【鬼滅の刃】「隠」の女性隊士を紹介！登場シーンや名前は？他の隠メンバーも紹介

「鬼滅の刃」に登場する隠とは、戦いの後処理や雑務などをこなす組織です。隊服の背中には隠の文字が刻まれており、頭には黒い頭巾を被った忍びのような格好をしています。メンバーは、鬼殺隊に入隊したものの、剣術の才能に恵まれなかった者たちで構成されています。

「鬼滅の刃」とは、「鬼滅」の略称で知られる人気少年漫画です。集英社の「週刊少年ジャンプ」で、2016年11号から2020年24号にかけて連載されました。話数は全205話、コミックスは全23巻、累計発行部数は1億5000万部を記録しています。作者は、「過狩り狩り」で第70回JUMPトレジャー新人漫画賞佳作を受賞した吾峠呼世晴です。テレビアニメ第1期は、2019年4月から9月にかけて放送されました。

アニメーション映画「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」は、2020年10月16日に公開され大ヒットを記録します。その後、アニメオリジナルストーリーを加えたテレビアニメ版「無限列車編」が全7話で放送されました。「無限列車編」に続くアニメ第2期「遊郭編」は、2021年12月5日から2022年2月13日に放送されました。アニメ放送終了後、続編の制作も公式発表されました。

主人公の竈門炭治郎は、他界した父に代わり炭焼きの仕事で家族の生活を支えていました。ある日、住んでいる雲取山を下山して、麓の町まで炭を売りに出かけます。留守にしていた間、家族は鬼に殺されていました。たった1人無事だった妹の禰󠄀豆子は、傷口から鬼の血液が入り込んだことで鬼となってしまいます。炭治郎は、禰󠄀豆子を人間に戻す方法を探し、家族を惨殺した鬼への復讐のため、旅立つことにします。

「鬼滅の刃」に登場する隠とは、戦いの後処理、近隣住民の避難誘導、隊服の縫合などの雑務などを行う組織です。背面に隠の文字が刻まれた隊服を着ています。頭には黒頭巾を被っており、目元以外は隠されています。産屋敷家当主が黒死牟に殺されたことがきっかけで、400年前に結成されました。鬼殺隊へ入隊するも、剣術の才能に恵まれなかった者たちで構成されています。

鬼滅の刃の「隠」の女性キャラクターは、テレビアニメ第23話に登場しました。モブキャラであり、名前は不明です。産屋敷邸で柱合会議が行われ、禰󠄀豆子の処遇が議論されます。禰󠄀豆子は、不死川実弥の血液を見ても顔を背け、襲うことはありませんでした。これにより、処罰は免れました。禰󠄀豆子を刀で刺した不死川実弥に対して怒っていた炭治郎は、仕返しをしようとして産屋敷の言葉を遮り、無一郎に注意されます。

柱を恐れていた隠の女性と後藤は、土下座して謝り、2人を胡蝶しのぶの蝶屋敷へ急いで連れていきます。隠の女性は、禰󠄀豆子が入った木箱を背負い、後藤は炭治郎を抱えています。道中で隠の女性は、炭治郎のせいで柱に怒られたと激怒し、顔面を殴りながら謝罪を要求しています。蝶屋敷に着いた一行は、玄関で誰かいないか声をかけますが、誰も出てこなかったため、庭の方へまわります。

庭にいたカナヲに、隠の女性は屋敷内に入ってもいいかと尋ねます。しかし、ただ微笑んで何も言わないカナヲに、どうしていいかわからず戸惑っていました。原作ではこの隠の性別は男性でしたが、アニメでは女性に変更されています。

隠の女性は、「刀鍛冶の里編」にも登場しました。炭治郎は、遊郭で上弦の陸の鬼と戦い、刀を刃こぼれさせてしまいます。それ以前には、戦いの中で刀を折ってしまったり、紛失してしまったこともありました。担当刀鍛冶の鋼鐵塚蛍は、お前にやる刀はないと恨みつらみを綴った手紙を送り、新しい刀を届けてはくれませんでした。炭治郎は、自ら刀鍛冶の里にいる鋼鐵塚蛍に会いに行くことにします。

刀鍛冶の里は、鬼退治には欠かせない日輪刀を作る場所です。極秘情報のため、隊士たちも場所を知らされていません。ここで活躍したのが、隠の人たちでした。炭治郎は目隠しをされ、鼻が効くという理由から鼻の穴にも詰め物をされます。この状態で隠の人におんぶされ、交代場所で待機する隠たちに引き渡されながら連れて行ってもらいます。この時、最初に炭治郎をおぶってくれたのは、女性の隠でした。

