【鬼滅の刃】堕姫（梅）は梅毒を患ってる？悲しい過去・人間時代や名前の由来も考察

堕姫（だき）が登場する人気漫画作品『鬼滅の刃』。劇場版アニメ『鬼滅の刃 無限列車編』が517億円という驚異の記録を残し、日本映画の興行収入ランキング1位に輝きました。こちらの項目では、そんな社会現象を巻き起こした『鬼滅の刃』の作品概要と簡単なあらすじをご紹介。堕姫の過去や名前の由来などについて知りたい人は『堕姫は梅毒を患っている？名前の由来は？』の項目から読み始めてみてください。

• 作者：吾峠呼世晴
• 出版社：集英社
• 掲載誌：週刊少年ジャンプ
• レーベル：ジャンプ・コミックス
• 発刊期間：2016年2月15日～2020年5月18日
• 巻数：全23巻

『鬼滅の刃』は人気少年漫画・週刊少年ジャンプで2016年～2020年の間に連載されていた人気作品で、2019年に公開された劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』は日本で公開された歴代の映画興行収入ランキングの1位を塗り替えたことで大変話題となりました。鬼滅の刃の物語では主要キャラクターが死亡したりグロテスクなシーンなどが登場するため、年齢制限についての規制などについても話題となりました。

しかし小学生にも大人気の作品として一大ブームとなり、2020年に開催された『アニメ流行語大賞2020』では「～の呼吸」が金賞、「全集中」が銀賞、「煉獄さん200億の男」が銅賞を受賞し、アニメの流行語を総取りしました。またその人気からスピンオフ作品も数多く制作されており、下記の漫画や小説も出版されています。

• きめつのあいま！（漫画）
• 冨岡義勇外伝（漫画）
• 煉󠄁獄杏寿郎 外伝（漫画）
• キメツ学園！（漫画）
• 鬼滅の刃 しあわせの花（小説）
• 鬼滅の刃 片羽の蝶（小説）
• 鬼滅の刃 風の道しるべ（小説）

また鬼滅の刃のアニメは2022年3月現在では第2期まで登場しており、第1期は炭治郎が鬼殺隊に入り活躍する『竈門炭治郎 立志編』、第2期では音柱の宇髄天元がメインキャラとして加わる『遊郭編』として制作されました。また鬼滅の刃のアニメ第3期の制作も決定しており、第3期では遊廓編で刃こぼれしてしまった炭治郎の日輪刀を直しに刀鍛冶の里に向かう『刀鍛冶の里編』が放送されることが発表されています。

家族を殺され、その仇を討つため鬼を倒す組織『鬼殺隊』の隊員となった少年・炭治郎。鬼の情報収集のために遊女見習いとして遊郭に潜入していた音柱・宇髄天元の妻たちからの連絡が途絶えたということで、炭治郎・禰󠄀豆子・善逸・伊之助の4人は宇髄と共に遊郭に訪れることにします。そこで宇髄の妻の1人、まきをが病気で伏せていると聞いた伊之助は彼女の部屋に向かいますが、そこに彼女の姿はありませんでした。

『鬼滅の刃』のアニメ第2期『遊廓編』のメインキャラクターとして登場した堕姫（だき）。堕姫は鬼の統領・鬼舞辻無惨直属の配下として選ばれた十二鬼月の1人で、"上弦の陸"の称号を授かっています。美しい女性の容姿をしており、花魁として遊郭に紛れ込み人間を襲っています。堕姫は鬼で年をとっても見た目が変わらないため、長く1つの店に留まると人間達に不審がられてしまうこともあり、暫くすると狩場を別の場所に移します。

そして堕姫のことを知っている者がいなくなった頃に元の狩場に戻るというローテーションを繰り返し人間を襲っていました。そのため遊郭関係者の間では都市伝説として語りつがれており、「姫」という名前のつく源氏名を名乗り、気に障ることがあると首を傾け睨みつける恐ろしい遊女がいると噂になっていました。実物の堕姫はその噂に違わぬ性格の持ち主で、自身が仕える鬼舞辻無惨同様にサディスティックですぐに癇癪を起こします。

鬼の姿になった際には右目に「陸」、左目に「上弦」の文字を持ち、帯を使った血鬼術を駆使して戦います。そのため"帯鬼"とも呼ばれています。堕姫の血鬼術で帯の中に取り込まれてしまった人物は、日輪刀で帯を斬ると元の姿に戻ることができます。表向きは上弦の陸として立ち振る舞っていますが、実際には堕姫の体内に眠っている兄・妓夫太郎と2人で1人の鬼で、上弦の陸の真の強さを持つのは兄の妓夫太郎となっています。

