【怪物事変】陽（ひなた）はかわいい飯生の部下！死亡シーンや炉薔薇との関係は？

2021年にはアニメ化もされ続編のアニメ化も期待されている『怪物事変』。こちらの記事ではそんな『怪物事変』に登場するキャラクターの中から、桜牙ハム千葉工場での戦いで登場した敵キャラクター・陽（ひなた）についてご紹介していきます。その前にまずは陽（ひなた）が登場する作品『怪物事変』の簡単な作品概要と物語あらすじをご紹介。『怪物事変』についておさらいしたい人はこちらの項目に目を通してみてください。

• 作者：藍本松
• 出版社：集英社
• 掲載誌：ジャンプスクエア
• レーベル：ジャンプ・コミックス
• 発刊期間：2016年12月2日～連載中（2022年8月現在）
• 巻数：16巻（2022年8月現在）
• アニメ放送期間：2021年1月10日～3月28日
• アニメ話数：全12話

男勝りな性別・女の敵キャラクター・陽（ひなた）が登場する作品『怪物事変』は、漫画家・藍本松先生が2016年から連載を開始したファンタジーバトル漫画。こちらの作品は集英社が発行する漫画雑誌・ジャンプスクエアにて掲載されています。『怪物事変』は2016年から連載が開始されてから2021年3月時点までにシリーズ累計発行部数420万部を突破し、その人気からアニメ化もされました。

『怪物事変』のアニメが放送されたのは2021年の1月～3月の間で、全12話で構成されています。アニメ第1期は主人公の夏羽が居候している隠神探偵事務所の仲間・晶の兄が登場する6巻までが放映され、『怪物事変』の続編アニメの制作も期待されています。『怪物事変』は現代設定の物語となっており、人間社会に紛れ込みながら生活する妖怪たちとの出会いと戦いを描いている作品となっています。

田舎の旅館を経営する叔母家族の元で生活する少年・夏羽。しかし夏羽は学校にもいかず、家族や村の人々に"泥田坊"と罵られながら日々を過ごしていました。ある日のこと、夏羽の叔母が経営する旅館にひとりの男がやってきます。彼は怪異事件を専門に取り扱う探偵で、最近村で起こっている事件の調査にやってきていました。隠神と名乗るその男は、夏羽が人間ではないことに気づき接触を試みるのでした。

『怪物事変』に登場する敵キャラクターの陽（ひなた）。男勝りな言動が特徴的なキャラクターの陽（ひなた）ですが、その性別はれっきとした女性です。一方、陽（ひなた）といつも一緒にいる炉薔薇は、整った顔立ちや華奢な体つき、ボブヘアーの見た目から性別が女性にも見えますが、炉薔薇に関しては性別が男性となっています。性別が女性でありながら男勝りな陽（ひなた）と、性別が男性で大人しい炉薔薇。

性別も正確も正反対の2人ですが、陽（ひなた）と炉薔薇は幼い頃からずっと一緒で仲良しな関係です。陽（ひなた）の正体は飯生や紺と同じ化け狐で、戦いの際にも炎の能力を使います。陽（ひなた）は主に自ら敵に向かっていく戦士タイプの戦い方で、陽（ひなた）とコンビを組んでいる炉薔薇は幻術を使って陽（ひなた）をサポートします。

陽（ひなた）と炉薔薇は性別も性格も反対ですが、戦闘では息のあった名コンビぶりを見せています。陽（ひなた）は性別の他にも様々なプロフィールが判明しており、誕生日は8月10日で年齢は25歳、身長154センチの体重が51キロということが分かっています。また、陽（ひなた）は男勝りな性格をしていますが、性別が女性ということもあり、メイクや服、大河ドラマといった女性らしいものも好きな一面も持ちあわせています。

嫌いなものについては、待ち時間や細かい作業といった性格からも想像できるものとなっています。陽（ひなた）は戦闘時には炎の能力を駆使して戦いますが、武器も使用しており巨大な鉈を手に戦います。その殺傷能力は敵の細胞を潰さずに切断するほどの鋭利さを見せつけます。

また陽（ひなた）はこの鉈に自分の能力で発現させた炎を纏わせ、さらに威力を高めて戦うといった戦闘方法をとっています。『怪物事変』では化け狐・飯生の部下のひとりとして夏羽たちに挑んだ陽（ひなた）ですが、最後は勝負に敗れ死亡の結末を辿ります。

