【キングダム】羌礼(きょうれい)は史実に存在する?過去や羌瘣との関係は?

キングダムに登場する暗殺者の集団・蚩尤(しゆう)の一族の一つ、羌族の羌礼(きょうれい)について紹介します。キングダムには史実に存在する人物が多く登場しますが、羌礼が史実に存在するのかどうかについて見ていきます。また、羌礼の過去を紹介すると共に、同じ羌族の仲間である羌瘣(きょうかい)や羌識(きょうしき)との関係やエピソードを紹介します。さらに、羌礼は飛信隊に入隊すると言われており、その経緯についても見ていきます。

【キングダム】羌礼(きょうれい)は史実に存在する?過去や羌瘣との関係は?のイメージ

目次

  1. キングダムの羌礼(きょうれい)とは?
  2. キングダムの羌礼は史実で実在する?初登場も紹介
  3. キングダムの羌礼と羌識の世代で祭が行われた理由
  4. キングダムの羌礼と羌識・羌明との関係
  5. キングダムの羌礼と羌瘣の戦い
  6. キングダムの羌礼は異例の出世をする?
  7. キングダムの羌礼に関する感想や評価
  8. キングダムの羌礼まとめ

キングダムの羌礼(きょうれい)とは?

キングダムの作品情報

古代・戦国春秋時代の中国を舞台にした漫画、キングダムは作者・原泰久によって週刊ヤングジャンプで連載中です。キングダムは2006年に連載開始、2021年7月にコミック最新刊・62巻が発売され、8300万部を超える発行部数となっています。2012年にNHKでキングダムのアニメ放送が始まり、休止期間を経て2021年4月からアニメ・キングダムの第3シリーズが放送中です。

キングダムは2018年にコミック第50巻の発売を記念してキングダムの実写映画が制作され、佐藤信介・監督、山崎賢人・主演で2019年に公開されました。2020年5月にはキングダムの実写映画の続編が発表されましたが、公開は2022年以降となるそうです。

キングダムの概要

キングダムは古代の中国で初めて国を一つにした秦の始皇帝と、その側近で大将軍となった李信を中心に描いた中国時代漫画です。キングダムの連載開始当初は人気が低迷し、打ち切りも考えられました。しかし、描き方や構成に工夫を凝らした結果、より活気にあふれた絵になり、キングダムは大人気漫画になったということです。

キングダムのあらすじ

キングダムのあらすじを見ていくと、古代中国、秦国の王・政は王位を狙う弟の反乱によって王宮を追われます。ある時、昌文君が政に似た漂という少年を影武者に仕立てます。漂は田舎で信(後の李信)と共に「天下の大将軍」を夢見ていました。しかし、影武者となった漂は政の身代わりに深手を負います。かろうじて信のもとに戻れた漂は死亡。信は漂の想いを汲んで政に会い、中華統一のために政に協力することになりました。

羌礼のプロフィール

キングダムの羌礼(きょうれい)は暗殺者の集団・蚩尤(しゆう)の一族の一つ、羌族の者で、凄腕の刺客・蚩尤です。同じ羌族の仲間で死亡した羌象の剣「白鳳」を譲り受け、愛用しています。同じ羌族には、羌瘣(きょうかい)、羌識(きょうしき)などの仲間がいます。

羌礼は飛信隊に入隊し仲間になる

秦の将軍・王翦と趙の将軍・李牧が壮絶な戦いを繰り広げた鄴(ぎょう)編の後、羌礼は趙の王都・邯鄲に突然現れました。邯鄲は王都ということで趙軍との戦いは苦戦を強いられています。周囲を敵に囲まれていた飛信隊の尾平隊のもとに駆けつけた羌礼は、趙の兵士たちを次から次へと斬りつけ、倒していきます。

趙軍を退けた羌礼は飛信隊にいる羌瘣に会いに来たと言い、自身も飛信隊に入ってやるという高飛車な申し出をします。羌礼の申し出に対して飛信隊のメンバーは賛成する者、反対する者に分かれます。羌瘣が入隊を希望する本当の目的を尋ねても、ただ羌瘣の力になりたいだけだと言います。飛信隊は、羌礼が馴染めるようなら入隊を許すことにしました。こうして羌礼は飛信隊の仲間として彼らと行動を共にすることになりました。

