千と千尋の神隠しに登場する神様一覧!種類・名前や由来をまとめて解説

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」にて、一際目を引く油屋のお客さんは、あらゆる種類の神様・八百万の神様と言われ、油屋で日々の疲れを癒したり、宴会を楽しんでいます。本文では、巨大なひよこの入浴シーンや、一風変わった種類の神様の姿が目を引く、「千と千尋の神隠し」に登場する神様一覧と、種類・名前や由来、モデル、可愛いフォルムで注目を集めたひよこの神様の正体などを、一覧にまとめて解説します。

千と千尋の神隠しに登場する神様一覧!種類・名前や由来をまとめて解説のイメージ

目次

  1. 千と千尋の神隠しの神様とは?
  2. 千と千尋の神隠しに登場する神様の名前や種類・由来一覧
  3. 千と千尋の神隠しのひよこの神様の名前や誕生の理由
  4. 千と千尋の神隠しのススワタリの正体は神様?
  5. 千と千尋の神隠しの神様たちが集うお風呂のモデル
  6. 千と千尋の神隠しの神様に関する感想や評価
  7. 千と千尋の神隠しの神様一覧まとめ

千と千尋の神隠しの神様とは?

千と千尋の神隠しの神様の紹介・イメージ画像

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」にて、油屋のお客さんとしてもてなされる神様は、全国各地で信仰されている神様に由来し、アニメ映画ならではのデフォルメされたキャラデザや、お茶目な姿がかわいらしいでしょう。以下では、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に登場した八百万の神様の種類や名前・由来、ひよこの神様ことオオトリ様の正体などを、あらすじネタバレを交えながら、一覧にまとめて紹介します。

千と千尋の神隠しの作品情報

ジブリ最大のヒット作である「千と千尋の神隠し」は、宮崎駿監督・スタジオジブリ制作のファンタジー・アニメション映画で、2001年に公開されました。公開当時の国内映画の興行収入を更新する316億8000万円を記録し、2020年に劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」による記録更新まで、国内興行収入・1位を保持し続けました。

千と千尋の神隠しの概要

米国・アカデミー賞をはじめ、海外でも作品が高く評価されたジブリ映画「千と千尋の神隠し」は、映画公開から11年後の2022年に舞台化され、人気女優の橋本環奈さん・上白石萌音さんによるW主演や、大掛かりな舞台装置による背景演出などが話題を呼びました。

千と千尋の神隠しのあらすじ

引っ越し先のニュータンへ向かう途中、森の中の不思議なトンネルに入った千尋とその両親は、人気のない不思議な街に辿り着きます。不気味さを覚え、両親と別行動を始めた千尋は、大きな建物へかかる橋の上で謎の少年から今すぐ元の場所へ戻るように指示されます。しかし、時すでに遅く、この世界の食べ物を勝手に食べた両親は豚に姿を変えられてしまい、千尋は両親と共に元の世界に帰るべく、油屋で働き始めます。

油屋とは?

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の舞台である油屋は、湯婆婆が営む湯屋であり、表向きは純和風の巨大建築であるものの、内部はエレベーターやボイラー室など、近代的な設備が備わっています。油屋は、「八百万の神様が疲れを癒しにくるお湯屋さん」とされており、劇中では、どこからかやってきた船が油屋のある町へ停泊、そこからさまざまな神様が下船し、油屋へ向かう様子が描かれています。

ちなみに、八百万の神様がお湯屋に来るという設定は、日本のお祭りの1つ・霜月祭がモデルと言われており、現在でも、長野県南部の遠山郷をはじめとする地域で、毎年12月に行われています。

八百万の神様とは?

