【呪術廻戦】両面宿儺のモデルが日本書紀に出てくる?地方に残る伝説や正体を考察

呪術廻戦の主要キャラクター『両面宿儺』。物語の中で"特級呪物"として登場する両面宿儺ですが、元になった元ネタ・モデルが実在するのはご存じでしょうか?こちらの記事ではそんな両面宿儺のモデルが登場するとされている日本書紀や伝説をご紹介しています。また両面宿儺の正体が伝承されているような異形の姿であったのかも日本書紀の記述を元に考察しているので、呪術廻戦や両面宿儺ファンの人はぜひチェックしてみてください!

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目次

  1. 両面宿儺とは?
  2. 両面宿儺のモデルが日本書紀に出てくる?伝説や正体を考察
  3. 両面宿儺の他の漫画における登場
  4. 両面宿儺のアニメ声優
  5. 両面宿儺に関する感想や評価
  6. 両面宿儺のモデルが日本書紀に出てくる説まとめ

両面宿儺とは?

呪術廻戦の作品情報

両面宿儺が登場する作品『呪術廻戦』は、超人的な身体能力を持つ主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)が、呪物として保管されていた両面宿儺(りょうめんすくな)の指を食べ、"特級呪物"として両面宿儺を復活させたことにより、呪霊と呪術師の戦いに足を踏み入れるファンタジーバトル漫画です。こちらの項目ではそんな呪術廻戦の「概要」「あらすじ」「両面宿儺のプロフィール」についてご紹介しています。

呪術廻戦の概要

両面宿儺が登場する漫画作品『呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)』は週刊少年ジャンプにて連載中の人気作品です。呪術廻戦の作者は芥見下々(あくたみげげ)先生で、2018年から現在まで好評連載している作品となっています。その人気から2020年にはアニメ化もされました。第1期は24話で構成されており、現在第2期の放映が期待されている作品です。

呪術廻戦はアニメ化の他にも、小説化、映画化もされ、さらには近年話題にもなっている謎解きゲームや脱出ゲームとのコラボも行われています。また呪術廻戦のストーリーだけではなく、スタイリッシュなOP・ED映像も話題となっており、呪術廻戦のYouTubeチャンネルで公開されている映像は380万回以上の再生回数を達成するなど、話題の人気作品として親しまれています。

呪術廻戦のあらすじ

呪物『両面宿儺』の指を食べてしまった高校生・虎杖悠仁。両面宿儺の指を体内に入れたことで『両面宿儺の器』として呪術師から危険視されてしまった虎杖悠仁は、その日のうちに死刑宣告をされてしまいます。亡くなった祖父との約束も果たせぬまま命の危機に面した虎杖悠仁は、「すべての宿儺の指を食してから死ぬ」という条件のもと、延命を許可されるのでした。

両面宿儺のプロフィール

こちらでは呪術廻戦に登場する重要キャラクター『両面宿儺(りょうめんすくな)』についてご紹介します。両面宿儺は呪術廻戦の物語で、呪物の中でも特に危険とされている"特級呪物"。虎杖悠仁が食べた両面宿儺の指は20本の指の1つで、両面宿儺の指には呪いを呼び寄せる力があるとされています。

そんな両面宿儺は"呪いの王"という異名で呼ばれており、呪術廻戦の物語では、「生前4本の腕を持ち右目が板状に変形していた異形であった」と語られています。性格は残虐で冷血、相手の恐怖に喜びを感じるといった嗜好をしており、女子供相手でも躊躇しません。

一方で、強い相手にはその力を認め、敬意を払うといた姿も見せます。主人公の虎杖悠仁の同輩・伏黒恵(ふしぐろめぐみ)を気に入っており、伏黒が瀕死の怪我を負った際には「死ぬな。オマエにはやってもらわねばならんことがある」と発言しています。

TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト

両面宿儺のモデルが日本書紀に出てくる?伝説や正体を考察

両面宿儺のモデル・元ネタの日本書紀での活躍

日本書紀に登場する人物が元ネタのモデルと言われている、呪術廻戦の『両面宿儺(りょうめんすくな)』。日本書紀に登場するモデルとなった両面宿儺も、呪術廻戦の両面宿儺と同じく4本の腕を持っていたと記されています。また元ネタの両面宿儺は、その名前にもあるとおり顔が2つあったともいわれています。

