【鬼滅の刃】黒死牟が切った笛を持ち帰った理由は?弟・縁壱への想いを考察

鬼滅の刃は、2019年にアニメ化されたことをきっかけに、幅広い世代から注目を集めた人気漫画です。日本中に鬼滅ブームを巻き起こし、さまざまなアイテムが販売されました。鬼滅の刃には、さまざまな鬼が登場しますが、中でも最強といわれているのは上弦の壱の黒死牟です。そんな黒死牟は、鬼になる前に弟の縁壱に笛を渡しています。本記事では、黒死牟が渡した笛について考察します。黒死牟の最後の想いや、無限城で迎えた最期についてもまとめているので、参考にしてください。

【鬼滅の刃】黒死牟が切った笛を持ち帰った理由は?弟・縁壱への想いを考察のイメージ

目次

  1. 黒死牟とは?
  2. 黒死牟が切った笛を持ち帰った理由や縁壱への想い
  3. 黒死牟の笛を縁壱がずっと持っていた理由
  4. 黒死牟と継国縁壱の過去や再会を考察
  5. 黒死牟の性格や強さ
  6. 黒死牟の活躍や最期をネタバレ
  7. 黒死牟に関する感想や評価
  8. 黒死牟の笛まとめ

黒死牟とは?

鬼滅の刃には、さまざまな鬼が登場します。多くの鬼が登場しますが、鬼舞辻無惨直属の配下である最強の12人の鬼を十二鬼月といいます。十二鬼月の中でも最も強い鬼が、上弦の壱の黒死牟です。本記事では、上弦の壱の黒死牟が切った笛を持ち帰った理由や、黒死牟の最期についてまとめました。

鬼滅の刃の作品情報

鬼滅の刃の概要

鬼滅の刃は、週刊少年ジャンプにて2016年11月~2020年24号まで連載されていた、人気作品のひとつです。鬼滅の刃は、2019年にアニメ化されており、アニメ化されてからは幅広い世代から注目を集めました。アニメ放送後からは、日本中で鬼滅の刃のおもちゃや日用品などが販売されており、鬼滅の刃ブームが巻き起こりました。

鬼滅の刃の漫画は1巻から23巻まで販売されており、最終巻である23巻は517万部以上を売り上げています。2019年4月~9月には、「鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編」のアニメが放送されました。また、2020年には続編となる「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」が公開されました。「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」は日本だけではなく台湾や韓国でも公開されて注目されました。

日本国内での興行収入は、400億を超えており、2021年からアニメでも放送されていました。2021年12月から2022年2月には、「鬼滅の刃 遊郭編」が放送されました。「鬼滅の刃 遊郭編」からは、黒死牟と同じ上弦の鬼が登場しており、主人公の竈門炭治郎を含む鬼殺隊と鬼の迫力ある戦いが描かれています。また、続編となる「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」の放送も決定されています。

「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」の放送時期は、まだ決定していません。鬼滅の刃のアニメには、漫画にはないシーンも取り入れられているため、漫画を読んだことがある方もアニメを楽しめるでしょう。

鬼滅の刃のあらすじ

鬼滅の刃の主人公の竈門炭治郎は、町に炭を売りに家を出ました。炭治郎が自宅に戻ると、家族全員が鬼に襲われて血まみれになって倒れていました。炭治郎の妹の禰豆子だけは命がありましたが、傷口に鬼の血を浴びたことで鬼になっていまいます。炭治郎は鬼になった妹を人間に戻すために、鬼殺隊へ入隊します。強い鬼が現れる中、炭治郎を含む鬼殺隊は悪戦苦闘します。炭治郎は禰豆子を人間に戻すことができるのでしょうか。

