【呪術廻戦】家入硝子が内通者説の真相は？夏油はなぜ虎杖の生存を知っていた？

芥見下々による漫画作品「呪術廻戦」。この記事の本題である家入硝子の話題に入る前に呪術廻戦の作品情報を解説していきます。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

芥見下々による日本の漫画作品「呪術廻戦」。「週刊少年ジャンプ」2018年14号に掲載され現在も連載中の人気作品です。人間のネガティブな感情から生まれた呪霊のお祓いをする呪術師の戦いが描かれています。2017年に「ジャンプGIGA」で連載された同じ著者の「東京都立呪術高等専門学校」がベースとなっており、登場人物や世界観などはそのまま引き継がれています。

漫画・呪術廻戦の単行本は2018年7月に刊行され、2021年10月までに既刊17巻（本編16巻と番外編）累計発行部数は5500万部を突破しています。読者からの絶大な支持により「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」で第1位になった他、「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2019」では大賞に輝いています。

また、その他のメディア展開としては、小説・テレビアニメ・ゲームが制作されました。小説では、 2019年5月に「呪術廻戦 逝く夏と還る秋」が、 翌年1月には「呪術廻戦 夜明けのいばら道」が発売されています。また、テレビアニメは、 「呪術廻戦」製作委員会により制作され、2020年10月3日から2021年3月27日まで全24話が毎日放送およびTBS系列にて放送されました。

学校で偶然特級呪物の宿儺の指を拾った主人公の高校1年生の虎杖悠仁。ところが、その指はオカルト研究会の先輩にわたってしまい、かろうじて呪力を封印していた護符を剥してしまいます。呪いに引き込まれそうになった先兵を助けるため、虎杖は宿儺の指を飲み込んで「宿儺の器」となります。しかし、これが苦難の始まりでした。呪術師の討伐対象になった虎杖は、最強の呪術師・五条悟による救済策・究極の選択を迫られます。

ここからは、いよいよ本題の家入硝子の話題に移っていきます。まず最初に彼女のプロフィールを紹介します。

家入硝子は、呪術高専京都校に勤務する医師で11月17日生まれの28歳。ちなみに好きなものはお酒で嫌いなものは甘いものだと言います。この嗜好性から庵歌姫とは仲良しになりました。かつては呪術高専の学生で五条と夏油とは同級生でした。ちなみに家入硝子は、彼らの事を「クズども」と評しています。高専学生の頃はショートカットでしたが、現在はロングヘアの黒髪が特徴となっています。

目の下には大きな隈が出来ています。詳しくは後述しますが、この隈ができた理由には呪術廻戦の中でも数少ない反転術式の能力者であることが関係しています。瞬く間に傷を治癒させるこの能力、使い手が少ないことから、搬送されてくるケガ人の治療で忙しく疲れが溜まっているのです。また、渋谷事変では、担任教師の護衛のもとに負傷者の傷の回復にあたっていました。

また、呪術高専卒業後に医師免許を取得した家入硝子。西東京市の少年院で起きた特級呪霊の呪胎出現事件で死亡した虎杖の体を解剖します。彼女の興味は、かつて虎杖が猛毒を持つ宿儺の指を食しても死ななかった理由でした。しかし理由が解明される前に虎杖が蘇生すると、思わず「少し残念」と口にするなど周囲の人に奇異な印象を与えています。

呪術廻戦第33話で五条悟が内通者の存在に言及しました。するとネット上では、裏切り者の内通者の話題で持ちきりとなりました。この記事では、家入硝子が内通者と言われる理由をネタバレありで考察していきます。

呪術廻戦の中でも貴重な存在のヒーラー（治療者）。その1人である家入硝子ですが、彼女には、いくつかの不審な行動から裏切者の内通者ではないか？という疑惑があります。そこでこれから、家入硝子が内通者となり裏切りをしていると憶測を呼ぶ理由について考察していきます。

家入硝子の裏切り者説・内通者説が囁かれるようになったのは、ネタバレになりますが虎杖が宿儺に殺害された後復活を遂げたことをその場にいなかった夏油傑が知っていたからです。夏油がその事実を知っていた理由に皆の注目が集まります。虎杖復活を目撃していたのは、五条悟の他には家入硝子、伊地知潔高の2人だけです。そこで、家入硝子が実は内通者で情報をリークしたのではないかという疑念が生じました。