油屋の大切なお客さんである八百万の神様とは、日本各地で信仰されている全ての神様を指し、「八百万(やおよろず)」は数えきれないくらい多いという意味があります。古来、日本では山や海など、あらゆるものに神様が宿っていると信じられ、信仰の対象とされてきました。そのため、油屋で疲れを癒しにきた神様の種類や姿・形は様々で、おしら様のように子供好きな神様も登場しています。

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千と千尋の神隠しに登場する神様の名前や種類・由来一覧

「千と千尋の神隠し」に登場する神様の名前や種類・由来のイメージ画像

主人公・荻野千尋が働き始めた湯屋・油屋には、様々な種類の神様が日々の疲れを癒しに訪れており、人間である千尋の窮地を救ったり、オクサレ様の窮地を救った彼女の奮闘を讃えるなど、人間味あふれる行動が目を引きます。以下では、デフォルメされたキャラデザが可愛らしい、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に登場する神様の名前や種類・由来について、あらすじネタバレをまじえながら、一覧にまとめて解説します。

神様の名前一覧①牛鬼

牛鬼の伝承は西日本を中心に見られ、その姿は地域によって姿が異なり、頭が牛で胴体が鬼、あるいは頭が鬼で胴体が牛と言われています。人を襲う獰猛な妖怪として語り継がれる牛鬼は、海岸や森・林の中、沼や湖にて出現すると言われ、近畿・四国地方では、牛鬼の伝承が由来と推測される地名が多く見られます。

伝承では恐ろしい妖怪として語られる牛鬼ですが、ジブリ映画では、鹿の角を彷彿させる長い角や、大きな頭、ふくよかな体型と愛嬌ある顔立ちにデフォルメされた、かわいらしいキャラデザとなっています。劇中では、エレベーターを待つリン・千尋と遭遇しており、危うく案内役の蛙に千尋の存在がバレそうになりましたが、おしら様の機転によって窮地を脱しました。

神様の名前一覧②カオナシ

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の代名詞とも呼べるキャラクター・カオナシも、実は神様であることが判明しているものの、彼はある理由から湯屋を利用することが出来ません。それは、カオナシという名前にあり、「カオ」は湯屋に入る資格を意味し、「ナシ」は「無し」と解釈できることから、カオナシは湯屋に入る資格のない神様ということになります。

そのため、いつも油屋の周囲をうろついていたものの、千尋がうっかり招いてしまったことで、油屋に入ることができ、ひと騒動を起こしてしまいます。後に、千尋によって油屋から脱出し、最終的には銭婆のところへ身を寄せることになりました。カオナシが何の神様なのかは言及されていませんが、一説には、現代人が抱える心の闇、心の弱さや欲望を映し出したキャラクターとも考察されています。

神様の名前一覧③おしら様

千尋が湯婆婆の元へ向かう際、千尋の存在に気が付いた従業員から千尋を隠し、彼女を湯婆婆のいる階まで送り届けた優しい神様はおしら様といい、その正体は主に東北地方で信仰されている、養蚕・農業・馬の守り神であり、家の神様と言われています。ジブリ映画では、子供好きに由来にして、千尋が無事に湯婆婆の元へたどり着けるように手助けした神様でしたが、おしら様の誕生には悲しい逸話が語り継がれています。

ある昔、農家の娘が一頭の雄馬に恋をしてしまい、その事実に怒った父親は馬を殺害します。しかし、雄馬の死と同時に、娘の魂も馬と共に昇天してしまい、娘の魂はやがておしら様へと生まれ変わりました。おしら様の信仰は、戦国時代から見られ、桑の木で作った棒に、男性や女性・馬の顔を彫ったり、描いたりして、その周囲に布きれをまわした姿をご神体とし、女性・馬のように2体1対で祀られます。

一方、「千と千尋の神隠し」でのおしら様は、大根の神様として描かれ、千尋と出会った際には、朱塗りの盃を逆さにして被ったふんどし姿であったものの、シーンによっては茶色の正装姿や、モデルとなったおしら様に由来し、2柱同時に映るシーンも描かれています。

神様の名前一覧④春日様

数十柱の団体客で油屋を訪れた春日様は、船から出てきた際のお面・蔵面が印象的な神様で、油屋を利用する神様でもっとも人間に近い姿をしています。船から降りる際に見せた、蔵面から衣装が出て来るシュールな演出には、春日様の姿が見えないことを意味し、油屋に向かう際に見せた衣装を出すシーンは、透明な身体を隠すためとされています。

