【呪術廻戦】夏油傑が死亡したのはいつ？偽夏油の正体や生き返る可能性を考察

呪術廻戦で敵キャラながらその思考や行動から人気が高いキャラクターが夏油傑です。今回はそんな夏油傑についてまとめて紹介していきます。

夏油傑が活躍する呪術廻戦は2017年に前日譚となる「東京都立呪術高等専門学校」をジャンプGIGAで連載した後、2018年から週刊少年ジャンプにて茶見下々先生が連載している「呪術」をテーマにしたダークファンタジー系のバトル漫画です。テーマ性故に連載開始当初こそ重さから人気が上がりませんでしたが、キャラクター性やテンポの良い物語から少しずつ注目を集めた作品になっています。

2020年にアニメ化が行われるとその人気は爆発し、高い人気を獲得、2021年2月時点でデジタル版も含めた累計発行部数は6000万部を超える程の人気作品になっています。評価も非常に高い作品で「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2019」などでそれぞれ大賞を受賞するなどしています。またキャラクター人気の高さから各種コラボも頻繁に行われる作品になっています。

常人離れした身体能力を持つ高校生虎杖悠仁は祖父の死に立ち会ったその日の夜、学校に安置されていた呪物の封印が解かれて呪霊が現れます。呪物の回収に訪れていた呪術師の伏黒恵と共に学校に取り残された先輩を助けるべく乗り込む虎杖悠仁でしたが呪霊の強さに追い込まれ、虎杖悠仁は力を得る為に自ら呪物「両面宿儺の指」を食べる事になります。こうして虎杖悠仁は「宿儺の器」となるのでした。

夏油傑は呪術廻戦の世界の中でも4人しかいない「特級」に指定された呪術師にして、呪術高専を裏切った最悪の呪詛師です。元々は呪術高専において五条悟の同級生にして相棒でしたが、呪術廻戦本編では呪霊達と結託して活動しています。黒色の長髪と耳の大きめなピアスが特徴的な見た目をしており、また呪術廻戦本編では額に大きな傷があるのが特徴になっています。

その他判明しているプロフィールとしては誕生日は1990年2月3日、身長は185cm以上、呪術高専入学の方法はスカウト、趣味や特技は格闘技、好きな食べ物はざるそばで苦手な食べ物はなく、一人称は私である事が明らかになっています。また作者の茶見下々先生曰く、呪術廻戦作中で1番女性にモテるキャラクターだとされています。また名前の由来が「夏油高原スキー場」から来ている事も明かされています。

呪術廻戦本編でも登場している夏油傑ですが、実はその死亡シーンは、元々は呪術廻戦連載開始前にジャンプGIGAで連載され呪術廻戦公式の前日譚として扱われる2018年12月4日に発売された0巻「東京都立呪術高等専門学校」の中で描かれています。正確に死んだシーンが描かれているのはこの0巻における全4話構成の内の最終話に当たる第4話でした。

呪術廻戦に限らず死亡キャラの命日が分かっている例は少ないですが、夏油傑に関してはいつ死んだのか明確に描かれています。というのも夏油傑が死んだのは夏油傑自身が画策した「百鬼夜行」の当日だからです。この百鬼夜行は多くの一般人を大規模殺す呪術テロでクリスマス・イブに当たる12月24日に敢行されました。夏油傑はこの百鬼夜行の中で死亡する事になるので命日は12月24日になるわけです。

ちなみに0巻「東京都立呪術高等専門学校」は呪術廻戦本編の1年前の出来事である為、年代は2017年になります。夏油傑は1990年生まれなので享年は27歳です。

夏油傑は自身が画策した大規模呪術テロ「百鬼夜行」にて死亡する事になりますが、その目的は「非術師を皆殺しにして呪術師だけの世界を創る」事にあります。その為に百鬼夜行では新宿と京都、そして呪術高専に数千もの呪霊を放ちました。そして夏油傑本人は0巻「東京都立呪術高等専門学校」の主人公である乙骨に取り付く特級過呪怨霊である折本里香を狙って乙骨と対峙する事になります。

