【キングダム】成蟜（せいきょう）の死亡シーンは何巻何話？泣ける最後と死因を解説

「キングダム」の秦王・嬴政の異母弟であり、政敵関係にもあった成蟜（せいきょう）でしたが、彼の人間的な成長は読者の共感を呼び、感動シーンと評された成蟜の死亡シーンは何巻何話か気になるでしょう。以下では、「キングダム」から、成蟜（せいきょう）の泣けるシーンは何巻何話なのか、成蟜（せいきょう）の死亡の経緯や最後などと共に、あらすじネタバレ紹介します。

原泰久先生の漫画「キングダム」は、2006年から「週刊ヤングジャンプ」で連載されている古代中国を題材にした作品で、単行本は2022年2月時点で計64巻が刊行されています。第17回手塚治虫文化賞・マンガ大賞に輝いた「キングダム」は、後に秦の始皇帝となる嬴政が中華統一を達成するまでの動向や、天下の大将軍を目指す李信の戦いを描いています。

「キングダム」は、2011年にテレビアニメシリーズが開始され、2022年4月から第4シリーズが放送されています。また、2019年には実写映画版が制作・上映され、主演・山﨑賢人さんをはじめとする豪華俳優陣の起用が話題を呼びました。

時は紀元前3世紀、古代中国は春秋戦国時代末期にさしかかり、戦国七雄と呼ばれる七つの大国がひしめき合っていました。七国の1つ・秦国では、13歳の嬴政が王として即位し、ある出来事をきっかけに李信と出会います。様々な試練を通じて信頼関係を深め合った2人は、史上初の中華統一を成し遂げるため、下僕から天下の大将軍になる夢を叶えるべく、大国6国との戦いに挑みます。

嬴政の異母弟で、母親は公主、両親共に王族の血筋であることから、周囲から次期秦王として担ぎ上げられるも、王位継承権が政に渡ったことで彼に恨みを募らせます。王族としてのプライドや育った環境から、臣下や平民を見下す傾向にあり、些細なことでも気に入らないことがあれば、人を殺すことも厭わない残虐な性格の持ち主です。

キングダムでは、1巻4話で初登場し、政の秦王即位から2年後の紀元前245年、秦国の丞相・竭氏と共に反乱を起こします。一時は、政の暗殺に成功したと思いきや、討ち取ったのは政の影武者だったことが発覚、戦力を増強させた政陣営との戦いに敗れ、軟禁生活を余儀なくされました。

政の母親が趙の踊り子であったことに対し、成蟜（せいきょう）の母親は公主の娘です。そのため、血筋の面では、せいきょうの方が王族としての立場は高く、王位を継ぐ可能性もあったでしょう。一方、史実ではせいきょうの母親に関する記録はほとんどなく、父・荘襄王が邯鄲から脱出後に娶った韓出身の夫人とも言われています。

成蟜（せいきょう）の部下と言えば、彼の教育係であり、最後までせいきょうに付き従った寿白や、屯留救援戦にて副将として参戦した袁夏将軍・龍羽将軍がいます。また、登場初期は、闇商人から買い取ったランカイを従えるも、反乱鎮圧後に山の民に引き取られています。

「キングダム」を語るにあたり、成蟜（せいきょう）の死亡シーンは欠かせないエピソードであり、原作では何巻何話にあたるのか、知っておきたいでしょう。以下では、「キングダム」から成蟜（せいきょう）の死亡シーンは、何巻何話なのか、せいきょうの死亡シーンや最後・死因などを、あらすじネタバレ解説します。

「キングダム」屈指の名シーンを生み出した成蟜（せいきょう）の死亡シーンは何巻何話なのか、そのシーンは漫画35巻377話「剣と盾」にて描かれ、愛する女性を守るために、力尽きるまで戦い抜いたせいきょうのかっこよさや、妻・瑠衣への愛情の深さを感じさせます。

キングダム序盤では、秦王政の政敵として登場し、反乱の失敗という苦い経験を味わった成蟜（せいきょう）でしたが、その後は改心をして王弟として秦王を支えるまでに成長しました。しかし、紀元前239年に起きた屯留の反乱に巻き込まれ、せいきょうは志半ばで最後の時を迎えることとなりました。以下では、せいきょうの死亡の経緯・最後と死因について、あらすじネタバレ紹介します。

