【エヴァンゲリオン】18番目の使徒リリンとはなに?アダムやリリスとの関係は?

エヴァに登場する使徒の中でも良く分からないと言われる事が多いのが18番目の使徒と言われるリリンです。複雑な用語が多いと言われるエヴァの中でも特に異質な存在である事も相まって関係性が理解しにくいと言われる事になっています。今回はエヴァに登場するリリンについて、そもそもリリンとはどんな存在なのか、アダムやリリスとの関係性、ヒトとリリンの関係性についてなどまとめて紹介していきます。

【エヴァンゲリオン】18番目の使徒リリンとはなに?アダムやリリスとの関係は?のイメージ

目次

  1. エヴァンゲリオンとは?
  2. エヴァのリリンとはなに?アダムとリリスの関係は?
  3. エヴァのリリンの名前の由来
  4. エヴァのリリンはエヴァンゲリオンを作った?
  5. エヴァのリリンの名シーンやセリフ
  6. エヴァのリリンのグッズ
  7. エヴァのリリンに関する感想や評価
  8. エヴァのリリンまとめ

エヴァンゲリオンとは?

新世紀エヴァンゲリオンの概要

新世紀エヴァンゲリオンは1995年~1996年にかけて放送されたGAINAX製作のオリジナルアニメです。放送当初の視聴率は高くなかったものの斬新なストーリーと特に最終回の締めくくりが物議を醸した事で結果として高い知名度を得る事になった作品で、アニメとは違う視点で最終回を描いた劇場版も展開され漫画版、ゲーム版など幅広いメディアミックス展開される作品となっていきました。

2006年からは設定やストーリーを再構築(リビルド)した「新劇場版」の展開も開始されるなどしており2020年11月現在でも高い人気を誇る作品です。後にセカイ系と言われるジャンルの走りでもあると言われ1990年代後半以降に生まれた作品の多くがなんらかの形で新世紀エヴァンゲリオンに影響を受けているとさえ言われている程の影響力を持ち合わせた作品としても知られています。

アニメ及び関連各賞を多数受賞するなどする実績に加え、「アニメ主体のメディアミックス作品」としては先駆者的な側面も持ち合わせており、特にその演出面は「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」に続く「第3次アニメ革命」とも言われる社会現象を生んだ作品となっています。同時に深夜アニメ枠の確立や製作委員会方式の確立など2020年11月現在まで続くアニメの大きな流れを作り出した作品であるとも言われています。

新世紀エヴァンゲリオンのあらすじ

大災害により世界人口の半分が失われた世界。主人公の碇シンジは別居していた父、碇ゲンドウから第3新東京市に来るようにと呼び出しを受けます。そこでシンジは第3新東京市に襲来する謎の敵「使徒」との戦う為、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンのパイロットになる事を命じられます。当初は仕方なくパイロットになったシンジでしたが数々の出会いからやがて自らの意志でパイロットとして戦っていく事になります。

エヴァンゲリオン公式サイト

エヴァのリリンとはなに?アダムとリリスの関係は?

18番目の使徒リリンはリリスから生まれたヒト?

まずはっきりさせておく必要があるのがリリンとはエヴァンゲリオンの世界におけるヒトの事を指します。エヴァンゲリオンに登場する多くの使徒と同じく使徒としてのヒトの名前がリリンなのです。ただし他のアダムから生まれた使徒とは違い、唯一リリスから生まれた使徒であるという点、そして「こころ」を持っているという点が他の使徒とは異なると言われています。

また正確にはリリスから直接ヒトが生まれたわけではなく、「リリスが生み出した生物が紆余曲折を経て進化していった形」がヒトであるとされています。アダムとその使徒は生まれてすぐに眠りについていた為、進化はしておらず、生まれたままの姿でもある為、そういう意味でも他の使徒とは違う点も多くなっているのがリリン=ヒトです。

またエヴァンゲリオンの世界では多くの生物が「環境に自らが適応して進化」するのに対し、リリン=ヒトとはリリスが持っていた「知恵の実」の力から科学を生み出し科学で世界の方を変えていく力を持った存在であるともされています。エヴァンゲリオンの世界においては使徒としても生物としても特別な存在として描かれているのがリリン=ヒトという存在です。

