【風の谷のナウシカ】登場人物の相関図を紹介！登場キャラクターやあらすじまとめ

「風の谷のナウシカ」は1984年に公開された「トップクラフト」制作、宮崎駿監督によるアニメーション映画です。原作は宮崎駿が雑誌「アニメージュ」で連載していたSF漫画で、1994年に完結しています。コミックはアニメージュコミックス・ワイド版で全7巻が発売し、「日本漫画家協会賞」大賞、「第26回青雲賞」（コミック部門）などの賞を獲得しています。

宮崎駿は映画「風の谷のナウシカ」公開後、1985年に高畑勲らと「スタジオジブリ」を設立しています。そのため、「風の谷のナウシカ」はジブリ作品ではないのですが、世間一般には「スタジオジブリ」作品と認識されています。

映画「風の谷のナウシカ」の音楽担当は久石譲です。壮大で繊細な音楽で「風の谷のナウシカ」の世界を描いた久石譲は、その後、スタジオジブリのアニメ映画、「天空の城ラピュタ」、「千と千尋の神隠し」、「ハウルの動く城」、「崖の上のポニョ」など11作品の音楽を担当しています。久石譲の音楽は各作品のイメージに応じて作られており、映画をより一層感動的なものに仕上げていると言われています。

映画「風の谷のナウシカ」の主題歌を歌っているのは安田成美です。作詞は松本隆、作曲は細野晴臣で、1991年12月に発売されました。安田成美は映画の公開を前に行われた「ナウシカガール・コンテスト」で選ばれ、イメージガールとして歌うことになりました。この安田成美・歌唱による「風の谷のナウシカ」は主題歌とされていますが、映画の中では使われず、主に予告編や宣伝コマーシャルなどで流されました。

ここまで、宮崎駿監督による「風の谷のナウシカ」について紹介してきました。ここからは「風の谷のナウシカ」の相関図一覧から、主人公のナウシカをはじめとする主な登場人物の名前を紹介していきます。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、1人目の名前はナウシカです。ナウシカは「風の谷」の族長の娘で16歳です。人間に恐れられる蟲（むし）と対話できる特殊な能力の持ち主です。誰に対しても愛情深く、温厚、自分の信念に従い行動できる女の子です。不当な権力や暴力に絶対に屈することはなく、「風の谷」の人々を優しく、強く導いていくカリスマ性溢れるリーダーです。

