2021年06月23日公開
2022年11月14日更新
【ワンピース】カン十郎の絵が下手なのは嘘?利き手が逆?今までに描いた絵も一覧で紹介
ワンピースのワノ国編の中でも大きな驚きだったと言われるのがカン十郎の裏切りです。内通者として潜伏中のカン十郎は自身の能力を隠す為に敢えて絵を下手に描いており、裏切り後に実はうまい事も明らかになりました。今回はカン十郎の描く絵について、ワンピース作中で描いた下手な絵、うまい絵を一覧で紹介しつつ、カン十郎の能力やその考察について、アニメワンピースでの声優情報などもまとめて紹介していきます。
目次
カン十郎とは?
ワノ国編で内通者であった事が発覚したキャラクターがカン十郎です。今回はそんなカン十郎についてまとめて紹介していきます。
ワンピースの作品情報
ワンピースの概要
ワンピースは1997年から2021年6月現在も、集英社が発売する週刊少年ジャンプにて尾田栄一郎先生が連載している海賊を題材とした冒険ファンタジー漫画です。ジャンプらしい「夢への冒険」「仲間達との友情」などをテーマに掲げた作風であると同時に精巧な世界観の作り込みや伏線の数々が様々な考察を生み、少年漫画の王道作品として高い人気を獲得している作品です。
メディアミックス展開も積極的に行われている作品で、1999年から放送が継続しているアニメを筆頭に、劇場版映画や単独のゲーム化、小説化や絵本化なども行われています。コラボイベントなども積極的に行われ、日本国内はもちろん海外でも高い人気を誇る作品になっています。
ワンピースのあらすじ
海賊王を夢見る少年モンキー・D・ルフィは故郷を飛び出し数々の冒険で仲間を加えながらも海を渡っていきます。数々の冒険と経験を経て偉大なる航路(グランドライン)後半の海、通称新世界に入ったルフィ達はそこでワノ国の侍である錦えもんと出会う事になります。彼らの故郷であるワノ国を目指す事になるルフィ達の前に錦えもんの仲間として登場したのが今回紹介するカン十郎です。
カン十郎のプロフィール
カン十郎はワノ国の侍でおでんの部下赤鞘九人男の一人、通称「夕立ちカン十郎」として登場したキャラクターです。初登場はドレスローザ編で、歌舞伎風の衣装と赤い長髪、背中に背負った長い筆が特徴のキャラクターです。侍ではありますが武器に刀を持っておらず、その長い筆を武器にして戦います。光月家に潜入中はおおらかな性格を演じ一人称は「それがし」、語尾に「ござる」をつけて喋るのが特徴になっていました。
筆で描いた絵を実体化させる事が出来るという悪魔の実の能力者であり、この能力で描かれ実体化した絵は本物と同様の性質を持つという能力を持っています。その正体は黒炭家の分家の出身でオロチによって光月家への潜入を命じられた内通者です。裏切りが発覚して以降は演じる事を辞めた為、一人称が「俺」に変化しています。
カン十郎の絵が下手なのは嘘?内通者だった?利き手が逆?
カン十郎は左利きだった?
初登場から何種類かの絵を描いているカン十郎ですが、大きな筆を使っているので基本両手を使って描く事が多い一方で描き終わりには左手で筆を持っている描写が多く、左利きのキャラクターではないかとされていました。しかしワノ国が始まって以降、特におでんの過去編の中で登場したおでんの家臣として登場するカン十郎は箸や剣を右手で持つ描写があったのです。
カン十郎の絵が下手なのは演技で実はうまい?
カン十郎の画力の低さに関してはルフィ達と出会う前、長年の仲間である錦えもんも把握していたので長らく画力が向上していない事になります。絵の能力を持つのだから努力しても良さそうですが、カン十郎自身も気にしている様子はありません。それもそのはずで、カン十郎は実は右手で絵をかけばかなりうまい絵を描く事が出来るのです。
カン十郎は内通者?
