【シン・エヴァンゲリオン】マリの正体「イスカリオテのマリア」とは?なぜマリエンド?

シン・エヴァンゲリオンに登場するマリの正体とは「イスカリオテのマリア」と言われています。新劇場版エヴァンゲリオンは、2021年に公開されたシン・エヴァンゲリオンで完結しました。そこで、マリの正体はイスカリオテのマリアではないかと言われていますが、イスカリオテのマリアにはどんな意味があるのでしょうか?今回は、シン・エヴァンゲリオンのマリの正体やマリエンドの考察をネタバレ含めて紹介します。ネタバレがあるので、まだ視聴していない方は注意してください。

【シン・エヴァンゲリオン】マリの正体「イスカリオテのマリア」とは?なぜマリエンド?のイメージ

目次

  1. シン・エヴァンゲリオンのマリとは?
  2. シン・エヴァンゲリオンのマリの正体はイスカリオテのマリア?
  3. シン・エヴァンゲリオンのマリとシンジの関係やマリエンドの理由
  4. シン・エヴァンゲリオンのマリの目的とユイとの関係
  5. シン・エヴァンゲリオンのマリの年齢
  6. シン・エヴァンゲリオンのマリのアニメ声優
  7. シン・エヴァンゲリオンのマリに関する感想や評価
  8. シン・エヴァンゲリオンのマリの正体はイスカリオテのマリアまとめ

シン・エヴァンゲリオンのマリとは?

「シン・エヴァンゲリオン」に登場するマリは、真希波・マリ・イラストリアスという名前のキャラクターです。テレビ版や旧劇場版では登場しないキャラクターで、新劇場版から登場しました。新劇場版から登場したキャラクターのため、ほかのキャラクターよりその正体が謎に包まれていました。そんなマリの正体が、「シン・エヴァンゲリオン」で判明したと話題になりました。

今回の記事では、そんな真希波・マリ・イラストリアスの正体とされる「イスカリオテのマリア」についてのネタバレ考察や、その意味といったことを紹介していきます。また、どうしてマリエンドが描かれたのかについての考察をします。

シン・エヴァンゲリオンの作品情報

シン・エヴァンゲリオンの概要

「シン・エヴァンゲリオン」とは、エヴァンゲリオン新劇場版の4作目で最終作となります。エヴァンゲリオン新劇場版4部作とは、2007年に公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」・2009年に公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」・2012年に公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」と2021年に公開された「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」です。

シン・エヴァンゲリオンのあらすじ

コア化して赤く荒廃したパリ市街、その上空に到着したのは反ネルフ組織WILLEの旗艦ヴンダー。そこからマリが搭乗するエヴァンゲリオン8号機やリツコが率いる作業員たちが降下して「ユーロNERV第1号封印柱」の復旧作業を開始します。この作戦のタイムリミットは720秒、そこにネルフから妨害のための大量のエヴァンゲリオンが襲来します。

マリのプロフィール

「シン・エヴァンゲリオン」のマリは、先ほど紹介したとおり本名は真希波・マリ・イラストリアスといいます。エヴァンゲリオンシリーズのキャラクターは、軍艦の名前に由来しているキャラクターがたくさんいます。「真希波」は大日本帝国海軍夕雲型5番艦「巻波」が由来で、「イラストリアス」はイギリス海軍が第二次世界大戦時に運用していた航空母艦の「イラストリアス」からとられています。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」で初登場したマリは、シンジたちと同年代の風貌ですが碇ゲンドウを「ゲンドウ君」と呼ぶなど、そのプロフィールは謎に包まれていたキャラクターです。そんなマリの正体についてのネタバレ考察は、以降の項で紹介していきます。

エヴァンゲリオン公式サイト

シン・エヴァンゲリオンのマリの正体はイスカリオテのマリア?

考察①イスカリオテのマリアとは?