しかし乙骨の想定外の強さに夏油傑は破れ、逃亡する事になります。致命傷を負いながらも仲間を先に逃し撤退する事になりますが、そこに待ち構えていたのが五条悟でした。満身創痍の夏油傑に五条悟を相手取る力は残されていません。ここで素直に諦めた夏油傑は五条悟と最後のやりとりをした後、五条悟に殺され死んだのでした。

ちなみにこの時夏油傑は五条悟の「何か言い残す事はあるか」という問いに対し、「この世界では心の底から笑えなかった」と真意を打ち明けています。これに対し五条悟が何かを答えると夏油傑は最後に「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」と答えて息を引き取りました。

元々は五条悟らと共に呪術高専の生徒だった夏油傑ですが、過去にある事件を起こした事がきっかけで呪術を私利私欲の為に使用する「呪詛師」として追われる身となります。呪術師は基本的には呪霊を相手どるのが仕事ですが、同時に呪術を扱う呪詛師の相手もしなければなりません。呪詛師の使う呪術に対抗出来るのは同じく呪術を持つ呪術師だけだからです。

言い換えれば呪術師である五条悟にとって、例えかつての親友であったとしても呪詛師になった夏油傑は倒さなければいけなかったのです。実際夏油傑は描かれているシーンだけでも菜々子と美々子を助ける為の村のシーンで112名を殺害するなど、大量殺人犯という側面をもっている為、五条悟はそれを止める為に夏油傑を殺さなければなりませんでした。

この夏油傑の死亡シーンが描かれた0巻「東京都立呪術高等専門学校」は元々呪術廻戦よりも前に描かれていた事もあり、夏油傑が生き返る可能性について様々な考察が行われてきました。仲間に蘇生出来る能力を持った者がいる説やその後の本編の中でもまだ夏油傑の意志が残っているかのようなシーンがあったりと、呪術廻戦の展開次第では復活してもおかしくない伏線は数多く存在しています。

0巻「東京都立呪術高等専門学校」は呪術廻戦の1年前の出来事を描いた前日譚であり、この前日譚の最後で死んだはずの夏油傑ですが、呪術廻戦の本編でも袈裟姿で登場し、呪霊達と暗躍をしている様子が描かれています。夏油傑は夏油傑本人ではない事は比較的序盤から分かるようなシーンが多くなっていましたがその正体は不明であり、長らく「偽夏油」として扱われてきました。

その偽夏油の正体は千年前に存在していた呪詛師の「羂索（けんじゃく）」と呼ばれる存在です。羂索（けんじゃく）は他人の肉体を乗っ取る事が出来る呪詛師で、夏油傑以外にもおよそ150年前、明治の始め頃には「加茂憲倫」として活動し呪胎九相図を作り出している他、呪術廻戦本編の主人公虎杖悠仁の母をも乗っ取っていた可能性が考察されています。

呪術廻戦作中でも当初は夏油傑としてか使われていた偽夏油ですが、渋谷事変編にて五条悟と邂逅、そこで初めて明確に偽夏油が夏油傑本人ではない事も確定しています。ただマンガ表現的には呪術廻戦本編登場時点から明確な違いがあり、それが額にある大きな傷になっています。こ額のツギハギのような大きな傷は偽夏油が乗っ取っている証であり、上記でも触れた加茂憲倫らにも見られる特徴になっています。

羂索（けんじゃく）の本体は既に肉体を失い脳だけの存在になっており肉体を乗っ取る際はその傷から頭を開き乗っ取る形を取っており、この時出来るツギハギのような傷は羂索（けんじゃく）ですら消す事が出来ないものになっています。また羂索（けんじゃく）はこのツギハギの傷を開くシーンも描かれています。

既にネタバレしたように偽夏油は五条悟によって死んだ夏油傑の身体を乗っ取って活動しています。夏油傑が死んだシーンは前日譚である「東京都立呪術高等専門学校」で描かれていますが、その後については描かれておらず、偽夏油が夏油傑の身体をいつ乗っ取ったかについては不明になっています。ただ夏油傑が死んだシーンが描かれたのが2017年の12月24日であるのに対し呪術廻戦の物語開始は2018年の6月なので基本的にはこの間の期間です。