それも全ては自身がオロチの内通者である事を錦えもん達仲間に悟らせない為です。カン十郎は過去の出来事で心を壊してしまっており、何かを演じる事でしか生きられなくなっていました。そんなカン十郎に「光月家の忠臣」としての役割を与えたのがオロチだったのです。それ以降の行動は全て光月家の為に行動しており、その裏で常にオロチに情報を送り続けていました。
カン十郎が筆で描いた絵一覧
まず始めにカン十郎がワンピース作中、左手つまり光月家の家臣として行動している間に描いた絵を一覧にして紹介していきます。
絵一覧①萵苣(ちしゃ)
ワンピース作中でカン十郎が最初に描いた絵として登場したのがカン十郎が萵苣(ちしゃ)と呼ぶ食べ物です。萵苣とはキク科の野菜の事でカン十郎はドレスローザのスクラップ場で隠れている間これを食べて飢えを凌いでいました。カン十郎本人は問題なく食べていますが、仲間の錦えもんからは「おぬしのは腹に障る」と食べる事を拒否されています。
ただ後の伏線を考えるとこの萵苣(ちしゃ)も錦えもんに見せたものは下手に描いたものですが、ドレスローザのスクラップ場で隠れている間は右手で描いたものを食べていたのではないかとも考えられています。
絵一覧②抜け雀
ドレスローザのスクラップ場から抜け出す際に描いた絵が抜け雀(ぬけすずめ)です。鳥なので飛行能力を持っていますが、画力の低さから飛行能力は低くなんとかゆっくり浮上が出来る程度の飛行能力になっています。
絵一覧③梯子
錦えもんやカン十郎と同じくスクラップ場にはおもちゃにされたドレスローザ兵士達がいました。しかしウソップがシュガーを気絶させた事で彼らはおもちゃから元の姿に戻る事ができます。そんな彼らをスクラップ場から助ける為に描いたのがはしごの絵です。ドレスローザの兵士たちはこれにより脱出に成功していますが、登っている最中の兵士からは「線は歪んでいて登りづらい」と酷評されていました。
絵一覧④ウソップ
ドレスローザ編にてウソップに頼まれて描いたのがウソップの絵です。これは対シュガー用のもので、1度ウソップの驚き顔を見て気絶したシュガーに対し、トラウマを呼び起こし再度気絶させる為のものでした。確かにうまい絵ではありませんが特徴はしっかり掴んでおり、実際にシュガーを気絶させる事にも成功しています。下手に描いたカン十郎の絵の中では下手なりに絵心は持っている事が分かる絵になっているといえます。
絵一覧⑤昇り龍(りゅーのすけ)
ドレスローザでの戦いを終えてゾウへとやってきたルフィ達。巨大なゾウに登るべくカン十郎が描いた絵が昇り龍(りゅーのすけ)です。龍であるにも関わらず空を飛ぶ事は出来ずゾウをよじ登る事になりました。余談ですがこの絵を見てほとんどのものが絵の気の毒さに触れる中、ロビンだけは気に入っています。
また龍という宿敵カイドウを連想させるものを描いた事についても「目には目を」と誤魔化しており、これがまた読者にはカン十郎が内通者である事を示す伏線になっていたとされています。
絵一覧⑥ねこざえもん
りゅーのすけに掴まりゾウを登山するルフィ一行でしたがその途中で錦えもんとカン十郎だけが落とされてしまいます。再びゾウを登るべくカン十郎が描いたのが木登り名人であるねこのねこざえもんでした。相変わらず残念な画力ですがしっかりよじ登る事に成功しています。
絵一覧⑦虎三郎
ねこざえもんでゾウを登っていた錦えもん達でしたが、ゾウが噴火雨を降らせた事で溶けて再び落ちてしまいます。3度目の正直としてカン十郎が描いたのが虎三郎でした。この3匹目の絵で錦えもんとカン十郎はようやくゾウを登る事に成功しています。ねこざえもんと虎三郎は同じネコ科動物ですがギリギリ描き分けが出来ている程度の下手さになっています。
絵一覧⑧鯛
ワノ国、まだ内通者という正体を明らかにする前、街に潜伏する中、カン十郎は魚屋に扮します。店を構えるのではなく行商として売り歩くカン十郎でしたがその魚はカン十郎が絵で描いたものでした。確かに下手ではありますが、ワノ国の主婦が購入しているシーンも描かれているので一応魚である事は認識出来るようです。
黒炭カン十郎が筆で描いた絵と技一覧
ここからはカン十郎が内通者だと発覚し黒炭カン十郎として描いた絵とその絵を使った技についてもまとめて紹介していきます。
絵一覧①カン十郎自身の分身
実際に描いたシーンこそワンピース作中では描かれていませんが、明確にカン十郎が描いたのが判明している最初のうまい絵がカン十郎自身です。このカン十郎は自身の分身として動いており、討ち入り直前に分身と入れ替わって行動していました。そのうまい絵は長年の仲間である錦えもん達に一切怪しまれる事がない上に正体を明かして錦えもんが斬りつけるまで絵による分身であると気づかれない程でした。
絵一覧②蛇
内通者だと明らかにした後、モモの助を誘拐するべくモモの助の護衛をしていたしのぶを拘束する為に描いたのが蛇の絵です。この蛇のはしっかりとしのぶに巻き付き拘束している事、無数の蛇を瞬く間に描き忍者のしのぶを拘束している事から相応の力を持っている事が明らかになっています。
