2021年09月19日公開
2021年09月19日更新
【無能なナナ】葉多平ツネキチの能力は未来予知?過去や死亡シーン・最後を考察
月刊少年ガンガンで連載中の人気漫画「無能なナナ」。様々な能力者が登場する作品ですが、一際異彩を放っているキャラが今回取り上げる葉多平ツネキチです。これから、無能なナナのツネキチの能力・未来念写を中心に、現在の彼の性格形成に大きな影響を与えた悲しい過去や主人公・柊ナナとの頭脳戦での攻防、そして最後の死亡シーンや死亡後の展開までをネタバレで考察していきます。柊ナナを瀬戸際まで追い詰めたツネキチの特集をぜひともご覧ください!
目次
無能なナナのツネキチとは?
無能なナナの作品情報
「月刊少年ガンガン」で連載中の人気漫画「無能なナナ」。この記事では無能なナナに登場する葉多平ツネキチを取り上げていきますが、その前に無能なナナの作品情報を解説します。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。
無能なナナの概要
日本のサスペンス漫画作品「無能なナナ」。シナリオライターのるーすぼーいが原作を、そして作画は漫画家の古屋庵が担当しています。2016年スクウェア・エニックスが発行する少年漫画雑誌「月刊少年ガンガン」6月号に掲載され、以降現在も連載されている人気作品です。単行本は同じくスクウェア・エニックスのガンガンコミックスより2021年6月時点で8巻まで発行されています。
また、漫画を原作としてアニメ化が行われ、2020年10月から12月にかけてAT-X、TOKYO MXなどで放送されました(全13話)。アニメには28話までの原作漫画が使われており、原作に忠実な作品構成、演出となっています。
無能なナナのあらすじ
孤島に立つ学園で訓練に励む生徒たち。彼らは怪物と戦うため全国から集められた能力者たちでした。学園にある日転校生の柊ナナがやってきます。彼女は無能扱いされていた級友・中島ナナオの隠れた能力を見抜き、クラス委員長戦への出場を促します。見事勝ち抜き委員長になったナナオでしたが、その日の帰り道、ナナに崖から突き落とされ命を落とします。ナナは「委員会」の指令で暗躍する刺客だったのです。
葉多平ツネキチのプロフィール
ここからは、本題の無能なナナの葉多平ツネキチ(はただいら・ツネキチ)の話題に移っていきます。最初は彼のプロフィールからです。
「マジ運命やべえってのが…」と言うのが口癖のツネキチ。逆立てた金髪のヘアスタイルが特徴の生徒で、言葉使い同様外見も態度も不良そのものでした。
詳しくは後述しますが、ある出来事をきっかけにツネキチは不良キャラになってしまいます。そして、クラスでも浮いたキャラになったツネキチからは人が離れていき、今では誰一人友人のいない孤独な身になっています。
ツネキチの性格
金髪を逆立て不良のような格好のツネキチですが、見た目通りに荒っぽくヤンキーキャラで粗暴な性格をしています。自分勝手な理由から、夜間にもかかわらず閉店した食堂の入り口を蹴破って中に不法侵入したこともあります。
また、柊ナナの秘密を握ったツネキチは、おのれの欲望を満たすためナナを脅迫し目的を果たそうとします。いわゆるゲスな性格のキャラと言えるでしょう。
無能なナナのツネキチの能力と悲しい過去
ツネキチの能力は未来念写
無能なナナのツネキチの能力と悲しい過去についてネタバレで解説していきます。最初はツネキチの能力からです。
ツネキチは未来念写という能力を持っています。これは、インスタントカメラを手にして眠ると、一晩に5枚だけですが未来に起きるシーンを写真に収めることができるという能力です。いわゆる予知能力ですが、特筆すべきはその的中率。何と百発百中、100%実現するのです。もはや予知と言う範疇を超えていると言っても良いでしょう。