上弦の壱の黒死牟のプロフィール

  • 名前:黒死牟
  • 人間の頃の名前:継国巌勝
  • 身長:190cm
  • 体重:93kg
  • 趣味:囲碁

黒死牟は、鬼舞辻無惨によって選別された鬼たちのうちのひとりです。上弦の陸の堕姫と妓夫太郎が倒されて、上弦の鬼が集められた時、初めて黒死牟が登場しました。侍のような容姿をしていましたが、顔には目が6つあり、かつて人間だったとは思えない禍々しい見た目でした。鬼の容姿は、人間であったころの出来事が影響することが多いようです。

上弦の参の猗窩座は、人間のころに入れられた罪人の証が鬼になっても残っていました。黒死牟が人間であったころ、鬼狩りとして鬼を倒す侍だったこともあり、鬼になっても侍のような着物を着ているのでしょう。黒死牟の目が6つあるのは、剣技に優れていた弟の継国縁壱の動きをとらえるためではないかといわれています。弟を超えたいという黒死牟の強い思いから、目が6つになったのでしょう。

鬼舞辻無惨に選別された鬼たちは、十二鬼月と名付けられており、上弦と下弦の2つに分けられています。さらに上弦と下弦の中でも6つの階級に分けられており、数字が小さくなれば小さくなるほど、強い鬼になります。黒死牟は、十二鬼月の中で最も強い上弦の壱に選ばれています。

鬼として自分よりも良い数字を手にしたい場合は、入れ替わりの血戦を挑む必要があります。しかし、黒死牟は、上弦の壱になってから1度も上弦の壱の座を譲っていません。黒死牟は鬼になって400年経過していますが、入れ替わりの血戦を挑まれたのは、猗窩座を含めてわずか3回です。入れ替わりの血戦で負けた鬼を吸収することが許されていますが、黒死牟は猗窩座を吸収せずに生かしています。

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黒死牟が切った笛を持ち帰った理由や縁壱への想い

上弦の壱の黒死牟は、継国縁壱が残した笛を持ち帰っています。人間のころの記憶がほとんどない黒死牟ですが、黒死牟にとっても笛は大切な物だったのでしょうか。ここからは、黒死牟が切った笛を持ち帰った理由や、弟の継国縁壱への想いを解説します。

考察①切った笛の意味

鬼となった黒死牟は、継国縁壱が80歳を超えたころ二度目の再開を果たします。黒死牟は、鬼になることでさらなる強さを手に入れたと思っていましたが、80歳を超えたにもかかわらず、継国縁壱は圧倒的な強さを誇っていました。2人の戦いは黒死牟が勝利したと思われましたが、国縁壱は戦いの間に寿命で死亡した継国縁壱の体を切っていました。

黒死牟は、継国縁壱の体だけではなく、幼少期に黒死牟が継国縁壱に渡した笛も真っ二つに切りました。2つに切れてしまった笛をみて、黒死牟は涙します。鬼となり強い力を手に入れ、無限の時間を生きていた黒死牟ですが、両親や子供の名前も思い出せません。誰の顔も思い出せない中、弟である継国縁壱の顔だけは、はっきりと覚えていました。

考察②黒死牟はその後笛を持ち帰る

継国縁壱が最期を迎えた後、黒死牟は真っ二つに切られた笛を自身が持ち帰りました。黒死牟は、弟の継国縁壱が大切に持っていた笛を、弟と同様に肌身離さず持っていたのでしょう。国縁壱が最期を迎えたのは、物語の終盤の無限城でした。黒死牟が鬼殺隊に殺された後、身体が消滅するときに、着物と共に継国縁壱が持っていた笛が残されました。

なぜ自分が笛を大切に持っていたのか、黒死牟自身もはっきりと理解できていなかったでしょう。実際に、黒死牟が最期を迎えたとき、自分が何のために生まれたのか教えてくれと言葉を残していました。黒死牟は、鬼となることを選択しましたが、結局何も手に入れられませんでした。