鬼滅の刃のアニメ第2期・遊廓編のメインキャラクターの堕姫（だき）。誰もが振り返る美貌の持ち主の堕姫には、人間を食べる時のこだわりがあることが明かされています。そのこだわりとは「美しい人間しか食べない」ということ。年老いた老人の肉は不味いと話しており、また醜悪で汚いものに対しても嫌悪を示しており食べる気がしないと宣言しています。

そのため炭治郎たちと対面した際には炭治郎と善逸に対して食べる気が起きないと口にしています。伊之助はイノシシの覆面を外した素顔は母親似の美少女顔のため、堕姫の目に叶ったようです。しかし堕姫の"美しいもの"の基準は顔だけではなく、体のパーツでも判定されるようで、炭治郎の場合赫灼の瞳が気に入られ目玉だけを食べようとする姿が描かれていました。

炭治郎達の前に立ち塞がった上弦の陸の鬼『堕姫（だき）』。彼女の過去、人間だった頃の本名は「梅」という名前でした。そんな堕姫の本名である梅の名前の由来は兄・妓夫太郎の口から語られており、その由来というのは母親の病名であると判明しています。では堕姫の過去の名前・梅の由来となった病気とは何か？それは"梅毒"ではないかと考えられます。

堕姫の母親は堕姫と同じく遊郭で働く遊女でした。遊女ということは客との性的接触が多く、梅毒などの性病にかかる可能性も上がります。実際に現実でも古い歴史では梅毒にかかり命を落とした遊女は数多く、江戸時代の遊女たちの平均寿命は20代前半であったと記されている書物もあるそうです。そのため堕姫の母親は性病が身近な遊女だったこともあり、"梅"という名前から梅毒にかかっていた可能性が高いでしょう。

またこの梅毒という病気ですが、母親から遺伝することもある病気で、先天性梅毒の場合には皮膚などの見える部位に症状が現れる他、内臓の炎症、神経系の障害や知的障害としても発症することがあります。そのため、見た目に対して幼い言動をすることがあったり癇癪を起こすことの多い堕姫は、先天性の梅毒に罹っていた可能性もあるでしょう。

上記では堕姫（だき）の過去、人間だったころの名前の由来が母親の病名・梅毒から取られていたことや、堕姫が先天性の梅毒に罹っていた可能性についてご紹介しました。次にこちらでは鬼としての"堕姫"という名前の由来について考察していきます。

鬼滅の刃の物語では堕姫という名前の由来については明かされていませんが、堕姫という名前に使われている「堕ちる」という字と「姫」という字から名前の由来が考察できます。堕姫は遊郭の中でナンバーワンを維持している美貌の持ち主。またワガママで自己中心的な性格をしているためそんな性格と見た目から「姫」という文字が使用されたのではないかと考えられます。

またそんな美しい女性が遊郭という俗物的な場所で生きていることや、子供のようなある意味純粋な心を持つ彼女が鬼に堕ちたというところから「堕」という字があてがわれたのではないでしょうか？また、彼女の過去の名前の由来となっている"梅毒"が性病ということもあり、堕胎という意味も含まれていると考えられます。

上記の『堕姫は梅毒を患っている？名前の由来は？』の項目で母親からの遺伝で先天性梅毒を患っているという可能性があるとご紹介した堕姫（だき）ですが、そんな彼女の過去にはどんな出来事があったのでしょうか？こちらの『堕姫の悲しい過去・人間時代をネタバレ』の項目では、堕姫が人間だった時の過去を3つに分けてご紹介していきます。まずは堕姫の過去1つ目は『侍を失明させた理由』。

先天性梅毒であるのではないかと考察してきた堕姫の過去は、他の鬼たちと同じように悲しいものでした。梅毒を患っていた遊女の母親から生まれ、自らも先天性の病気のためか白い髪と青い目を持って生まれてきた堕姫。先天性の特異な容姿をしていたため、母親には気味悪がられることもあり、劣悪な環境の元生活していました。しかしそんな堕姫には仲の良い兄がおり、いつも彼についてまわり心の支えとして慕っていました。

そんな堕姫は先天性の美しい見た目もあり、成長すると母親と同じように遊女として働き始めます。そんなある日、堕姫は自分の客の口から大好きな兄を侮辱する言葉を聞き、怒りにまかせて自分の簪で侍の目を突いて失明させてしまいます。

兄は自分と同じように先天性の特徴的な見た目をもっていました。しかし、それは堕姫のように先天性の美しい容姿ではなく、至る処に痣ができ骨と皮のような体を持った醜い姿でした。そんな妓夫太郎の先天性の容姿を馬鹿にされた堕姫は自分の客として遊郭に訪れた客を負傷させてしまい、悲惨な過去の結末を呼び寄せてしまうことになります。