アダムとリリスの関係

アダムとリリスの関係を知る上で重要な存在となるのが第1始祖民族と言われる存在です。ただしその存在は第1始祖民族とはアニメ版時点で設定はされていながらも結局最後まで描かれず、後々のメディアミックス作品の中で明らかになっており、メディアや発売するタイミングによって差異がある部分になっています。補完する形も多くなっており、2020年11月現在は以下のような存在であるとされています。

元々エヴァンゲリオンの世界では宇宙に第1始祖民族と言われる知的生命体がいました。彼らは元々住んでいた星の崩壊を知りそれぞれに月に乗り宇宙に飛び散る事になります。宇宙中に飛び散りそれぞれが辿り着いた星で支配者となります。本来1つの星に辿り着くのは1つの月だけだったはずですが、地球には通称「白い月」と言われる月と「黒い月」と言われる月の2つが落下する事になります。

この白い月に入っていたのがアダム、黒い月に入っていたのがリリスです。この2つの月は同時に地球にはに降り立ったわけではなく、先についたのがアダムでその後についたのがリリスでした。リリスが地球に降り立った際にその衝撃で発生したのが「ファーストインパクト」であり、その結果アダムは眠りにつく事になり、リリスとリリスの使徒であるリリンが発展、リリンは進化する中でやがてヒトになっていきます。

ヒトと使徒は不完全な生命体?

ちなみにそれぞれの月にはアダムとリリス以外にもアダムとリリスが作り出した生命に支配者としての力を与える為の実があり、それがアダムの場合は「生命の実(S2機関)」、リリスの場合は「知恵の実(高い知能)」であったとされています。この実は第1始祖民族が月に乗り宇宙に飛び出す際にどちらかを選ぶようにとされた物であるとされています。

その為アダム系の使徒は知能が低い代わりに無限とも言える寿命を持ち、リリン=ヒトは高い知能を持つ代わりに寿命が限られている不完全な生命体として誕生しているのです。そして両者の衝突はサードインパクトを起こす事でどちらかを滅ぼす戦いであると同時に、使徒はヒトの「高い知能」を理解する事で、ヒトは使徒の「無限とも言える寿命」を理解する事でより完全な生命体になる為の戦いであるとも言えるのです。

アダムとリリスの所在

エヴァンゲリオンにおいて分かりにくいと言われるのがアダムとリリスの所在です。まず前提としてアダムとリリスは同じ使徒と呼ばれる中でも第3使徒以降の使徒とは別格の存在であり神にも等しい存在になっています。肉体と魂がバラバラになったとしても明確な死を迎えない程であり、結果的にこの事で様々な形で利用される事になるのです。

元々アダムは南極に、リリスは日本の箱根に着陸しました。しかしセカンドインパクトの折、アダムはバラバラになっています。肉体がバラバラになったアダムには復元が行われ秘密裏にゲンドウの右腕に移植されています。一方でアダムの魂は肉体を与えられ第17使徒タブリス、渚カヲルに組み込まれる事になります。また多くのエヴァンゲリオンはアダムをベースとして作られています。

対してリリスは日本の箱根、第3新東京市の地下に「アダムとして」封印されていました。本来封印されているのがリリスであるという事はしかし肉体はコピーされてエヴァンゲリオンとして利用されている他、その魂は綾波レイとして利用されていました。特にエヴァンゲリオン作中最終盤まで第3新東京市の地下にいるのはアダムとされた故にその所在が分かりにくくなっています。

リリンとはアダム側から見た人類の呼称?

エヴァンゲリオンの世界においてリリン=ヒト、人類全体を指し示す呼称であるわけですが、なら「人類」という言葉がないかというとそういうわけではありません。「人類補完計画」などの名称にもなっているようにヒトは人類の事を人類と呼称しています。それならリリンという呼び方は必要ないのではないかと事になりますが、リリンという呼称は使徒としての呼び名であると同時にアダム側から見た呼称でもあるのです。

ネタバレになりますが、エヴァンゲリオン作中で人類を「リリン」と呼称する機会が最も多いのは渚カヲルです。渚カヲルはリリン=ヒトによって人為的に作り出された第17使徒であり、その魂は第1使徒アダムの魂で構成されています。つまり渚カヲル=アダムという事もでき、そんな渚カヲルが人類の事リリンと呼称する機会が多いのです。

