2021年10月28日公開
2021年10月28日更新
【無職転生】ヒトガミ(人神)の正体・目的をネタバレ !強さや使徒についても考察
「無職転生」のヒトガミ(人神)は、夢の中でルーデウスに助言を与える味方的存在でしたが、その正体はある目的から彼と対立する敵キャラと判明しました。本文では、「無職転生〜異世界行ったら本気だす〜」から、ヒトガミ(人神)の正体や目的・最後ネタバレ、ヒトガミの能力や強さ、彼の操り人形として暗躍する使徒、ルーデウスに対する助言、龍神オルステッドとの関係・最後などをネタバレ考察しました。
目次
無職転生のヒトガミ(人神)とは?
小説投稿サイトから書籍化された「無職転生」は、前世で引きこもりだった主人公の異世界での奮闘や成長を描いたファンタジー作品です。以下では、アニメ放送も開始された「無職転生」から、主人公・ルーデウスの夢の中に登場する謎の白い存在・ヒトガミ(人神)の正体や目的、強さや能力・使徒、ルーデウスに行った助言とその目的、龍神オルステッドとの関係やヒトガミの最後などをネタバレ考察しました。
無職転生の作品情報
「無職転生〜異世界行ったら本気だす〜」は、小説投稿サイト「小説家になようよ」にて連載されていたライトノベルで、理不尽な孫の手先生による作品です。2012年~2015年にかけて「小説家になろうよ」に投稿され、連載当時は現代異能力バトルが主流の中、転生した異世界を舞台にしたファンタジー作風がファンの支持を集めました。2014年から書籍化され、2021年9月時点で計25巻が刊行されています。
無職転生の概要
後の異世界転生ものの先駆けとなった「無職転生」は、投稿サイト「小説家になろうよ」にて、2013年10月~2019年2月にかけて、同サイトの累計ランキング1位を維持するなど、圧倒的な人気を誇りました。2017年には、「このライトノベル部門がすごい!」の単行本・ノベルズ部門で4位に選ばれ、シリーズ累計発行部数は、2021年8月時点で850万部を突破しました。
また、「無職転生」は、漫画やアニメ等のメディアミックスも行われており、理不尽な孫の手原作・シロタカキャラクター原案・フジカワユカ作画による漫画版が、「コミックフラッパー」にて連載され、単行本は2021年6月時点で計15巻が刊行されています。2021年1月からは「無職転生」のアニメシリーズが開始され、2021年10月から第2クールが放送されています。
無職転生のあらすじ
20年間引きこもり生活を送ってきた34歳無職の主人公は、両親の死をきっかけに兄弟から家を追い出され、交通事故に遭います。目覚めるとそこは魔法が存在する異世界であり、主人公はルーデウス・グレイラットとして生まれ変わっていました。現代日本から異世界に転生したルーデウスは、前世での後悔を糧に、今度こそ真面目に生きようと決意を改め、前世のトラウマを乗り越えながら成長していきます。
ヒトガミ(人神)とは?
