【王様ランキング】シーナ王妃はボッジの母親！死亡シーン・死因や声優は？　

十日草輔による漫画作品「王様ランキング」。この記事では王様ランキングのシーナを特集していきますが、まずはその前に王様ランキングの作品情報からお届けします。最初に王様ランキングの作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

王様ランキングは、十日草輔（とおか・そうすけ）による漫画作品で、漫画投稿サイト「マンガハック」にて2017年5月に発表されました。以降現在まで更新が続けられています。

その後、王様ランキングは書籍化が行われ、KADOKAWAのビームコミックスより単行本が発行されています。書籍版単行本は2021年12月現在で既刊12巻、累計発行部数は150万部に達しています。また、紙の書籍版とは別に電子書籍化も行われ、BLIC出版のBLICより発行されています。

メディア展開としては、八田洋介監督によりテレビアニメが制作され、フジテレビほかで2021年10月15日より2022年3月24日までの予定で放送されています。（2クール全23話）。

ボッス王国の王太子として生を受けた主人公ボッジ。偉大な国王ボッスも母親も共に巨人出身でしたが、なぜかボッスの体は小さく剣も持てないほどの非力。さらに言葉が話せず耳も聞こえません。周囲の者はボッジを見るにつけ「国王の器ではないのでは？」と不安を隠せませんでした。ところが、ある日幸運が舞い込み、ボッジにも「カゲ」という心の友ができました。これをきっかけに、ボッジの人生は輝きを放ち始めます。

ここからは、この記事の主役であるシーナの話題に移ってきます。最初にシーナのプロフィールから紹介します。

シーナはボッス王国の最初の王妃で、国王ボッスと同じく巨人族の出身です。かつてシーナは、世界一強い女性戦士としてその名を馳せていました。その後、ボッス王国の国王ボッスのプロポーズを受けて結婚、王妃となりました。王太子ボッジの実の母親でもあります。

シーナは、世界一の女性戦士の名に恥じない勇ましく凛々しい性格をしていました。例えば、求婚してきたボッスに対して「なんだ、私と戦うのか？」と突っぱねます。ところが、ボッスが求婚の意思を伝えると、急に恥ずかしがり少女のように赤面する素直でかわいい一面も見せています。

2人はこの後お手合わせで対戦することになりますが、結果はボッスの勝利に終わります。負けたシーナはサバサバした感じで「うむ、強い」と一言唸ります。悔しさよりも尊敬を込めたまなざしでボッスを見つめ、すぐにボッスと打ち解けてしまいました。

巨人族の自分から生まれた小さなボッジに対して、母親のシーナは気にする様子もなく深い愛情を注いで育てました。ボッジが物心つく頃にはこの世を去っていたシーナですが、ボッジは優しく微笑みかけるシーナの顔を今でもよく覚えているようです。

また詳しくは後述しますが、自分の命を奪ったミランジョに対して「もう恨んではいない」と生と死の境の川辺で語りかけています。罪を憎んで人を憎まないシーナの寛大な心がうかがえるシーンです。

ここからは、シーナとボッスとの出会いや息子ボッジの謎について解説していきます。最初は国王ボッスとの出会いからです。

魔物を見事仕留めたシーナの前にボッスが現れます。「お前が世界一強い女だな」。あいさつもせずにこんなことを言うボッスに身構えるシーナ。「私と戦う気か？」。その問いに対するボッスの答えは意表を突くものでした。「ぜひ私と結婚して、子供を産んで欲しい」。

その後、シーナの意向で2人は対戦することになります。意気込むシーナでしたが、ボッスの相手ではなくあっさりと敗北を喫します。シーナはボッスの強さを認め結婚の申し込みを受け入れることにしました。

それでは、一体どのような理由からボッスはシーナに結婚を申し込んだのでしょうか？ボッスがシーナに結婚を申し込んだのは、『ぜひ私と結婚して、子供を産んで欲しい』の言葉通り、シーナに子供を産んでもらうためでした。

この件には、かつてボッスが魔人と交わした契約が絡んでいます。ボッスは、若い頃世界一強い男になるため武者修行の旅に出ます。その時訪れた魔王立国ホウマで、当時まだ幼かったミランジョの父親を誤って殺してしまいます。責任を感じたボッスはミランジョの世話をしながら旅をつづけました。やがて成長したミランジョは、ボッスの「世界一強い男になる」という夢を叶えるため魔神との契約を提案します。