ネタバレしますと、家入硝子と夏油傑、五条悟は呪術高専で学んだ同級生です。夏油が家入硝子と結託して情報を得ていたとしても不思議ではありません。それが家入硝子内通者説や裏切り者説が生まれた理由のひとつになっているのではないでしょうか。

夏油とつながっていた家入硝子ですが、それだけで裏切り者の内通者だと決めつけるのは少々乱暴でしょう。そこで次に、渋谷事変での彼女の不審な行動に着目して家入の裏切り・内通者説の考察をしていきます。

そもそも家入硝子は、重大な戦闘シーンになるとどこかに雲隠れでもしたかのよう姿を消してしまいます。甚大な被害をもたらした渋谷事変では、呪骸もいるから私ひとりでも大丈夫というようなことを言っています。夜蛾学長の監視の目を逃れようとしたのでは？と勘ぐられても仕方ない発言と言えるでしょう。

家入硝子のように瞬時にケガ人を回復させられる能力者は、敵にとっては邪魔な存在のはずです。最初に敵の標的になって始末されてもおかしくありません。だからこそ夜蛾学長は家入硝子を護衛しているわけです。それを拒否して自分は大丈夫だと断言できる理由はどこにあるのでしょうか？まるで自分は決して襲われることがないという確信があるようにも映ります。家入硝子が裏切り者の内通者だという疑問が生じる理由の一つです。　

家入硝子の裏切りや内通者説の考察、最後は先ほども触れましたが、家入硝子は大事なところでいつも姿をくらまして現れないと言う事実です。彼女には治療という重大任務があるので、それを口実にすれば疑われないと踏んでいるのかも知れません。ケガの治療という口実を積極的に使い隠れ蓑にすることも可能です。これほどスパイとか内通者として活動しやすいポジションも珍しいのではないでしょうか？

これまでに呪術廻戦で内通者であることが判明した人物に、究極メカ丸こと与幸吉がいます。ネタバレしますと、与は偽夏油たちの内通者をしていました。彼もまた家入硝子のように表舞台には出ずに傀儡のメカ丸の遠隔操作を主な業務としていました。内通者として活動するには好都合な位置にいたのです。

呪術廻戦ではかねてより夜蛾学長に内通者疑惑が掛けられていました。ところが、147話で夜蛾学長は、呪術高専京都校の学長・楽巌寺に殺害されてしまいます。そこで、次に内通者疑惑がかけられたのが、数少ない反転術式の能力者・家入硝子でした。

基本的に戦闘現場には出動しない家入硝子でしたが、渋谷事変では現地入りしてケガの治療に当たっています。普段は表舞台には立たない家入硝子ですが、多くの術師たちが集結した渋谷事変であれば怪しまれないと考えたのでしょうか？

家入硝子が治療行為を行う治療所には、彼女の身の安全を守るため夜蛾学長がボディーガードとして詰めていました。身を守ると言いつつ、あるいは家入硝子の行動を監視していたのかも知れません。ここからは、そんな家入硝子と夏油や羂索の関係をネタバレ考察していきます。

最初は学生時代の夏油と家入硝子の関係についてのネタバレからです。呪術廻戦の78話では、呪術高専の学生だった家入硝子と夏油のエピソードが描かれています。高専が休みの日に、喫煙所でタバコを吸っている家入のところに、偶然を装って油がやってきます。自分はタバコを吸わない夏油が、ライターを差し出して家入のタバコに火を付けてあげます。家入のプライベートをよく知る人物の行為でしょう。

こうしたことからネタバレしますと、学生時代家入と夏油は恋人同士だったのではないかと考えられるのです。78話のメインテーマは五条と夏油の別れですが、実は夏油と家入の別れも描かれていました。それから十数年の時を経て、彼ら2人の親密な関係を感じさせるシーンが現れます。それは、渋谷事変でのことでした。

2017年12月24日の新宿・京都百鬼夜行で乙骨との闘いで敗れ瀕死の重傷を負い、五条に止めを刺され死亡した夏油。通常であれば任務中の死亡者は高専の医師である家入硝子が検死をするのですが、五条がそれを阻みました。どうして五条は夏油の遺体を家入に検死させなかったのでしょうか？それは五条が恋人同士である2人の関係を知っていて、感情移入により調査に支障をきたすことを避けたかったためと考えられます。

