【呪術廻戦】両面宿儺の正体は人間?強さ・領域展開や呪いになった理由を考察

当記事では『呪術廻戦』に登場する両面宿儺についてまとめていきます。宿儺は本作の主人公である虎杖に取り込まれた特級呪物で、時折虎杖の体の主導権を奪って表に出てきていました。そんな宿儺は「呪いの王」と称されていることから呪霊だと思われがちですが、実は宿儺の正体は人間です。そこで、今回は『呪術廻戦』の両面宿儺が人間から呪いになった理由や強さ・領域展開などを紹介していきます。

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目次

  1. 両面宿儺とは?
  2. 両面宿儺の正体は人間?呪いになった理由を考察
  3. 両面宿儺の強さや術式・領域展開
  4. 両面宿儺と虎杖の関係
  5. 両面宿儺と伏黒や裏梅などの関係
  6. 両面宿儺のアニメ声優
  7. 両面宿儺に関する感想や評価
  8. 両面宿儺の人間まとめ

両面宿儺とは?

『呪術廻戦』の登場人物の中でもトップクラスの強さを誇る両面宿儺。『呪術廻戦』の物語がスタートするきっかけを生んだのも宿儺で、初登場後は虎杖に取り込まれたことにより虎杖の体の中に宿ることとなりました。そして、宿儺は「呪いの王」と称される人物ですが、実はその正体は人間でもあります。そこで、ここからは人間だった宿儺が呪いとなった理由や強さを紹介していくのでぜひご覧ください。

呪術廻戦の作品情報

呪術廻戦の概要

  • 作品タイトル:呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)
  • ジャンル:少年漫画、ダーク・ファンタジー、呪術・バトル
  • 作者:芥見下々(あくたみげげ)
  • 掲載誌:週刊少年ジャンプ
  • 発表期間:2018年3月5日~
  • 巻数:19巻(2022年4月)

『呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)』とは、岩手県出身の漫画家・芥見下々による呪術・バトル漫画です。週刊少年ジャンプにて2018年3月5日より連載中の作品で、2022年4月時点で19巻が刊行されています。2020年10月3日からは毎日放送・TBS系列『スーパーアニメイズム』枠にてテレビアニメ第1期が放送され、その後2021年3月27日に最終回を迎えました。また、2023年にはアニメ2期の放送が予定されています。

呪術廻戦のあらすじ

ここでは『呪術廻戦』のあらすじを簡単にネタバレしていきます。舞台は人を襲う化物・呪霊とそれを祓う呪術師が存在する世界です。主人公・虎杖悠仁は学校に眠る「呪物」の封印が解かれたことを機に呪術師となりました。虎杖は学校に現れた呪霊に対抗すべく、力を得るため自ら特級呪物「宿儺の指」を食べ、「呪いの王」と称される両面宿儺を体に取り込んでしまったのです。

両面宿儺のプロフィール

『呪術廻戦』に登場する両面宿儺とは、虎杖悠仁の体に受肉する形で復活した「呪いの王」と称される特級呪物です。普段は虎杖の体内で作った生得領域の中に封じられています。生得領域では袖の広い和服を着用していますが、宿儺が虎杖の体の主導権を握って表に出ると全身に文様が浮かび上がるのが特徴。また、虎杖の体の主導権を握れずとも顔や手に口を現すことだけはできます。

TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト

両面宿儺の正体は人間?呪いになった理由を考察

『呪術廻戦』に登場する両面宿儺は虎杖の体に受肉する形で復活したため、普段は虎杖の体内で作った生得領域にいました。しかし、時折虎杖の体の主導権を奪って暴れ回ることがあります。さらに、何やら虎杖の体の主導権を奪った状態で悪巧みをしようとしていました。では、宿儺とは何者なのか?ここからは宿儺の正体や呪いになった理由を考察していきます。

両面宿儺の元ネタは日本書紀に登場する人間だった?