ここからは「シン・エヴァンゲリオン」のマリの正体についての考察やネタバレを紹介します。まずは、マリの正体といわれる「イスカリオテのマリア」についてです。「イスカリオテのマリア」がマリの正体を意味するのではないかと言われる理由は、冬月がマリをその名で呼んだことが原因です。「イスカリオテ」とはもともとキリスト教の用語で、それについては次の項で紹介します。

そして「マリア」もキリスト教に由来する名前です。キリスト教においてもっとも有名なのは「聖母マリア」ではないでしょうか?ちなみに、キリスト教において「マリア」とはほかにも意味していることがあります。それは、イエス・キリストが生前に結婚していたという説があり、その相手こそが「マグダラのマリア」であったというものです。

考察②元ネタは裏切り者のユダ

つづいての考察は「イスカリオテのマリア」の元ネタについてです。「イスカリオテのマリア」の元ネタは、キリスト教の12使徒のひとりであるユダだと考察されています。その理由ですが、ユダは「イスカリオテのユダ」と呼ばれています。「イスカリオテ」の意味とはヘブライ語の「ケリヨトの人」というものに由来していて、ユダとその父のシモンのあだ名とされています。

ユダはイエス・キリストを裏切った使徒で、裏切り者の代名詞という意味があります。ちなみにユダがイエス・キリストの弟子になった時期は不明で、新約聖書の「ヨハネによる福音書」では「イスカリオテのシモンの子ユダ」と紹介されています。

考察③真希波マリはユダ

つづいてのネタバレ考察は真希波・マリ・イラストリアスはユダと同じような存在かについてです。もしマリが裏切り者のユダと同じような存在であれば、なにかを裏切ろうとしていると考えられます。もともとマリは、碇ゲンドウやユイたちと同じく冬月ラボのメンバーでした。そのため、ゼーレ・人類補完計画について知っていたと考察されます。しかし、マリは人類補完計画を目指しませんでした。

その結果、ゼーレからすればマリは裏切り者として「イスカリオテ」と呼ばれていたのではないかと考察されます。また、ユダと「イスカリオテ」と呼ばれるマリには共通点があると考察されます。それは、2人が「真理を授かった存在」とされていることです。もともとユダは金貨と引き換えにイエス・キリストを裏切った存在とされてきました。しかし最近別の説が提唱されるようになりました。

それは、ユダの裏切りはイエス・キリストの指示だったというものです。この説が提唱されはじめたのは、2006年に聖書の外典である「ユダによる福音書」の内容が発表されたことがきっかけです。この「ユダによる福音書」では、ユダこそがイエス・キリストにもっとも近い使徒であり、真理を授かった存在であるとされているようです。

そのため、真希波・マリ・イラストリアスは碇ゲンドウや冬月よりもより真理を授かっていて、それにより裏切りをおこなったと考察されます。そして、マリエンドの理由の項でもネタバレ紹介しますが、マリエンドが描かれた理由が、「イスカリオテのマリア」と呼ばれるマリが碇シンジにとって重要な存在であると考察されているようです。

考察④ユダとの比較

つづいてのネタバレ考察は、ユダとの比較から見えてくるマリの正体や目的についてです。ユダと同じように、裏切り者に見えるがもっとも真理に近い存在と考察されているマリ。そんなマリが掴んでいる真理はなにかというと、ユイの本当の願いではないかとされています。その理由は、人類補完計画を目指す碇ゲンドウ・冬月とマリの共通点が、それぞれユイに好意を抱いていたという点です。

碇ゲンドウと冬月はユイの復活を目指して人類補完計画を進めようとします。同じくユイの好意を抱いているマリは、そんな2人を裏切るような行動をとります。それが、ユイ自身の願いが復活ではないことをマリが知っていたからではないかと考察されています。ユイとマリの関係やユイの願いについての詳しいネタバレ考察は、「マリの目的とユイとの関係」の項で紹介します。

考察⑤マリの真の正体は第11使徒?

つづいてのネタバレ考察は、「イスカリオテのマリア」ことマリの正体とは第11使徒ではないかという点です。マリが冬月に「イスカリオテのマリア」と言われたときに「超ひさしぶりに聞いたな、それ」と返しています。このことから、冬月に「イスカリオテのマリア」と呼ばれたのはかなり昔の話だと思われます。そして、マリは冬月に「イスカリオテのマリア」と呼ばれたときから風貌が変わっていません。

このことから、マリは年齢が固定されているのではないかと考察されます。エヴァンゲリオン劇場版で、アスカは使徒化してエヴァンゲリオンの呪縛により年齢の変化がなくなりました。そのため、「イスカリオテのマリア」ことマリは冬月ラボにいたときからすでに使徒であったと考察できます。また、マリが第11使徒であると考察できる理由を紹介します。

