【鬼滅の刃】猗窩座が女を殺さない理由は?恋雪との出会い・別れと悲しい過去を考察

『鬼滅の刃』に登場する鬼の1人・猗窩座。彼は鬼として多くの人間をを殺していますが、一方で女を殺さないと言われています。猗窩座は何故女を殺さないのでしょうか?ここでは、猗窩座が女を殺さない理由や、彼が狛治という名の人間であった過去、愛する人・恋雪との出会いと別れについての考察などを紹介していきます。猗窩座の過去を知れば、彼がただ憎むべき鬼ではないことがわかるでしょう。ネタバレがありますので、アニメ・映画しか見ていない人はご注意ください。

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目次

  1. 猗窩座とは?
  2. 猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察
  3. 猗窩座が女を殺さない理由は?恋雪との別れ・鬼になった経緯を考察
  4. 猗窩座の血鬼術や技名の由来
  5. 猗窩座が童磨を嫌う理由
  6. 猗窩座のアニメ声優
  7. 猗窩座に関する感想や評価
  8. 猗窩座が女を殺さない理由まとめ

猗窩座とは?

鬼の始祖・鬼舞辻無惨直属の鬼である「十二鬼月」は、上弦6人と下弦6人で構成されています。その中で最も強い鬼は「上弦の壱」で、最も弱いのは「下弦の陸」。猗窩座は上弦の参で、鬼の中でも特に強い存在でした。ここでは、そんな猗窩座について紹介。彼が鬼でありながら女を殺さない理由や、人間だった過去に起こった悲しい出来事、恋雪という女性との関係などを見ていきます。

猗窩座の過去を知れば、彼がとても悲しい理由で鬼になったことがわかるでしょう。そしてその過去こそが、猗窩座が鬼の中でも特に人気である理由の1つとなっています。猗窩座について詳しく知り、彼の魅力に迫っていきましょう。猗窩座について見ていく前に、まずは『鬼滅の刃』の基本情報を押さえておきましょう。

鬼滅の刃の作品情報

鬼滅の刃の概要

『鬼滅の刃』は2016年2月から2020年5月にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載されていた少年漫画。全205話、23巻で完結しました。作者は吾峠呼世晴で、略称は「鬼滅」。主人公の少年が、鬼にされた妹を人間に戻すために戦う和風剣戟譚です。2019年4月にufotableによってテレビアニメ化され『竈門炭治郎 立志編』がスタート。元々人気の高い作品でしたが、アニメ化がきっかけでさらに知名度が上がりました。

2020年10月には『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が全国で公開され、興行収入が300億円を超える大ヒットを記録。日本を代表するアニメ作品の1つとなりました。2021年10月からは、劇場版では描かれなかったエピソードを追加した『テレビアニメ 鬼滅の刃 無限列車編』が全7話で放送され、さらに2021年12月からは劇場版の続編となる『鬼滅の刃 遊郭編』の放送が開始されました。

鬼滅の刃のあらすじ

炭焼きの少年・竈門炭治郎は人喰い鬼によって家族を惨殺され、唯一生き残った妹の禰豆子は鬼に変えられてしまいました。炭治郎は禰豆子を人間に戻す方法を探すため、鬼を狩る組織・鬼殺隊に入隊。様々な鬼と戦う中で、諸悪の根源が鬼舞辻無惨という鬼の始祖たる男であることを知ります。炭治郎はこれ以上鬼による被害を出さないため、鬼殺隊の仲間たちとともに鬼舞辻無惨を倒すことを目指します。

猗窩座のプロフィール

猗窩座(あかざ)は鬼舞辻無惨直属「十二鬼月」の1人。上弦の参という位をもらっています。『鬼滅の刃』で最初に登場した上弦の鬼が、この猗窩座でした。猗窩座は身長173センチで、体重は74キロ。趣味は鍛錬です。紅梅色の髪と、全身に施された幾何学的な入れ墨が特徴的。素手での戦闘を得意とする武術家のような鬼で、最高の武「至高の領域」を求めて100年以上の時を鍛錬と戦闘に費やしてきました。

