2021年07月21日公開
2021年07月21日更新
【憂国のモリアーティ】ルイスは主人公ウィリアムの弟!右頬の傷や強さを考察
「憂国のモリアーティ」の主人公ウィリアムの弟・ルイスについて紹介します。まず、ルイスのプロフィールから紹介していきますが、プロフィールによるとルイスの右頬には傷があり、傷が付いた理由について見ていきます。また、ルイスが少年の頃に抱えていた病気について、青年となって変化した事、ルイスの強さ・能力、さらにはシャーロックとの関係についても見ていきます。そして、憂国のモリアーティの「最後の事件」から3年後、ルイスの新たな活躍についても紹介します。
目次
憂国のモリアーティのルイスは主人公ウィリアムの弟
憂国のモリアーティの作品情報
コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」を原案にした漫画、憂国のモリアーティはジャンプスクエアで連載中です。構成は竹内良輔、漫画は三好輝で、ジャンプ・コミックスから第14巻まで発売中です。アニメ版・憂国のモリアーティは2020年に第1クール、2021年4月から6月に第2クールがTOKYO MX他で全24話放送されました。
憂国のモリアーティは漫画、アニメの他にも小説化や舞台化されており、小説は2020年10月時点で3巻まで刊行されています。また、憂国のモリアーティは舞台化・ミュージカル化されており、ミュージカルは2019年に第1弾、2020年にはアイリーン・アドラーが登場する第2弾が上演されました。
憂国のモリアーティの概要
憂国のモリアーティは19世紀の大英帝国が舞台ということで、切り裂きジャック事件などの当時の世相を絡めて物語が進行していきます。憂国のモリアーティは2018年の「全国書店員が選んだおすすめコミック」の一般部門で第2位を獲得しており、2021年に入った時点でコミックの発行部数が400万部を超えました。
憂国のモリアーティのあらすじ
憂国のモリアーティの主人公はウィリアム・ジェームズ・モリアーティです。弟のルイスと共に孤児院で暮らしていたところ、モリアーティ伯爵家の長男・アルバートに才能を見出されます。汚れた貴族社会を嫌っているアルバートは両親と弟の殺害を企てています。そんなアルバートに協力し、モリアーティ家を屋敷ごと崩壊させたウィリアムはアルバート、ルイスと3人で犯罪卿となり、悪行を重ねる貴族たちを粛清していきます。
ルイス・ジェームズ・モリアーティのプロフィール
憂国のモリアーティに登場するルイス・ジェームズ・モリアーティのプロフィールを紹介します。ルイスのプロフィールは、孤児院育ちで兄はウィリアム。少年時代のルイスは心臓に病気を抱えていました。孤児院に視察にきたアルバート・ジェームズ・モリアーティによって、兄・ウィリアムと共に伯爵家に引き取られました。右の頬に傷があり、前髪で隠しています。ちなみに、ルイスは料理が得意です。
ルイスの青年期に成長してからの変化
プロフィールで紹介しましたが、孤児だったルイスは兄・ウィリアムと共にモリアーティ伯爵家の養子となりました。孤児院時代に病気を抱えていたルイスですが、青年になったルイスは伯爵家のこと、領地のこと、執務のすべてを取り仕切ることになりました。ここでは、ルイスの病気はどうなったのか?など、青年になったことでルイスがどう変化したのかを見ていきます。
料理の腕
ルイスは伯爵家の執務一切を任されていますが、プロフィールでも紹介した通り、ルイスは料理が得意だということです。ウィリアムやアルバートのための食事を作ることもルイスの仕事で、ルイスの手料理についてウィリアムは、オムレツが抜群に美味しいと言っています。
外見が変化した
青年になったルイスが最も変化したのは、外見です。プロフィールでも紹介した通りルイスの右頬には傷があります。この傷を見えなくするために前髪をアシンメトリーに変えました。さらにルイスは眼鏡を新たに掛けるようになりました。このような姿になったルイスはまさに紳士のようで、少年の頃に比べてかなり雰囲気が変わりました。
心臓の病気は治った?
