2018年08月31日公開
2018年08月31日更新
紅の豚の美女ジーナの魅力を解説!ポルコとの関係・結末はどうなった?
ロードショーで必ずといっていいほど放映される不屈の名作スタジオジブリ作品「紅の豚」ですが、この名作のマドンナ的存在の紅の豚の美女ジーナですが、ポルコとの関係、そしてジーナとの結末はどうなったのか?多くの方が気になっていると思います。今回はそんな名作「紅の豚」ジーナの魅力について解説そしてポルコとの関係・結末までを徹底追及します。スタジオジブリの世界感にドップリと浸かりつつも意外な結末に驚くこと間違いなしです。
目次
紅の豚の美女ジーナの魅力とは?ポルコとの関係も徹底調査!
紅の豚の美女ジーナはアドリア海一番の美人で、飛行機乗りは一度はジーナに恋をすると言われるほどの美女で男達からはマドンナ的存在です。ホテル「アドリアーノ」を経営し、歌手でもあり、ポルコとは子供の頃からの幼馴染です。ポルコがジーナのホテル「アドリアーノ」へ華麗な空中旋回でポルコなりの挨拶をジーナにするシーンがあり、その時ジーナに幼い頃のポルコとの記憶が蘇ります。
ポルコがまだ人間だった頃、2人で飛行機に乗るシーンがでてきます。お互いを意識し合っている様子がうかがえるのです。そしてジーナは賭けをしています。私がこの庭にいる時その人が訪ねてきたら今度こそ愛そうって賭けしてるの。でも、そのバカ夜のお店にしか来ないわ。日差しの中へはちっとも出て来ない。と言うセリフがありポルコに思いを秘めているのでしょう。
紅の豚とは?
紅の豚の当初は原作本「宮崎駿の雑想ノート」から「突撃アイアンポーク」アニメ化が中止となり代案として企画されたのが始まりです。作品は宮崎駿監督自身の趣味が大きく反映され一貫して児童向けの作品を手掛ける上で製作後も自身がその是非を問う結果となった。しかし「イタリア人ですら忘れて航空機を復活させたり存在しない空軍を作ったりと道楽としては楽しかった」とも語っています。
「借りぐらしのアリエッティ」製作時のインタビューで「紅の豚の続編をやりたい、題名は「ポルコ・ロッソ最後の出撃」です。」と語っており宮崎駿監督自身にとって非常に強い思い入れがある作品となっています。1929年頃のイタリアがモデルで当時戦勝国だったのにも関わらず「栄光なき勝利」と国民から呼ばれ経済も不安定になっていました。
既にイタリアは1922年のローマ進軍以来、ムッソリーニ率いるファシスト党の独裁政権下であったのです。1931年からヨーロッパへ広がろうとする大恐慌や1933年のラジオドラマ「ローン・レンジャー」の「ハイヨー!シルバー!」がライバルであるカーチスが口にしていて当時の世情を巧みに描写している作品です。
作品名の「紅」とは主人公ポルコ・ロッソの愛機の色ですが、当時、国家対抗の色合いが強い時代であり、カーレースのイタリア人レーサーの搭乗車もイタリア語で「レーシングの赤」を意味する「ロッソ・コルサ」であり、イギリスの緑とフランスの青やドイツの黒と並んで「イタリアン・カラー」と呼ばれていました。
第47回毎日映画コンクール音楽賞、アニーメーション映画賞、全国環境衛生同業組合・第9回ゴールデングロス賞最優秀賞金賞、マネーメイキング監督賞、第5回石原裕次郎賞、文化庁優秀映画作品賞、アヌシー国際アニメーションフェスティバル・長編映画賞と様々な賞を受賞し興業収入は約54億と日本映画の歴史に残る名作です。
紅の豚とはスタジオジブリ製作の長編アニメーション作品で、1992年7月18日公開されました。当時の紅の豚のキャッチコピーは糸井重里氏の考案で「カッコイイとは、こういうことさ」とされ劇中に使われる「飛ばねぇ豚はただの豚だ」はあまりにも有名でサウンドトラックの副題にもなっています。
元々は日本航空の機内上映用として製作されましたが、長編となった為劇場公開される事となった。このため日本航空国際便機内で先行上映されました。2007年の9月には日本航空の国際線機内で再上映されています。紅の豚で舞台となるのは世界大恐慌時代のイタリア、アドリア海です。
深紅の飛行艇にのり空賊「マンマユート団」相手に賞金稼ぎとして生きる豚、本作品「紅の豚」の主人公でポルコ・ロッソ、イタリア語で「紅い豚」を意味します。戦争ではないから殺しはしないというのがポリシーです。退役軍人ですが、元はイタリア空軍の大尉でエースパイロットであった。豚になった理由については設定では「自分自身に魔法をかけた」となっています。