呪術廻戦の家入硝子に絡むネタバレ考察、続いては呪術廻戦における黒幕の呪詛師・羂索の登場です。百鬼夜行で夏油の体を乗っ取った羂索。ネタバレしますと、記憶も受け継いでいた羂索は、夏油と家入の関係を知っていたと考えられます。別れてからも、家入の夏油への思いは薄れるどころか増していくばかり。ネタバレしますと、羂索は家入の元を訪れ協力すれば夏油の体を渡すと「縛り」を結んでいます。

この協力が裏切り者の内通者として働くことを意味するのは明らかでしょう。夏油の遺体を取り戻したい双子のミミナミ（枷場美々子・菜々子）が夏油を返すよう迫りますが、羂索は返してほしければ縛りを結ぶよう言い相手にしませんでした。ネタバレしますと、この時羂索の頭には家入硝子と結んだ縛りがあったものと考えられます。

1000年以上生き長らえている黒幕の呪術師・羂索の狙いは、日本の呪術界の基礎を築いた天元と人類の同化です。その恐ろしい計画に、恋人の体を取り戻したいと言う個人的な感情から加担してしまう家入硝子。呪術廻戦0巻「東京都立呪術高等専門学校」で五条が語っていた「愛より歪んだ呪いはない」を体現したと言えるのではないでしょうか？

裏切り者の内通者としての家入硝子をみてきましたが、ここからは彼女の強さや能力を解説していきます。最初は家入と言えばこれという、家入の代名詞ともいえる反転術式です。

反転術式とは、負（マイナス）のエネルギーである呪力を二つ掛け合わせることにより正（プラス）のエネルギー生み出す呪力能力のことを指します。負のエネルギーだけでは、肉体を強化することはできても傷ついた体を再生することはできません。そこで、マイナスとマイナスをかけてプラス（正）のエネルギーを生成し、傷の治療に活用するのです。

この反転術式の能力を持つ呪術師は、呪術廻戦の中でもごく少数で貴重な存在です。しかも大抵は、自分を治すことはできても他人の治癒はできません。家入硝子のように他人の体の再生ができる呪術師は、さらに少数になり極めて稀にしかいない存在となります。現時点で他人の治療が可能な反転術式を行えるのは、家入以外では宿儺と乙骨憂太だけです。

裏切り者とか内通者との噂が絶えない家入硝子の強さや能力を解説していますが、彼女は領域展開を使用できるのでしょうか？数ある術式の中でも最終段階に達した究極の戦闘技術・領域展開は、反転術式以上に使いこなせる呪術師は限られてきます。

まず領域展開とは何なのかを解説してみましょう。領域展開は呪術廻戦に現れる戦闘技術です。ある空間の外と内を隔絶する結界を創り、他人をその中に引きずり込む呪術となります。あくまで結界に敵を閉じ込めることを目的としています。そして、領域展開を発動すると周囲の空間はすべて呪術者の支配下に置かれ思いのままになります。

領域展開におけるメリットを紹介します。大きくは次の2つです。まず、領域内であれば、術者は自身の能力を最大限発揮することが可能となります。空間には術者の行動を遮るものはなく、術者にとって最適な環境に変化します。繰り出す術式はスピードアップしより強力になります。つまり、発動環境の最適化により術者のステータスがランクアップするのです。

もう1つのメリットは、領域内であれば、術者が発動した術式は100発100中になるということです。領域内で発動する時点で、既に術式の攻撃は当たっていることになっています。ただし、あくまで術式を当てるだけなので、敵は呪力により防御することが可能です。

一方、領域展開におけるデメリットは、膨大な量の呪力を消費することです。1度展開させると呪力の回復には長い時間を要するため、短時間で何度も領域展開を使うことはできません。領域展開の発動には、術式自体にも大きな負荷がかかり領域解除後には呪術が焼き切られた状態に陥ります。領域解除後すぐに術式を発動することは困難になります。

極めて強力な戦闘技術である領域展開ですが、最後にその対策について解説します。領域展開への対策として最も有効なのは、対抗する別の領域を展開することに尽きるようです。2つ以上の領域が展開されているときには、より洗練されている術がその空間を支配できます。また、五条家などの御三家には、呪力の膜で覆って身を守る落花の情という領域対策があります。