とにかく強さにこだわりがあり、弱者には異様なほど不快感を露わにしますが、自分が認めた強者には鬼になるよう誘うなど好意的になります。鬼殺隊の柱の1人である炎柱・煉獄杏寿郎と戦い、その強さを認めて彼を鬼にしようと勧誘しましたが失敗。熾烈な戦いの末、最後には煉獄を殺害しました。煉獄は倒したものの、日が昇り始めてしまったため逃走。

後に無限城内で炭治郎と水柱・冨岡義勇に遭遇し、彼らと戦って敗北しています。最後には人間だった頃の記憶を取り戻し、最愛の女性とともに地獄へと向かいました。猗窩座の過去が明らかになるエピソードと、猗窩座の最期のシーンは、『鬼滅の刃』の数あるエピソードの中でも特に人気が高いものとなっています。

「鬼滅の刃」公式ポータルサイト

猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察

ネタバレ①人間の頃の名前は狛治だった

猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その1、人間の頃の名前は狛治だった。猗窩座の過去が明らかになったのは、コミックス18巻でのことです。炭治郎・冨岡と戦闘中だった猗窩座。2人の剣士に追い詰められ、それでもなお戦おうとしていた彼の前に、涙を流しながらそれを止めようとする女性が現れます。それがきっかけで、猗窩座は己の過去を思い出しました。鬼は皆、元々は人間でした。

人間だった頃の記憶が残っている鬼はほとんどおらず、猗窩座も鬼になったその瞬間から人間だったことを忘れています。人間だった頃の猗窩座の名前は狛治。彼は江戸に生まれ、掏摸を繰り返していました。僅か11歳で犯罪を繰り返し、度々奉行所に捕まって刑罰を受けていたことから「鬼子」と呼ばれていたようです。何度も奉行所に捕まったため体に罪人の証である入れ墨を入れられており、両腕に3本線が入っていました。

次は手首を斬り落とすと言われていましたが、狛治は掏摸をやめるつもりはなく、両手首を斬り落とされても足で掏ってやると言っていました。どれだけ厳しい刑罰を受けても、狛治が掏摸から足を洗わない理由。それは、彼の身内にありました。以上、猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その1でした。

ネタバレ②狛治が罪人になった理由

猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その2、狛治が罪人になった理由。江戸に生まれた狛治は、貧しい生活を送っていました。時代が時代であるため貧しい人は多くいましたが、狛治が大変だったのは病気の父親がいたこと。

毎日生きていくのも一苦労な中で、父親の薬代を捻出するのは至難の業でした。しかし、金がなくても薬代を用意しないと、父親が死んでしまいます。そこで狛治は父親に薬を用意するため、掏摸を始めたのです。父親の命が懸かっていたため、奉行所でどれだけ殴られ骨を折られても、やめるという選択肢はありませんでした。

掏摸が犯罪であることは確かですが、その行いは狛治が父親想いであったがゆえのものだったのです。しかし、自分の存在のせいで息子が罪を重ねることに、狛治の父は苦しんでいました。互いを想う親子の情が、後に悲しい事件となって狛治を打ちのめすことになります。以上、猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その2でした。

ネタバレ③狛治の父の死

猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その3、狛治の父の死。奉行所に捕まり、厳しい罰を受けて釈放された狛治。彼を待ち受けていたのは、悲しい事実でした。知り合いの老人が狛治に、狛治の父親がまた息子が捕まったと聞いて首を括って死んでしまったことを告げました。父の手には遺書が握られており、そこには狛治への言葉がしたためられていました。

父親は、狛治がやり直すことを望んでいました。「人様から金品を奪ってまで生き永らえたくはない、迷惑をかけて申し訳なかった」。絶対に守りたかった家族が、これ以上自分に罪を重ねさせないために自ら命を断ってしまったことに、狛治は大きなショックを受けます。父親は死ぬ前も、度々狛治に「申し訳ない」という言葉を口にしていました。病人の世話をさせ、薬代のために苦労をかけることを気に病んでいたのです。

