スラムダンクのモデルとなったNBA選手は？高校や地域についても調査

スラムダンクとは井上雄彦さんが1990年～1996年に週刊少年ジャンプで連載していたバスケットボール漫画です。スラムダンクは全276話存在し、単行本の発行部数は1憶7000万部を超える人気を誇ります。作者の井上雄彦さん自身高校時代にバスケットボール部に属しており主将をしていたようです。

スラムダンクは赤毛の不良少年桜木花道がバスケットボールを通して仲間と一緒に成長してゆく物語が描かれています。ドラゴンボールと共に週刊少年ジャンプの黄金時代を支えたと言われるスラムダンクですが、実はこの作品の登場人物にはモデルとなるNBAの選手や地域、高校が存在していました。

スラムダンクには様々な登場人物がいますが、彼らのモデルは誰なのでしょうか？調べてみるとスラムダンクの登場人物にはNBAの選手がモデルになっていることが分かりました。ここではスラムダンクの登場人物のモデルについて解説していきます。

スラムダンクの登場人物に主人公桜木花道のライバルとして流川楓というキャラクターがいます。流川楓はNBA選手のマイケル・ジョーダンがモデルだと言われています。スラムダンクの流川楓はマイケル・ジョーダンと同じように腕にリストバンドをしており、バスケットボールをシュートする時のフォームも似ています。

スラムダンクの流川楓が属す湘北高校のユニフォームにしても、マイケル・ジョーダンがいたシカゴ・ブルズと同じ赤となっています。バスケットボールの神様と言われるマイケル・ジョーダンをモデルにするキャラクターなので、流川楓がバスケットがうまいのもうなずけます。

スラムダンクの主人公桜木花道といえば赤毛で不良少年、運動能力が異常に高く、リバウンドがすごいという特徴があります。そんなスラムダンクの主人公はNBA選手のデニス・ロッドマンとチャールズ・バークレーがモデルだと言われています。

NBA選手のデニス・ロッドマンはPistons、Sprusに在籍していた当時背番号10番を背負っていた選手です。デニス・ロッドマンの特徴は髪の毛が赤いことで、スラムダンクの主人公桜木花道と同じ髪色です。デニス・ロッドマンはNBA選手の中でも奇行が目立つ選手なのですが、この辺もスラムダンクの桜木花道に似ている所だと言えます。

またデニス・ロッドマンはスラムダンクの主人公と同じでリバウンドに優れた能力を発揮します。スラムダンクの桜木花道が「自らと～る」と発言して行ったリバウンドを、デニス・ロッドマンも行っています。一度リバウンドを取ったらゴールの下でボールを外し、再度自分でボールを取るというリバウンドです。デニス・ロッドマンはどのような体勢からでもリバウンドが出来る優れたNBA選手です。

スラムダンクの主人公桜木花道のモデルとなった他のNBA選手にチャールズ・バークレーがいます。スラムダンクの流川楓のモデルはマイケル・ジョーダンでしたが、マイケル・ジョーダンのライバルがチャールズ・バークレーでした。チャールズ・バークレーはNBAのインサイドプレーヤーの中では背が低いという弱味があります。

しかしそれにもかかわらずチャールズ・バークレーは得意の身体能力を生かして、リバウンドの王者となりました。チャールズ・バークレーはインサイドプレーのみでなく、ミドルレンジからシュートを放つことも得意でした。スラムダンクの後半部で主人公桜木花道はミドルシュートを得意としましたが、チャールズ・バークレーの影響が伺われます。

スラムダンクはNBAの選手をモデルにした登場人物がたくさんいますが、スラムダンクに登場する高校もNBAとの関連性があります。それはスラムダンクに登場する海南大附属高校と翔陽高校です。両者の高校のモデルとなったのがNBAのセルティックとレイカーズだと言われています。

NBAのセルティックとレイカーズはお互いライバルチームであり、緑と紫のユニフォームを身に着けていました。スラムダンクの海南大附属高校と翔陽高校の登場人物はNBA両チームの影響を受けて登場したと考えられるのです。スラムダンクの主人公桜木花道が所属する湘北高校はNBAにたとえると、マイケル・ジョーダンのいたシカゴ・ブルズだと言えます。

スラムダンクに海南大附属高校3年の牧紳一という選手がいます。牧紳一は海南バスケット部の主将であり、スラムダンクの中では神奈川県で一番のプレーヤーだと言われるほどの選手です。牧紳一は白と黄色と紫で配色されたユニフォームを着ていることから、NBAのレイカーズがモデルだと考えられます。