羌礼の性格

羌礼はお喋りが大好きで明るく、好奇心旺盛な性格で、その好奇心は男女関係においても発揮されます。また、言葉遣いが悪く、同じ羌族の仲間で姉のような存在である羌瘣(きょうかい)に対しても、口の悪さが目立ちます。飛信隊に入隊した羌礼は自分の強さに対して絶対的な自信を持っているらしく、仲間に対して見下したような態度を取ります。

また、仲間と共に戦場へ出向いても、自分勝手に動き回って敵を倒していきます。その様子を見ていた飛信隊の仲間は、羌礼が人を殺すという行為を楽しんでいるように感じます。以前の羌礼は、高慢な悪い奴を斬りたいと言っていましたが、今は人を殺すことに快感を感じているようです。

TVアニメ「キングダム」公式サイト

キングダムの羌礼は史実で実在する?初登場も紹介

キングダムの羌礼のプロフィール、飛信隊に入隊した経緯、性格について見てきました。キングダムは主人公の信をはじめ、秦の王・政など史実で実在する人物が多く登場します。今回注目のキングダムの羌礼は史実で実在していたのでしょうか?ここでは、キングダムの羌礼が史実で実在した人物であるかについてと、キングダムの羌礼が初登場したシーンも紹介します。

羌礼は史実で実在した?

キングダムの羌礼は史実で実在していたという記録はないということです。羌礼の姉のような存在である羌瘣については、紀元前・229年に王翦と楊端和が趙の王都・邯鄲に侵攻した際、羌瘣も同行したという記録があるということです。ただし、羌瘣が刺客の一族・蚩尤の血筋であるとか、女性だったという記録はないそうです。このように、キングダムの羌瘣は史実で実在した人物ですが、羌礼は史実に実在していないということです。

羌礼の初登場

キングダムの羌礼が初めて登場したのは、キングダムのコミック・15巻の「おまけマンガ」のコーナーでした。キングダムのコミックは1巻を除いて各巻の巻末にこのようなコーナーがあります。羌礼は同族の羌識と共に登場し、羌瘣と出会うシーンが描かれています。羌礼と羌識は15巻の他にもキングダムのコミック16巻と56巻の「おまけマンガ」に登場しています。

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キングダムの羌礼と羌識の世代で祭が行われた理由

キングダムの羌礼や羌識、羌瘣たちは刺客の一族・蚩尤の生まれですが、蚩尤と呼ばれるのは「祭」という命懸けの儀式で最後まで生き残った者だけです。千年以上も前に始まった「祭」は蚩尤の19氏族から各2名を選び、殺し合いをするというものです。不定期に行われる「祭」が、なぜ羌礼の世代で行われたのか、その理由について考察します。

考察①羌明は羌瘣のお願いを聞いていない?

羌明(きょうめい)も蚩尤の一族ですが、かつて「祭」で戦う自信がなくて逃げ出した女性です。脱走者は生涯追われるのが掟ですが、羌明は外の世界の情報を村に送ることを条件に許されました。ここから考察①について見ていきます。羌瘣が姉のように慕う羌象が「祭」の当日に現・蚩尤の幽連によって殺されたのですが、羌象の死は掟破りをした幽連による謀殺でした。

この事を知った羌瘣は幽連を殺し、復讐を遂げました。現・蚩尤である幽連の死亡が村に知られれば、再び「祭」が行われます。羌瘣は「祭」を阻止したいと考えており、幽連の死体を隠して欲しいと羌明にお願いをしました。しかし、「祭」は行われてしまいます。羌明は羌瘣の願いを聴かず、幽連が死亡したことを村に知らせたのでしょうか?その理由は、羌明が外で起きたことを村に知らせる任務を優先したからだと言われています。

考察②羌明は羌瘣の別のお願いを聞いていた?

羌瘣が羌明にお願いしたことは幽連の死体の件だけではありませんでした。それは羌族の長であるバアに、羌象の仇を討ったことを伝えて欲しいという願いです。羌瘣のこの願いを聞き届けた羌明がバアに伝えたことで、バアが幽連の死を村の誰かに漏らしたのではないかと言われています。

考察③幽連と連絡を取ろうと他の部族も動いていた?

幽連の死が村に伝わった理由は他にも考えられます。蚩尤の村には、羌瘣たちが所属する羌族を含めて19の部族があり、幽連は幽族に所属しています。この幽族の仲間が幽連の行方を追っていたとも考えられ、また他の部族も幽連と連絡を取ろうとしていたかもしれません。その過程で幽連の死を知り、村に情報が伝わったのではないかと考えられています。

考察④祭での勝負で羌識が羌礼に遠慮した?