しかし狛治は父親のことで迷惑だと思ったことはありませんでした。どんどん痩せていってしまう父親に栄養のあるものを食べさせたくて、病気を治してあげたくて、そのために自分にできることを精一杯やっていただけなのです。

父親のためなら刑罰を受けることも苦痛ではなく、何なら父親のためなら自分が死んでも良いとさえ思っていました。それなのに、父親は死んでしまった。その事実が狛治を打ちのめし、彼は真っ当に生きるどころかより荒れてしまうことになります。以上、猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その3でした。

ネタバレ④狛治と慶蔵の出会い

猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その4、狛治と慶蔵の出会い。父親を失って荒れた狛治は、大人の男たち相手に喧嘩をしていました。向かってきた相手を全員倒し終わったそのとき、彼の前に1人の男が現れます。男の名は慶蔵。子どもが殺されそうだと人から聞き、喧嘩の様子を見にきたのです。慶蔵は1人で大人7人を伸してしまった狛治に関心しました。

狛治の戦いっぷりを見て彼を気に入ったらしい慶蔵は、晴れやかに笑って自分の道場の門下生にならないかと誘いました。狛治が罪人であることを腕の入れ墨を見て理解しておきながら、それでも笑顔で誘いをかけてくる慶蔵。そんな慶蔵に苛立った狛治は彼に殴りかかりました。大人の男7人を相手に素手で戦い勝利した狛治。彼の喧嘩の強さはかなりのものです。にも関わらず、狛治は一瞬で慶蔵に返り討ちにされ意識を失いました。

目を覚ました狛治に、慶蔵は自身の身の上と狛治に望むことを話し始めました。慶蔵は「素流」という素手で戦う武術の道場をやっていましたが、門下生は1人もおらず、便利屋のようなことをして日銭を稼いでいました。自分には仕事があるため、狛治には病弱な娘の世話をしてほしいと言うのです。先日妻が看病疲れで入水自殺してしまったため大変なのだということを、慶蔵は軽い口調で語りました。

罪人の自分を娘1人の家に置いてもいいのか。そう問う狛治に、慶蔵は「罪人のお前は先刻やっつけたらから大丈夫だ」と答えます。そうして慶蔵は、狛治を床に臥せている娘のもとに案内しました。以上、猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その4でした。

ネタバレ⑤狛治と恋雪の出会い

猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その5、狛治と恋雪の出会い。慶蔵に案内され、狛治は彼の娘である恋雪と出会いました。慶蔵は2人を引き合わせると、早々に出かけてしまいます。部屋に2人きりになった狛治と恋雪。布団の上で弱々しく咳をする恋雪に、狛治は自分の父の姿を重ねます。その日から狛治は父にしていたように、恋雪の看病をするようになりました。

狛治の父親がそうだったように、恋雪もよく看病をする狛治に申し訳ないと謝りました。恋雪は本当に体が弱く、一晩中つきっきりで面倒を見なくてはいけません。額に乗せる手拭いや寝巻きを取り替え、こまめに水分を取らせ、厠に行くときは抱えて行かなければいけませんでした。恋雪はそのせいで狛治が鍛錬もできず、遊びにも行けないことに罪悪感を抱いていたのです。

しかし狛治は、父親のこともあって看病には慣れています。人並み外れて辛抱の利く体であったため大して辛いと思わず、また遊びに行きたいと思うこともありませんでした。鍛錬も空いた時間にできます。それでも気分転換に花火でも見てきてほしいという恋雪に、狛治は当たり前のように一緒に行くことを提案しました。今日行けなくても、花火は毎年上がります。恋雪が調子の良い年に行けばいい。

そんな狛治を見て、恋雪は泣き出しました。看病には慣れていた狛治でしたが、唯一苦手だったのが恋雪が度々泣くことです。泣かれると居心地が悪くなるのですが、それでも恋雪の看病をやめたいとは思っていませんでした。以上、猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その5でした。

