【蒼天の拳】潘玉玲は霞拳志郎の恋人でヒロイン！潘光琳との関係や声優も紹介

蒼天の拳は北斗神拳伝承者の霞拳志郎をはじめさまざまな拳士が登場するだけではなく、それをとりまく魅力的なキャラクターがたくさん登場します。潘玉玲は主人公である霞拳志郎の恋人で、かわいいキャラクターとして人気があります。そして、かわいいだけではなくさまざまな魅力をもつキャラクターの潘玉玲、今回はそんな潘玉玲の魅力やセリフのほかに声優について紹介します。

蒼天の拳は1980年代の名作「北斗の拳」の過去の話を描いたもので、1930年代から40年代の上海を舞台にした物語です。蒼天の拳の原作は堀江信彦さんで、北斗の拳と同じく作画は原哲夫さん、北斗の拳の原作者である武論尊さんが監修をおこなっています。蒼天の拳は2001年から「週刊コミックバンチ」に全255話で連載されたほか、2017年より「月刊コミックゼノン」で第2部の「蒼天の拳 リジェネシス」の連載されています。

ちなみに、「蒼天の拳 リジェネシス」の作画は辻秀輝さん、脚本を八津弘幸さんが担当しています。蒼天の拳は2006年にアニメ化され、「蒼天の拳 リジェネシス」は2018年にアニメ化されました。また、パチンコ・パチスロの人気機種として複数機種が発売されています。

日本の女学校で教師として働く霞拳志郎のもとに、上海から李永健という老人が訪ねてきました。彼が訪ねてきたのは、潘光琳が率いる青幇が壊滅したことと霞拳志郎の恋人である潘玉玲が殺されてしまったことを伝えるためでした。霞拳志郎は朋友の潘光琳たちのために上海に渡ることにしました。

潘玉玲は青幇の幇主である潘光琳の妹で、2人は幼いころから孤児院で暮らしていました。そんな2人は翁洪元に引き取られて青幇に入りました。潘玉玲と霞拳志郎の出会いは、霞拳志郎が行き倒れているところを助けたことで、その後兄公認の恋人関係になります。しかし翁洪元の策略によって芒狂雲の婚約者として差し出されそうになりますが、それを拒否して霞拳志郎を愛し続けました。

芒狂雲は自分のものにならない潘玉玲を殺そうとしますが、潘玉玲の慈愛を目にして殺すことができずに記憶だけを奪いました。記憶喪失となった潘玉玲は女馬賊「李秀宝」として生活、その後記憶を徐々に取り戻して霞拳志郎と再会を果たします。兄の潘光琳が紅華会により傷つけられ日常生活に支障をきたすようになると、潘光琳のあとをついで青幇の幇主になりました。

青幇と紅華会はどちらも1930年代の上海を裏から支配しようとしていた黒弊組織です。それぞれの組織にはモデルがあり、青幇は実際に上海を支配していた秘密組織の青幇で、紅華会は同じ時期に活動していた秘密組織の紅幇です。蒼天の拳において青幇と紅華会は、上海の支配をたくらみ血で血を洗うような抗争を繰り広げました。

紅華会は霞拳志郎により一度は壊滅に近い状態に追いやられましたが、霞拳志郎が上海を去ると青幇の後ろ盾であったフランス租界巡査総長のジタンダールを殺害、自分たちに都合がいいジャンカルネがその座につくことで勢力が逆転しました。その後、上海に戻った霞拳志郎や青幇と激しい戦いを繰り返しました。

ここからは潘玉玲のかわいい魅力を紹介します。まずは、主人公で恋人の霞拳志郎と関係です。潘玉玲と霞拳志郎との出会いは、霞拳志郎が拳法修行で中国を渡り歩いていたときでした。旅の途中で行き倒れてしまった霞拳志郎、それを助けたのが潘玉玲です。そのまま2人は愛し合うようになり、さらに霞拳志郎は潘玉玲の兄の潘光琳と朋友になり青幇の客人になりました。

潘玉玲と霞拳志郎は結婚の約束をしましたが、その約束を果たさずに霞拳志郎は日本に帰国します。そのあとも潘玉玲は霞拳志郎を愛し続け、芒狂雲からの求婚を拒絶しました。その結果、潘玉玲は記憶を消されてしまい馬賊の李秀宝として生活します。その後、記憶を取り戻した潘玉玲は正式に霞拳志郎の妻となりました。