『呪術廻戦』の両面宿儺は「呪いの王」として恐れられていますが、実は五条悟によると宿儺は呪霊ではなく人間のようです。宿儺が人間であることは呪術師界隈では有名な話で、その正体は1000年以上前に実在した人間の呪術師。さらに、ただの人間ではなく顔が2つ、腕が4本あるという明らかに人間離れした見た目をしていました。

そんな宿儺には元ネタ・モデルが存在しています。それが『日本書記』に登場する人徳天皇の時代に存在した人間・両面宿儺です。日本書紀に登場する宿儺は呪術廻戦の宿儺とは異なり、手足が8本生えています。皇命に従わず、強力な力を悪用し人民から略奪行為を働いていたことで武振熊命に討たれたようです。異形と強力な力を持っていたという点はまさに「呪いの王」と称される呪術廻戦の宿儺と共通しています。

ただ、日本書紀の宿儺が現れたとされる飛騨では悪逆の限りを尽くす存在ではなく救世観音の化身と言い伝えられていることもあるようです。もしかしすると、呪術廻戦の宿儺も現段階では呪いの王に相応しい悪役に徹していますが、飛騨での言い伝えのように虎杖たちの救世主となる可能性があるのかもしれません。

両面宿儺は人間なのに指が20本あった?

人間である両面宿儺が呪霊や神だと勘違いされる要因となっているのが指の数です。宿儺の指の数は20本あり、普通の人間よりも10本多いです。では、なぜ宿儺には指が20本もあるのか?その理由については現時点ではよく分かっていません。さらに、腕も通常の人間よりも2本多い4本となっています。

人間だった両面宿儺が呪いになった理由

人間だった両面宿儺ですが、なぜ呪いになったのでしょうか?まず、呪術廻戦の呪霊は負の感情から生まれる存在と設定されています。そして、負の感情というのは口裂け女といった怪談話に抱く人間の恐れのことです。それでは、この呪霊の定義を踏まえた上で両面宿儺が呪いになった理由を見ていきましょう。

呪いになった理由①両面宿儺の非情な性格

人間だった両面宿儺が呪いになった理由の一つに、両面宿儺の非情な性格が挙げられます。宿儺は呪いの王と称されるだけあって圧倒的な戦闘能力や呪力量で弱い立場にある人間を容赦なく攻撃します。さらに、その判断基準も自身が相手に対して抱いた「快」か「不快」という感情のみで、作中では気に入らないモノ、気に入らないことがあれば躊躇なく攻撃し命を奪っていました。

呪いになった理由②人間の恐怖心

人間だった両面宿儺が呪いになった理由の一つに、人間の恐怖心が挙げられます。先にお伝えした通り、宿儺はあらゆる人を見境なく攻撃し命を奪っていました。

呪霊・呪いの定義では「呪霊は負の感情(恐怖や恐れ)から生まれる存在」と設定されていましたが、これを踏まえた上で宿儺が人間にとってどのような存在なのかを考察すると、凄まじい恐怖を与える存在であると考えられます。だからこそ宿儺は人間の負の感情を一身に受けて呪いに生まれ変わったのかもしれません。

両面宿儺が人間の敵になっている理由

そもそも宿儺が人間の敵になっている理由とは何なのでしょうか?まず、宿儺は1000年以上前に封印されています。そして、宿儺が封印された理由は単純に暴れていたからです。おそらく、物語序盤にて五条が「かつて呪術師と宿儺は戦ったけど全く勝てなかった」と言っていたことから、宿儺は呪術師たちと対立していたのでしょう。

その時の宿儺が伏黒父のように化物レベルの身体能力を持っていたのかは分かりませんが、少なくとも五条が「術師が総力を挙げて挑み敗れた」と言っていることから、宿儺は人間側に大ダメージを与えるレベルの存在であったことが分かります。そして宿儺が死んだ後、宿儺が人々に与えた恐怖が呪力となり、それが宿儺の死体に宿ってしまい特級呪物になったのではないでしょうか?

