2020年11月12日公開
2020年11月12日更新
【エヴァンゲリオン】ループ説の真相は?渚カヲルのセリフがポイント?根拠や伏線を考察
エヴァンゲリオンシリーズで囁かれているループ説をご存知でしょうか?エヴァンゲリオンシリーズにはキーパーソンとなる渚カヲルというキャラクターが登場します。この渚カヲルのセリフや何気なく描かれているシーンに、ループ説の伏線があるとエヴァンゲリオンファンの間で考察されています。そこで今回はこのループ説に注目し、エヴァンゲリオンファンの間で話題となっている根拠や伏線を紹介していきます。
目次
エヴァンゲリオンの渚カヲルとは?
今回はエヴァンゲリオンシリーズのループ説に注目しました。エヴァンゲリオンシリーズのループ説の伏線には、渚カヲルが大きく関わっていると言われています。そこで渚カヲルのセリフや名前の由来にも触れながら、エヴァンゲリオンシリーズのループ説を考察していきます。
新世紀エヴァンゲリオンの作品情報
エヴァンゲリオンシリーズのループ説について掘り下げていく前に、まずは新世紀エヴァンゲリオンの作品情報を紹介します。新世紀エヴァンゲリオンはGAINAXが制作したオリジナルのロボットアニメ作品です。セカンドインパクトという災害により、多くの命と美しい自然を失った世界が舞台となっています。地球に襲来する謎の生命体の使徒に対抗するため、14歳の少年少女が巨大ロボットで戦うというストーリーです。
また新世紀エヴァンゲリオンは使徒との戦いを描いたアクションシーンだけでなく、主人公や周囲の心の闇を描いたダークファンタジーとしての要素も強い作品です。これまでのアニメ作品にはない斬新な展開のため、放送当初の評価は賛否両論でした。しかしファンの間で様々な解釈をした考察が飛び交い、宇宙戦艦ヤマトや機動戦士ガンダムと並ぶアニメブームの火付け役となりました。
新世紀エヴァンゲリオンの概要
メディアミックス作品である新世紀エヴァンゲリオンは、1994年に貞本義行の少年漫画が月間少年エースで連載を開始しました。その後2009年にヤングエースに移籍し、2013年に18年もの長期連載に幕を閉じました。その一方で1995年から1996年にかけて、テレビ東京系列他でアニメが放送されました。視聴率は伸び悩んだものの放送終了後にじわじわと人気を集めて、1997年には劇場版も公開しました。
根強いファンからの支持もあり、2007年に4部作の新シリーズである新劇場版の1作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が公開しました。そして2009年には2作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」、2012年には3作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が公開しました。2021年にエヴァンゲリオンファン待望の4作目「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が公開する予定です。
新世紀エヴァンゲリオンのあらすじ
母親を亡くし父親と別居していた碇シンジは、父親の碇ゲンドウから国連直属の非公開組織・特務機関NERVに呼び出されます。そして汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗り込み、セカンドインパクトの元凶にもなった使徒と戦うように命じられます。傷だらけの綾波レイに代わって戦おうと決めた碇シンジは、第3新東京市で初号機パイロットとしての新生活を始めます。
渚カヲルのプロフィール
エヴァンゲリオンシリーズのキーパーソンである渚カヲルは、セカンドインパクトが起きた2000年9月13日生まれの15歳です。身長は162cmで体重は47kg、アッシュグレイの髪をした色白の美少年キャラクターです。人類補完委員会であるゼーレから国連直属の非公開組織・特務機関NERVに送り込まれ、惣流・アスカ・ラングレーの代わりにパイロットになりました。
フィフスチルドレンという立ち位置で碇シンジと交流を図りますが、その正体は第17使徒のタブリスでした。また渚カヲルの魂はサルベージした第1使徒のアダムのものであり、人の遺伝情報を基にアダムから生み出した人型の肉体に定着させています。あまり感情を表に出さず他者には理解しがたい考え方をしていますが、主人公の碇シンジに対しては好意を持っています。
エヴァンゲリオンのループ説の伏線を考察!渚カヲルのセリフとは?
出典: https://36ch.com
エヴァンゲリオンシリーズのループ説について掘り下げていく前に、まずは新世紀エヴァンゲリオンの作品情報と渚カヲルのプロフィールを紹介しました。続いてはエヴァンゲリオンシリーズのループ説の伏線を考察していきます。大ヒットとなったロボットアニメに、どんな伏線が隠されているのでしょうか?
