【転スラ】リムルのスキル「大賢者」がかわいい！正体や進化後の能力もネタバレ

転スラのキャラクターの中でもかわいいと人気を集めているのが大賢者です。今回はそんなかわいいと言われる大賢者についてまとめて紹介していきます。

大賢者が登場する転スラは2013年から小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載された異世界転生系のいわゆるなろう系諸説です。異世界転生作品の中でも主人公が魔物に転生してしまう「魔物転生系」と呼ばれる作品で、高い人気を獲得している作品です。多数の作品から影響を受けている事を公表している作品でもあり、TPRGやゲームなど小説とは違う他ジャンルからも影響を受けている作品になっています。

2014年にはCGノベルズから書籍化も行われるなど商業展開も行われるようになり、2015年には月刊少年シリウスにて漫画化、スピンオフ漫画「転生したらスライムだった件 魔物の国の歩き方」「転スラ日記 転生したらスライムだった件」「転生しても社畜だった件」「転ちゅら! 転生したらスライムだった件」などの展開、2018年にはアニメ化も行われるなどメディアミックス展開も積極的に行われています。

主人公の三上悟は会社の後輩に結婚相手を紹介され一緒に食事と話している中、通り魔に襲われそうになった後輩をかばって刺されてしまいます。刺されどころが悪くほぼ即死だった三上悟は異世界に転生、謎の洞窟にてスライムになってしまいます。そんな主人公が転生する中で様々な思いを描く中で転生者はスキルを得られるという世界のルールに基づき得たユニークスキルの1つが今回紹介する大賢者です。

大賢者とは転生してスライムになった主人公、リムルが異世界転生の際に獲得したユニークスキルの1つです。本来転スラのスキルは喋る事はありませんがその能力の特性上、リムルと会話をする必要性がある事からリムルが獲得すると同時に自己改造を行い、転スラ世界におけるスキルの獲得などを知らせる「世界の言葉」のシステムを流用する事で喋る事が出来るスキルとして自己進化したスキルになっています。

リムルがこのユニークスキルを獲得したのは死ぬ間際に「30歳まで同定だったら魔法使いになれる」という俗説を思い出しまもなく40歳目前ながらも童貞だった事から「大賢者も夢じゃない」と考えた事から獲得に至っています。余談ですが、転スラ作中ではリムルなどは「だいけんじゃ」と日本語風の読み方をしていますが、「エイチアルモノ」という読み方をされる場合もあります。

大賢者は基本的にはリムルのスキルなのでリムルとしか会話をする事が出来ません。脳内にAIがあるようなものでリムルが疑問に感じた事に答えたり、リムルの変わりに解析などを担当する事が出来ます。リムルの脳内でしか活動出来ない代わりにその能力は多岐に渡り、リムルが異世界転生しても順応出来たのは大賢者の助けがあってこそであるという部分もあります。

基本的にはリムルの疑問などに最適な答えを返す事が出来る大賢者ですが、必ずしも最適解を導き出せるわけではなく失敗する場合もあります。特に相手のスキル成長やスキルの獲得までは計算に考慮していない場合が多くなっています。あくまでも大賢者もスキルであり、世界を全て制しているわけではないという事がわかる形になっています。

そんな大賢者がかわいいと言われるのはリムルとのやりとりや独特なセリフ回しが大きく影響しています。リムルも予想したようにiPhoneのsiriやアレクサのような機械的な喋り方をする大賢者ですが、どこか感情があるかのようなリムルとのやりとりがかわいいと言われる要因になっています。

特に大賢者が進化していく頃には長年の相棒といった関係性にもなっておりその様子などはそのやりとりの様子に磨きがかかっているという声も多くなっており、長年連れ添った夫婦のような関係になっているとされています。

かわいいと言われる大賢者のセリフですが、そのセリフの初めには必ずつける言葉があり、それがまた大賢者のセリフの魅力になっています。セリフの法則の正体は「告」が報告、「是」が肯定、「了」が了解、「否」が否定の4種類が主で、最初の一言でリムルに対して回答した後に続くセリフで補足をするようなセリフまわしが多くなっています。このセリフの法則がまたかわいいと言われる要因になっています。

基本的になんでも答える事が出来る大賢者ですが、唯一存在を認識出来るリムルが気にしていなかったという事もあって長らくその正体は不明であくまでもスキルの1つという扱いでした。しかし転スラの物語が進む中でその正体が転スラの舞台になっている異世界を作ったヴェルダナーヴァのスキルの欠片がその正体である事が明らかになっています。

元々大賢者の正体はヴェルダナーヴァの所持していたスキル「虚空崩壊」の一部でした。このスキルをヴェルダナーヴァは世界を創造する際に失ってしまいます。その結果スキルが分かれてその1つが大賢者となったとされているのです。余談ですが、大賢者はリムルの進化に合わせて進化していき、最終的に「虚数崩壊」を内蔵していた「虚空之神（アザトース）」すらも内包するに至っています。

