2018年06月25日公開
2018年06月25日更新
風の谷のナウシカで安田成美の歌が作中で使われない理由!都市伝説まとめ
アニメ界の巨匠・宮崎駿の代表作品である風の谷のナウシカは、誰もが1度は観たことがあるアニメ作品です。風の谷のナウシカの主題歌は安田成美さんが歌っていました。しかし、作品の中では一切使われていません。どちらかと言えば王蟲の上でナウシカが歌っていた歌のほうが印象に残っているのではないのでしょうか?作詞は松本隆さん、作曲は細野晴臣さんと豪華な顔ぶれです。それではどうしてこの曲が使われなかったのでしょうか?探ってみましょう。
目次
風の谷のナウシカで安田成美の歌が作中で使われない理由など都市伝説まとめ!
風の谷のナウシカは徳間書店のアニメージュに連載されていた漫画でした。1982年2月号から連載が始まり、その間映画などがあり、4度の休載を挿み1994年3月号で完結しました。1984年に原作者である宮崎駿が監督になり映画化され、大ヒットした作品です。今なおTVで放送され、多くの人に愛されているアニメ映画です。
風の谷のナウシカの主人公ナウシカは蟲が大好きな女の子でした。子供の頃、蟲を大人たちに隠し持っていて、それを取り上げられるシーンは印象的です。大人たちはナウシカに「人と蟲は一緒に住めないのだよ」と言われます。そして大人たちに蟲をとりあげられてしまいます。ナウシカは風の谷の族長ジルの娘ですが、ジルは腐海の毒に侵され病床にあり、ナウシカが風の谷を治めています。
映画の風の谷のナウシカは原作の2巻目までのストーリーです。原作は実際には7巻まであります。それ故に終わり方が異なります。宮崎駿監督自身「風の谷のナウシカのアニメ化は不可能」と発言しています。その他に「風の谷のナウシカ」という歌が作られたのにも関わらず主題歌にはなりませんでした。映画「風の谷のナウシカ」はそれゆえ謎が多く、都市伝説も多い作品となったのです。
風の谷のナウシカで安田成美が歌う曲とは?
安田成美が歌う「風の谷のナウシカ」はどんな曲?
「風の谷のナウシカ」は作詞は松本隆さん、作曲は細野晴臣さんと豪華な顔ぶれで作られた歌です。記憶にのこるのは「風の谷のナウシカ 髪を軽くなびかせ」のサビの部分が多いと思います。しかしながら、この歌は映画の作品中では1度足りも流れていません。それはどうしてなでしょうか?非常に不思議に思われる人も多数います。「風の谷のナウシカ」の「サビは知っているけど、他の部分はどうも」という人も多いです。
なぜ歌のザビの部分は解るのか?
それは映画「風の谷のナウシカ」の宣伝CMからなのです。「風の谷のナウシカ」の公開前にこのTVCMが流れていて、サビの部分は耳にしていたパートだったのです。劇場で流される予告CMはTVのものより長い為、もう少し「風の谷のナウシカ」の歌が流れます。その為「風の谷のナウシカ 髪を軽くなびかせ」」のサビの部分は知っている人が多いのです。
安田成美が「風の谷のナウシカ」に起用されたいきさつとは?
宮崎監督を迎えて徳間書店が最初に作った映画がこの「風の谷のナウシカ」でした。宣伝のために大々的にイメージキャラクターを公募して安田成美さんが選ばれました。当時は角川文庫で「セーラー服と機関銃」などで主人公の薬師丸ひろ子さんが主題歌を歌い大ヒットしていました。そこでイメージガールの安田成美さんが歌うことでさらに大々的に宣伝出来るということで安田成美さんが歌うことになりました。
風の谷のナウシカで安田成美の歌が作中で使われない5つの理由
理由1.「風の谷のナウシカ」の監督の宮崎駿と製作の高畑勲が反対
宮崎駿監督が「作品のイメージに合わない!」と激怒したのが理由です。その為「風の谷のナウシカ」は主題歌からイメージシンボルソングとなります。作詞は松本隆さん、作曲は細野晴臣さんと文句なしの豪華な顔ぶれの歌でしたが、宮崎駿監督には納得が出来なかったのです。その為映画の音楽担当でもあった作曲家の細野晴臣さんは降板します。細野晴臣さんといえばYMOのメンバーであることでも有名です。
理由2.「風の谷のナウシカ」を歌った安田成美の歌唱力が低すぎた