子どもたちはナウシカのことを「姫ねえさま」と呼び、とても慕っています。ナウシカは難しいとされるメーヴェ（凧）を乗りこなす優れた身体能力を持ち、風の流れを読むことができる「風使い」でもあります。家族については、母と10人いた兄姉は腐海（ふかい）から発する毒により死亡し、父で族長のジルと暮らしています。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、2人目の名前はジルです。ジルはナウシカの父で50歳、「風の谷」の族長です。妻と10人の子どもたちは腐海から発する毒ですでに死亡しており、自身も毒による病気で寝たきりとなっています。若い頃のジルはメーヴェを巧みに操り、風を読む優れた「風使い」でした。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、3人目の名前はユパ・ミラルダです。ユパは族長ジルの友人で45歳、最高の剣士と称される強者です。ナウシカの師でもあるユパは、実は争い事が嫌いな温和な性格で、帽子の下はモヒカン頭となっています。また、歴史や文化に関する幅広い知識を持っており、腐海の調査をするために旅をしています。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、4人目の名前は城オジです。城オジは腐海から発する毒による影響で手足が硬くなったため、農作業を諦めて城の護衛を務めています。メンバーはミト、ニガ、ギックリ、ゴル、ムズです。年齢は右目に眼帯を付けているミトが40歳です。小型の戦闘機「ガンシップ」の名手であるミトは城オジのリーダー的な存在で、やがて族長となるナウシカに心酔し、大切に想っています。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、5人目の名前は大ババです。大ババは腐海の辺境一帯で一番の高齢で、100歳以上だということです。映画版では目が見えない設定です。深い知識を持つ最高齢者ということで、人々の尊敬を集めています。「風の谷」に伝わる「青き衣の者」や「大海嘯」などの伝説の語り部です。剛胆な性格で、腐海や「風の谷」に害をなす者に対して愚かな行いだと一喝し、一歩も譲ることはありません。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、6人目の名前はアスベルです。アスベルはぺジテ市の王子で16歳です。ラステルという双子の妹がいます。大国トルメキアにぺジテを滅ぼされたことで恨みを抱いており、トルメキアの将軍・クシャナの艦隊に奇襲をかけました。ナウシカとは腐海に関する意見の違いもありましたが、後にナウシカと共に行動することになります。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、7人目の名前はラステルです。ラステルはぺジテ市の王女で16歳、アスベルは双子の兄です。ぺジテ市がトルメキアに襲撃された際、トルメキアの人質になってしまいます。トルメキアへの道中、囚われていた飛行船が蟲による襲撃によって墜落し、ラステルは死亡してしまいます。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、8人目の名前はぺジテ市長です。市長はトルメキアによる侵略を生き延びた人々を導くリーダーです。トルメキアに対する深い憎しみを抱いており、復讐を遂げるためには「風の谷」の人々が犠牲になってもいいと思っています。そのために、ナウシカは窮地に陥ります。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、9人目の名前はぺジテ王妃、ラステルの母です。ラステルの母はナウシカがラステルの最期を看取ってくれたことに感謝の気持ちを持っており、ナウシカが窮地に陥った際、救出しようと力を尽くします。愛情深い人物で、ナウシカは「母様」と呼んで慕っています。トルメキアへの報復のためとはいえ、風の谷が巻き込まれることに心を痛めています。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、10人目の名前はクシャナです。クシャナは映画版ではトルメキアの将軍で、原作版ではトルメキアのヴ王の王女であるとともに、先代王の直系の孫です。映画版では巨神兵を奪うためにぺジテを襲撃しました。失われた人間世界を元に戻すために腐海を焼き払おうとするなど、ナウシカとは逆の考えを持っています。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、11人目の名前はクロトワです。クロトワはトルメキア軍のクシャナ将軍の参謀で、年齢は27歳です。映画版でのクロトワは表向きはクシャナの忠実な部下を装っていますが、権力への野望を持っています。クシャナの父・トルメキア王の命令でクシャナの命を狙う刺客です。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、12人目の名前は王蟲（オーム）です。王蟲は腐海に棲み、体長・80ｍという大きさを誇る巨大な蟲（むし）です。王蟲が脱皮した抜け殻はセラミック以上の硬さがあり、飛行機や武器などに使われます。また、ブルーの瞳は、激怒することで赤くなります。その様子を人々は「王蟲の怒りは大地の怒り」と呼び、恐怖を感じます。ナウシカとはコミュニケーションをとることができます。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、13人目の名前は大王ヤンマです。大王ヤンマは、種類は翅蟲（ハムシ）で、体の色は青緑、人間ほどの大きさがあります。さらに、トンボのような羽が付いています。森に問題が起きるとすぐさま現れて仲間を集めることから、大王ヤンマは「腐海の見張り番」と呼ばれています。「ギギギギ」という鳴き声が特徴です。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、14人目の名前はウシアブです。ウシアブは、種類は翅蟲（ハムシ）で、体の色は赤紫、牛の様に大きい体をしています。重量感のある見た目ですが、空を飛べます。「ガチャガチャ」という鳴き声が特徴です。アゴの力はセラミックで武装されたものでも噛み砕いてしまうほど強力なものです。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、15人目の名前はヘビケラです。ヘビケラは種類は翅蟲（ハムシ）です。ムカデの様に平らで細長い体をしており、その長さは数10ｍにもなります。脚はついておらず、2対、または4対の翅で空を高速で飛ぶことができます。さらに、尻尾の力が強く、映画版ではメーヴェを叩き落としています。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、16人目の名前はミノネズミです。ミノネズミはヘビケラの幼虫です。イモムシに似た体の地蟲で、体長は1ｍほど、大きな牙が口元に付いています。空を飛ぶことはできませんが、ジャンプすることができます。常に群れで行動しています。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、17人目の名前はテトです。テトはキツネリスで、ナウシカの大切な友達です。蟲の襲撃に遭い、危ないところをユパ・ミラルダに救出されました。キツネリスは簡単に人に心を開かない動物ですが、ナウシカに対しては心を許し、いつも一緒に行動しています。

映画「風の谷のナウシカ」キャラ一覧、18人目の名前は巨神兵です。巨神兵は、1000年前に文明世界を焼き尽くした「火の七日間」を起こしたとされる人工生命体です。ナウシカたちの時代ではすでに化石となっています。ところが、ぺジテ市で「卵」が発見され、そこから巨神兵が復活を遂げました。その中の一体はナウシカを母として認識したので、ナウシカは「オーマ」という名を与えました。

