【鬼滅の刃】妓夫太郎(ぎゅうたろう)の強さと過去を考察!血鬼術の能力は?

『鬼滅の刃』には妓夫太郎という鬼が登場します。妓夫太郎は上弦の陸で、「吉原遊廓編」では柱の宇髄を含めて4人で戦ってやっと互角に戦えるほどの強さを持っていました。妓夫太郎は堕姫というがおり、いつもは堕姫の体の中に身を潜めています。「吉原遊廓編」のラストでは堕姫との過去により、鬼になったことが判明しました。この記事では、そんな妓夫太郎の過去や血鬼術の能力などを紹介します。

【鬼滅の刃】妓夫太郎(ぎゅうたろう)の強さと過去を考察!血鬼術の能力は?のイメージ

目次

  1. 妓夫太郎とは?
  2. 妓夫太郎の強さ
  3. 妓夫太郎の過去
  4. 妓夫太郎の血鬼術の能力
  5. 妓夫太郎に関する感想や評価
  6. 妓夫太郎の強さと過去まとめ

妓夫太郎とは?

鬼滅の刃の作品情報

『鬼滅の刃』には人間を食べる鬼が登場します。この記事で紹介する妓夫太郎も『鬼滅の刃』では敵側である鬼の一人です。ここでは妓夫太郎の血鬼術の能力や強さなどを紹介する前に、まずは『鬼滅の刃』の基本的な作品概要やあらすじをまとめています。

鬼滅の刃の概要

『鬼滅の刃』は子供から大人まで幅広い年齢層から人気のある漫画です。2016年から週刊少年ジャンプで連載されており、作者の吾峠呼世晴にとっては初の連載作品でもあります。2019年にはufotableによってアニメ化され、全26話が放送されました。アニメの監督は『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』などを手掛ける外崎春雄が務めました。2020年には映画化も予定されています。

鬼滅の刃のあらすじ

『鬼滅の刃』は鬼と人間の戦いを描いた作品です。鬼とは負傷しても人間を食べることでたちまち再生できる能力を持っており、日光と日輪刀という特殊な刀で頸を斬ることで討伐することができます。その鬼と戦うのが鬼殺隊です。主人公の炭治郎は、家族を鬼のトップである鬼舞辻無惨に殺され、唯一生き残った妹の禰豆子を鬼にされてしまいます。これをきっかけに炭治郎は鬼殺隊に入隊し、禰豆子を元に戻す方法を探します。

妓夫太郎のプロフィール

妓夫太郎とは、『鬼滅の刃』に登場する十二鬼月の一人です。上弦の陸とも呼ばれています。堕姫という妹がおり、妹と一心同体で行動しています。見た目はボサボサの黒と緑色の髪を後ろでくくっており、顔や体には黒い痣があります。体はやせ細っており、人間時代から太る事ができない体質でした。昔外見で差別されていたことから、宇髄のような顔立ちの綺麗な人物に理不尽に怒ることもあります。

上弦の陸として遊郭に根付いており、表向きは妹の堕姫が遊女をしています。遊郭での足抜けや自害を装って他の遊女達を食っていました。『鬼滅の刃』では「吉原遊廓」編で初登場し、宇髄の3人の嫁が遊郭に潜入して音信不通になったことで鬼がいることが発覚しました。堕姫だけでは宇髄から一瞬で頸を斬られるほど弱く、本来の上弦の陸としての強さをもっていたのは妓夫太郎でした。

妓夫太郎は普段は妹の体の中で眠っているのですが、堕姫がピンチになるとその体から分離するように出てきます。そして妓夫太郎と堕姫はそれぞれの頸を斬るだけでは倒すことができません。2人同時に頸を切り離した状態にしなければ倒すことができないのです。妓夫太郎だけでも上弦の陸に匹敵する強さを持っているので、鬼舞辻無惨は弱い堕姫が足を引っ張るのではないかと思っていたようです。

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妓夫太郎の強さ

強さ①毒との相性が良い

妓夫太郎は主に血の斬撃を繰り出す鎌を使って攻撃をします。その斬撃には猛毒が仕込まれており、血の斬撃がかすっただけでも致命傷を与えることができます。毒に耐性のある宇髄や毒が効きづらい体の伊之助でさえこの毒によって瀕死状態になりました。また血鬼術で作られた毒なので、普通の解毒剤では対処できません。

そのため普通の医者では対処する事ができず、しのぶの元で治療をするか禰豆子の血鬼術で焼くしか対処方法がないといわれているほど厄介な毒です。作中では、禰豆子が爆血を使って瀕死状態の炭治郎・伊之助・宇髄の3人を毒から救っています。ただし禰豆子がいなかったら死亡していた可能性があります。鬼殺隊であれば呼吸で毒のめぐりを遅らせることができますが、一般人であれば即死レベルの毒だといわれています。