魔神との契約には対価が付きものです。世界一の男になるという願いを叶える代償として魔人が提示したのは次の2つです。1つ目は「産まれてくる子の力を奪い、お前（ボッス）に与える」で、もう1つはボッスの寿命を魔人に捧げるというもの。1つ目の約束を履行するため、ボッスはシーナに結婚の申し込みをしたのです。

前項で解説したように、ボッスは魔人とある契約を結んでいました。それは、「（魔人が）産まれてくる子の力を奪い、お前（ボッス）に与える」というものでした。世界一強い男になりたいというボッスの望みは、産まれてくる子供の力を奪うことで叶えられたのです。

ボッスには、神をも倒すほどの力が授けられます。しかし、彼の子供ボッジは母親も巨人族なのに小さく非力で、さらに耳も聞こえない状態で産まれてきたのです。

ボッジを守って死亡した母親シーナ妃の代わりに王妃に就いたのがヒリングです。彼女は同時にボッジの継母になりました。気が強く感情的になることもあるヒリングですが、実は心優しい女性でボッジにも実子のダイダと分け隔てなく愛情を注いでいます。

また、ヒリングは元僧侶で治癒魔法の使い手でもあります。ボッジが腹違いの弟ダイダとの勝負で大ケガを負った時には、ボッジの身を案じ懸命になって治療に当たっていました。

ここからは、王様ランキングのシーナの死亡シーン・死因や謎の女性ミランジョとの関係について解説していきます。ボッス国王が不在となった時、狙ったかのように敵国からの襲撃が起こります。わが子ボッジをかばい盾になったシーナの全身に矢が突き刺さり、彼女は死亡しました。弓矢で射抜かれたのが死因となりました。

この襲撃が起きた時、ボッス王国の上空にはドラゴンに乗ったミランジョの姿がありました。ミランジョは小さな鏡を取り出し、丘の下に向かって光で合図を送ります。すると丘の下に控えていた、かつてボッス国王が倒した怪物の仲間たちが、シーナの死因となった矢を一斉に放ちました。シーナ妃死亡の裏で糸を引いていたのはミランジョだったのです。

シーナの死因となった矢はシーナの体を貫き、彼女が守っていたボッジの目の前に血が飛び散りました。シーナの死因は矢の貫通による出血多量かも知れません。一方、ミランジョも血を流して上空から落下してきます。彼女が起き上がると、そこにはかつてボッスが契約を結んだ魔人の姿がありました。ミランジョはこの時魔神と新たな契約を結び、不死の体になりました。

それでは、なぜミランジョはシーナを殺害し死亡させたのでしょうか？その理由を明らかにするには、ボッスと魔神との契約にまで遡らなければなりません。ボッスは魔人との契約で、世界一の力を得る代わりに寿命を差し出す約束をしました。約束通りボッスの寿命は魔人に奪われてしまいます。

ミランジョは、もう1人子供をもうけてその子を依り代として魔人に差し出す提案をします。ところが、巨人族の女性は1人しか子供を産めないことが判明。そこでミランジョは、シーナ王妃を暗殺し、ボッスに新たな妃を迎えさせようとしたのです。

実際に国王ボッスは息子ボッジを次の国王に指名すると死亡してしまいます。ミランジョは計画通りシーナを暗殺すると、ヒリングを妃に迎えさせ息子ダイダを産ませます。そして、ダイダの体を使ってボッス復活を実現させたのです。つまり、ミランジョがシーナ殺害を企て死亡させた理由は、ボッス復活のためにはシーナが邪魔になったからということになります。

ミランジョの策略で弓矢で射抜かれたことが死因となりこの世を去ったシーナですが、その後ミランジョと再会しています。黄泉（よみ）の国でシーナはミランジョの母親とともに暮らしていました。生と死の境界である三途の川に姿を現したシーナは、ミランジョに話しかけます。「お前のやったことは知っている」と切り出したシーナは、「罪を憎んで人を憎まず、もうお前を恨んでいないよ」とミランジョを許します。