ネタバレ⑥素流道場に門下生がいない理由

猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その6、素流道場に門下生がいない理由。慶蔵は侍でも何でもありません。だというのに、彼が広い土地と立派な道場を持っているのには理由がありました。昔、慶蔵は山賊に襲われていた老人を助けたそうです。その老人は慶蔵が披露した素流の技に感動し、継ぐ者がいなかった土地と古い道場を慶蔵に譲ってくれたのです。

しかし、その出来事によってある問題が生まれました。老人の土地と道場を狙っていた者たちの不興を買ったのです。隣接した剣術道場は、慶蔵の素流道場に嫌がらせをするようになりました。慶蔵の人柄がありながら素流道場に門下生が増えなかったのは、剣術道場の嫌がらせが原因でした。結局、門下生は狛治1人だけ。狛治は慶蔵と2人で稽古をし、それ以外の時間は恋雪の看病に当てていました。

恵まれた環境とは言えないかもしれませんが、それでも慶蔵との稽古と恋雪の看病は、守るべき者を失い道を見失っていた狛治の心を救いました。狛治は心身ともに成長し、慶蔵や恋雪と家族同然の間柄になります。以上、猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その6でした。

ネタバレ⑦恋雪との婚約

猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その7、恋雪との婚約。鍛錬をし、恋雪の看病をする生活が始まって3年の時が流れました。狛治は18歳に、恋雪は16歳になりました。成長した恋雪は臥せることもほとんどなくなり、普通に暮らせるようになっていました。狛治と一緒に洗濯物を取り込むなど、家のこともこなせます。そんなある日、狛治は慶蔵から思いも寄らぬ申し出を受けました。

恋雪と結婚して、道場を継いでほしいと言うのです。結婚は恋雪が望んだことでした。彼女は狛治に惹かれていたのです。一方、狛治は突然の申し出に呆然としました。狛治は罪人です。そのため狛治は、自分の未来を上手く想像できずにいました。ましてや、誰かが自分を好いてくれるなんて夢にも思っていません。驚いたものの、真っ赤になった恋雪と笑顔の慶蔵を見て、狛治の中にある気持ちが湧き上がってきました。

もしかしたら、父親の言っていたように真っ当な生き方ができるのかもしれない。人生をやり直せるかもしれない。そして狛治は今度こそ、命に代えても恋雪と慶蔵のことを守りたいと思っていました。狛治は慶蔵の申し出を受け、恋雪と結婚することを決めます。

狛治の返事に、恋雪と慶蔵は喜びました。しかし、幸せも束の間。狛治の心を砕く惨たらしい事件が起こります。恋雪と慶蔵が殺害されてしまったのです。以上、猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その7でした。

ネタバレ⑧花火の前でプロポーズ

猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その8、花火の前でプロポーズ。恋雪と慶蔵が毒殺される前、短い幸せな時間の中で起こった出来事です。狛治と恋雪は花火を見に出かけていました。夜空に花火が打ち上がる中、狛治は恋雪に本当に自分でいいのか訊ねました。その問いに対し、恋雪は狛治に、幼い頃に花火を見に行く話をしたことを覚えているかと問い返します。

狛治は覚えていないようでしたが、恋雪は構わず続けました。狛治との些細な話で嬉しいことがたくさんあったこと。特に恋雪が嬉しかったのは、狛治が「今年花火を見れなかったとしても、来年、再来年見に行けばいい」と言ってくれたことでした。狛治は罪人であったため自分の未来が上手く想像できていませんでしたが、恋雪は病弱であったために自分の未来が上手く想像できていませんでした。

来年も再来年も生きているかどうかわからない。死んだ母もいつも笑っている父も、恋雪は長くは生きられないだろうと諦めていました。けれど狛治だけは恋雪の未来が見えていて、当たり前のように来年再来年の話をしてくれた。恋雪はそんな狛治と一緒になりたいと思っており、勇気を出して今度は自分の言葉で「私と夫婦になってくれますか?」と訊ねます。