もと来た道を辿り、トンネルへ向かおうとした千尋の前に現れた神様の中で、もっとも奇妙な登場を見せた春日様は、千尋だけでなく観てる側も驚かされたでしょう。春日様のモデルと由来は、春日大社の祭神で、神道の神とされる春日神であり、春日様の顔を覆う蔵面は、春日大社の神事の舞で使われており、三角の目の部分だけを切り抜いています。

神様の名前一覧⑤オクサレ様

油屋の従業員から「腐れ神」と呼ばれ、油屋への立ち入りを断わられたオクサレ様は、その名の通り、全身をヘドロで覆われた神様で、食べ物を腐らせるほどの悪臭を放ちます。劇中では、オクサレ様の強烈な匂いに辟易し、この神様のお世話を千尋が1人で担うこととなりました。あまりの汚れの酷さから、足し湯の際にヘドロに足を滑らせて釜に落ちてしまうものの、オクサレ様によって救出され、神様に刺さるトゲが発見されます。

一部始終を上の階から見ていた湯婆婆は、オクサレ様の正体が腐れ神ではないと見抜き、油屋の従業員総出でオクサレ様に刺さったトゲらしきものを引き抜きます。中からは自転車やドラム缶などの粗大ごみやヘドロが噴き出したものの、身体を覆っていた穢れが一掃されたことで、オクサレ様は本来の姿を取り戻し、澄んだ湯の上から翁の面のような顔をみせ、「よきかな」と満足と笑みを見せます。

そして、最後は白い巨大な龍の姿となって油屋を後にし、千尋にはニガダンゴを、油屋には大量の砂金を与え、千尋が油屋で一目置かれるきっかけをもたらしました。オクサレ様の正体は、名のある川の主であり、川に捨てられたゴミが堆積した結果、くされ神・オクサレ様になってしまったと推測されます。

また、オクサレ様のモデルは由来は、宮崎駿監督の実体験が元となっており、川掃除で自転車を引上げた経験から、オクサレ様の救出作戦が生み出されました。同時に、オクサレ様のシーンは、川にゴミを捨てる人間の卑劣さや、それによって川が汚染されることを表しているでしょう。

神様の名前一覧⑥二ギハヤミコハクヌシ

「二ギハヤミコハクヌシ」は、千尋が異世界に迷い込んだ際、最初に出会った少年・ハクの本名であり、漢字では「饒速水小白主」と表記されます。湯婆婆の弟子となり、名前や帰り方も忘れたにも関わらず、なぜか、千尋の事は覚えていました。後に、ハクは、かつて千尋が住んでいた家の近くを流れていたこはく川の主であり、千尋が川に落ちた際、彼女を川岸まで運んだことがありました。

千尋の幼い頃の話から、自分の名前と千尋との出会いを思い出したハクは、白龍の姿から少年の姿へ戻り、自分の名前が「二ギハヤミコハクヌシ」であることを明かします。ハクのその後は明かされていませんが、本当の名前を取り戻したことで湯婆婆の呪縛から解き放たれ、またどこかで千尋と再会しているでしょう。

神様の名前一覧⑦一言主

一言の願いを願いを叶えてくれる神様・一言主は、劇中でのセリフや、オクサレ様から避難するシーン、「言」と描かれた冠を被った姿が一瞬だけ描かれた神様です。一言主は、「古事記」や「日本書紀」に記された宣託の神と言われ、奈良県の葛城一言主神社を総本山とします。一言の願いを叶えることから、「いちごんさん」とも呼ばれ、「無言まいり」の神様としても信仰されています。

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千と千尋の神隠しのひよこの神様の名前や誕生の理由

「千と千尋の神隠し」のひよこの神様のイメージ画像

油屋の入浴シーンで一躍注目を浴びたひよこの神様は、ひよこを巨大化させた丸みを帯びたフォルムが可愛らしい、カオナシと並ぶ人気キャラクターであり、油屋と言えば、ひよこの神様の入浴シーンを思い浮かべる方もいるでしょう。以下では、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」から、ひよこの神様の名前や誕生の理由、ひよこの神様の登場シーンを、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