趙軍2万の兵が屯留へ侵攻してきたとの知らせを受け、呂不韋は、適任の将が秦国にいないことを挙げ、政の出陣を提案します。しかし、呂不韋が裏で何かを企んでいるとみたせいきょうは、政に代わって屯留へ行くことを決意します。せいきょうの読みは的中し、秦軍を見た趙の昧広将軍はすぐさま退却命令を出し、その直後、屯留の城主代行・蒲鶮に捕まってしまいます。

同時に、せいきょうの軍でも異変が起き、副将として出陣した龍羽将軍が、袁夏将軍を斬る騒動が起き、屯留では秦国に対する反乱が勃発します。反乱の主謀者は呂不韋であり、せいきょうを罠にはめて反乱を起こさせ、秦国民の王族への不信感を植え付けると同時に、戦いによる政陣営の弱体化を狙っていました。また、蒲鶮も裏で呂不韋と通じており、屯留の統治を実現するための実績作りのためにせいきょうを利用します。

1年ほど前に屯留にやってきた蒲鶮は、土地の有力者にお金をばらまくことで彼らを従え、せいきょうを秦王に据えるべく、屯留での反乱を計画します。そして、反乱の主犯格をせいきょうにすることで、蒲鶮はせいきょうの首を討ち取り、反乱を鎮圧した功績により、屯留の支配を認めさせようと考えていました。

反乱軍は、蒲鶮を筆頭に龍羽将軍や、趙軍の昧広将軍が加わり総勢7万まで膨れ上がり、騒動を聞きつけた壁軍が咸陽から出陣します。また、政の命令により飛信隊も出陣し反乱軍の討伐と、せいきょうの救出を目指します。

圧倒的な戦力を誇る反乱軍に対し、壁軍は苦戦を強いられるも、飛信隊の参戦により状況は一変し、討伐隊は屯留の城内に侵入します。危機的状況を受け、せいきょうの暗殺を命じる声が聞こえる中、せいきょうは見張りの者を寝返らせることで脱獄に成功し、妻・瑠衣の元を目指します。屯留は瑠衣の故郷であり、曾祖母の誕生日を祝うために帰郷していた最中、蒲鶮の陣営に捕らえられていました。

瑠衣が閉じ込められた地下牢を目指すせいきょうでしたが、行く先々で反乱軍と対峙し、せいきょうは深手を負い、彼を庇った寿白も反乱軍に討たれました。それでも、何とか瑠衣の救出に成功したものの、せいきょうの体力は限界に達しており、瑠衣に支えられながら討伐軍のいる大広場を目指して逃げ出します。

反乱軍の追っ手がせいきょう達に迫りつつある中、せいきょうは瑠衣と侍女たちに助けを呼ぶように指示してその場から逃がすと、自身は最後の力を振り絞って追っ手との戦いに挑みます。

蒲鶮は、この反乱で屯留の支配権を得るだけでなく、秦国一の美女と言われたせいきょうの妻・瑠衣をわがものにするという野望も秘めていました。また、せいきょうにとっても、最愛の女性を守るために、この戦いに負けるわけにいきませんでした。一方、助けを呼びに向かった瑠衣一行は飛信隊と合流し、信・羌瘣らを引き連れてせいきょうの元へ駆けつけます。

瑠衣一行が到着すると、討ち取られた蒲鶮の姿と、力尽きて倒れ込むせいきょうの姿がみえました。すでに身体が冷たくなり始めたせいきょうは、信に対して秦王・政を支える剣と盾になれと言い残します。以前、政から中華統一の夢を聞かされていたせいきょうは、それらを成し遂げた際、長平を超える恨みや執念が政に跳ね返ってくることを予感していました。

政自身は、覚悟を決めているといいつつも、政が1人で全てを受け止めることは難しいと見ていたせいきょうは、兄に万が一のことが起きれば、自分が取って代わって国を治めることも考えていました。しかし、今となってはそのような夢を叶えることは出来ず、政を支える役目を信に託しました。

妻・瑠衣に対しては、残されたせいきょう一派を政陣営に一本化させることを指示し、残された部下たちの未来を託します。そして、初めて会った時から瑠衣に惚れていたことを告白し、最愛の妻に看取られながら静かに息を引き取りました。

せいきょうは、自分が死んだら部下の半分が去っていくだろうと予想するも、後を託された瑠衣の働きかけもあり、全体の9割がせいきょう陣営に残ることを決意し、主君の敵である呂不韋との戦いに挑みます。また、弟の死を受け、政ももっと話をしたかったと述べており、せいきょうがもし死亡していなかったら、信と共に政を支える存在、剣と盾になれたでしょう。