そんな呪術廻戦の両面宿儺のモデルになった日本書紀の両面宿儺は、その昔、現在の岐阜県周辺に存在していた"飛騨国(ひだのくに)"にいた人物とされており、その強さから多くの人に恐れられていたそうです。そして、当時の朝廷に歯向かう輩"まつろわぬ民"として、討伐軍を差し向けられたとも書かれています。民衆に恐れられていたとされている日本書紀の両面宿儺ですが、民衆の間では英雄であったという伝説も残されています。

両面宿儺に関する岐阜県に残る伝説

丹生川

呪術廻戦の両面宿儺の元ネタのモデルとなったとされている日本書紀の両面宿儺。日本書紀の記述では朝廷に歯向かった悪として書かれていますが、地元の岐阜県では逆に英雄としても語り継がれています。こちらの項目では、そんな地元で話されている両面宿儺にまつわる伝説をご紹介していきます。

まずは岐阜県大野郡にかつて実在していた丹生川(にゅうかわ)という村で伝えられていた伝説。こちらの伝説では奇っ怪な容姿はそのままで、さらに身の丈が約54メートルほどもある大男だったと伝説で残っています。

また日本書紀では朝廷に追われる身となった両面宿儺ですが、こちらの伝説では朝廷からの指令で、現在の高山市一宮町にあったとされている"位山(くらいやま)"の『七儺』という鬼を退治したといわれています。そんな活躍から両面宿儺は丹生川村では救世観音の化身として崇められています。

金山

次に、岐阜県金山町周辺で伝わっているとされる伝説。こちらは2種類の説があります。まず1つ目は両面宿儺が、日本書紀に記されている古墳時代の豪族・武振熊命(たけふるくまのみこと)に命を狙われていると悟り、金山にある小高い山に37日間隠れ、高沢山(たかさわやま)に移動した後に武振熊命に破れてしまったと伝えられているもの。

2つ目は、金山の小高い山で37日間を越したのち高沢山に移動し、その後追っ手の前に倒れることなく、そのまま姿を消したという話で語りつがれています。またその時両面宿儺がこもったとされている小山には"鎮守山"と名前がつけられ、現在も実在する場所として残っています。

関市下之保

両面宿儺に関する実在する伝説3つ目は、岐阜県の関市下之保に伝わっている伝承です。こちらも上記の2つと同じく面妖な出で立ちの両面宿儺ですが、そんな彼の活躍は毒龍を倒したという善良な武勇伝として語り継がれています。

両面宿儺が高沢山に生息していた毒龍を討伐した後、仏僧・行基(ぎょうき)が寺院を建て千手観音の像を作ったとされています。他にも両面宿儺が高沢山に赴くと観音の分身になったという伝説もあり、今後の呪術廻戦の伏線としても登場しそうな内容となっています。

両面宿儺の正体は?モデルは実在する?

日本書紀では悪として書かれる一方、地元の伝説ではや、救世観音になったといわれたり、龍から人々を救ったとして書かれている両面宿儺。では、その正体はいったいどのような人物だったのでしょうか?残念ながら、彼の正体について正確な情報が掲載された書物は発見されていないようです。

その正体が日本書紀に書かれているように人々を苦しめた悪人であったのか、はたまた良い行いをした英雄であったのか、その正体について正確な記述は現在は見つかっていません。しかし、両面宿儺の元ネタになったモデルの人物自体は実在していたという見方が強いようです。日本書紀に記されている"まつろわぬ民"と呼ばれる存在は、王権や権力者たちに従わなかった者達の名称として実在する名前。

そしてそんな権力に従わない外れ者を異形の人外のように例え伝える風習は、"鬼"や"土蜘蛛"として日本各地多くの地方で残されている傾向が多くあります。そういった面から、両面宿儺の強さや畏怖の念を表現し、実在した人間の姿ではなく2つの顔に複数の手足という姿として描かれたのではないかと考えられます。

