【無職転生】ジークの正体は正義の騎士？強さやラプラス因子について考察

2021年の1月にアニメ化されたことにより、一躍大ヒットを記録したライトノベル・無職転生。無職転生は2022年3月現在累計発行部数1000万部を記録する高い人気を博しており、これまで数多くの派生作品が制作されています。その派生作品の1つである無職転生の小説｢ジョブレス・オブリージュ｣にはジークハルトというキャラクターが主人公として登場しています。ジークハルトとはグレイラット家の次男にあたるキャラクターです。

ジークハルトは主人公のルーデウスとヒロインのシルフィの子供であり、｢ジーク｣という愛称で呼ばれています。ジークハルトは生まれた時からラプラス因子を持っており、人並み外れた腕力の強さを有しています。ジークハルトはこの強さを活かして派生作品で活躍し、｢黒竜騎士団｣の副団長となりました。本記事ではそんなジークハルトについてラプラス因子の強さや｢黒竜騎士団｣の副団長になった経緯などをまとめてご紹介していきます。

ではルーデウスとシルフィの子供であるジークハルトのラプラス因子の強さや｢黒竜騎士団｣の副団長になった経緯などをご紹介する前に、ジークハルトが登場する無職転生の概要について簡単にご紹介していきます。ジークハルトが登場する無職転生とは｢小説家になろう｣を原作とした作家・理不尽な孫の手のライトノベル作品です。無職転生は2012年の9月に｢小説家になろう｣で掲載が始まり、2年後の2014年の1月に書籍化されました。

2014年に書籍化された無職転生は2022年3月現在までに合計25巻の書籍が刊行されており、1000万部を超える累計発行部数を記録するほど非常に高い人気を博しています。この高い人気から無職転生は2021年の1月にアニメ化され、更に人気に火が付きました。またアニメ以外にスピンオフ作品も多数制作されており、1つのメディアシリーズ作品として扱われています。ちなみに無職転生のアニメは終了後、2期の制作が発表されました。

時は現代日本。34年間もニート生活を続ける引き籠もりの主人公は親の葬式にも顔を出さず、怒った兄弟達に家を追放されてしまいます。家を追放された主人公は絶望し、3人の高校生を居眠り運転のトラックから助けて死亡しました。しかし主人公は異世界に転生され、目を覚ますと自分がルーデウスという男の子になっていました。この時主人公は後悔だらけの前世を振り返り、ルーデウスとして人生をやり直すことを決意するのでした。

本記事でラプラス因子の強さや｢黒竜騎士団｣の副団長になった経緯などをご紹介するジークハルトとは無職転生に登場するキャラクターの1人です。無職転生に登場するジークハルトはルーデウスとシルフィの間で生まれたグレイラット家の次男であり、緑色の髪の毛と尖った耳が特徴となっています。無職転生の本編でジークハルトはほとんど赤ん坊の状態でしか登場しておらず、無職転生の続編となる蛇足編で本格的に登場しています。

また無職転生の外伝である｢ジョブレス・オブリージュ｣では主人公として描かれています。続編の蛇足編と｢ジョブレス・オブリージュ｣で詳しく描かれているジークハルトはルーデウスとシルフィの子供であるため、｢ラプラス因子｣を受け継いでおり、異常なほどの腕力の強さを持っています。そんなジークハルトは無職転生の続編と外伝の作中で｢死神｣として七大列強の1人となり、最終的に｢黒竜騎士団｣の副団長の座を手に入れました。

無職転生のシリーズに登場するジークハルトは本名を｢ジークハルト・サラディン・グレイラット｣といいます。無職転生に登場するルーデウスの子供達は｢グレイラット｣という家名が名前に付くものの、ジークハルトの｢サラディン｣のようなミドルネームがありません。例えばグレイラット家の長男でエリスの子供であるアルスは｢アルス・グレイラット｣であり、グレイラットの長女の名前は｢ルーシー・グレイラット｣となっています。

では何故ジークことジークハルトだけ｢サラディン｣というミドルネームが名前に付いているのでしょうか。それは甲龍王ペルギウスがきっかけです。元々ジークは北欧の英雄・ジークフリートから｢ジークハルト｣という名前が付けられました。その後甲龍王ペルギウスはジークハルトを閃光のような目をしていて優しそうな良い子と評し、｢サラディン｣の名前を与えました。これにより｢サラディン｣というミドルネームが付いているのです。

