【無職転生】甲龍王ペルギウスとは何者？強さや12人の使い魔をまとめて紹介

こちらの記事では無職転生に登場する重要キャラクター『甲龍王ペルギウス』の強さや使い魔など、甲龍王ペルギウスの詳細についてご紹介していきます。その前にまずは甲龍王ペルギウスが登場する作品『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』の作品概要と物語のあらすじについてご紹介。無職転生についておさらいしたい人や無職転生の作品について知りたい人は目を通してみてください。

こちらの記事でご紹介していく登場人物・甲龍王ペルギウスが登場する作品『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』。無職転生の原作は小説投稿サイト『小説家になろう』に投稿された長編作品で、作者は理不尽な孫の手さんです。原作の『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』は2012年から連載が開始され、2015年に物語が完結しました。

その後ライトノベルジャンルとして2014年から文庫本化され、2021年10月現在では25巻まで文庫本が発行されています。無職転生は小説家になろうのサイトでは長年人気ランキング1位を獲得しており、同サイト内でも歴代の人気を誇る作品として多くの読者に愛読されていました。

そんな人気もあり、現在では『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』『無職転生 〜ロキシーだって本気です〜』『漫画：無職転生〜4コマになっても本気だす〜』の3つの漫画化がされ、ドラマCD化、アニメ化もされています。無職転生のアニメは2021年に公開され、現在は第2クールが放映されています。

引きこもり無職という前世の記憶を持ち、剣と魔法の世界に転生した少年ルーデウス。体は子供ながら、記憶は前世のままのため、あらゆることを要領よくこなしながら成長していきます。そんなある日、広範囲の土地ごと強制転移される事件に巻き込まれたルーデウス。次に目が覚めた時には、魔族が支配する地域"魔大陸"に飛ばされており、ルーデウスは一緒に転移させられた少女・エリスと共に自分達の故郷に戻るため旅を始めます。

無職転生の主人公・ルーデウスの仲間になる人物・甲龍王ペルギウス。甲龍王ペルギウスは"魔神殺しの三英雄"と言われる人物の1人で、400年前に起きたラプラス戦役で敵将・ラプラスに勝利した英雄です。そんな甲龍王ペルギウスの得意戦術は召喚魔術と結界魔術。甲龍王ペルギウスの使用するこの2つの魔術は「地形が変わるほどの威力・強さ」とされる神級の能力を持ちあわせています。

特に結界魔術の能力の強さは驚異的で、神をも封印するほどの強さを見せています。甲龍王ペルギウスは他にも魔術を使うことができ、その他の魔術も天候などの自然に影響を与えられる"聖級"クラスの強さを持っています。甲龍王ペルギウスはその名前の通り、人ではなく龍族と呼ばれる種族の生まれで、龍族最強の5人の戦士・五龍将の1人である甲龍王ドーラを祖父に持ちます。

そして甲龍王ペルギウスもまた五龍将の肩書きを引き継ぐことになります。ラプラス戦役では6人の仲間達と共に戦いましたが、そのうちの4名は戦で命を落としています。その仇をとるため、甲龍王ペルギウスはいずれ復活する魔神ラプラスの動向を探るため、空中城塞ケイオスブレイカーにて世界を見張り続けています。

また甲龍王ペルギウスには12名の使い魔がおり、この使い魔は甲龍王ペルギウスが祖父である甲龍王ドーラが残した知識を元に甲龍王ペルギウスが作り出した11名の精霊と、甲龍王ペルギウスに助けられた天族の女性1名から構成されています。

甲龍王ペルギウスが主を務める『空中城塞ケイオスブレイカー』。この空中城塞ケイオスブレイカーというのは、その名の通り空に浮かぶ城です。この空中城塞はとても大きく、その大きさたるや一国の王城よりもさらに巨大。城塞の入り口から謁見の間に着くには徒歩で1時間以上かかります。現在の状態でもとても巨大な空中城塞ケイオスブレイカーですが、以前はさらに大きさがあり、城塞の上部に同じくらいの面積をもっていました。

しかし初代龍神の神刀によって上下に分断されたため、現在は下の部分のみ残るかたちとなりました。甲龍王ペルギウスは12名の使い魔と共にこの空中城塞に乗り込み、魔神ラプラスの復活を警戒し世界中を飛び回っています。またこの城塞には魔神ラプラス対策が施されており、ラプラス因子を持つ者が門をくぐると白い粒子が発生するような仕組みになっています。

