2019年11月29日公開
2019年11月29日更新
【風の谷のナウシカ】ラステルの死因・胸の傷を考察!年齢・母親や声優も紹介
風の谷のナウシカに登場するラステルは、ペジテ市の姫でありアスベルの双子の妹です。トルメキアの輸送船が墜落し、救助されたラステルの胸元をみたナウシカは、ハッとした顔をして再び服を閉じました。この記事ではラステルについて、死因や胸の傷、ナウシカが着た服や母、ラステルを演じた声優などを紹介します。ナウシカに希望を繋いだラステルが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
ラステルとは?
風の谷のナウシカに登場するラステルは、ペジテ市の王女でありアスベルの双子の妹です。乗っていたトルメキアの飛行船が風の谷に墜落し、ラステルはナウシカに積み荷の巨神兵を燃やしてと頼んで亡くなりました。ここでは風の谷のナウシカに登場するラステルについて、死因や胸の傷、ナウシカが着た服や母、ラステルを演じた声優などを紹介します。風の谷のナウシカの物語のきっかけとも言えるラステルにご注目ください。
風の谷のナウシカの作品情報
ラステルについて紹介する前に、まず最初に風の谷のナウシカの作品を紹介します。風の谷のナウシカはジブリ映画の中で最も有名で人気のある作品の一つであり、ジブリの看板映画です。風の谷のナウシカが1984年に公開されてから30年以上が経ちますが、未だ色褪せない名作と言われています。それでは、風の谷のナウシカについて紹介します。
風の谷のナウシカの概要
風の谷のナウシカは1984年に公開されたアニメ映画です。文明が荒廃して菌類の森が蔓延する世界を舞台に、環境問題や自然との共生を描いています。監督・脚本は宮崎駿さん、制作を行ったのはスタジオジブリの前身であるトップクラフトですが、スタジオジブリの作品という扱いです。非常に高い評価を受けている作品であり、日本では公開された同年のアニメグランプリ、日本アニメ大賞などを受賞、海外でも賞をとっています。
風の谷のナウシカのあらすじ
風の谷の姫ナウシカは、民を愛し愛される優しい少女であり、人間には有毒な腐海の森に度々遊びに行っては蟲とも心を通わせていました。ある時ナウシカは蟲に襲われるトルメキアの飛行船を目にします。ナウシカは誘導しようとしますが、船は風の谷へ墜落してしまいます。飛行船の残骸の中にはかつて世界を七日間で火の海にした兵器・巨神兵の卵がありました。巨神兵を取り戻すため、トルメキア軍が風の谷に侵攻してきます。
ラステルの人物像
風の谷のナウシカに登場するラステルは、ペジテ市の王女です。大国トルメキアが巨神兵を奪うためペジテ市に侵攻し、ペジテ市の捕虜たちと共に輸送船に乗せられていました。船が墜落したラステルは発見された時には既に虫の息でしたが、自分が死にかけているにも関わらずナウシカに巨神兵の処分を頼んで亡くなりました。
巨神兵はかつて七日で世界を燃やし尽くし、「火の七日間」と呼ばれる地獄を作った兵器です。ラステルの頼みは、トルメキアに巨神兵が渡れば大勢の人々が殺されてしまうと案じてのことでした。ラステルの王女としての責任感と、今際の際でも他人を心配するという優しさが伝わってくるエピソードです。
ラステルが運んでいた積荷とは?
