【東京卍リベンジャーズ】稀咲鉄太（きさき）はタイムリープ能力者？正体や目的は？

『東京卍リベンジャーズ』の稀咲鉄太(きさきてった)は登場人物の中でも特に謎の多いキャラクターであり、あらゆる事件の陰で糸を引いていた黒幕候補の一人でもありました。そして物語終盤では主人公のタケミチがタイムリープ能力を何度も使ったことで、ようやく稀咲が事件の陰で糸を引いていたことを突き止めることに成功します。

しかし、事件が解決してもその対策を取られて最悪の未来になってしまうため、タケミチは稀咲がタイムリープ能力者ではないかと疑問視するようになりました。そこで本文では稀咲の正体や目的を交えつつ、タイムリープ能力者なのかを考察していきます。それではまず『東京卍リベンジャーズ』の作品情報からご覧ください。

『東京卍リベンジャーズ』とはサスペンス漫画と不良漫画の要素が合わさった作風が特徴的な漫画家の和久井健による作品です。本作は2017年3月から週刊少年マガジンにて発表され、2021年12月時点で25巻が刊行されています。また2021年4月11日からは『東京リベンジャーズ』のタイトルでテレビアニメ1期が放送されており、同時期に舞台化・実写映画化がおこなわれました。

ここでは『東京卍リベンジャーズ』のあらすじを簡単に紹介していきます。フリーターとして底辺の生活を送っていると自覚していた26歳の花垣武道は、ある日バイト帰りに何者かによって電車のホームへと突き落とされてしまいました。

しかしなぜか12年前の2005年にタイムリープします。そこで、武道は翌日のニュース報道で知った、中学時代の恋人だった橘日向が犯罪組織「東京卍會」の抗争に巻き込まれて死亡するという運命を変えるために、タイムリープ能力者(タイムリーパー)として中学時代に名を馳せていた暴走族「東京卍會」で成り上がりを目指すことに。

• 名前：稀咲鉄太(きさきてった)
• 生年月日：1992年1月20日
• 身長体重：身長164cm、体重58㎏
• 所属：愛美愛主→東京卍會→天竺

『東京卍リベンジャーズ』に登場する稀咲鉄太は、あらゆる事件の陰で糸を引いていた黒幕です。現代・未来では東京卍會の総長代理を務めていました。過去では愛美愛主(メビウス)を幹部として新宿を取り仕切るチームにした後、あっさりとメビウスを切り捨てて東京卍會の参番隊隊長に移籍しています。最後は自分の意思に反して事件の黒幕として指摘されたことで東京卍會を追放されたため、横浜天竺の総参謀となっていました。

愛美愛主(メビウス)の幹部、東京卍會の参番隊隊長、天竺の総参謀といった稀咲の経歴を見るとかなりの実力を持っていることを窺い知ることができます。しかし、実際は強者を相手にすると過呼吸を引き起こすほど精神力が弱く、純粋な喧嘩の実力もタケミチに負けてしまう程度でした。

そんな彼があらゆる組織で上位者として君臨することができたのは、ひとえに頭脳明晰さを活かして緻密な計画を立てていたからです。その計画もタイムリーパーであるタケミチが能力を使っても阻止できないほど緻密なものでした。

稀咲鉄太の謎の1つとして挙がるのが「タイムリープ能力者(タイムリーパー)」に関する疑惑です。タイムリーパーであるタケミチは能力を使って何度も黒幕の計画を阻止しています。しかし結局、タイムリーパーだからこそ知りうる最悪の未来が変わることはありませんでした。それによってタケミチは『東京卍リベンジャーズ』15巻127話から黒幕(稀咲)はタイムリーパーなのではないか？と考えるようになります。

特にタケミチがタイムリープした過去の中でも大きな戦いである「血のハロウィン」と「関東事変」では裏で手を回している描写が多々あり、最終的にタケミチの計画を妨害しています。しかし、関東事変の最後でタケミチと稀咲が一騎打ちとなった際に稀咲が「オマエ、まだオレがタイムリーパーだと思ってんのか？」と否定したためタイムリーパーではないことが明らかとなりました。