本編には描かれないシーンでいつの間に乗っ取っていた偽夏油はこの乗っ取りについて、五条悟が家入硝子に夏油傑の死体を解剖させなかった事から楽に乗っ取る事が出来たと発言している事、また夏油傑が死亡前に所有していた呪霊をほぼ全て放出しており、偽夏油は夏油傑とは違う新たな呪霊を使役している事からも夏油傑が死んだ直後に乗っ取ったのではないかと考察されています。

夏油傑が持ち、偽夏油こと羂索（けんじゃく）が夏油傑の身体を乗っ取った要因にもなっているのが呪霊操術です。降伏させた呪霊を球体状の呪力の塊にして取り込んだものをいつでも自在に操る事が出来る術式で、能力的には式神使いに近い能力ですが、呪霊を使役する為の媒介を必要としない事、また取り込める呪霊の数にも制限がなく、複数体を同時に展開する事も可能である点などが大きく異なっています。

呪霊操術の最大の特徴は術式を複数展開する事が出来る事と降伏さえさせられれば特級呪霊であっても使役する事が出来る点の2点にあります。ただ呪霊操術で呪霊を取り込む手段は経口摂取であり、かつその味は「吐瀉物を処理した雑巾」であると表現して夏油傑自身はこの摂取方法に酷い嫌悪感を持っており、ストレスに感じる程になっています。

また夏油傑が死亡した場合、所有していた呪霊がどうなるかは不明で暴走の可能性もあるとされていました。余談ですが、樹齢操術の術式を持つ者も式神使いと同じく自身の力が弱く近接戦に対応出来ないのが弱点とされていますが、夏油傑はその点も対応出来ており、近接戦における肉弾戦にもしっかり対応出来る実力を持っています。

呪霊操術の奥義とも言えるのが極ノ番うずまきです。これは取り込んだ呪霊を1つにまとめ上げて超高密度の呪力を放つ技で、絶大な破壊力を持つ技です。その威力は圧倒的ですが、取り込んだ呪霊を放出する事になるので手駒を失うというデメリットも非常に大きい技です。また極ノ番うずまきの真価として、準1級以上の呪霊をうずまきに使用した際に発生する「術式の抽出」にあるともされています。

夏油傑が百鬼夜行で死亡する前までに所有して呪霊の数は実に6500体近くに及んでいます。判明している呪霊としては、呪術高専に登録されている16体の特級呪霊の1体で特級仮想怨霊の「化身玉藻前」、手持ち呪霊の中で最高の硬度を誇る「虹龍（こうりゅう）」、簡易領域を展開する「口裂け女」、伏黒甚爾が所有していた体内の異空間で物を保管出来る「格納呪霊」などが確認されています。

また偽夏油はこれら以外の呪霊も使用しており、渋谷事変で使用した天然痘に対する恐怖から生まれた特級特定疾病呪霊「疱瘡神」、名前は不明ですが渋谷事変にて自身を起こした「大鯰」などの所有が確認されています。元々夏油傑が所有していた呪霊については百鬼夜行にて極ノ番うずまきにまとめており、おそらくこれらの呪霊は偽夏油が新たに屈服させた呪霊だと考察されています。

呪術廻戦における呪術師の奥義である領域展開ですが、夏油傑が領域展開を使用したシーンはなく、使用する前に死んだ為、使えたのかは不明になっています。死んだ百鬼夜行の中でも使用しておらず、また追い込まれても極の番うずまきを使用した例などから見ても使用出来ない可能性が高いのではないかと考察されています。

その一方で偽夏油は領域展開を覚える「疱瘡神」を屈服させており、その能力に対抗した事を踏まえると領域展開が出来る可能性もあると考察されています。偽夏油の使用する呪霊操術は基本的には夏油傑の使用した能力なので偽夏油がいつか領域展開を使用すればそれは死んだ夏油傑本人も領域展開を使用出来た可能性が高くなります。