プロフィールで紹介したルイスの病気について見ていくと、ルイスは孤児院にいた少年の頃、心臓に病気を抱えていました。プロフィールで紹介したルイスの病気については、アルバートが彼らを引き取った際、心臓の手術を受けさせてくれました。この手術のおかげで病気はすっかり治り、ルイスは青年となってからも問題なく過ごしており、自分の仕事を確実に実行しています。
ウィリアムをより慕うようになる
プロフィールでも紹介した通りルイスは孤児院時代、心臓の病気を抱えていました。病気で体が弱かったために兄・ウィリアムはルイスをずっと守ってくれました。そのため、ルイスは兄だけを頼りに生きてきましたが、成長して青年となってからは、兄に対して淡々と接しているように見えます。
しかし、「二人の探偵編」でウィリアムがシャーロックと話しているのを見ていたルイスは、兄へのシャーロックの馴れ馴れしい態度に怒りのような感情を見せています。このようなルイスの態度から、ルイスは少年時代よりも兄に対する思慕が強くなっていると考えられています。ここまでルイスのプロフィールを紹介し、幼い頃の病気や右頬の傷跡について、兄・ウィリアムへの想いなど、青年になったルイスの変化について見てきました。
憂国のモリアーティのルイスの右頬の傷跡を考察
ここまで、憂国のモリアーティのルイスのプロフィール、少年の頃の病気、兄への想いを紹介し、さらに青年となったルイスの変化について見てきました。プロフィールでも紹介した通りルイスの右頬には傷があり、普段はその傷を前髪で隠しています。ここでは、ルイスの傷について考察していきます。
考察①ルイスの傷跡はなぜできた?
プロフィールで紹介した通り、ルイスの右頬には傷があります。この傷は火傷の痕で、少年時代についたものです。ルイスが火傷を負った経緯について見ていきます。兄と共に孤児院で暮らしていたルイスは、ある時、モリアーティ家の長男・アルバートと出会います。アルバートはこの兄弟の非凡な才能と悪に対する考えに共感し、彼らをモリアーティ家に引き取りました。
アルバートは階級制度を憎んでおり、社会の在り方を変えたいといつも思っていました。そんな時出会ったのがルイスたちでした。社会を変える第一歩として家族の殺害を企むアルバートに、ルイスの兄は完全犯罪を提案します。そして、決行の日、ルイスたちは計画通りにモリアーティ伯爵と二男のウィリアムを殺害し、屋敷に放火します。
燃える屋敷から脱出しようとしたその時、ルイスが火のついた木材を自分の右頬に押し付けました。ルイスが取った行動に驚くアルバートと兄。ルイスは、ケガを負った子どもを誰も疑わないと言い、こうすることで兄が考えた完全犯罪は成功すると言いました。こうして、モリアーティ家の二男・ウィリアムに成り替わった兄とアルバート、ルイスの3人は、火の海となった屋敷から生還できた3兄弟として世間に認知されるのでした。
考察②成長してからは髪で傷跡を隠す
ルイスの右頬の傷は、兄が考えた完全犯罪を成功に導くために、自らの手で付けた火傷の痕でした。モリアーティ家が崩壊したことでアルバート、ウィリアム、ルイスは、ロックウェル伯爵家で暮らすことになりました。そこで成長し、青年となったルイスの右頬には大きな傷が残っています。ルイスはこの傷跡を隠すように前髪を下ろしています。
考察③新たな指揮官となってからは傷跡を隠さなくなった?
モリアーティ家を崩壊させたアルバート、ウィリアム、ルイスは犯罪によって社会を変えるという思想のもと、活動を始めました。しかし、ウィリアムは当初、犯罪行為を伴う活動にルイスを加えようとはしませんでした。幼い頃に病気を抱えていたルイスは弱い存在で、そのためにウィリアムは必死に彼を守ってきました。
そんなルイスが兄のためと言い、大きな傷跡が残るのを覚悟の上で自ら火傷を負ったのです。この事でウィリアムはより一層、ルイスを愛おしく感じ、ルイスにだけは汚れ仕事をさせたくないと思います。そんな兄の想いを汲みながらもルイスは、心臓の病気も完治したこともあり、兄の力になりたいと心から願います。そして迎えた「最後の事件編」でウィリアム、アルバートが姿を消したことで、ルイスが新たにMI6の指揮官となりました。
