【憂国のモリアーティ】マイクロフトはシャーロックの兄！推理力は弟よりも上？

「憂国のモリアーティ」はジャンプスクエアで連載中の漫画で、作者は、構成・竹内良輔、漫画・三好輝、コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」を元にしたクライム・サスペンスです。2016年から連載中で、コミックは2021年4月に第14巻が発売され、400万部を超える発行部数となっています。2020年にアニメ第1クール、2021年4月～6月末までアニメ第2クールが放送されました。

「憂国のモリアーティ」はコナン・ドイルによる世界的な人気小説「シャーロック・ホームズ」シリーズを元にした作品です。主人公はシャーロック・ホームズの最大の敵であるモリアーティ教授で、若く美しい青年、ウィリアム・ジェームズ・モリアーティを中心に物語が進んでいきます。漫画「憂国のモリアーティ」は2018年に「全国書店員が選んだおすすめコミック・一般部門」で第2位を獲得しています。

「憂国のモリアーティ」のあらすじを見ていくと、舞台は19世紀の英国、階級制度による厳しい格差社会の中で、孤児院で育った兄弟がモリアーティ伯爵家の長男・アルバートに引き取られます。腐った貴族を憎むアルバートは兄弟と共謀し、両親、弟・ウィリアムを殺害。アルバートはウィリアムに成り代わった兄弟の兄とその弟・ルイスとモリアーティ伯爵家の3兄弟として犯罪を駆使して貴族社会に立ち向かいます。

「憂国のモリアーティ」のマイクロフト・ホームズの初登場はコミックの5巻、アニメ版では第1クールの11話のラストシーンに登場し、第2ク―ルで本格的に登場します。マイクロフト・ホームズは英国・陸軍情報部の長官で、MI6（秘密情報部）の指揮官であるアルバート・ジェームズ・モリアーティは直属の部下です。

マイクロフト・ホームズの先祖にはフランス革命を主導したロベスピエールがいます。ロベスピエールが失敗したことにより英国は大きな罪を背負うことになりました。そして、その罪をロベスピエールの実家であるホームズ家も英国と共に未来に渡って背負い続けています。

マイクロフト・ホームズは英国陸軍情報部・長官ということで、女王陛下と直接対面し、話すことができます。英国のあらゆる機密に通じており、王室の秘密についても知り得る立場だということです。マイクロフトは女王陛下から下された命令を、直属の部下であるMI6のアルバートを使って任務を遂行します。

例えば、アニメ第2ク―ルから始まる「大英帝国の醜聞」では、英国の機密文書が盗まれ、女王陛下はどのような手段でも構わない、文書を奪還せよという命令をマイクロフトに直接下しました。マイクロフトは自身の直属の部下であるMI6のアルバートにその命令の遂行を指示します。また、マイクロフトは女王陛下が認めればスコットランドヤード（ロンドン警視庁）を指揮することもできます。

さらに、女王陛下が理想とする英国のために、たとえ犯罪卿であっても彼らの所業が英国のためになると判断できれば、マイクロフト自身の責任で黙認します。このように、マイクロフトは女王陛下の信頼篤い側近で、マイクロフト自身が「政府そのもの」と言われています。

「憂国のモリアーティ」のマイクロフト・ホームズの正体について見ていくと、マイクロフトの正体は探偵・シャーロック・ホームズの兄です。自由に生きることを望んだシャーロックはホームズ家を飛び出し、親友のジョン・H・ワトソンと共にアパートで暮らしています。女王陛下の忠実な部下として常に威厳ある態度、表情の兄・マイクロフトに対して、シャーロックは型にはまることを嫌い、自由を愛する性格です。

また、マイクロフトは弟のことを「シャーリー」と呼び、シャーロックは兄・マイクロフトを「政府そのもの」と呼び、シャーロックが唯一頭が上がらない存在だということです。そんな弟をマイクロフトは大切に想っており、ロベスピエールの件によってホームズ家が代々、英国王室に忠実に仕えなければならない理由を、シャーロックに伝えていません。