そんな恋雪の手を握り、狛治は誰よりも強くなって一生恋雪を守ることを誓いました。しかしこの誓いが守られることはなく、狛治は恋雪を失ってしまいます。以上、猗窩座が女を殺さない理由は?罪人だった過去や恋雪との出会いを考察その8でした。

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猗窩座が女を殺さない理由は?恋雪との別れ・鬼になった経緯を考察

ネタバレ①毒殺される慶蔵と恋雪

猗窩座が女を殺さない理由は?恋雪との別れ・鬼になった経緯を考察その1、毒殺される慶蔵と恋雪。恋雪と婚約した狛治は、道場を離れて1人で父親の墓参りに行っていました。自分が新たな守るべき存在を得たこと、祝言を上げることを報告したかったのです。日が暮れる前には道場に戻ったのですが、その道場の前が騒がしく、狛治は嫌な予感に青ざめました。その状況は、父親が死んだと聞かされたときと似ていました。

狛治の嫌な予感は当たりました。狛治の姿を見つけるなり人が駆け寄ってきて、誰かが道場の井戸に毒を入れたと告げました。そしてその毒によって、慶蔵と恋雪が死亡したことを狛治は知ります。道場に恨みを持つ者が、慶蔵や狛治に直接挑んでも勝てないため、毒を使うという卑怯な手段に出たのです。

花火の下で一生守ると誓ったのに、自分は大切な人の危機に傍にいることができなかった。守るべき人をまた守れなかったという事実は、父親の死以上に狛治を叩きのめしました。この出来事がきっかけで、狛治は自暴自棄になってしまい、鬼への道を突き進むことになります。以上、猗窩座が女を殺さない理由は?恋雪との別れ・鬼になった経緯を考察その1でした。

ネタバレ②復讐に走る狛治

猗窩座が女を殺さない理由は?恋雪との別れ・鬼になった経緯を考察その2、復讐に走る狛治。大切な者たちを奪われた狛治は復讐に走りました。彼が何をしたのかは、奉行所に残った記録に書かれています。慶蔵と恋雪が殺害されたあと、狛治は1人で剣術道場を襲撃しました。井戸に毒を入れたのは、剣術道場の跡取り息子と門下生。彼らが素流道場から出ていく姿を、素流道場の向かいに住むお婆さんが目撃しています。

狛治は跡取り息子を含めた剣術道場の人間67名を殺害しました。武器は使わず、素手で頭部を破壊したり内蔵を破壊したりして殺しています。素手で殺したとは思えないほど、ほとんどの遺体は潰れて原型を留めていませんでした。体のあらゆる部位が部屋の壁や天井に飛び散って張り付き、それは凄惨な光景だったそうです。ただ1人、女中が生存していましたが、彼女はショックで正気を失いました。

しばらくこの事件の記録は奉行所で保管されていたのですが、事件から30年ほど経った頃、その内容があまりにも荒唐無稽だということで作り話と見なされ、廃棄されてしまっています。復讐した際、狛治はまだ鬼になっていませんでした。人間でありながら、鬼のような強さで復讐を遂げたことがわかります。以上、猗窩座が女を殺さない理由は?恋雪との別れ・鬼になった経緯を考察その2でした。

ネタバレ③狛治が鬼になった理由

猗窩座が女を殺さない理由は?恋雪との別れ・鬼になった経緯を考察その3、狛治が鬼になった理由。復讐を遂げた狛治は、大量の返り血を浴びて真っ赤になった状態で道を歩いていました。そんな彼の前に1人の男が現れます。この男こそ、鬼の始祖・鬼舞辻無惨。無惨は、鬼を配置した覚えのない場所で「鬼が出た」という騒ぎが起こっていることを知り、気になって様子を見に来たのです。