指揮官となったルイスの心境に変化が現れます。その変化とは、髪型を変えたことです。これまで傷跡の残る右頬を前髪で隠していましたが、その前髪を上げる髪型に変えました。そのため、右頬の傷がはっきりと見えるようになっています。このルイスの心境の変化は、最愛の兄の意思を受け継いだ覚悟の表れではないかと考えられています。
憂国のモリアーティのルイスの強さや能力を考察
ここまで、憂国のモリアーティのルイスのプロフィール、孤児院時代の病気、右頬にある傷跡、青年になってからの変化について考察し、さらに傷跡ができた経緯について見てきました。ルイスはウィリアムが姿を消した後、新たにMI6の指揮官になりました。今後、ルイスの本当の強さや能力が見えてくるということで、ここからは、ルイスの強さや能力について見ていきます。
強さや能力①ナイフを使う殺人術
ルイスの強さや能力について見ていくと、アニメ・憂国のモリアーティのオープニングの映像では、ルイスがナイフを持って戦う姿が描かれています。しかし、アニメ第1クールでのルイスはウィリアムのサポートに徹しており、戦う姿を見ることはできません。そのため、ルイスの強さや戦闘能力を伺い知ることはできませんでした。しかし、アニメ第2クールの「ホワイトチャペルの亡霊編」ではルイスの強さがわかるシーンが登場します。
憂国のモリアーティの「ホワイトチャペルの亡霊編」では、少年時代のアルバート、ウィリアム、ルイスに殺人の技術を教えたジャック・レンフィールドという人物が登場します。ジャック・レンフィールドは元軍人でアフガン戦争の英雄です。ジャックは白兵戦の達人として敵味方問わず恐れられており、当時のジャックの異名が「ジャック・ザ・リッパー」でした。
軍人を退役後はロックウェル家の執事を務めており、この家に身を寄せたルイスたちと出会ったのでした。そのジャックがウィリアムにある依頼をするため、訪ねてきました。ジャックは、当時の自分の異名「ジャック・ザ・リッパー」を名乗る殺人鬼が出没していることに憤慨していると語ります。そして、ウィリアムに偽物の「ジャック・ザ・リッパー」を始末して欲しいと依頼します。
師匠であるジャックの頼みであり、娼婦という弱い者を殺害する偽物のやり方に、ウィリアムは粛清の対象とみなしました。偽物の「ジャック・ザ・リッパー」は複数犯であると推理したウィリアムは、彼らのアジトを捜索し、発見します。アジトにはウィリアムとルイスが乗り込み、犯人たちと対峙します。犯人たちは、自分たちには革命という目的があり、さらに、強者は弱者の命を奪っても構わないのだと主張します。
彼らの言い分に対して、それなら僕たち(強者)があなたたち(弱者)の命を奪ってもいいですねと、ルイスがそっくりそのまま返します。日頃はウィリアムの影にいることが多いルイスですが、この時は冷酷な微笑みを浮かべてナイフを構え、ウィリアムと共に犯人たちに向かっていきます。
師匠のジャック・レンフィールドから教わったと思われる見事な身のこなしと手さばきで犯人たちを仕留めるルイス。その強さ、殺人の技術、戦闘能力は相当高く、ルイスの強さがわかるシーンとなっています。
強さや能力②カード勝負の勝敗を操る
ルイスの強さや能力については漫画・第57話から始まる新章で本格的に見ることができます。第57話「空き家の冒険編」でのエピソードを見ていくと、MI6の指揮官ルイスの任務は、ある設計図がロシアに売られるのを阻むことです。設計図を持っているのはアデア卿で、彼は自身の借金のために国の機密である設計図をロシアに売ろうとしているのでした。
ルイスは早速アデア卿に会うため、居場所を探ります。すると、アデア卿はランガムホテルのカジノにいることがわかり、ルイスは向かいました。ホテルでアデア卿と知り合うことができたルイスは、設計図が入っている金庫を開けるための時間稼ぎをしなければなりません。そこで、アデア卿をカジノに足止めするために、彼とカード勝負をすることになりました。
ルイスはアデア卿が持っているカードを巧妙に読み、わざと自分が負けるように進めていきます。結果、アデア卿を勝たせることに成功。アデア卿の気分を良くしておき、さらにルイスは彼の同情を引くような話をして席を立たせなくします。そして、ついに設計図を盗むことに成功したと連絡が入りました。このように、ルイスの強さは、戦うだけでなく、頭脳戦でも高い能力を発揮します。
強さや能力③人心掌握