考察③黒死牟の弟・縁壱への本当の想い

黒死牟の弟の継国縁壱への本当の想いを考察していきましょう。縁壱に追いつきたいのに追いつけず、黒死牟は縁壱を恨んでいました。実際に、縁壱が最期を迎えた後、寿命を迎えて倒れた縁壱の体を両断しました。しかし、本当に心の底から恨んでいたら、縁壱が持っていた笛を持ち帰ることもなかったでしょう。黒死牟は、縁壱を恨んだり嫌っていたわけではなく、ただ羨ましかったのではないかと考えられます。

黒死牟は、最後の最後で縁壱の実力を認めています。黒死牟は、縁壱になりたかったと言葉を残しています。縁壱も兄が鬼となったということを知りながら、黒死牟からもらった笛を大切に持っていました。黒死牟も自分が渡した笛を大切に持ちつづけていた縁壱の姿をみて、縁壱が純粋に自分のことを慕っていたことに気づいたのではないでしょうか。

両親や子どもの顔を思い出せない中、縁壱の顔だけをはっきりと覚えていたことから、縁壱の前では、黒死牟ではなく継国巌勝に戻れたのかもしれません。また、黒死牟よりも剣技に優れていた縁壱ですが、縁壱自身は兄を超えたいとは思っていませんでした。稽古に励む兄の姿を見た縁壱は、兄の次に強い侍になりたいと言っていました。二人に同じくらいの剣技があれば、兄弟2人の進む道は変わっていたのかもしれません。

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黒死牟の笛を縁壱がずっと持っていた理由

同じ家で過ごしながらも、全く違う境遇で育ってきた2人にとって、笛はどのような存在だったのではないでしょうか。ここからは、幼いころに黒死牟が渡した笛を、最期を迎えるまで弟の継国縁壱が持っていた理由を考察してきます。

考察①笛をくるんでいた布

継国縁壱は、7歳で家を出た時に黒死牟となる前の兄の継国巌勝から笛を受け取っていました。継国縁壱は、寺に行くといって7歳で寺に出ましたが、実は寺には行かず、行く当てもなく走り続けていました。その途中で出会ったのが、家族を病気で亡くして悲しんでいた「うた」でした。美しい瞳をしたうたと、継国縁壱は一緒に暮らすことになり、10年後に夫婦になりました。

その後、うたは継国縁壱との子どもを授かり、お腹の子どもと3人で平和に暮らしていました。しかし、継国縁壱が家を留守にしている間に、うたは鬼に襲われて殺されてしまいます。その後、継国縁壱は再婚をせず、うただけを生涯愛していました。継国縁壱は愛する妻の着物に、大切な兄からもらった笛を包んでいたのです。そして、笛を何十年も大切に持ち続けていました。

考察②笛を縁壱がずっと持っていた理由

継国縁壱は、7歳で家を出るときほとんどの荷物を持たずに家を出ました。しかし、兄の継国巌勝からもらった笛だけは、布にくるんで大切に持って行きました。決して、良い質の笛ではありませんでしたが、兄が自分を思って作ってくれた笛は、継国縁壱にとっては宝物になっていました。

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黒死牟と継国縁壱の過去や再会を考察

黒死牟は、鬼になる前だけではなく、鬼になってからも弟の継国縁壱と再会しています。ここからは、継国巌勝と継国縁壱にとって笛はどのような存在だったのかを考察してきましょう。また、2人が再会するシーンについても紹介していきます。

考察①兄(継国巌勝)にとっての笛

自分と比べると質素な生活を送っており、常に母親にぴったりとくっついている弟の縁壱を見て、兄の巌勝は哀れな子だと思っていました。縁壱は言葉を発することはもちろん、ニコリと笑うこともなかったため、耳が聞こえないと思われていました。父親からも縁壱には会うなと言われていた巌勝ですが、縁壱が気になる巌勝は、父親の目を盗んでは縁壱の部屋に遊びに行きました。

縁壱が言葉を話せないことが気になっていた巌勝は、縁壱に笛を渡しました。言葉が話せないと思っていたため、助けが必要な時は笛を吹いて助けを求められるように、音の鳴る笛を渡したのではないでしょうか。