堕姫（だき）の悲しい過去・人間時代2つ目は『生きたまま焼かれた過去』です。先天性の病気で醜い容姿である兄のことを侮辱され、感情にまかせて客を失明させてしまった堕姫。その代償は大きく、堕姫はその客に報復として縛り上げられ生きたまま焼かれてしまいます。しかしその火傷は死に至るまではいかず、黒焦げになりながらも虫の息となって生き残りました。

そんな妹の惨事を知らずに仕事から帰ってきた兄の妓夫太郎は、人が1人埋まる程度の穴の中に何かが落ちていることに気付きます。そしてその落ちているものが人であり、自分の可愛い妹であることに気付いた妓夫太郎。黒焦げになった妹を抱きしめながら妓夫太郎は叫び声を上げます。

堕姫の悲しい過去・人間時代3つ目は『妓夫太郎が鬼になった理由』。先天性の病気で醜い姿を蔑まれながらも、妹の堕姫（だき）のおかげでなんとか生きてきた妓夫太郎でしたが、堕姫が客と揉めてしまったことから堕姫は生きたまま焼かれ瀕死の状態に陥ってしまいます。黒焦げになった妹を抱きかかえながら「妹を元に戻せ」と叫びわめく妓夫太郎。

そこに堕姫を生きたまま焼いた客の侍が現れ、妓夫太郎を背後から切りつけました。そのまま侍は妓夫太郎にトドメを刺そうとしますが、妓夫太郎は持っていた鎌を使い逆に侍を斬り殺します。そして妹と共に瀕死になりながら雪が降る冷たい道を歩いていると、そこに1人の男が現れます。彼は人間の首と足を持っており、明らかに人間のそれではありません。

彼の正体は十二鬼月・上弦の弐の童磨という鬼でした。女好きの童磨は遊郭に訪れた帰りで、そこでボロボロな姿になった堕姫と妓夫太郎と鉢合わせたのでした。2人の姿を見た童磨は妓夫太郎に「血を与えてやる。上手くいけば鬼となって生き延びる」と勧誘します。妹の堕姫を死なせたくなかった妓夫太郎は童磨のその言葉に応え、自分と妹に童磨の血を分けて貰うことを選び、鬼となることを選びます。

鬼滅の刃の遊廓編に登場する鬼・妓夫太郎は十二鬼月・上弦の陸の堕姫（だき）の実兄。先天性の美貌を持つ堕姫とは逆に、痣だらけで寄せ細った醜悪な見た目をしています。堕姫も上弦の陸として鬼舞辻無惨の配下に下っていますが、上弦の陸は妓夫太郎と堕姫2人でひと組の称号となっています。堕姫は右目に「陸」、左目に「上弦」の文字が描かれていますが、妓夫太郎はその逆で右目が「上弦」、左目が「陸」の文字となっています。

戦闘では妓夫太郎が鬼となった由来の武器である鎌を用いて戦うことから"鎌鬼"と呼ばれています。また両手に鎌を持つ姿から炭治郎達には"カマキリ"とも呼ばれています。普段は堕姫の体の中に潜んでおり、彼女が助けを求めたり苦戦を強いられている際に姿を現します。

過去に上弦の陸の主戦力として鬼殺隊の柱と戦ったのは堕姫ではなく妓夫太郎の方で、宇髄天元に「堕姫は上弦の鬼としては力不足」と言われていましたが、妓夫太郎はその実力を認められています。2人でひと組の鬼ということもあり、妓夫太郎と堕姫を倒すには同時に2人の首を落とす必要があり、その特殊性から妓夫太郎達と戦い犠牲となった鬼殺隊の柱は22名にも及びます。

鬼滅の刃の物語の中では、堕姫が人間だったときの名前「梅」は母親の病名から取られていると妓夫太郎が語っており、遊女だったということや"梅"の文字がつけられているということから、母親の病名は遊郭で蔓延していた性病・梅毒だったと考えられます。そのため、妓夫太郎の体や顔の痣は先天性の梅毒による症状だと考えられます。

この症状は現実での梅毒の症状にもあり、ピンク色の発疹"バラ疹"と呼ばれるもので、梅毒に罹った患者に頻繁に見られる症状です。梅毒の菌が体内で増え、組織を腐らせ様々な体の部位に発疹が発症します。また妓夫太郎が体を掻いているシーンがありますが、現実の梅毒では上記で説明したバラ疹でかゆみが起こることはなく、外部との接触で菌が感染した患部がかゆくなることがあります。

堕姫（だき）の首を落として上弦の陸との戦いに勝利したかと思われた炭治郎一行。しかし堕姫の首を斬っても彼女が消えることはありませんでした。堕姫の首を斬った宇髄天元は彼女のことを「弱すぎ」と言い、偽物の上弦の陸だと判断します。その散々な言いように堕姫は泣き始め、兄・妓夫太郎を呼び出します。すると堕姫の背中から妓夫太郎が出現し再び戦闘となりました。

