【憂国のモリアーティ】シャーロック・ホームズはウィリアムのライバル！性格や推理力は？

今回は「憂国のモリアーティ」に登場するシャーロック・ホームズについて、そのキャラ設定やジョン・H・ワトソンとの出会いをみていき、推理力、能力・強さを考察していきます。さらに、シャーロックと主人公ウィリアムとの違いや今後も考察し、アニメ声優・古川慎さんについても紹介していきます。まず、ここでは「憂国のモリアーティ」の作品情報をみていきます。

「憂国のモリアーティ」は2016年からジャンプスクエアにて連載中となっているクライム・サスペンス漫画です。同作は世界的に有名な推理小説、コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズを原作としており、構成は竹内良輔先生、作画は三好輝先生が手掛けています。そして、テレビアニメは第1クールが2020年10月～12月に放送され、テレビアニメ第2クールも2021年4月～6月に放送されていました。

大英帝国全盛期のロンドンが舞台。長らく完全な階級制度が根付いた大英帝国では、差別意識が強固なものとなっていました。そんな中、天才的な頭脳を持つ少年ウィリアムと弟のルイスは、モリアーティ家の跡取りであるアルバートに見出され、モリアーティ家の養子となります。その後、2人はアルバートの依頼により、モリアーティ家の乗っ取りを決行。3人で大英帝国の階級制度を改革する計画の第一歩を踏み出したのでした。

「憂国のモリアーティ」のシャーロック・ホームズは、コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」シリーズで有名な名探偵、シャーロック・ホームズを原作としている私立探偵です。彼は「憂国のモリアーティ」におけるもう1人の主人公であり、その抜群の推理力により、主人公のウィリアム・ジェームズ・モリアーティからも一目置かれる存在です。

そして、ウィリアムに見込まれ、悪徳貴族の罪を暴く探偵役に選ばれたシャーロックは相棒のジョン・H・ワトソンと共に難事件の数々に挑むことになります。

「憂国のモリアーティ」のシャーロック・ホームズのキャラを考察、1つ目は世界でただ1人の諮問探偵であることです。そして、原作小説におけるシャーロック・ホームズの諮問探偵としての活躍は歴史上、非常に有名ですが、「憂国のモリアーティ」に登場するシャーロックも自身について「世界で唯一の諮問探偵」だと自称しています。

「諮問探偵」とはあまり聞きなじみのない言葉ですが、その意味は以下の通りです。つまり、諮問探偵とは人から詰問される立場にある探偵ということになり、複雑で難解な事件に関して警察から意見を求められる存在だと解釈することができます。このことから、シャーロックが自称する「諮問探偵」は、一般的に存在する探偵とはかなり異なることが分かります。

「憂国のモリアーティ」のシャーロック・ホームズのキャラを考察、2つ目はのめり込みすぎる性格です。シャーロックは主人公ウィリアムに負けないほどを推理力を持ちます。しかし、両者の性格は大きく異なり、ウィリアムの方は完全犯罪を実行するときも、日常生活においても、いつも冷静かつ紳士的な言動をしています。

一方、シャーロックも基本的には冷静沈着な性格で紳士的に振る舞いますが、面白そうな事件に遭遇すると豹変します。シャーロックの場合、彼の中に存在する強い探求心が、良い意味でも悪い意味でも彼の原動力となっており、のめり込みすぎる性格をしています。そして、のめり込んでしまったときには、他人に対する振る舞いもいつもより粗雑になってしまう傾向にあるようです。

「憂国のモリアーティ」のシャーロック・ホームズのキャラを考察、3つ目は家賃滞納の常習犯であることです。抜群の推理力を誇るシャーロックですが、そんな彼にも絶対に勝てない天敵が存在します。それは彼が暮らすアパートの大家、ハドソンです。家賃滞納の常習犯であるシャーロックに対し、ハドソンは人の往来の多い場所であっても、家賃を取り立てます。シャーロックも大家である彼女には逆らえず、ついひるんでしまいます。

「憂国のモリアーティ」のシャーロック・ホームズのキャラを考察、4つ目は相棒ジョン・H・ワトソンとの出会いです。家賃を滞納し、ハドソンから支払いを求められたシャーロックは、やむなくルームシェアをすることになります。そして、ルームシェア希望者として登場したのが、ジョン・H・ワトソンでした。