強さ②22人の柱が倒されている

妓夫太郎は十二鬼月の中でも一番下である上弦の陸という位置にいますが、柱を何人も倒してきた実績があります。堕姫だけで柱をなんと7人、妓夫太郎だけで15人の合計22人の柱を倒してきました。そもそも2人の鬼を同時に倒さなければいけないという厄介な鬼なので、一人で倒すのはほぼ不可能です。

このような厄介さに加えて、相当な実力を持っているので逃げ切る事もできずにこれまでに何人もの柱が殺されてしまったようです。実際に作中ではサポートとして潜入していた炭治郎・善逸・伊之助の3人組も一緒に戦いましたが、柱の宇髄は左腕と左目を失くしてしまいました。元々上弦の鬼を倒したら引退するつもりだったようですが、「吉原遊廓編」で妓夫太郎から受けた傷もあり宇髄はその後鬼殺隊の引退しました。

伊之助に至っては、妓夫太郎から心臓の位置を鎌で突き刺されていたので、持ち前の体の柔らかさがなければ死んでいた可能性があります。それに加えて妓夫太郎は毒を使います。普通の治療ができないので、この毒を食らって死亡した柱も多いのではないかといわれています。このように、一般隊士はなおさら柱一人でも太刀打ちできないほどの強さを持っていました。

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妓夫太郎の過去

過去①遊郭で生まれる

妓夫太郎の過去が判明したのは、すべての決着がついた後です。兄妹は頸を斬られた状態で兄妹喧嘩をしていました。堕姫は「アンタみたいに醜い奴がアタシの兄妹なわけないわ」と言って妓夫太郎を罵倒します。それに対して妓夫太郎は「お前さえいなけりゃ俺の人生は違ってた」と反論します。それを炭治郎は止めました。

炭治郎は、これまでしてきたことに対して2人の味方をする者はいないのだから、せめて2人は互いに罵りあったら駄目だと言います。それを聞いた堕姫は叫びながら塵となって消えていきました。その姿を見た妓夫太郎は「梅!!」と叫びます。この時妓夫太郎は堕姫の本当の名前を思い出します。堕姫の本当の名前は、梅毒で亡くなった母の病名から付けられた名前でした。

妓夫太郎は人間時代、羅生門河岸という遊郭の最下層で生まれてきました。遊郭では子供はお金がかかるため邪魔なものだと認識されていました。妓夫太郎はお腹の中にいる頃から母親に殺されそうになり、生まれた後も人間の扱いはされませんでした。さらに妓夫太郎は醜い顔で汚らしい格好をしていると、周りの大人達からも罵倒され石を投げられる生活を送っていました。

特に美貌がすべての遊郭では、妓夫太郎の顔は忌み嫌われていました。ご飯もまともに食べることもできず、お腹が空いたら虫やネズミなどを食べて生きながらえてきました。そして幼い頃から客が忘れていった鎌で遊んでいました。

過去②妹の梅との関係

酷な生活を送っていた妓夫太郎でしたが、ある時妹の梅が生まれます。この梅が後に堕姫となる少女です。梅は妓夫太郎とは違い、誰もが見惚れるほどの美人でした。しかし美しいからといっても、子供が邪魔だと考える親から生まれた梅の境遇も良くはありませんでした。ほとんど妓夫太郎に育てられたようで、美しさとは裏腹に強く凶暴な性格をしていました。

過去③取り立てを始める

その頃、妓夫太郎は自分が強いことに気づき、取り立ての仕事をしていました。かつてはいじめられていた妓夫太郎でしたが、この頃になると誰もが恐れる存在となっていました。そして美しい梅は醜い自分の劣等感を晴らしてくれていました。妹が生まれて取り立てを初めてからは、妓夫太郎の人生も充実していきます。

過去④報復に遭う

順風満帆な生活を送れると思った矢先、13歳になった時に梅がある事件を起こします。客の侍の目をかんざしで突き刺してし失明させてしまったのです。妓夫太郎は奪われる前に奪えと教えて梅を育ててきました。おそらく客である侍が気に食わず、梅はこのような行動に出たのだと思われます。梅はその報復として縛り上げられ、生きたまま焼かれてしまいます。

その時ちょうど妓夫太郎は不在にしており、戻った時には焼かれて真っ黒になった梅が横たわってました。丸焦げになった梅を見た妓夫太郎は絶叫します。その後ろから、侍が妓夫太郎を斬りつけました。侍は妓夫太郎を雇っていた遊郭の女将から依頼され、妓夫太郎を梅共々殺そうとしていました。