稀咲鉄太の謎の1つとして挙がるのが「じゃあな…オレの『ヒーロー』」というセリフの意味です。まず、稀咲がタケミチをヒーローと表現するようになったのは、稀咲が幼少期の頃に「日本一の不良を目指す」と豪語していたタケミチのことを偶然目撃した時からでした。稀咲にとってのタケミチは憧れにも似た感情を抱く対象だったのです。さらに稀咲が想いを寄せていたヒナにとってのヒーローがタケミチだったということも関係しています。

一方、その頃の稀咲は周囲を明るくさせるムードメーカーのようなタケミチとは対照的に、勉強ができるものの根暗で友達がいなかったのです。その事実がヒナにとってのヒーローはタケミチだという考えを深めていく結果となります。だからこそ稀咲は唯一の取り柄である頭の良さを活かして緻密な計画を練ることによって、ヒーローのタケミチと対になるダークヒーローを目指したのかもしれません。

しかし、現代・未来のタケミチは思ったよりも腑抜けていました。おそらく、タケミチにヒーローと言いながら銃口を向けた時に涙を流していたのは、思っていた以上に腑抜けていたタケミチに幻滅したからではないでしょうか？

稀咲鉄太の謎の1つとして挙がるのが「オレは」の言葉の意味です。稀咲は『東京卍リベンジャーズ』187話で自身がタイムリーパーであることを否定しましたが、それでもタケミチがタイムリーパーであることを疑っていると「オレは…」と意味深な言葉を発していました。

結局そのタイミングで稀咲がトラックに轢かれたため、タイムリーパー説が不確かなまま物語が進んでいくこととなりますが、ネット上では「オレが…」に続く言葉として「トリガー」という意見が多数挙がっています。あるいは「タイムリーパーじゃない。頭脳と話術のみで戦ってきた」と続くのかもしれません。

幼少期からタケミチに対して憧れにも似た感情を抱くと同時にライバル視していた稀咲(きさき)。そんな彼がタイムリーパーではないという前提で考えを進めると、タイムリープ能力者(タイムリーパー)を使うことで有利に立てるタケミチの前に、知略だけで立ち塞がってきた彼は驚異的な頭脳を持っていると言えるでしょう。そこでここからは、稀咲の過去や正体・目的について見ていきます。

初めに考察するのは稀咲がヒナを好きになった理由です。本編開始時点では稀咲とヒナが接触するシーンが描かれていなかったため、まさか稀咲がヒナのことを好きだったという事実に驚い方は多いのではないでしょうか？実は稀咲とヒナは小学校の頃に面識があり、その時には既にヒナに対して想いを寄せています。そして二人は同じ塾の生徒であり、家が近所同士という関係でした。

また塾に通う稀咲は神童と呼ばれており、全国模試1位を取るほどの学力を持ってる一方でそんな稀咲のことをヒナは尊敬しており、笑顔でその学力を褒めていました。笑顔で学力を褒められる稀咲は意識していないフリをしていましたが、本当はヒナのことが好きであり、ヒナも神童として褒める自分のことが好きに決まっていると勘違いしていました。

ヒナに対して一方的な想いを寄せていた稀咲は、ある日突然ヒーローのような存在感を放つタケミチが現れたことで彼に嫉妬を抱くようになります。稀咲がタケミチと出会ったのは、ヒナが公園でネコをいじめている中学生を注意したことが発端で、ヒナがいじめられてしまうシーンでのことでした。そしてそこにヘアマントを身に着けたタケミチが現れていじめっ子に飛び膝蹴りをかまします。

結局タケミチは中学生との喧嘩に負けてしまったものの、ヒナにとって助けてくれたタケミチはまさにヒーローでした。一方、稀咲はヒナがいじめられ始めた時からずっと眺めていただけでした。そして最後に日本で一番の不良を目指すと語るタケミチ。その場にいた稀咲も当然その宣言を聞いていたため、彼もライバル視するタケミチに倣って日本一の不良を目指すこととなります。