実は、シン・エヴァンゲリオンで第11使徒のみ判明していません。ゼーレによると、「リリスとの契約は全10体の使徒の殲滅」となっています。使徒は第1使徒から第13使徒に堕とされたの渚カヲルまでいますが、第1使徒(第13使徒)の渚カヲル・第2使徒のリリス、そして名前が明かされていない第11使徒以外が殲滅されました。新劇場版Qのあとは、その第11使徒とは碇シンジではないかと考察されていました。

しかし、碇シンジはエヴァンゲリオンによって使徒化してしまったので、第11使徒と同じ存在ではないとされています。そのため、正体不明の第11使徒とは年齢を重ねない使徒と同じ特徴をもつ「イスカリオテのマリア」ことマリではないかと考察されます。しかし、第11使徒が「イスカリオテのマリア」ことマリだと公式が明言したことはありません。

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シン・エヴァンゲリオンのマリとシンジの関係やマリエンドの理由

考察①マリアに込められた意味

ここからはマリとシンジの関係やマリエンドとなった意味についてネタバレ考察していきます。まずは、「イスカリオテのマリア」の「マリア」に込められた意味です。キリスト教において「マリア」とは「聖母マリア」としての意味と、「マグダラのマリア」としての意味があります。「シン・エヴァンゲリオン」において、「イスカリオテのマリア」の「マリア」は2つのマリアそれぞれの意味をもつようです。

「聖母マリア」とはイエス・キリストの母を意味していて、「イスカリオテのマリア」はイエス・キリストの妻を意味しています。そして、「シン・エヴァンゲリオン」においてイエス・キリストと同じポジションにいるのは主人公の碇シンジだと考察されています。つまり、「イスカリオテのマリア」ことマリはシンジの母親的な役割と妻としての役割をもつと考察されます。

「シン・エヴァンゲリオン」で、テレビ版からのヒロインである綾波レイや敷波アスカ(惣流アスカ)ではなく、マリエンドとなったことに驚いた方が多いのではないでしょうか?しかし、マリは「イスカリオテのマリア」として碇シンジの母・妻それぞれの役割を担っているキャラクターだとされています。そのため、マリエンドが描かれたと考察されています。

そして、マリエンドが描かれた理由とは碇シンジと「イスカリオテのマリア」ことマリの関係性だけではないようです。「イスカリオテのマリア」とユダの項で紹介した通り、マリはユイの本当の願いを知っていたとされています。そのため、マリエンドとしてシンジとユイそれぞれの役割をマリが果たせたと考察されます。

考察②マリはシンジの母親的役割を担っていた?

つづいてはマリエンドが描かれた「シン・エヴァンゲリオン」で、「イスカリオテのマリア」ことマリがシンジの母親的役割を担っていたかについてネタバレ考察します。ヤマト作戦の前に、アスカはシンジに対して「シンジに必要なものは恋人ではなく母親」と語っています。碇シンジにとって本物の母親は碇ユイですが、身近には母親的な存在がいません。

ちなみに、アスカは恋人に対して父親を求めるキャラクターとされています。そのため、母親的な存在を求めるシンジとアスカは結ばれることがない関係性であると考察されます。また、綾波レイはシンジを好きになるという道と別の道へと進みました。そのため、シンジの母親的な存在になりえるのがマリだけでマリエンドとなったと考察されます。

考察③真希波マリの妻的役割

つづいてはマリエンドが描かれた「シン・エヴァンゲリオン」で、「イスカリオテのマリア」ことマリがシンジの妻的役割を担っていたかについてネタバレ考察します。先ほど紹介した通り、「イスカリオテのマリア」の「マリア」にはイエス・キリストの妻である「マグダラのマリア」という意味があります。

イエス・キリストは救世主と言われていて、「シン・エヴァンゲリオン」の世界でNeon Genesisの実現に貢献したシンジもまた救世主と言われています。そんなシンジの妻的存在こそが「イスカリオテのマリア」ことマリとされています。「シン・エヴァンゲリオン」において、シンジに対するマリの対応はどんどん親密になっていくことがわかります。

