【紅の豚】ジーナの年齢は36歳？過去やポルコとの関係から何歳なのか考察

理想の女性像を絵にかいたようなマダム・ジーナは、「紅の豚」のみならず、ジブリ作品の中でも非常に人気の高いキャラであり、ファンの間ではジーナの年齢は何歳なのか、様々な考察が飛び交っています。以下では、「紅の豚」にて、年齢の公式設定がないジーナは何歳なのか、ジーナの知られざる過去やポルコとの関係、ジーナのモデルや、空賊をも虜してしまうジーナの魅力を紹介します。

アニメーション映画「紅の豚」は、宮崎駿監督によるスタジオジブリ制作の作品で、1992年に公開されました。「紅の豚」は、月刊モデルグラフィックス連載の「飛行艇時代」を原作とし、当初は、日本航空の機内上映作品として制作されるも、予想を上回る長編となったため、映画館での上映も行われ、前作「魔女の宅急便」に続き、国内の興行記録を更新しました。

アドリア海の美しい光景や、異国情緒あふれる街並みが魅力的な「紅の豚」は、世界恐慌が起きた1929年頃のイタリアを舞台とし、経済の不安定さやムッソリーニ率いるファシスト党の台頭など、大二次世界大戦の足音が少しづつ近づきつつある時代でした。

元イタリア空軍のエースパイロットであり、今は退役軍人として空賊を相手とする賞金稼ぎとなったポルコ・ロッソは、愛機・サボイアの赤いボディと豚の顔から「紅の豚」と呼ばれ、空賊からめの敵にされていました。そんなある日、空賊連合の用心棒・カーチスと出会ったポルコは、一度は大破したサボイアの再設計を担った若き技師・フィオの運命をかけて、カーチスとの空の勝負に挑みます。

アドリア海の小島に建てられたホテルを営む女性実業家であり、ポルコの昔馴染みであり、彼を本名で呼ぶ数少ない人物です。「アドリア海の飛行艇乗りは、みんなジーナに恋をする」と言わしめた美貌の持ち主で、空賊たちもジーナのお店の近くでは仕事をしないなど独自のルールを設けたり、時にはお店を利用するなど、飛行艇乗りのマドンナ的存在として憧れられています。

当時では珍しい女性実業家として活躍するジーナの職業は、ホテル・アドリアーノの経営者であり、夜にはホテルのラウンジで歌を披露していたことから、歌手としても活動していると推測されます。ちなみに、ジーナのホテル名は、ジーナとポルコの若き日の写真、飛行艇クラブ時代に乗っていた機体の名前・アドリアーノから来ているでしょう。

ジーナの年齢は公式設定がないため、何歳なのかは不明とされるも、ファンの間ではポルコより1歳年下の36歳と信じられています。以下では、紅の豚のジーナは何歳なのか、ジーナの過去やポルコとの関係、ポルコの公式設定での年齢などをもとに、ジーナの年齢を考察しました。

空賊を含めた全ての飛行艇乗りを虜にする絶世の美女・ジーナの年齢について、公式設定がないことや、劇中でもジーナの年齢に関するセリフが登場しなかったことから、ジーナの年齢は不明とされています。一方で、ポルコの昔馴染みであることや、ホテルのラウンジに飾られた若き日の写真から、ポルコと同世代と推測されます。

ジーナの年齢は何歳なのか、ポルコの昔馴染みという設定から、ジーナの年齢はポルコと同年齢、または何歳か歳の差があると推測されます。一方、ポルコの年齢は公式設定によると、1892年～1893年生まれの36歳とされ、17歳の時に初めて飛行機に乗ったという劇中でのセリフから、37歳とも言われています。

「紅の豚」にて、ジーナはある賭けをしていることが言及されています。その内容は、昼間にホテルの裏庭からポルコが訪ねてきたら、今度こそ彼を愛することでした。ジーナの賭けは、友人となったフィオとの秘密とされるも、エンディングにて賭けに勝ったことが示唆されています。

また、ジーナがポルコに関する賭けをしていることは、彼に対して特別な感情を持っていることも推測され、ジーナの年齢を紐解くヒントにもなりうるでしょう。しかし、ジーナの結婚歴から、ジーナの賭けはいつから始まったのか、新たな謎が浮上し、ジーナに関する謎は深まる一方でしょう。