NBAのチーム「レイカーズ」の中で牧紳一のモデル選手と呼べるのはマジック・ジョンソンだと言われています。

NBAの有名なバスケットボール選手にレジ―ミラーがいます。スラムダンクでレジ―ミラーをモデルにしていると思われる選手が神宗一郎です。スラムダンクの中で三井寿もモデルがレジ―ミラーに思える人物です。しかし神宗一郎はシュートを決める時のフォームがレジ―ミラーにそっくりです。

またスラムダンクの神宗一郎は体が細いところや長い手、3ポイントを決める時の正確さにおいてレジ―ミラーに似ているのです。三井寿はどちらかいうとオールマイティな選手で、個性の特化したレジ―ミラーとは対照的です。

スラムダンクに翔陽高校3年生の藤島健司がいます。緑のユニフォームが特徴の翔陽高校は同じく緑のユニフォームを着たNBAのセルティックがモデルだと思われます。そして翔陽高校バスケット部の首相兼監督でもある藤島健司はセルティックのラリーバードがモデルだと言えるでしょう。

セルティックのラリーバードと藤島健司は後頭部まで振りかぶってシュートを打つスタイルも似ています。スラムダンクの藤島健司はラリーバードに比べて身長が低いところが特徴です。

スラムダンクの湘北高校に三井寿という選手がいます。3ポイントシュートを得意とし、バスケットボールプレイヤーとしての能力が平均的に高い人物です。スラムダンクの三井寿のモデルとなったNBA選手はマーク・プライスとクリス・マリンだと言われています。

スラムダンクには身体能力が高く、オフェンス力豊かな選手福田吉兆ことふくちゃんがいます。福田吉兆は無名のころ監督に暴力沙汰を起こして謹慎処分となったことがあります。しかし謹慎があけると福田吉兆は高校バスケ大会に出場し、一躍有名になりました。

スラムダンクの福田吉兆のモデルと言われるNBA選手はラトレル・スプリーウェルだと言われています。ラトレルは福田吉兆と境遇が似ており、バスケットプレーにしても独特なオフェンスを得意とするところが似ています。またラトレル・スプリーウェルはスラムダンクの連載が終わった後、福田と同じように監督に暴力沙汰を働き謹慎を受けたという点も似ています。

スラムダンクの湘北高校バスケットボール部主将にゴリこと赤城剛憲がいます。ゴリのモデルとなったNBA選手はデイビッド・ロビンソンだと言われています。どちらの選手もインサイドプレーヤーであり、ダブルハンドでのダンクを得意とするところなど共通点があります。

スラムダンクの登場人物魚住純のモデルとなったNBA選手はパトリック・ユーイングだと言われています。スラムダンクが連載されていた頃、パトリック・ユーイングとデイビッド・ロビンソンは有名な2強のセンタ―選手です。スラムダンクのゴリと魚住の関係性のモデルがユーイングとロビンソンだと言えます。

スラムダンクの登場人物花形透はセンターを守る選手です。花形透のモデルとなったNBA選手はハキーム・オラジュワンだと言われています。スラムダンクの花形徹とオラジュワンはフェイダウェイを使えたり、フックシュートが出来たり、センター以外でのプレーが出来る点で似ています。

スラムダンクの登場人物でセンターが上手いキャラに河田兄がいます。河田兄のモデルとなったNBAの選手はクラレンス・ウェザースプーンだと言われています。河田兄もクラレンスも外から攻撃できるセンターであり、強固な体や顔まで似ています。

スラムダンクの登場人物に山王工業2年生の沢北英治がいます。沢北英治のモデルとなったNBA選手はアンファニー・ハーダウェイだと言われています。ハーダウェイのプレースタイルがオールラウンドなところ、顔のりりしさや髪型も含めてスラムダンクの沢北英治に似ています。

スラムダンクの登場人物、仙道彰のモデルとなったNBA選手はアイゼア・トーマスだと言われています。トーマスは仙道に比べて身長が低いですが、パスやポイントゲッターとしても有能なNBA選手です。アイゼア・トーマスは必ずしも仙道とそっくりな人物ではないですが、近い特徴を持つモデル選手だと言えます。