その後、シーナは愛する息子ボッジの強さを誇らしげに語りました。幼い息子を残して逝かなければならなかったことを恨んでいるはずでしたが、ミランジョの過去を知って同情したのでしょうか？広い心でミランジョを受け入れました。ミランジョへの恨みよりも、我が子ボッジが多くの人の庇護のもとスクスクと成長していることが嬉しかったのかも知れません。

アニメ作品王様ランキングでボッス王国の王妃シーナを演じたアニメ声優を紹介します。シーナの声を担当したのは声優の本田貴子です。以下にプロフィールを記します。

• 名前：本田貴子（ほんだ・たかこ）
• 性別：女性
• 出生地：東京都
• 生年月日：1972年8月14日
• 年齢：49歳（2022年1月末現在）
• 身長：173cm
• 職業：声優
• 事務所：大沢事務所

幼い頃、テレビでクリント・イーストウッド主演の映画ダーティハリーを見ていた時のこと。主演のイーストウッドの声がアニメ・ルパン三世のルパンの声と同じ人が演じていると父親に教えられ、声優という仕事に興味を持ったと言います。

声優を目指すことになった本田は、勝田声優学院に通い声優としての演技の基礎を勉強しました。1998年テレビアニメ「どっきりドクター」の男子生徒役で声優デビューを飾ります。その後、テレビアニメをはじめOVA、ゲーム、洋画の吹き替えなど数多くの作品に声優として出演した本田貴子。大人の女性を演じることが多いのですが、少年少女や王様ランキングのシーナのように母親役もレパートリーの1つとなっています。

また、洋画吹き替えではミラ・ジョヴォヴィッチ、シャーリーズ・セロン、ヒラリー・スワンクらの声を担当しています。映画「モンスターハンター」の主演ミラ・ジョヴォヴィッチは、本田の吹き替えを絶賛。彼女の力強い演技が、自分のどの作品にもピッタリだと述べていました。ミラは自分の声が嫌いなのだそうで、できれば本田に代わりに英語でセリフを言ってほしいと冗談交じりに語っていました。

最後に本田貴子の数多い出演作品の中から、アニメと洋画吹き替えの主な作品・演じたキャラを紹介します。

• とっとこハム太郎（のっぽくん他）
• アイアンマン（田中千佳）
• 地獄少女（骨女）
• 花咲くいろは（松前皐月ほか）
• ウォッチドッグス（ニッキー・ピアース）
• 劇場版・空の境界（蒼崎橙子）
• ましろのおと（澤村梅子）
• 僕のヒーローアカデミア（気月置歳、キュリオス）
• ぐんまちゃん（ナレーションとノラ役）
• 【洋画吹き替え】オーシャンズ8（デビー・オーシャン）

ここまで王様ランキングのシーナ特集をお届けしてきましたが、最後にシーナに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する王様ランキングのシーナに関する感想・評価は、現王妃ヒリング人気の陰に隠れている前王妃シーナが好きというツイートからです。自分を殺したミランジョを恨むどころか、逆にミランジョの行く末を案じる器量の大きさに惹かれたそうです。

続いて紹介する王様ランキングのシーナに関する感想・評価も、シーナが好きと言うツイートからです。過去にひどい目に遭ったことでサイコパスとなったミランジョとは違い、決して犯罪には手を染めない強いキャラとしてシーナを見ているようでした。

最後に紹介する王様ランキングのシーナに関する感想・評価は、シーナ王妃が生まれたばかりにボッジに取った行動に涙ぐんだ方のツイートからです。そのシーンを見て、いろんな感情があふれ出てしまったそうです。

ここまで、王様ランキングに登場するボッジの母親で王妃のシーナを特集し、彼女のプロフィールからボッス国王との出会い、そして死亡シーン・死因まで、アニメ声優の情報も交えてお届けしてきました。いかがでしたでしょうか？

シーナは巨人族出身の女性で、ボッス国王の妃となり王太子ボッジを産み育てました。ボッス国王をして「世界一強い女性戦士」と言わしめたほど強い女性でしたが、反面愛情深く優しい女性でもありました。ミランジョの策謀で弓矢の貫通による出血が死因となり命を落とすシーナですが、そんなミランジョをも許してしまう寛大さも持っています。

小さくて非力なボッジに愛情をたっぷり注ぎ、優れた統治者となることを期待して亡くなっていったシーナ。そんなシーナ妃の強さと優しさは、息子ボッジにも脈々と受け継がれているのではないでしょうか？