ジーナの店でアメリカ製の飛行艇を操るアメリカ人カーチスと出会います。カーチスは空賊連合が雇った用心棒をしていました。愛機整備のためミラノへ移動中にカーチスと遭遇し撃墜されてしまいます。大破した飛行艇をピッコロ社に持ち込みますが、整備をするのが孫のフィオと知り驚きますがフィオの熱意に負け設計を任せます。
一方、カーチスはジーナに一目ぼれし求婚しますがジーナはポルコに思いを寄せ賭けと称しポルコを待ち続けているのでした。ポルコはというとファシストや秘密警察、空軍に狙われていました。警告にに来たかつての戦友フェラーリンは空軍復帰を進めるが「ファシストになるより豚の方がましだ」と断ります。秘密警察から周囲を包囲され追われます。
追ってから逃れると次に待ち構えていたのは空賊とカーチスでした。そこでフィオはカーチスとの決闘を提案しポルコはフィオをカーチスはポルコの修理代金を賭けて戦います。
イタリア中の空賊やならず者たちが集結する中、ジーナは空軍の大編隊がポルコと空賊たちやならず者を一網打尽のしようとしている作戦計画を空軍に在籍しているフェラーリンから報告受けると危機を知らせにジーナはポルコの元へ向かうのでした。
決闘は激戦の末ドッグファイトでは決着がつかず、殴り合いに発展します。両者とも勝利を譲らず2人ともノックアウトするのですが、駆け付けたジーナの「あなたもう1人の女の子を不幸にするきなの?」とこのセリフでポルコは辛うじて立ち上がり勝利するのですその後、フィオはピッコロ社を継ぎ、カーチスはアメリカでハリウッドスターに、ジーナの賭けは私達だけの秘密だといって結末を伝えないまま「紅の豚」は幕を閉じます。
紅の豚の美女ジーナとは?その魅力を徹底調査!
紅の豚の美女ジーナはアドリア海一番の美女で飛行機乗りは誰もが一度は恋をする憧れのマドンナ的存在であり歌手です。ポルコが豚になる前からの古くからの付き合いがあり謎が多いジーナ。そんな紅の豚の美女ジーナの魅力を徹底追及し知られざるジーナの魅力を見ていきたいと思います。
ホテルの経営者であり歌手
紅の豚のジーナはホテル「アドリアーノ」の経営者であり歌手です。劇中ポルコがジーナの元を訪れた時、ジーナがみんなの前で歌を歌うシーンがあります。この歌は邦題で「さくらんぼの実る頃」という実在するシャンソンです。フランス・パリで1866年に発表された曲で、当時の労働者が作った革命的政府が新政府による弾圧や虐殺などの背景を元にして作ったと言われています。
革命的政府の短命はまるで、さくらんぼの実った季節のように短く、市民たちが哀悼の意を込め歌い継いでるのです。ポルコのライバルとなるドナルドカーチスもジーナの歌に聞き惚れジーナが歌っている最中に騒いだ新聞記者を「歌は静かに聞くもんだ」と言い追い出すほどです。哀愁漂う歌声は悲しみを知っているジーナだからこそ歌える歌で皆が聞き惚れるほどの美声の歌手なのです。
マドンナ的存在
紅の豚のジーナはマドンナ的存在でアドリア海1番美女です。飛行機乗りは一度はジーナに恋をすると言われるほどの美女です。ポルコとは幼馴染で、昼間に会いに来てくれたら今度こそ愛そうと賭けをしています。3度の結婚歴があり、全て死別している、悲しい過去を持っています。
ジーナの年齢は?
紅の豚のジーナ、ポルコとの賭けの結末も気になりますが、年齢不詳な所も気になります。ポルコと幼馴染という事で、おそらく同じ年ぐらいではないでしょうか。ポルコと同じ36歳と考察出来ます。紅の豚の美女ジーナは3度結婚歴があり、全て死別という壮絶な経験をもつジーナは人生経験豊富で誰からも愛された事でしょう。
ジーナの名言
紅の豚の美女ジーナの名言と言えば、「今にローストポークになっちゃうから…私嫌よ…そんなお葬式」これはカーチスに撃墜された後、本気で心配するジーナに対してポルコがカーチスへの伝言だとジーナを伝言板のように扱い豚になったポルコを皮肉った時のセリフです。ポルコを心配する気持ちがよく出ているジーナにしか言えないセリフです。
紅の豚の美女ジーナの名言で「あなたもう1人の女の子を不幸にするきなの?」このセリフは紅の豚の終盤カーチスとの殴り合いの果てにダウンしてしまったポルコに対してのセリフです。もう1人という事は2人いるという事ですが、何とも想像を膨らませるセリフです。このセリフを聞いてポルコは復活するのです。
紅の豚の美女ジーナの名言で「ここではあなたのお国より人生がもうちょっと複雑なの。恋だったらいつでもできるけど。」このセリフは実にジーナならではと言えると思います。この言葉の裏には壮絶な経験をしてきたか言えるそんなセリフでもあるといえます。アメリカ人カーチスをまるで手玉に転がすかのような言い回しはジーナだからこそできるのです。
紅の豚のポルコとの関係とは?