渚カヲル以外に人語を話す使徒はいないですしもっといえば使徒はそれぞれに単独で襲来するので使徒同士で意志の疎通を取っていたのかも定かではありませんが、逆に人類側で自分達の事をリリンと呼称する事も稀であり呼称する場合は敢えてそうする必要がある時に限られています。その事からも或いはアダム側では人類を呼称する際にリリンと呼んでいた可能性も十分にあります。

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エヴァのリリンの名前の由来

使徒の名前はユダヤ・キリスト教の天使に由来している

エヴァンゲリオンに登場するリリンを含む18の使徒の名前はほぼ全てがユダヤ・キリスト教に登場する天使の名前に由来しています。そもそも「使徒」という言葉自体もユダヤ・キリスト教においてそれぞれの宗教を広める人である「宣教師」を意味する言葉であり、エヴァンゲリオンという作品はその他のエヴァンゲリオンの用語も含めて数多くの宗教用語を由来に持つ用語が多くなっています。

各使徒の名前はより正確にはユダヤ・キリスト教の「聖書儀典」の中の1つ、エノクの書に名前が登場する天使を由来にしていると言われていますが第7使徒イスラフェルだけはイスラム教の天使に由来するなどしています。それぞれの天使は何かを司る力を持っており、第3使徒サキエルは水を司る天使、第4使徒シャムシェルは昼を司る天使などと言った役割を持っています。

この「名前の由来はユダヤ・キリスト教の天使」という法則に当てはまらないのが第1使徒のアダムと第2使徒のリリス、そして第18使徒のリリンです。第1使徒のアダムはユダヤ・キリスト教において最初に作り出された人間とされる「アダムとイブ」のアダムに由来しています。そもそも創世記においてアダムの物語を描いているのが上記でも紹介したエノクの書でもあるので、やはり使徒の名前との関連性は高いです。

対して第2使徒のリリスの名前の由来になっているのはアダムの最初の妻であったとされるリリス(リリト)に由来していると言われています。リリスは「最初の妻」とされていますが夜の妖怪或いは動物だったともされており、アダムとリリスが交わった事で悪霊が生まれるようになったともされています。

使徒の英語表記は「Apostle」ではなく「Angel」

余談ですが、エヴァンゲリオン作中で使徒を示す英語表記は本来の英語で使徒と訳される「Apostle」ではなく一貫して天使を意味する「Angel」とされており、由来が天使の名前である事をより意識した形になっています。これは海外向けに作られた英語翻訳版でも同様の処置が取られた作りであり、製作者側のこだわりポイントの1つになっていると言えます。

リリンの名前の由来

そして第18使徒=ヒトの使徒名であるリリンも上記で紹介したアダムとリリスのエピソードに関連した名前です。上記でも触れたアダムとリリスが交わった事で生まれるようになった子供達、その子供達の事をヘブライ語で「リリン」と呼ぶのがリリンの名前の由来になっているのです。使徒の天使名と違い固有の存在を指し示さず、総称であるという点も由来と共通した点になっています。

ちなみにリリスはアダムと別れた後にルシファー(或いはサタンとも)と関係を持つようになりルシファーとの間に多くの子供を設けており彼らもリリンと呼ばれています。元々リリス自身も悪霊などと考えられていた事も相まって、リリンとは別名では「悪魔の子」とも言われる悪魔、或いは悪霊の一種であったとされています。

アダムから見るとリリンはまさに悪魔の子?

リリンが別名「悪魔の子」と言われると上記でも紹介しましたがこの名称はエヴァンゲリオンの世界観にもそのまま反映されていると言えます。そもそもエヴァンゲリオンの世界には2つの月が落下していますが上記でも触れたように先に降り立ったのはアダムでした。本来ならアダムが地球を支配するはずであり、後からやってきて眠りにつくきっかけを作ったリリスはアダムにとってはまさに「悪魔」とも言える存在です。

そしてそんな悪魔リリスから生まれ進化していったのがヒトは本来アダムが生み出した存在が支配するはずだった地球を支配し、支配するだけには飽き足らず、セカンドインパクトを人為的に引き起こしたりするなど神の領域に踏み込むような行為を行い、自分達を利用しようとしてきます。そんなヒトに対して「悪魔の子」リリンと名付けたのかも知れません。

エヴァンゲリオンの作品自体がかなりユダヤ・キリスト教と深い関わりを持つ作品であり、アダムとリリスのエピソードを上手く取り入れている作品なので、敢えて視点を変える事で上手く読み解くと元ネタとなっているアダムとリリスのエピソードに繋がるような見え方をするように描いたとも言えます。

使徒の名前は人類が勝手につけた物?