「人神」を名乗る謎の存在で、「無職転生」では、原作小説3巻・漫画版4巻・アニメ版9話で初登場し、魔大陸に移転させられたルーデウスの夢に出現しました。外見は全体的に白く、特徴を認識させないようにモザイクをかけたような姿で、人の印象に残らない不思議な存在とされています。軽薄で人を小馬鹿にしたような口調や胡散臭い雰囲気を漂わせているため、一見すると詐欺師とも捉えられるでしょう。
その本性は、醜悪なエゴイストで、自身の目的を達成するために他人を騙すことを厭いません。また、他人を陥れることに快楽を覚える下劣さや、失敗を他人に転嫁したり、思い通りにいかないとわめき散らすなどの自己中心的な性格も目立ちます。主人公・ルーデウスからは、当初から胡散臭いと思われつつも、あらかじめ彼の窮地を脱する助言をすることで、ルーデウスの信頼を勝ち取り、自身の思い通りに駒を進めようと暗躍します。
無職転生のヒトガミ(人神)の正体や目的をネタバレ考察
「無職転生」の謎多きキャラクター・ヒトガミは、ルーデウスの夢の中に登場する白い存在として描かれ、ルーデウスの人生が順調に進む助言を与え続けました。しかし、その正体は、私利私欲のために人間を操る非道な性格の持ち主で、ルーデウスに行った数々の助言も、ある目的のためと判明します。以下では、「無職転生」のヒトガミ(人神)の正体や目的、ヒトガミの知られざる最後についてネタバレ考察しました。
考察①ヒトガミの目的
ルーデウスに助言を与えるなど、主人公に協力的と捉えられていたヒトガミでしたが、何か裏がありそうな胡散臭い言動から、敵か味方か分からない謎多き存在でした。ヒトガミの助言は、ルーデウスにとっても非常に有効的なもので、旅先での危険を回避することにつながり、ルーデウスにとって有益なものでした。一方、ヒトガミにとっても、ルーデウスの信頼を勝ちとることで、目的を達成するための道筋ができました。
そこで、お互いに信頼関係ができたところで、ヒトガミは自分の助言を信じるルーデウスを奈落の底へ落とすべく、次の作戦にでます。それは、別の時間軸で起きたヒロインの全滅やギースの村の滅亡など、どれもルーデウスを間接的に陥れるものばかりでした。実は、ヒトガミの目的は、未来でルーデウスや彼の子孫に殺される前に、彼らの息の根を止め、自分の身の安全を確保することでした。
自分の未来を予知できる能力を持つヒトガミは、自分にとって最悪な結末となる最後を変えるべく、ルーデウスに助言を与えることで彼の信頼を勝ち取り、最後にはルーデウスを裏切って彼の命を奪おうと画策していました。また、ヒトガミは、ルーデウスが現れる以前から、夢を通じて他の人間にも助言を与え、自分のことを信頼しきった相手を裏切ることで、どん底に陥れてきました。
また、未来予知にて、自分に不都合な未来が見えた場合には、自分に都合の良い未来に作り変えるべく、あらゆる手段を用いて歴史を変えてしまうなど、自己中心的な行動をすることで、生きながらえてきました。
考察②ヒトガミの正体
ヒトガミの正体は、太古の七神の生き残りとされ、六面世界の内側に存在する、誰も到達できない無の世界の存在と言われています。太古の神の時代は、サイコロのような六面世界で構成され、各面ごとに人・魔・龍・獣・海・天の世界が存在し、その世界の裏で中心の世界が、ヒトガミのいる無の世界でした。ヒトガミは、太古の神の時代から存在し、各面の世界同士を争わせ、最終的には人の世界以外の世界を滅ぼしました。
一方、ヒトガミの能力は、ルーデウスの子孫や龍神オルステッドに殺される運命を視た未来予知の能力の他、唯一、ルーデウスには無効だった人を信頼させる呪い、夢の中で相手の心を読む能力、強力な遠隔視の能力を秘めています。ヒトガミは、夢の中で「お告げ」として相手に助言を与えることで、その人間を自分の使徒に仕立てて、自分にとって都合の良い未来にするべく、使徒を操ってきました。
考察③ヒトガミの最後は?死亡する?