その一例として、マリがシンジを呼ぶときの言葉が挙げられます。マリが登場してからしばらくは「ワンコくん」と呼ぶケースが多いですが、エンディング近くになると「シンジ」と名前呼びするようになります。また、「マグダラのマリア」は復活したイエス・キリストをはじめて目撃した人物とされています。

「シン・エヴァンゲリオン」において、マリエンドのシーンで駅にいるシンジの前に最初に現れたキャラクターがマリでした。この点からも「イスカリオテのマリア」と呼ばれるマリは、「アグダラのマリア」と同じく救世主(シンジ)の妻的存在といえるようです。

考察④マリエンドの意味

つづいてはマリエンドが描かれた「シン・エヴァンゲリオン」で、マリエンドが描かれた意味をネタバレ考察します。「シン・エヴァンゲリオン」でマリエンドが描かれた世界は、エヴァンゲリオンがいない再構築された世界です。そこで、心身ともに成長した碇シンジと「マグダラのマリア」ことマリが手をつないで駅からかけてくるというものです。

このマリエンドになった大きな意味とは、碇ユイの願いがかなえられたこととされています。碇ユイの願いについては次の項で詳しくネタバレ考察します。簡単に説明すると、ユイはシンジを大切に思っているということです。「イスカリオテのマリア」のマリは、ユダとマリアの役割を果たしてシンジの明るい未来を叶えることに成功、これがマリエンドで描かれたエンディングです。

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シン・エヴァンゲリオンのマリの目的とユイとの関係

考察①マリの正体はゲンドウとユイの同級生

ここからは「シン・エヴァンゲリオン」のマリの目的とユイとの関係についてネタバレ考察します。まず紹介するネタバレ考察は、マリの正体です。ここまで何度か触れてきましたが、マリは碇ゲンドウとユイの同級生で冬月ラボに所属していました。これについては新劇場版だけではなく、漫画版でも触れられていることです。ちなみに、マリは漫画版では飛び級で16歳にして大学生になっています。

大学生時代の冬月ラボは京都にある大学で、おそらく京都大学ではないかと言われています。碇ゲンドウや冬月とは古い知り合いのため、冬月とマリが会ったときに「イスカリオテのマリアか」「久しぶりに言われた」というやりとりが行われました。

また、漫画版「新世紀エヴァンゲリオン」において、16歳で飛び級で大学生になるほど優秀なマリでしたが、碇ユイにはどうしても勝てませんでした。そのため、マリはユイを追い続けているうちに好意を抱くようになります。その好意は先輩や友人というものではなく、愛情のようなものとされています。このエピソードはあくまで漫画版ですが、新劇場版の設定に組み込まれているのではないかと言われています。

また、マリは綾波レイに対して「あんたのオリジナルはもっと愛想があったよ」と発言しています。このことから、綾波レイのオリジナルである碇ユイとなんらかの関係があったことが示唆されています。

考察②碇ユイの本当の願い

つづいては碇ユイの本当の願いについてネタバレ考察します。マリエンドのネタバレ考察の項でも触れましたが、碇ユイの本当の願いにもっとも近づいていたのが「イスカリオテのマリア」と呼ばれるマリだったのではないかと言われています。ユイはエヴァンゲリオンの実験のときにシンジを現場に立ち会わせていて、「この子には明るい未来を見せておきたいんです」と語りました。

また、エヴァンゲリオンに乗るときにユイは冬月に「いいのかね?碇に何も言わなくて」と言われます。このときに「言ったら絶対止められますもの」と答えたほかに、「人類の未来のため、シンジと未来の子供たちのために、私は行くんですよ」と語っています。このことから、ユイはエヴァンゲリオンと融合したとしても自身だけの復活を願っていなかったと考察されます。

これらの発言から、碇ユイの本当の願いは人類やシンジが明るい未来を掴むことだったのではないかと考察されています。それは、エヴァンゲリオンと融合することでシンジを守るだけではなく、シンジが自分が融合したエヴァンゲリオンに登場することで人類の未来を守ることを願っていたと言えます。このユイの願いに対して、ゼーレやゲンドウ・冬月はユイの復活を目指して人類補完計画をスタートさせました。

考察③目的は碇ユイの願いを叶えること?