現・蚩尤だった幽連の死が伝えられ、羌瘣の願いも虚しく村では再び「祭」が行われることになりました。「祭」では羌礼と羌識が戦ったのですが、結果は羌礼が羌識を倒して蚩尤となりました。この勝利は、羌識が羌礼に遠慮した結果だと言われています。なぜ、羌識は遠慮したのでしょうか?その理由と思われる二人の会話が、コミック56巻の「おまけマンガ」で描かれています。

「おまけマンガ」には、羌礼が羌識に「外に出てやりたいことはある?」と尋ねられ、答えるシーンが描かれています。羌礼の答えを聴いた羌識は、自分には羌礼のように外に出たいという強い気持ちがないことに気づきます。それなら羌礼に勝ってもらい、外の世界で自由に生きて欲しいと考えたのではないかと言われています。

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キングダムの羌礼と羌識・羌明との関係

キングダムの羌礼と羌識の戦いについて見てきましたが、羌識が羌礼を勝たせたということでした。自分は死ぬことになっても羌礼を勝たせたかった羌識。この二人の関係はどのようなものだったのでしょうか?ここでは、羌礼と羌識の関係を見ていきます。

羌礼と羌識の関係は姉妹?

羌礼と羌識は同じ羌族の仲間で、幼い頃から姉妹のように育った関係です。この二人にとって姉のような存在が羌瘣や羌象ということになります。

羌礼と羌識の感動シーンは?羌識が語った言葉を紹介

「祭」が行われることが決まった時、それまでいつも一緒にいた二人は距離を取るようになり、羌識は「生き残るのは私」と羌礼に宣言しました。実力は羌識のほうが羌礼よりも上で、他の者たちと比べても羌識は世代トップの強さです。

一方、羌礼は限界まで力を振り絞り、どうにか勝ち続けています。そして、いよいよ羌識との戦いが始まります。羌識が刀を振り上げたので羌礼も刀を振るいますが、その瞬間、羌識が羌礼の首の寸前で刀を止めました。しかし、羌礼の刀はそのまま羌識の体に深く刺さっていきました。死の間際に羌識は羌礼に次の言葉を遺しました。

覚悟ができてなかったのは私の方だった…
ずっと礼を、手にかけるのはムリだと、分かっていた、
外で、私の分も、精一杯強く生きて…



 

羌礼と羌明の関係

羌明は蚩尤の一族である羌族の者ですが、蚩尤の村から脱走し、外で暮らしている人物でした。外の世界の情報を集めて村に知らせる代わりに、脱走した罪を許されています。羌明は羌瘣に幽連の居場所を教えたり、幽連を討った羌瘣が羌明に頼みごとをしに来たりと、羌瘣と接触する機会がありました。

また、羌明が幽連の死を村に伝えたと考えられており、結果、「祭」が再び行われることになりました。その「祭」で勝ち抜いて蚩尤になったのが羌礼でした。ただし、羌礼と羌明の接触については描かれておらず、二人の関係性についてはよく分かっていないということです。

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キングダムの羌礼と羌瘣の戦い

キングダムの「祭」で勝利した羌礼は羌瘣がいる飛信隊のもとへ駆けつけ、趙軍との戦いで危機に陥っていた飛信隊の尾平隊を救いました。羌瘣の前に現れた羌礼は羌瘣を手助けしたいのだと言っていますが、実は羌礼がやって来た目的は他にあるということです。ここでは、羌礼が羌瘣のもとに駆けつけた本当の目的について見ていきます。

ネタバレ①羌礼の本当の目的

趙軍を次々と倒していく羌礼のおかげで救われたこともあり、飛信隊はとりあえず羌礼を入隊させることになりました。しかし、羌礼は作戦や命令を無視し、投降した兵士を殺そうとするなど、自分勝手に動きます。飛信隊の内部からは非難の声が上がり、羌礼と飛信隊のメンバーの関係は険悪なものになります。そんな中で羌瘣は、羌礼が飛信隊にやって来た本当の目的に気づきます。

羌礼の本当の目的は羌瘣を始末することです。「祭」を制して蚩尤となった羌礼にとって、外の世界で自由に行動している羌瘣を許すことができず、自分が直接手を下そうと思ったのでした。