ここから紹介するのは呪術廻戦本編で描かれた過去編にて描かれた夏油傑が呪詛師に堕ちるまでについて紹介していきます。夏油傑はスカウトで呪術高専に入学、そこで同級生の五条悟と共に2年生になる頃には1級術師として活躍していました。この頃の夏油傑は非常に真面目な性格をしており、「呪術は弱者（非術師）を守るためにある」という考えの元に非術師への配慮をしない五条悟へ諭す程でした。

五条悟とはお互いに親友と呼び合う関係であり、最強の2人で任務をこなす事も多かったです。そんな夏油傑と五条悟が受ける事になった任務が「天元の星漿体の護衛と抹消」でした。呪術界において重要な存在である天元は不死の術式を持っていますが不死であって不老ではない為、500年に1度肉体を入れ替える必要がありました。その同化相手が星漿体であり、星漿体である天内理子を守り同化させるのが2人の任務でした。

呪術界において重要な存在である天元ですが、呪詛師にとっては厄介この上ない相手という事になります。その為、星漿体である天内理子は天元との同化を阻止しようとする「呪詛師集団Q」と「今の」天元を絶対視する故に同化を認められない宗教団体盤星教の「時の器の会」という2つの組織に狙われていました。夏油傑と五条悟の2人は任務を開始すると呪詛師集団Qの壊滅に赴きこれを成功させます。

しかしその間に天内理子の生活を支えてきた黒井美里が盤星教の時の器の会に拉致されてしまいます。沖縄に拉致された黒井を助けるべく沖縄に出向いた2人は黒井美里を無事に奪還し、任務の規定時間である47時間天内理子を護衛する事に成功します。その後東京に戻った2人は天元の元に天内理子を送り届ける事になります。

天元の元に向かう最中、流石にもう大丈夫だろうと五条悟が無下限呪術(むかげんじゅじゅつ)を解いたタイミングで盤星教の「時の器の会」に天内理子の殺害依頼を受けていた禪院甚爾が襲撃してきます。禪院甚爾はその特異体質「天与呪縛」により完全に呪力を持たない性質を利用して結界を突破してきたのです。

突然の襲撃に五条悟が禪院甚爾との戦闘を受け持ち、夏油傑は天内理子を天元の元に連れて行く事を優先します。夏油傑はなんとか天内理子を天元の元に連れて行く事に成功しますが、それまで天内理子は護衛をする夏油傑や五条悟に対し、自身を天元と同一視するように求めていましたが実は生きたいという思いを心に秘めていました。これが理由で天内理子と天元は同化する事が出来なくなります。

とりあえず引き返す事になった夏油傑と天内理子ですが、そこに五条悟を倒した禪院甚爾が襲いかかってきます。禪院甚爾は夏油傑の目の前で天内理子を殺し、また夏油傑にも致命傷を与えます。これにより夏油傑と五条悟は任務に失敗する事になるのでした。

それまで呪術師として活躍してきた夏油傑にいつ呪詛師としての考えがよぎったかといえばこのタイミングになります。禪院甚爾から理子の死体を受け取りそれを喜ぶ盤星教「時の器の会」を見て、「非術師を本当に守るべきなのか」という疑念を抱く事になったのでした。

その後時が流れ高校3年生になった夏油傑。この頃には禪院甚爾に破れたのをきっかけに最強に覚醒した五条悟が単独で任務に挑むようになっていた為、特級呪術師となっていた夏油傑も単独での任務が多くなります。ただその心の中には天内理子の任務の件で抱いてしまった疑問がずっと頭を離れないでいました。そんな中で出会う事になったのが先輩特級呪術師である九十九由基です。

九十九由基は現れた呪霊に対応するという呪術高専のやり方を「対処療法」であるとして、呪霊が生まれない状態を作る「原因療法」が出来ないかを研究して走り回っている存在です。そして九十九由基と夏油傑は呪霊が生まれない世界を作る方法を話す事になります。