つづいてはマリの目的は碇ユイの願いを叶えることだったのかについてネタバレ考察します。ユイとの再会を果たすことを目的としたゲンドウ・冬月にとって、「イスカリオテのマリア」と呼ばれるマリは裏切り者です。なぜ裏切り者かというと、ユイに好意を抱いていたメンバーのなかで唯一ユイの復活を目指さなかったからとされています。

「シン・エヴァンゲリオン」においてマリは、「聖母マリア」「アグダラのマリア」の2人のマリアのような存在としてシンジを支えました。結果的にマリエンドとして、シンジのそばで歩んでいく姿が描かれています。このことから、マリはシンジに対する愛情というだけではなくユイの願いの意味をしっかり受け止めて、その願いをかなえるために行動していたと考察されているようです。

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シン・エヴァンゲリオンのマリの年齢

マリが歌う曲は懐メロ

見た目は若い「シン・エヴァンゲリオン」のマリですが、マリの見た目が年齢と合っていないのはここまで紹介してきたネタバレ考察からわかります。それでは、マリの本当の年齢は何歳なのでしょうか?その年齢を考察するための材料として、マリが口ずさむ懐メロが挙げられます。「シン・エヴァンゲリオン」の冒頭でマリが口ずさんでいたのは水前寺清子さんの「真実一路のマーチ」です。

「真実一路のマーチ」は1969年に発表された楽曲で、この年のヒット曲にはほかに由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」・皆川おさむさんの「黒ネコのタンゴ」などがあります。また、同じくマリが「シン・エヴァンゲリオン」で歌った曲には1967年に発表された佐良直美さんの「世界は二人のために」です。同年のヒット曲にはほかに美空ひばりさんの「真っ赤な太陽」や三波春夫さんの「世界の国からこんにちは」などがあります。

また、マリは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」でも懐メロを歌っています。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の序盤でマリが歌っていた曲は天地真理さんの「ひとりじゃないの」です。この曲は1972年に発表された楽曲で、同年のヒット曲には宮史郎とぴんからトリオの「女のみち」や小柳ルミ子さんの「瀬戸の花嫁」などがあります。

また、綾波レイのクローンが操るエヴァMark.09が、ヴィレの母艦・AAAヴンダーを襲撃するシーンでマリが口ずさむ曲は水木一郎さんが歌う「グランプリの鷹」です。この曲は1977年に放送されたアニメ「アローエンブレム グランプリの鷹」のOP曲で、この年のヒット曲にはほかに石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」や山口百恵さんの「秋桜」などがあります。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」でもマリは懐メロを歌っています。それは、水前寺清子さんの「三百六十五歩のマーチ」です。「真実一路のマーチ」と同じく水前寺清子さんの楽曲のため、マリは水前寺清子さんの楽曲が好きなのではないかと考察されます。ちなみに、「三百六十五歩のマーチ」は1968年に発表された楽曲です。

この年のヒット曲にはほかにザ・フォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」や千昌夫さんの「星影のワルツ」などがあります。

マリの年齢は何歳?

それではマリの本当の年齢は何歳なのでしょうか?マリはゲンドウたちと同じ時期に大学の研究室に16歳で所属しています。そのため、1998年の時点で16歳と考察されます。そのため、「シン・エヴァンゲリオン」の時点では47歳から48歳くらいと推測されます。このことから1972年前後に生まれたと考察されるマリ、生まれた前後の時代の曲を好んでいるようです。

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シン・エヴァンゲリオンのマリのアニメ声優

坂本真綾のプロフィール

「シン・エヴァンゲリオン」でマリ役を演じる声優は坂本真綾さんです。坂本真綾さんはアニメ声優として活躍しているだけではなく、歌手活動をしていることで有名。そんな坂本真綾さんは子役として8歳から活動をはじめ、声優としては1988年にデビューを果たしました。1993年にはOVA「リトルツインズ」のチフル役で初の主演を務め、1996年の「天空のエスカフローネ」の神崎ひとみ役でブレイクしました。

坂本真綾さんが本格的に歌手活動をはじめたのは先ほど紹介した「天空のエスカフローネ」に出演したことがきっかけで、本作のOPの「約束はいらない」など数々の楽曲を発表しています。とくに、2008年に放送された「マクロスF」のOPである「トライアングラー」はオリコンチャートシングルランキング3位になりました。