上の画像は「メーヴェ」という乗り物です。メーヴェとはドイツ語で「カモメ」という意味です。ナウシカが使っているもので、エンジン付きの乗り物です。メーヴェを操るには風の動きを読む能力が必要ですが、ナウシカにはその能力が備わっており、自由自在にメーヴェを操ります。次の画像は「風の谷」にある「ガンシップ」です。

ガンシップは「風の谷」でただ一つの戦闘機です。非常に貴重なものだということで、族長が代々引き継ぐことになっています。ガンシップは「風の谷」の他にぺジテ市に一機、エフタル王国に一機あるということです。「風の谷」にあるガンシップは2人乗りで、時速500キロを出すことができ、射撃装置もあります。族長である父から引き継いだナウシカですが、メーヴェの方を気に入っており、ほとんど乗ることはありません。

ここまで「風の谷のナウシカ」の相関図一覧から、主人公のナウシカをはじめとする主な登場人物の名前を紹介してきました。ここからは、映画版「風の谷のナウシカ」のあらすじをネタバレで紹介していきます。

科学文明が極限にまで達した時、人類が作り出した巨神兵による「火の七日間」という戦争が勃発、文明は滅びました。その1000年後の世界に、恐ろしい瘴気（しょうき）を放つ猛毒植物が生まれ、その植物から放たれる瘴気によって汚染された大地を「腐海（ふかい）」と呼びます。この「腐海」を守っているのが蟲（むし）と呼ばれる巨大生物です。

「腐海」が放つ瘴気は人類には猛毒ガスと同じで、死に至る恐ろしいものです。ある時、蟲の中で最大とされる王蟲（オーム）の抜け殻を見つけ、喜んでいたナウシカは、銃声に驚きます。誰かが蟲に襲われていると直感したナウシカが駆けつけてみると、そこには王蟲に襲われているユパがいました。ナウシカの父の友人であるユパと久々の再会となりました。

風の谷の人々はユパとの再会を喜びました。ナウシカの父・ジルは腐海から発する毒によって病床にあります。命があとわずかだと知っているジルはユパに風の谷に残って欲しいと言いました。しかし、大ババが「ユパは探し続けるよう運命づけられた男」だと言い、さらに、風の谷に伝わる「青き衣の伝説」について語るのでした。

その頃、蟲たちの攻撃を受けた船が風の谷に墜落させられます。メーヴェに乗って助けに向かったナウシカは、墜落した船からぺジテの王女ラステルを救出しました。「積荷を燃やして」というラステルに、すべて燃えたとナウシカが答えると、安心したラステルは亡くなりました。すべて燃え尽きたと思われた船の中から、ナウシカは「巨神兵」の卵を発見しました。

トルメキアが風の谷に攻撃を仕掛けてきました。ナウシカは人々を城に避難させようとします。その間に、病気のため寝たきりのジルが、城に侵入してきたトルメキア兵によって殺害されました。ナウシカはジルの元に駆けつけますが、すでにジルは死亡していました。ジルは怒りにまかせてトルメキア兵を次々と殺害していきます。そんなナウシカを止めたのは、ユパでした。

落ち着きを取り戻したナウシカは、これ以上谷の人々が殺されるのを見たくないと思い、トルメキアの指示に従うよう人々に言いました。こうして、トルメキア軍のクシャナ将軍は風の谷を支配下に置き、腐海を焼き払うことで清浄な大地を取り戻すことができると語りました。ナウシカは腐海の解明のために、猛毒植物を研究しています。ナウシカは花が咲いている植物だけが瘴気を出しておらず、空気も澄んでいることに気づきました。

クシャナはナウシカを人質にしてトルメキアへ帰還することになりました。その道中、ペジテのガンシップがクシャナの船を襲撃。壊された船から人質たちを乗せていたバージ（輸送用のグライダー）が船から切り離されました。助かったナウシカとミトは、同じく無事だったクシャナをガンシップに乗せ、腐海からの脱出を試みます。そして、ペジテのガンシップに搭乗していた少年が無事だと知り、助けに行きました。