ルイスの強さについては「ホワイトチャペルの亡霊編」での実戦でも分かるように、高度な殺人術で敵を倒すことができます。また、戦闘能力だけでなく、頭脳戦でも高い能力を発揮しましたが、ルイスの強さや能力はそれらだけに止まりません。ルイスが見せた新たな能力は、人身掌握術です。上述のアデア卿とのカード対決では目的を達成するために、アデア卿を足止めしなければなりませんでした。
そこでルイスが考えたことは、アデア卿を気持ちよく勝たせておいて、自分の話に引き込むことでした。ルイスは、今日が「兄の命日」だという嘘を言って、アデア卿の関心を引き、もう一回勝負をするように仕向けたのです。この人身掌握術はウィリアムも、標的と決めた相手の深層心理などを探るときによく使っていました。
ウィリアムがいた時はルイスがこのような能力を発揮することはありませんでしたが、一人になった今、指揮官としてあらゆる能力を使っていくことになります。ここまで、新たにMI6の指揮官となったルイスの強さや能力について考察してきました。
憂国のモリアーティのルイスとシャーロックの関係を考察
憂国のモリアーティのルイスは、プロフィールで紹介した少年時代の病気、右頬の傷跡、青年となったルイスと兄・ウィリアムとの関係、新しい指揮官となったルイスの強さや能力など様々な変化を見せてきました。ここからは、ルイスが見せた変化の中でも、特に重要と言われているシャーロック・ホームズとの関係について考察していきます。
考察①初対面
ルイスとシャーロックが初めて対面したのは「二人の探偵編」(アニメ・10話~11話)です。ルイスはこれより少し前の「ノアティック号事件編」(アニメ・6話~7話)でシャーロック・ホームズという人物がいることは知っていました。実際に本人と会ったのはウィリアムと共に列車に乗っている時で、ルイスもウィリアムもシャーロックが乗車していることを知らずにいました。
シャーロックは二人の姿を見るなりルイスの隣の席に座り込み、ウィリアムに対して「犯罪卿」の名前が分かったと言い、「ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ、お前があのお方だったんだな」と言い放ちました。しかし、ウィリアムもルイスもこれはシャーロックが虚勢をはっただけで、本当のところは未だ分かっていないようだと見抜きます。
それでもルイスは、天才的な推理力を持つシャーロックなら、遅かれ早かれウィリアムの正体を暴くだろうと予想します。そうなる前に、今ここでシャーロックを亡き者にしようと考えるルイスは、テーブルにある物で武器になりそうなものを目線で探します。しかし、ウィリアムが冷静に対処したので、ルイスは落ち着きを取り戻しました。
この時のルイスはシャーロックを一瞬で敵とみなし、すぐに殺意へと変わりました。日頃、ウィリアムの影で控えていることが多く、冷静な印象を持たれているルイスが一瞬で殺意を抱くという珍しいシーンです。このシャーロックの挑発に対して、ウィリアムが冷静に対処したおかげで、ルイスは殺意を収めることができましたが、この後もシャーロックへの敵意を捨てることはありません。
考察②殺害は未遂に終わっても嫌悪感が残る
列車内で突然、女性の叫び声が聞こえてきました。客室で誰かが殺害されたという一報を聞いたシャーロックは、ウィリアムを「推理勝負」に引き込みます。ロンドン警視庁のレストレード警部も駆けつけますが、シャーロックは捜査を俺たちに任せてくれと言い、ウィリアムを「リアム」と呼びました。シャーロックが兄のウィリアムを「リアム」と呼んだことは、ルイスにとって耐え難いことでした。
「なんて、馴れ馴れしい」と吐き捨てたルイスは、シャーロックに対して再び殺意が沸きますが、レストレード警部に加えてシャーロックの相棒、ジョン・H・ワトソンまでおり、手を出すことができません。事件は解決しましたが、シャーロックへの嫌悪感だけが残るルイスでした。
考察③シャーロックを頼る決断を下す
シャーロックに対する気持ちに変化が起きるのは、ウィリアムが決意した犯罪卿による「最後の事件」でのことでした。ウィリアム自らが計画した「最後の事件」には、ウィリアム自身の死が含まれていました。死を決意したウィリアムの計画に、仲間のモラン大佐やジェームズ・ボンドは従う意思を示しますが、フレッドとルイスだけが賛同することができません。