大賢者は最初の時点でいくつかの能力を保有していましたが、その中の能力の1つが「森羅万象」と呼ばれる能力です。森羅万象の正体は「世界の隠蔽されていない事象の全てを網羅する」というもので、リムルが異世界転生の時点では知る良しもない異世界転生の知識を提供する事が出来るのです。

原作の時点で不可思議であるとされていたのが大賢者の自我についてです。上記でも紹介したように大賢者は基本的に「聞いたら答える」siriやアレクサのようなAIに近い存在ですが、時折自我があるかのような言動をする事があるのです。

森羅万象などの能力を持ち全てを知っているとも言える大賢者に対し、リムルは元は人間なので忘れる事もあります。リムルが炎耐性を持つのを忘れて炎の攻撃に対して焦った様子を見せた際にはどこか呆れるような様子を見せたのです。これらの行動から大賢者にも自我、感情があるのではないかとずっとファンの間では考えられており、転スラ作中でリムルからツッコまれるような場面も見られます。

リムルの疑問に対して大賢者の応答が早い事を支えている大賢者の能力が「思考加速」です。この能力は通常の1000倍の知覚速度を上昇させる事が出来ます。この能力を用いて大賢者は普段のリムルをサポートする他、最初の2年の間、リムルが内包していたヴェルドラの無限牢獄の解析も並行して行うなどしているのです。

その速度は大賢者が進化する度により早く知覚速度を上げる事が出来るようになっており、最終的には光速の速さまで加速させる事が出来るようになっています。

また大賢者を大賢者足らしめている能力が「解析鑑定」と「並列演算」の能力です。「解析鑑定」は対象を解析・鑑定する事が出来る能力で、「並列演算」はリムルの思考とは別に対象を演算する事が出来る能力になっています。これらの能力と上記でも紹介した「森羅万象」の能力を組み合わせる事で大賢者はリムルに応答しているのです。

これらの処理速度は「思考加速」で早めているので基本リムルの疑問に対して即座に対応出来る要因になっています。

またリムルの許可が必要という条件付きではあるものの、リムルの肉体を操り大賢者が戦闘を行う「自動戦闘状態（オートバトルモード）」という能力も持っています。基本的には優位に戦いを進める事が出来ますが、相手がバトル中に新たなスキルを獲得するといった不測の事態には対応出来ない場合が多く、あまり使われる機会の少ない能力です。

結果的にリムルを支えるサポートに回った方が大賢者は力を発揮出来ると考えられる要因になっており、以降の大賢者のイメージを決定づける要素にもなっています。

転スラの舞台となっている世界にはスキルの他にも様々な魔法が存在していますが、主人公であるリムルが魔法を詠唱するシーンというのは基本的には見られません。これは大賢者の最後の能力である「詠唱破棄」を常時行っている為です。これによりリムルは魔法戦闘において基本的に相手より有利に立つ事が出来ます。

転スラの世界ではキャラクターの成長に合わせてスキルが進化する事がありますが、ユニークスキルだった大賢者が進化のが智慧之王（ラファエル）です。智慧之王（ラファエル）は天使系究極能力（アルティメットスキル）に分類され、サポートに特化した能力を持っています。大賢者時代に持っていた能力に加えて「統合分離」「能力改変」という能力を新たに内包する存在になっています。

大賢者が智慧之王（ラファエル）に進化したのはリムルが覚醒魔王として目覚めた際で、リムルが取り込んでいた「変質者」と融合する形で進化する事が出来ました。尚この進化によって元々持っていた能力の1つ「思考加速」が1000倍から100万倍まで進化しており、これが結果的にヴェルドラの解放を早める要因にもなっています。

また大賢者の時点では存在が不可思議だった感情や自我に関しては感情は明らかに獲得している一方で、自我に関しては智慧之王（ラファエル）本人は否定する事になっています。また喋り方も流暢になったものの、智慧之王（ラファエル）自身は否定しています。また元々声だけでもかわいいと言われていた見た目はどこかリムルを模した形で描かれる事が多くなっています。

しかしリムルが魔王化に際して眠る中で、智慧之王（ラファエル）がリムルの配下を蘇生するなどと言った行動を見せており、少なくとも大賢者の頃よりもリムルの意志に縛られる事なく行動出来るようになっています。

シエルは大賢者が智慧之王（ラファエル）へと進化してからさらに物語が進んで以降に登場した存在です。リムルがヴェルドラとヴェルグリンドといった2種の竜種と戦う事になった際に、転スラの世界において重要な意味を持つ「名付け」を行った事で誕生した存在で、智慧之王（ラファエル）から自我を持つ知性体が分離した存在と言えます。シエル自身はここで初めて自我を獲得したと主張しています。

このシエルはリムルが「教える」から名付けた名前で世界の理的にはその正体は自我を持つスキル「神智核/マキス」です。智慧之王（ラファエル）時代からさらに能力を獲得しており、「思考加速」が光速で出来るようになった他、様々なスキルを統合した結果「未来攻撃予測」が出来るようになりました。またスキルの統廃合を好み、リムルはもちろんリムルの配下のスキルの統廃合なども行う事が出来るようになっています。

