2020年01月31日公開
2020年01月31日更新
【紅の豚】マルコ・パゴットは豚になる前のポルコ!正体・モデルや声優も紹介
スタジオジブリが作成したアニメ映画『紅の豚』。従来のジブリ作品に比べると大人向けだと評価されることもある名作です。今回はそんな『紅の豚』に登場するマルコ・パゴットについて紹介。マルコ・パゴットの正体は、豚の姿となってしまうポルコであることが作品中で明かされました。マルコ・パゴットは男性ファンからも「かっこいい」と人気のキャラクター。今回はそんなマルコ・パゴットの名言やモデル、そして声優について紹介していきます。
マルコ・パゴットとは?豚になる前は?
今回はスタジオジブリが作成した『紅の豚』に登場するマルコ・パゴットについて紹介します。『紅の豚』はスタジオジブリがそれまで手掛けた映画と比べ「大人向けの作品」「かっこいい」と評価されることも多い作品。そんな中でもマルコ・パゴットは「かっこいい」「シブい」と人気の主人公です。この記事ではそんなマルコ・パゴットについて作品中彼が発した名言や、彼のモデルとなった人物、そして声優について紹介します。
紅の豚の作品情報
紅の豚の概要
マルコ・パゴットについて紹介する前に、まずは彼が登場する『紅の豚』という作品について触れていきます。『紅の豚』は1992年に公開された長編アニメーション映画。主人公が豚のような姿をしていることが当時話題となりました。既に触れていますが、作成は『となりのトトロ』や『風の谷のナウシカ』、『天空の城ラピュタ』等で有名なスタジオジブリ。元々は日本航空の機内上映用アニメーションとして作成されたものだったそうです。
紅の豚のあらすじ
主人公は元イタリア軍エースパイロットのマルコ・パゴット。元々人間でしたが物語開始時には豚のような姿となっています。赤い飛行機を自在に操る彼は、その姿から「ポルコ・ロッソ(紅の豚)」という名前で呼ばれています。そんなマルコ・パゴットは空中海賊退治を請け負う賞金稼ぎ。空中海賊と闘いながら日々過ごしていましたが、ある日空中海賊が雇った用心棒「カーチス」に撃墜されてしまいます。
撃墜されたものの、何とか無事だったマルコ・パゴットは、壊れてしまった愛艇をミラノの工房ピッコロ社へ持ち込み、修復を依頼。しかし修復にあたるのは顔なじみのピッコロじいさんだけではなく、その孫で17歳の少女フィオが共同担当する事を知らされます。幼い少女が愛艇の設計に関わると聞いてマルコ・パゴットは難色を示しますがやがてフィオの熱意に絆され、修復・設計を任せることに。
その後、無事修復された愛艇でマルコ・パゴットはアドリア海の隠れ家に帰還。しかしそこには空賊連合が待ち構えていました。マルコ・パゴットが生きていることを知り、改めてマルコ・パゴットを抹殺しようと押しかけてきていたのです。しかしマルコ・パゴットと一緒に来ていたフィオの計らいで、その場でのリンチを回避。
しかし引くに引けない空中海賊連合は、りカーチスとマルコ・パゴットの再決闘を提案。その決闘というのは、マルコ・パゴットが買った場合には愛艇の修復代金を受け取れますが、負けた場合にはフィオがカーチスと結婚するという条件で…というのが『紅の豚』のあらすじとなっています。
紅の豚は賛否が別れる作品
マルコ・パゴットが活躍する『紅の豚』ですが、実はスタジオジブリの作品の中では評価が分かれる映画となっています。それというのも、『紅の豚』が公開されるまで、スタジオジブリは『となりのトトロ』や『天空の城ラピュタ』、『魔女の宅急便』等児童を対象としたファンタジー作品を扱っていました。しかし『紅の豚』は戦争の空気を漂わせた独特の雰囲気をもつ作品となっています。
これは『紅の豚』という作品には宮崎監督の趣味が反映されている為。宮崎監督自身、『紅の豚』を作成する際、演出覚書に「疲れて脳細胞が豆腐になった中年男のためのマンガ映画」として作成したいという旨を書いていたそうです。その為、ファンからは評価の分かれる作品として知られています。
マルコ・パゴットのプロフィール
マルコ・パゴットのプロフィールを紹介します。マルコ・パゴットは1892~1893年生まれの36歳。通称はポルコ・ロッソ。かつてはイタリア空軍に在籍しており、大尉にまで昇進。第1次世界大戦ではエースパイロットとして活躍したそうです。退役後は賞金稼ぎとして空中海賊と闘うことが多いようですが、「戦争ではないから殺しはしない」という信条の持ち主。
映画『紅の豚』の原作にあたる『飛行艇時代』ではジェノバ市の出身であることが明かされており、『紅の豚』の中で、マルコ・パゴットがファシストへ嫌悪感を持っているような言動を見せているのは、出身地故だとされているようです。普段は無人島で気ままな生活を送っていますが、街へ出る時にはトレンチコートに白い背広といった服装。豚のような姿をしていても女性からモテている様子が描かれています。