歴史を見ると、権力者に楯突く理由の多くとしては、力の無い民衆であったり後世に残したいものを守る為に行った者がほとんど。そのため、両面宿儺の人柄や功績についての内容が日本書紀と地元の伝説で全く違うように書かれているのは、敵か味方かの違いによるものだと考えられます。そんな二面性から両面宿儺の名前は"2つの顔"を表す『"両面"宿儺』という名前になった可能性も否定できません。

両面宿儺の現在に伝わる怖い話

日本書紀や岐阜県の伝承では実在する人間、もしくは人間に似たような何かとして語り継がれている両面宿儺。しかし「両面宿儺」と聞いてまず怪談話を思い起こした人も少なくはなかったのではないでしょうか?その元ネタは現在も実在している大型掲示板サイトの5chに投稿された『リョウメンスクナ』というスレッド。

話のあらすじはこうです。ある建築業に身を置く投稿者が岩手県の古い寺を仕事仲間たちと解体していると、本堂の奥から1つの木箱を見つけました。その箱は2メートルもの大きさで、いつの時代のものか分からないほどに古びていました。男は寺の住職に箱のことを報告すると「絶対に開けてはいけない」と忠告されます。

しかし時既に遅し。バイトの作業員が箱を開けてしまい、中にあった"頭が2つ、左右に手足がそれぞれ2本ずつ生えた奇妙な姿のミイラ"を見てしまいます。不気味に思った彼らはお祓いをしますが、住職は「アレを開けてしまってはもう長くは生きられない」と告げると、目撃者の作業員達は次々と死亡したり怪我をしたりと不幸に見舞われていきます。

その後、投稿者たちが遭遇したそのミイラの正体が『両面宿儺』であることや、呪物ができあがるまでの経緯が判明していきます。しかし最終的には、ミイラを保管している住職の行方がつかめなくなったため、両面宿儺の行方も分からず終いでスレッドが終了するという結末に至ります。

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両面宿儺の他の漫画における登場

地獄先生ぬ~べ~

上記では呪術廻戦の両面宿儺の元ネタのモデルとなった日本書紀・各地の伝説の両面宿儺をご紹介してきましたが、こちらの項目では呪術廻戦の他に両面宿儺が登場する漫画作品をご紹介していきます。まずは週刊少年ジャンプで人気連載されていたホラー漫画『地獄先生ぬ~べ~』の両面宿儺。

こちらの両面宿儺は主人公・ぬ~べ~たちの前に立ちはだかる妖怪として登場しました。2つの頭と手が複数本生えているところは元ネタとなった日本書紀の両面宿儺と一致しています。そしてこちらの作品では鎧や兜を着用しており、手には槍や弓、剣などを持ち武装もしています。体長は地元の伝説に記されているような人間の数倍の大きさを持つ怪物として描かれており、ぬ~べ~たちを苦戦させました。

魔法先生ネギま!

両面宿儺の登場漫画2つ目は『魔法先生ネギま!』です。こちらの作品の両面宿儺も手が複数本生えており、その体長はぬ~べ~の両面宿儺よりさらに大きく、人というよりも怪獣のような体躯をしています。肩や頭には角が生えていて、その姿は鬼を彷彿とさせます。

その人外の見た目からも分かるように、人ではなく"大鬼神"という存在として登場しました。上記でご紹介した『ぬ~べ~』の両面宿儺は顔が2つありましたが、『魔法先生ネギま!』の両面宿儺の顔は1つで描かれています。両面宿儺はこの2作品以外にも下記の作品にも登場するので、興味がある人は検索してみてください。

  • ザ・ドラえもんズスペシャル(1巻「妖界大決戦」に登場)
  • ウルトラマンタイガ(「宿儺鬼」の名前で登場)
  • グランブルーファンタジー(鬼滅の刃コラボシナリオ「因果の匂い、果ての空」に登場)

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両面宿儺のアニメ声優

諏訪部順一のプロフィール

  • 生年月日:1972年3月29日
  • 身長:173センチ
  • 血液型:A型
  • 出身:東京都
  • 事務所:東京俳優生活協同組合
  • 使用名義:スワベジュンイチ、フェロ☆メン
  • 声優以外の活動:歌手、プロデュサー