成蟜（せいきょう）の感動シーンは何巻何話なのかと、人間味あふれるキャラクター性が魅力的なせいきょうですが、史実では記録があまり残されておらず、その人物像は謎に包まれています。以下では、「キングダム」の成蟜（せいきょう）のモデルになった、せいきょうの史実について紹介します。

キングダムの成蟜（せいきょう）は、「史記」にてその名が確認できるものの、始皇帝への反乱を起こしたいきさつからか、史記では成蟜（せいきょう）に関する記述が少ないです。史実での成蟜（せいきょう）は、紀元前242年に韓の領地・百里を接収し、秦の領土にした功績から長安君に封ぜられたこと、紀元前239年に屯留で反乱を起こしたことが記されています。

成蟜（せいきょう）の反乱のうち屯留の反乱は史実であり、「史記」によると、紀元前239年、趙軍を迎え撃つべく進軍した成蟜軍は、屯留の蒲鶮を手を組んで反乱を起こし、討ち死した記録されています。また、別の資料では屯留の城壁の中で自殺したとも記されています。一方、成蟜の反乱に関する資料があまり残されていないため、反乱に至った経緯などは不明とされています。

また、「キングダム」では、成蟜（せいきょう）の反乱は2度描かれるも、1度目の反乱は史実に記録がないため、完全なフィクションと断定できます。一方、屯留の反乱は史実をベースにしたエピソードですが、劇中では呂不韋の罠に嵌り、反乱に巻き込まれたというオリジナル展開で描かれ、史実とは異なる経緯を辿っています。

成蟜（せいきょう）の死亡は史実通りであり、「キングダム」と同じ時期に命を落としています。しかし、成蟜の死に関する記述も史実では乏しく、史記では討伐軍との戦いによる戦死、別の資料では自殺とも記されています。また、成蟜の死亡時の年齢も、生年の記録がないため不明とされるも、政こと始皇帝の生没年を基に推測すると、18歳～21歳くらいだと考えられます。

史実では記録に乏しい成蟜（せいきょう）は、妻に関する記録も残されておらず、せいきょうの第一夫人・瑠衣は、キングダムのオリジナルキャラです。劇中では、秦国一美女と謳われた公女とされ、せいきょうとは相思相愛の仲です。

キングダムの憎まれキャラであった成蟜（せいきょう）と言えば、幽閉生活から開放された後の精神的な成長も見どころであり、彼の成長が分かるシーンは何巻何話で見られるのかも、気になるでしょう。以下では、キングダム・成蟜（せいきょう）の成長が分かるシーンや、せいちょうの成長のきっかけについて、あらすじネタバレ紹介します。

キングダムの序盤では、身分を笠にきて横暴を振るう暴君として描かれた成蟜（せいきょう）でしたが、合従軍戦編以降は王弟として国を支え、政の窮地を救ってきました。そんな成蟜（せいきょう）の成長が分かるシーンが、漫画・367話で描かれた兄弟の対話であり、絶望的状況を打開するべく蕞へ出陣しようとする政から、中華統一の夢を聞かされた場面です。

紆余曲折を経ながら実現した兄弟としての対話は、せいきょうの王族としての自覚を促すと同時に、王弟として兄・秦王を支えることを決意させました。また、蕞への出陣により、王が不在となった王宮の留守を任されるなど、政からの働きかけもせいきょうの人間的な成長が見て取れるでしょう。

呂不韋の罠にはまり、壮絶な最後を迎えることになるも、屯留の反乱を知った政がせいきょうを救出するべく討伐隊を向かわせたことや、せいきょうの死亡に涙を流す部下たち、死後もせいきょうを慕い、瑠衣の元に留まった一派の動向からは、

王族出身の母親を持つ成蟜（せいきょう）は、次期秦王と期待されていただけに、平民出身の母親を持つ政が王に即位したことは、我慢のならないことであり、あらゆる手段を使って王位の奪取を目論みます。しかし、日頃の行いの悪さから人望がなく、山の民をも味方に引き入れた政から殺す価値もないと言われ、散々に殴られてしまいます。

その後は、幽閉生活を余儀なくされるも、政に殴られたことが効いたのか、幽閉を解かれた際には、人間的な成長をみせ、王弟として兄・政を支えることを決意します。成蟜（せいきょう）の成長のきっかけは、最初の反乱に失敗したことであり、挫折を味わったことで人の痛みや王族としての自覚に目覚めたでしょう。