ジョン・H・ワトソンは出会いから早々にシャーロックの推理力を目の当たりし、彼の天才的な頭脳の虜となります。その後、ジョン・H・ワトソンはシャーロックのルームメイトとなります。さらに、ジョン・H・ワトソンは彼の頼れる相棒として、シャーロックと共に多くの事件に遭遇し、活躍していきます。

「憂国のモリアーティ」のシャーロック・ホームズの推理力や能力・強さの考察、1つ目は推理力です。ノアティック号でシャーロックは、ウィリアムを見かけただけで彼が「数学者」であると、彼の表向きの職業を言い当てていました。シャーロックはその前にも、令嬢たちに囲まれながら通りすがりの貴族たちの職業を推理していました。そして、ちょうど10人目に通りかかったのがウィリアムでした。

令嬢たちはウィリアムの職業を当てたシャーロックに対し、その根拠を尋ねます。シャーロックはウィリアムの螺旋階段の見つめ方を根拠として、彼女たちに分かりやすく解説します。シャーロックが着目したのは、ウィリアムが螺旋階段を見ていた「時間」「距離」「角度」の3点でした。彼はそれについて「観察と知識による簡単な推理」だと話し、わずか数秒の観察でウィリアムの職業を見抜いたのです。

このシーンだけでも、シャーロックが抜群の推理力を持つことが分かりますが、その後、ウィリアムが演出したノアティック号事件の真相も見抜き、ウィリアムを感心させます。そして、ウィリアムのお眼鏡に適ったシャーロックはウィリアムの計画において非常に重要な、悪徳貴族たちの罪を暴く「探偵役」に選ばれることとなりました。

「憂国のモリアーティ」のシャーロック・ホームズの推理力や能力・強さの考察、2つ目は格闘術です。ノアティック号事件編では、シャーロックの格闘術も見ることができます。ウィリアムのプロデュースにより、ブリッツ・エンダース伯爵は大勢の観客が見ている舞台上で殺人を犯す姿を晒してしまいます。

その後、慌てて現場から逃走しようと刃物を振り回すエンダースに対し、シャーロックは強烈な蹴りを打ち込みました。シャーロックの正装しているとは思えないほどの軽快な身のこなしと格闘術がかっこいいシーンとなっています。

「憂国のモリアーティ」のシャーロック・ホームズの推理力や能力・強さの考察、3つ目は演奏や科学も一流であることです。ノアティック号にてウィリアムの表向きの職業を言い当てたシャーロックでしたが、今度はお返しとばかりにウィリアムから自身の性質や能力を言い当てられます。

それはシャーロックがヴァイオリンを弾くが、演奏家ではないことや、格闘術など身体能力が優れていること。科学実験の趣味があるが、少し薬物依存の傾向があること。明らかにオックスブリッジの出身でありながら、わざと労働者階級のなまり（コックニー）で話していることや、それは自らの母方の出自に強い誇りを持っているからだということを見事に当てられてしまいます。

シャーロックはウィリアムに言い当てられたように確かに演奏も科学も一流です。「憂国のモリアーティ」作中では度々、シャーロックがヴァイオリンを演奏している姿や、科学実験をする姿が描かれています。

また、シャーロックはこのとき、ウィリアムになぜ分かったのかと尋ねましすが、ウィリアムからは「明白ですよ」という回答が返ってくるのみです。そこで、シャーロックは「マジで面白ぇな！アンタ！」と大笑いし、2人はその瞬間から互いの抜群の推理力に惹かれ合うようになります。

「憂国のモリアーティ」のシャーロック・ホームズとウィリアムは、ノアティック号事件編での出会いを経て、抜群の推理力を認め合い、相手に対して互いに興味を持つようになります。そして、ウィリアムはシャーロックを試すための審査を仕掛けます。それにより、殺人事件の容疑者にされたシャーロックでしたが、相棒のジョン・H・ワトソンと共に見事に真犯人を突き止めます。

このとき、ウィリアムが試したのはシャーロックが、ウィリアムたちの計画（モリアーティプラン）の適格者かどうかです。この審査を見事に通ったシャーロックは、名探偵として祭り上げられ、一躍世間から注目を集めるようになります。この審査で明らかになったのはシャーロックとウィリアムの2人には決定的な違いでした。