エヴァンゲリオンの世界において使徒は基本的に「第○使徒」と呼ばれ名前で呼ばれる機会は少なく、呼び分ける為に必要に応じて使われる程度です。一方でその呼び分けの際に使われる天使の名前を由来としたそれぞれの名称は「人類側が勝手に呼称したもの」である事が明らかになっています。ただしその設定はアニメでは明らかになりませんでした。

この設定が明らかになったのはゲーム「新世紀エヴァンゲリオン2」での事ですが、以降のメディアミックス展開でも統合されて使用された設定となっています。そのような背景もあってかアニメ版・劇場版の設定を再構築(リビルド)されて展開されている「新劇場版」シリーズではリリス以外の使徒の名前は登場しておらず、使徒は総じて「第○の使徒」と呼ばれています。

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エヴァのリリンはエヴァンゲリオンを作った?

考察①使徒の中で唯一死海文書にたどり着いた?

他の使徒がどうであったかはエヴァンゲリオン作中では言及されていませんが、少なくともリリン=ヒトは自身達がリリスから生まれた第18使徒リリンであるという認識は持っていませんでしたし、アダムやリリスの存在もずっと知っていた訳ではありません。リリン=ヒトがアダムやリリスの存在を知ったのは彼らが地球に飛来した際に一緒に持ち込まれた「死海文書」と言われる古文書を発見したのがきっかけです。

この死海文書とは現実に実在する古文書の1つとしても知られていますがエヴァンゲリオン世界においては実在する古文書としての死海文書とは別に、最初に死海文書を発見したゼーレが特に重要で秘匿した「裏死海文書(新劇場版では死海文書外典)」が存在し、裏死海文書に使徒の出現とサードインパクトについての予言が描かれていたとされています。

この死海文書は正確にはアダムが残していたもので本来のリリン=ヒトの生みの親であるリリスも同様の物を持っていたかは明らかになっていません。ただリリン=ヒトが死海文書を発見した事でアダムやリリスの所在が判明、さらにはエヴァンゲリオン作中でも重要な要素となる「生命の種」「ロンギヌスの槍」の存在と運用方法などについても知る事になりました。

考察②リリンはエヴァンゲリオンを作った?

死海文書を手に入れた事で事前に使徒の襲来及びサードインパクトによる人類滅亡の未来を知ったリリン=ヒトは当初アダムを卵の状態に戻す事でその未来を回避しようと試みました。しかしその行動が結果的にセカンドインパクトを引き起こす事になります。甚大な被害を被ったセカンドインパクトでしたが、それでも結果的にアダムを胎児の状態に戻す事には成功しています。

しかし上記でも紹介したようにリリン=ヒトは死海文書を持っているので使徒がリリスと接触する事でもサードインパクトが起こる事を知っていました。そこで使徒とリリスの接触を防ぐべく、リリスが眠るターミナルドグマがある日本の箱根にターミナルドグマを隠すように城塞都市「第3新東京市」を建設、加えて使徒と対峙するべくエヴァンゲリオンを作り出す事になります。

ちなみにエヴァンゲリオンは元々はアダムとリリスをコピーして作り出したものです。正確には零号機と初号機がリリスのコピーで、弐号機以降の物はアダムをコピーして作られた物になっています。エヴァンゲリオンは元々は生命の源であるアダムとリリスを利用して作っているのでATフィールドを展開する事が出来たのです。

人類滅亡を防ぐ為のこのエヴァンゲリオンの製作は「E計画」と言われ、アダムの復元を目論む「アダム計画」、エヴァンゲリオン作中最大の謎とも言われる「人類補完計画」と並ぶ3大計画の1つになっています。

考察③リリンは「こころ」を持つ使徒?