『怪物事変』で夏羽たちの敵として登場した陽（ひなた）。『怪物事変』の原作漫画では9巻～11巻の物語で夏羽たちが訪れた桜牙ハム千葉工場でその姿を見せました。飯生の指令によって鬼族を自分たちの陣営に引き込むこと、また結石のひとつである栄結石を見つけるため動いていた際に夏羽達と出会います。陽（ひなた）は恋人である炉薔薇と共に行動しており、戦いの際にはその見事なコンビネーションで夏羽を苦戦させました。

陽（ひなた）と炉薔薇は陽（ひなた）が物理的に敵を攻撃し、炉薔薇がそのサポートをするといった戦い方をとっています。陽（ひなた）の相棒・炉薔薇は"瞬間接着銃"という能力を使って陽（ひなた）に能力を付与し、様々な形態に変化させる力を持っています。『怪物事変』の桜牙ハム千葉工場での戦いで陽（ひなた）と炉薔薇が見せた戦闘スタイルには次のようなものが登場しました。

• カーリー・マーの鏖殺（おうさつ）
• ティターニアの舞踏（ぶとう）
• ミネルヴァの狼煙（のろし）
• ハルピュイアの雷（いかずち）
• マリアの永遠（とわ）

最後の『マリアの永遠』という技は、死亡した陽（ひなた）を炉薔薇が自分自身の身体に取り込むという技。目の前で最愛の陽（ひなた）の最後を目撃してしまった炉薔薇は、彼女が死亡した後、陽（ひなた）の両腕を引きちぎり自らの体に接着させるという狂気を見せました。死亡した後も最後まで共に戦う姿は狂気だけではなく2人の純愛をも感じさるシーンとなりました。

『怪物事変』の物語で最後に死亡の結末を辿った化け狐の陽（ひなた）。その最後は炉薔薇を庇って死亡するというものでした。陽（ひなた）と炉薔薇は人質をとって桜牙ハム千葉工場の工場長・女木島を夏羽たちと戦わせるという作戦をとりました。しかし、その後夏羽たちが上手をとり、陽（ひなた）に重傷を負わせます。

それまで有利な状況だった陽（ひなた）たちですが、それをきっかけとして流れが変わり、女木島が炉薔薇に襲いかかります。もう少しで炉薔薇を倒せるかと思ったその時。炉薔薇の前に陽（ひなた）が飛びだしたのでした。重傷を負っているうえに、女木島の一撃で致命傷となった陽（ひなた）。その結果、陽（ひなた）はそのまま死亡の最後を遂げてしまうのでした。

一方、最愛の恋人である陽（ひなた）が目の前で殺されてしまった炉薔薇は、号泣するほど取り乱し陽（ひなた）の死体を抱きかかえます。我を忘れた炉薔薇の隙をついて、夏羽たちは結石とヤッコの眼球を奪取。しかし陽（ひなた）の最後を目撃してしまった炉薔薇は戦意を失い「死にたい」と口にするのでした。

そんな痛ましい姿を見せる炉薔薇に対し、夏羽たちは陽（ひなた）は炉薔薇が死ぬことを望んでいないのではないかと語りかけ、どうにか彼を慰めます。その後、炉薔薇は陽（ひなた）が死亡の最後を迎えてしまったのは自分のせいだと反省し、陽（ひなた）が以前炉薔薇に警告していた殺人衝動の本能を抑えるため、去勢手術をうけることを決めることにします。

『怪物事変』で死亡の最後を迎えてしまった化け狐の陽（ひなた）。『怪物事変』の物語では主人公の夏羽たちの敵として対立しましたが、仲間である炉薔薇には優しい一面も見せていました。そんな陽（ひなた）と炉薔薇は、お互いに愛し合っている恋人同士という関係です。2人の関係は『怪物事変』のストーリーの中で自ら口にしており、恋人関係になったのは5歳の時からのようです。

そのため陽（ひなた）と炉薔薇は戦いのパートナーであり、恋人でもあり、幼なじみでもあるという関係。20年以上も恋人関係を続けている2人は恋人というよりも夫婦に近い関係だったのかもしれません。そんな相手を突然失ってしまったのであれば、炉薔薇が「死にたい」と激しく落ち込むのも納得できるのではないでしょうか？