スラムダンクの登場人物に湘北高校のめがね君こと木暮公延がいます。メガネ君のモデルとなったNBA選手はジョン・パクソンだと言われています。ジョン・パクソンがシュートを放つ映像があるのですが、スラムダンクのめがね君のショートフォームとそっくりです。

スラムダンクの登場人物にはNBA選手のモデルがありましたが、漫画に登場する地域にもモデルが存在します。スラムダンクに登場する地域は実際に日本に存在する場所なのです。スラムダンクの舞台となった地域は神奈川県の湘南地区です。

スラムダンクのアニメオープニング曲で使われたシーンのモデルとなった地域があります。スラムダンクのオープニング曲冒頭で桜木花道が電車の踏切の前で海を見ているシーンです。このモデルとなった地域は神奈川県の江の島です。江ノ島電鉄鎌倉高校近くにある駅の踏切が、スラムダンクでモデル地域となったのです。

江ノ島電鉄の駅は海外のスラムダンクファンが集まる巡礼地になっているようです。またスラムダンクの最終回の愛知代表愛知学園との戦いの後、疲弊した桜木花道と流川楓が出会うシーンも江ノ島腰越海岸です。このようにスラムダンクには実際に存在するモデルとなった地域が存在するのです。

スラムダンクでは登場人物や地域の他に高校も多くのモデルが存在します。スラムダンクの主人公桜木花道が在籍していた湘北高校にもモデルがありました。それは都立武蔵野北高校です。この高校は三井寿の「バスケがしたいです…」という名セリフでも有名です。

スラムダンクの湘北高校のモデルとなった都立武蔵野北高校は、この地域で№2の実力を誇る進学校です。またスラムダンクの最初期に出てくる地域の多くが東京都内をモデルにしているとされています。スラムダンクの連載が長引くにつれて、モデルにする地域を鎌倉の方に移してきたとも考えられます。

スラムダンクの湘北高校のライバルとして綾南高校があります。綾南高校は仙道や魚住といった登場人物が在籍していた高校です。綾南高校のモデルとなった高校が神奈川県鎌倉市の地域にある神奈川県立鎌倉高校です。神奈川県立鎌倉高校の近くにある踏切はスラムダンクのアニメオープニング曲で使われた有名な踏切があります。

そのため韓国人をはじめとする海外のスラムダンクファンが集まり、時には無許可で学校に侵入してしまう事もあるそうです。スラムダンクファンが不法侵入しないように学校前に看板が立てられるほどだといいます。

スラムダンクに登場する深沢体育大学のモデルは日本体育大学世田谷キャンパスだと言われています。モデルとなったキャンパスの名前に深沢という地域名があるので、これをもとに命名された体育大学だと言えます。

スラムダンクの中で深沢体育大学はバスケットで強いことで有名ですが、モデルとなった日本体育大学もバスケットの強豪校です。

スラムダンクに登場する海南大附属高校のモデルとなったのは、湘南工科大付属高等学校だと言われています。スラムダンクの作者井上雄彦さんも海南大の附属のモデルが湘南工科大学だと言われています。

また湘南工科大学付属高校のかつての校長先生は扇子を常備していたといいます。そのためスラムダンクの高頭先生に外見が似ていたという噂も存在します。

スラムダンクに登場する山王工業高校のモデルとなったのは、秋田県立能代工業高等学校だと言われています。秋田県立能代工業高等学校はバスケットボールの全国大会で連勝する程の実力を持ち、田臥勇太選手という有名プレーヤーを輩出しています。

山王工業と能代工業高校は秋田県の学校であり、オールコートディフェンスの強いところも似ています。またユニフォームの柄やベンチに入ってない選手達の応援の仕方、全国大会に備えてバスケットの練習試合をするところなども共通しています。スラムダンクの山王工業は試合をすれば満席になるほど集客力がありますが、能代工業高校も同じです。

能代市は別名「バスケの街」なので、バスケットに力を入れている能代工業高校をモデルにした山王工業が強いのも分かります。

いかがでしたでしょうか？スラムダンクは圧倒的な売り上げと人気を誇る漫画ですが、その作品のモデルとなったものが存在しました。スラムダンクの登場人物の多くはNBAの選手をモデルにしています。また実際に存在する地域や高校もスラムダンクのモデルになっていました。

スラムダンクは飛びぬけた売り上げと人気を誇る漫画ですが、モデルとなった背景を知る事でより作品が面白くなってくるのではないでしょうか？