エヴァンゲリオンに登場する使徒はリリンも含めて共通点も多いですが、それらの共通点とは別にそれぞれに固有ともいうべき見た目、能力を持っています。第18使徒であるリリン=ヒトにとって他の使徒は持たない固有の能力とも言えるのが「高い知能=こころ」を持っているという点です。そしてこの「こころ」との戦いがエヴァンゲリオンにおける大きなテーマの1つにもなっています。

エヴァンゲリオンの主人公、碇シンジを中心にエヴァンゲリオンでは「感情の変化」がやりすぎでは?と感じるくらいに大げさに描かれています。それも一貫したものではなく、「喜び」「悲しみ」「怒り」「葛藤」などそれぞれの感情に気持ちが揺れ動き、その感情がそのまま言動やエヴァンゲリオンの操縦にまで影響する様を様を描いているのがエヴァンゲリオンの作品としての大きな特徴なのです。

固有の能力というと大げさに聞こえるかも知れませんが「こころ」はエヴァンゲリオンにおいて確かに能力の1つとして描かれている側面もあります。リリン=ヒトの感情の高ぶりによって使徒を倒したシーンがあるのはもちろん、そんなリリン=ヒトの「こころ」を攻撃する為のような能力を持った第15使徒アラエルの精神汚染能力は相手が「こころ」を持ったリリン=ヒトだからこそダメージの大きい能力となっているのです。

多くの作品が喜怒哀楽を織り交ぜて描きますが、エヴァンゲリオンはそういった「こころ」を物語の軸に据え、物語性の中にも能力としても取り入れる試みをした作品になっているといえるのではないかとも言われています。

使徒側も「こころ」を理解しようとしていた?

上記で紹介した第15使徒アラエルもそうであるようにアダム側の使徒もリリン=ヒトが持つ「こころ(=高い知能)」を理解しようとした動きを見せるシーンもあります。これは使徒には無い高い知能を身につける事が使徒が完全な生命体となる為に必要である為で、戦闘はあくまでもその手段でしかないという考察も見られるのです。

その為、戦いの中で「こころ」を理解しようとする使徒が多い反面、精神世界の中で幼いシンジの姿を依り代にして言語能力を獲得、シンジとコミュニケーションを図ろうとした第12使徒のレリエル、対象と融合する能力を持ち、その能力を用いてヒトのこころを理解しようとした第16使徒アルミサエルのような能力によって「こころ」を理解しようとする存在もいます。

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エヴァのリリンの名シーンやセリフ

名シーン①葛城ミサトのリリンに関するセリフ

エヴァンゲリオン作中で使徒と言えばヒトと敵対するアダムから生み出された使徒を指す事が多く、ヒトはヒトの事を第18使徒リリンとは呼びません。そもそもヒトが第18使徒リリンであるという事を知っているヒトの方が圧倒的に少数派であり、作中ではほんとんど言及される事がないのも大きな特徴になっていると言えます。そんな中でも明確に「リリンとはヒトの事」と言及したのが葛城ミサトです。

私たち人間もね、アダムと同じリリスと呼ばれる、生命体の源から生まれた18番目の使徒なのよ。
他の使徒たちは別の可能性だったの。

この葛城ミサトのセリフはアニメの25話及び最終回26話を別視点で描いた映画「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」の25話側に相当するシーンでのセリフです。裏を返せばアニメ版ではこのシーンはなく明確にリリン=ヒトであるという描写がされた初めてのシーンは劇場版にあるとされる要因になっており、エヴァンゲリオンはアニメ版と旧劇場版を見てようやく完結すると言われる要因の1つにもなっています。

名シーン②ゼーレから発信された核心をついたセリフ

上記でも触れたようにアニメ版では明確に「リリン=ヒト」というセリフは登場していません。もちろん視聴者にそうではないかと考察させる伏線は張り巡らされており、それらの伏線の中でもほぼ答えを言っているとも言える核心をついたセリフと言われているのがアニメ24話でゼーレが発信したセリフです。

偽りの継承者である黒き月よりの我らの人類、その始祖たるリリス。
そして正当な継承者たる失われた白き月よりの使徒、その始祖たるアダム。

このセリフは明確に「リリン=ヒト」という事や上記でも紹介したアダムとリリスの関係性などが完璧に把握出来ていればなんてことないセリフですが、アニメ版の時点では多くの謎が残されていたエヴァンゲリオン作中の中でも特に意味深なセリフの筆頭として「リリン=ヒトである」という事実以外にも様々な側面を持ち合わせたセリフになっています。