上記では両面宿儺の元ネタになったモデルや伝説についてご紹介してきました。ここからは呪術廻戦で両面宿儺の声優を務めた諏訪部順一(すわべじゅんいち)さんについてご紹介していきます。諏訪部順一さんは少年役から大人役まで様々なキャラクターを演じ分ける実力派の声優。声優業以外に歌手や作詞・作曲家、テレビ番組やラジオ番組のプロデューサーも行っており、様々なメディアの仕事に携わっています。

作詞の仕事では斎賀みつきさんの『君想うシプレ』やドラマCD『ガッツバトラーG』の主題歌に歌詞を提供しています。諏訪部順一さんはファンの間で愛犬家であることが知られており、チワワのゼロ君を「自慢の息子」と大切にされていました。また『スワベジュンイチ』の名義は、個人での活動ネームではなくプロジェクトチーム名として使用されています。

諏訪部順一の主な出演作品

呪術廻戦では両面宿儺の声優を務めている諏訪部順一さん。こちらではそんな諏訪部順一さんが演じた代表作品とキャラクターをご紹介していきます。まず諏訪部順一さんの最も有名なキャラクターといえば跡部景吾(あとべけいご)ではないでしょうか?

こちらのキャラクターは『テニスの王子様』に登場するライバル校のテニス部主将役です。他にも『ユーリ!!! on ICE』のヴィクトル・ニキフォロフ、『うたの☆プリンスさまっ♪』の神宮寺レン、『黒子のバスケ』の青峰大輝など、大人の雰囲気溢れるかっこいいキャラクターを演じることが多いのが特徴です。他にも下記のような様々な作品で声優として活躍しています。

  • アーチャー(Fate/stay night)
  • グリムジョー・ジャガージャック(BLEACH)
  • 葬儀屋(黒執事)
  • 寒咲通司(弱虫ペダル)
  • 葉山アキラ(食戟のソーマ)
  • 相澤消太/イレイザーヘッド(僕のヒーローアカデミア)
  • 織田作之助(文豪ストレイドッグス)
  • ヤミ・スケヒロ(ブラッククローバー)
  • レオーネ・アバッキオ(ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風)
  • 入江一途(PSYCHO-PASS サイコパス3)

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両面宿儺に関する感想や評価

両面宿儺の中の人は諏訪部順一さん

こちらは「両面宿儺の正体はアーチャー」と、声優ネタで両面宿儺の正体を見破った呪術廻戦ファンの方の投稿です。両面宿儺のモデルとなった実在の人物は不明とされていますが、アニメで声を演じた声優の正体は、跡部景吾やヴィクトル・ニキフォロフのかっこいい演技で有名な諏訪部順一さんとなっています。

両面宿儺の実在した元ネタモデルについての調査が盛ん

伝承として日本書紀にも残っている両面宿儺という存在。現代では「頭が2つで手足が複数生えていた」という記述で残っていますが、元ネタとなった実在の人物の強さや、両面宿儺の仲間か敵かで人物像が変わることからそのような容姿で比喩されているのであり、その正体は普通の見た目をした人間だったのだろうという考察もされています。

呪術廻戦の両面宿儺のモデルについての考察も人気

呪術廻戦に登場する両面宿儺の大元になったモデルは、日本書紀や岐阜県伝承の『両面宿儺』であることは間違いないですが、『ポケットモンスターのカイリキー』や、fateシリーズに登場する『ギルガメシュ』も含まれているのではないかと、様々な可能性を模索するファンの考察が盛り上がっています。

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両面宿儺のモデルが日本書紀に出てくる説まとめ

以上、呪術廻戦に登場する両面宿儺の元ネタになったモデルについてご紹介してきました。両面宿儺の大元のモデルになったのは、日本書紀に登場する同名の悪役・両面宿儺とされています。しかし、日本書紀には「人外のような異形の見た目」とだけ書かれており、その正体が誰だったのかは未だ判明していません。

また日本書紀には悪として書かれている両面宿儺ですが、伝説が語り継がれている岐阜県では人々を助けた人物として言い伝えられており、単なる悪党ではなく、民衆のために権力に立ち向かった偉人である可能性も示唆されています。

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