【鬼滅の刃】珠世（たまよ）と胡蝶しのぶは似てる？二人の共通点と関係を考察

似てると話題の珠世(たまよ)と胡蝶しのぶですが、ここではそんな二人のプロフィールを紹介です。珠世としのぶの過去も解説していきますので、二人について詳しくなれる内容となっております。また、『鬼滅の刃』の作品概要やあらすじもまとめていきます。もはや大人気となっている『鬼滅の刃』ですが、ここでもう一度おさらいです。

『鬼滅の刃』は、妹の禰豆子を鬼にされた心優しい少年・竈門炭治郎が鬼殺隊に入り、妹を人間に戻す手段を模索しながら鬼と戦っていくという和風の剣戟作品です。原作者は吾峠呼世晴で、『週刊少年ジャンプ』にて2016年から2020年まで連載されていました。原作が人気となってきた事でアニメ化も果たし、2020年に公開された劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』は興行収入404億円に達して日本歴代興行収入1位という大挙となりました。

鬼舞辻無惨によって妹の禰豆子を鬼にされた竈門炭治郎は、鬼殺隊に入隊した事をきっかけに善逸や伊之助をはじめとした多くの仲間に恵まれ、鬼と戦い続けた事によって成長していきました。鬼を連れている事や、元鬼殺隊の中で唯一鬼舞辻無惨と接触しているという事もあり、炭治郎には多くの困難が降りかかってきましたが、仲間達と助け合いながら立ち向かっていくのでした。

珠世(たまよ)は400年以上生きている女性の鬼です。肉体年齢は19歳で、身長150センチ、体重40キロ、趣味は読書と花の手入れとなっています。黒髪に優しい微笑みが似合う美女で、女性に疎い炭治郎も会話の中で赤面する様子が描かれていました。鬼でありながら鬼舞辻無惨に対して強い恨みを持っており、倒す事を目的としています。普段は医者として生活しながら、無惨を倒すための薬の研究を進めています。

鬼は通常、血による呪いによって完全に無惨の支配下に置かれますが、珠世はこの呪いを解除する事に成功しており、人間を食べずとも少量の血を摂取するだけで生きていける他、無惨に居場所を特定される事もありません。浅草で炭治郎と出会った事をきっかけに協力関係となり、炭治郎に鬼の血を採取してもらって鬼を人間に戻す薬の研究を大幅に進める事が出来るようになっていきました。

珠世(たまよ)は人間だった頃、大病を患っており余命幾ばくもない状態でした。当時の珠世には夫と幼い子供がおり、死んでしまって子供の成長を見届ける事が出来ない事が唯一の心残りでした。そんな珠世の元に無惨がやってきて、生きる手段がある事を告げてきます。その手段が鬼になる事だとは知らなかった珠世は無惨の提案を飲みますが、鬼化した瞬間に食人衝動に襲われ、夫と息子を食い殺してしまったのでした。

正気に戻った珠世は無惨の提案を受けてしまった事を激しく後悔し、自暴自棄になって多くの人間を殺してしまいます。その後、不本意ながらも血の呪いによって無惨の配下となった珠世でしたが、始まりの呼吸の剣士・継国縁壱が無惨を瀕死の状態に追い込んだ事によって無惨の元を離れる事が出来るようになりました。珠世はそれから400年以上、無惨を倒すために行動をするようになっていきます。

胡蝶しのぶは鬼殺隊の女性剣士で、蟲の呼吸を使用する蟲柱です。年齢は2月24日生まれの18歳で、身長151センチ、体重37キロ、趣味は怪談話で好きなものは生姜の佃煮となっています。後頭部に着けている蝶の髪飾りと薄紫色の毛先が特徴的な髪型をしており、顔立ちは善逸が『それだけで食べていける』と評するほどの美女です。剣士としては鬼の頸を斬る腕力を持っていませんが、藤の花から作った毒によって鬼を滅殺します。

しかし、突く腕力は非常に発達しており、日輪刀も刺突に特化した反りの少ない特徴的な刀身をしています。薬学に精通しており、鬼の弱点である藤の花から毒を作り出し、鬼によって調合を変えるなどその技術や知識は非常に高度です。常に笑顔を絶やさずに、立場が下の人間に対しても敬語で話す物腰柔らかい印象を受ける人物ですが、鬼に対して拷問をして仲良くしようとするなど歪んだ価値観を見せる時もあります。