ツネキチの未来念写の驚くべき的中率は、柊ナナが食堂で証明することになりました。ここからはネタバレになります。ツネキチは念写により、ナナが頭にざるそばが被っている写真を撮影しました。その写真を見たナナは、注文したざるそばをキャンセルします。ところが、足を滑らせた食堂のおばさんが、ナナの頭上にざるそばを落としてしまいます。結局ツネキチの念写どおりになってしまったのです。
ツネキチの愛用しているカメラは普通のカメラ
柊ナナが未来念写の能力を信じたのを確認すると、ツネキチは彼女の前に一枚の写真を差し出しました。その写真は、ネタバレになりますが最初の標的となった中島ナナオをナナが崖から突き落とすところを捉えていました。写真を見せるとツネキチは、バラしてもいいのか?とナナを脅迫します。そして部屋に連れ込むと彼女にマッサージを強要しました。
マッサージされながら、強い睡魔に襲われたツネキチは寝入ってしまいます。そのすきにインスタントカメラを手に取り調べるナナ。ところが、ツネキチ愛用のカメラには何ら異常はなく、ごく普通のカメラでした。カメラには何も仕込まれていなかったことから、ナナはツネキチ本人が未来念写を行っていることを確信しました。
ツネキチは能力を欲望のためだけに使い
中島ナナオの写真が一段落すると、ツネキチはさらにもう一枚の写真をナナの前に差し出します。ネタバレになりますが、それは夜間に体育館の倉庫でツネキチがナナにロープで絞め殺される場面の写真でした。「これ、どういうこと?」とナナに説明を求めるツネキチ。ナナの弱みを握って優勢に立ち脅迫しているのです。
一旦、ツネキチの要求に応じたナナでしたが、「その能力で人助けもできるはず」と他人のために能力を使うべきと諭します。ところが、ツネキチの気持ちを変えることはできませんでした。これまでツネキチは、能力を自らの欲望を満たすためだけに使ってきたからです。
ツネキチの過去は?真面目だった?
愚劣な行為を繰り返すツネキチですが、彼は元からこうした性格だったのでしょうか?実は、本人が語っていたように、以前は真面目なキャラをしていました。それが、ある出来事をきっかけとしてガラッと変わってしまったのです。彼には悲しい過去がありました。
ある時、能力を使って写真を撮影すると、そこに写っていたのは自身の名前の書かれた0点の答案用紙でした。しかもその試験は、進路を決定する重要なテストです。将来を左右するかも知れない大事な試験で0点を取ってしまうという予言に、恐れおののくツネキチ。
当時は真面目な性格だったツネキチは、何とか0点だけは回避しようと試験に向けて懸命に勉強します。ところが、試験当日体の具合が悪くなり高熱を出したツネキチ。試験の結果は予知念写どおりに0点でした。この出来事が起きてから、真面目に努力することがばかばかしくなったツネキチは、いつしか不良キャラになっていきました。
ツネキチは時刻を常に気にかけている
柊ナナの弱みを握ったツネキチの要求は続きます。次の日もナナを呼び出したツネキチは、散らかった部屋の掃除を命じます。掃除が一段落したところで、ツネキチはある提案をしました。その提案とは、今夜10時に体育館の倉庫で待機しているが、何事も起こらなければナナを信じてこれ以上の脅しは行わないるというもの。その日は、予知念写でわかったのですが、ナナがツネキチをロープで絞め殺すことが実行された日だったのです。
ナナは、二つ返事で提案に同意します。ところが、彼女は「10時に」と言うところに着目していました。ツネキチが風呂に入っているスキに、彼の腕時計の時刻を10分遅らせると何食わぬ顔で部屋を出ていきました。
ナナは計画を実行に移します。体育館倉庫で待機していたナナは、入ってきたツネキチの首にロープを巻いて締め上げようとしました。ところが、ここでナナの思いもかけないことが起こります。「無駄なんだよ!」。ツネキチの声が倉庫中に響き渡りました。時刻が鍵となる能力を有しているだけあって、ツネキチは時刻を常に気にかけていました。腕時計の遅れに気づいたツネキチは、時計を正確な時刻に修正していました。