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両面宿儺の強さや術式・領域展開

正体が人間であるはずの両面宿儺ですが、作中では圧倒的な存在感と強さを見せていました。その強さは『呪術廻戦』の登場人物の中でもトップレベルと言えるでしょう。もはや宿儺を抑え込むことのできる存在は器である虎杖と術師界最強と謳われる五条悟だけなのかもしれません。では、具体的に宿儺の強さはどの程度なのか?ここからは宿儺の強さを術式・領域展開を元に紹介していきます。

両面宿儺の術式

まず両面宿儺の強さを測る上で重要なのが「術式」です。ただ、宿儺の場合は未だ術式の全貌が明らかになっておらず一部の技のみ登場しています。では、ここから宿儺が披露してきた術式を見ていきましょう。

宿儺の術式①解

1つ目に紹介する宿儺の術式は目に見えない斬撃を飛ばす「解」です。これは宿儺の通常攻撃のような扱いとなっている基本の術式ですが、手を振るだけで相手を真っ二つにできるだけでなく、場合によっては相手を細切れにすることもできます。

宿儺の術式②捌

2つ目に紹介する宿儺の術式は解と同様に目に見えない斬撃を飛ばす「捌」です。攻撃過程は解と同じですが、解よりも威力は高くなります。相手の防御力や呪力量に応じて攻撃を繰り出す術式となっており、攻撃方法も自動で最適な一太刀を繰り出すというものです。

宿儺の術式③炎

3つ目に紹介する宿儺の術式は炎を用いる「炎」です。「開(フーガ)」という言葉を発することで発動することができ、その強さは炎を使った術式を得意とする特級呪霊・漏瑚を瞬殺するほどでした。

そもそも、漏瑚は五条や宿儺にあっさりと負けてしまったためあまり活躍できていませんでしたが、特級呪霊に認定されているだけあって一般的な呪術師では手も足も出ないレベルの強さを誇ります。そんな強さを持つ漏瑚を瞬殺した術式が「炎」で、広範囲・高火力が特徴的です。また、伏黒が生み出した最強の式神「魔虚羅」を消し去っていることからも圧倒的な強さを誇る術式であることが窺えます。

両面宿儺の領域展開

『呪術廻戦』では、術者の術式が必中となる呪術の奥義「領域展開」が存在しています。発動した時点で勝利が確定したも同然の技となっているため、その習得難易度も高く限られた呪術師や呪霊のみが使うことができます。両面宿儺はそんな領域展開を『呪術廻戦』の原作119話にて発動。

伏黒が無理して最強の式神「魔虚羅(まこら)」を使用するも抑えきれなくなってしまったため、その尻ぬぐいをするために宿儺が魔虚羅と対峙し、その戦闘中に領域展開を発動しました。その領域展開の名前は「伏魔御厨子」といいます。この領域展開は対象に目に見えない斬撃を飛ばす「解」または「捌」を絶え間なく浴びせることで、最終的に相手を細切れにしてしまうというものです。

本来、領域展開を使用すると空間の中に対象を閉じ込めるのですが、宿儺の場合は威力を底上げするために半径200mの「縛り」を設けているため空間に閉じ込めていません。『呪術廻戦』の原作119話では伏黒に被害が及ぶのを避けるため、例外として必中範囲を140mまで狭めています。

両面宿儺の強さは五条よりも上?