稀咲は『東京リベンジャーズ』の物語序盤から中盤にかけてマイキーに執着する様子が描かれているのですが、なぜライバル視するタケミチではなくマイキーに執着することとなったのでしょうか？まず、稀咲がマイキーのことを知ったのは、彼が日本一の不良とは何か考えて調べた結果でした。東京卍會の総長であるマイキーこと佐野万次郎に辿り着いた稀咲は、彼と接触することを決意し、中学2年の8月に初めて会うことに成功します。

こうしてマイキーの日本のトップになれる器が稀咲にとって日本一の不良になるために必要な「媒体」であるという考えに至ります。マイキーが最愛のものを失っていく姿を見ると高揚する稀咲は、マイキーの心を利用することを主軸にして「1年でマイキーからの信用を獲得」「2年かけて傀儡にする」「3年かけて東京を制する」「4年かけて日本を牛耳る」といった見通しで計画を立てることで不良のトップになろうとしていました。

そして計10年にも及ぶ壮大な計画を得て日本一の不良になった暁には、晴れてヒナにプロポーズするというのがその計画目標となっています。そんな壮大な計画にはマイキーが率いる東京卍會は都合の良い組織であり、目的を果たすための効率が良かったのです。

日本一の不良になるために計10年もの歳月を費やした稀咲ですが、物語序盤では東京卍會を使ってヒナを殺害しています。では、なぜ10年もの歳月を費やすほど執着していたヒナを殺害してしまったのでしょうか？その理由に関係するのが、日本一の不良になった時にするヒナへのプロポーズです。実は、稀咲のヒナへのプロポーズは失敗に終わっています。

さらにタケミチがタイムリープ能力で過去と未来を繰り返すたびに失敗していました。そして壮大な計画と時間を費やしてまでこぎつけたプロポーズは断られたことによって、愛情から憎悪へと変わってしまいます。こうしてヒナに対して憎悪を抱くようになった稀咲は、タケミチにヒナを渡すくらいなら殺してやると腹いせに殺害することとなるのでした。

稀咲はヒナへのプロポーズを成功させるために計画を立て、黒幕としてあらゆる事件の陰で糸を引いていました。しかし最後は稀咲が黒幕だということがバレてしまい、全ての計画が頓挫してしまうこととなります。それによって焦燥する稀咲は大胆な行動をとりました。では、ここから稀咲が最後に錬った計画の黒幕として大胆な行動をとったゆえに死亡してしまったシーンをネタバレ紹介します。

聖夜決戦でタケミチたちを裏切った事実が明るみになったことで、東京卍會を追放されることとなった稀咲は横浜の天竺に加入した後に総参謀へ就任しています。天竺の総長である黒川イザナは、マイキーの兄・佐野真一郎が愛したものにしか興味がない人物でした。

そして真一郎が死亡したことによって心が空っぽになってしまったイザナは、稀咲の悪意で心が満たされていくこととなります。さらに稀咲はイザナを利用して天竺と東京卍會の抗争「関東事変」を引き起こします。関東事変で対峙した天竺と東京卍會の戦いは熾烈な争いとなりますが、次第にマイキーが不在の東京卍會が押されていきます。

ところが悲惨な未来が起きることを知っているタケミチが死を覚悟して立ち向かったため、他のメンバーもそれに触発され必死の抵抗を見せました。そして遂にマイキーが現場に現れてマイキーVSマイキーの総長対決へともつれ込みます。しかしその後、稀咲が計画が破綻した焦りが原因で鶴蝶に向けて銃弾を撃ち込むこととなりますが、イザナがそれを庇って銃殺されたことで幕を引きました。

稀咲はバイクに乗った半間が手助けしたことで警察が来る前に逃亡します。そこでタケミチもドラケンの助けを借りて稀咲を追うことになりました。こうしてタケミチと稀咲の最終決戦となり、双方譲らない殴り合いが続くこととなります。しかし、結果は稀咲が持っていた銃をタケミチが奪い取って銃を突きつけたものの、そのタイミングでその場に現れたヒナとマイキーの動向に注意を向けた隙を突かれて稀咲に逃走してしまいました。