ウィリアムが目的のために手段を選ばないタイプの人間であるのに対し、シャーロックは逆に目的のために手段を選ばないタイプの人間ではないことが、この審査によって判明。この結果により、ウィリアムはシャーロックを適格者と認め、自分たちの計画に彼を巻き込んでいくことになります。

相棒のジョン・H・ワトソンと共にドレッパー伯爵の殺害容疑の冤罪を晴らし、名探偵として世間から一躍注目を集めるようになったシャーロック。実はこれはウィリアムが仕組んだことなのですが、シャーロックはまだそのことを知りません。

一方、シャーロックを「適格者」と認めたウィリアムは彼について以下のように語り、シャーロックを今後の自分たちの計画に組み込むことを決めました。それ以降、シャーロックはウィリアムたちの演出した悪徳貴族たちの罪を暴く名探偵、そして「闇に光を照らす主人公」に仕立て上げられることになり、難事件の数々に挑んでいくことになるのでした。

次に「憂国のモリアーティ」のシャーロック・ホームズのアニメ声優・古川慎さんのプロフィールを紹介し、古川慎さんのテレビアニメでの主な出演作品をみていきます。

「憂国のモリアーティ」のシャーロック・ホームズのアニメ声優を務めたのは古川慎さんです。古川慎さんの生年月日は1989年9月29日、年齢は31歳 （2021年7月現在）で、出身地は熊本県、身長は170㎝、血液型はA型、愛称 「まこにゃん」「どんちゃん」で呼ばれています。トイファクトリー所属で、声優・歌手として2011年から 活躍しています。次に、そんなシャーロックのアニメ声優・古川慎さんの主な出演作品をみていきます。          

古川慎さんの主な出演作品は「ワンパンマン」サイタマ役、「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳など戦〜」白銀御行役、「転生したらスライムだった件」ベニマル役、「BANANA FISH」ショーター・ウォン役、「orange」須和弘人役、「Dr.STONE」大木大樹役、「ツキプロ」シリーズの神楽坂宗司役、「アイドルマスター SideM 理由あってMini!」アスラン＝ベルゼビュートII世役、「覇穹 封神演義」哪吒役などです。

他に「将国のアルタイル」ザガノス役、「精霊使いの剣舞」カゼハヤ・カミト役、「あひるの空」香取真吾役、「この音とまれ!」堺通孝役、「カードファイト!! ヴァンガード」新導ライブ役、「フルーツバスケット」草摩潑春役、「Fate/Apocrypha」赤のライダー/アキレウス役、「デジモンユニバース アプリモンスターズ」大空勇仁役、「刀剣乱舞-花丸-」大倶利伽羅役、「ちるらん にぶんの壱」藤堂平助役などを演じています。

こちらは「憂国のモリアーティ」のシャーロック・ホームズに関するツイートです。最終回が迫るにつれて、シャーロックの魅力に気付いたという感想となっています。

こちらも「憂国のモリアーティ」のシャーロック・ホームズに関するツイートです。最終話でのシャーロックとウィリアムの男同士の友情に感動したという感想で、いつもはクールなシャーロックがウィリアムの背中を追う姿が最高だったと絶賛されています。

こちらも「憂国のモリアーティ」のシャーロック・ホームズに関するツイートです。橋から飛び降りたウィリアムを追ってシャーロックも飛び降り、ウィリアムを抱きかかえるシーンが高く評価されており、アニメでは描かれなかった原作漫画での続きが気になるという感想となっています。

いかがでしたか？「憂国のモリアーティ」のシャーロック・ホームズは、主人公ウィリアムに認められた彼のライバルで、抜群の推理力を誇る世界唯一の諮問探偵であること。普段はクールながらのめり込みすぎる性格をしていること。また、家賃滞納の常習犯であるため、ジョン・H・ワトソンとルームシェアすることになったことなどが分かりました。また、アニメ声優・古川慎さんについてもみてきました。

さらに、シャーロックは推理力のみならず、格闘術などの身体能力や演奏・科学にも長けていることや、ウィリアムとは目的のために手段を選ばないタイプかどうかの点で、決定的に違うこと。ウィリアムに見込まれたシャーロックはその後、難事件の数々に挑んでいくことになることなども分かりました。皆さんもぜひ「憂国のモリアーティ」のもう1人の主人公と言われるシャーロック・ホームズの活躍に注目してみてください！