無能なナナのツネキチの死亡シーン・最後とその後
前項では、ナナの策略を見事に切り抜け勝利を納めるツネキチをネタバレで紹介しました。しかし、未来念写と言う最強の能力を持つツネキチにも最後の時が訪れようとしていました。ここからは、無能なナナのツネキチの死亡シーン・最後とその後をネタバレで解説していきます。
ネタバレ①柊ナナの策略と悪運の強さ
ここまで優勢に立ってきたツネキチでしたが、柊ナナの策略の巧みさと悪運の強さに負けて最後を迎えます。ある時、ツネキチは部屋でナナの死亡写真を見つけます。ツネキチは、それが自分の未来念写で撮られた写真だと考えました。ところがその写真は、策士ナナが自分が絞め殺されるところを写した自撮りしたものだったのです。何も知らないツネキチは、今夜体育館の倉庫でナナが殺害されると確信します。
舞台は殺害時刻の体育館倉庫に移ります。ロープで絞め殺す自信がなかったナナは、ポケットに毒針を忍ばせていました。ところが、ツネキチと揉み合いになってその毒針がどこかに飛んで行ってしまったのです。ロープでツネキチの首を絞めようとするナナでしたが、ツネキチに逆に押し倒されてしまいます。
勝利を確信するツネキチ。ところが、この時ナナの悪運女強さが露呈します。倒されたことで飛んで行った毒針に手が届いたのです。すかさず毒針をツネキチに打ち込むナナ。全身が麻痺したツネキチは、その場に崩れ落ちました。最後の最後で、ナナは逆転勝利を手にします。こうしてツネキチは最後を迎え死亡してしまったのです。
ネタバレ②ツネキチは死亡後も事情聴取に使われた?
柊ナナの策略と悪運により死亡したツネキチ。一足遅れて現場に到着した犬飼ミチルが能力を使って回復させようと試みますが、死者を蘇らせることはできませんでした。
翌日ツネキチの遺体は火葬されることになりました。ところが、出棺する段になって、小野寺キョウヤが検死解剖すべきだと主張。ナナは必死になってそれを止めようとします。その時、思いがけない伏兵が現れました。風間シンジです。死体操作という能力を持つ彼は、検死解剖をしなくても死体に聞いてみればいいと、突拍子もない提案をします。
この提案に驚いたのは、殺害犯の柊ナナでした。シンジの能力で殺したはずのツネキチがゾンビになって蘇ってはたまったものではありません。中島ナナオはあっさりと抹殺することができましたが、ツネキチは容易く葬り去ることができなかったようです。ツネキチは死後もストーリー展開に関わってくるのかも知れません。
無能なナナのツネキチのアニメ声優
田丸篤志のプロフィール
アニメ・無能なナナで葉多平ツネキチの声を担当したのは声優の田丸篤志です。以下、田丸篤志のプロフィール紹介します。
- 名前:田丸篤志(たまる・あつし)
- 性別:男性
- 出生地/出身地:北海道/埼玉県
- 生年月日:1986年2月27日
- 年齢:35歳(2021年9月現在)
- 身長:172 cm
- 職業:声優
- 趣味:音楽鑑賞・映画鑑賞・ボードゲーム
- 事務所:マウスプロモーション
声優を目指すようになったのは、大学の受験勉強をしていた時のこと。ラジオから流れてきたアニソンに惹きつけられ、声優にも興味を持つようになったと言います。大学2年生の時には、声優養成所に通い声優としての基本を学びます。2007年第2回シグマ・セブン公開オーディションに合格したことで弾みをつけ、2009年にテレビアニメ「クプ〜!!まめゴマ!」の佐々木さん役で声優デビューを飾りました。
田丸篤志の主な出演作品や演じたキャラ
続いて、アニメ・無能なナナで葉多平ツネキチを演じた声優・田丸篤志の主な出演作品や彼が演じたキャラを一覧で紹介します。