陽（ひなた）は男勝りな性格や言動をしていますが、体型や見た目から性別が女性であることが分かります。しかし相棒の炉薔薇はというと、華奢な体つきや美麗な顔立ち、肩までのボブヘアーという見た目から性別が男性なのか女性なのか分かりづらい部分があります。『怪物事変』を読んだ人の中には2人が女性カップルなのではないかと思った人もいたのではないでしょうか？

しかし、炉薔薇は『怪物事変』のストーリーの中で"去勢"という単語を使っていることから男性であることが判明しています。男勝りな性格をしている陽（ひなた）と20年も付き合えたのは、男性でありながら女性と間違われるその炉薔薇の美しさや優しさがあってのことだったのかもしれません。

『怪物事変』で死亡の最後を辿った陽（ひなた）。自分を庇って目の前で最愛の恋人を失った炉薔薇は、人間と同じように泣き叫び悲しみを露わにしました。その後あまりの喪失感から「死にたい」とまで口にした炉薔薇。血の気の多いキャラクターであればその感情を殺した相手に向け、壮絶な戦いが始まるところですが、炉薔薇はとりみだしながらも、最後は陽（ひなた）の生前の言葉を大切に生きて行くという道を選びました。

『怪物事変』の原作漫画9巻～11巻まで続いた桜牙ハム千葉工場編のストーリーですが、この戦いの結末は夏羽たちの勝利で終わることとなりました。愛する陽（ひなた）が死亡したことで一時は正気を失っていた炉薔薇ですが、そんな彼に夏羽が語りかけたことで炉薔薇は無事理性を取り戻しました。しかし陽（ひなた）を失った悲しみはすぐに拭い去ることは出来ず、戦意喪失した炉薔薇はその後戦いを続けることはしませんでした。

炉薔薇は殺人衝動を抑えられないという本能を持っており、今は他者に危害を加えることはなくとも、またいつかは同じ事をしてしまう危険が浮上します。陽（ひなた）の為にも、以前から彼女が危惧していたその衝動を抑える努力をすることを誓う炉薔薇でしたが、桜ハム千葉工場の専属医である巌は本能に抗うことは無理だと言います。その結果、殺人衝動を抑えるため炉薔薇は去勢手術をすることになるのでした。

女木島の攻撃によって致命傷を負い死亡してしまった陽（ひなた）。陽（ひなた）はその後炉薔薇の体の一部になることとなりました。陽（ひなた）が目の前で死亡してしまったため、炉薔薇は一時パニック状態となります。その際に炉薔薇は突然陽（ひなた）の腕を引きちぎりはじめました。正気を失ったかのように見えたこの炉薔薇の行動ですが、その理由は自分の身体に陽（ひなた）の体を取り込むためでした。

自身の"瞬間接着銃"の能力を使い陽（ひなた）の遺体を自分の身体に接着した炉薔薇。両手を合わせ瞳を閉じた陽（ひなた）の姿はまるで棺に入った姿のようでした。炉薔薇はこの陽（ひなた）の姿に"マリアの永遠"という名前をつけ、夏羽たちとの和解の後で受けることにした去勢手術の際にも、陽（ひなた）を自分の身体から切り離さないでほしいと頼みました。

『怪物事変』の物語で一緒に登場する陽（ひなた）と炉薔薇。恋人という設定もあり、作品ファンの間でも陽（ひなた）と炉薔薇は2人でセットというイメージがあるようです。こちらのツイートでは2人の関係が好きだという感想があがっています。

『怪物事変』には多くの妖怪が登場しますが、その中でも化け狐のキャラクターは陽（ひなた）の他に紺や野火丸など何人も登場します。そんな化け狐キャラの中でも、陽（ひなた）は狐顔のため化け狐というキャラクターのイメージにぴったりだという声があがっています。

『怪物事変』のストーリーではキャラクター同士が一緒に行動することも多いですが、陽（ひなた）と炉薔薇のコンビは恋人同士ということもあり安定感のある組み合わせ。そんな2人のコンビが好きだという人も少なくないようです。

以上、『怪物事変』に登場する化け狐のキャラクター・陽（ひなた）についてご紹介してきました。陽（ひなた）は警察を裏で操る化け狐・飯生の手下のひとりで、男勝りな鉈使いの女性。いつも一緒にいる炉薔薇とは恋人の関係で、5歳の時から付き合っています。主人公の夏羽たちとの戦いで死亡し、死亡後は悲しみにくれた炉薔薇によって炉薔薇の体の一部として取り込まれました。