【血界戦線】原作漫画・アニメのあらすじを総まとめ！見所や登場人物も解説

『血界戦線(けっかいせんせん)』は、『トライガン』の内藤泰弘(ないとう やすひろ)先生によるスタイリッシュなSFアクション漫画です。内藤先生曰く、『血界戦線』は「技名を叫んでから殴る漫画」であり、豪快な必殺技が好きと感想を述べるファンも少なくありません。2008年に『ジャンプスクエア』で読み切りが掲載され、2009年から連載がスタート。2015年からは題名が『血界戦線 Back 2 Back』に変わりました。

アニメ『血界戦線』の第1期は、2015年4月～10月にかけて発表され、原作の1話完結型の話に軸を与えるように、アニメオリジナル要素が追加されました。第2期『血界戦線 & BEYOND』は、2017年10月～12月にかけて放送され、再びクオリティの高さが評価されました。

• 題名：魔封街結社
• 原作漫画：『血界戦線』1巻
• アニメ：『血界戦線』第1話

レオナルド・ウォッチは、リガ＝エル＝メヌヒュトに奪われた妹・ミシェーラの視力を取り戻すために、表向きはフリーのジャーナリストとして活動していました。人違いで秘密結社ライブラに迷い込んだレオナルドは、リーダーのクラウスからその勇気を買われ、ライブラの正式なメンバーとして迎えられます。この日を機にレオナルドの日常は非日常に染まるのでした。

• 題名：幻の幽霊列車を追え!!
• 原作漫画：『血界戦線』1巻
• アニメ：『血界戦線』第2話

バイトのピザ配達先で何回もザップと遭遇するレオナルド。その途中でレオナルドは誘拐され、異界車両で人間が食糧として運ばれていることを知ります。レオナルドは、神々の義眼の力を用いることで、自分と異界車両の異界人達の視界をシャッフルし、停車させることに成功しました。

そこにクラウス達が駆けつけ、強力な技で異界人達を捩じ伏せ、違法行為の阻止に貢献します。その後レオナルドは、ザップの嫌がらせが自分を守るために行われたものだったことを知りますが、感謝よりも怒りを感じるのでした。 

• 題名：世界と世界のゲーム
• 原作漫画：『血界戦線』2巻
• アニメ：『血界戦線』第3話

ヘルサレムズ・ロッドや外の世界で蔓延る合成麻薬「エンジェルスケイル」を捜索するライブラ。「エンジェルスケイル」は、一般人を超人化させる危険ドラッグで、流通経路を調べるには異界側とのコンタクトが必要でした。そこで、クラウスはK・Kと共にドン・アルルエルという異界人の元へ向かいました。

ドン・アルルエルが好むゲーム「プロスフェアー」に勝てば、エンジェルスケイルの情報が手に入るというルールで、クラウスは彼と勝負します。クラウスは人間の限界を超えた99時間のゲームに何とか勝利し、世界の均衡が崩れる事態を阻止したのでした。

• 題名：BLOOD LINE FEVER
• 原作漫画：『血界戦線』3巻
• アニメ：『血界戦線』第4話

血界の眷族(ブラッドブリード)という危険な吸血鬼が現れたことで、ライブラは吸血鬼対策の専門家であるブリッツ・T・エイブラムスを招集しました。エイブラムスの豪運で血界の眷属の呪術をなんとか回避し、戦いまで持ち込むことができたものの、敗北を強いられるライブラ一行。

しかし、血界の眷属の弱点が「名前」だと判明すると、クラウスは対戦する血界の眷属「ギリカ」のフルネーム「ヴァルクェル・ロッゾ・ヴァルクトヴォエル・ギリカ」を唱え、彼女を倒すことに成功します。

• 題名：震撃の血槌
• 原作漫画：『血界戦線』第3巻
• アニメ：『血界戦線』第5話

偏執王アリギュラが操る巨大なトラックは、生き物でも何でも食べてしまうモンスタートラックで、出現と同時にヘルサレムズ・ロットを危機に追い込みます。ライブラのメンバー達は何とかモンスタートラックを広場へと誘い出しました。広場では、アリギュラと因縁があるドグ＆ハマーがおり、「ただのパンチ・改」によってモンスタートラックを撃退。モンスタートラックは外界まで吹っ飛ばされるのでした。

• 題名：Don’t forget to don’t forget me
• 原作漫画：『血界戦線』5巻
• アニメ：『血界戦線』第6話

異界人が入れない地区でハンバーガーを買ったレオナルドは、ハンバーガーに飢えている異界人のネジと出会います。中には悪質な人間もおり、彼らはハンバーガーを買った後に、高い料金でネジにハンバーガーを譲っていました。それを見たレオナルドは、余分な金はいらないから、買う時は自分に頼めとネジに言いました。その時から、ネジと共にハンバーガーを食べ続ける日々が始まります。