救出した少年はペジテのアスベル王子で、妹のラステルの仇を討つためにトルメキア船を襲ったのでした。ナウシカとアスベルがペジテに向かう途中、メーヴェが蟲に叩き落とされ、腐海の深部へと墜落。そこでナウシカは澄みきった水の流れを見ました。腐海の深部では枯れ木が砂となり、その砂が土壌を浄化し、清浄な水に変えているのでした。まさに、ナウシカが研究してきたことが、自然に腐海の深部で行われていたのでした。

ペジテでは、トルメキアの手にある巨神兵の卵を奪取するために、王蟲に風の谷を襲わせる作戦を企てていました。ナウシカは作戦を止めるために風の谷へ帰りました。しかし、王蟲の群れは高速で風の谷へと進行中です。風の谷では、トルメキア軍が王蟲の群れをくい止めるため、目覚めたばかりの巨神兵を使って焼き払わせようとしますが、まだまだ未熟な巨神兵はもろくも崩れ去りました。

ナウシカは王蟲の群れの前に立ちはだかり、説得を始めます。しかし、興奮している群れにナウシカは跳ね飛ばされてしまい、亡くなります。すると、ナウシカの熱意が通じたのか、王蟲たちが黄金の触手を伸ばしてナウシカの傷に優しく触れました。その直後、ナウシカが息を吹き返しました。黄金の触手の上を歩くナウシカは、大ババが語った「青き衣を纏いて金色の野に降り立つ（青き衣の伝説）」の姿そのものでした。

映画「風の谷のナウシカ」は原作漫画の第2巻までの内容が描かれています。映画版で迎えた結末よりも、その後の物語の方が長く、内容も複雑になっています。ここからは、映画「風の谷のナウシカ」の主な登場人物のその後を見ていきます。

映画のラストで、怒りを鎮めた王蟲は腐海へと帰って行きましたが、原作漫画では王蟲は腐海に帰らず、南方の大国・土鬼（ドルク）に向かいました。ナウシカもクシャナとともに王蟲の後を追って土鬼に入りました。そこでは腐海から出る瘴気で化学兵器を作っており、ナウシカはそれを阻止するためにクシャナと共に戦います。さらに、腐海にはまだまだ知られていなかった秘密があり、ナウシカはそれを知ることになります。

映画版でジルはクシャナの部下たちによって殺害されました。原作版ではジルは殺害されることなく、病死します。ちょうどナウシカが王蟲の後を追って土鬼に向かった後のことで、ナウシカは父の死を看取ることはできませんでした。ジルは、ナウシカの手助けをユパ・ミラルダに頼むと伝えてくれと、城おじのミトに遺言しました。

アスベルのその後は、土鬼に向かうナウシカに同行します。土鬼では「風の谷」を侵略しようと企むマニ族に襲われ、ナウシカと共に捕らえられてしまいます。ナウシカを脱出させたアスベルは、侵略を思いとどまらせるために、マニ族を説得しようとします。原作では、アスベルはナウシカに想いを寄せていると思われるセリフを言っています。しかし、二人のその後の関係については不明です。

クシャナは映画版でトルメキアの将軍でした。原作版でのクシャナは王家で最も正統な血筋を受け継ぐ王女です。そのため、争いの果てに王位を奪ったヴ王にとって脅威でした。暗殺の恐れの中で生きてきたクシャナの望みは王位奪還でした。映画版で、風の谷を去ったクシャナは、その後、ナウシカと共に土鬼で戦います。ヴ王も土鬼に来ており、そこでヴ王は死亡しますが、死ぬ間際、ヴ王はクシャナに王位を譲る、と言い残しました。

トルメキア軍参謀で、トルメキア王からクシャナの暗殺を命じられていました。原作では、王からの暗殺命令を受けたことを、クシャナ本人に見破られてしまいます。しかし、クワトロはクシャナの部下として忠実に仕えることになります。戦いの中で、深手を負いますが一命を取り留めます。

ユパ・ミラルダは腐海の解明のため、世界中を旅しています。ミトたちと合流したユパは、ナウシカと共に戦うクシャナの危機を何度も救います。ユパはクシャナがこれからの世界に必要な人物だと実感しており、クシャナを庇って死亡します。

ジルの遺言を受け取った城おじのミトはニガと共にユパ・ミラルダに会い、土鬼に向かいます。ナウシカを助け、戦ったミトですが、元々腐海の毒による病状が重くなっており、長く生きることはできなかったと考えられています。

人には懐かないとされているキツネリスのテトですが、ナウシカにだけは心を開いており、ナウシカが土鬼に行く時も側についていました。しかし、腐海の毒を浴びているうちに、土鬼の首都シュワに到着する前に死亡してしまいます。