九十九由基は1つの原因療法の手段として「全人類が呪術師になれば呪いは生まれない」という結論を夏油傑に伝えます。これに対し夏油傑は思わず、「それなら非術師を皆殺しにすればいい」と口にしてしまいます。本来呪術師が口にしてはいけないセリフを言ったシーンですが、この発言に対し、九十九由基は「それが1番簡単」とある種の肯定をしてしまうのです。

そして九十九由基から続けて「非術師が嫌いか？」と聞かれ夏油傑は「非術師を見下す自分とそれを否定する自分が存在している」と正直に伝える事になるのでした。九十九由基は天内理子の件を気にする事はないと言って去っていきますが、夏油傑にとってはそれまで思ってはいても口にしてこなかった事を口にした事でよりその思いが強くなる事になります。

天内理子の任務失敗から生まれた疑念が九十九由基との会話で大きくはなっていた夏油傑ですが、この時点ではまだ呪術高専に所属する呪術師でした。そんな夏油傑が呪詛師となったのはいつかというと九十九由基と会った同じ年、夏油傑が呪術高専3年生の2007年の9月の事です。夏油傑はこの時任務でとある田舎の村に赴く事になります。この村では神隠しや変死が多発しておりこれが呪霊によるものだと考えられた為です。

特級呪術師として高い実力を誇る夏油傑はこの呪霊を払う事自体はしっかりと行っています。しかし呪霊を払った後、この村で「呪いが見える＝呪術師である」事を理由に迫害され、監禁されている2人の少女に出会う事になります。呪術師という強者して非術師を守るという考えを持っていた夏油傑にとって非術師が呪術師を迫害する光景は到底受け入れられるものではありませんでした。

夏油傑はこの2人の呪術師の少女、菜々子と美々子を助けるべく、非術師である他の村人達を皆殺しにします。夏油傑はその後呪術高専から逃亡、呪術高専は夏油傑を呪詛師として認定する事になります。その後、新宿で同級生であった家入と五条悟の前に姿を現し、自身の大義を伝えて別れを告げました。

その後、夏油傑は疑問を抱くきっかけとなった盤星教を乗っ取り、助けた菜々子と美々子の他、ミゲルやラルゥ、菅田真奈美らを幹部として迎えて「呪術師にとって理想の世界を作る」事を目的に活動する事になります。

呪詛師になった夏油傑は非術師の事を「猿」呼ばわりして忌み嫌い、協力関係にあるものであっても冷淡な態度で接する程で、必要済みなら容赦なく呪殺します。一方で仲間の呪術師には家族として寛容な態度を見せ、また敵対する者であっても若い呪術師の協力する姿には感動を覚える程になっており、その思想は完全に呪術師偏重の物になっています。

その性格は作戦立案にも現れており呪術師を守るべく、百鬼夜行では陽動に自身の呪霊を使用しており、仲間の呪術師の被害が最小限になるようにしています。これが結果的に乙骨との戦いに敗れる要因になったとされています。仲間の被害を覚悟して陽動を仲間に任せて自身は乙骨を倒す事に集中していれば乙骨に致命傷を受けるシーンもなく勝てたのではないかとされています。

アニメ呪術廻戦にて夏油傑及び彼の肉体を乗っ取った偽夏油の声優を担当しているのが櫻井孝宏さんです。声優としては1996年にデビューし、様々なタイプのキャラクターを演じてきました。声優業界の中では特にトーク力に定評があり、ラジオ番組などでの活躍も多くなっています。

櫻井孝宏さんがこれまでに演じたキャラクターとしては「暁のヨナ」のカン・テジュン役、「悪魔のリドル」の溝呂木辺役、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の松雪集役、「おそ松さん」の松野おそ松役、「終わりのセラフ」のフェリド・バートリー役、「鬼滅の刃」の冨岡義勇役、「コードギアス」の枢木スザク役、「金色のガッシュベル！！」の高嶺清麿役、「食戟のソーマ」の一色慧役などがあります。