しのぶは元々勝気な性格で常に眉間にしわを寄せたしかめっ面をしているような人物でした。そんなしのぶが変わったのは姉のカナエの死がきっかけです。しのぶとカナエは幼い頃に家族を鬼によって惨殺されており、悲鳴嶼行冥によって自分達は命を救われます。しのぶとカナエは自分達のような境遇を経験する人間を少しでも減らすために試練を受けて鬼殺隊へと入隊しました。

薬学に関する凄まじい才能を発揮するしのぶと、優しさを持ちながら強さも兼ね備えて柱にまで上り詰めたカナエは鬼殺隊の中で活躍していきますが、しのぶが14歳の時にカナエが上弦の鬼である童磨によって殺されてしまいます。カナエの葬儀が終わってからのしのぶは常に笑顔を浮かべるようになりますが、その笑顔の裏には怒りと悲しみが常に渦巻くようになるのでした。そしてしのぶは藤の花の毒を開発して柱へと上り詰めます。

似てると言われている珠世(たまよ)としのぶですが、ここからは二人の共通点を考察していきます。美女であるところは間違いなく共通している二人の、さらに詳しい共通点を探します。珠世としのぶは『鬼滅の刃』での重要人物となっており、登場シーンも多く存在している為、作中での二人の活躍も含めて深く考察していきます。

珠世としのぶの似てる部分としてまず第一に挙げられるのが目です。炭治郎など他の『鬼滅の刃』の登場人物は目の輝きがありますが、珠世としのぶには目の虹彩(こうさい)が描かれていません。この虹彩の無い目はかつての時透無一郎も同じでしたが、過去をしっかりと受け止めるようになった事で目の輝きを取り戻していました。つまり、珠世としのぶは前述した過去の辛い出来事にとらわれ続けているという事です。

笑顔が似合う珠世としのぶですが、虹彩の描かれていない目はどこか悲しげで、背負っているものを感じさせます。鬼殺隊の隊士達は鬼と戦う事で平和を取り戻したいという思いから戦い続けていますが、珠世としのぶを掻き立てているものは強い復讐心です。二人の目が似てる理由はこういった共通点があるからだと考察出来ます。

珠世は医者として生活しながら鬼の身体を治癒する薬や鬼を人間に戻す薬の研究を進めており、藤の花を使って毒を開発したしのぶと同じく薬学に精通しています。これだけでも似てる二人ですが、しのぶは蝶屋敷にて怪我を負った鬼殺隊隊士達を治療する任務にも就いている為、医者である珠世と非常に似てると言えます。

珠世は無惨に鬼にされた事によって夫と子供を惨殺してしまった事で、無惨に深い恨みを抱いています。珠世は400年以上無惨を倒すための薬を開発し続けていますが、この恨みが原動力になっていると言えます。しのぶも幼い頃に家族を鬼によって殺され、姉であるカナエも童磨によって殺されている為、原因となった鬼である無惨に対する強い怒りを感じています。悲しい目をしている二人ですが、この無惨に対する恨みがその原因です。

目や過去の出来事による恨みなど、似てる部分が多く存在する珠世(たまよ)としのぶですが、ここからは二人の関係をネタバレしていきます。鬼に対して恨みを持っているしのぶと、鬼である珠世は『鬼滅の刃』の作中でどのように関わっていったのでしょうか？

容姿が似てると言われている珠世としのぶですが、血縁関係があるという描写は作中に存在していません。ファンブックや公式での発表もない為、血縁関係は無いと考えられます。容姿がなんとなく似てると感じさせる珠世としのぶは、過去の辛い出来事を背負って生きているという共通点があるため、同じような雰囲気を醸し出していると考えられます。

珠世は愈史郎と一緒にいる時にしのぶと初対面を果たしました。全ての鬼に対して憎悪を抱いているしのぶは珠世に対して敵意を向けますが、そんなしのぶに対して愈史郎が更なる敵意を向けた事でしのぶが対象を愈史郎に切り替え、まさに一触即発のムードとなります。結局はこの時は大事にならなかった珠世としのぶですが、後に一緒に無惨を倒すための薬を開発する事になります。

鬼殺隊から珠世に無惨を倒すための薬を開発してほしいという依頼が来た事がきっかけで共同開発する事になりましたが、この時に珠世はすでに鬼を人間に戻す薬を完成させていました。そして共同で薬を開発する中で、珠世は鬼を人間に戻す薬を3つ作り出します。これに対してしのぶはカナヲに『あの人はすごい方です』と述べており、その後に『尊敬します』と続けていました。