『呪術廻戦』の登場人物の中でもトップクラスの強さを誇る宿儺は、未だに呪術師最強と謳われる五条と戦うシーンが描かれていません。そのため、宿儺と五条はどちらが強いのか?もし、宿儺が五条よりも強いのであれば宿儺の存在が物語に多大な影響を及ぼすと言えるでしょう。では、宿儺は五条をもってしても倒せないのか?これについては、五条が宿儺の強さについて言及しているシーンから窺い知ることができます。

五条によれば、宿儺が完全に力を取り戻した場合は「ちょっとしんどい」とのこと。ただ、倒せるか倒せないか、どっちつかずの受け答えをしているため、もし五条が宿儺と戦った場合は間違いなく苦戦すると考えているのが分かります。ちなみに、特級呪霊の漏瑚はそんな圧倒的な強さを誇る五条と宿儺を相手にして完敗していました。

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両面宿儺と虎杖の関係

「呪いの王」として恐れられている両面宿儺は、1000年前に暴れ回っていたことによって、その被害を受けた人々に恐怖心を植え付けたようです。おそらく、その恐怖心こそが宿儺の死体を呪いにしたのでしょう。そして1000年が経過した頃、宿儺の死体・指を虎杖が飲み込んでしまいます。それ以降、宿儺と虎杖の一風変わった関係が築き上げられることとなりました。ここからは宿儺と虎杖の関係を具体的に見ていきます。

ネタバレ①宿儺の指を飲み込んだ虎杖

両面宿儺の指は千年以上腐らずに現世に残り続けており、それから発せられる凶悪過ぎる呪いは封印するのが精一杯でした。その数は20本。術師界最強の五条をもってしても破壊できないほどの呪物でした。そもそも、宿儺の指は特級呪物に認定されている代物で、生命を止めることによって他者に害を与えない縛りを設け、その対価として破壊されずに残り続けるという呪物です。

そのため、特級呪物は所有している分には何ら害はありませんが、宿儺の指だけは規定から外れています。宿儺の指は呪いが日を追うごとに強大化する、封印が追い付かない状況、指同士が共振して呪力が解放される、有害といった特徴がありました。

しかし、『呪術廻戦』の主人公である虎杖は、そんな宿儺の指を呪いに殺されず体内に取り込むことができる唯一の存在でした。虎杖は宿儺の強力な呪いに唯一打ち勝つことができる肉体の持ち主だったのです。では、虎杖の肉体に宿儺を受肉することの利点とは何か?それは、呪物を破壊できることです。つまり、呪物を破壊するというのは呪物を取り込んだ悠仁を殺すことを意味します。

ネタバレ②虎杖が現在取り込んでいる宿儺の指の数

宿儺の指は全部で20本ありますが、もし虎杖を殺して呪物を破壊するのであればその全てを取り込んだ状態の虎杖を殺さなければなりません。現在、虎杖が取り込んでいる宿儺の指の数は15本です。

ネタバレ③宿儺の指の行方は?

『呪術廻戦』の虎杖に宿儺の指を取り込ませるきっかけを生んだ人物や環境、所在は以下の通りです。

  • 1本目:杉沢第三高校の百葉箱に保管されていた
  • 2本目:呪術高専が保有していた
  • 3本目:少年院の特級呪霊が取り込んでいた
  • 4本目:八十八橋の特級呪霊が取り込んでいた
  • 5本目:菜々子と美々子が所持していた
  • 6~15本目:漏瑚が所持していた
  • 16~20本目:不明

ネタバレ④虎杖と宿儺の契約

虎杖は一度宿儺に心臓を抜き取られて死亡しています。そして、死んだ先で待ち受けていたのは宿儺の生得領域でした。そこで、虎杖はすぐさま猛攻を仕掛けるも、宿儺はそれをやすやすと回避してしまいました。宿儺は虎杖に生き返らせることと引き換えにある条件を飲んでもらうことを提案。

その条件とは、宿儺が契闊と唱えたら一分間体を明け渡すこと、契約内容を忘れることの二つです。しかし、当然唐突に自分の命を奪った宿儺を信用できるはずがありません。虎杖は「お前は邪悪だ。もう体は貸さん」と拒否。そこで、宿儺は「その一分間誰も殺さんし、傷付けんと約束しよう」と言いますが、それを聞いた虎杖は宿儺を殴ると同時に「無条件で生き返らせろ」と言い放ちます。