ひよこの神様の名前はオオトリ様

様々な種類の神様が利用する油屋で、ひときわ存在感を放つひよこの神様はオオトリ様と言い、風呂釜いっぱいに入ったオオトリ様のシーンは、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」にて人気の高い名シーンです。ひよこを巨大化させた、丸みのあるフォルムやシュールな目が可愛らしい一方、オオトリ様の誕生の理由は、他の神様よりも悲しいものでした。

オオトリ様の誕生の理由

オオトリ様になったひなと卵のイメージ画像

オオトリ様のモデルや由来は、卵のまま死んでしまった個体や外敵に襲われたなど、何かしらの理由によって鶏に成長することが出来なかったひよこが、神様になった存在と言われています。また、劇場版パンフレットによると、オオトリ様はヒヨコの神様と紹介されており、大人の鶏を彷彿させるネーミングや、巨大な身体からは、オオトリ様の成鳥への憧れや悲しい過去が感じられるでしょう。

オオトリ様の登場シーン

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」では、他の神様と同様に船から地上へ降りるシーンで初登場、以降は、湯屋のお湯につかったり、宴会を楽しんでおり、千尋が川の神様の窮地を救ったシーンでは、他の神様と一緒に千尋の奮闘を讃えています。また、映画終盤の千尋の人間界に戻る試験にも姿を見せており、黄色いキャラデザが一際目立っています。

また、オオトリ様は、2008年公開のジブリ映画「崖の上のポニョ」にも登場しており、ここではぬいぐるみとなって登場しています。

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千と千尋の神隠しのススワタリの正体は神様?

千と千尋の神隠しのススワタリの正体を考察・イメージ画像

窯爺の元で働くススワタリは、「となりのトトロ」にも登場したジブリのマスコット的存在であり、千尋に対して愛着を持つ可愛らしいキャラですが、その正体は神様とも言われています。以下では、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」から、黒い球状のフォルムにパッチリした目がかわいらしい、ススワタリの正体や種類、「となりのトトロ」との関係について、あらすじネタバレ紹介します。

ススワタリの正体は神様?

湯屋の地下に位置するボイラー室にて、窯爺と共に働くススワタリは、高温に熱せられた窯に石炭を入れる役目を担い、ススに魔法をかけて生まれました。劇中では、リンが持ってきた金平糖に大はしゃぎしたり、千尋を慕うなど人間臭さや愛嬌のある姿が可愛らしく、一部ではススワタリの正体も神様ではないかと考察されています。

ススワタリはとなりのトトロにも登場

「千と千尋の神隠し」のマスコット的存在であるススワタリは、ジブリの人気作「となりのトトロ」にも登場しており、こちらでは草壁家が引っ越してきた家に棲みつくススワタリとして描かれました。サツキ・メイからは、「まっくろくろすけ」と呼ばれ、怖がりな性格なのか、人間が部屋に入ってきた途端、一斉に屋根裏に避難するなど、不思議なキャラクターとして描かれています。

ちなみに、「千と千尋の神隠し」「となりのトトロ」に登場したススワタリ(まっくろくろすけ)は、同一種類と言われ、妖怪にしてはかなり変わった外見であり、煤の精霊とも神様とも解釈できる謎多きキャラクター性が、ジブリファンを魅了しています。

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千と千尋の神隠しの神様たちが集うお風呂のモデル

神様たちが集うお風呂・イメージ画像

ひよこの神様の入浴シーンをはじめ、油屋で入浴する神様の姿はどれも気持ちよさそうで、神様たちが入ったお風呂のモデルも気になるでしょう。以下では、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」から、神様たちが集うお風呂のモデルとなった温泉旅館・3つを紹介します。

モデル①老舗旅館「積善館」本館

モデル1つ目「積善館」は、群馬県・四万温泉にある老舗旅館であり、湯治棟である本館前に架けられた朱塗りの橋は、まさに油屋を正面から見た光景を彷彿させます。また、積善館は、本館の他、登録文化財に師弟された宿泊棟・山荘と、積善館の高級宿・佳松亭の計3棟で構成されています。内部には内湯と露天風呂が完備されており、浴室棟は油屋の女中部屋と似ているとも言われています。