女将は前々から問題を起こす妓夫太郎の厄介払いをしたいと思っていたのです。それを知った妓夫太郎は女将を持っていた鎌で殺し、侍の刀ごと頭を真っ二つに切り裂きました。

過去⑤童魔と出会う

妓夫太郎はまだかろうじて息がある妹を抱えて、雪の降る中を彷徨っていました。妓夫太郎達を助けてくれる者など遊郭にはいません。妓夫太郎が力尽きて倒れた時に出会ったのが童磨でした。童磨は2人を見て無惨の血を分け与えることにしました。そして十二鬼月にのし上がってくるように言います。こうして2人は瀕死の状態のところを、童磨によって鬼にされたのです。

妓夫太郎は鬼になったことは後悔していませんでした。何度生まれ変わっても鬼になるとさえ思っていました。しかし、自分のせいで巻き込んでしまった梅が唯一の心残りでした。自分が育てなければもっとちゃんとした生活ができ、幸せになれたのではないかと思っていました。

宇髄や炭治郎達に倒されてしまった妓夫太郎はそのような過去や後悔を持っていたので、黄泉の国では自ら地獄に向かい、梅には明るい道を歩かせようとしました。そうすれば梅は地獄へ行かなくてすむと思ったからです。しかし梅は「何回生まれ変わってもアタシはお兄ちゃんの妹になる絶対に!!」と言って背中に飛びつき、一緒に地獄へと足を進めました。

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妓夫太郎の血鬼術の能力

血鬼術の能力①飛び血鎌

妓夫太郎の血鬼術の能力には「飛び血鎌」という技があります。この血鬼術は武器の鎌を使って、薄い刃のような複数の血の斬撃を相手に与えることができる技です。『鬼滅の刃』では初めて見せた血鬼術で、宇髄でも一般人を守りながらでは避けることが難しいほどの強さがあります。ちなみに放った斬撃に対して「曲がれ」と命令すると、斬撃の向きを変えて操ることもできます。敵に当たるまで攻撃を続ける厄介な血鬼術です。

血鬼術の能力②円斬旋回・飛び血鎌

妓夫太郎の血鬼術の能力には「円斬旋回・飛び血鎌」という技があります。この血鬼術は「飛び血鎌」の時のように鎌を振るうことなく、動作なしに両腕から螺旋状に血の斬撃を広範囲に与える能力です。『鬼滅の刃』の作中では何度も使用している技で、頸を斬られた後も最後の力でこの技を使い、周辺の建物を全壊させました。

血鬼術の能力③跋扈跳梁

妓夫太郎の血鬼術の能力には「跋扈跳梁」という技があります。この血鬼術は鎌から繰り出される血の斬撃を、自分の周りを囲むように放って相手の攻撃を弾く防御技です。『鬼滅の刃』では、雛鶴が藤の毒を塗ったクナイを妓夫太郎に向けて放った時に、それを防御するために使われました。

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妓夫太郎に関する感想や評価

『鬼滅の刃』に登場する鬼は、多くの人々を殺してきました。しかし、猗窩座と妓夫太郎の人間時代の過去は、思わず同情してしまうほど悲しい話でした。『鬼滅の刃』の読者の中には、悪役でも憎めないキャラクターが登場するところが好きだという方もいました。

『鬼滅の刃』の「吉原遊郭編」では、堕姫と妓夫太郎の理不尽な攻撃に鬼殺隊を応援していた方が多くいました。しかし、戦いの最後に過去回想や兄妹愛が描かれてからは鬼の方にも感情移入してしまい、結局は鬼である堕姫と妓夫太郎が好きになったという方もいました。来世では幸せに暮らしてほしいと願う方も多いようです。

梅と妓夫太郎はとても悲しい過去を持っていました。育った環境が過酷で妹を殺されそうになったこと、さらに最後に地獄に行くシーンを読んで思わず泣いたという方もいました。特に「吉原遊廓編」の最後に梅が妓夫太郎に抱きついて「絶対に離れない」というシーンは思い出すだけで泣けると評判です。

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妓夫太郎の強さと過去まとめ

妓夫太郎はこれまでに登場した鬼の中でもとても厄介な戦い方をしていました。堕姫と同時に頸を討たなければならないという条件があるため、これまで何人もの柱が勝てなかったのも納得できます。さらに攻撃にはすべて毒が仕込まれているため、かすり傷をつけられただけでも毒が体を蝕みます。それだけの強さを持っていた妓夫太郎も宇髄や炭治郎達に倒され、人間時代の過去が明らかになりました。

過去では、大切な妹を生きたまま焼かれるという残酷な報復を受けていたことが判明しました。これには多くの読者が同情していました。そんな妓夫太郎の過去は『鬼滅の刃』の11巻の96話で描かれているので、ぜひ読んでみて下さい。

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