飛行船が墜落して死にかけていたラステルは、ナウシカに飛行船に積まれていた積み荷を燃やすよう頼んで亡くなります。ラステルの乗っていた飛行船は墜落の衝撃で燃えており、ナウシカは積み荷は全て燃えたと伝えて安心させます。しかしその後、トルメキアが運びラステルが心配していた積み荷の正体は、巨神兵の卵であったことがわかります。ラステルは火の七日間の惨劇が繰り返されることを恐れていたのでした。
映画と原作の違い
映画風の谷のナウシカでは、ラステルは巨神兵を奪うためペジテ市に侵攻したトルメキアによって捕虜にされ、巨神兵の卵と一緒に飛行船で輸送されています。その道中で腐海に墜落し、死亡することとなります。原作風の谷のナウシカでもラステルは死亡しますが、その経緯が映画とは異なります。
原作風の谷のナウシカでは、トルメキアに侵攻され、ラステルは市民とともに自分たちの船で逃げてきます。腐海の上空で蟲に襲われて墜落し、そのまま亡くなるのは映画と同じです。しかし息をひきとる前にラステルは巨神兵を動かすことができる秘石をナウシカに託し、亡くなります。つまり、ラステルが乗る船がトルメキアかペジテ市のものか、亡くなる前に何をナウシカに託すのか、という二点が映画と原作で異なります。
ラステルの死因と胸の傷を考察
乗っていた飛行船が腐海に墜落し、ナウシカの目の前で息を引き取ったラステル。ナウシカはラステルの容体を確かめようと服の胸元を開けますが、ハッとした顔をしてまた閉めます。風の谷のナウシカの序盤の一瞬ですが、このシーンはとても印象的です。ここではラステルの死因や、ナウシカが目にした胸の傷の正体について考察します。ラステルの死因や、ナウシカが何に衝撃を受けたのか気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
考察①死因は墜落時の怪我?
ペジテ市の王女、ラステルの死因はなんだったのか考察します。ラステルはトルメキアの飛行船に捕虜として乗せられ、腐海の蟲に襲われて墜落しました。救助された時には既に虫の息であり、呼吸を楽にするためにナウシカが服の胸元を開けますが、ハッとした顔をしてすぐにまた閉めます。この時ナウシカが何をみたのか、そしてラステルの死因について、宮崎駿監督が語っています。
宮崎駿監督が言うには、あのシーンでナウシカが目にしたものは、鉄骨に押しつぶされたラステルの胸だったそうです。本来なら、それほどの怪我であれば大量に出血していなければ不自然ですが、宮崎駿監督は残酷な描写になりすぎないために、血を描くのを控えたそうです。そうなると、ラステルの死因は墜落した時の怪我であると考えられます。
考察②腐海の毒に侵された?
上述で紹介したように、宮崎駿監督はナウシカが見たものは鉄骨に押しつぶされたラステルの胸だったと回答しています。実際、それが死因でラステルは亡くなっています。ただ、宮崎駿監督は言外の意味を持たせることも多い監督であるので、建前上はそうだけど実は違うと言う場合も考えられます。その場合、ナウシカがラステルの胸に見たものはなんだったのかを考察します。
一つ目に考えられるのは、腐海の毒に肺が侵され、胸元の色が変わっていたのではないかということです。ラステルの乗っていた飛行船は腐海の上空で蟲に襲われ、墜落しました。その時に腐海の毒を吸ってしまったか、あるいは、乗船している時にトルメキア軍に腐海の毒を吸わされたということも考えられます。腐海の毒は五分で肺を腐らせる、とナウシカも語っています。
ただ、肺が腐ったからといって外から見て分かる程色が変わるのかということは疑問です。また、ラステルが血を吐いたりすることもありませんでした。このことから、ラステルが腐海の毒に侵されていたと結論付けることはできません。
考察③トルメキア兵からの暴行?
二つ目に考えられるのは、ナウシカが見たラステルの胸には、トルメキア兵からの暴行の跡があったのではないかということです。ラステルは侵略されたペジテ市の捕虜として連行されていました。王女であるラステルは巨神兵の使い方や動かし方などの秘密を知っていた可能性があり、それを聞き出すために拷問や暴行を受けていたのではないかと考えられます。
ラステルの年齢
自分が死の淵に瀕している時も世界の人々の心配をしていた、優しい少女ラステル。巨神兵を掘り出したペジテ市の王女としての責任感が伝わってきます。芯が強い女性という印象が強いラステルですが、その年齢はどのくらいだったのか紹介します。
ラステルの年齢は?