ある日、レオナルドとネジは誘拐されてしまい、暴力を振るわれます。その犯人は2人で、ネジに高い料金でハンバーガーを売っていた人物達でした。彼らの狙いはネジの忘却させる能力でしたが、最終的には自分達も技を受けてしまい、何もかも記憶を失います。レオナルドとネジもお互いを忘れてしまいましたが、その後再会することができ、友達として再び仲を深めるのでした。

• 題名：拳客のエデン
• 原作漫画：『血界戦線』4巻
• アニメ：『血界戦線』第7話

ザップの危機を知ったクラウスは、彼を助けるためにレオナルドと共に地下闘技場「エデン」に訪れます。エデンのオーナーであるオズマルドに借金をしているザップは、戦い好きのオズマルドの機嫌を取るために、戦闘相手にふさわしいクラウスを呼んだのです。つまりザップはクラウスを騙したことになりますが、クラウスはそれに気づきません。

次々と襲いかかってくる相手を倒し続けたクラウスは、とうとうオズマルドと戦うことになります。しかし、オズマルドの体は死体で、血界の眷属(ブラッドブリード)に操られていました。血界の眷属の攻撃力は凄まじく、クラウスはつつかれただけで吹き飛ばされてしまいます。その後、血界の眷属は姿を消しましたが、クラウスはザップが助かったことに安堵していました。

• 題名：Zの一番長い日 前編
• 原作漫画：『血界戦線』5巻
• アニメ：『血界戦線』第8話

インドからやって来た血界の眷属(ブラッドブリード)の捕獲に挑むライブラのメンバー達。現場へ向かうと、下半身だけを出現させた血界の眷属と伝説の牙狩り兼ザップの師匠・裸獣汁外衛賤厳(らじゅうじゅうげえしずよし)が戦っていました。

ダメージを与えられた血界の眷属の下半身は「真胎蛋(ツェンタイダン)」という回復形態に変化します。師匠から真胎蛋を倒すことを強要され、ザップは嫌がりましたが、自分が追っている女性から届いたメッセージを聴くと、なんと真胎蛋を瞬殺。ちなみに、そのメッセージは嘘で、ザップは絶望するのでした。

• 題名：Zの一番長い日 後編
• 原作漫画：『血界戦線』5巻
• アニメ：『血界戦線』第9話）

血界の眷属(ブラッドブリード)の上半身と共に、ザップの弟弟子であるツェッドが飛行機でやって来ました。ツェッドが半魚人だったことが予想外だったのか、ザップは爆笑し、彼から怒りを買います。ザップとツェッドは、一緒に技を繰り出し、血界の眷属に攻撃を食らわせます。

そこに駆けつけたクラウスは、諱名(いみな)と技によって血界の眷属を封じ込むことに成功。ザップの弟弟子・ツェッドは、師匠に置き去りにされ、強制的にライブラの一員となるのでした。

• 題名：ラン!ランチ!!ラン!!!
• 原作漫画：『血界戦線』6巻
• アニメ：『血界戦線』第10話

兄弟子・ザップとそりが合わないツェッド。レオナルドはそんな2人に気を遣い、3人でランチへ行くように仕向け、何とか外へ出ます。どこへ行こうか、と飲食店を巡り続ける3人。しかし、どういうことか辿り着く度に、災難に見舞われるのです。

顔馴染みのダイアンズダイナーで、何とか落ち着いた3人でしたが、巨大兵器が店に落下し、散々な目に遭います。その後、3人は最初に喧嘩した店で食事をすることに。涙を流しながら食べる3人を見て、店主は困惑するのでした。

アニメオリジナルストーリーです。ホワイトことメアリ・マクベスは、アニメオリジナルキャラクターです。そのため、この話は漫画では描かれていません。超能力者を輩出する家系に生まれたメアリでしたが、彼女には超能力が使えませんでした。

3年前の大崩落によって優しい両親は亡くなり、双子の兄・ウィリアムは絶望王に体を乗っ取られてしまいました。メアリは兄を救うために、友人であるレオナルドを利用しますが、罪悪感でいっぱいでした。

こちらもアニメオリジナルで、11話の続きです。絶望王はメアリのことを人間ではないと語ります。実はメアリの正体は心臓はずっと止まっていたのです。義眼の能力を絶望王に奪われたレオナルド。利用された身ですが、彼ら兄妹を救いたいという思いで体を動かします。