マイクロフトは、シャーロックが何ものにも捉われずに自由に思うままに生きることを願っています。この二人の仲の良さがわかるエピソードを紹介すると、マイクロフトはシャーロックのアパートに入る瞬間、攻撃を始めます。シャーロックもすぐに戦闘態勢をとりますが、まったく歯が立ちません。あげくにマイクロフトは拳銃でシャーロックの額に発砲すると、見事に命中します。

勝負はマイクロフトの圧倒的な勝利となります。この拳銃は本物ではなく「ペイント弾」で、シャーロックの額には赤い印がつきました。このようなやり取りがすでに何百回と続けられており、シャーロックは一度も勝ったことがありません。マイクロフトはシャーリー、と呼びかけて嬉しそうです。

マイクロフトの正体はシャーロックの兄ですが、弟のシャーロックは天才的な推理力・観察力の持ち主です。それでは、マイクロフトの能力はシャーロックに比べてどれほどのものなのでしょうか？ここから、マイクロフトの能力のほどが分かるエピソードを紹介します。シャーロックのアパートを訪ねたマイクロフトは、初対面のジョン・H・ワトソンの体重が最近増えたことを一瞬で見抜きました。

ジョンのベルトに注目したマイクロフトは、古いベルトなのに使っている穴が新しいことと、さらにジョンの身長やウエストのサイズを目測したことで、体重が7ポンド増加したことが分かったのでした。シャーロックもその直前、ジョンの体重が増えたことを指摘していますが、7ポンド位という漠然とした言い方でした。シャーロック以上の推理力・観察力を持つマイクロフトは、シャーロックよりも推理力が上だということが分かります。

ここまで「憂国のモリアーティ」のマイクロフト・ホームズについて、女王陛下との関係や英国でのホームズ家の役割などを見てきました。また、マイクロフトの正体について見てきました。マイクロフトの正体はシャーロックの兄で、弟よりも推理力が上で、兄弟バトルを見てもわかるように、戦闘能力も上だということが分かりました。

アニメ「憂国のモリアーティ」のマイクロフトの声優・安元洋貴は、生年月日・1977年3月16日、山口県出身の声優、ナレーターで所属は「シグマ・セブン」です。重厚な声質で多くのアニメで声優として出演し、さらにナレーターとしてスポーツ番組や報道・情報番組、コマーシャルなどで活躍中です。

アニメ「憂国のモリアーティ」のマイクロフトの声優・安元洋貴の主な出演作は、2008年「黒執事」アグニ、2010年「ぬらりひょんの孫」青田坊、2012年「ソードアート・オンライン」エギル、2013年「弱虫ペダル」金城真護、「東京レイヴンズ」角行鬼、2014年「鬼灯の冷徹」鬼灯、2015年「アルスラーン戦記」キシュワード、「ワンパンマン」キング、2016年「ベルセルク」アザン、2018年「ぐらんぶる」時田信治。

「憂国のモリアーティ」のアニメ第12話「大英帝国の醜聞」からマイクロフト・ホームズが活躍します。マイクロフトを担当している声優は安元洋貴さんで、マイクロフトにぴったりでかっこ良いということです。

「憂国のモリアーティ」のマイクロフトは、アニメ第1クール・11話の最後に登場します。マイクロフトは女王陛下直々に命令を下されます。その際、マイクロフトが「Yes,Your Majesty」と女王に返事をするのですが、その時の表情が良かったという感想です。

「憂国のモリアーティ」のマイクロフトとシャーロックの兄弟バトルについての感想です。マイクロフトがペイント弾で攻撃を仕掛け、シャーロックがそれに応戦するというバトルが好きだという感想です。一度も勝利したことがない弟に対して掛ける言葉など、マイクロフトはかっこ良いという感想です。

いかがでしたか？「憂国のモリアーティ」のマイクロフト・ホームズについて紹介しました。マイクロフトの正体はシャーロックの兄で、女王陛下から直に命令を下される側近でした。ホームズ家の長男として王室に仕えるマイクロフトは厳しい表情を崩しませんが、弟・シャーロックをシャーリーと呼び、大切に想っていました。

「憂国のモリアーティ」では、マイクロフトとシャーロックの兄弟バトルが好きだという感想も寄せられており、そんなマイクロフトとシャーロックの兄弟関係に注目して「憂国のモリアーティ」をお楽しみください。