考察①渚カヲルの発言やセリフ
エヴァンゲリオンシリーズのキーパーソンである渚カヲルは、意味深な発言を何度もしています。まず新劇場版1作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」では、以前に碇シンジと出会っているかのようなセリフがありました。次に新劇場版2作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」では、碇シンジを今度こそ幸せにしてみせると発言しています。
そして新劇場版3作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」では、死を前にして碇シンジにまた会えると告げていました。これらはまるで碇シンジを幸せにするために、渚カヲルが何度も同じ世界を繰り返しているようなセリフです。また他のキャラクターには渚カヲルの意図が理解出来ていないような様子から、渚カヲルだけが記憶を引き継いでいると考えられています。
考察②4体のアダム
エヴァンゲリオンシリーズに登場する第1使徒のアダムは渚カヲルの基になった使徒で、他の使徒を生み出す能力を持っています。人類滅亡の元凶になると危険視されて南極大陸に封印されましたが、その後実験と調査が行われてセカンドインパクトが引き起こされてしまいました。アニメや新劇場版では1体のみですが新劇場版では4体登場しており、ループした回数だけ増えていると考えられています。
考察③エヴァ量産機9体
旧劇場版では弐号機に搭乗した惣流・アスカ・ラングレーが、人類補完委員会であるゼーレから送り込まれたEVA量産機と激しい戦いを繰り広げます。この時のEVA量産機は9体であり、新劇場版1作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」の渚カヲルが目覚めた月面の棺桶の数と同じです。EVA量産機のダミーシステムは渚カヲルから作られているため、旧劇場版と新劇場版の繋がりを意味していると考えられています。
考察④SDAT
アニメ・旧劇場版での碇シンジは、SDATで25番目と26番目を繰り返し聴いています。しかし新劇場版2作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」で真希波・マリ・イラストリアスと衝突してからは、27番目になっていました。更に新劇場版3作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」では渚カヲルに修理で28番目に進みました。これはループ失敗を繰り返していたものの、ようやく先に進めるようになったのだと解釈されています。
エヴァンゲリオンの様々なループ説を考察
新世紀エヴァンゲリオンの作品情報と渚カヲルのプロフィールを説明し、エヴァンゲリオンシリーズのループ説の伏線を考察しました。続いてはエヴァンゲリオンシリーズのループ説の種類を紹介していきます。渚カヲルのセリフなどの伏線から生まれたループ説には、どんな種類があるのでしょうか?
ループ説①新旧
エヴァンゲリオンシリーズのループ説の1つ目は、アニメ・旧劇場版からループした世界が新劇場版だという説です。旧劇場版ではサードインパクトが起きて、人々はATフィールドを失ってLCLの海という形で1つになりました。そして碇シンジは個々が存在する世界を望み、ATフィールドを展開して元の姿に戻りました。
ファンの間でも様々な解釈はありますが、碇シンジの幸せを願う渚カヲルはこの結末を望んでいなかったようです。そこで渚カヲルがループした世界が新劇場版であり、所々で旧劇場版の設定とは変わってきています。渚カヲルのセリフにもあるようにサードチルドレンとしての碇シンジの立ち位置は変わりありませんが、渚カヲルを含めた使徒の順番は変わっていました。
ループ説②新劇場版内
エヴァンゲリオンシリーズのループ説の2つ目は、新劇場版の中でループしているという説です。このループ説で注目されているのが、月面の静かの海にあった棺桶です。新劇場版の渚カヲルは、月面に不自然に並んでいる棺桶から目覚めて出てきました。この時に渚カヲルが目覚めた棺桶以外にも既に4つ開いていたため、5回目の世界という意味が込められていると考察されています。
ループ説③新劇場版内ループと破で分岐節
エヴァンゲリオンシリーズのループ説の3つ目は、新劇場版の中でループしており途中で分岐するという説です。このループ説では2作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」のエンドロール前後は別世界であり、エンドロール前の世界の続きが3作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」だったと考察されています。そのため4作目「シン・エヴァンゲリオン新劇場版」こそが、エンドロール後の世界の続きだと期待されています。