ウィリアムを救えるのはシャーロックだけだと考えたフレッドは、シャーロックに手紙を書き始めます。ルイスもまた、兄を救うことができるのはシャーロックしかいないと思い始めます。これまでシャーロックに対して殺意すら抱いていたルイスですが、フレッドの考えに共感し、シャーロックの力に頼る決断を下します。
考察④シャーロックへの懇願
フレッドが書いた手紙がシャーロックの元に届き、待ち合わせ場所にやって来ました。シャーロックはルイスたちの考えを見抜いており、ウィリアムの決意が本気であることも見抜いていました。ルイスはこれまでのシャーロックに対する嫌悪感や殺意をすべて捨て去り、ただひたすら大切な兄を救って欲しいと懇願します。
考察⑤シャーロックが必要な存在だと認める
ルイスはプロフィールでも紹介しましたが、幼い頃に心臓の病気を抱えていたこともあり、弱い自分を守ってくれるのは兄・ウィリアムだけでした。兄は自分を分かってくれる唯一の人で、兄がいなければ生きてこれなかったと思うほど、兄を慕っています。モリアーティ家に引き取られたことで病気を治してもらい、これからは自分も兄の手助けがしたいと心から願うようになったルイスは、どんな時も兄と共に命懸けで戦ってきました。
ルイスにとって兄は、自分を理解し、成長させてくれる唯一の存在でした。そんなルイスの目の前に、シャーロックという存在が現れました。兄とシャーロックが対峙する様を見てきたルイスは、シャーロックこそが兄を理解し認めてくれる存在で、彼だけが兄を救うことができる唯一の人だということを悟ります。
以前のルイスなら、このことを悟った瞬間にシャーロックに対して激しい嫉妬心を持ったはずです。しかし、ルイスはシャーロックが兄にとって最も必要な人間であると理解し、認めました。こうして「最後の事件」でシャーロックに救いを求めたルイスは、どのような結果になろうと見守る決心をしました。
憂国のモリアーティのルイスの今後を考察
ここまで、憂国のモリアーティのルイスが青年になって見せた様々な変化を見てきました。中でもシャーロックとの関係で見せたルイスの変化は、精神的な成長を感じさせるものでした。ここからは、兄たちと別れたルイスの今後について見ていきます。
考察①兄たちとの別れと大きな転機
「最後の事件」で、ウィリアムのもとへ駆けつけたシャーロックですが、二人はルイスが見ている前で共に橋から落下するという結末になりました。この結末に至った経緯を見ていくと、死を望んでいたウィリアムは、あらかじめモラン大佐に橋に向かって狙撃するよう指示を出していました。モラン大佐がその指示に従ったことでウィリアムが橋から落下し、シャーロックはそれを止めようとして彼の手を掴みました。
しかし、シャーロックはウィリアムを救うことはできず、二人は橋から川へと落下していきました。二人が落下してから3か月もの間、川の捜索が続けられましたが、結局二人は見つかりませんでした。ルイスは、ウィリアムとシャーロックは生きているにちがいないと考えています。一方、MI6の長官であるアルバートは犯罪卿として起こした一連の事件の責任を負い、幽閉されました。
考察②新たな指揮官になる?
少年の頃に兄と共にアルバートに救われたルイスは、モリアーティ家の3兄弟として、兄たちと共に過ごしてきました。また、犯罪卿としても手を取り合って命懸けの活動をしてきた兄たちと別れることになったルイス。そんな中で、ルイスはアルバートの上司だったマイクロフト・ホームズ(シャーロックの実兄)に呼び出されます。
呼び出しに応じて宮殿を訪れたルイスに、マイクロフトは「君達がこれまで英国のために命を懸けてくれたことに感謝する」と言いました。マイクロフトは、ホームズ家が負っている英国に対する「罪と罰」について説明し、モリアーティ家もまた同じように「罪と罰」を背負っていくことになると言いました。このことについてはルイスも十分に承知をしており、罪を償っていく覚悟です。
ルイスの覚悟を聴いたマイクロフトは、ルイスにMI6の新たな指揮官「M」になることを要請します。こうして、ルイスは兄・アルバートの後を継ぎ、新たな「M」としてその任務に就くことになりました。
考察③かつての仲間と敵対する?