ペジテ市の王女ラステルの年齢を紹介します。ラステルの年齢は、16歳です。ちなみにナウシカの年齢も16歳であり、世紀末の世界で生きる風の谷のナウシカの少女たちは、かなり大人びているようです。ラステルも、ナウシカも、大切なもののために命をかけて行動する強さを持っています。
ラステルとアスベルは双子
ラステルには双子の兄妹がいます。それはナウシカと行動を共にしていた少年アスベルです。原作ではラステルは墜落した後ナウシカに、アスベルに巨神兵を動かす秘石を渡すよう頼んで亡くなります。アスベルはラステルと同じくペジテ市の王子です。国に侵攻して滅ぼしたトルメキアへの復讐心でナウシカの乗船するトルメキアの飛行船を攻撃し、腐海に落ちます。腐海の底でナウシカと知り合い、それから行動を共にします。
ラステルの母に助けられたナウシカ
ペジテに捕まったナウシカ
風の谷のナウシカ中盤、アスベルと行動を共にしていたナウシカは、ペジテ市民が風の谷に駐在するトルメキア軍を王蟲に襲わせる計画を知ります。風の谷の民に知らせようとしたナウシカは、ペジテの市民に拘束され、飛行船に乗せられます。ナウシカは監禁され、逃げ出すことができませんでした。
ラステルの母との出会い
そんな時ナウシカに手を差し伸べたのが、ラステルの母でした。ラステルの母はペジテ市民の少女にナウシカの服を着させて替え玉にし、ナウシカには持っていた服を渡して着させます。ラステルの母は、ラステルが娘であることや、ナウシカに渡したのはラステルが生前着ていた服であることを伝えます。それを知ったナウシカはラステルの母に抱きつき、「お母様」と呼びます。
服を交換して助かったナウシカ
ナウシカはラステルの服をきてペジテの船を脱出することに成功します。そしてその後、ナウシカはペジテ市民が王蟲の幼生をエサに、怒り狂った王蟲の群れに風の谷を襲わせようとしていることを知ります。ナウシカは捕らわれた王蟲の幼生を助けようと、王蟲を運ぶペジテの飛行ガメの前に立ちはだかります。
飛行ガメに乗るペジテの青年は、ナウシカを銃で撃ち落そうとします。しかしラステルの服を着ているナウシカを見てラステルと重ね合わせ、撃つのを躊躇します。そのおかげでナウシカは銃で撃ち殺されることなく、銃弾はかすっただけで助かりました。ナウシカはラステルの服を着ていたおかげで助かったと言えます。
ラステルの声優は富永みーな
風の谷のナウシカでラステル役にキャスティングされた声優を紹介します。風の谷のナウシカでラステル役にキャスティングされたのは、声優の冨永みーなさんです。声優冨永みーなさんの演じるラステルは、死の淵にいながらも世界を心配する優しさが表現されていました。それでは、声優の冨永みーなさんのプロフィールを紹介します。
富永みーなのプロフィール
声優の冨永みーなさんは、1966年に広島市で生まれました。1971年に映画『鯉のいる村』で子役としてデビューします。その後劇団こまどりに入団し、子役としてドラマやCMなどに出演してキャリアを積みます。また、9歳の時にテレビドラマ『大草原の小さな家』への出演で、声優としてのキャリアもスタートします。その後子役業と声優業を両立していましたが、高校入学後からは声優としての活動が増えていきます。
富永みーなの主な出演作
- 『サザエさん』(三代目磯野カツオ役)
- 『ときめきトゥナイト』(神谷曜子役)
- 『めぞん一刻』(七尾こずえ役)
- 『それいけ!アンパンマン』(ロールパンナ役)
- 『機動警察パトレイバー』(泉野明役)
- 『DRAGON QUEST-ダイの冒険-』(マァム役)
- 『地獄先生ぬ〜べ〜』(細川美樹役)
- 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(明神弥彦役)
- 『HUNTER×HUNTER』(センリツ)
ラステルに関する感想や評価
さっきのラステルをナウシカが助けるシーン、服を脱がそうとしたけどナウシカがラステルの胸元に何かを見て服を戻すあれ、一体何を見たのかでずっと気になってるんだよね
— アル:低浮上気味 (@aru11_off) January 4, 2019
このツイートのように、墜落したラステルを救助したナウシカが胸元を開けてハッとするシーンは何を意味するのか気になる、という意見が多く見られました。ジブリ映画は言外の意味を仄めかすようなシーンが多いので、このシーンもどういう意味があるのかは、受け手によって様々な解釈があります。