ヒトガミが存在する無の世界は、六面の世界の中心に位置するため、その世界への干渉はおろか、無の世界への到達も難しい場所とされ、通常の戦いでは全く歯が立たず、ヒトガミにダメージを負わせること自体が至難の技とされています。また、ヒトガミ自身も、ルーデウス達とは異なる世界線にいるため、未来で自分を殺すとされる人物に直接手を下すことができず、間接的に邪魔者を排除していく必要があります。
住む世界が違うことや、明確なビジョンが見えないことから、倒すことが難しいと考えられるヒトガミですが、原作によると、ルーデウスの子孫とオルステッドに倒されるという、未来予知の通りの最後を迎えています。ヒトガミを殺してしまうと、世界が滅亡する危険があるため、ルーデウスの子孫たちは、ヒトガミの全ての能力を封印することで、世界の危機的状況を回避しようと試みます。
そこで、ヒトガミは、ルーデウスの子孫・オルステッドによって身体をバラバラにされ、それぞれの四股を待方陣のようなもので縫い留め、半透明の鎖で縛り上げることで、ヒトガミの能力を封印し、世界の存続のために生かすことに成功します。ヒトガミが最後を迎えた時、主人公のルーデウスは、老衰のためすでにこの世を去りましたが、子孫の手でヒトガミが倒されたことで、ルーデウスの目標は叶えられたでしょう。
無職転生のヒトガミ(人神)の強さや能力・使徒
ルーデウス達とは異なる次元に存在するヒトガミの能力は、未来予知や相手から信頼を得るなど、チート級の強さを誇る一方、能力者の実力が伴っていない為、その強さが十分生かしきれていないと見えます。以下では、「無職転生」から、夢の中のお告げの正体とされるヒトガミの能力・未来予知の概要や強さ、ヒトガミの目的のため、操り人形として利用されている使徒についてネタバレ考察しました。
考察①ヒトガミは未来を見る能力がある
超強力な遠視と未来視を持つヒトガミは、自分の思い通りに事を運ぶ手段として悪用し、人間を意のままに操ろうと試みます。一方、夢の中でヒトガミから未来の出来事を聞いた人間からは、ヒトガミは神様で、彼の言葉は「お告げ」のようなもので、夢で言われた通りの出来事が現実世界で起きれば、誰もがヒトガミのお告げを信じてしまい、同時にヒトガミの意のままに操られてしまいます。
未来視は、ヒトガミにとって非常に使い勝手の良い能力で、自分の言葉を信じて疑わない人間を操り、自分の思い通りの世界に創り換えることも容易にしてしまう、異次元の強さを秘めています。しかし、ヒトガミの未来視は、3人以上の未来を見ることができる一方、自分の未来からは目が離せないデメリットがあるため、ヒトガミが使徒にできる人間は3人までという制限がかけられています。
また、ヒトガミ自身も、強力な能力に頼りすぎているため、思わぬ場面で相手に先を読まれたり、上手くごまかすための演技が下手過ぎるという欠点があり、洞察力に優れる人間からは怪しまれています。チート級の強さと評される未来視の能力は、頭のキレる人物でなければ使いこなすことは難しく、一見、未来視を使いこなしているように見えるヒトガミも、実際は能力に振り回されているとも言えるでしょう。
考察②ヒトガミの使徒とは?
ヒトガミは、未来予知の他に相手に信じてもらう能力を持ち、夢の中で未来での出来事をお告げとして助言すると共に、能力を使用して助言を与えた相手の信頼を勝ち取ってきました。夢の中でヒトガミに唆され、彼に操られる存在になってしまった人物を「ヒトガミの使徒」と呼び、ヒトガミの願望を叶えるべく暗躍していきます。
一方、ヒトガミの未来予知の能力は、同時に3人の未来しか見れないことから、使徒の数も同時に3人までしか存在できず、未来予知の結果が出ることで使徒でなくなります。使徒になった人物の中には、ヒトガミの自分を信頼する能力が無効化されるルーデウスも該当し、無自覚ながらヒトガミの使徒となってしまい、使徒を狙う龍神オルステッドに危うく殺されかけたことがありました。
その後、ヒトガミの正体や目的を知ったルーデウスは、オルステッドと手を組み、ヒトガミを倒す決意を固め、ヒトガミも夢の中で人々を使徒に仕立て、ルーデウスを殺すように誘導します。ヒトガミの使徒となった人物は、ルーデウスの従兄弟で、アリエル王女の護衛・ルーク・ノトス・グレイラットや、アスラ王国の上級大臣・ダリウス・シルバ・ガニウス、王龍王国の第32代王・レオナルド・キングドラゴンがいます。