無職転生に登場するオルステッドとは｢龍神｣の名を冠する七大列強序列2位のキャラクターです。龍神オルステッドはヒトガミと敵対関係にある存在であり、誰よりも仲間を大切にする温厚篤実な性格をしています。しかし龍神オルステッドは世界中の全ての生物に嫌悪及び恐怖される呪いが掛けられており、人間と関わることが出来ません。そのため龍神オルステッドは登場した当初、恐ろしい殺人鬼として恐怖の象徴となっていました。

しかし龍神オルステッドの呪いは転生者や古代龍族の血を受け継ぐ甲龍王ペルギウスに一切効きません。そのため主人公の転生者・ルーデウスは無職転生の作中で龍神オルステッドに恐怖を覚えませんでした。ジークハルトはそんな転生者のルーデウスの子供であるため、龍神オルステッドの呪いが効かない能力を生まれつき持っています。このことから龍神オルステッドは呪いで自身を嫌悪しないジークハルトを心から可愛がっています。

ではここからは無職転生に登場するジークことジークハルトのルーデウスとの関係や正体についてネタバレ紹介していきます。無職転生の作中で幼い頃のジークハルトは面白いルーデウスの武勇伝を話してくれる北神アレクの弟子となり、剣術を学びます。その後成長したジークハルトはルーデウスと同じくラノア魔法大学に入ります。ラノア魔法大学でジークハルトは正義の味方に強く憧れ、悪党の退治に明け暮れるようになりました。

しかしラノア魔法大学卒業後に入ったアスラ王立学校でジークハルトは父親に感謝するよう先輩に言われます。また父親のルーデウスがアリエルと仲良くしているから緑髪なのに追い出されないと忠告されます。それを聞いたジークハルトは自分が親の七光りだと知り、父親のお陰で悪党退治に文句を言われなかったことを自覚します。これにジークハルトは非常に強い羞恥心を覚え、父親のルーデウスを避けるようになってしまいました。

ジークハルトはルーデウスを避けるようになったものの、パックスジュニアという友達のお陰で楽しくアスラ王立学校に通うことが出来ました。その後ジークハルトはアスラ王立学校を卒業し、パックスジュニアと別れてシャリーアの実家に帰ります。しかしジークハルトはシャリーアに帰国した後無職となり、自堕落な生活を送るようになりました。これはルーデウスの前世の男と同じであり、シルフィやエリスから酷い扱いを受けます。

しかしジークハルトは無職でありながら、シャリーアの国民達の手伝いをし、街の人々には慕われていました。またジークハルトは龍神オルステッドからヘルメットを貰い、正義の騎士｢ムーンライト｣としても活動していました。正義の騎士｢ムーンライト｣に扮したジークハルトは麻薬の売人や悪党を倒し、シャリーアに貢献します。無職のフリをして正義の味方をしていたことを見ると、ジークハルトはかなりの厨二病だといえるでしょう。

ルーデウスはシャリーアの裏で慈善活動をする息子のジークハルトと和解したいとずっと考えていました。そこでルーデウスは北神のアレクにあるお願いをすることにします。その後正義の騎士｢ムーンライト｣として活動するジークハルトは貧しい若い女性を多数娶っている悪人がいるという情報を得ます。そこで正義の騎士｢ムーンライト｣のジークハルトはその悪党の屋敷に忍び込み、苦しんでいる若い女性達を救出しようとしました。

しかしジークハルトは屋敷の中の執事が思ったよりも強く、苦戦を強いられてしまいます。すると戦いの中で｢イナズマ｣と名乗る謎の人物が乱入し、ジークハルトはその圧倒的な強さに完敗してしまいました。実は｢イナズマ｣の正体は北神アレクであり、ルーデウスの依頼で｢イナズマ｣に変装していたのでした。しかし｢イナズマ｣は正体が北神アレクだとバレバレでした。そのため｢イナズマ｣は正体をジークハルトに簡単にバレてしまいます。

無職転生の作中で北神アレク扮する｢イナズマ｣に完敗を喫してしまったジークハルト。その後｢イナズマ｣の北神アレクに負けたジークハルトは父親のルーデウスと面会します。ルーデウスはジークハルトが自分を嫌っていると思い込んでいました。一方ジークハルトは今まで避けてきたので、ルーデウスに気まずさを感じていました。しかしジークハルトはルーデウスを嫌っている訳ではなく、ずっと仲直りしたいという思いで一杯でした。