レオナルドの心からの叫びでブラック(ウィリアム)は完全に自分の体を取り戻し、中で渦巻いていた絶望王を消滅させることに成功。既にメアリは二度目の死を迎えていましたが、レオナルドに救われたことで、ウィリアムは新たな人生を歩み始めるのでした。

題名：ライツ、カメラ、アクション!
原作漫画：『血界戦線』1巻
アニメ：『血界戦線 & BEYOND』第1話

家とゲームが爆破の犠牲となり、悲しむレオナルド。しかし、それでもレオナルドは政府の要人である特使・フランクを守る必要があったのです。フランクは生首状態で、レオナルドにあれこれ指示し、公会堂まで行くように促します。

公会堂までフランクを守り抜いたレオナルドは、そこでクラウスとスティーブンに会います。あえて弱い振りをしていたクラウス達は、タイミングを覗うと瞬時に敵を倒し、政府に牙を向ける犯人達をあっさり捕まえました。しかし、レオナルドの家とゲーム機は戻りませんでした…。

• 題名：幻界病棟ライゼス
• 原作漫画：『血界戦線』8巻
• アニメ：『血界戦線 & BEYOND』第2話

負傷したザップとレオナルドは、病院の前で置き去りを食らいます。不思議なことに、そこは3年前にクラウスとスティーブンが訪れた病院でした。病院には、3年前に倒せなかった血界の眷属(ブラッドブリード)のザメドルと食獣動物がいました。レオナルドはザメドルの諱名をクラウスに送ります。クラウスは諱名と血法を用いて彼を封印します。3年という時を経て、ザメドルは倒されたのでした。

• 題名：Day In Day Out
• 原作漫画：『血界戦線』3巻
• アニメ：『血界戦線 & BEYOND』第3話

友人とのカジュアルなパーティーを自宅で行うことになったスティーブン。準備に勤しむ彼の表情はとても穏やかでした。しかし、パーティーに参加した友人達は、全員スティーブンの殺害を企む敵であることが判明します。実はスティーブンもそのことに気づいており、「エスメラルダ式血凍道」で彼らを瞬時に凍らせました。

その後、スティーブンは平気そうな素振りを見せますが、自分が意外と落ち込んでいることに気がつきます。しかし、家政婦のヴェデットと彼女の子供達に出会ったことや、ザップとレオナルドの元気な姿を見かけたことで、スティーブンは普段の彼に戻るのでした。

• 題名：人狼大作戦
• 原作漫画：『血界戦線』6巻
• アニメ：『血界戦線 & BEYOND』第4話

チェイン・皇(すめらぎ)が所属する人狼局にある情報が入ってきます。それは、血界の眷属(ブラッドブリード)のウィルスを載せたミサイルが発射されるという計画でした。チェインを含む人狼局のメンバー達は、それを阻止するためにミサイル基地へ赴きます。何とか敵を仕留めたチェインでしたが、希釈のし過ぎで、自分の存在が消失する危機に陥ります。

チェインを助けられるのは、彼女の想い人・スティーブンだけでした。消滅しかけたチェインですが、自分の汚部屋をスティーブンに見せるわけにはいかない、と強制的にこの世に蘇ります。結局スティーブンに汚部屋を見られてしまったものの、結果的にチェインは助かったのでした。

• 題名：とある執事の電撃作戦
• 原作漫画：『血界戦線』4巻
• アニメ：『血界戦線 & BEYOND』第5話

名門貴族ラインヘルツ家の執事であり、ライブラの心の支えでもあるギルベルト。ある日、ぎっくり腰を発症したギルベルトは、体を動かすことも困難となります。そこで、新しい執事にフィリップ・レノールが選ばれました。しかし、ライブラを狙う敵にフィリップの脳みそが抜き取られてしまう事件が発生。

ギルベルトはフィリップの脳みそを奪い返すため、作戦を練り、レオナルドとザップ、ツェッドと共に敵と戦います。フィリップの脳みそを探し出した後、入院したギルベルトは、フィリップをライブラに誘いますが、全力で断られるのでした。

• 題名：ゲット・ザ・ロックアウト!!
• 原作漫画：『血界戦線』2巻
• アニメ：『血界戦線 & BEYOND』第6話

ライブラの建物内が巨大な賢い虫に占拠されたことで、閉め出しを食らったメンバー達。クラウスは自分の血法とレオナルドの神々の義眼を用いたり、K・Kやユリアンのサポートもあり、なんとか2階から建物内に入ることができました。超スピードで成長を続ける虫でしたが、クラウスの技には敵わず、敗北するのでした。