無職転生の重要キャラクターで12の使い魔を従える強さを持つ人物『甲龍王ペルギウス』。荘厳なルックスから一見気難しそうな性格に見えますが、基本的に他人に対して寛大で、客人からの頼み事にも応えるといった親切な性格をしています。

しかし魔族に対しては大変嫌悪しており、自身が管理する空中要塞に立ち入ることも禁じるほど嫌っている一面も持ちあわせています。無職転生の物語の中ではルーデウスたちとの間に距離がありましたが、次第に信頼しあう中になっていきます。

甲龍王ペルギウスここからは甲龍王ペルギウスの強さについて4点ご紹介していきます。まず1点目は『魔神殺しの三英雄』と呼ばれていることについて。甲龍王ペルギウスはルーデウス達と出会う500年前、人族と魔族が争った戦い"ラプラス戦役"にて大きな功績を残した人物として"魔神殺しの三英雄"という異名を持っています。この三英雄というのは『甲龍王ペルギウス』『龍神ウルペン』『北神カールマン』のこと。

この3人と他の4名を加えた人物がミリス聖騎士団と獣族を率いてラプラス戦役で大きな活躍を果たしましたが、4名は戦争中に戦死していまい、甲龍王ペルギウスを含めた生き残りの3人が三英雄として名を馳せました。戦死した4名を含め"七人の英雄"と呼ばれることも多いようです。

甲龍王ペルギウスの強さについての2つ目は甲龍王ペルギウスが使用する『召喚魔術と結界魔術』について。無職転生の世界では魔術の強さによって階級が設けられており、全部で7つのランクがあります。甲龍王ペルギウスの使用する召喚魔術と結界魔術はその中でも最上級の強さを持つ"神級"の威力を持っており、具体的には地形を変えるほどの強さの魔法とされ、地図の形をも変えるとされています。

そんな神級クラスの召喚魔術と結界魔術を使う事ができる甲龍王ペルギウスですが、特に結界魔術については闘神をも封印できる強さを秘めており、結界魔術においてはスペシャリストと名乗っても大げさではない強さの持ち主。

召喚魔術と結界魔術以外の魔術においても、天候を操れるほどの能力を持つ"聖級"の使い手です。そんな甲龍王ペルギウスの結界魔術は、使用する魔法が全て神級の能力である龍神オルステッドでさえも解くことができないほどの強さであるとされています。

甲龍王ペルギウスの強さ3つ目は、『魔王アトーフェラトーフェを吹き飛ばした』こと。甲龍王ペルギウスが彼女と戦ったのはルーデウスがナナホシの病気を治すために再び魔大陸にやってきた時。アトーフェラトーフェとの戦いで苦戦していたルーデウス一行を目撃した甲龍王ペルギウスがルーデウス達に参戦します。

電撃によって体が自由に動かなくなっていたアトーフェラトーフェに甲龍王ペルギウスが一撃を入れ彼女を吹き飛ばしました。魔王アトーフェラトーフェはラプラス戦役時にも甲龍王ペルギウスと何度も戦闘になった因縁の相手ですが、甲龍王ペルギウスの兄貴分である北神カールマンがラプラス戦役後に妻として迎えたことにより、その後2人が"殺し合う"ことを北神カールマンに禁止されていました。

しかし、上記の戦いでルーデウスに加勢したのは"殺し合い"ではなく"一方的に殴った"という理屈を通し、北神カールマンとの約束を破ったわけではないと述べています。500年前のラプラス戦役時には甲龍王ペルギウスの力がまだ未熟だったこともありアトーフェラトーフェが一歩リードしていましたが、ルーデウスに加勢した際には甲龍王ペルギウスの強さが当時より圧倒的に上がっていたため一撃を打ち込むことができました。

甲龍王ペルギウスの強さが解るエピソード4つ目は『闘神鎧を着た魔王バーディガーディを封印したこと』です。魔術をほぼ無効化し、剣の攻撃も通さない"闘神鎧"を身に着けたことで、人の世で最も強いとされている7人の"七大列強"の第3位になった魔王バーディガーディ。そのうえ彼が持つ不死という体質もあって、攻撃が届いても再生するという強敵でした。

そんな苦戦を強いられる戦いでしたが、バーディガーディと対峙していたルーデウスの活躍により、バーディガーディの腕を切り落とすことができました。その後神級の結界魔術を使う事のできる甲龍王ペルギウスの能力によって、バーディガーディを地竜の谷へ闘神鎧ごと封印することに成功します。