「キングダム」は、2011年にアニメシリーズ、2019年に実写映画シリーズが開始され、アニメ・映画の名シーンは、原作漫画の何巻何話なのか、原作と合わせて楽しみたいでしょう。以下では、「キングダム」の成蟜（せいきょう）のアニメ声優、及び実写キャストを紹介します。

以下では、「キングダム」から成蟜（せいきょう）のアニメ声優・宮田幸季さんのプロフィールや、主な出演作品を紹介します。

せいきょうのアニメ声優・宮田幸季さんは、1972年生まれ、神奈川県出身の声優で、1993年から声優活動を行っています。開始当初は、ラジオCMのナレーションや養護施設向けの絵本・教材などの声を担当、後にアニメ作品など出演の幅を広げ、2007年には、第1回第1回声優アワード・サブキャラクター賞男優部門を受賞しました。

声優・宮田幸季さんの主な出演作品は、アニメ「メジャー」小森大介役、「ダンガンロンパ」不二咲千尋役、「弱虫ペダル」杉元照文役、「ハイキュー!!」田代秀水役などです。近年は、「鬼滅の刃」村田役や、「ブギーポップは笑わない」エコーズ役等を担当しています。

以下では、せいきょうの悪役ぶりが話題を呼んだ、キングダム・成蟜（せいきょう）の実写映画の俳優キャスト・本郷奏多さんのプロフィールや主な出演作品を紹介します。

せいきょうの実写映画の俳優キャスト・本郷奏多さんは、1990年生まれ、宮城県出身の俳優で、キッズモデルを経て、2002年に映画「リターナー」で俳優デビューを果たしました。2020年11月には、自身のYou Tubeチャンネルを開設し、ユーチューバーとしても活動しています。

俳優・本郷奏多さんの主な出演作品は、映画「HINOKIO」岩本覚役、「シネマの天使」アキラ役、「進撃の巨人」アルミン役、「鋼の錬金術師シリーズ」エンヴィー役等です。ドラマ作品では、「あいくるしい」南雲愁役、大河ドラマ「麒麟がくる」近衛前久役、NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」五十嵐文四郎役等で知られています。

以下では、感動の最後のシーンは何巻何話に登場したのかが気になる、「キングダム」の憎まれキャラであり、また愛されキャラでもある、成蟜（せいきょう）に関する感想や評価を紹介します。

2022年4月に新シリーズが開始されたアニメ「キングダム」は、成蟜（せいきょう）が戦死した屯留の反乱を描き、最愛の妻を救出するために戦うせいきょうの姿がかっこいいとの声が相次ぎました。登場初期は、いかにも小物らしいキャラだったせいきょうでしたが、王弟として国を支えるまでに成長した姿は、ファンの評価を改めさせ、成蟜（せいきょう）の人気が急上昇しました。

キングダム序盤では、嬴政の政敵として登場し、王族の血筋を鼻にかけたような横暴ぶりから、初期の印象はあまり良くなかった成蟜（せいきょう）でしたが、屯留の反乱での活躍がせいきょうのイメージを一変させました。また、ファンの中には、性格の悪さなどから成蟜（せいきょう）が嫌いだったものの、彼の成長や活躍を通じてすごく好きになったとの声も寄せられ、更なる注目を集めています。

キングダムの成蟜（せいきょう）を語る上で、最愛の妻・瑠衣との相思相愛は欠かせないエピソードであり、その名シーンは原作の何巻何話で描かれたのか、キングダム屈指の感動の一幕と評されています。瑠衣のためなら命を投げ出してでも戦い抜く勇ましさや、最後まで瑠衣を大切に思う優しさがせいきょうの評価を高めたものの、良い男へと変わっていったせいきょうの死を惜しむ声も寄せられました。

「キングダム」の登場人物の中で、もっとも大きな成長を見せた成蟜（せいきょう）でしたが、史実に記された通り、屯留の反乱で命を落としました。これからも政を支える存在として、今後の活躍が期待されていただけに、成蟜（せいきょう）の死はファンに大きな影響を与え、成蟜（せいきょう）にはまだまだ活躍してほしかったと、彼の壮絶な最後や早すぎる死が惜しまれています。

「キングダム」の成蟜（せいきょう）の死亡シーンは何巻何話なのか、せいきょうの死亡の経緯や最後、史実での成蟜（せいきょう）の記録、せいきょうの人間的な成長が分かるシーンなどを、あらすじネタバレ解説しました。登場初期は、憎まれキャラとして描かれるも、紆余曲折を経て秦王・政を支えるまでに成長した成蟜（せいきょう）の名シーンは何巻何話に登場するのか、「キングダム」には欠かせない感動要素の1つです。