ペジテのブリックからナウシカを助けるのも、ラステルのお母さんです。ラステルの魂はナウシカと共にあるので、ここで母の元に帰った、と言えるかと思います。
— sweetpic (@sweetpicturesJP) March 5, 2019
ラステルは風の谷のナウシカの序盤で亡くなってしまいますが、その最後の声を聞いたナウシカが母親に会えたことで、母親の元へ帰ったのではないかと考察するツイートです。
ナウシカはナウシカ、クシャナ、ラステルの3人の姫の物語でナウシカとクシャナは母親。ナウシカとラステルは民に愛されていたという共通点あるよね
— ゆきこ (@yukiko_2so1) January 4, 2019
映画風の谷のナウシカには風の谷、トルメキア、ペジトの三国が登場します。その姫君の中でもナウシカとラステルは常に民のことを思い、そして思われていたという共通点があると指摘したツイートです。ナウシカ、ラステルの心根の優しさが伝わってきます。
ナウシカが撃たれる直前のシーンで青年が「ラステルさん…」って呟くのはペジテの服をナウシカが着てるからっていうのもあるだろうけどラステルもナウシカみたいに民に慕われていた姫君だったんだなと思うと辛いなぁ
— あお@生ハム兄貴親衛隊 (@spro998) January 4, 2019
ナウシカが王蟲の幼生を助けるためペジトの飛行が目の前に立ちはだかった時、ペジトの青年はナウシカにラステルの面影を重ね、撃つのを躊躇しました。ラステルは死に際にナウシカに巨神兵の処分を頼むなど、どんな時でも民を一番に思い、行動する姫でした。そんなラステルとナウシカの共通点を指摘したツイートです。
ペジテの若い人がナウシカの姿にラステルを見て撃てないと言うの、風の谷の民がナウシカを愛しているようにペジテの民もラステルを愛していたのだなぁ。劇中すぐにいなくなってしまった女の子の存在の大きさが終盤まで描かれているんだなぁ。いつも泣いてしまう。
— 潜航するぎーら (@ukkoban) January 4, 2019
ラステルは風の谷のナウシカの物語の序盤で死んでしまった登場人物ですが、ペジテの民のナウシカへの対応のそこかしこに、ラステルへの敬愛が見られるという感想のツイートです。ラステルをただの巨神兵の存在を説明させるキャラクターとして使い捨てず、亡くなった後もその生き様を観客が感じられるようにした、宮崎駿監督の素晴らしい作品づくりへのリスペクトが伝わってくるツイートです。
ナウシカはラステル関係のシーンで泣く...ラステルを助け看取ったというナウシカの行いがその後のナウシカを随所随所で助けてるのが本当に感動する....
— 千鈴🌸1維伝7歌合10桜の森 (@Chisuzu14) January 4, 2019
ラステルは物語の序盤で亡くなってしまいますが、ナウシカがラステルを助けたことで、のちにラステルの母に助けてもらうことになり、またラステルの服を着ていたことで命拾いしたりしています。ナウシカやラステルの気高さ、そして優しさが報われていることに、心打たれる気持ちが伝わってきます。
ナウシカはラステルを救おうとして、ラステルの意志はナウシカを救って、結果多くが救われて。受け継がれるもの、繋がってゆくこと、に生きる意味を感じる。消えないものは確かにある。
— lily-anne (@lilyann_UoxoU) January 13, 2017
ナウシカと夢で会いたい♡
sweet dreams☆
ラステルは亡くなってしまいましたが、人々を守りたいという意思はナウシカに受け継がれ、そしてナウシカは巨神兵の復活を阻止し、多くの人を救いました。ナウシカに込められたそんなメッセージを感じたという感想のツイートです。
ラステルの死因まとめ
風の谷のナウシカに登場するラステルについて、死因や胸の傷、ナウシカが着た服や母、ラステルを演じた声優などを紹介しました。風の谷のナウシカは公開されてから長い時が経ってもなお名作と言われる作品であり、ラステルは短い間しか登場しないものの、重要な人物でした。この記事でラステルに興味を持った方は、ぜひ風の谷のナウシカを観なおしてみてはいかがでしょうか?