無職転生の物語のなかでルーデウスの仲間のひとりとなる甲龍王ペルギウス。強力な召喚魔術と結界魔術を駆使し、その身一つでも相当な強さを持つ甲龍王ペルギウスですが、彼にはさらに頼もしい使い魔たちがついています。そんな彼の周りにいる使い魔は全員で12名おり、11名の精霊と1人の天族で構成されています。こちらの項目では甲龍王ペルギウスの使い魔の中でも詳細が判明している7名をご紹介していきます。

甲龍王ペルギウスの使い魔1人目は、使い魔のなかで唯一の天族である『空虚のシルヴァリル』。シルヴァリルは仮面をつけた女性で、優雅な立ち振る舞いと漆黒の翼が特徴的な人物。他の使い魔たちは甲龍王ペルギウスに作り出された存在ですが、シルヴァリルはラプラス戦役で甲龍王ペルギウスに助けられその後彼の使い魔となった経緯があります。

精霊ではないため龍神オルステッドの"あらゆる生物に嫌悪される呪い"の影響をうけ、オルステッドやそのとりまきであるルーデウスに対して厳しく接します。他の11名の使い魔たちのリーダーとして動いている人物です。

甲龍王ペルギウスの使い魔2人目は『光輝のアルマンフィ』。狐のような面をつけた人物で、高速移動ができるのが特徴の精霊の使い魔です。高速移動中は体を光に変化させており、目的の場所に一瞬で移動することが可能。

しかし実体化した際にはそこまでスピードが速いわけではないようです。攻撃する際には実体の姿をとらねばならず、基本的に偵察や奇襲といった非戦闘員としての使い魔なので、戦い方次第では10歳のルーデウスでも勝てる相手です。

甲龍王ペルギウスの使い魔3人目は『時間のスケアコート』です。甲龍王ペルギウスが作り出した使い魔の精霊で、名前の通り"時間"を操る能力を持つ人物。触れた相手の時間を1ヶ月程度止めることが可能で、龍神オルステッドと共に旅をしていた異世界人のナナホシは、スケアコートの能力を使い元の世界へ戻れる時が来るまで時を止めることになりました。顔にはガスマスクのような仮面をつけています。

甲龍王ペルギウスの使い魔4人目は『贖罪のユルズ』。ある人物の体力や健康といった身体的な状況を他者に移動させることができます。解毒魔術とは違った理論のため、治らない強力な毒などでもユルズの能力によってある程度治すことが可能です。他の使い魔と同じく精霊の使い魔です。

甲龍王ペルギウスの使い魔5人目は『洞察のカロワンテ』です。洞察のカロワンテも甲龍王ペルギウスが作り出した精霊の使い魔のうちの1人で、他人が持っている能力や隠し事を見破る能力を持っています。無職転生の物語では、ドライン病にかかった龍神オルステッドの仲間・ナナホシの病気の診察を担当しました。

甲龍王ペルギウスの使い魔6人目は『轟雷のクリアナイト』です。他の使い魔たちと同じく甲龍王ペルギウスが作り出した精霊で、音を操ることができる能力を持ちあわせています。また自身の聴覚も非常に良く、地獄耳であらゆる音や情報を受信できます。無職転生の物語で自分達のアジトである空中城塞で起きた現象の音を察知したり、城外で吹かれた笛の音を甲龍王ペルギウスに報告したりといった活躍をみせています。

甲龍王ペルギウスの使い魔7人目は『破壊のドットバース』。破壊のドットバースも精霊の使い魔の1人で、契約を断ち切る能力を駆使する使い魔です。無職転生の物語では、甲龍王ペルギウスとの契約を切られていた光輝のアルマンフィがルーデウスと契約させられた際に、ドットバースの能力を使いルーデウスとアルマンフィの契約を断ち切ってアルマンフィを再び甲龍王ペルギウスの使い魔へと戻すという役割をしました。

見た目や驚異的な強さ、また名前につく"龍"という文字などから何かと共通点が多い甲龍王ペルギウスと龍神オルステッド。この2人にはどのような関係性があるのでしょうか？端的に言えば甲龍王ペルギウスとオルステッドの間に血縁関係などはありませんが、甲龍王ペルギウスもオルステッドも龍族であるという点においては共通の関係性を持っています。

無職転生の物語のなかではほとんど顔を合わせることの無かった甲龍王ペルギウスとオルステッドですが、それには理由があります。その理由というのは、「オルステッドが甲龍王ペルギウスを殺す予定でいたから」です。