この他にも、粘族の王・冥王ビタや、闘神・不死魔王・バーディガーディ、水神・レイダ・リィア、元黒狼の牙で、過去に何度もヒトガミの使徒となった経験を持ち、後に自らヒトガミに就いたギース・ヌーカディアも登場します。
無職転生のヒトガミ(人神)のルーデウスの助言一覧
ヒトガミの助言は、どれもルーデウスにとって有益なものばかりでしたが、その目的はルーデウスを陥れるための布石に過ぎず、あと一歩のところでヒトガミの知られざる正体が暴露され、両者は対立関係を深めていきました。以下では、「無職転生」のヒトガミ(人神)がルーデウスに与えた助言の一覧と、ヒトガミの助言に従ったルーデウスのその後や、ヒトガミの助言に従わなかった場合の結果をネタバレ考察しました。
助言一覧①ルイジェルドを頼り助ける
ルーデウスとヒトガミの最初の出会いは、ルーデウス・ヱリスが、フィットア領転移事件に巻き込まれた時にみた、ルーデウスの夢の中でした。魔大陸に移転したルーデウスは、目が覚めた時にいた近くの男を頼り、彼を助けることを助言され、実際に魔大陸に転移後、目を覚ました先に男がいました。彼は、スペルド族のルイジェルドで、ルーデウスはスペルド族の名誉の回復を目指し、共に旅に出ます。
ルイジェルドとの旅を通じて、ルーデウスはスペルド族の悪評を取り除くと共に帰路も順調に進み、いつしかかけがえのない仲間を手に入れる結果となりました。ヒトガミの助言は、ルーデウスにとって思わぬ幸運となり、たとえヒトガミの能力が無効であっても、彼に対する信頼を高めていきました。
助言一覧②露店で食料を買い込み路地裏で探す
魔大陸での助言から1年後、ウェンポートにいたルーデンスは、ヒトガミの助言に従い、食べ物をいっぱい購入し、路地裏に向かいます。そこには、魔界大帝キリシカがお腹を空かせており、彼女に食べ物を与えたことで、ルーデウスは未来が見える予見眼を手に入れることが出来ました。この能力を使って人助けをしたルーデウスは、密輸組織の人間のツテで、渡航のチャンスを見出します。
一時は、ルイジェルドの密輸の条件を原因とする窮地に陥るも、ヒトガミの使徒として暗躍するギースと遭遇し、身柄を解放されました。
助言一覧③シーローン王国にいるアイシャとリーシャを助ける
ヒトガミの3つ目の助言は、シーローン王国に捕まったアイシャ・リーシャを助けだすことで、さっそく王城を目指したルーデウスは捕まってしまいます。しかし、そこでも救いの手が差し伸べられ、ルーデウスを崇拝するザノバによって脱出し、アイシャ・リーシャの救出にも成功しました。ここまで、ヒトガミの助言に従ったことで、数々の幸運を手に入れたルーデウスでしたが、ここで思わぬアクシデントに遭遇します。
自身の故郷までもう少しというところまで来たルーデウス一行は、龍神オルステッドとすれ違います。オルステッドの「ヒトカミ」という言葉に聞き覚えのあったルーデウスは、知っているかのような反応を見せます。ヒトガミと因縁のあるオルステッドは、すぐさまルーデウスに攻撃を食らわせ、彼を瀕死の状態に追い込みます。
助言一覧④ラノア魔法大学に入学する
龍神オルステッドの攻撃を受け、致命傷を負ったルーデウスでしたが、何とか蘇生を果たし、魔大陸から故郷へ帰還することができました。しかし、ある出来事がきっかけで、EDを患いながら旅を続けることとなり、後に行方不明となった母親・ゼニスが、ベガリット大陸の転移迷宮にいることが判明します。ロキシーが救出に向かう中、ルーデウスもゼニスの救出に行くべきか悩んでいました。
そんなルーデウスを察してか、いつものように夢の中でヒトガミが現れ、ルーデウスに助言します。その内容は、ベガリット大陸に向かった場合はルーデウスが後悔することになる、そこで、ラノア魔法大学に入学し、転移事件を調べることが賢明だと教えます。ヒトガミの助言に従ったルーデウスは、その後シルフィと再会を果たし、結婚もできて幸せな日々を送ることができました。
助言一覧⑤ベガリット大陸に行くな