実はあの細野さんが頭を抱えるほど歌唱力が低かったのが理由とも言われてます。安田成美さんの歌は棒読みならぬ棒歌唱でした。しかしながら、サビの部分はきっちりと歌い上げていて、世界の坂本隆一さんも評価しています。坂本隆一さんもYMOの1人です。安田成美さんはその後シングル6枚、アルバム2枚をだしています。他にベストアルバムも3枚出ています。ある意味これも都市伝説です。
理由3.主題歌であった「風の谷のナウシカ」はただアイドル「安田成美」を売り出す道具だったから
ただ「アイドル安田成美」を売り出す為であったからです。1981年に花王ビオレのCM出演、その翌年にはドラマ『ホーム・スイート・ホーム』でドラマ初出演もされていましたが、さらに売り出す為であったからです。いわゆるタイアップというものです。もともと女優志望であった安田成美さん、名前を売り出すにはタイアップは効果的です。主題歌である必要はなかったわけです。女優として成功した今は、黒歴史として扱われています。
理由4.「風の谷のナウシカ」を他の歌手に歌わせることを考えなかったから
「アイドル安田成美」を売り出す目的があった為、「風の谷のナウシカ」の歌手の変更を考慮しなかったのも原因です。宮崎駿監督は「歌がイメージが合わない」と表向きでは言っていますが、安田成美があまりにも歌唱力が低かったことも理由であったと言われています。宮崎駿監督の作品の主題歌をみていくと、どの作品でも非常に合っています。もし「風の谷のナウシカ」を他の歌手が歌っていたら主題歌となった可能性も高いです。
理由5.宮崎駿監督の作品の世界観と安田成美の声が合わなかった
先に「作品とイメージが合わない」という理由もあげましたが、ただ単に宮崎駿監督の世界観に安田成美さんが合わなかったとも考えられます。宮崎駿監督の作品を観ていくと、声優陣や音楽も監督の世界観に合った人達が多いです。特に声優陣に至っては、それが強くみられます。オタク嫌いであった為声優を一切使わなかった時もあります。
「風の谷のナウシカ」の作詞者松本隆さんとは
松本隆さんといえば多くの歌手に歌詞提供をしています。誰しもが耳にしたことがある位提供しています。松田聖子さんや南佳孝さんは提供している歌手の中でもずば抜けて多く提供されています。歌手だけでなくアニメ「マクロスF」のランカ・リーにも提供しています。筒美京平とのコンビで中原理恵「東京ララバイ」、桑名正博「セクシャルバイオレットNo1」、近藤雅彦「スニカーぶる~す」などを手掛けています。
「風の谷のナウシカ」の作曲者細野晴臣さんとは
当時一世風靡したイエロー・マジック・オーケストラ(Y.M.O)の1人です。多くの人に楽曲を提供しています。バンド活動が多く、サウンドトラックなども提供しています。音楽活動以外にも俳優としての活動もしており、低温の響く声が評価されてCMなどのナレーターとしても活躍しています。
イエロー・マジック・オーケストラとは
細野晴臣、高橋幸弘、坂本龍一からなるテクノ、ニューウェイブの中心にいたグループです。シンセサイザーとコンピューターを駆使した、当時斬新なバンドでした。1978年に結成し5年間活動し、日本を圧巻しました。その中で特に有名なのがライディーンです。今では珍しくない音楽でしたが、当時は画期的でした。プロモーションビデオも1970年代とは思えない作品です。
「風の谷のナウシカ」という歌
いかに「風の谷のナウシカ」という歌は贅沢に作られたものだとわかります。当時はバブル期で景気もよく、沢山の良い歌や映画、ドラマなどが作られた時代でした。その状況下であったからこそ、このような1人のアイドルを売り出す時もそのような環境であったのです。だからこそ「成功させなければいけない」という厳しさもありました。しかし残念なことに「風の谷のナウシカ」という歌は主題歌にはなれなかったのです。
その為オリジナルサウンドトラックのナウシカレクイエムが有名に
ナウシカと言えば、「ららんらんらららんらんらん~」という歌が印象的です。映画「風の谷のナウシカ」の音楽は久石譲さんが担当しています。オリジナルサウンドトラック(OST)の「ナウシカレクイエム」という曲の1パートです。ここのパートを当時4歳だった久石譲さんの娘さん麻衣さんに歌わせたところ、宮崎駿監督が非常に気に入ったということが理由で採用されました。
風の谷のナウシカに隠された驚きの都市伝説4選!
