【エヴァンゲリオン】破で渚カヲルが怒った理由は？嫉妬？ラストシーンを考察

今回はエヴァンゲリオンシリーズのキーパーソンである渚カヲルに注目しました。渚カヲルは主人公の碇シンジに好意を持っており、度々ループ説を暗示する言動を繰り返して話題となっています。そこで渚カヲルの意味深なセリフや、新劇場版：破の「今度こそ」のシーンでの嫉妬したような表情の理由を考察していきます。

渚カヲルの「今度こそ」などのセリフやループ説について掘り下げていく前に、まずはヱヴァンゲリヲン劇場版：破の作品情報を紹介します。新世紀エヴァンゲリオンは少年漫画とテレビアニメによるメディアミックス作品です。2007年からはテレビアニメ版のリビルドである新劇場版の4部作の公開が始まりました。ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破は、リビルド版の2作目になります。

2009年に公開したヱヴァンゲリヲン新劇場版：破では、式波・アスカ・ラングレーとの出会いから第10使徒との戦いがリビルドされました。新キャラクターの登場やストーリーの変更も、新旧のファンから高く評価されています。日本のみならず海外でも公開されて興行収入は40憶円を超え、第33回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品に選ばれました。

初号機パイロットとなった碇シンジはセカンドチルドレンの式波・アスカ・ラングレーや、ユーロ支部所属の真希波・マリ・イラストリアスと出会います。その後第8使徒を零号機・初号機・2号機で殲滅するも、第9使徒を倒すために3号機を破壊して式波・アスカ・ラングレーを失いました。ダミーシステムによる残酷な行為に激昂した碇シンジがパイロットを辞めると、今度は第10使徒が襲来して零号機が取り込まれてしまいます。

渚カヲルはセカンドインパクトが起こった2000年9月13日生まれの15歳で、身長162cm・体重47kgの銀髪の美少年です。人類補完委員会(≒ゼーレ)からフィフスチルドレンとして派遣されましたが、その正体はサルベージされた第1使徒アダムの魂を宿す第17使徒タブリスです。テレビアニメ版ではアダムと接触出来ずに死を望み、旧劇場版では綾波レイと共に世界の行く末を碇シンジに問いかけていました。

アニメ監督の幾原邦彦をモデルにしており、キャラクターデザインには他のパイロットの特徴を取り入れています。また「渚」を偏と旁に分けた「シ者」は使者(使徒)を表し、「カヲル」を五十音順に1文字ずつ前にずらすと「オワリ」という単語が浮かび上がってきます。このように名前に正体が隠されており、「最後のシ者」はテレビアニメ版の第弐拾四話のタイトルにもなりました。

渚カヲルの「今度こそ」などのセリフやループ説について掘り下げていく前に、まずはエヴァ劇場版：破の作品情報を紹介しました。続いてはエヴァ新劇場版：破のラストシーンでの渚カヲルの嫉妬したような表情の理由を考察していきます。あまり感情を表に出さず常に笑顔を見せている渚カヲルですが、なぜ「今度こそ」というセリフと共に怒った顔をしていたのでしょうか?

エヴァ新劇場版：破では主人公の碇シンジが第10使徒に捕食された綾波レイを救出しようとして、サードインパクトが引き起こされました。ヒロインの1人である綾波レイは、碇ユイと第1使徒アダムから生み出された肉体に第2使徒リリスの魂を定着させた存在です。使徒同士がお互いをどのような認識と捉えているかは明らかになっていませんが、渚カヲルは同じ使徒由来の綾波レイに対抗心を抱いていたのかもしれません。

エヴァンゲリオンシリーズでは主人公の碇シンジを幸せにするために、渚カヲルが何度も世界をループさせていると考えられています。しかしエヴァ新劇場版：破では、孤独性の強かった碇シンジが綾波レイを抱き締めて穏やかな表情を浮かべていました。碇シンジを幸せにする使命やサードインパクトを引き起こす役割を奪われて、渚カヲルは嫉妬していたのかもしれません。