なのでジークハルトは意を決し、自身の思いをルーデウスに明かします。実はジークハルトは無職な自分に失望して嫌っているとルーデウスに思っていました。それを明かしたことでジークハルトとルーデウスはお互い誤解が解け、無事和解します。無事和解したルーデウスはパックスジュニアの手伝いがしたいけど、父親や国に迷惑を掛けると悩むジークハルトの背中を押し、将来のためなら自分のやりたいことを優先するよう伝えました。

ではここからは無職転生に登場するジークことジークハルトのラプラス因子の強さについてご紹介していきます。無職転生の世界では昔、魔神ラプラスが自身の転生のために魂の情報をばらまきました。そのばらまけれた魂は無職転生の作中で｢ラプラス因子｣と呼ばれています。｢ラプラス因子｣を持った者は人並み外れた魔力及び魔術の素質・緑色の髪の毛・様々な能力がある魔眼・腕力の強さ・闘気が出せない欠点のどれかを有しています。

主人公のルーデウスはこの｢ラプラス因子｣を持っており、生まれた時から高い魔力と魔術の素質を受け継いでいました。またシルフィも｢ラプラス因子｣があり、緑色の髪の毛をしています。そんな両親から生まれたジークハルトは｢ラプラス因子｣の所持者であり、異常なほどの腕力の強さを生まれた時から持っています。またジークハルトは闘気を纏えない欠点を一切持っていないため、戦闘能力だけだと実質最強クラスの強さがあります。

上述でご紹介した通り、無職転生に登場するジークことジークハルトは｢ラプラス因子｣の影響で人並み外れた腕力の強さを生まれた時から持っています。この｢ラプラス因子｣による腕力の強さに加え、ジークハルトはルーデウスの血から剣術の才能もありました。そのため龍神オルステッドはジークハルトの剣の才能を非常に高く評価しています。それを証拠に龍神オルステッドはジークハルトの剣に｢ムーングリッター｣と名付けています。

龍神オルステッドから剣の才能を高く評価されたジークハルトはアレクこと北神アレクサンダー・カールマン・ライバックに弟子入りし、剣の才能を覚醒させます。そして剣の才能を開花させたジークハルトは｢北神｣の前の｢北帝｣という称号を北神アレクに貰います。さらにジークハルトはランドルフに｢死神｣の名を貰い、七大列強の序列5位となりました。これを見ると、龍神オルステッドの見る目は正しかったといえるでしょう。

ではここからは無職転生に登場するジークことジークハルトの北神アレクサンダー・カールマン・ライバックとの関係や称号についてご紹介していきます。ジークことジークハルトは幼い頃から北神アレクが話すルーデウスの武勇伝に夢中になっていました。その影響からジークハルトは無職転生の作中で北神アレクに弟子入りを志願します。そしてジークハルトは師匠の北神アレクに鍛えて貰い、自身の剣の才能を見事に開花させました。

アレクこと北神アレクサンダー・カールマン・ライバックの弟子となり、剣の才能を開花させたジークハルト。その後ジークハルトは剣の腕を鍛え上げ、19歳の時に｢北帝｣の称号を北神アレクに授ります。ジークハルトが授った｢北帝｣は｢北神｣の前の称号であり、オーベール・ドーガ・ランドルフの3人しかその称号を手にしていません。この｢北帝｣を授ったエピソードを見ると、ジークハルトがいかに高い戦闘能力を持つかよく分かります。

上述でご紹介した通り、無職転生の作中でジークことジークハルトは剣の腕を認められて｢北帝｣の称号を北神アレクサンダー・カールマン・ライバックから授りました。その後ジークハルトはどれほど強くなったのかは無職転生の本編と続編の蛇足編に描かれていません。しかしジークハルトが主人公となっている無職転生のスピンオフ小説｢ジョブレス・オブリージュ｣には｢北帝｣の称号を授った後のジークハルトの経歴が描かれています。

無職転生の｢ジョブレス・オブリージュ｣の作中で｢北帝｣となったジークハルトはパックスジュニアに協力し、｢黒竜騎士団｣の副団長を任されます。その後｢黒竜騎士団｣の副団長となったジークハルトはランドルフ・マリーアンから｢死神｣の称号を授りました。そしてジークハルトは｢死神｣として七大列強の序列5に数えられることになりました。おそらく七大列強となったジークハルトは世界最強の1人として歴史に名を残したことでしょう。