ホテルのラウンジでカーチスと対面したジーナは、出会って早々カーチスからプロポーズの言葉を受けるも、自分は過去に3回飛行艇乗りと結婚し、3人とも亡くなったことを話します。1人目は、ポルコの親友でもあったベルリー二で、結婚後まもなく戦地へ赴き、第一次世界大戦で戦死したことが、ポルコの過去で明かされています。

一方、2人目の夫は大西洋で亡くなり、3人目の夫は3年前に消息不明となり、本編開始の少し前にベンガル沖で墜落機体が発見されたとの訃報が届いたことが明かされたものの、2人の死亡理由は不明となっています。ジーナの結婚に関しては、一部ではいい加減な結婚だったとの解釈も見られるものの、3人目の夫の消息を待つ3年間で涙が枯れたとの発言から、亡くなった元夫たちに対しても愛情があったでしょう。

ジーナの年齢は、公式設定がないために憶測の域を出ず、ファンの間ではポルコが37歳で、ジーナは一歳年下の36歳だと信じられています。また、ポルコとの年齢の近さから、35歳～40歳とも推測されています。ジーナの年齢は何歳なのか、「紅の豚」のファンにとっては気になる謎ですが、何歳になってもいつまでも美しい女性であり続けるジーナの姿は、ファンを魅了してやまないでしょう。

劇中歌「さくらんぼの実る頃」から、ジーナのモデルはシャンソン歌手ではと推測されています。以下では、紅の豚のジーナのモデル候補に浮上した女性歌手・5名を紹介します。

ジーナのモデルとして有力視されているジーナ・ロロブリジーダは、イタリア出身の歌手・女優で、1948年に「愛の妙薬」のヒロイン役に抜擢され注目を集めました。彫刻家・フォトジャーナリストとしての活動や、ゴシップを賑わせる派手な私生活でも注目されたロロブリジーダは、「世界でもっとも美しい女性」にも選ばれた経歴を持ち、彼女の名前にちなんだ新品種のバラも誕生しました。

名前はもちろん、世界の美しい女性にも選ばれた美貌、抜群のプロポーションから、「紅の豚」のジーナのモデル説が浮上し、どちらも男女問わず、あらゆる人々を虜にする魅力あふれる女性でしょう。

ジーナのモデル説の2人目・マレーネ・ディートリヒは、ドイツ出身の女優・歌手で、「100万ドルの脚線美」と称されたスタイルの良さや美貌、妖艶な歌声で人々を魅了しました。当時のドイツ政権を牛耳っていたナチス党へ反対し、1939年にアメリカ市民権を取得してからは、反ドイツ派としてアメリカ軍兵士の慰問にあたり、第二次大戦終結後には、その功績をアメリカ・フランス両国から讃えられました。

ディートリヒの名前が浮上したのは、ジーナ役の加藤登紀子さんの発言からであり、ディートリヒと同世代であったことや、彼女の経歴からジーナのモデルではと感じたそうです。しかし、宮崎駿監督は、ジーナのモデルについて「想像にお任せする」と返答しており、ジーナが空賊たちのマドンナである設定の着想を得たとも考えられるでしょう。

歌手としても活動するジーナの設定から、シャンソンの女王と呼ばれたフランス人歌手・エディット・ピアフも、ジーナのモデル候補に浮上しています。第二次世界大戦中、ナチスドイツの支配下となったフランスで、歌でレジスタンス活動に参加し、捕虜となったフランス軍兵士の脱走計画にも力を貸すなど、ディードリヒと共に反ナチスドイツを掲げた1人で、彼女とは生涯の親友となりました。

一方、私生活では飛行機や自動車事故で恋人を相次いで失い、自身も薬物中毒に苦しむなど、波乱万丈な人生を送るものの、ピアフの栄光と悲劇にまみれた人生は、シャンソンの名曲「愛の賛歌」を世に送りました。愛する恋人のために作られたこの曲は、日本では越路吹雪さんによって広められ、現代まで歌い継がれています。

ジーナのモデル候補4人目の越路吹雪さんは、第二次世界大戦中から戦後にかけて活躍した、宝塚歌劇団の元男役トップスターであり、退団後は東宝の専属女優や歌手としてヒットを生み出し、「魅せる歌手」「シャンソンの女王」と評されました。また、先ほど紹介したピアフの「愛の賛歌」にもっとも影響を受けたことでも知られ、日本語版の「愛の賛歌」は越路吹雪さんの十八番となりました。

ここまでジーナのモデル候補を考察してきましたが、モデルは以外にも宮崎駿監督の身近にいるとも考えられ、その候補として加藤登紀子さんの名も浮上しています。歌手としてのイメージが強い加藤さんですが、大学時代には学生運動に参加していた過去があり、加藤さんの夫は学生運動の指導者だったとも言われています。