全ての鬼に対して恨みを抱いていたしのぶですが、薬を一緒に開発した後には珠世の事を『人』として接しているうえ尊敬までしています。しのぶは18歳という年齢ですが、珠世は400年以上に渡って薬学を研究してきたため、珠世の方が薬学に関して高いレベルに達していたと考えられます。二人の共同開発の様子は作中で詳しく描かれてはいませんが、しのぶは珠世に対しての気持ちが憎悪から尊敬へと大きく変化しました。

特に血縁関係は無いながらも、一緒に無惨を倒す薬を共同開発した事によって深い関係になった珠世(たまよ)としのぶですが、この薬とはどんな効果があったのでしょうか？鬼殺隊と無惨の最終決戦において大きく貢献した薬だという事で、ここで詳しく解説していきます。また、『鬼滅の刃』の作中で命を落としてしまった二人ですが、活躍シーンやその壮絶な最期もネタバレしていきます。

珠世としのぶは無惨を倒すための薬を共同開発しましたが、これが最終決戦で鬼殺隊の勝利に大きく貢献しました。この薬にはしのぶの提案によって4つの効果が含まれています。その効果とは『鬼を人間に戻す』『1分で肉体を50年老化させる』『分裂阻害』『細胞破壊』です。鬼を人間に戻す薬が主体となって作られていますが、この効果はフェイクで、主に残り3つの効果が無惨を倒すためのメインとなっています。

無惨は過去に継国縁壱によって瀕死の状態になった時に身体を分裂させて逃亡し、この事で珠世は悔しい思いをした事から『分裂阻害』の効果を加えました。また、無惨は最終決戦において老化の薬の効果によって9000年も老化して身体能力が落ち、『細胞破壊』によってうまく動く事さえ出来なくなっています。珠世としのぶはこの薬を考え抜いて開発し、人類の勝利に大きく貢献しました。

しのぶは無限城にてカナエの仇である上弦の弐・童磨と対峙します。しのぶはあらゆる毒を駆使しながら童磨と戦いますが、童磨にはどんな毒も効かずに結局は継子であるカナヲの目の前で全身の骨を砕かれて喰われるという最期を迎えます。その後、怒りに打ち震えるカナヲが童磨と戦いますが、童磨の身体は一気に崩れていきました。実はしのぶは長い時をかけて自分の身体に藤の花の毒を取り込んでいたのです。

しのぶが身体に取り込んでいた毒は致死量の700倍で、童磨と言えどもひとたまりもなかったようです。しのぶは女性を食べる事にこだわりを持っている童磨の特徴を知っており、自分が死ぬ事を前提として戦いに臨んでいたのでした。

しのぶは童磨が死んだあと、天国でカナエを含めた家族との再会を果たしています。その後、霊体となったしのぶとカナエは戦いを終えたカナヲの前に現れ、『がんばったね』と声を掛けますが、この時にカナヲは初めて泣きました。カナヲは泣く毎に虐待をされていた過去があり、それ以来泣けないでいましたが、この時のしのぶとカナエの言葉によって感情表現を取り戻したのでした。

『鬼滅の刃』の最終回である205話では、現代に生きる炭治郎達の子孫や転生者の姿が描かれています。しのぶは姉であるカナエと共に転生を果たしており、転生後も姉妹となっています。転生後のしのぶは鶺鴒女学院(せきれいじょがくいん)という学校に通う女子生徒で、カナエと笑顔で登校する様子が描かれていました。しのぶとカナエは善逸の子孫である善照によると、『いい匂いがする』との事です。

鳴女の探知能力によって産屋敷邸へとやってきた無惨でしたが、産屋敷耀哉はそれを事前に予測しており、大爆発を起こして自分の命と引き換えに無惨に大ダメージを与えます。その後、珠世が間髪入れずにしのぶと共同で開発した薬を無惨の体内に仕込みました。この時の珠世と無惨の会話によって、珠世が過去に自暴自棄になって大勢の人間を殺してしまった事が語られています。

珠世が鬼を人間に戻す薬を無惨に撃ち込んだと言った事で、無惨はその薬を分解するために珠世を取り込みつつ球体の姿となります。そして鬼を人間に戻す薬の分解を終了した無惨の髪は白髪になっており、珠世は首だけの状態となっていました。

無惨が鬼を人間に戻す薬の分解を終えた時、珠世は首だけの状態で無惨の手のひらに握られているという状態でした。もはや喋る事もままならない状態の珠世でしたが、最後の力を振り絞って無惨に夫と子供を返すように言います。無惨はその言葉を聞き、身内と同じ場所に送ってやると言いながら珠世の頭を握り潰しました。これによって珠世は400年以上の生涯を閉じます。