結婚し、EDも完治したルーデウスのもとへ、パウロからのSOSが届けられます。ゼニスの救助が困難を極めていること、ルーデウスの救援が必要であることを知ったところへ、再びヒトガミの助言が入ります。ベガリット大陸に行くと後悔すると言われたルーデウスでしたが、今回ばかりはヒトガミの助言を無視して大陸へ向かい、転移迷宮にいるゼニス・ロキシーの助け出すことに成功します。
しかし、ルーデウスに救援を要請してきたパウロの死を目の当たりにする結果となってしまい、ヒトガミが助言した「後悔する」の意味を知ることになりました。
助言一覧⑥地下室の様子を見に行く
幸せな結婚生活を送るルーデウスの夢の中へヒトガミが現れ、ルーデウスの家の地下室の様子を見てくるように依頼します。ヒトガミのおかげで順風満帆な人生が送れたルーデウスは、ヒトガミを信じて疑わず、彼の要求に応えるべく、地下室に向かいます。実は、この要求は、ヒトガミが時間をかけて仕込んだ巧妙な罠であり、何も知らないルーデウスを殺そうと試みます。
地下室には、魔石病のねずみを忍び込ませており、万が一、地下室の扉を開けてしまったら、ねずみの脅威がルーデウスとその周囲に及び、全員を死に至らしめる危険がはらんでいました。ヒトガミを信じて疑わないルーデウスは地下室の扉を開けようとする直前、老いたルーデウスが出現し、地下室を空けないようにルーデウスを止めます。
突然現れた老ルーデウスは、別の世界線での未来のルーデウスであり、彼は地下室を開けたばかりに大切な人を全て失う悲惨な出来事を経験していました。老ルーデウスは、ヒトガミに騙されていると気づかず、地下室の扉を開けてしまい、魔石病のウイルスを持つネズミを外に出してしまったこと、ウイルスは食べ物に付着し、それらをつまみ食いしたロキシーが魔石病で亡くなったことを明かします。
別の世界線から来た老ルーデウスの話を聞いたルーデウスは、ようやくヒトガミの本性に気が付き、未来の自分の助言に従い、魔石病のねずみの駆除に取り掛かります。結果、ロキシーを失う未来は回避され、ルーデウスの望む結果となりました。しかし、ヒトガミにとっては、予想外の結末となり、ルーデウスとの対立関係を深めていきます。
無職転生のヒトガミ(人神)とオルステッドの関係をネタバレ考察
「無職転生」屈指の強さを誇るオルステッドは、ヒトガミの未来予知で彼を倒すものとして浮上した龍神で、ルーデウスと協力関係を結び、ヒトガミを倒すことを目指す一方、圧倒的な強さをほこりながら、ヒトガミからは雑魚扱いされています。以下では、「無職転生」にて、ヒトガミを倒す鍵となる百代目龍神・オルステッドの強さやヒトガミとの関係、ルーデウスへの襲撃の経緯などをネタバレ考察しました。
考察①オルステッドを雑魚扱いするヒトガミ
ヒトガミとオルステッドの因縁は、太古の神の時代までさかのぼり、ヒトガミの悪業は、人の世界を除く六面世界の滅亡だけでなく、初代龍神も死に追いやりました。この出来事がオルステッドがヒトガミを敵視するきっかけになり、ヒトガミの使徒とおぼしき者を手あたり次第に倒し、ルーデウスにもオルステッドの攻撃が及びました。
「無職転生」では、七大列強二位に位置し、世界最強の異名を持つオルステッドですが、六面世界にいるヒトガミを倒すことは彼にとっても至難の技であり、ヒトガミを倒すという目的を果たすため、タイムリープを繰り返してきていました。タイムリープは、初代龍神の秘術の転生法であり、タイムリープの発動には、2つの条件のうち1つを満たすことで発動されます。
1つは、ヒトガミが生きている時点でオルステッドが死んだ場合、2つめはタイムリープをはじめてから200年が経過した場合に、甲龍暦330年の冬に中央大陸北部の森に戻り、オルステッドはこれまでに100回以上もタイムリープしていたことが判明します。また、オルステッドが無の世界に到達するためには、五龍将の秘宝・5つを揃える必要があり、それら条件を満たすことが課題となっています。