領域展開の解説が一通り終わったところで、家入硝子が使用できるかという件ですが、ネタバレしますと家入硝子が作中で領域展開を使用している描写はありません。彼女は複雑な術式の発動ができるようですから、使用可能かもしれません。この件については、呪術廻戦の今後の展開に期待しましょう。

アニメ「呪術廻戦」で家入硝子の声を演じたのはアニメ声優の遠藤綾です。以下に遠藤綾のプロフィールと声優になった経緯を紹介します。

• 名前：遠藤綾（えんどう・あや）
• 性別：女性
• 出身地：山形県
• 生年月日：1980年2月17日
• 年齢：41歳（2021年10月現在）
• 身長：160cm
• 職業：声優
• 事務所：オフィスPAC

高校卒業後、声優をめざして養成所パフォーミング・アート・センターに入学した遠藤綾。声優デビューは2002年女テレビアニメ「魔王ダンテ」でした。2005年には「おくさまは女子高生」の堀口かすみ役でテレビアニメ初のレギュラー出演を果たします。その後は、2007年に『らき☆すた』の高良みゆき役や翌年の『マクロスF』のシェリル・ノーム役などでアニメ声優としてのキャリアを積んでい行きました。

また、テレビアニメ主題歌の歌唱にも挑戦し、「らき☆すた」のOP「もってけ!セーラーふく」では第12回アニメーション神戸で主題歌賞を受賞したほか、第2回声優アワードで歌唱賞を受賞しました。声優アワードでは2009年には助演女優賞を受賞しています。

アニメ「呪術廻戦」で家入硝子を演じた声優の遠藤綾。次に、テレビアニメを中心に彼女の代表的な出演作品を紹介します。

• おくさまは女子高生（堀口かすみ）
• らき☆すた（高良みゆき）
• マクロスF（シェリル・ノーム）
• とある魔術の禁書目録（オルソラ＝アクィナス）
• 機動戦士ガンダムAGE（エミリー・アモンドほか）
• 坂道のアポロン（深堀百合香）
• 妖怪ウォッチ（フミちゃんほか）
• おそ松さん（弱井トト子）
• ガイコツ書店員 本田さん（コオモテ）
• ディズニーアニメ各作品（ミニーマウス）

ここまで呪術廻戦の家入硝子特集をお届けしてきましたが、最後に家入硝子に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する呪術廻戦の家入硝子に関する感想・評価は、五条に同情するツイートからです。なぜ同情するかというと、家入硝子が裏切り者の内通者であれば、五条の同級生は皆、最後は五条の味方ではなかったことになるからです。五条ファンの方なのでしょうか？辛すぎると胸の内を明かしていました。

続いて紹介する呪術廻戦の家入硝子に関する感想・評価は、家入硝子内通者説に疑問を投げかけるツイートからです。しかし、この記事でも指摘した渋谷事変で敵が真っ先にヒーラーである家入を潰しにいかなかったところが引っかかると、家入硝子内通者説を否定しきれない事実も付け加えていました。

最後に紹介する呪術廻戦の家入硝子に関する感想・評価は、家入硝子に関する妄想ツイートからです。家入硝子が裏切り者と仮定した上で、実はそれも皆のために情報収集をしていただけで、バレて殺されてしまうという展開。五条のオチまで用意されています。想像力を逞しく働かせるのも楽しいかも知れません。

ここまで、呪術廻戦の家入硝子に焦点を当て、彼女の裏切り説・内通者説が囁かれる理由をネタバレ解説、さらには夏油や羂索との関係や家入の強さ・能力についても考察してきました。いかがでしたでしょうか？

家入硝子が内通者であるとされる理由は、ネタバレになりますが大きく分けて3つあります。家入硝子含めて3人しか知らないはずの虎杖が生存していることを夏油が知っていたこと、渋谷事変で夜蛾学長の監視を逃れようとしていた節があること、そして肝心な時にはいつも姿を現さないなど裏でスパイ活動をしていた形跡があることが理由としてあげられます。

未だ疑惑の域を出ない家入硝子の内通者説ですが、完全に否定する材料も見当たりまん。呪術廻戦の今後の展開において伏線回収などがあるかも知れませんので、期待して待つことといたしましょう。