映画版で巨神兵は兵器として利用され、死亡しました。しかし、原作では巨神兵を成長させるための「秘石」というものが登場します。この「秘石」は成長を促すだけでなく、巨神兵を操るときに使います。ナウシカが「秘石」を持っているのを見た巨神兵が、ナウシカを「ママ」と呼んだので、ナウシカはこの巨神兵を「オーマ」と名付けました。オーマはナウシカを親と思い、命を懸けてナウシカのために戦います。

ここからは、映画「風の谷のナウシカ」の相関図一覧から、主な登場人物を担当する声優キャストについて紹介します。それでは、まず主人公のナウシカを担当している声優キャストのプロフィールや主な出演作などを紹介していきます。

ナウシカ役の声優キャスト、島本須美は1954年12月8日生まれ、高知県出身、フリーで活動しています。1979年に宮崎駿に声を掛けられ、劇場版アニメ「ルパン三世 カリオストロの城」でヒロイン、クラリス役のオーディションで合格。その後は「風の谷のナウシカ」、「となりのトトロ」（サツキの母役）、「もののけ姫」（トキ役）など多くの宮崎駿監督作品に出演しています。

ナウシカ役の声優キャスト、島本須美の主な出演作は、1980年「ルパン三世・さらば愛しきルパンよ」小山田真希、1986年「めぞん一刻」音無響子、1988年「それいけ!アンパンマン」しょくぱんまん、1997年「名探偵コナン」工藤有希子、2007年「らき☆すた」泉かなた、「銀魂」沖田ミツバ。

アスベル役の声優キャスト、松田洋治は1967年10月19日生まれ、東京都出身です。所属事務所は「アクトレインクラブ」で、俳優、声優です。5歳から「劇団ひまわり」に所属し、「仮面ライダーアマゾン」（1974年）の岡村まさひこ役、長渕剛主演のドラマ「家族ゲーム」（1983年）などに出演しました。

アスベル役の声優キャスト、松田洋治の主な出演作は、宮崎駿監督作品では1987年ラジオドラマ「シュナの旅」シュナ、1997年「もののけ姫」アシタカ、2006年「時をかける少女」高瀬宗次郎。吹き替えでは映画「タイタニック」で主役を演じたレオナルド・ディカプリオを担当しました。

クシャナ役の声優キャスト、榊原良子は1956年5月31日生まれ、千葉県出身です。フリーで活動する声優で女優です。声優デビュー作は1982年のアニメ「六神合体ゴッドマーズ」のフローレ役でした。また、イギリス映画「ロミオとジュリエット」（1968年公開作）で、主演のオリビア・ハッセーの吹き替えを担当しました。

クシャナ役の声優キャスト、榊原良子の主な出演作は、1983年「キャッツ♥アイ」浅谷光子、1985年「機動戦士Ζガンダム」ハマーン・カーン、2012年「PSYCHO-PASS サイコパス」禾生壌宗、「Go!プリンセスプリキュア」ディスピア、2016年「舟を編む」佐々木薫、2017年「ゼロから始める魔法の書」ソーレナ。

ユパ役の声優キャスト、納谷悟朗は1929年11月17日生まれ、2013年3月5日逝去されました。北海道出身で、舞台演出家としても活躍しました。所属事務所は「テアトル・エコー」でした。「ルパン三世」シリーズでは1971年のテレビ第1作から2010年まで銭形警部役を演じました。

ユパ役の声優キャスト、納谷悟朗の主な出演作は、1971年「ルパン三世シリーズ」銭形警部、「仮面ライダー」ショッカー首領、1974年「宇宙戦艦ヤマト」沖田十三などがあります。また、海外映画ではジョン・ウェイン、チャールトン・ヘストン、フランク・シナトラなどの吹き替えを担当し、さらに多くの映画の吹き替えを担当しました。

大ババ役の声優キャスト、京田尚子は1935年2月22日生まれ、東京都出身、所属事務所は「東京俳優生活協同組合（俳協）」です。1944年に女優デビューの後、1950年ごろから声優として活動を開始しました。

大ババ役の声優キャスト、京田尚子の主な出演作は、1986年「めぞん一刻」五代ゆかり、1992年「幽☆遊☆白書」幻海、1998年「おじゃる丸」タナカヨシコ、ディズニー作品では「シンデレラ」フェアリー・ゴッドマザー、海外ドラマの吹き替えでは「ジェシカおばさんの事件簿/南南西に進路を取れ - 」ジェシカ・フレッチャー役。