マルコ・パゴットが豚になる前
既に触れていますが、マルコ・パゴットは初めから豚のような姿であったわけではありません。元々はごく普通の人間の姿をしており、第一次世界大戦ではイタリア空軍のエースパイロットを務めていました。しかし、その後魔法にかかり、豚のような姿へと変わったそうです。それ故マルコ・パゴットは周囲から「ポルコロッソ(紅の豚)」と呼ばれています。
マルコ・パゴットがポルコ・ロッソへと変じてしまった時期については不明ですが、作中でみられる回想シーンではマルコ・パゴットは人間の姿をしていました。また、ポルコ・ロッソいう通称は彼が乗る赤い機体にも由来しているようです。そこから判断するに、マルコ・パゴットがポルコ・ロッソとなったのは、少なくとも回想シーンの後であり、赤い機体に乗るようになってから。つまり第一次世界大戦よりも後であるようです。
マルコ・パゴットの正体・モデル
正体・モデル①ポルコ・ロッソ
ここからはマルコ・パゴットの正体やモデルについて触れていきます。まずはマルコ・パゴットの正体について。これについては既に何度も触れていますが、マルコ・パゴットの正体は『紅の豚』の主人公であるポルコ・ロッソです。元々は人間ですが、魔法にかかり、豚のような姿となってしまいました。元々人間であるため、「ポルコ・ロッソの正体がマルコ・パゴットである」と表記する方が正確かもしれません。
正体・モデル②豚になった理由
元々は人間でありながら、ポルコ・ロッソ(紅の豚)となってしまったマルコ・パゴット。では、彼が豚となってしまった理由とは一体何なのでしょうか?『紅の豚』の作中では「魔法」としか語られていません公が、式設定上では「ポルコ自身による魔法」である事が明かされています。その為ファンの間では「戦争で自分だけが生き残ってしまったことに罪悪感を覚えているからでは?」という推察がなされています。
他にも「親友の妻であったジーナと恋仲にならないため」という推察も。また、作中マルコ・パゴットがファシスト政権に非協力的な態度をとっていることから「マルコ・パゴットは国家や人間が嫌いになったのでは?」という意見も。いずれにせよ、マルコ・パゴットが自分自身に呪いのような魔法をかけてしまったのは間違いないようです。
正体・モデル③イタリア側プロデューサー
次に紹介するのは、マルコ・パゴットのモデルについて。マルコ・パゴットについては、実は名前に由来があります。『紅の豚』が公開されるよりも先に、『名探偵ホームズ』という作品が作成され、1984年~1985年にテレビで放映されました。シャーロック・ホームズをモデルとしたこのアニメ作品はイタリアと日本の合作として知られています。
「マルコ・パゴット」の名前のモデルなったのは、この『名探偵ホームズ』を作成したイタリア側のプロデューサーの名前。『名探偵ホームズ』のエンドクレジットにはモデルとなった「マルコ・パゴット」の名前がはっきりと書かれています。また、マルコ・パゴットが街へ行く際に見せるトレンチコートに白い背広という姿はアメリカの刑事ドラマ『刑事コジャック』に登場するテオ・コジャック警部補がモデルだとされています。
マルコ・パゴットの声優
古本新之輔のプロフィール
『紅の豚』では、人間の姿の時のマルコ・パゴットつまり青年時代の声優と、豚の姿となってからのマルコ・パゴットの声優はそれぞれ違う方が担当しています。ここでは人間の姿のマルコ・パゴットの声を担当した方を紹介します。人間の姿のマルコ・パゴットの声を担当したのは俳優、タレント、ミュージシャン、そして声優として活躍する古本新之輔さん。古本新之輔さんは1969年12月13日生まれで、東京都出身。元々子役として活躍されていた方です。
俳優・ミュージシャン・タレントとして活躍されることの多かった古本新之輔さんですが、声優として活躍されることも。2018年には49歳にして1児の父となったことが本人のブログで公表されました。
古本新之輔の主な出演作品
現在では俳優・ミュージシャンとしての活動が中心となっている古本新之輔さん。では、声優としてはどのような作品に出演されていたのでしょうか?中でも有名な出演作は『クマのプー太郎』のプー太郎役や、『爆れつハンター』のキャロット・グラッセ役、『H2』の国見比呂役となっています。この3つの作品は、古本新之輔さんが主役声優として出演されたと有名ですが、それだけではありません。
この3つの作品は3本とも1995年にテレビで放映されていたことでも話題となったのです。元々俳優として活動されていた古本新之輔さんがアニメ声優を務めたことで話題となりましたが、同時期に3つの作品で主演声優を務めた事も当時大きな話題となりました。
マルコ・パゴットの名言集
名言①ジーナをどうする気だ!俺が代わりに行く!