無惨は狛治に距離を詰め、彼の顔面をその手で貫きました。無惨は12体ほど強い鬼を作ろうと考えていました。そのため狛治に大量の血を与え、鬼としての適正があるか試そうとしたのです。12体の強い鬼というのは、後の十二鬼月のことです。無惨に顔を貫かれ、血を送り込まれても、狛治は大きな反応を示しませんでした。自分が死んでも、鬼になっても、もう全てがどうでもいいことだったからです。

鬼になり、猗窩座となった狛治。彼は人間であった頃の記憶を失くし、また強さを求めるようになりました。守りたいものは残っておらず、家族を失った世界で生きたかったわけでもない。その事実すら忘れてしまった狛治は猗窩座として、100年以上無意味な戦いと殺戮を繰り返します。弱いと何も守れない、強者でいなければ全てを奪われるという思いが、記憶はないながらも脳にこびりついていたのでしょう。

猗窩座は弱者に異常なまでの不快感を示し、強者には敬意を抱く鬼でした。彼にとって、弱者は卑怯な手段を使わないと何もできない剣術道場の連中であり、大切なものを何1つ守れなかった自分自身。だから猗窩座は弱者を侮蔑していたと考えられています。以上、猗窩座が女を殺さない理由は?恋雪との別れ・鬼になった経緯を考察その3でした。

ネタバレ④猗窩座が女を殺さない理由

猗窩座が女を殺さない理由は?恋雪との別れ・鬼になった経緯を考察その4、猗窩座が女を殺さない理由。上弦の弐・童磨によると、猗窩座は女を殺さない鬼だったそうです。童磨曰く、鬼にとって女は都合の良い食料でした。女は男に比べて栄養価が高いため、女を多く喰ったほうが強くなれるというのです。しかし猗窩座は絶対に、一般人であろうと鬼殺隊であろうと女を殺して喰うことはしませんでした。

無惨も度々嫌味を言って責め立てはしたものの、結局は女を殺さない猗窩座を許していたようです。猗窩座が頑なに女を殺さないのは、人間だった頃の記憶を失っても、最愛の人・恋雪のことを心は覚えていたからでしょう。鬼になっても、狛治にとって恋雪は絶対に守るべき存在で、女は恋雪と重なる存在だった。そのため、女を殺すことはできなかったのではないかと考えられています。

強くなることに執着していながら、猗窩座は手っ取り早く力をつけることができる「人間の女を喰う」という行為をしませんでした。狛治の恋雪への想いがどれだけ強かったのかがわかるエピソードです。以上、猗窩座が女を殺さない理由は?恋雪との別れ・鬼になった経緯を考察その4でした。

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猗窩座の血鬼術や技名の由来

猗窩座の血鬼術

猗窩座の血鬼術「破壊殺」は、自信の身体能力を強化した状態で徒手空拳による技を放つというもの。火や氷などを使った攻撃や、幻術・幻惑、空間移動や操作など特殊性が高い血鬼術が多い中で、猗窩座の血鬼術は実にシンプルです。血鬼術は人間時代の未練やこだわりが反映される場合があると言われています。

猗窩座の血鬼術「破壊殺」も人間だった頃の思い出が下敷きとなっています。血鬼術が純粋に腕っぷしを強化するものなのは、人間だった頃に慶蔵から教わった素流が元になっているからです。構えや使っている技も素流のものです。記憶を失くしても、師範の教えを守っているのです。また技を出す際に足元に現れる雪の結晶のような陣は、恋雪の髪飾りが元になっています。

猗窩座の技名の由来は花火?