ネタバレ②羌礼と羌瘣の戦い

羌礼と羌瘣の戦いは信と河了貂が見守る中で行われることになりました。羌礼と羌瘣は互いに蚩尤の一族の剣舞「巫舞」を繰り出し、互角の戦いとなります。壮絶な戦いを繰り広げる二人ですが、羌瘣は剣が触れ合うたびに羌礼に話しかけます。

羌瘣が「祭」のことを羌礼に尋ねた時、羌礼は涙ぐみながら「祭」で羌識と戦った時のことを話し始めます。羌識の深い想いによって生かされたことを受け入れることができず、自分の手で羌識を殺してしまったショックから立ち直れずにいる羌礼。しかし、次第に過去を見つめ直すことができた羌礼は、羌識の最期の言葉を思い出し、羌識に「大好きだった」と言ってあげれば良かったと泣き崩れるのでした。

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キングダムの羌礼は異例の出世をする?

キングダムの羌瘣との戦いの中、過去を見つめ直すことができた羌礼は羌瘣に抱きしめられ、これまで胸の奥にわだかまっていた想いをすべて吐き出すことができました。ここから想いを新たに生きていくことになった羌礼は、飛信隊でどのような姿を見せてくれるのでしょうか?今後の羌礼について考察していきます。

考察①戦いぶりを試される?

飛信隊に入った頃は傍若無人な行いで飛信隊のメンバーを怒らせていた羌礼。しかし、辛い過去を乗り越えた羌礼の今後は、これまでとは違う姿を見せるのでは?と言われています。飛信隊のメンバーとしては今後の羌礼の戦いぶり、態度を見て飛信隊のメンバーとしてふさわしいか見定めるのではないかと考えられています。

考察②すぐに千人将になる?

羌礼は蚩尤にまでなった実力者で、その武力を持ってすれば武将を倒すことも容易いことだと言われています。そして、将軍を倒すことができれば千人将へと駆け上がることも可能です。しかし、まだ若い羌礼にとって、年上も多くいる兵士たちを上手くまとめることができるのかが問題だと言われており、千人将よりも上の地位にいくのは少し時間が掛かりそうだということです。

考察③暗殺部隊を指揮するようになる?

飛信隊での羌礼について、暗殺部隊の指揮を任されるのでは?という説があります。蚩尤とは暗殺者であることから、多くのライバルを倒して蚩尤となった羌礼にとっては本業のようなものです。蚩尤の一族には「音消しの術」という術があります。羌礼がこの術を暗殺部隊のメンバーに教え、全員が身に付けることができれば、相手にとって脅威となります。

考察④大将軍になる?

羌礼が戦場で見事な戦いぶりで名のある将軍たちを倒していけば、大将軍になれるのではないかと言われています。羌礼は「祭」で勝ち抜いた蚩尤であり、羌識の最期の言葉に従って精一杯生きていこうと決意しており、精神的にも強くなっています。そんな羌礼は最強の武将になれる可能性があり、秦王・政によって復活した六大将軍に選ばれるのも夢ではないかもしれないと言われています。

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キングダムの羌礼に関する感想や評価

キングダムの羌礼と羌識の戦いは、羌礼が外の世界で自由に生きることを願った羌識の死で幕を閉じました。羌識の最期の言葉に応えてあげられなかったと後悔し、号泣する羌礼の姿に泣けたという感想です。この後、生まれ変わった羌礼に期待するということです。

キングダムのコミック61巻の表紙は羌礼と羌識が仲良く描かれていますが、二人は戦った後、悲しい結末を迎えます。そのことを考えると、この表紙はキングダムのコミックの中で最も悲しい表紙だという感想です。

キングダムの羌礼と羌識にはまっているということで、こちらの方も羌礼と羌識の「祭」での戦いについて、泣いたという感想です。このように、同じ羌族の仲間同士、姉妹のように育ってきた羌礼と羌識の戦いは悲しい結末となり、とても泣けるという感想が寄せられています。

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キングダムの羌礼まとめ

いかがでしたか?キングダムの羌礼について紹介してきました。羌礼は「祭」を勝ち抜き蚩尤となりますが、その戦いで羌礼は姉妹のように育った仲間、羌識を死なせてしまうという悲しい結末を経験しました。その後、羌礼は羌識への思いの丈を語り、号泣します。生まれ変わった羌礼は、今後飛信隊の一員としてどのような姿を見せてくれるのでしょうか?そんな羌礼に期待して、キングダムをお楽しみください。

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