オルステッドが、100回以上もタイムリープを繰り返しながら、ヒトガミを倒すに至っていない理由は、無野世界に入るための条件・五龍将を揃えることが出来なかった、あるいはヒトガミの思惑で無の世界に辿り着けないと考えられます。また、オルステッドについてヒトガミは、「短絡的な馬鹿」と評しており、世界最強でありながら自分を倒すことができないオルステッドを、雑魚扱いしています。
考察②オルステッドから襲撃を受けるルーデウス
劇中で圧倒的な強さを誇る百代目龍神オルステッドは、全ての元凶であるヒトガミを殺す目的のため、秘術である転生法を使って太古の時代から現代に送られてきました。100回以上もタイムリープを繰り返しながら、ヒトガミの命を狙い続けるオルステッドの真の目的は、ヒトガミにとって殺害された初代龍神の仇を取るためであり、使徒を含めたヒトガミの協力者に対して容赦がありません。
また、ヒトガミ自身も、未来予知の能力を通じて、ルーデウスの子孫と龍神オルステッドに殺されることを恐れていました。そのため、家族を人質に取られたルーデウスは、世界最強の龍神・オルステッドとの戦いを余儀なくされました。七大列強2位に君臨するオルステッドの強さは計り知れず、数々の研鑚を積んできたルーデウスの敗北も予想されました。
両者の戦いは、善戦の末、ルーデウスの負けに終わりましたが、オルステッドは彼を勧誘し、ヒトガミを殺すことを条件に、彼の家族を守ることを提示します。ルーデウスは、オルステッドと手を組むことを決意し、以降はオルステッドの部下として活動します。これらは、未来予知によるヒトガミの最後に向けた伏線と捉えられるでしょう。
無職転生のヒトガミ(人神)のアニメ声優
2021年1月からアニメ放送が開始された「無職転生」では、謎多きキャラクター・ヒトガミも登場しており、アニメ声優・くじらさんの演技が、ヒトガミのミステリアスな雰囲気や胡散臭さを引き立てています。以下では、独特の声色と演技で圧倒的な存在感を放つ、「無職転生」のヒトガミ(人神)のアニメ声優・くじらさんのプロフィールや、主な出演作品を紹介します。
くじらのプロフィール
無職転生のヒトガミのアニメ声優・くじらさんは、1960年生まれ、東京都出身の声優で、1980年代から活動を行うベテラン声優の1人です。過去に「松本和香子」の芸名で活動しており、女性としては低いトーンや特徴的な声から中年以上の女性の役を演じる機会が多い一方、人気アニメの悪役など強烈なインパクトを放つ役柄も演じています。
くじらの主な出演作品
ヒトガミのアニメ声優・くじらさんの主な出演作品は、アニメ「クッキングパパ」吉岡(荒岩)カツ代役、「NARUTO」大蛇丸役、「ソニックX」エラ役、「銀魂」お登勢役、「ダンガンロンパ」大神さくら役、「おそ松さん」松野松代役等です。
無職転生のヒトガミ(人神)に関する感想や評価
敵か味方か分からない曖昧な立ち位置や、未知数の強さを秘めるヒトガミは、主人公・ルーデウスにとって最も厄介な敵キャラでしょう。以下では、「無職転生」のヒトガミ(人神)に関する感想や評価を紹介します。
感想1:憎めないキャラクター性が良い
アニメ無職転生のヒトガミむちゃむちゃいいですね
— Vandy (@Vandy0128) October 10, 2021
「無職転生」にて、主人公の味方を装いながら、平気で裏切りを働くヒトガミは、利己的な性格に腹正しさを覚える一方で、どこか憎めないチャーミングさがファンを虜にしています。突出した強さを補うように話術が巧みで、目的のためなら手段を選ばない非道さは、悪役キャラを絵に描いたような印象を与え、ルーデウスとのその後の関係や、ヒトガミの知られざる最後に注目が集まっています。
感想2:アニメ版でもヒトガミを深堀りしてほしい
無職転生見直したり読み直したりしてるけどアニメやっぱりヒトガミが信用出来るやつなのかどうかまでは絶対にやって欲しいわ
— ハイジャギ金木犀 (@Mr25186632OKOE) October 27, 2021
そこまでやったら爆売れ間違いなし最後までアニメ作ることが決定されるしね()
アニメ「無職転生」を視聴しているファンの中には、小説投稿サイトを通じて、物語の結末やヒトガミの最後をあらかじめ知った上で観ている方もおり、アニメ版を楽しみにしているとの声も多く見られます。また、原作からアニメに入ったファンからは、ヒトガミをもっと深堀してほしいとの感想も見られ、物語の最後までアニメを制作してほしいとの期待も寄せられています。