考察②弟(継国縁壱)にとっての笛

継国巌勝は、父親から縁壱にはかまうなと、常日頃から言われていました。ある日、巌勝は縁壱と一緒にいるところを見た父親に殴られました。巌勝が縁壱に笛を渡したのは、父親に殴られた次の日です。巌勝は父親に殴られたにもかかわらず、手作りの笛を縁壱に渡しました。

兄が父親に殴られても自分のところに来てくれということだけでも、縁壱は嬉しかったでしょう。自分のために作ってくれた笛は、縁壱が肌身離さず持ち歩くほど、大切な笛になりました。

考察③黒死牟と継国縁壱の一度目の再会

継国縁壱は、母親が亡くなったことがきっかけで、7歳のときに寺に行くといって継国家を出ました。弟の継国縁壱が家を出てから、継国巌勝は継国家の跡継ぎとして、妻と子どもを持つ身となります。継国巌勝は、妻と子どもと共に平穏に暮らします。寺へ出た継国縁壱と再会したのは、継国巌勝が部下とともに野営していたときです。野営していたときに鬼に襲われそうになったところを、鬼狩りとなった継国縁壱に助けられました。

これが、継国縁壱と継国巌勝の一度目の再会でした。継国巌勝は、幼いころから継国縁壱の剣技が優れているとは知っていましたが、再開した弟の剣の技術はさらに極められていました。そんな弟の姿を見た継国巌勝は、妻子を捨てて鬼狩りになることを決意します。

継国巌勝は、継国縁壱のように鬼を倒すべく、縁壱から呼吸法や剣技を学びます。また、縁壱は巌勝だけではなく、誰にでも呼吸法や剣技を教えました。しかし、誰も縁壱のように呼吸法や剣技をこなすことがでなかったため、それぞれに合った呼吸法を教えることにしました。その後、縁壱が使っていた日の呼吸の派生の呼吸が生まれました。もちろん、継国巌勝がどれだけ剣技を極めようとしても、弟には追い付けませんでした。

継国縁壱に追いつけずに悔しい思いをしていた時に、鬼舞辻無惨を出会います。継国巌勝は、鬼舞辻無惨に対して、自分には未来がなく、鍛錬を重ねる時間も残されていないと話します。顔にあざがあるものは長く生きられないといわれており、継国巌勝もこの話を信じていました。そんな継国巌勝に鬼舞辻無惨は、鬼にならないかと提案します。

鬼になればもっと強くなれると、鬼になるように誘いました。継国巌勝はさらに強くなるために鬼になることを選択します。そして、継国巌勝は鬼舞辻無惨によって黒死牟という鬼になりました。黒死牟は、のちに上弦の壱という鬼の中でも最も強い位を手にします。

考察④黒死牟と継国縁壱の二度目の再会

一度目の再開から約60年後、黒死牟という鬼になった継国巌勝と弟の継国縁壱が二度目の再開を果たします。あざの者は25歳になるまでに命を落とすと言われていましたが、継国縁壱は80歳になっても生き続けていました。黒死牟は、継国縁壱がまだ生きていることに驚きますが、継国縁壱は鬼となってしまった兄を目の前にし哀れみます。

継国縁壱は衰えを知らず、鬼になった黒死牟ですた勝機を見いだせません。しかし、継国縁壱は黒死牟との戦闘中に刀を握ったまま寿命で最期を迎えます。すでに命を落としている継国縁壱を、黒死牟は嫉妬と憎しみからバラバラに切断しました。継国縁壱の体を切断した後に出てきたものが、かつで自分があげた笛でした。

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黒死牟の性格や強さ

黒死牟の性格

人間だったころの黒死牟の性格は、比較的プライドが高く傲慢でした。自分のほうが弟よりも優れていると感じていた黒死牟ですが、ある日突然、弟の華麗な剣技を目にします。自分よりも哀れな存在と見ていた弟が一瞬で、黒死牟を抜き去りました。自分は特別だと感じていた黒死牟にとっては、屈辱的な出来事となり、強い嫉妬や憎しみが生まれたのでしょう。