エヴァンゲリオンのループ説が噂される渚カヲルの名前やモデル
エヴァンゲリオンシリーズのループ説について、渚カヲルのセリフなどの伏線やループ説の種類を考察しました。続いてはループ説の重要キャラクターの渚カヲルについて掘り下げていきます。ここではエヴァンゲリオンシリーズのキーパーソンである渚カヲルの名前の秘密やモデルを紹介していきます。
渚カヲルの名前の秘密
出典: https://36ch.com
ループ説の伏線を残している渚カヲルですが、セリフだけでなく名前にも秘密があると言われています。渚カヲルの苗字である「渚」を部首と旁に分けると、「シ」と「者」という文字が浮かび上がってきます。そして名前の「カヲル」を五十音順に1文字繰り上げると、「オワリ」という単語になります。つまり第17使徒である渚カヲルの名前には、最後の使者(使徒)だという意味が隠されていたのです。
この渚カヲルの名前は、脚本家の薩川昭夫が考案したものです。また映画監督の大島渚に由来しているとも言われており、苗字の「渚」はもう1人のキーパーソンである綾波レイの「波」と対になっています。このように渚カヲルのネーミングには、様々な意味が込められています。
渚カヲルのモデル
ループ説の伏線を残している渚カヲルには、モデルとなった人物が存在します。エヴァンゲリオンシリーズの監督である庵野秀明は、友人のアニメ監督である幾原邦彦こそが渚カヲルのモデルだと明言しています。しかし幾原邦彦の容姿をモデルにしているのか、性格的に似せているのかは分かっていません。
新世紀エヴァンゲリオンの少年漫画の作者である貞本義行は、渚カヲルのキャラクターデザインにも拘っていました。渚カヲルは主人公の碇シンジを完成させた姿とされているため、碇シンジをベースに耽美的にデザインされました。また綾波レイの赤い瞳や惣流・アスカ・ラングレーの口元など、使徒に接触した他のパイロット達の特徴も盛り込まれています。
エヴァンゲリオンのループに関する感想や評価
エヴァンゲリオンシリーズのループ説について、渚カヲルのセリフなど伏線やループ説の種類を考察しました。それでは最後に、エヴァンゲリオンシリーズのループ説に関する世間からの感想や評価を紹介します。大ヒット作品のエヴァンゲリオンシリーズのループ説に対して、世間からはどのような感想や評価が寄せられているのでしょうか?
カヲルくんループ説が事実なら本当にカヲルくん可哀想。自分は何度もシンジくんと会ってるのに シンジくんはカヲルくんのこと知らない。「僕はカヲル。渚カヲル。」って何回も言ってるんだろうな...アニメでは死にたい願望があったけど、エヴァQでは死にたい様には見えなかった。
— りう【エヴァ垢】 (@riu_EVA_kwsn53) November 2, 2020
こちらはエヴァンゲリオンシリーズの渚カヲルに対して可哀想だと感じている感想ツイートです。エヴァンゲリオンシリーズのループ説が本当であれば、渚カヲルは記憶を引き継いでいない相手に初対面のように接しなくてはなりません。大切に想っている碇シンジとの関係を何度も最初からやり直さなければならず、このツイートのように渚カヲルの精神的な疲弊を心配しているファンも沢山います。
エヴァは30分版とか昔の劇場版とか新劇場版とか見返すと、同じもの観てるはずなのに「これ何ループ目の世界線だろう」「これ何ルートだろう」って考えだしちゃう。
— 紫木るい (@rui_hiyori75) November 2, 2020
こちらはエヴァンゲリオンシリーズを見返すとループ説を意識してしまうという内容の感想ツイートです。渚カヲルのセリフなどの伏線を意識しながら、何度もエヴァンゲリオンシリーズを見返しているファンは沢山います。ループ説を意識して見返すことで、初見で単純にストーリーを追うのとは違った楽しみ方が出来ると評判です。
新劇の何処かで見たことあるとおもったら、音楽記号のやつだったわ…。
— あすまろ@1/23 新劇エヴァが待ちきれん (@Asm_Lo__) November 1, 2020
え、リピートだと?なんだって…????
これは、ループ説を表してるのか??? pic.twitter.com/vmw4CQGs8D
こちらはエヴァンゲリオンの新劇場版のタイトルに注目しているツイートです。2021年に新劇場版の4作目「シン・エヴァンゲリオン新劇場版」の公開が予定されていますが、タイトルの最後に付いている音楽記号に注目しています。リピートという反復を指示する記号が付いていたため、ループ説を表しているのだとファンの間で話題となりました。
エヴァンゲリオンのループまとめ
エヴァンゲリオンシリーズのループ説について渚カヲルのセリフなどの伏線やループ説の種類を考察しましたが、いかがでしたでしょうか?エヴァンゲリオンシリーズはループ説以外にも、回収されていない伏線に対してファンの間で様々な考察が飛び交っている奥の深い作品です。この機会にぜひ、エヴァンゲリオンシリーズをご覧になってみてはいかがでしょうか?