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エヴァのリリンのグッズ

リリンのTシャツ

リリン=ヒトなのでエヴァンゲリオンの登場人物をクローズアップした関連グッズの多くはリリングッズであるとも言えます。中にはリリンというフレーズを直接グッズ化したものも少数ですが展開されています。エヴァンゲリオンは2020年11月現在においても新規にグッズが作られる程の作品なのでグッズ展開の幅は非常に広いです。

リリンのフィギュアはある?

エヴァンゲリオングッズの中でも特に人気が高いといえるのがフィギュア系のグッズです。エヴァンゲリオンのフィギュア化はもちろん、パイロットやその他の登場人物も多数フィギュア化されています。これらの登場人物のフィギュアはエヴァンゲリオン的にまとめるならリリンのフィギュアであるとも言えるのです。使徒の見た目はいずれも個性的ですが、同じリリンでも見た目がこれだけ違うというのも1つの特徴といえるかも知れません。

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エヴァのリリンに関する感想や評価

ここからは既にエヴァンゲリオンを視聴している人のリリンに関しての感想を紹介していきます。エヴァンゲリオンは作品自体は面白くて好きという感想が多い反面、エヴァンゲリオン用語についての説明が少なく難解になっているとする声も多くなっています。リリンもその例外ではなく特に使用されるシーンが限られる事で「リリン=ヒト」だとなかなか理解出来なかったという声も多いです。

名前の由来を知って納得できたという声も見られる反面、特にリリンに関してはリリス等似た言葉も見られる事、重要であるにも関わらずエヴァンゲリオン作中ではほとんど言及がない事、リリスも最終盤までアダムだと言われてきた点などの物語との兼ね合いも相まって非常に分かりにくいという声が多くなっています。

特にリリンという言葉を用いる事が多い渚カヲルの存在がなければ必要なかった用語なのではないかと言われる事も多い反面、対面から見た用語までちゃんと用意して用いているのが良いという声も多いです。リリンとは何かを理解して初めてエヴァンゲリオンの設定がスムーズに理解できたという声もある程で重要なフレーズになっているという声も多くなっています。

またエヴァンゲリオンの魅せ方の旨さとして重要なフレーズであるとも言えるリリンというフレーズを敢えて渚カヲルがそれが当たり前であるかのようにフランクに使っているのが良いという声も多いです。当たり前に使われる事で特別感を感じさせず、それでいて重要な意味合いを持っているというのがエヴァンゲリオンらしいという声も多くなっています。

またリリンという使徒としての呼称もしっかりと登場している事でしっかり理解しようとした時に考察しやすいという声も見られます。他の使徒も名前が登場している事もあり人類だけ該当する名前がなければ違和感があるという声もあり、特にサードインパクト関連の考察をする時にはリリスとリリンの関係性が重要にもなる為、アダムとリリスの関係性、他の使徒とリリンの関係性などを考える際に考えやすいという声が多いです。

ただ等身大のキャラクターを描くエヴァンゲリオンという作品において、しっかりと1つ1つの用語の意味を理解するとより面白くなるという声もあり、特にヒトの感情なども含めてしっかりと設定に落とし込んでいるのが良いという声も見られます。リリン=ヒトの特別な能力が「高い知能=こころ」という点も理解できれば納得感が強いと言われる事が多いです。

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エヴァのリリンまとめ

エヴァンゲリオンに登場する第18使徒リリンとはヒト、人類全体を指し示す用語で登場頻度こそ多くはないものの、リリンとは何かを知る事はエヴァンゲリオンという作品を理解する上で重要な用語となっています。名前の由来も他の使徒と関連付けされているので由来を知っていると関係性が理解しやすくなるという声も多いです。

エヴァンゲリオンの物語はリリスの使徒であるリリン=ヒトとアダムの使徒であるその他の使徒との戦いでもあるという側面を持っており、特別な存在であるのは間違いありません。まだエヴァンゲリオンを視聴していないという人はそういった背景などにも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?

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