エヴァンゲリオンシリーズで一貫している設定の1つに、主人公の碇シンジに対する渚カヲルの感情があります。恋愛感情なのか強い興味なのかは分かりませんが、渚カヲルは碇シンジに対して好意を抱いています。そのため自分の手で碇シンジを幸せにしたいと感じており、エヴァ新劇場版：破で碇シンジと心を通わせた綾波レイに嫉妬心を抱いていたのかもしれません。

まずはエヴァ劇場版：破の作品情報を紹介し、ラストシーンでの渚カヲルの嫉妬したような表情の理由を説明しました。続いては渚カヲルの意味深なセリフからエヴァンゲリオンシリーズのループ説を考察していきます。渚カヲルはエヴァ新劇場版：破の「今度こそ」以外に、どのような意味深なセリフを発言してきたのでしょうか?

エヴァ新劇場版：破のラストシーンで、初号機を凍結した渚カヲルは「約束の時だ」と発言しています。この渚カヲルのセリフは「約束を果たす時」という意味合いだと解釈されています。渚カヲルは第10使徒との戦いでサードインパクトが引き起こされることを想定しており、初号機と共に封印することで碇シンジを幸せに出来ると考えていたのかもしれません。

エヴァ新劇場版：破では「約束の時だ」に続いて、「今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」と発言しています。この渚カヲルの「今度こそ」というセリフから、エヴァンゲリオンファンの間ではループ説が話題となりました。この渚カヲルのセリフによれば世界を救うことは難しくとも、せめて碇シンジだけでも幸せにしたいと考えていたようです。

続編となるエヴァ新劇場版：Qでは、渚カヲルは「また会えるよ」と発言しています。この渚カヲルのセリフは、ループ説を決定付ける重要な発言だと話題になりました。首に付けたDSSチョーカーが爆発して死ぬ間際のセリフであり、またループしようという渚カヲルの意図が窺えます。エヴァ新劇場版：Qの世界は、渚カヲルにとって成功ではなかったのかもしれません。

エヴァ劇場版：破のラストシーンでの渚カヲルの嫉妬したような表情の理由や、「今度こそ」などの意味深なセリフとループ説を考察してきました。続いては渚カヲルとも関わりが深いエヴァンゲリオンシリーズのキーワードを紹介してきます。ここではループ説の根拠の1つである「今度こそ」と発言した時に、渚カヲルが搭乗していたEVANGELION Mark.06についても説明します。

エヴァ新劇場版：破で渚カヲルが初号機の凍結に使用したカシウスの槍は、テレビアニメ版には登場しない新アイテムです。ロンギヌスの槍と対のような存在として描かれていますが、今のところ詳細は明らかとなっていません。またエヴァ新劇場版：Qではロンギヌスの槍と共に世界を復活をさせるキーアイテムでしたが、渚カヲルの推測に反してセントラルドグマにカシウスの槍は存在していませんでした。

エヴァ新劇場版：序で初登場した機体です。人類補完委員会(≒ゼーレ)により秘密裏に月面にて建造された機体で、「真のエヴァンゲリオン」と呼称されています。本格的にはエヴァ新劇場版：破で登場し、覚醒した初号機にカシウスの槍を放ってサードインパクトを防ぎました。その後エヴァ新劇場版：Qでは、第12使徒に侵食されてロンギヌスの槍が刺さった状態でセントラルドグマに封印されていました。

エヴァンゲリオンシリーズでは、魂が生まれて還る場所をガフの部屋と呼んでいます。第1使徒アダムや第2使徒リリスにより引き起こされたインパクトでガフの部屋に繋がった空間を、ガフの扉と呼びます。エヴァ新劇場版：破でもサードインパクトが起こりガフの部屋に繋がりましたが、これは人類が生み出した初号機によるものなのでバレルの扉と呼ばれて別物扱いされています。

エヴァ劇場版：破のラストシーンでの渚カヲルの嫉妬したような表情の理由や、「今度こそ」などの意味深なセリフとループ説を考察してきました。続いてはエヴァンゲリオンシリーズで渚カヲルを演じている人気声優を紹介します。キーパーソンで謎多き存在の渚カヲルを演じている声優とは、一体誰なのでしょうか?