しかし、鬼となり上弦の壱となった黒死牟は、鬼にもかかわらず礼儀正しい性格です。黒死牟は、鬼になる前は鬼狩りや剣士として生きていました。黒死牟は、武士であったため礼儀正しいのではないでしょうか。無限城では、柱を相手にしても声を荒げることもなく、冷静に相手を分析していました。武士であるがゆえに、自分を倒そうとする鬼殺隊の実力も素直に認めて賞賛していました。

ハキハキと話すことの多い鬼ですが、上弦の壱の黒死牟の話し方は、非常にゆっくりです。途切れ途切れでゆっくりと話す黒死牟の話をしっかりと最後まで聞くためには、かなりの時間がかかるのではないでしょうか。

黒死牟の月の呼吸の強さ

黒死牟は、継国縁壱が使いこなしていた日の呼吸の派生でもある。月の呼吸の使い手です。また、月の呼吸を使いこなせるのは、黒死牟(継国巌勝)だけでした。黒死牟は、鬼の中でも鬼舞辻無惨の次に強い、十二鬼月の上弦の壱です。もちろん、上弦の壱の黒死牟が使いこなす月の呼吸は、鬼殺隊の柱も手こずるほどの強さを誇ります。

水の呼吸は、水が流れているように見えますが、実際にダメージを与えるのは刀のみです。しかし、月の呼吸は、刀を振るうと三日月が現れます。刀だけではなく、三日月に当たった相手もダメージを受けることにまります。遠くにいる相手にもダメージを与えることが可能です。三日月の大きさも変化するため、月の呼吸を避けるためには、多くの経験が必要となるでしょう。

次は、月の呼吸を全型をチェックしていきましょう。月の呼吸壱ノ型は闇月・宵の宮は、瞬きする間にいくつもの三日月が放たれる、強い一太刀です。無限城で黒死牟と出会った時透無一郎は、月の呼吸壱ノ型で腕を切断されました。鋭い感覚を持った時透無一郎ですが、あまりの速さに反応できませんでした。

弐ノ型は珠華ノ弄という、巨大な三日月の形をした斬撃が黒死牟の後ろから発生し、小さな三日月に変化して相手を追いかけるという技です。柱の悲鳴嶼行冥は、いくつもの三日月型の斬撃に襲われて、顔に傷を負いました。参ノ型の厭忌月・銷りは、巨大な三日月が3つ放たれる技です。その後、大小さまざまな三日月型の斬撃が残ります。黒死牟は、この技で不死川実弥の動きを封じました。

伍ノ型の月魄災渦は、刀を振る動作をしなくても、周囲に攻撃ができる技です。前後左右に広範囲を一斉に攻撃できます。黒死牟は、不死川実弥の攻撃に対して月魄災渦で反撃しました。陸ノ型の常夜孤月・無間は、広範囲に三日月型の斬撃を飛ばすだけではなく、正面に3つの斬撃を繰り出す技です。不死川実弥は、この攻撃で内臓が飛び出るほどの傷を負いました。

漆ノ型の厄鏡・月映えは、1度に5つの方向に斬撃を飛ばす技です。漆ノ型の厄鏡・月映えを繰り出す際、黒死牟が所持している刀が変形します。間合いよりも遠いところまで攻撃することができる技で、柱も苦戦しました。捌ノ型の月龍輪尾は、壱ノ型の闇月・宵の宮の威力が2倍になった技です。あらわれる三日月型も大きくなっており、不死川実弥も逃げられませんでした。

玖ノ型の降り月・連面は、三日月型の斬撃がさまざまな方向から相手に向かっていく技です。足に大きな傷を負った不死川実弥は逃げきれずに背中にも傷を負いました。拾ノ型の穿面斬・蘿月は、のこぎりのような歯のついた斬撃が相手を襲う技です。この攻撃で不死川実弥は追い詰められますが、時透無一郎が助けてくれました。