岩柱の悲鳴嶼行冥は、父は病死し、母は出産で亡くなりました。同じように身寄りのない子供たちを引き取り、寺で一緒に暮らしていました。ある夜、言いつけを破った孤児の1人が、山で鬼と遭遇します。その孤児は、見逃してもらう代わりに、寺の周りに焚いていた藤の花のお香を消し、鬼を中へ手引きしました。寺の中へ入った鬼は、子供たちを次々と殺していきます。

悲鳴嶼行冥は、子供たちに自分の側から離れないようにと訴えかけます。しかし、盲目の大人のことなど当てにならないと判断されたのか、皆それぞれ逃げ惑います。言うことを聞いてくれたのは、一番幼い沙代だけでした。最後に残されたのは、悲鳴嶼行冥と沙代の2人でした。沙代だけは守らねばと、悲鳴嶼行冥は朝まで鬼を殴りつけます。駆けつけた人々に対して、錯乱していた沙代はあの人は化け物、みんな殺したという証言をします。

鬼は太陽の光ですでに消滅しており、悲鳴嶼行冥は投獄され死刑囚となります。しかし、産屋敷耀哉の力によって解放され、鬼殺隊に入ります。悲鳴嶼行冥は、自分を裏切った沙代のことを恨んではいませんでした。しかし、一言だけお礼の言葉をかけてもらえれば、救われたと考えていました。沙代が証言した「あの人」とは、悲鳴嶼行冥ではなく、鬼のことを指していました。

しかし、当時の沙代は気が動転していた上、鬼も太陽の光で消滅してしまいました。そのため、駆けつけた大人たちは犯人を悲鳴嶼行冥と決めつけてしまいました。沙代も、当時のこと引きずっており、悲鳴嶼行冥に謝罪したいと思っていました。

無惨との最終決戦で、悲鳴嶼行冥は致命傷を負います。昔寺で鬼に殺された子供達が、目の前に現れます。悲鳴嶼行冥は、自分の手を握る子供たちとともにあの世へ行きます。戦死した彼の周りには、鬼殺隊の隊士や隠たちがいます。そんな中、一番近くで悲鳴嶼行冥の手を握っていたのは、隠の女性でした。隠の女性の女性は、泣きながら「悲鳴嶼さん」と名前を呼んでいます。

隠たちは、柱に「様」をつけて名前を呼びます。名前を「さん」づけで呼んでいることから、この女性の隠と悲鳴嶼行冥は、過去に何らかの交流があったものと推測されます。亡くなった寺の子供達が登場したすぐ後のシーンだったこともあり、この隠の女性が沙代なのではないかと考察する読者も多くいます。

後藤は、23歳の隠の男性キャラクターです。名前が判明している数少ない隠の1人です。威勢がよく口が悪いですが、礼儀正しく常識もある人物です。柱のことを恐れており、炭治郎のせいで柱から怒られた時は、謝れと泣きながら謝罪を要求しました。

炭治郎たちとは何かと縁があり、お見舞いにカステラを持参するなど、何かと気にかけています。公式パロディ漫画「キメツ学園」英語担当の高校教師という設定でした。アニメの声優は、古川慎でした。

後藤が初めて登場したのは、アニメだと21話、漫画だと44話です。那田蜘蛛山の戦いで、カナヲに蹴られ失神している炭治郎を鬼殺隊の本部まで連れ帰っています。そこで開かれた柱合会議で、まだ気を失っている炭治郎に「起きろ」と怒鳴っています。会議で禰󠄀豆子の処遇が決まった後、蝶屋敷へ炭治郎を背負って運びました。蝶屋敷の病室まで炭治郎を背負ってやってきますが、善逸に泣きながら抱きつかれ、鼻水を付けられています。

その後、後藤は「遊郭編」にも登場しました。炭治郎、伊之助、善逸、禰󠄀豆子、宇髄天元は、協力して遊郭に潜んでいた上弦の陸を倒します。戦いが終わった後、隠たちが現場に駆けつけます。その中に後藤もおり、大怪我を負ってきを失っている炭治郎たちを発見しました。後藤は、命懸けで鬼と戦っている炭治郎たちのことを純粋に尊敬しており、長らく意識が戻らない炭治郎に高級菓子のカステラを見舞品として持って行きました。