櫻井孝宏さんが近年演じたキャラクターとしては「ニンジャラ」のバートン役、「平家物語」の平重盛役、「メガトン級ムサシ」のグリファース・クレド役、「海賊女王」の紫檀役、「聖女の魔力は万能です」のアルベルト・ホーク役、「セブンナイツ レボリューション -英雄の継承者-」のジェニウス役、「Shenmue the Animation」の藍帝役、「時光代理人」の陸光/ヒカル役などがあります。

ここからは既に呪術廻戦を視聴した人の夏油傑についての感想を紹介していきます。夏油傑は敵キャラながらも人気が高く、本人の思想や過去からの流れもその要因ながら、夏油一派に対しての接し方が良いという声も多いです。夏油傑自身の思想は「秘術を皆殺しにして呪術師の理想の世界を作る事」ですが、夏油一派は幹部を含めて全員がそういう思想ではないというのが逆に良いという感想が多くなっています。

特にその違いは夏油傑の死んだ後に如実に現れており、夏油傑の身を案じ死んだ後偽夏油に身体を乗っ取られると偽夏油を許さず夏油傑の身体を解放したいと考えている菜々子と美々子、夏油傑を王にしたいと考えるミゲルとラルゥ、夏油傑の思想に惹かれ、死んだ後もその思想を実現するべく、偽夏油に協力する判断をした菅田真奈美といった違いが描かれているのが夏油傑の人柄が現れているとされています。

夏油傑の能力に関しては夏油傑自身が使ったものと偽夏油が使ったシーンがあり、その事によって判明した点もある一方で、さらなる疑問も生まれています。夏油傑は自身の術式をどこまで把握していたのか、偽夏油が身体を乗っ取った後に術式がさらに成長する例はあるのか、偽夏油はいつ呪霊操術についての知識を得て、いつ呪霊を増やしていったのかが気になるという声も多くなっています。

夏油傑自身は既に死亡していますが領域展開も含めて偽夏油がいつか呪霊操術の新たな使い方をする事も考えられており、疑問になっている部分の解決を望む声も多くなっています。

偽夏油については一体どこまでが計画の内なのかが気になるという声も多くなっています。描かれているシーンの中だけでも仮にも特級の実力を持つ呪霊操術の使い手である夏油傑が死亡しなければ偽夏油の計画は進まないものが多く、百鬼夜行以前の関与こそ確認出来ませんが、実は何らかの形で夏油傑が死亡するように仕向けていたのではないかとする考察も見られます。

夏油傑が呪詛師になるという闇落ちをした事自体は夏油傑の元々持っていた思想による所が大きいとはいえ、禪院甚爾の介入などは偽夏油の思惑が働いた結果なのではないかという考察も見られます。いつ死ぬか分からず死んだのを利用しただけとするにはあまりにも都合が良すぎるとも言われ、夏油傑を殺す為に夏油傑を闇落ちさせて五条悟に殺させたのではないかともされています。

夏油傑は敵キャラの中でも特に人気が高いキャラクターであり、他のキャラクターとの関係性からも死んだキャラクターの中でも特にいつか復活を望まれる声も非常に多いです。そんな声に応えるように呪術廻戦作中でも夏油傑が復活する伏線になるのではないかとされる描写がいくつか存在しており、復活して五条悟と共闘する姿なども見てみたいとする声も見られます。

夏油傑は呪術廻戦の前日譚「東京都立呪術高等専門学校」の最終盤で死んだキャラクターでありながら呪術廻戦本編でもその活躍が描かれているキャラクターです。本編ではいつかは不明ながら身体を乗っ取られ偽夏油として活動していますが、呪霊操術などは健在であり、要所でその能力を発揮しています。

敵キャラクターながらもその行動理念は描かれているシーンだけで見てもしっかりとしたものがあり、一定の共感が出来るキャラクターとして人気も高く、また呪術廻戦作中でも復活の兆しが見られるキャラクターになっています。今後も呪術廻戦の物語のキーになるキャラクターなのでまだ呪術廻戦を視聴していない人は夏油傑の活躍に注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？