題名：鰓呼吸ブルース
原作漫画：『血界戦線』9巻
アニメ：『血界戦線 & BEYOND』第7話

新年会の幹事になったレオナルドは、新人であるツェッドの顔合わせも視野に入れ、やる気を出していました。ライブラの事務所にはツェッド用の水槽がありましたが、その維持費を気にしたツェッドは、バイトの面接を受けるものの、結果は全滅でした。しかも、呼吸器「エアギルス」を奪われてしまい、命の危機に陥ります。

そこへ、ツェッドのエアギルスを奪った敵と戦うため、ライブラのメンバー達が駆けつけます。ツェッドは無事にエアギルスを取り戻し、新年会にも参加することができました。大道芸を身につけたツェッドは、公園でパフォーマンスを披露し、少しずつお金を貯めるのでした。

• 題名：マクロの決死圏 前編
• 原作漫画：『血界戦線』7巻
• アニメ：『血界戦線 & BEYOND』第8話

レオナルドの友人・リールは、凄まじいほど虚弱体質で、そのことをコンプレックスに感じていました。そんなリールの弱みに付け込んだゲムネモは、彼が抱いてきた負の感情を利用する形で術式を発動し、彼の体を巨大に変化させます。天にも届くような巨人姿になっていくリールは、周囲を巻き込むほどの脅威となっていました。そこにクラウスとドグ＆ハマーが駆けつけ、リールとの戦闘を始めるのでした。

• 題名：マクロの決死圏 後編
• 原作漫画：『血界戦線』7巻
• アニメ：『血界戦線 & BEYOND』第9話

ゲムネモによって巨人になったリールは、一体何が起こっているのか、状況が掴めずにいました。真実を知り、悲しい気持ちになったリールは、友人・レオナルドとの大切な思い出が蘇ります。ゲムネモがリールの全てを支配しかけた時、そこへソニックが到着し、ゲムネモを瞬時に倒しました。今回の件でリールは考え方を改め、体の大きさなどにこだわらず、ありのままの自分の姿を受け入れると決意したのでした。

• 題名：BRATATAT MOM
• 原作漫画：『血界戦線』9巻
• アニメ：『血界戦線 & BEYOND』第10話

ライブラのメンバーとして世界を救うK・Kは、既婚者で2児の母親でした。子供達との時間が中々取れず、下の幼い息子からは不満を述べられます。その後、K・Kは遠隔操作で敵を撃ちながら、授業参観に出るという忙しない1日を送ります。

しかも、授業参観の参加者(親)に血界の眷属(ブラッドブリード)が紛れており、K・Kとその相手は今にも戦い出しそうな雰囲気でした。そこへお互いの子供達が訪れると、2人はいつもの優しい表情に戻ります。両者は争うことを止め、これからも親として子供を守り抜くことを決意したのでした。

• 妖眼幻視行Chapter-1～Chapter-5
• 原作漫画：『血界戦線』10巻
• アニメ：『血界戦線 & BEYOND』第11話

妹・ミシェーラが結婚することを知ったレオナルド。ミシェーラの結婚相手のトビーはとても穏やかな男性でした。しかし、トビーの側にはDr.ガミモヅという異界の者がいました。Dr.ガミモヅはレオナルドと同様に神々の義眼の持ち主で、ミシェーラを人質にレオナルドを脅迫します。眼の力と体を狙われるレオナルドですが、諦めることはしませんでした。

• 妖眼幻視行Chapter-1～Chapter-5
• 原作漫画：『血界戦線』10巻
• アニメ：『血界戦線 & BEYOND』第12話

Dr.ガミモヅと戦うことになったレオナルド。神々の義眼を奪われそうになっても、レオナルドは抵抗を止めません。ボロボロになるレオナルドの元へライブラのメンバー達が駆けつけます。クラウスはDr.ガミモヅに怒りの一撃を食らわせ、彼を瞬殺します。

レオナルドは自分のことを卑怯者だと言っていましたが、その悔しい思いが原動力となり、ミシェーラと全人類を脅威から守り抜くことができました。病室に運ばれたレオナルドは、クラウスからその勇気を讃えられるのでした。

アニメ『血界戦線』が制作されたのは、「ボンズ」というアニメーション会社で、戦闘シーンの表現が尋常じゃないくらい激熱でスタイリッシュなのです！また、おしゃれでかっこいいBGMも『血界戦線』のバトルシーンでは欠かせません。『血界戦線』の音楽を担当した作曲家・岩崎太整(いわさき たいせい)さんは、映画・ドラマ『モテキ』やNetflixのドラマ『全裸監督』などの楽曲も手掛けています。