上弦の実力に見合う力を持った妓夫太郎との戦いでは苦戦を強いられた炭治郎たち。しかしなんとか堕姫と妓夫太郎の首を落とし上弦の陸との戦いに勝利します。一方鬼殺隊に敗北してしまった堕姫と妓夫太郎兄妹はお互いを罵りあい始めます。そんな兄妹喧嘩を見ていた炭治郎が2人ともそんなこと思っていないと助言し、堕姫と妓夫太郎は消えていきます。

鬼殺隊に首を斬られ死亡した上弦の陸の堕姫（だき）と妓夫太郎。体が消失した後は精神の世界で2人きりになります。鬼殺隊に首だけにされた時に「アンタみたいな醜い奴が兄弟なわけない」「お前がいなけりゃ俺の人生は違った」と散々罵り合いをした矢先、兄・妓夫太郎は「兄弟じゃないから明るい方へ行け」と、自分とは別の道に行くことを促します。

しかしその兄の言葉を聞いた堕姫は「ずっと一緒にいるって約束したのに忘れちゃったの⁉」と泣きわめき妓夫太郎に抱きつきます。そして彼女の気持ちを受け入れた妓夫太郎は、妹の堕姫と共に地獄へと続く道を歩き始めていくのでした。

• 愛称：みゆきち
• 誕生日：1985年6月2日
• 血液型：O型
• 身長：154センチ
• 出生地：長野県
• 出身地：東京都
• 事務所：青二プロダクション

鬼滅の刃のアニメで上弦の陸の鬼・堕姫（だき）を演じたのは声優の沢城みゆきさん。鬼滅の刃以外にも多くのアニメキャラクターを演じており、『ソードアート・オンラインII』のシノン役、『化物語』の神原駿河役、2011年版『HUNTER×HUNTER』のクラピカ役などでも有名です。

声優としての活躍も広く評価されており、声優アワードでは助演女優賞、主演女優賞、海外ファン賞を獲得。他にもNewtype×マチ★アソビ アニメアワードでも女性声優賞を受賞しています。アプリゲーム『A3！』の摂津万里役を演じる沢城千春さんは実の弟で、兄弟で声優業をしている声優としても有名です。

• シノン…ソードアート・オンラインII
• 神原駿河…化物語
• クラピカ…HUNTER×HUNTER
• マリア…荒川アンダーザブリッジ
• 七海春歌…うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%
• 桃喰綺羅莉…賭ケグルイ
• 鬼太郎…ゲゲゲの鬼太郎（6期）
• 唐之杜志恩…PSYCHO-PASS
• モナーク…アズールレーン
• ミラ=マクスウェル…テイルズオブエクシリア

堕姫（だき）の名前の由来が母親の病名からとられたものだと判明した遊廓編。家族の絆を描くことの多い鬼滅の刃の中で、心ない名前を付けられたという堕姫の過去が切ないという感想が多くあがっています。またネットでは、堕姫以外の十二鬼月のキャラクターは病気との関連性が高いという考察も有名となっているようです。

ワガママな敵キャラクターとして描かれていた堕姫（だき）ですが、その自由奔放な性格が逆にかわいいと話題になっています。炭治郎たちとの戦いで首を斬られショートカットヘアーになったバージョンもかわいいと好評価の感想があげられています。

鬼として多くの人間達を襲い殺してきた堕姫（だき）と妓夫太郎。その残虐な行いや役柄は悪役そのものですが、兄弟を思いやる心は本物であったと感動する鬼滅ファンが後を絶ちません。「もし別の生き方をしていたら」という妓夫太郎の言葉が印象的な物語となりました。

以上、鬼滅の刃に登場するキャラクター・堕姫（だき）と梅毒の関係や過去・名前の由来についてご紹介してきました。十二鬼月の上弦の陸として君臨する堕姫は兄の妓夫太郎と2人でひと組の鬼で、その生い立ちは遊女である母の元に生まれ、過酷な人生を歩んできたという壮絶なものでした。

物語の中では堕姫と梅毒との関係について触れられていませんでしたが、堕姫の人間時代の名前"梅"は母親の病気から取られていることが妓夫太郎の発言から判明しているため、母の病気は梅毒であった可能性が高いようです。

また、堕姫自身も先天性梅毒の症状「精神障害」と思われる特性を持っていたり、兄の妓夫太郎にも梅毒と思われる症状が体に現れているという部分から、母親の遺伝によって堕姫と妓夫太郎も先天性の梅毒に罹っていた可能性が高いと考えられます。