宿儺はそれでも諦めず、次に殺し合いで勝利した者がそれぞれの要求を通すことを提案。虎杖はそれを聞き快諾しますが、その瞬間に顔を両断されて負けてしまいました。これにより虎杖は条件付きで生き返りを果たします。

ネタバレ⑤虎杖が宿儺の指を食べても死なない理由

『呪術廻戦』の物語序盤にて宿儺の指を食べたことにより、宿儺の器となった虎杖ですが、そもそもいくら強靭な肉体を持っていると言えども特級呪物であり猛毒でもある宿儺の指を取り込んで無事で済むはずがありません。それも宿儺の指は普通の人間なら確実に死ぬと言われるほどです。

虎杖はそんな代物を食べたどころか自我を意のままに操ってみせました。では、虎杖が宿儺の指を食べても死なない理由とは?これには虎杖の血筋が関係していると考えられます。虎杖は祖父に親代わりとして育てられてきました。そして、祖父が死の間際に「最後に言っておきたいことがある。お前の両親のことだが」と話し始めています。

しかし虎杖は祖父に育てられてきたことに満足していたため、親の存在に興味を示さずその話を遮ってしまいました。他にも史上最悪の術師・加茂憲倫がが生み出した呪胎九相図(じゅたいくそうず)の脹相(ちょうそう)が虎杖のことを弟だと認識しているため、虎杖が呪胎九相図の一人である可能性が高いです。これらのことを踏まえると、虎杖は呪霊である可能性が高く、だからこそ宿儺の指を取り込んで死ななかったのだと考えられます。

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両面宿儺と伏黒や裏梅などの関係

宿儺は虎杖が特級呪物「宿儺の指」を取り込んでいくごとに力を強めていきました。さらに、宿儺自身も悪巧みを考えている様子で、虎杖との約束は「復活」を示唆していました。『呪術廻戦』の物語においても復活を匂わせる描写や伏線が存在しており、それに関係しているのが伏黒と裏梅です。

では、宿儺と伏黒、裏梅はどのような関係にあるのか?ここからは宿儺と伏黒や裏梅との関係性を中心に解説していきます。また、宿儺は復活には関係ないものの真人と関わる描写があるため宿儺と真人の関係も見ていきましょう。

両面宿儺と伏黒の関係

まず初めに『呪術廻戦』の両面宿儺と伏黒の関係を解説していきます。まず、伏黒の存在は何らかの悪巧みを考えている宿儺の目的を看破する上で重要なポイントだと言えるでしょう。なぜなら、宿儺は伏黒に向かって「魅せてみろ‼伏黒恵‼」と言っており、このセリフから宿儺が伏黒に対して何らかの期待を寄せているのが窺えるからです。

さらに、宿儺は術師界最強の五条でさえ「人間」「貴様」といった呼び方で呼んでいるのですが、伏黒のことは「伏黒恵‼」と名前を呼んでいます。さらに最初から名前で呼んでいるため、特別視しているのは明白です。では、なぜ宿儺は伏黒のことを特別視するのか?

その理由として考えられるのが宿儺自身の復活です。『呪術廻戦』の物語で宿儺が一番興味を示したのが伏黒の術式「十種影法術」で、その中でも特に最強の式神・魔虚羅(まこら)に興味を示していました。この伏黒の術式が宿儺に対してどのように影響するのかまでは分かりませんが、少なくとも宿儺の復活に関係してくる可能性は高いと言えるでしょう。

両面宿儺と特級呪霊の真人の関係

続いて『呪術廻戦』の両面宿儺と特級呪霊の真人の関係を解説していきます。『呪術廻戦』の幼魚と逆罰(ようぎょとさかばち)編(3巻19話~4巻31話)にて、神奈川県川崎市で変死体が発見されたということでその調査をおこなっていた虎杖は、その事件の犯人が特級呪霊・真人であることを突き止めます。そしてその後、真人と虎杖は激闘を繰り広げることとなりました。

