシの出会いは偶然ではない?
考察①フシにとってのハヤセ一族
不滅のあなたへのミズハ特集の最後に、ミズハとフシの出会いについて考察してみます。最初に考察するのは、フシにとってのハヤセ一族の位置づけです。
ハヤセの代から彼らの関係は、敵でもなく味方でもないというあやふやなものでした。その原因となっていたのが、ハヤセに寄生していたノッカーの存在です。その傾向が最も顕著に表れていたのが、カハクの時でした。カハクはフシの味方になりたいのですが、腕にいるノッカーがそれをさせないというやりきれなさが描かれていました。
ところが、ミズハになってカハクを悩ませた状況が一変しようとしていました。ハヤセをはじめカハクの腕にも憑りついていたノッカーが消えてなくなったのです。近づくとフシの命を脅かすことになるという、カハクも苦しんだ負い目を感じなくて済むのです。ミズハになってフシにとってのハヤセ一族の位置づけは大きく変化したと言えるでしょう。
考察②ハヤセのファイがフシとミズハをひきあわせた?
不滅のあなたへ第125話「ひみつきち」での一幕です。ミズハがフシに問います、なぜここに来たのかと。フシの答えは「たまたま」とか「しいて言えば平和そうだった」など素っ気ないものでした。ミズハはさらに食い下がります。「私にあったのもたまたま?」と。それには答えなかったフシ。
ミズハの最初の問いに対する答えは、56話「転生する愛執」に示唆されていました。観察者が次のように語っています。
「ハヤセがもし強い意志を持って死んだのなら そのファイはヒサメという器に入っていてもおかしくはない」
初代ハヤセのファイ(魂)が生きていて、ミズハとフシを引き合わせたと考えることができるでしょう。不滅のあなたへがファンタジー作品と言われる所以かも知れません。
不滅のあなたへのミズハに関する感想や評価
ここまで不滅のあなたへのミズハ特集をお届けしてきましたが、最後にミズハに関する感想や評価をTwitterより紹介します。
マガジン31号で『不滅のあなたへ』を読みました。
— ゴユビナマケモノ (@2083Dydy) June 30, 2021
ミズハはだいぶ敵らしい、嫌な感じになってきて好ましい。
主人公と敵対する奴には斯くあって欲しいもんだわ。
その方が面白いから😀#不滅のあなたへ pic.twitter.com/63vzGatCje
最初に紹介する不滅のあなたへのミズハに関する感想や評価は、ミズハの変化を好ましいと呟くツイートからです。その変化とは、敵役らしく嫌な感じになってきたことだそうです。主人公に敵対するキャラはミズハのように嫌な奴になってほしいと言います。その方が面白いからと、至って冷静な分析をしていました。
マガポケで不滅のあなたへ読んでるんだが、ミズハちゃんが出る度に「こいつ、やっぱりハヤセ一族の子だな」って思う
— チビッたれ (@pqr52x27j) November 16, 2020
愛情が狂気的
続いて紹介する不滅のあなたへのミズハに関する感想や評価は、ミズハの愛情表現に注目したツイートからです。
ミズハが登場するたびにハヤセ一族の子だと実感すると言います。この記事でも取り上げたように、ハヤセ一族の特徴は相手を愛するあまり支配したがることでした。ミズハの愛情表現が度を越して狂気を伴っているところでハヤセ一族の出身だとわかるのだそうです。
不滅のあなたへ、フシがほんとにかっこいい。。ミズハのフシへの想いをめちゃくちゃ応援するし、フシの子孫?の話いまだなんもないけど、普通にトナリとかじゃなくて、まさかのミズハと結婚してほし、、まぁでも無理なんだろうなあ
— グゥ★ (@guuto_k_p_y) July 2, 2021
ミズハの歪んだ愛がすごくかわいい…
最後に紹介する不滅のあなたへのミズハに関する感想や評価は、ミズハとフシの関係の進展に期待するツイートからです。この方は、フシに対するミズハの愛情に共感し応援すると言います。ミズハの歪んだ愛情表現がとても可愛いと感じるそうです。
不滅のあなたへのミズハまとめ
ここまで、不滅のあなたへの「ミズハとは誰?正体をネタバレ!」と題して、プロフィールから主人公フシとの出会い、母親やカハクとの関係などを解説してきました。いかがでしたでしょうか?
ハヤセの子孫で、守護団の第18代継承者であるミズハ。ハヤセ以来歴代の継承者たちを悩ませたタッカーは、すでに彼女の体から去っています。タッカーが寄生していない初めての守護団継承者として、フシと新たな関係を築いていけるかも知れません。不滅のあなたへのこれからの展開に期待しましょう。