鬼は人間を超越する身体能力の他に血鬼術という異能の力を使う事が出来ます。鬼によってそれぞれ違う能力となっていますが、珠世の血鬼術は自分の血の香りを相手に嗅がせる事で様々な効果を発揮する惑血(わくち)です。惑血による『視覚夢幻の香』は対象者の視界に不可思議な模様を見せつけ、それによって身動きをとれなくさせるという効果がありますが、この模様は色彩豊かで非常に美しいものとなっています。

珠世は和服の似合う美人で、日本女性としての美しさを感じさせます。さらに穏やかな口調である事も珠世の魅力を引き出しており、まさに大和撫子という言葉が似合います。炭治郎が会話をしている中で赤面していた事からも、珠世が美人だという事を感じさせました。

珠世と愈史郎の関係は医者と助手といったものとなっています。そして愈史郎は珠世によって人間から鬼化しており、無惨以外の手で鬼になった唯一の存在です。愈史郎は人間だった頃に大病を患っており、死にかけの状態の時に珠世の手によって鬼になりました。この出来事により愈史郎は珠世を崇拝するようになり、珠世の為に生きる事が彼にとって全てとなります。

また、愈史郎は珠世に対して恋愛感情も抱いており、珠世日記というものを毎日書いているほど大好きだという事です。そんな愈史郎に対して珠世は恋愛感情抱いていないようですが、息子にも近い愛情を抱いていて、子供じみた発言をする愈史郎に対して叱る場面もありました。様々な感情が入り混じっていますが、珠世と愈史郎はお互いを思いあう深い関係性となっています。

無惨は鬼殺隊との最終決戦にて、自分の身体が思うように動かなくなってきた事の原因が珠世による薬が原因だという事に気が付きます。この時の珠世は薬の効果を話す事を拒絶しながら挑発するセリフを述べていましたが、この時の珠世は今までの穏やかなものではなく、不敵な笑みを浮かべる鬼の形相となっていました。この時の珠世の表情によって、珠世の無惨に対する深い恨みを感じる事が出来ます。

アニメ版『鬼滅の刃』で珠世(たまよ)の声を担当した声優は坂本真綾です。東京都出身で1980年3月31日生まれの2022年4月現在42歳で、声優の他に歌手や女優としても活動しています。元々は子役として活動しており、当時から吹き替え声優として多くの洋画作品に出演してきました。その為、同年代の声優と比べて群を抜いたキャリアを誇ります。また歌手活動も子役時代から行っており、その当時はCMソングを中心に歌っていました。

アニメ版『鬼滅の刃』で胡蝶しのぶの声を担当した声優は早見沙織です。東京都出身で1991年5月29日生まれの2022年4月現在30歳で、2007年から声優として活動しています。非常に透明感のある綺麗な声が特徴で、しのぶのようなハイティーンの少女役や成人女性、おとなしい美人などを多く演じてきました。また、歌手活動も精力的に行ってきており、デビュー当初から多くのキャラクターソングを担当してきました。

珠世(たまよ)としのぶの気性が似てるというファンの感想があります。雰囲気が似てる二人ですが、過去の辛い出来事が原因で鬼に対する恨みを持っている事が理由と考えられます。薬の共同開発によって協力関係となった珠世としのぶですが、違う出会いをしていたらさらに良い関係性になっていたはずです。

珠世(たまよ)としのぶが好きというファンの感想があります。似てる二人なのでファン層も同じになりやすくなっていますが、もちろんそれぞれの魅力があります。しのぶは煽りスキルが高いという感想もありますが、水柱の冨岡義勇とのやりとりは思わず笑ってしまうほど見ごたえのあるシーンです。

珠世(たまよ)としのぶの関係性が好きというファンの感想があります。しのぶにとって全ての鬼は恨むべき存在で、当初は珠世に対しても殺意をむき出しにしましたが、一緒に共同作業をする事によって信頼関係で結ばれていきました。しのぶが珠世を尊敬して『人』として接した事を述べるシーンは感動的です。

珠世(たまよ)と胡蝶しのぶが似てるという事についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか？目の雰囲気が似てる二人は、過去の出来事によって深い恨みを抱いている事が原因である事が分かりました。かわいいルックスの珠世としのぶは『鬼滅の刃』の連載が終了してからも大人気で、話題に事欠かない事間違いなしです。