虎杖の対戦相手となった真人と言えば魂を知覚しながら戦う呪霊組織の幹部です。そのため、魂に触れることができるのですが、それが宿儺の逆鱗に触れるきっかけとなっています。真人は出現していない宿儺を感じることができる唯一の人物ですが、虎杖との戦いで宿儺の魂に触れてしまった結果、激怒した宿儺にダメージの大きい反撃を受けてしまいました。

次に真人と宿儺が対峙したのは渋谷事変編でのことです。真人は虎杖と東堂の二人を相手に戦うも苦戦を強いられてしまいます。通常であれば領域展開で形成逆転を図りたいところですが、真人の場合は魂に触れる無為天変を必中にしてしまうと無条件で虎杖にも術が作動するといったデメリットがありました。

そこで、真人は0.2秒の領域展開を試み、その0.2秒の間宿儺の生得領域にて宿儺と対峙し、宿儺に向かって「変わる間もなく虎杖を殺す。黙ってここで見ててくれ」と告げて生得領域から去っていきました。その時、宿儺は無言で笑っていることから、明らかに真人の立場が低く、宿儺の立場の方が上であることが分かります。

両面宿儺と裏梅の関係

続いて『呪術廻戦』の両面宿儺と裏梅の関係を解説していきます。裏梅は偽夏油組の一人として度々登場していた白髪のおかっぱ頭の青年です。さらに組屋鞣造に取引を持ち掛け、呪術高専の交流会の開催期間に高専の襲撃を命令した張本人でした。

渋谷事変編では虎杖の体を乗っ取った宿儺と顔を合わせているのですが、この時に宿儺は目の前に現れた裏梅のことを知っている様子でした。そして、別れ際に裏梅に向かって「またな」と再会を予感させるセリフで終わっています。また、その前に宿儺が裏梅に向かって「俺が自由になるのもそう遠い話ではない。ゆめ準備を怠るな」と言っていることから、裏梅が宿儺復活のために動いているのは間違いありません。

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両面宿儺のアニメ声優

虎杖と「契闊」と唱えたら肉体入れ替わる、条件の記憶を忘れる、条件下では人は殺さないといった3つの約束を取り交わした宿儺は、その後伏黒や裏梅と関わることで悪巧みを実行しようと行動している様子でした。そのため、今後の宿儺は大活躍していくのではないかと考えられます。そこで、ここからはアニメ『呪術廻戦』にて宿儺を演じた声優のプロフィールや主な出演作品をチェックしておきましょう。

諏訪部順一のプロフィール

  • 名前:諏訪部順一(すわべじゅんいち)
  • 出身地:東京都
  • 生年月日:1972年3月29日(50歳)
  • 職業:声優、ナレーター
  • 所属事務所:東京俳優生活協同組合

アニメ『呪術廻戦』にて両面宿儺役を演じた声優は、「東京俳優生活協同組合」所属の声優・諏訪部順一(すわべじゅんいち)さんです。諏訪部順一さんは1996年から放送された『逮捕しちゃうぞ』の審判、男役にてアニメデビューを果たした声優で、1995年からアニメ、ゲーム、吹き替え、ナレーションのジャンルを中心に活動しています。

声優としてブレイクしたきっかけを生んだのが、テレビアニメ『テニスの王子様』の跡部景吾役を担当したことです。それまではゴールデン枠を始めとする数多くのテレビ番組のナレーションやラジオDJを中心に活動していました。受賞歴としては第6回声優アワードの歌唱賞や助演男優賞、パーソナリティ賞などがあります。2017年1月9日には『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP』で第14位に選ばれています。