絵一覧③鶴
内通者としての正体を明かしたカン十郎はモモの助を誘拐して錦えもん達の元から去っていきます。その際、逃亡手段として描いたのが鶴の絵です。飛行能力を持つ絵としてばこれまでに抜け雀を描いていましたがあちらとは違い鶴そのものとしてうまい絵で描かれた鶴はしっかりとした飛行能力を持った鶴でカン十郎とモモの助を載せても問題なく飛行しています。
絵一覧④黒炭 浮世夕立ち絵図
カン十郎の能力を生かした技として登場したのが黒炭浮世夕立ち絵図です。この能力ではカン十郎が自身の髪を筆にして作り出した「墨雲」から無数の炭の矢を降らせる技で、誘拐したモモの助を取り戻そうとするルフィ達の追撃を振り切るべく使用しました。
絵一覧⑤首のない落ち武者
ルフィ達は作戦を立てより確実にカイドウを打つべく錦えもん達赤鞘九人男は裏口に回りますが、そこで待ち受けていたのがカイドウの部下と内通者の正体を明かしたカン十郎、そしてカン十郎が描いた首のない落ち武者の騎馬兵です。少なくとも2体以上同時に描いており、槍を持った者と剣を持った者がいるなどうまい上に描き分けもされています。
絵一覧⑥光月おでん
鬼ヶ島での戦いが苛烈を極める中、カン十郎が錦えもん達の心に揺さぶりをかけるべく描いたのが光月おでんです。過去編で描かれた光月おでんそのままで描かれており強さもしっかり再現されていました。人を描くという点で自身の分身と同じくカン十郎が描いた絵の中でもかなりうまい絵の1つです。
カン十郎の悪魔の実の能力を考察
考察①絵の良し悪しで決まる能力
カン十郎の悪魔の実の能力のキモになっているのは絵のうまさです。今回一覧で紹介したようにカン十郎が描く絵が下手な時は存分にその能力を発揮する事が出来ない一方で、しっかりと上手く描けば本物と遜色ない行動をする事が出来ます。この能力は読者の間でも使い方と使い手の絵心さえちゃんとしていればワンピース史上最強のチート能力なのではないかと考察されています。
下手な絵の萵苣(ちしゃ)が登場しているように食べ物を描けば食べる事が出来るのでうまい絵で食べ物を描けば味もちゃんとしたものになるので生活に困る事はありませんし、抜き雀や鶴のように移動手段として使ったり、オロチとの通信手段として用いたりとワンピース作中で描かれているだけでもその能力の幅広さはまさにチート級と呼ばれるに相応しいといえます。
考察②カイドウの龍は生み出せる?
読者にワンピース史上最強のチート能力と言われる所以の1つ目が再現度の高さにあります。今回一覧で紹介したように自身の分身を作り出したりおでんを作り出したりと精巧に描けば何十年と行動を共にしてきた仲間でさえ気づかない程の行動が出来る実態を生み出す事が出来ます。この能力の再現度に制限がないとしたら或いはカイドウの龍形態を描いて分身させる事も可能ではないかと考えられているのです。
或いは上記でも紹介した昇り龍(りゅーのすけ)が先々龍、つまりカイドウを描く伏線だったのではないかとも言われています。戦わせる事はもちろん影武者を用意する事なども出来るのでカイドウを再現されるような事があればその絶望感はかなり強いのではないかと考えられています。
考察③限りなく数を生み出せる?
加えてカン十郎の能力がチートと言われる最大の要因が「数に制限がなさそうな描写がある事」です。上記で紹介した中でも魚はかごいっぱいになるように描いている他、首のない落ち武者も複数体を同時に描いています。ワンピース作中では度々「戦いは数である」という描写が繰り広げられており、その事を言及するキャラクターも複数登場しています。
実際にビックマムのホーミーズやクラッカーのビスケット兵など数に押されてルフィ達が苦戦するような場面も度々ワンピースでは登場しています。カン十郎の能力もこれに該当し1人で軍隊規模の兵力をも生み出す事が出来る可能性のある能力なのです。
考察④カン十郎の悪魔の実能力の弱点
チート級の能力と言われるカン十郎の悪魔の実の能力ですが一応ワンピース作中で弱点も描かれています。カン十郎の絵で実体化した絵はカン十郎の意志で遠隔で操る事も出来るのですがその距離があまりに離れるとその分体力を消費する事が明らかになっているのです。ただ逆にいえばこれ以外に弱点らしい弱点はなく、遠隔で操作しようとさえしなければ体力の消費もなく使えるとも言えるのです。
ちなみに下手な絵を描いている頃には実体化した絵は「水に濡れると溶けてしまう」という弱点がありましたが、これすらも演技だった事が明らかになっており、実体化したものが本来は水に濡れても問題ない事が明らかになっています。下手な絵が水に濡れると溶けてしまうのはこれは絵のうまい下手が実体化したものの能力に影響するという性質によるものと考察されています。
考察⑤ウソップが能力を引き継ぐ?