一口に「破壊殺」と言っても種類があり、様々な技があります。そして技名には、花火が由来のものがつけられています。例えば「破壊殺・脚式 冠先割」という技は、冠菊という花火がベースとなっているようです。冠菊の中にスパークしながら消えていくものがあるのですが、それは先割と言われています。

また「術式展開 終式 青銀乱残光」は、花火の外側の部分が青から銀に輝きながら消えていく「青銀乱」と、打ち上がって開いたあとに他の光が消えてからも中心部に光が数秒残る「残光」という花火がベースになっているようです。狛治にとって花火は「恋雪を一生守る」という誓いが詰まった特別なもの。その想いが猗窩座になったあとも残っており、技名に反映されているのです。

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猗窩座が童磨を嫌う理由

童磨を嫌う理由①童磨の方が強くなったから

上弦の弐の鬼・童磨。位を見ると、上弦の参よりも上弦の弐のほうが上です。つまり、猗窩座よりも童磨のほうが強いのです。童磨は猗窩座よりもあとに鬼になりました。それなのに、童磨のほうが強くなってしまったため、猗窩座は童磨が嫌いなようです。

童磨を嫌う理由②童磨の態度が悪いから

童磨は軽薄で飄々とした性格。また厚かましく、笑顔で人が不快になることを平気で言います。自分より先輩の鬼である猗窩座に対しても、その態度は変わりません。そんな童磨が猗窩座は嫌いな様子。ストイックに強さを追い求める猗窩座にとって、童磨の性格はとことん合わないようです。

童磨を嫌う理由③童磨が女ばかり食べるから

猗窩座と童磨の仲が悪い理由はいくつかありますが、その中でも2人が決定的に合わない理由となっているのが、人間の女に対する扱いの違いでしょう。先述の通り、猗窩座は女を殺しません。一般人はもちろん、敵である鬼殺隊であっても、女であれば殺しません。それは彼の中に、恋雪への強い想いが根付いているからです。

一方、童磨は人間の女を好んで食べます。人間の女は子どもを胎内で育てられるほどの力を持っています。男に比べて、そのぶん女のほうが栄養価が高いのです。童磨の強さは、率先して女ばかり食べたことによって得た部分も大きいです。女ばかりを喰うこと、それによって自分より強い力を得ていることが、猗窩座に不快感を与えているようです。

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猗窩座のアニメ声優

石田彰のプロフィール

アニメ『鬼滅の刃』で猗窩座の声を担当したのは、声優・俳優の石田彰です。石田彰は1967年11月2日生まれで、血液型はO型。愛知県出身で、所属事務所はピアレスガーベラです。デビューをしたのは、1990年のこと。1991年にマウスプロモーションに所属し、声優として活動するようになりました。ピアレスガーベラには2012年から所属しています。

石田彰の主な出演作品

石田彰の主な出演作品は『新世紀エヴァンゲリオン』(渚カヲル)、『最遊記シリーズ』(猪八戒、天蓬元帥)、『機動戦士ガンダムSEED』(アスラン・ザラ)、『NARUTO-ナルト-』(我愛羅)、『エレメンタルジェレイド』(クード・ヴァン・ジルエット)、『銀魂』(桂小太郎)、『夏目友人帳』(名取周一)、『文豪ストレイドッグス』(フョードル・D)などです。

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猗窩座に関する感想や評価

『鬼滅の刃』では悲しいエピソードが多く描かれていますが、その中でも猗窩座の過去のエピソードは特に悲しいものでした。猗窩座の過去のエピソードを読んで号泣したという人は多いです。

煉獄杏寿郎を殺したということで、最初のうちは嫌われがちな猗窩座。しかし物語が進んで猗窩座の過去エピソードを知ると、一転して彼のことが好きだと言う人が多くなります。

猗窩座は敵側ですが、とても人気のあるキャラです。岸田首相も猗窩座が好きだと明言しています。強さを追求する武道家としての面や、大切な女性を亡くし、その記憶を失くしても心の奥底で大切に想い続けている点が人気の理由のようです。

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猗窩座が女を殺さない理由まとめ

猗窩座が女を殺さない理由は、恋雪への愛にありました。狛治から猗窩座になり、記憶を失っても消えることはなかったその愛が、猗窩座が鬼でありながら多くのファンから支持されている理由です。今後、アニメなどで猗窩座の登場シーンを見るときは、猗窩座の中に残っている恋雪への想いを意識しながら見てみてください。

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