- 刀剣乱舞-花丸-(一期一振)
- たまこまーけっと(大路もち蔵)
- ハイキュー!!(国見英)
- 魔法科高校の劣等生(吉田幹比古)
- ガンダムビルドダイバーズ(ナナセ・コウイチ)
- 学戦都市アスタリスク(天霧綾斗)
- 三ツ星カラーズ(斎藤)
- 月がきれい(比良拓海)
- かくりよの宿飯(白夜)
- 魔法使いの約束(アーサー)
無能なナナのツネキチに関する感想や評価
ここまで無能なナナのツネキチ特集をお届けしてきましたが、最後にツネキチに関する感想や評価をTwitterより紹介します。
「無能なナナ」5話。
— ミルシカ@アニメ戦士 (@mirusikaanime) November 2, 2020
無能であることを受け入れたナナと能力による傲慢さに飲まれたツネキチの対比が映えた良き結末。才能云々は持つべき者が持ってこそ真価を発揮するのだと改めて実感させられたよ。ギリギリの局面で生じた小さな綻びが新たな緊張感を呼び醜悪に満ちた笑顔が恐怖を煽る。#無能なナナ pic.twitter.com/VvnCHfFbwf
最初に紹介する無能なナナのツネキチに関する感想や評価は、アニメ無能なナナ第5話を観た方の感想からです。第5話の主題を、無能であることを受け入れたナナと能力を過信するツネキチとの戦いと捉え、良い結末だったと振り返っていました。また、最後に才能は持つべき者が持ってこそ真価を発揮すると、名言ともいえる感想を述べていました。
無能なナナ 5話
— 豚親分@趣味垢 (@pigboss_cr) November 1, 2020
ツネキチとか渋沢の能力は
こういったサスペンスものには合ってるね!ハラハラさせてくれます🐽
身体検査ナリ〜!ツネキチおまっ👍
ミチルちゃん!逃げて〜!
でも割と重要ポジだ(と思ってる)から
まだ大丈夫かな?
OPとか話的にそんな感じするんよな〜#無能なナナ pic.twitter.com/mL16CDhNjC
続いて紹介する無能なナナのツネキチに関する感想や評価ですが、こちらもアニメ無能なナナ第5話を観た方の感想からです。ハラハラさせてくれるツネキチの能力は、サスペンス漫画にはよく合っていると感じたそうです。また、ツネキチのゲスなキャラや女の子の身体検査をするシーンも気に入ったようでした。
#無能なナナ 5話
— Boo!🎐 (@boo_hit) November 1, 2020
魅せ方が上手くて本当に感心する
ツネキチとの知恵比べに、キョウヤの追求をかわし、新たな標的ミチルへ
盤面と対戦相手を切替つつ、同時にツネキチ打倒迄の展開を推理する我々視聴者までを相手取る鮮やかさ!
にしても、脅迫の仕方が甘いぜツネキチ…そう思った視聴者も少なくない筈w pic.twitter.com/HefyEw4q4P
最後に紹介する無能なナナのツネキチに関する感想や評価もアニメ・無能なナナ第5話に関するものですが、こちらは作品全体への評価と言えるもの。視聴者の裏をかく鮮やかな展開を称賛しています。
また、ツネキチに関しては、脅迫の仕方が甘いとのこと。もともと真面目なキャラだったツネキチは、根っからの極悪人ではないのかも知れません。
無能なナナのツネキチまとめ
ここまで、無能なナナの葉多平ツネキチに焦点を当て、彼の性格・キャラや能力を探るとともに、悲しい過去や最後、そして死亡後の展開までネタバレで考察してきました。いかがでしたでしょうか?
未来念写という使い方次第では優れた能力を持っていたにもかかわらず、おのれの欲望のためにしか活用しなかったツネキチ。彼に待っていたのは最悪の結末でした。死亡後も安らかな眠りにつくことはできず、ゾンビとして利用される羽目になります。死後もストーリーに絡んでくるというのは、新たなヒールの誕生なのかも知れません。無能なナナの今後の展開にも期待しましょう。