逃走した稀咲を追うタケミチ。最後は稀咲が横断歩道で立ち止まった瞬間にトラックが突っ込んできたことによって、稀咲が瀕死になるというあっけない結末となります。そして吹き飛ばされた稀咲は、腕が完全に曲がってはならない方向に曲がっている上に頭と顔から血を流していました。こうして稀咲は死にたくないと最後に言葉を残して死亡します。

稀咲鉄太(きさき)が目的を遂行するためにした行動の1つが、アッくんにタケミチを殺させる展開です。まず『東京卍リベンジャーズ』の序盤でタイムリープ能力者(タイムリーパー)となるきっかけを生んだ、タケミチが路線に突き落とされた事件ですが、この事件は実はアッくんによる犯行でした。

そしてタケミチはなぜアッくんが自分を突き落としたのか、その理由を直接アッくんに尋ねに行くと稀咲の指示によって犯行に及んだことが判明します。彼はあらゆる犯罪に手を染める稀咲のことを恐れるあまり、逆らうことはもちろん、東京卍會を辞めることさえもできなかったのです。

そしてアッくんはかつての親友を手にかけた罪悪感や恐怖による絶望から逃れるためにビルから飛び降りて自殺。ちょうどその時に稀咲がタケミチとアッくんのやり取りを陰で観察していたのですが、彼は顔色一つ変えず観察しており、アッくんが自殺しても動揺する素振りすら見せませんでした。

次に紹介する稀咲鉄太(きさき)が目的を遂行するためにした行動の1つが、アッくんを利用しヒナとタケミチを殺させる展開です。この展開は『東京卍リベンジャーズ』4巻にて、タケミチが8・3抗争で清水に刺されたドラケンを助け出した後の話でした。

タケミチはマイキーの心の支えになっているドラケンが死ななければ、東京卍會が悪の道に進むことはないだろうと考えて未来・現代にタイムリープ能力で戻ります。しかし、結局未来は変わらずヒナが死亡してしまいました。ヒナとデートしていたタケミチでしたが、少しだけヒナから離れた瞬間に車が激突してきたのです。そしてこの車を運転していたのがアッくんでした。

この未来におけるアッくんは東卍を辞めて美容師として活動していたため、稀咲と接触する機会はないはず。しかし実態は稀咲が結婚していたアッくんの家族を人質にとって指示を出していました。さらに5巻ではタケミチが助け出したドラケンも稀咲に嵌め、人を殺させた上で死刑囚に仕立て上げています。

次に紹介する稀咲鉄太(きさき)が目的を遂行するためにした行動の1つが、長内を操る展開です。またしても稀咲の犯行を防ぐことができなかったタケミチは、再びタイムリーパーとして過去に戻ります。そしてタケミチはメビウスの総長である長内から8・3抗争を引き起こした黒幕が、稀咲であることを聞き出すことに成功しました。

長内は稀咲の思惑など知らずに操られたことで、東京卍會の参番隊隊長であるパーちんの親友に暴行を加えた挙句、その彼女も長時間嬲り者にした上で意識不明の状態にしてしまいます。こうして激怒することとなったパーちんは、メビウスと東京卍會との抗争で長内を刺して逮捕されます。

稀咲の計画はパーちんを少年院に入れて東京卍會の参番隊隊長に空きを作ることで、「パーちんを助ける」という名目でマイキーに取り入った後、清正を唆した上でドラケンを殺させることによって東京卍會のNo.2として君臨するというものでした。しかしその計画はタケミチの奮闘によって阻止されてしまうのですが、結局稀咲が東京卍會の参番隊隊長として組織内部に食い込んでしまいます。