モデル②湯原温泉の元禄旅籠

元祖油屋とも言われる、元禄旅籠は、岡山県の湯原温泉にある、元禄時代から続く老舗旅館の1つです。「油屋」という屋号は、かつて旅人の行灯に油を提供していたことに由来し、都会の喧騒から離れた自然豊かなたたずまいは、まさに「千と千尋の神隠し」の世界観であり、夜にはライトアップも行われ、ジブリの雰囲気を味わえるスポットとなっています。

モデル③老舗旅館「金具温泉」

千と千尋の神隠しの神様たちのお風呂のモデルと言われる金具温泉は、長野県・北信州にある渋川温泉の老舗旅館であり、昭和初期に建てられた建物は、登録有形文化財にも指定されています。旅館内部は、大浴場3つと、貸し切り風呂5つで構成され、お湯は源泉100%のかけ流しです。

一方、「千と千尋の神隠し」のモデルになった棟は、金具温泉の宿泊棟・斉月楼で、こちらも棟も実際に宿泊も可能で、ジブリファンならば一度は泊まりに訪れてほしい、おすすめの旅館です。

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千と千尋の神隠しの神様に関する感想や評価

千と千尋の神隠しの神様に関する感想や評価・イメージ画像

「千と千尋の神隠し」には、怖い由来を持つ神様も登場するものの、映画では愛嬌のあるキャラデザに描かれ、人間の子供である千尋の奮闘を讃えたり、彼女が湯婆婆の試験を合格した時には、油屋の従業員と共に喜ぶなど、人間味あふれる姿が人気を集めています。以下では、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」から、様々な種類や由来を持つ湯屋のお客さん・神様に関する感想や評価を紹介します。

感想1:おしら様との同乗シーンが好き

千尋と神様のシーンと言えば、おしら様とエレベーターに乗るシーンであり、子供好きな神様に由来して、千尋を湯婆婆のいる階まで送り届けました。ふくよかな体型のおしら様との同乗は、千尋にとって少し窮屈であり、レバーを引くのもやっとでしたが、人間の子供がいても気にすることのないおしら様の不思議な雰囲気や、一緒にエレベーターに乗るシーンは映画の人気シーンとして注目を集めています。

感想2:ひよこの神様がかわいい

油屋の入浴シーンで知られるひよこの神様・オオトリ様も「千と千尋の神隠し」の人気キャラであり、小さい手ぬぐいを頭に乗せたり、一つの風呂釜に数柱が入り込む姿がかわいいと評されています。オオトリ様は、油屋を利用する神様の中で悲しい誕生を持つ神様ですが、油屋で日々の疲れを癒す姿からは、悲しい逸話は感じられず、観る者をほっこりさせています。

感想3:春日様のデザインが好き

蔵面と呼ばれるお面で顔を隠し、油屋へ入る際には神主風の出で立ちに変身する春日様は、劇中に登場した神様の中でもっとも人間に近い種類であり、春日様のデザインは春日大社の祭事をモデルに考案されました。少し不思議な存在であるものの、他キャラにはない神社を彷彿させるデザインが注目され、春日様のデザインが好きとの声も寄せられています。

感想4:おくされ様の救出劇は名シーン

おくされ様の登場シーンは、油屋の従業員だけでなく、映画を見ている側も思わず鼻をつまんでしまいそうな、強烈なインパクトを与えました。しかし、お世話をする千尋や油屋の奮闘によっておくされ様は元の姿を取り戻し、最後は、清々しい高笑いを響かせながら油屋を後にしていき、「千と千尋の神隠し」を語る上で欠かせない名シーンと評されています。

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千と千尋の神隠しの神様一覧まとめ

千と千尋の神隠しの神様一覧まとめ・イメージ画像

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の神様の名前・種類や由来、ひよこの神様の名前や誕生の理由、神様の疲れを癒すお風呂のモデルなどを、あらすじネタバレを交えながら、一覧にまとめて解説しました。八百万の神様が集う湯屋・油屋には、様々な種類の神様が日々の疲れを癒しに訪れ、デフォルメされたキャラデザや、オクサレ様の窮地を救った千尋を讃えるなど、神様でありながら、人間味あふれる姿が好印象でしょう。

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