風の谷のナウシカ都市伝説1.ジブリ作品ではない
実は「トップクラフト」というスタジオの作品です。作品としては徳間書店の内部で、宮崎監督、高畑監督、鈴木プロデューサーが企画しました。宮崎監督がフリーの立場としてトップクラフトに加わる様に参加します。トップクラフトは海外作品の下請け制作会社として設立されていて、その後仕事が無くなり、休眠会社となります。その後「天空の城ラピュタ」制作時に、徳間書店外部の会社が必要となり、スタジオジブリと改名します。
風の谷のナウシカ都市伝説2.ナウシカ舞台は火星
出典: https://nge.jp
まず都市伝説として「火の7日間」の「火」が、火星であるのではと言われています。そしてあまりにも荒れた土地であった為、さらに火星説があがってきます。そしてメーヴェの翼のサイズでは地球では飛ぶことは出来ないが、重力が1/3である火星では飛行が可能であるという点が理由です。これは宮崎駿監督が地球とは思えない荒廃した世界を描きたかったと言われてきます。
風の谷のナウシカ都市伝説3.ナウシカのモデルがいる!1人目
1人目は虫愛(め)ずる姫君です。このお姫様は上流階級のお姫様でしたが、他の姫達のように眉を剃り、お歯黒などをしないお姫様でした。まゆはそのままのげじげじ眉のお姫様でした。そしてナウシカのように大の虫好きで、特にお気に入りは毛虫であったといわれています。「外見よりも、物事の本来の姿を見極めるのが大切」という考えを持ち、虫たちへの興味も、そういった探究心から来ている、知的で個性的なお姫様でした。
風の谷のナウシカ都市伝説4.ナウシカのモデルがいる!2人目
2人目は英雄オデュッセウスの冒険を描いた大長編の物語のなかで、その一部に登場する「ナウシカア」です。頭がよく、勇気があって、さらに美しいという、とても魅力的な少女として描かれています。アニメのナウシカは風の谷の民たちの為に身を呈して戦う姫様でしたが、ナウシカア姫は美しく勇敢な王女が切ない片想いをする……というストーリーで描かれています。
風の谷のナウシカにはインパクトの強い都市伝説が数多く存在していた!
ナウシカは人造人間だった!
ナウシカは遺伝子的に改造された新人類です。アニメだけ観ていると解らないことですが、原作にはしっかり書かれています。どうして人造人間を作らなくてはならなかったのは、世界の歴史と関係あります。戦争の結果、地球は汚染されてしまいます。そこで人類はあの巨神兵を作り、その力を使って、全てを焼きつくし世界を浄化しようとします。それが「火の7日間」です。ここから都市伝説が生まれます。
本当の人類は?
有害物質の中和装置として腐海の植物と、腐海を守ると同時に広げていく為に蟲を作り世界の浄化を図ったのです。植物は胞子を排出し他の生物を苗床として腐海を広げていきます。しかし地球を浄化するには数千年の時が必要となります。その為人類は人口冬眠をすることにより、その時待つことになります。
ナウシカは浄化を知らせる役目の人造人間だった
人類は地球の浄化が終わったあと、自分達を目覚めさせる役割を持った人造人間をつくりだします。それがナウシカなのです。人造人間は人類より毒の耐性が高いのだが、その反面、浄化された待機が猛毒になってしまうのです。これにより、瘴気が汚染されている空気になっているのは間違えで、瘴気は純粋な酸素なのです。
ナウシカの世界の蟲のエネルギー
ナウシカの世界の大きな蟲達が動くためのエネルギーは酷濃度の酸素です。なので腐海の海から離れていまうと、長くは動くことは出来ないのです。人造人間であるナウシカたちも酸素には敏感であり、細胞が酸化されることにより老化していくようになっているのです。それが「肺が腐る」ということなのです。
ナウシカ達は死滅していく運命
腐海はどんどん広がっていき、地球の浄化が進むと人類が住めるようになっていく状態になっていきます。しかし、人造人間であるナウシカたちは死滅していくシステムになっているのです。それを知ったナウシカはとんでもない行動を起こします。人類は「新人類」の卵を用意していて、新人類の世界は戦争もなく平和な世界を作る「歌」や「音楽」を準備していたのです。
しかしナウシカはそのシステムを全て破壊します。新しい世界の可能性を全て否定してしまったのです。つまりナウシカは新世界の破壊者となってしまいます。「風の谷のナウシカ」はとても悲しい物語だったのです。映画「風の谷のナウシカ」だけでなく、原作「風の谷のナウシカ」」を読んでみると、宮崎駿監督の世界観もよく解り、よりいっそう「風の谷のナウシカ」という作品を楽しめるでしょう。
解る人は解る!エヴァンゲリオンが巨神兵に劇似!
この巨神兵をみて解る人は解ると思います。それは「新世紀エヴァンゲリオン」の巨大な汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンとよく似ています。実は風の谷のナウシカの制作に庵野秀明さんも参加していました。もちろん当時は下っ端でしたが、その後新世紀エヴァンゲリオンで一気に有名になります。しかし、庵野監督はあまりにも、他の作品の類似が多く、一部のアニメファンからはあまりよいイメージがありません。
エヴァンゲリオン初号機の顔の素体です。巨神兵にそっくりです。色々なアニメを観ていくと、ふと、「このシーンを見たようなことがあるなぁ」と思うことがあります。調べてみるといまは監督になっている人が、当時は作画担当で携わっていたとかが解ります。様々な方向からアニメを観るとさらにアニメは楽しくなっていきます。昔観たアニメを見直すのも楽しめるでしょう。