しかしオルステッドが甲龍王ペルギウスに個人的に恨みを持っていたから殺害を企てていたわけではなく、オルステッドの目的である"ヒトガミを倒す"ための手段として甲龍王ペルギウスを倒さねばなりませんでした。オルステッドは主人公・ルーデウスの幻の中で度々登場するヒトガミがいる"無の世界"に行くため、"五龍将の秘宝"を手に入れる必要があります。

そしてその五龍将の秘宝は五龍将を殺して彼らから取り出す必要があるため、オルステッドはあえて甲龍王ペルギウスとの接点を持たないようにしていたという事情があります。そういった理由から、オルステッドは無職転生の物語のなかで甲龍王ペルギウスと顔を合わせたのはバーディガーディの封印を依頼した時くらいとなったのでした。

龍神オルステッドとはほとんど顔を合わせることは無かった甲龍王ペルギウスですが、オルステッドと共に旅をしていた少女・ナナホシとは度々顔を合わせる仲となっています。異世界から召喚されたナナホシは元の世界に戻るために転移魔法について研究をはじめますが、その時に協力を求めたのが召喚魔法の権威である甲龍王ペルギウス。

ナナホシは甲龍王ペルギウスの助力により異世界への転移魔法装置を完成させることかできたのでした。しかし装置での転移は思ったようにいかず、「時期が来るまで帰れない」と悟ったナナホシは、甲龍王ペルギウスの使い魔である時間のスケアコートの能力を使ってその時まで眠りにつくことにしたのでした。

普段堅い雰囲気の甲龍王ペルギウスですが、シーローン王国の第三王子であるザノバはそんな彼の数少ない友人の1人として甲龍王ペルギウスと親しくしています。さまざまな芸術品への造詣が深いことがきっかけでザノバは甲龍王ペルギウスに気に入られ、素人ではなかなかできないマニアックな芸術の話で盛り上がっています。

• 愛称：リッキー、りきちゃん、リキ
• 誕生日：1963年12月18日
• 血液型：O型
• 身長：173センチ
• 出身地：京都府
• 事務所：劇団俳優座

こちらの項目では、無職転生で甲龍王ペルギウスの声を演じた声優・小山力也さんについてご紹介していきます。声優・小山力也さんは元々俳優業を生業としていた声優で、『仮面ライダーBLACK RX』の霞のジョー役や『仮面ライダージオウ』のオーマジオウといった特撮にも出演されています。

現在は主に声優として活動することが多く俳優としては舞台での出演が多いようです。また声優業ではアニメのキャラクター声優としてだけではなく、洋画の吹き替え声優や、ドラマのナレーション声優、CMの声優など幅広く声優活動をされている声優です。

無職転生では甲龍王ペルギウスの声優を務めた小山力也さん。他のアニメ作品では『HUNTER×HUNTER』のジン＝フリークスの声優、『Fate/Zero』の衛宮切嗣の声優、『名探偵コナン』の毛利小五郎の声優、『NARUTO -ナルト-』のヤマトなどの声優として様々な人気キャラクターの声をあてています。

普段真面目な甲龍王ペルギウスですが、気の合う友人であるザノバとは芸術のことなどで意気投合する姿も見られています。アニメの声も人気の声優・小山力也さんがキャスティングされ、動く2人の姿が楽しみというファンの姿も見られました。

こちらの感想では甲龍王ペルギウスと魔王ラプラスの関係について触れられています。ラプラスが復活する時のために空中城塞に乗り込み世界中を警戒している甲龍王ペルギウス。しかし、自身の名前はラプラスにつけてもらったものだったりとただの敵味方と一言で片付けられない深い関係にあります。

一件冷徹な人物に見られがちな甲龍王ペルギウス。しかし信頼関係が深まるにつれて親切な一面や意外な顔を垣間見られるようになってきます。ルーデウスやナナホシといった登場人物たちと、甲龍王ペルギウスが打ち解け合う過程にも目を向けながら無職転生のストーリーを楽しんでみてください。

以上、無職転生に登場するキャラクター『甲龍王ペルギウス』についてご紹介してきました。空中城塞ケイオスブレイカーの主として、魔王ラプラスの復活に目を光らせている甲龍王ペルギウス。始めは冷たい人物なのかと思いきや、客人に親切だったりといい人のギャップが人気となっています。

召喚魔術と結界魔術においては神級の能力を持ちあわせており、12人の使い魔の能力もあって、無職転生の物語のなかでもなかなかの強さを持っています。アニメでは人気キャラクターの声を担当することも多い小山力也さんが声を演じているので、アニメ版無職転生の甲龍王ペルギウスの活躍も注目してみてください。