拾肆ノ型の兇変・天満繊月は、逃げ切れないような巨大な斬撃が一面を覆い尽くす技です。この攻撃で、時透無一郎は左足を失っています。拾陸ノ型の月虹・片割れ月は、6つの三日月型の斬撃が頭上から降りてくる技です。このように、黒死牟が使う月の呼吸は、どの型も攻撃力があり攻撃範囲も広くなります。

黒死牟の使う刀

黒死牟が使っている刀は、鬼殺隊のような一般的な刀ではありません。黒死牟が使う刀の名前は、噓哭神去です。特徴的な見た目をしている噓哭神去は、鬼狩りのころに持っていた日輪刀ではなく、黒死牟の血と骨でできています。黒い刀に無数の目が埋め込まれており、血管のような線も見受けられます。漆ノ型の厄鏡・月映えを繰り出すときは、黒死牟の刀が変形します。

変形すると、1本の刀が3本に枝分かれします。また、黒死牟の刀は、日本最古の神社の石神神宮に祀られている七支刀がモデルといわれています。七支刀は謎の多い刀で、今も研究が進められています。

黒死牟の鬼舞辻無惨からの評価

次は、鬼舞辻無惨の黒死牟への評価を解説します。黒死牟は、鬼の中で一番強いにもかかわらず、油断せずに相手をしっかり分析して戦います。鬼舞辻無惨は、慎重に戦う黒死牟を高く評価しています。黒死牟は鬼舞辻無惨にも信頼されており、ビジネスパートナーとも考えられています。鬼舞辻無惨は黒死牟に考えを読まれても気にならず、一緒にいると気が楽であると感じています。

また、黒死牟は人間を鬼に変化させることを鬼舞辻無惨から許可されているようです。鬼殺隊の一員の我妻善逸の兄弟子である獪岳は、ある日突然黒死牟と対峙することになりました。しかし上弦の壱の黒死牟は、他の鬼とは比べ物にならないほど重厚な姿で威厳があり、獪岳は自分が敵う相手ではないと判断します。そして、獪岳は黒死牟に命乞いをして、黒死牟の判断で鬼になりました。

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黒死牟の活躍や最期をネタバレ

ここからは、上弦の壱の黒死牟の活躍や最期を紹介していきます。物語の終盤に登場する黒死牟ですが、遊郭編や無限城編でも登場します。また、黒死牟は無限城編で最期を迎えることになります。

黒死牟の活躍①遊郭編

上弦の壱の黒死牟は、遊郭編にも登場します。遊郭編では、上弦の陸の妓夫太郎と堕姫が鬼殺隊に倒されたとき、130年ぶりに上弦の鬼たちが無限城に集められました。黒死牟は、一番初めに無限城に呼ばれており、鬼舞辻無惨を座って待っていました。鬼舞辻無惨が上弦の鬼に叱責した後、上弦の参の猗窩座が上弦の弐の童磨に攻撃します。しかし、黒死牟は童磨を攻撃した猗窩座の腕を切断しました。

黒死牟は、猗窩座に度が過ぎると叱責し、序列の乱れや従属関係にヒビが入ってはいけないと口にします。そして、猗窩座に童磨が気に入らないならば入れ替わりの血戦を申し込むように伝えました。童磨に攻撃的な態度を取っていた猗窩座でしたが、上弦の壱の黒死牟には言い返す言葉もなく承諾していました。そして、猗窩座は黒死牟にもお前を倒すと言って無限城を後にします。

黒死牟の活躍②無限城編での最期

上弦の壱という強さを誇る黒死牟の最期について、気になっている方も少なくありません。上弦の壱の黒死牟は、無限城で上弦の鬼が次々と最期を迎える中、最期まで生き残り、鬼殺隊と戦い続けます。黒死牟が最初に出会った鬼殺隊は、霞柱の時透無一郎です。黒死牟は、時透無一郎が自分が継国家に残した子供の末裔だと気が付き、子孫との再会に感心します。