坂本真綾の主な出演作品

坂本真綾の主な出演作品①<物語>シリーズ(忍野忍)

ここからは坂本真綾さんの主な出演作品と演じたキャラクターを紹介します。まず紹介するのは「<物語>シリーズ」の忍野忍です。「<物語>シリーズ」は西尾維新さん原作の作品で、2009年にファーストシーズンとなる「化物語」が放送されました。それから数々の作品がアニメ化されていて、2018年には「続・終物語」が先行劇場公開されました。

坂本真綾さんが演じる忍野忍は、主人公の阿良々木暦を眷属とした吸血鬼で本名は「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」といいます。忍野忍が阿良々木暦を吸血鬼の眷属としたエピソードは「傷物語」で描かれました。「鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼」や「怪異殺し」の異名を持ちますが、吸血鬼としての力を阿良々木暦に吸い取られたことにより8歳程度の幼女の外見となりました。

坂本真綾の主な出演作品②機動戦士ガンダムSEED DESTINY(ルナマリア・ホーク)

つづいて紹介する坂本真綾さんの代表作と演じたキャラクターは「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のルナマリア・ホークです。「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」は「機動戦士ガンダムSEED」の続編で、2004年から2005年まで放送されました。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦から2年後の世界が舞台で、キャッチコピーは「戦う意志が未来を変える」です。

坂本真綾さんが「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」で演じたルナマリア・ホークは、ザフトの最新鋭艦ミネルバに所属するモビルスーツパイロットのひとりです。「赤服」を着用するエリート軍人で、ミネルバの管制官であるメイリン・ホークは実の妹です。アスランにあこがれを抱いていて、シン・アスカとうまくいかないアスランに対して理解を示していました。

坂本真綾の主な出演作品③Fate/Apocrypha(ルーラー/ジャンヌ・ダルク)

つづいて紹介する坂本真綾さんの代表作と演じたキャラクターは「Fate/Apocrypha」のルーラー(ジャンヌ・ダルク)です。「Fate/Apocrypha」は「Fate/stay night」のスピンオフ小説が原作で、著者は東出祐一郎さんです。「Fate/Apocrypha」は2017年にアニメ化され、グドミレニア家の魔術師たちである「黒」の陣営とユグドミレニア家討伐のために魔術協会に雇われた魔術師集団「赤」の陣営による戦いが描かれます。

坂本真綾さんが「Fate/Apocrypha」で演じるルーラーは、聖杯大戦の審判として大聖杯に召喚されたサーヴァントです。その正体は「オルレアンの乙女」と呼ばれたジャンヌ・ダルクで、当初は審判として中立の立場でしたがシロウ・コトミネによる大聖杯強奪をきっかけとして黒の陣営として参戦します。

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シン・エヴァンゲリオンのマリに関する感想や評価

今回の記事でも触れましたが、「シン・エヴァンゲリオン」をはじめエヴァンゲリオン新劇場版シリーズでマリが口ずさむ曲は1960年代後半から1970年代前半のものがほとんどです。それまではマリの選挙区のセンスが謎でしたが、マリの正体がある程度判明したことでその選挙区の意味が分かるようになりました。そのことですっきりしたという感想が少なくありませんでした。

エヴァンゲリオン新劇場版シリーズから登場したマリは年齢をはじめさまざまな謎に包まれていました。それが、「シン・エヴァンゲリオン」でイスカリオテのマリアと呼ばれたことをはじめさまざまな情報が登場しました。それにより考察している方がいるほか、マリが使徒であるという考察がしっくりくるという方がいます。

エヴァンゲリオンシリーズにはマリのほかに、レイとアスカという人気ヒロインがいます。そのため、マリエンドが描かれたことに納得がいっていない方や疑問を抱いている方がいました。しかし、その一方で「マリエンド」でしっくり来たという感想があります。

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シン・エヴァンゲリオンのマリの正体はイスカリオテのマリアまとめ

「シン・エヴァンゲリオン」のマリの正体につながる「イスカリオテのマリア」やマリエンドについて紹介しました。「シン・エヴァンゲリオン」の上映により、これまで謎だったことがさまざま判明しました。とくに、マリについてはこれまで以上に詳しく描かれています。マリに注目して、エヴァンゲリオン新劇場版シリーズを見返してみてはいかがでしょうか?

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