また自我を得た知性体として独自の身体を得たシエルですが、その忠誠心は変わらずリムルに尽くしています。基本的にはリムルの意志を尊重して意志を確認してから行動するようにしており、また女性絡みでは明らかに不機嫌になり命令を拒否するような面も見せその様子からファンの間では「リムルの正妻」と呼ばれるに至っています。性格としては元々持っている知識だけで満足せず、常に貪欲に知識を求める姿勢を示しています。

また自我は得たものの人気だったセリフ回しは変わっておらず、またリムルからも絶大の信頼を得ている事、リムルの活躍にはシエルが欠かせない事から「シエルさん」「シエル先生」と呼ばれるに至っており、その関係は熟年夫婦、妻の尻に敷かれる夫のような関係性に見えると言われています。ちなみにシエルになってもあくまでもその正体はリムルのスキルなのでその容姿はリムルをベースにしています。

アニメ転スラにて大賢者の声優を担当したのが豊口めぐみさんです。1997年にデビューした声優さんで甲高い声と低い声を使い分ける事ができ、幅広い役柄を演じ分ける事が出来る声優さんとして知られ、お転婆な少女キャラから成人女性なども演じる事が出来る事が出来る声優さんとして知られています。

その幅広い声質から様々なキャラクターの声優を担当し、ヒロインやメインキャラを演じる事も多かった一方で、2016年に産休に入って以降はメインキャラを演じる機会は減ったものの、転スラでの大賢者役の声優は久しぶりのメインキャラといえるキャラクターの声優になっています。

豊口めぐみさんがこれまでに声優を担当したキャラクターとしては「いちご100%」の西野つかさ役、「スイートプリキュア」のセイレーン/黒川エレン/キュアビート役、「鋼の錬金術師（2003年版）」のウィンリィ役、「ニセコイ」の桐崎華役、「ポケットモンスターダイヤモンド＆パール」のヒカリ役、「マギ」のイレーヌ・スミルノフ役、「マクロスF」のクラン・クラン役などの声優を担当しています。

豊口めぐみさんが近年声優を担当したキャラクターとしては「アイ★チュウ」の朝比奈柚希役、「むしょくてんせい～異世界行ったら本気だす～」のギレーヌ・デドルディア役、「ドラゴン、家を買う。」のラミアー役、「魔女の旅々」のローズマリー役、「シャドウバース」のビビアン・ジュスティーヌ役、「ぼくたちは勉強ができない」の烏丸役などの声優を担当しています。

ここからは既に転スラを視聴している人の大賢者に関しての感想を紹介していきます。大賢者のセリフはリムルにしか聞こえませんが、それこそがリムルの強さになっているのが良いという声も多くなっています。また強さに関係なく大賢者のセリフが転スラの作品の雰囲気作りにも貢献しているという声も見られる程になっています。

異世界転生作品でどうしても説明的になってしまう部分を大賢者というキャラクターにした事でそれがただの説明ではなく味になったとする声も見られる程になっています。そのセリフはリムルの脳内で響くのでリムルにしか聞こえないにも関わらず、そのセリフ回しがあったからこそ説明的な部分でも違和感なく見る事が出来るという声も多くなっています。

またアニメ転スラでは大賢者が喋る際の演出が良かったという声も多くなっています。スキル獲得などの部分はもちろん、リムルとの会話でも使用された事でそのエフェクトが見られる機会も多く、特別感が減った変わりに何気なく見れるので良かったという声も見られる事になっています。リムルに配下が増えてからもその立場が変わらないのも良いという声も多くなっています。

その反面、大賢者の正体に関しては良く分からなかったという声も多くなっています。受動的であるはずのスキルにしてはリムルに先んじて答えを示す場合やリムルが疑問を抱く前に答える場合もあるなどただのスキルとしては考えられないという声も多くなっており、その正体が気になるという声も多くなっています。

大賢者の聞いたら答えてくれる形は現代におけるsiriやアレクサなどに通ずるものがあり、大賢者のように進化してほしいという声も見られる事になっています。リムルと大賢者のかわいいやりとりは自分でもやってみたいという声が見られる程になっています。

アニメ転スラで大賢者の声優を担当した豊口めぐみさんに関しては元々幅広いキャラクターを演じているものの、大賢者の機械的なセリフとその中にある人間味を感じさせる喋り方が凄いという声も多くなっています。元々人気だったキャラクターだけに声優を担当した豊口めぐみさんは大変だったのではないかという感想も多くなっています。

大賢者は転スラに登場するリムルのスキルで、リムルを支えるスキルであり本来は喋る事が出来ないものの喋る事が出来るようになったキャラクターです。そのセリフの数々は機械的でありながらどこか人間味を感じさせるセリフになっており、それが結果的により人気を高める要因になっています。高い人気を誇るだけに長年その正体が気になると言われるキャラクターにもなっていました。

元々は姿こそなかったものの、その声だけで人気を集めたキャラクターだけにリムルの進化に合わせてラファエル、シエルと進化していく姿も良かったという声も多くなっています。いずれにしてもリムルを支える大きな要素であり、転スラ作中でも大きな役割を果たすキャラクターなのでまだ転スラを視聴していない人は大賢者のかわいいセリフなどにも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？