クロトワ役の声優キャスト、家弓家正（かゆみいえまさ）は1933年10月31日生まれ、2014年9月30日に逝去されました。東京都出身で、所属事務所は「81プロデュース」でした。1956年に芸能活動を始め、2014年まで長きにわたって俳優、声優として活躍されました。

クロトワ役の声優キャスト、家弓家正の主な出演作は、海外映画、ドラマなどでジェイムズ・スチュアート、フランク・シナトラ、ロイ・シャイダーなど多くの吹き替えを担当しました。アニメでは1978年「未来少年コナン」レプカ、2009年「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」お父様、ナレーション。

ここまで「風の谷のナウシカ」の登場人物の声を担当する声優キャストを紹介してきました。ここからは「風の谷のナウシカ」の映画版と原作との違いについて見ていきます。

映画版と原作との違い1つ目は、原作では土鬼（ドルク）という国が登場することです。土鬼もトルメキアと肩を並べる大国で、この2国による戦争が描かれていきます。ナウシカ率いる風の谷もトルメキアの同盟国として戦いに巻き込まれるのでした。

映画版と原作との違い2つ目は、風の谷についてです。映画版では、風の谷はトルメキア軍に侵略され、支配下になります。原作では、風の谷はトルメキアと同盟を結んでおり、ナウシカたちは南方へと向かうトルメキア軍と行動を共にします。

映画版と原作との違い3つ目は、ペジテ市についてです。ペジテ市に関しては映画版、原作共に、発見された巨神兵の卵を狙うトルメキア軍の襲撃に遭い、市は壊滅状態に陥ります。原作では、それに加えてペジテ市の避難民が乗る輸送船が蟲の襲撃で墜落し、アスベル王子以外の市民はすべて死亡します。

映画版と原作との違い4つ目は、巨神兵です。映画版では巨神兵は人類が作った人工生命体で、トルメキアのクシャナによって復活しました。原作では、巨神兵はナウシカが持っていた「秘石」の力で復活します。ナウシカは目覚めた巨神兵にオーマという名前を付けてあげました。オーマはナウシカを「ママ」と呼んで懐いていきます。

映画版と原作との違い5つ目は、ラストです。映画版のラストは、風の谷に襲い掛かろうとした王蟲たちですが、ナウシカの命懸けの説得によって怒りを鎮めます。トルメキア軍を率いるクシャナも去って行き、風の谷に静かな暮らしが戻ったというラストでした。

原作では世界が浄化された後、ナウシカは人類はすべて滅亡する運命だと知ります。それは、1000年前の旧人類が復活するためで、そのカギとなるものが土鬼の墓所にあるとしています。ナウシカと巨神兵はその墓所を破壊するのですが、その後の世界については不明のまま終わっています。

「風の谷のナウシカ」では、クシャナがかっこ良いということと、ナウシカも好きだという感想です。ナウシカは、子どもたちからは「姫ねえさま」と親しまれ、動物や蟲ともコミュニケーションが取れます。誰からも慕われ、愛されるキャラクターです。

「風の谷のナウシカ」の映画版でのクシャナは、悪役として登場しますが、原作ではトルメキアの王女として部下を大切にするかっこいい女の子です。そんなクシャナが活躍し、ナウシカとの絡みも見どころのある原作漫画をぜひ、読んで欲しいという感想です。

「風の谷のナウシカ」の映画版も原作漫画も大好きだという感想です。主人公のナウシカの高貴さや清廉さが少し怖かったということです。しかし、歌舞伎で演じられたナウシカ役を観て、好きになったという感想です。「風の谷のナウシカ」は2019年に新作歌舞伎として上演されました。キャストを紹介すると、ナウシカ役は尾上菊之助さん、クシャナ役は中村七之助さん、アスベル役は尾上右近さんが演じられました。

いかがでしたか？「風の谷のナウシカ」の主人公・ナウシカをはじめとする登場人物の名前を相関図一覧から紹介しました。また、映画版は原作の2巻までの内容ということで、登場人物たちのその後と、映画版と原作の違いについても紹介しました。そして、映画版で声を担当した声優キャストを紹介しました。長年愛され続ける「風の谷のナウシカ」を、これからもどうぞお楽しみください。