そして、時透無一郎の強さや剣技を高く評価していました。子どもの末裔で高い剣技を誇る時透無一郎を、鬼にしようとした黒死牟は、時透無一郎に止血の処置を行いました。そして、次に黒死牟の前に現れたのが風柱の不死川実弥です。黒死牟は、不死川実弥に致命的なダメージを与え、勝利を確信しましたが、戦いは最後まで分かりません。

不死川実弥は、筋肉の力で黒死牟から受けた傷を塞ぎ、自身の稀血にとって黒死牟を酩酊させます。それでも黒死牟は、不死川実弥に攻撃を続けて、最後の一撃を食らわせようとします。しかし、そこに岩柱の悲鳴嶼行冥が到着し、危機一髪を回避します。不死川実弥と悲鳴嶼行冥の連携によって、徐々に黒死牟優位の状態が崩れていきます。そこに、時透無一郎と不死川実弥の弟の玄弥も参戦しました。

4人の猛攻の末、黒死牟は鬼の急所である頸を撃破され、最期を迎えたと思われました。しかし、頸を切り落とされた黒死牟は、塵にならずに頭を再生しようとします。頭を再生した黒死牟は、不死川実弥の刀に映った自分の醜い姿を目にして驚きます。弟の継国縁壱と交わした、日本一強い侍になるという約束の最後がこれだったのかと嘆きました。

そして、時透無一郎の攻撃を受けた場所から体が崩れ始め、鬼血術も出せない状態になり、体も再生できません。そして、身体が塵になって消えていき、黒死牟は最期を迎えました。黒死牟が塵になって消えた後、最後に残ったものが、継国縁壱にプレゼントした手作りの笛でした。人間のころを思い出せない黒死牟でしたが、最後の最後まで、弟の縁壱のことを思っていたのでしょう。

上弦の壱の黒死牟は、最後の最後まで鬼殺隊と戦いましたが、無限城で最期を迎えました。鬼になっても、最後まで弟を思い出す黒死牟の最期に、感動した方も少なくありません。

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黒死牟に関する感想や評価

黒死牟に関する感想や評価で、黒死牟が強すぎるというコメントが寄せられていました。黒死牟が使う月の呼吸は、攻撃範囲も広く、鬼殺隊最強の称号ともいわれる柱も苦戦しています。このように強い鬼がいる中、今まで鬼殺隊が存続できたことも不思議です。

黒死牟に関する感想や評価で、鬼舞辻無惨と黒死牟ビジネスパートナーということに驚いたというコメントも多く見られました。人間はもちろん、誰も信じようとしない鬼舞辻無惨でしたが、黒死牟のことは信頼していたようです。また、鬼である鬼舞辻無惨にビジネスパートナーという概念があること自体に驚いた人も多いのではないでしょうか。

黒死牟に関する感想や評価で、黒死牟の最後に心が痛くなったというコメントが多く寄せられていました。人間であるころから、弟を羨ましく恨んで生きていた黒死牟ですが、鬼になっても何も手に入れることができませんでした。また、鬼になっても最後の最後に思い出す人物は、弟の継国縁壱でした。最後に塵になって消えていくときも、縁壱との約束を思い出していました。

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黒死牟の笛まとめ

黒死牟が弟の継国縁壱に渡した笛について、詳しく紹介しました。縁壱は、幼いころに兄であった黒死牟からもらった笛を、最期まで大切に持っていました。また、縁壱が寿命を迎えて倒れたところを目にした黒死牟も、自分が2つに割ってしまった笛を持ち帰って、最後の最後まで肌身離さず持っていました。黒死牟は結果として鬼になってしまいましたが、最後まで縁壱のことを思い出していました。

縁壱と黒死牟が一度も再開しなければ、2人の運命は全く違うものになっていたのかもしれません。黒死牟が幼いころに作った笛は、2人にとって大切な宝物だったのではないでしょうか。

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