諏訪部順一の主な出演作品や演じたキャラ

  • 1998年~:DTエイトロン(アイン 役)
  • 1999年~:GTO(藤吉コージ 役)
  • 2001年~:X -エックス-(桃生封真 役)
  • 2002年~:テニスの王子様(跡部景吾 役)
  • 2003年~:GAD GUARD(カタナ 役)
  • 2003年~:PEACE MAKER 鐵(吉田稔麿 役)
  • 2004年~:機動戦士ガンダムSEED DESTINY(スティング・オークレー、マリク・ヤードバーズ、マーズ・シメオン 役)
  • 2004年~:鋼の錬金術師(グリード 役)
  • 2005年~:灼眼のシャナ(“狩人”フリアグネ 役)
  • 2006年~:BLEACH(グリムジョー・ジャガージャック 役)

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両面宿儺に関する感想や評価

ここまで『呪術廻戦』に登場する両面宿儺の正体や呪いになった理由、その強さや術式・領域展開、宿儺と虎杖、宿儺と伏黒や裏梅などの関係、アニメ声優と紹介してきました。では、「呪いの王」と称されている宿儺は『呪術廻戦』の読者・視聴者からどのように思われているのか?ここからは宿儺について寄せられたネット上の感想や評価を紹介していくのでぜひ最後までご覧ください。

こちらでは両面宿儺の正体に関する感想があがっています。どうやら、この方は宿儺の正体が自然に生まれた人間ではないと考えているようです。「元は人間なんだよね?」と疑問視されていることから、宿儺の正体が人間には見えないと思われているのでしょう。やはり、指の数が20本、腕の数が4本といった異形の見た目が人間というよりも呪霊をイメージさせやすいのかもしれません。

こちらでも両面宿儺の正体に関する感想や評価があがっています。どうやら、この方は両面宿儺の正体を差探っているようです。また、「アニメを深く掘り下げると歴史と繋がるから面白い」と評価されているので、これを機に『呪術廻戦』に登場する宿儺の正体と、元ネタとなった『日本書紀』の両面宿儺との繋がりをチェックすると同時に比較してみると良いかもしれません。

こちらでは両面宿儺の本に関する感想や評価があがっています。どうやら、この方は『飛騨の鬼神 両面宿儺の正体』という本を購入したようです。この感想で取り上げられている両面宿儺は『呪術廻戦』に登場する両面宿儺ではありませんが、この本のテーマとなっている両面宿儺は『呪術廻戦』のモデルとなっている可能性が高いです。

では、『呪術廻戦』の両面宿儺と『飛騨の鬼神 両面宿儺の正体』の両面宿儺、それぞれの特徴や共通点は?感想で取り上げられている本の内容から、歴史と繋がりのある両面宿儺の正体を明らかにし、その正体と『呪術廻戦』の両面宿儺を比較し共通点を見つけてみると良いかもしれません。

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両面宿儺の人間まとめ

『呪術廻戦』に登場する両面宿儺の正体は人間なのかを解説し、その強さ・領域展開や人間から呪い・呪霊になった理由を考察してきましたがいかがでしたか?「呪いの王」と称されていたことから、呪い・呪霊だと思われがちな両面宿儺ですが、実は宿儺は1000年前に実在した人間の呪術師でした。顔が2つ、腕が4本あるという異形の姿をした宿儺は、『日本書紀』の両面宿儺をモデル・元ネタにされています。

また、宿儺は主人公である虎杖の体に取り込まれている存在であり、『呪術廻戦』の登場人物の中でもトップクラスの強さを持つため表に出てきた際の影響力が凄まじいです。特に印象的なのが領域展開「伏魔御厨子」。威力を底上げすることを目的に半径200mの縛りを設けているため、対象を空間の中に閉じ込める縛りが存在しません。これを機に両面宿儺の正体やモデル、強さに注目していただけると幸いです。

【呪術廻戦】両面宿儺の声優は諏訪部順一!主な出演作品も紹介 - Selvy

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