加藤さん自身は、歌手を本業とし、運動家ではないと明言しつつも、加藤さんのこれまでの発言や過去からは、紅の豚のジーナを思わせる点もあり、モデルではないものの、ジーナというキャラを作るにあたり、加藤さんの過去を参考にした可能性も考えられるでしょう。

以下では、男性はもちろん、女性ファンからも絶大な支持を受ける、「紅の豚」のマダムジーナの魅力を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

「紅の豚」で登場するたびに、違う服を身に着けるジーナは、どの服もおしゃれでファッションセンスの高さがうかがえるでしょう。一部では、ジーナのファッションは、シャネルルックとも言われており、ポルコの捜索に向かう際のワンピース姿や、自室で無線を聞き取っているシーンでのパンツスタイルなど、ジーナのファッションも、「紅の豚」の見どころの1つでしょう。

ジーナの初登場は、ホテル・アドリアーナのバーラウンジで、「さくらんぼの実る」を披露しました。その歌声は、ジーナを初めてみたカーチスは勿論、ラウンジにいたお客さんたちを魅了し、「紅の豚」の名シーンにも数えられるでしょう。

紅の豚のジーナと言えば、ポルコとの淡いロマンスは外せない要素であり、心の中でポルコを愛するかどうかの賭けをするなど、人知れずポルコを想い続けています。ジーナのポルコへの想いは直接描かれることはなかったものの、いつか自身の賭けが勝つ日を信じて、ホテルの裏庭の一角で静かに待ち続けるジーナの姿も、また素敵でしょう。

以下では、ジーナのモデル候補にも浮上した、「紅の豚」のマダム・ジーナの声優キャスト・加藤登紀子さんのプロフィール等を紹介します。

紅の豚のジーナの声優・加藤登紀子さんは、1943年、旧満州国・ハルビン市生まれのシンガーソングライターで、大学在学中に第2回日本アマチュアシャンソンコンクールで優勝し、翌年の1966年に「誰も誰も知らない」でデビューしました。

紅の豚の劇中歌「さくらんぼの実る頃」が注目されたジーナ役の加藤登紀子さんの作品は、第13回日本レコード大賞・歌唱賞を受賞した「知床旅情」や、1987年に発表し、大ヒットを記録した「百万本のバラ」が広く知られています。また、女優としても活躍しており、映画「ハチ公物語」や「ありがとう」等、映画やドラマに出演しています。

以下では、ジブリファンの憧れの的でもある、ジブリ映画「紅の豚」のマダム・ジーナに関する感想や評価を紹介します。

ジブリの女性キャラと言えば、十代のヒロインキャラの成長や奮闘が目を引く一方、紅の豚のジーナや、もののけ姫のエボシ御前のように大人な雰囲気の女性キャラも、絶大な人気を集めています。「紅の豚」のジーナは、フィオとは対照的なヒロインとして描かれるも、女性実業家としての成功や、静かにポルコに想いを寄せるなど、理想の女性像としても慕われ、ジブリファンからの人気が高いです。

登場回ごとに様々なファッションを披露するジーナは、ファッションセンスの高さも人気に拍車をかけ、「紅の豚」の見どころの1となっています。ジーナと言えば、初登場シーンのシックなナイトドレスや、裏庭シーンでの白いワンピースが印象的ですが、ポルコの捜索に向かう際に来ていたワンピース姿も注目されており、かわいいとの声も寄せられています。

若狭と美しさだけでなく、女性ならではの芯の強さを兼ね備えたジーナは、多くの人々を虜にする魅力あふれる女性であり、ジーナに憧れるとの声も寄せられています。ジーナの年齢と共に、ジーナの過去も「紅の豚」の謎に数えられ、ミステリアスな女性とも評されるも、きれいで歌が上手いことに加え、おしゃれであるなど、非の打ちどころのないような佇まいは、ジーナの人気を高めています。

「紅の豚」のジーナは何歳なのか、ジーナの過去やポルコとの関係、ポルコの公式設定を元から浮上したジーナの推定年齢、ジーナのモデルや魅力などを、あらすじネタバレ紹介しました。ジーナの年齢は、公式設定が発表されていないため、考察の域を出ることがありませんが、年齢不詳というミステリアスな要素も、ジーナの妖艶さに拍車にかけ、彼女の魅力をさらに引き立てているでしょう。