カン十郎が内通者だと発覚した事でワノ国編で死亡する可能性が出てきた事から考察されているのがウソップがこのカン十郎の能力を引き継ぐのではないかという考察です。ウソップのホラ話についてはこれまでもいくつか現実になっていますが、まだ現実になっていないものの1つに「俺には8000人の部下がいる」というものがあります。このホラ話を実現する方法として考察されているのがカン十郎の絵を描く能力なのです。
ただ能力だけ得ても肝心のウソップの絵が下手であれば能力を活かす事は出来ません。ウソップの絵のうまさは作中ではあまり深くは描かれていませんが、元々麦わらの一味の海賊旗を手掛けたのはウソップだったり、本編ではありませんが単行本の人気コーナー「ウソップギャラリー海賊団」を担当するなど絵に関わるエピソードは少なからず持っている事もこの考察を生む要因になっています。
カン十郎のアニメ声優
山崎たくみのプロフィール
アニメワンピースにてカン十郎の声優を担当したのが山崎たくみさんです。1985年にデビューした声優さんで二枚目キャラから三枚目キャラ、シリアスな役からコミカルな役まで幅広いキャラクターを演じてきた声優さんです。その声質の広さから1つの作品で複数のキャラクターを演じる機会も多い声優さんになっています。ワンピースでもカン十郎の他アニメオリジナルのキャラクターであるカミュ役を演じた事がありました。
山崎たくみの主な出演作品
山崎たくみさんがこれまでに演じたキャラクターとしては、「銀魂」の河上万斉役、「キン肉マンⅡ世」のセイウチン役、「しまじろう」シリーズのとりっぴぃ役、「忍たま乱太郎」の小松田秀作役及び鉢屋三郎役、「マクロスプラス」のイサム・ダイソン役、「メタルギアソリッド3」のリボルバー・オセロット役、「鬼滅の刃」の鎹鴉役などを演じています。
カン十郎に関する感想や評価
#今週のワンピ
— 稲🌾(垢移行中) (@op__ina) March 29, 2021
ワノ国編で私が1番好きなの赤鞘サイドのストーリーだということが分かりました🙋♀️
カン十郎能力の使い方が上手い...!自分の能力を最大限に活かし切って嫌いな相手が最も傷つくやり方で攻めてくるの、物語の展開としては面白すぎる!
ここからは既にワンピースを読んだ人のカン十郎に関しての感想を紹介していきます。読者からチート級の能力とも言われるカン十郎の能力ですが、物語の中での使い方もうまいという声が多くなっています。カン十郎自身の分身を使うシーンやおでんのシーンなどは長年の仲間だった錦えもん達だからこそ何がダメージになるのかを分かっていて最良のタイミングでそれらの行動を取っているのが凄いという声も多いです。
やっぱおでんはカン十郎の絵だったかぁ、赤鞘マジで全員ワノ国で死んじゃいそう
— 替え玉バリカタ (@ShinChan773) March 31, 2021
特におでんのシーンは読者の中でもかなり驚いたという声が多くなるシーンになっています。ワノ国編の中で過去編として大々的に描かれたキャラクターだっただけに登場した際には様々な考察が行われる程で、この演出が出来るのもカン十郎の能力があればこそというのがカン十郎の能力の凄さを示しているという声も多くなっています。
おれもまだカン十郎を信じたい気持ちがちょっとだけある
— サリュ (@tintinsaryu16) June 13, 2021
この気持ちはワノ国編が完結するまで消えないんだろうな…
カン十郎のキャラクター性はワノ国編突入後も、内通者としての正体を明かすまでは敢えて目立ってなかったという声も多い一方で内通者としての正体を明かした後のカン十郎もどこかでまだ仲間なのではないかと考察するファンもいるほど人気のキャラクターになっています。
カン十郎の絵まとめ
カン十郎の絵は登場する多くのキャラクターから残念の言われる下手さでしたがそれは実はそれは演技であり本当は長年の仲間すらも気づけない程に精巧な絵を描く事も出来るうまい絵を描く事が出来る画力を持ったキャラクターです。内通者としての自身の立場から解き放たれた途端に数々のうまい絵の存在は読者からも最強の能力なのではないかと考察される程になっています。
ワノ国の中でカン十郎がどのような最後を迎えるのか気になる、或いはどこかまだ信じているという読者も多く、またうまい絵で今後も驚くような動きをしてくれるのではないかとワノ国編の中でも特に注目を集めているキャラクターになっています。まだワンピースワノ国編を視聴していないという人はカン十郎の動きに注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?