次に紹介する稀咲鉄太(きさき)が目的を遂行するためにした行動の1つが、血のハロウィンを起こした展開です。パーちんの無罪をちらつかせてマイキーに取り入ったことでパーちんの参番隊隊長に就いた稀咲は、隊長としての顔を取り繕う裏で、自分に付き従っている半間修二をバルハラの総長代理として動かして東京卍會と争わせる計画を企てていました。

稀咲の目的・目標はバルハラを傘下に降らせた上で半間を通じて操ること、稀咲自身が抗争での活躍によって重要ポジションに就くことの2つ。前者がバルハラが東京卍會に勝った場合、後者が東京卍會がバルハラに勝った場合を前提にした目的・目標でした。どちらに目的においても稀咲が東京卍會を乗っ取るための抗争計画だったのです。

ところが、計画を実行する前に東京卍會の壱番隊隊長の場地が稀咲の思惑に気付いてしまいます。そこで、稀咲は一虎を利用して場地を殺すことにしました。その目的は東京卍會の創設時から一緒に過ごしてきた大切な存在である場地が殺害されたことに悔いるそぶりを見せることで、自分が東京卍會の味方であることをアピールすると同時に活躍するというわけです。

次に紹介する稀咲鉄太(きさき)が目的を遂行するためにした行動の1つが、未来で千冬を殺す展開です。タケミチが殺害された場地の気持ちや想いを代弁したことでマイキーが正気を取り戻した一方、活躍する機会を奪われた稀咲は計画が頓挫してしまいました。

そしてタケミチはミッションを達成したと考えたため、タイムリープして現代・未来に戻ります。しかし戻った未来での稀咲は今まで通り東京卍會を乗っ取っており、さらに酷い仕打ちをタケミチに与えて追い打ちをかけます。

血のハロウィン後の未来におけるタケミチは東京卍會の幹部となっていたのですが、稀咲はタケミチら幹部陣を処分しようとするのです。そして稀咲に幹部メンバーが処分され続けたことで、遂にタケミチと千冬の出番となりました。その後、稀咲は場地のことを反省して謝るフリをしたと同時に従順になるように促しますが、千冬がそれに反発したため彼に銃弾を撃ち込んで殺害します。

次に紹介する稀咲鉄太(きさき)が目的を遂行するためにした行動の1つが、タケミチにアッくんとヒナを殺させる展開です。稀咲は東京卍會の幹部として活動するタケミチにアッくんとヒナを殺させていました。そんな完全にタケミチの心を折る真実と同時に稀咲がタケミチとヒナに執着していたことが明らかになるのですが、この辺りから稀咲が何を目的にして東京卍會を牛耳ろうとしていたのか？その片鱗が明らかになっていきます…

次に紹介する稀咲鉄太(きさき)が目的を遂行するためにした行動の1つが、聖夜決戦を起こした展開です。再びタイムリーパーとして過去に戻ったタケミチは、未来で凶悪化した原因を解決するために行動を起こしたのですが、彼の前に稀咲が現れて「協力しねぇか？」と共闘の話を持ち掛けてきました。

その話はタケミチにとって利点しかなかったため稀咲が何を目的にしているのか、はたまた黒幕と断定していいのかが分からなくなってしまいます。そこでタケミチは稀咲が黒幕であることを疑いつつも彼の話に乗ることにしました。しかし稀咲が当然のように裏切ったことで黒幕であることを決定付けます。

そして裏切ったタイミングは聖夜決戦前でのことでした。兄である柴太寿を殺害しようとする八戒を止めるために教会に向かったタケミチと千冬、そして稀咲。そして協会前に到着したタイミングで稀咲が敵を引き付けておくと言ってタケミチたちと別行動をとることになります。

しかしその言葉は全くの嘘で、これによってタケミチは太寿と真正面から戦うことになってしまいました。そんなタケミチたちに対して、稀咲は「面白れぇじゃん。だってなんにもできねぇんだぜ？」と言います。稀咲はタケミチたちに抗争を止められない無力感を味わせるために共闘計画を持ち掛けていたのです。