MI6のメンバーといえば、モラン大佐、フォン・ヘルダー、ジェームズ・ボンド、マネーペニーがいますが、ルイスは彼らの新しい指揮官となりました。憂国のモリアーティは新章として「空き家の冒険編」が始まります。このエピソードについては「ルイスの強さや能力の③人身掌握」で紹介した通り、ルイスが設計図を奪還するためにアデア卿とカード勝負をしました。
作戦は順調に進んでいましたが、この後、アデア卿が何者かに射殺されるという事態となりました。ジェームズ・ボンドからの報告で知ったルイスは、アデア卿の死体を調べた結果、殺害犯を特定することができました。ルイスは、アデア卿の殺害犯は、仲間であるモラン大佐だと確信します。標的を殺害するというやり方について、新たな「M」となったルイスは自身の考えを口にします。
それは「我々はもう自由に人を殺していい組織ではない」という確固たる意志です。もし本当にモラン大佐だとしたら、MI6としては最も手強い相手を敵に回してしまったことになります。何故なら、モラン大佐は自分たちのことをすべて知り尽くしているからです。今後、モラン大佐とは敵対関係になっていくかもしれないと考えられています。
憂国のモリアーティのルイスのアニメ声優
ここまで、憂国のモリアーティのルイスの今後について考察してきました。ここからは、アニメ版・憂国のモリアーティでルイスの声を担当している声優・小林千晃について紹介していきます。
小林千晃のプロフィール
アニメ・憂国のモリアーティのルイスの声優・小林千晃は、生年月日・1994年6月4日、神奈川県出身、所属は「大沢事務所」です。初主演作は、2019年に配信された「ガンダムシリーズ」で初となるWebアニメ「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」のヒロト役でした。2021年には「声優アワード・新人男優賞」を獲得しました。
小林千晃の主な出演作品
アニメ・憂国のモリアーティのルイスの声優・小林千晃の主な出演作は、2018年「転生したらスライムだった件」ショウゴ・タグチ、「Butlers〜千年百年物語〜」茶野京一、2019年「ブギーポップは笑わない」竹田啓司、「賢者の孫」トニー=フレイド、ゲーム「ダンキラ!!! - Boys, be DANCING! -」愛宕蓮太郎、ゲーム「メイプルストーリー2」シーフ、ゲーム「Fate/Grand Order」バーソロミュー・ロバーツ。
2020年「遊☆戯☆王SEVENS」七星凛之介、「妖怪学園Y 〜Nとの遭遇〜」九尾リュウスケ、「GREAT PRETENDER」枝村真人(エダマメ)、「ダーウィンズゲーム」キョウダ、「池袋ウエストゲートパーク」谷口マサル、ゲーム「ディズニー ツイステッドワンダーランド」デュース・スペード、2021年「SK∞ エスケーエイト」馳河ランガ、「Sonny Boy」朝風、ゲーム「誰ガ為のアルケミスト」ニムル。
憂国のモリアーティのルイスに関する感想や評価
憂国のモリアーティはお兄ちゃん大好きのルイスが好きです。兄弟っていいよね。 pic.twitter.com/s8jpyFfv6D
— 鹿瀬@千代ちゃん修行中 (@k_kanose) November 4, 2017
憂国のモリアーティのルイスは、兄であるウィリアムをとても大切に想っています。このルイスとウィリアムの兄弟関係についての感想で、兄のことが大好きなルイスが好きだということと、兄弟は良いね、という感想です。
アルバート様はかっこいいし
— りりしゅ (@moimoi801) November 3, 2020
ウィリアムの弟ルイス…お兄ちゃん好きーが隠しきれてないの可愛いんだわー🥺🥺
憂国のモリアーティ予想外に面白い!
憂国のモリアーティの、モリアーティ家の3兄弟についての感想です。アルバートがかっこ良いということと、ルイスは兄が大好きで、その想いが隠しきれていないところが可愛いという感想です。
憂国のモリアーティ最終回みた…
— レイカ@がんばる (@reika__1060) June 28, 2021
めっちゃよかった……😭
ルイスがずっと兄思いなところほんとすきだ……ルイスかっこいい…… pic.twitter.com/a0b3CSwH3j
憂国のモリアーティのアニメ版最終回ではウィリアムとシャーロックが共に橋から落下してしまいます。兄想いのルイスは、これまでのシャーロックに対する悪い感情は捨て、兄を救えるのはシャーロックだと悟りました。そんな兄想いのルイスが好きだという感想です。
憂国のモリアーティのルイスまとめ
いかがでしたか?憂国のモリアーティのルイスについて紹介してきました。ルイスのプロフィール、孤児院時代の病気、右頬にある傷跡のこと、青年となったルイスの変化、ルイスの強さや能力などについて考察してきました。ルイスは病気を治してもらったアルバートと、最愛の兄であるウィリアムと共に犯罪卿として活動しました。また、シャーロックとの関係についても考察しました。
シャーロックに対しては当初殺意を抱くほど嫌っていましたが、最後の事件の頃にはシャーロックを認めました。最愛の兄との別れを経験し、新たに「M」と呼ばれる指揮官となったルイスの今後の活躍に注目して、憂国のモリアーティをお楽しみください。