エヴァンゲリオンシリーズで渚カヲルを演じたのは、人気声優の石田彰です。石田彰は1967年11月2日生まれで、愛知県日進市の出身です。幼少期に機動戦士ガンダムを見て声優業に興味を抱き、中学生時代には演劇部に所属しました。その後も演劇を続けながら日本大学の藝術学部演劇学科に入学し、声優の技術も学ぶべく江崎プロダクション付属養成所(現マウスプロモーション付属俳優養成所)に入所しました。

1991年からマウスプロモーションの所属声優になりましたが、2009年に退所してフリーになりました。2012年以降はピアレスガーベラに所属しています。石田ボイスと呼ばれている独特な色気のある声色が特徴で、演劇経験を活かして少年から女性まで幅広いキャラクターを演じています。また謎の多い特殊なキャラクターの役柄を得意としています。

石田彰の初仕事はOVAの「世界名作童話全集」に収録されている「親おやゆび姫」の王子役でした。その後1990年に本格的な声優デビューを果たし、1996年には「スレイヤーズ」でゼロス役を演じました。1999年の「天使になるもんっ!」のミカエル役や、2000年の「最遊記」の猪八戒役にも抜擢されました。2006年には「銀魂」に桂小太郎役で出演しました。

2012年には「まじっく快斗」に白馬探役を演じ、2015年には「血界戦線」の堕落王フェムト役を好演しました。また2017年には「チェインクロニクル 〜ヘクセイタスの閃〜」のユーリ役を熱演しています。更に2018年には「深夜!天才バカボン」のレレレのおじさん役にも抜擢されました。2021年には「MARS RED」にタケウチ役で出演予定です。

エヴァ劇場版：破のラストシーンでの渚カヲルの嫉妬したような表情の理由や、「今度こそ」などの意味深なセリフとループ説を考察してきました。それでは最後に、エヴァ新劇場版：破の渚カヲルに関する世間の感想や評価を紹介します。珍しく怒った顔をしていた渚カヲルに対して、世間からはどのような感想や評価が寄せられているのでしょうか?

こちらはエヴァ新劇場版：破の渚カヲルが好きだという内容の感想ツイートです。エヴァ新劇場版：破のラストシーンで渚カヲルは、EVANGELION Mark.06に搭乗して覚醒状態の初号機を凍結しました。イケメン人気キャラクターである渚カヲルのプラグスーツ姿は、エヴァンゲリオンファンから好評でした。

こちらはエヴァ新劇場版：破のラストシーンでの渚カヲルの表情について書かれている感想ツイートです。こちらのツイートではムっとした表情ではありましたが、本当に怒っているとは限らないと考えているようです。渚カヲルの魂は第1使徒アダムをサルベージしたものなので、人間のような感情は持たないのかもしれません。

こちらはエヴァ新劇場版：破のラストシーンでの怒った顔から、渚カヲルに人間味を感じたという内容の感想ツイートです。エヴァンゲリオンのファンの間では、碇シンジを幸せにするために渚カヲルが何度も世界をループさせていると考えられています。しかしエヴァ新劇場版：破で碇シンジと綾波レイが心を通わせてしまい、役目を奪われた渚カヲルの嫉妬心に人間味を感じたようです。

渚カヲルの「今度こそ」などの意味深なセリフやループ説を考察してきましたが、いかがでしたでしょうか?渚カヲルの言動を中心にファンの間で様々な考察が飛び交っていますが、エヴァンゲリオンは純粋にロボットアニメとしても評価されている人気作品です。この機会にぜひ、エヴァンゲリオンシリーズをご覧になってみてはいかがでしょうか?