最終決戦で、後藤は無惨と戦う鬼殺隊の隊士たちを影から応援していました。そんな中、無惨の広範囲の攻撃により、隊士たちは吹き飛ばされ、気絶してしまいます。現場に残されたカナヲが殺されそうになる中、後藤は危険を顧みず飛び出して助けようとしました。タイミングよく駆けつけた炭治郎がカナヲを救い出し、後藤に託しました。

その後、鬼殺隊は、無惨を夜明けまで足止めすることに成功します。肉の鎧を纏い日陰へ逃げようとする無惨へ、車で追突したのも隠の後藤でした。彼の行動が士気を上げ、続くように他の隠たちも無惨に特攻します。

「隠」の男性メンバー2人目に紹介するのは、前田まさおです。前田まさおは、隊服の制作や修復などを担当する縫製係の隠です。鬼殺隊の隊服は、弱い鬼の攻撃なら防ぐことができる特別な繊維で作られています。戦いにおいて必須アイテムであり、欠かせない技巧者として組織からも重宝されています。前田まさおは、他の隠と同様黒の頭巾を被っていますが、フレームが丸い大きなメガネをかけているのが特徴です。

前田まさおは、容姿端麗の女性隊士に、露出の多いデザインに変更した隊服を支給するという悪癖がありました。恋柱の甘露寺蜜璃には、胸元が大きく開きスカート丈も短い隊服を渡しています。こうしたことから、「ゲスメガネ」というあだ名が付けられています。過去にセクハラしていたところを不死川実弥から怒られたことがあり、彼のことは怖がっているようです。

アニメ「鬼滅の刃」で隠の女性キャラクターを演じた声優の名前は、東城日沙子です。東城日沙子は、芸能事務所・EARLY WINGに所属しています。埼玉県出身1990年8月21日生まれです。身長は156 cm、血液型はA型です。声優を志していた姉に影響を受け、自身も声優を目指します。2014年7月から9月に放送されたアニメ「ひめゴト」で主要キャラクターの1人であるアルベルティーナ2世役に抜擢され、注目を集めます。

声優・東城日沙子は、那田蜘蛛山編に登場する鬼殺隊の女性隊士・尾崎の声も担当しています。本編で名前は明かされませんでしたが、「キメツ学園」にて判明しました。尾崎は、那田蜘蛛山に潜んでいた母蜘蛛に操られ、仲間同士で殺し合いをさせられたキャラクターです。遅れて到着した炭治郎と伊之助に、このままだとみんな殺してしまうから、階級が高い隊士を連れてきてほしいと訴えています。

さらに、骨が折れてもお構いなしに無理やり操られていたため、動かされる度に悲痛な声をあげています。尾崎の演技が高く評価され、その後に登場する女性の隠役にもキャスティングされました。これは、公式ラジオで明かされたエピソードです。

声優・東城日沙子の主な出演作品・演じたキャラクターに、2015年4月から6月に放送された短編アニメ「浦和の調ちゃん」道祖土緑役、2016年10月から12月にかけて放送された卓球アニメ「灼熱の卓球娘」後手キルカ役、2016年7月9日から10月1日にかけて放送された朱夏制作のアニメ「91Days」フィオ役、2017年10月から12月にかけて放送されたアニメ「アニメガタリズ」高円寺美子役などがあります。

沙代は、過去に悲鳴嶼行冥に助けられた少女です。しかし、気が動転してうまく状況を大人に説明できず、当時のことを後悔し、悲鳴嶼行冥に謝りたいと思っていました。悲鳴嶼行冥の最期に、手を握っていた女性の隠がいます。真相は不明ですが、彼女は沙代だったのではないかという考察も多くあります。

アニメ「鬼滅の刃」で女性の隠役を演じた声優は、東城日沙子です。東城日沙子は、鬼殺隊の女性隊士・尾崎の演技が評価され、女性の隠役も任されたといいます。声優・東城日沙子の声がよかったという感想もあります。

「鬼滅の刃」に登場する女性の隠は、柱合会議の後、後藤と一緒に禰󠄀豆子と炭治郎を、蝶屋敷へと運んでいます。道中で、炭治郎のせいで柱に怒られたと後藤とともに激怒し、謝罪を要求しています。いいキャラクターだったという感想もありました。

「鬼滅の刃」に登場する女性の隠の名前や活躍、アニメの声優などを紹介してきました。アニメ「鬼滅の刃」で女性の隠役を演じた声優は、尾崎役も兼任した東城日沙子です。女性の隠は、同一人物かは不明ですが、今後アニメ化予定の「刀鍛冶の里編」にも登場します。