次に紹介する稀咲鉄太(きさき)が目的を遂行するためにした行動の1つが、エマを殴り殺した展開です。聖夜決戦では異変に気付いて駆け付けたマイキーが太寿を倒したことで、タケミチ立の粘り勝ちとなりました。一方、計画に失敗してその黒幕であったことがバレた稀咲は、マイキーから東京卍會からの除名を宣告されてしまいます。

タケミチにことごとく計画を阻止された挙句に目的を果たすために必要な東京卍會に接触すらできなくなった稀咲は窮地に立たされることとなりました。しかし、稀咲はそれでも諦めず横浜を拠点とする暴走族チームの天竺に加入し、マイキーを従えるために彼の大切なものを奪うための計画を企てます。そしてその犠牲となったのがマイキーの義妹であるエマでした。稀咲はバイクで助走した上でバットでエマを殴り殺すのです。

あらゆる事件で糸を引いていた黒幕、稀咲鉄太(きさき)を演じたアニメ声優は東京都八王子市出身の声優・俳優・歌手である森久保祥太郎です。彼は1974年2月25日生まれの声優で、現在は声優事務所「アドナインス」の代表取締役を務めています。

声優として活動する際のジャンルはアニメ、ゲーム、吹き替え。デビュー作は『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』です。また代表作には『メジャー』の茂野吾郎役、『NARUTO -ナルト- 疾風伝』の奈良シカマル役、『弱虫ペダル』の巻島裕介役などがあります。

• 1998年～：魔術士オーフェン(オーフェン 役)
• 2001年～：サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER(002 / ジェット・リンク 役)
• 2003年～：一騎当千(左慈、王双 役)
• 2006年～：おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ(イチロー 役)
• 2010年～：薄桜鬼(沖田総司 役)
• 2013年～：弱虫ペダル(巻島裕介 役)
• 2015年～：Classroom☆Crisis(瀬良カイト 役)
• 2016年～：タイムトラベル少女〜マリ・ワカと8人の科学者たち〜(マイケル・ファラデー 役)
• 2017年～：BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS(奈良シカマル 役)
• 2020年～：魔術士オーフェンはぐれ旅(オーフェン / キリランシェロ 役)

こちらでは稀咲鉄太(きさき)がタイムリープ能力者ではないか？と疑問視されています。やはりあらゆる事件の陰で糸を引いていた稀咲は、頭が良すぎるせいかタイムリープ能力を使っている可能性が浮上するようです。

こちらで東京卍リベンジャーズの稀咲鉄太(きさき)が頭良すぎて悔しいと言われています。感想の通り、稀咲は性格と行動が最悪ですが、それを全て補うほどの頭脳を持っているのでかなり印象深いキャラクターだと言えるのではないでしょうか？

こちらでは東京卍リベンジャーズの稀咲鉄太(きさき)の黒幕説について取り上げられています。最終的に黒幕が稀咲だったと明らかになりますが、彼の緻密な計画はなかなか尻尾を掴ませないためかなり黒幕説に関する議論が交わされたようです。

『東京卍リベンジャーズ』で描かれたあらゆる事件の黒幕である稀咲鉄太(きさき)が何を目的に黒幕として裏で糸を引いているのか、またタイムリープ能力者(タイムリーパー)なのか？といった疑問を元にネタバレ解説してきましたがいかがでしたか？

稀咲はあらゆる事件の陰で糸を引いていたものの、それを周囲に悟らせないほどの緻密な計画を立てていました。そして主人公のタケミチはタイムリーパーとして能力を何度も使うことでようやく黒幕が稀咲だと判明したため、タケミチは稀咲がタイムリーパーの可能性があると考えるようになっています。

最終的には稀咲がタイムリーパーではないと断言したためその疑惑が晴れましたが、やはり読者の中にはタケミチのように稀咲がタイムリーパーだと考えていた方はきっと多いのではないでしょうか？最後に稀咲が死亡したため彼の動向を追うことができなくなりましたが、まだタイムリーパーがいる可能性は残っている状態です。今後、登場するであろうタイムリーパーに注目しておきましょう。