大人からも「かっこいい」と評価されることの多いマルコ・パゴット。マルコ・パゴットには名言が多いことでも有名です。ここからは『紅の豚』で登場したマルコ・パゴットの名言について紹介していきます。まず最初に紹介する名言は回想シーンで登場したセリフです。この場面ではマルコ・パゴットの親友であるベルリーニが不思議な空間で飛行機の群れに吸い込まれていく様子が描かれていました。
この時マルコ・パゴットは、不思議な空間に浮かぶ飛行機の群れの正体について、薄々感づいている様子を見せていました。しかしながら、一瞬の躊躇もなく彼はこのセリフを口にしています。親友であるベルリーニはもちろん、その結婚相手であるジーナを思いやってのこのセリフは、作品内でも人気の名言となっています。
名言②なあに、軽いもんよ。
次に紹介する名言は、カーチスとの決闘で勝利した際に放ったこの言葉です。負ければフィオがカーチスと結婚しなければならなくなってしまう決闘で、マルコ・パゴットはからくも勝利しました。勝利後の姿は上の画像のように満身創痍ともいえるもの。しかしマルコ・パゴットは駆け寄ってお礼を言うフィオに「軽いもんよ」と言ってのけています。この言葉に「かっこいい!」「惚れた!」という感想を漏らしたファンも少なくありません。
名言③飛ばねえ豚は、ただの豚だ
出典: https://ciatr.jp
続いて紹介する名言は『紅の豚』のキャッチフレーズとしても有名なセリフです。マルコ・パゴットが危険な目に遭っていることを知ったジーナは、心配して彼の元へと電話をかけました。飛ぶことを控えるように勧めるジーナでしたが、それに対しての返答がこの言葉。飛行機に乗る事をやめてしまったら、自分はただの豚になってしまうと言わんばかりのこのセリフ。「『紅の豚』のセリフの中でも1番好き」というファンもいらっしゃるようです。
名言④馬鹿野郎!そういうのは一番大事な時にとっとけ!
最後に紹介する名言は、「キスしてあげよっか」といったフィオに対して放ったこのひとこと。「キスをされて魔法がとける」というおとぎ話が多い為、フィオは提案してみせましたが、マルコ・パゴットはこの一言でフィオの提案をばっさりと切り捨てています。親子のようなやり取りを見せる事も多いマルコ・パゴットとフィオ。そんな2人のやり取りが微笑ましいと感じるファンも沢山いらっしゃるようです。
マルコ・パゴットに対する感想や評価
ここからは『紅の豚』の主人公であるマルコ・パゴットに対する感想や評価について紹介します。まず最初に紹介する感想・評価は「大人になってから魅力の感じ方が変わった」というものです。既に触れましたが、『紅の豚』が公開された当時、主人公が豚のような姿をしている事は大きな話題となりました。
紅の豚ってさ、子供のころはブタ人間が飛行機乗ってるーおもしろーい!って感じやったけど大人になったらマルコかっこいい…ってなる。
— あつし(aof) (@24_13on) April 7, 2019
子供の視点から観ると単純に「楽しい」「面白い」と評価されるマルコ・パゴットですが、大人のファンからは「純粋に格好いい」「シブい」といった評価を受ける事が非常に多いようです。豚の姿をしている主人公ですが、単純に「見た目が面白い」というだけにとどまらないのも『紅の豚』の魅力の1つなのかもしれません。
先週見れなかった、紅の豚を見る。
— 渚 紫苑@椿黒〜TSUBA*KURO〜 (@Sion_kenbu) November 10, 2018
嗚呼、マルコかっこいい((( *´꒳`* )))
マルコって、36歳って設定らしいですね☆
元大尉の退役軍人の賞金稼ぎが36歳………Σ(・□・;)
渋っ!!渋すぎる(((;꒪ꈊ꒪;)))
え?もーちょい上じゃないですかね?ポルコさん……ちょ……
愛すべきブタ野郎です💖
次に紹介する感想・評価は「36歳という設定にしてはマルコ・パゴットは渋すぎる」というものです。マルコ・パゴットは「ダンディ」「男の色気がある」とも評価されるキャラクターです。しかしその年齢は36歳。公式設定を知り「年齢の割に渋すぎる」「落着き方が36歳とは思えない」という感想を持つ方も沢山いらっしゃるようです。
いやマルコ(ポルコ)かっけーなー
— こっこ (@_ki_no_cooc_) November 2, 2018
渋い
渋さがやばい
普通の人間でもかっこいいんやろうけど豚ってゆうのがよりかっこよさと
渋さをプラスしてる
ジーナとマルコの関係がこれまたいいのよ#紅の豚
最後に紹介する感想・評価は「豚の姿をしているから、余計にかっこよさと渋さを感じる」というものです。一見するとコミカルな姿ともとらえられるマルコ・パゴットですが、豚の姿をしているからこそ余計に格好よく感じるというファンもいらっしゃいます。マルコ・パゴット言動とその外見とのギャップに魅力を感じているのかもしれません。
マルコ・パゴットの紅の豚まとめ
今回の記事ではマルコ・パゴットについて作品中彼が発した名言や、彼のモデルとなった人物、そして声優について紹介しました。魔法によって豚のような姿となってしまったマルコ・パゴットですが、多くのファンからは「かっこいい」「シブい」と評価されることがほとんど。
2020年現在、映画公開から20年以上経過していますが、『紅の豚』は名作として名高い作品となっています。マルコ・パゴットの魅力を確認する為にも、是非1度『紅の豚』を鑑賞してみてはいかがでしょうか?