紅の豚のポルコとジーナの気になる関係ですが、2人は幼馴染です。そして、ジーナはポルコ同様の飛行機乗りと3度結婚しています。3度とも死別しており、その内の1人で「ベルリーニ」はジーナとの結婚を終えたばかりの新婚でポルコの親友です。しかし、ベルリーニもまた戦場から戻ってきませんでした。
古い写真が飾ってあり1人は顔が黒く塗りつぶしてあります。人間だった頃の若き日のポルコです。ジーナは3度結婚していますが写真に写っているのが旦那なのでしょうか。ポルコに思いを寄せ自身に賭けと称しポルコを待ち続けています。ポルコも親友への配慮なのかジーナの思いに応えれずにいるのです。
紅の豚のジーナを演じる声優を紹介!
紅の豚のジーナですが圧倒的な歌唱力であったりポルコとの賭けをしたりと、その結末が気になる所ですが、紅の豚ジーナ役を演じる声優を紹介します。
声優は加藤登紀子!
紅の豚のジーナ役は加藤登紀子さんです。1943年12月27日生まれで「おときさん」の愛称で親しまれており、シンガーソングライター、作詞家、作曲家、女優と多彩な才能でマルチに活躍されています。現在は城西国際大学観光学部ウェルネスツーリズム学科の客員教授で星槎大学共生化学学科の客員教授でもあります。
1995年に起きた全日空ハイジャック事件に実母、バックバンドのメンバーと共に巻き込まれ当日の函館ライヴは中止になり、解放された後の翌日北海道苫小牧にてコンサートで元気な姿を見せ、ライヴ終了時にはハイジャック事件の状況について記者会見に応じていた有名なエピソードがあります。
紅の豚のジーナのセリフで「ポルコ、あなたなの?けがは?今、船で探しに行こうとしてたの。そう。よかった。何よ、人を伝言板か何かと思っているの?いくら心配しても、あんた達、飛行機乗りは、女を桟橋の金具くらいにしか考えてないんでしょう。ポルコ今にローストポークになっちゃうから。私嫌よ、そんなお葬式。」このセリフは36回やり直したセリフで一番苦労したセリフだと語っています。
紅の豚では「さくらんぼの実る頃」とエンディングテーマ「時には昔の話を」も担当しています。映画公開時と同年の1992年にフランス政府から芸術文化勲章(シュヴァリエ)を授与されています。現在も若手ミュージシャンと積極的にコラボレートするなど勢力的に活動されています。
過去の出演作とは?
声優としては本作品の「紅の豚」のみのようです。過去に紅白歌合戦1971年(昭和46年)知床旅情で初出場し1989年(平成元年)百万本のバラ、そして1990年(平成2年)に知床旅情で出場されています。1983年の映画「居酒屋兆治」では高倉健の妻役、1986年のテレビドラマ「深夜にようこそ」では千葉真一の妻役と名だたる名俳優達と共演されています。
紅の豚の結末はどうなる?
紅の豚の気になるジーナの賭けの結末はというと、実はフィオが「ジーナの賭けは私達だけの秘密」と言うシーンにジーナの庭が映り、その庭にポルコの赤い飛行艇が停泊しているのです。推測ですが、ジーナの賭けの結末はジーナに軍配が上がったようです。この結末に宮崎駿監督はポルコの乗っている飛行艇は4番です。ポルコはジーナの4番目の旦那さんという訳です。
紅の豚の美女ジーナの魅力まとめ
紅の豚のジーナ、若くして壮絶な人生経験を持つ魅力の女性。ポルコとの賭けの結末は推測ではありますが、ハッピーエンドに終わったのではないでしょうか。ポルコは人間に戻れたのでしょう。ジーナの思いに応えられずにいたポルコと密かに思いを寄せるジーナとの結末は私達ジブリファンのみならず映画ファンの間で想像膨らませ楽しめる作品となっているのです。それが本作品のジーナという女性の魅力なのではないでしょうか。