ではここからは無職転生に登場するジークことジークハルトのパックスジュニアとの関係や｢黒竜騎士団｣の副団長になった経緯についてご紹介していきます。無職転生の作中でアスラ王立学校に入学したジークハルトは父親・ルーデウスの七光りだと実感し、絶望してしまいます。この時ジークハルトはアスラ王立学校に不安を抱えていました。しかしジークハルトはパックスジュニアという運命を大きく変える人物と出会うことになります。

無職転生に登場するパックスジュニアとはパックス・シーローンとベネディクト・キングドラゴンの子供であり、青色の髪の毛と低い身長が特徴となっています。元々パックスジュニアはランドルフに育てられるものの、周囲の貴族の反発でアスラ王立学校に留学させられました。ジークハルトはそんなパックスジュニアと話が合い、親友同士の関係を築き上げます。これによりジークハルトは不安なく学校に通えるようになりました。

パックスジュニアと仲良くなったジークハルトは3年後、アスラ王立学校を卒業します。この時祖国に嫌われていたパックスジュニアは絶対に出来ない辺境の地の開拓を命じられてしまいます。しかしパックスジュニアは一切挫けず、辺境の地で自分の国を持つと決意します。そこでパックスジュニアはジークハルトに協力して欲しいと頼みます。これにジークハルトは答えを出せず、一旦親友と別れてシャリーアに帰国することになりました。

シャリーアに帰国したジークハルトは北神アレクのお陰で父親のルーデウスと和解します。この時ジークハルトはルーデウスに背中を押され、親友のパックスジュニアを助けると決意しました。その後ジークハルトはパックスジュニアの下へ向い、一緒に辺境の地の開拓を行います。その開拓は大成功を収め、｢王竜王国騎士団領｣が誕生します。そしてパックスジュニアは王竜王国からの独立を宣言し、自分の国を持つ夢を叶えました。

この時ジークハルトは｢黒竜騎士団｣の副団長を任されます。｢黒竜騎士団｣とはパックスジュニアに忠誠を誓う騎士団であり、｢王竜王国騎士団領｣の精鋭部隊となっています。精鋭部隊の｢黒竜騎士団｣は実力者ばかりが集まっており、パックスジュニア自身が｢黒竜騎士団｣の騎士団長を務めています。そんな｢黒竜騎士団｣の副団長を任せられたジークハルトは親友兼副官として生涯をパックスジュニアに捧げることになりました。

無職転生に登場するジークことジークハルトに関する感想ではジークハルトが好きといった感想が多く寄せられていました。ジークハルトはルーデウスとシルフィの子供であり、無職転生の蛇足編や外伝にしか登場しません。しかしジークハルトは生涯が非常にかっこよく、無職転生ファンに高い人気を博しています。そのためジークハルトを主人公にした｢ジョブレス・オブリージュ｣は非常に高く評価されています。

無職転生に登場するジークことジークハルトに関する感想では七大列強になったことに驚く感想も多く寄せられていました。ジークハルトは｢ラプラス因子｣によって人並み外れた腕力の強さを持っており、北神アレクから｢北帝｣の称号を貰います。その後ジークハルトは｢死神｣として七大列強の序列5位となりました。七大列強の序列5位はルーデウスより高いため、その最後に多数の無職転生ファンを驚かせました。

無職転生に登場するジークことジークハルトに関する感想ではアニメで見たいといった感想も多く寄せられていました。ジークハルトは高い人気を博しているため、多数のファンにアニメでの登場を期待されています。しかしジークハルトは本編の後のキャラクターであり、アニメ自体青少年期編までしか制作されていません。なので2022年3月現在、ジークハルトがアニメに登場する可能性はかなり低いと考えられます。

本記事では無職転生に登場するジークことジークハルトについて強さや｢黒竜騎士団｣の副団長になった経緯などをご紹介しました。ジークハルトは当初無職であったものの、パックスジュニアと協力し、最終的に七大列強の序列5位まで上り詰めます。そんなジークハルトの生涯は｢ジョブレス・オブリージュ｣という外伝で詳しく描かれています。なので気になる方は是非｢ジョブレス・オブリージュ｣でジークの生涯をチェックしてみて下さい。