『血界戦線』の登場人物は、主人公サイドのみならず、敵キャラやアニメオリジナルキャラも個性が爆発しており、バラエティに富んでいます。基本的には1話ごとに話が違うため、どの話から観ても楽しめるストーリー構成だと言えるでしょう。また、アニメオリジナルストーリー・登場人物は、他作品だと嫌われがちですが、『血界戦線』の場合はむしろ歓迎されており、ストーリーを盛り上げる要素として活躍します。

『血界戦線』の登場人物は、血闘術という必殺技の技名を言った後に、敵に強力な攻撃を与えるという動作がパターン化されています。技名を言った後に殴る、とてもシンプルですが、それがあるのとないのでは爽快感が段違いなのです。

叫ばないで攻撃するパターンもありますが、かなりレアかもしれません。クラウスの「ブレングリード流血闘術」やスティーブンの「エスメラルダ式血凍道」などは、声に出して読みたい、中二心に響く、という感想もあるほどです。

登場人物一覧その1はレオナルド・ウォッチ(Leonardo Watch)です。19歳の青年ですが、見た目はどちらかというと少年で、作中でも少年扱いがデフォルトです。お人好しな性格で、他者を思いやる優しさを持っています。「神々の義眼」の持ち主で、妹・ミシェーラの視力を取り戻すために、ライブラに身を置きながら、手がかりを探しています。

登場人物一覧その2はクラウス・フォン・ラインヘルツ(Klaus V Reinherz)です。クラウスは主人公であり、秘密結社ライブラのリーダーです。性格は心優しく、ライブラのメンバー達を本当の家族のように思い、接しています。名門ラインヘルツ公爵家の三男坊。近距離から拳で攻めることに長けた体術・ブレングリード流血闘術の使い手です。

登場人物一覧その3はスティーブン・アラン・スターフェイズ(Steven Allan Starphase)です。クラウスと最も付き合いの長い副官的ポジションの人物。目元の傷から「スカーフェイス」と呼ばれることもあります。ビジネスマンのような清潔感のあるスーツ姿も印象的。エスメラルダ式血凍道の使い手で、対戦時には高速の蹴り技を繰り出します。

登場人物一覧その4はザップ・レンフロです。英語表記は“Zapp Renfro”。お金や女性への態度がだらしない青年で、「度し難い人間のクズ」と称されることもありますが、意外と面倒見が良く、レオナルドとツェッドの兄貴分という一面もあります。斗流血法(ひきつぼしりゅうけっぽう)・カグツチの使い手。

登場人物一覧その5はチェイン・皇(Chain Sumeragi)です。艶のある黒髪と黒目をしている美女。名前的におそらくアジア系。容姿は人間ですが、本当は「不可視の人狼」という人ならざる者です。人狼であるチェインは、自由自在に自分を消すことができ、不可視のみならず、存在自体も薄めることができます。攻撃を交わすことも容易いようです。クールな性格ですが、ユーモアがあったり、優しかったりと、案外情に厚い模様。

登場人物一覧その6はK・K(本名不明)です。長身のモデル体型と右眼の眼帯が印象的な女性。2児の母で、ライブラの主要メンバーの中でただ1人の既婚者。異界と人間界の技術を合わせて製造された銃火器で銃撃格闘術を繰り出すスナイパーです。姉御肌でゴシップ好きなお茶目さんでもあります。

登場人物一覧その7はツェッド・オブライエン(Zed O'Brien)です。ザップの弟弟子で、斗流血法(ひきつぼしりゅうけっぽう)・シナトベの使い手。師匠に置いてけぼりにされた後に無理矢理ライブラ入りを果たした半魚人。人類でも異界人でもない新たな生命でもあります。基本的に礼儀正しく、とても生真面目な性格。少し天然なところもある登場人物です。

『血界戦線』の感想で多いのは、やはり魅力的な登場人物についての感想です。キャラ達は猛烈な個性を持っているキャラ達は、作品の全体的な評価を上げることに大きく貢献していると言えるでしょう。

『血界戦線』は漫画でもアニメでも、スポットライトが当たるキャラが毎回異なる「お当番回」方式の作品です。しかし、統一性がないわけでもなく、「毎回クオリティの高い話が楽しめる！」という感想も多く見られました。

マイナスな感想が出がちなアニメオリジナル要素。しかし、『血界戦線』はアニオリ要素も含め、高い評価を受けている稀有な作品です。原作を壊すのではなく、より作品の深みを感じさせる演出をやり遂げたアニメなのです。

この記事では、アニメ・漫画『血界戦線』のあらすじネタバレや見どころ、登場人物や作品の感想などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？『血界戦線』のストーリーや登場人物が気になった方は、是非作品に触れてみてください！