感想3:キャデザがCMキャラに似ている
やっぱり無職転生のヒトガミは
— 亞桃(アト) (@Ji_Va_) October 26, 2021
大蛇丸の声を当てられたサロンパスの人にしか見えない
ヒトガミは、実体を掴まれないように身体をぼやかしたキャラデザが特徴である一方、アニメファンの間では、某製薬会社のCMキャラクターに似ていると大きな話題を呼んでいます。肩にはシップこそ貼っていないものの、特徴のないキャラデザは見る者にインパクトを与え、得体の知れない独特過ぎる雰囲気が、ヒトガミとCMキャラが重なって見え、更なる注目を集めています。
感想4:ヒトガミの最後が気になる
無職転生はヒトガミが最後どうなるかの過程が謎である
— シンカイ (@zugagagadokkan) October 19, 2021
アニメ「無職転生」の最大の謎であるヒトガミについて、ファンの間ではヒトガミの強さや最後について気になるとの感想も見られ、アニメシリーズの継続を後押ししています。今回紹介したネタバレ考察にて、ヒトガミの最後について触れましたが、アニメ版ではヒトガミの最後についてどのように表現されるのか、ルーデウスとのその後の関係や対立、ヒトガミの強さなど、ヒトガミの動向について様々な考察が飛び交っています。
感想5:ヒトガミのアニメ声優の声にハマった
無職転生にくじらさん出ててめっちゃどハマりした。ヒトガミの声ピッタリなんだもんw
— のぁさん (@noamocho) October 12, 2021
しかも杉田さん出てるし小野Dに浪川さんに声優陣豪華すぎてハマらんわけが無い🤣🤣🤣
女性人気は少なそうだけど
ヒトガミのアニメ声優・くじらさんは、人気アニメ「ナルト」の大蛇丸や「銀魂」のお登勢など、各作品に欠かせない名脇役の声を演じ、特徴的な声が独特の存在感を演出し、声優ファンからも高く評価されています。そして、アニメ「無職転生」では、ヒトガミの声にぴったりとの称賛の声が多く寄せられ、敵か味方か分からない怪しい雰囲気が、アニメ版のヒトガミの注目を高めています。
感想6:「無職転生」の続編を望む
理不尽な孫の手先生🙋♂️🙋♀️
— トゥース (@wakiFutsal) October 22, 2021
無職転生の続編書いて欲しいです。
主人公も変えて前作の主人公ルーデウスの死後からヒトガミが封印するまでの話希望です。
コミック化やアニメ化などのメディアミックス作品の人気も高い「無職転生」について、一部では続編を望む声も多く見られ、ルーデウスの死からヒトガミが封印されるまでのエピソードを知りたいとの感想が寄せられています。「無職転生」は、原作である小説投稿サイトにて結末まで描かれましたが、最終回のその後の展開や、本編のある場面の深堀など、続編やスピンオフの執筆が期待されています。
感想7:原作小説もおすすめ
無職転生はアニメも作画が綺麗なのでおすすめですが、やっぱり原作小説をおすすめしたいですね。
— Rissan (@Boku_Rissan) October 10, 2021
物語に出てくるヒトガミというキャラは、自分の中でガチのトラウマキャラです。
小説投稿サイトから人気が火を付いた「無職転生」は、2021年に開始されたアニメ放送をきっかけに、再び注目を集める一方で、原作小説をおすすめする声も寄せられています。原作を読むメリットは、ヒトガミの強さや最後についてネタバレ考察ができる点だけでなく、文章ならではの味わい方も挙げられ、特に強烈なインパクトを放つヒトガミは、トラウマキャラとも評されています。
無職転生のヒトガミ(人神)の正体のネタバレまとめ
「無職転生」のヒトガミ(人神)の目的や正体・最後、能力や強さ、ルーデウスへの助言、龍神オルステッドとの関係などをネタバレ考察しました。当初は、ルーデウスの旅を助ける味方的存在に思われてきたヒトガミでしたが、彼の正体が露見したことでルーデウスとの対立関係が浮き彫りとなり、難攻不落とも呼べるヒトガミの攻略方法や彼の最後は、「無職転生」の最大の見どころとなるでしょう。