続いて紹介する潘玉玲のかわいい魅力は、兄の潘光琳との関係です。潘光琳と潘玉玲は幼いころから孤児院で暮らしていました。2人は幼いころから仲がよく、それは作中通じて関係性が変わりません。2人を孤児院から引き取ったのは青幇の翁洪元で、2人の育ての親のような存在です。そんな翁洪元は実力をつけて組織内での存在感が大きくなった潘光琳を疎ましく思い、潘光琳を殺そうとしました。

また、潘玉玲を芒狂雲に差し出したのも翁洪元でした。潘光琳はそれを知り翁洪元を討とうとしましたが、義理の父を討てない優しい性格の潘光琳、結局翁洪元を討ったのは霞拳志郎でした。

霞拳志郎の項で紹介したとおり、芒狂雲を拒絶した潘玉玲は記憶を消されて馬賊になりました。そんな記憶を失った潘玉玲を回復させるために、恋人の霞拳志郎だけではなく兄の潘光琳も尽力します。2人の努力が実り記憶を取り戻した潘玉玲は、霞拳志郎と正式に結婚するだけではなく体が不自由になってしまった兄の潘光琳の後継者として青幇の幇主となりました。

続いて紹介する潘玉玲のかわいい魅力は、子守歌を歌い続けている姿です。このシーンは、潘玉玲のかわいい姿だけではなく、慈愛あふれる優しい性格が描かれたシーンとして人気があるようです。もう助かる見込みがない瀕死となっている赤ん坊に対して、息を引き取るまで子守歌を歌い続ける潘玉玲、この姿を見て芒狂雲は潘玉玲を殺すのではなく記憶を消すだけにするという判断をしました。

続いて紹介する潘玉玲のかわいい魅力は、女馬賊「李秀宝」としての姿です。記憶を失うまでの潘玉玲は慈愛あふれるかわいいキャラクターとして描かれていましたが、女馬賊としてかわいいだけではなく凛々しい姿が描かれています。また女馬賊「李秀宝」として頭領となり馬賊を率いた潘玉玲は、関東軍から仲間を救うために一人で立ち向かうという勇敢な姿が描かれています。

蒼天の拳の潘玉玲役を演じる声優はアニメ1期「蒼天の拳」とアニメ2期「蒼天の拳 REGENESIS」、パチンコ版「蒼天の拳」で違います。アニメ1期「蒼天の拳」で潘玉玲を演じたのは声優の久川綾さんです。久川綾さんは1988年から声優活動をはじめたベテラン声優で、声優だけではなく歌手活動をおこなっています。

アニメデビュー作は1988年の「キテレツ大百科」で、その後アニメだけではなくナレーションやラジオパーソナリティー、吹替といった幅広い活動をしています。

さまざまなキャラクターを演じてきた久川綾さんの代表作は、「美少女戦士セーラームーン」も水野亜美(セーラーマーキュリー)役です。このほか「ああっ女神さまっ」のスクルド役、「AIR」の神尾晴子役、「ハートキャッチプリキュア!」の月影ゆり(キュアムーンライト)役などを演じています。

アニメ2期「蒼天の拳 REGENESIS」、パチンコ版「蒼天の拳」で潘玉玲役を演じたのは声優の冬馬由美さんです。冬馬由美さんは1986年「ドラゴンボール」でアニメ声優としてデビューし、声優・ナレーターとして活動しています。冬馬由美さんはキャリア初期のころは少年役を演じることが多かったのですが、その後は女性役を演じることが多いです。

また、「動物の役を演じるのは好き」と語っていたとされる冬馬由美さんは「ドラゴンクエスト ダイの大冒険(1期)」でゴールデンスライムのゴメちゃん役を演じるなど、動物系の役を演じることがあります。

声優の冬馬由美さんの潘玉玲役のほかの代表作は、「ああっ女神さまっ」のウルド役です。先ほど紹介した久川綾さんとは、姉妹役で共演しました。このほか、「スレイヤーズ」のシルフィール＝ネルス＝ラーダ役、「新機動戦記ガンダムW」のサリィ・ポォ役、「スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター-」のアヤ・コバヤシ役などを演じています。

蒼天の拳のメインヒロインである潘玉玲ですが、公式で発売されたフィギュアはありません。しかし、霞拳志郎や葉のフィギュアは存在するため、今後発売される可能性があるかもしれません。また海洋堂主催の造形イベント「WonderFestival2008winter」で、ファンが製作した潘玉玲のフィギュアがあるようです。

ここからは潘玉玲の名言・名セリフを紹介していきます。まず紹介する名セリフは「力だけでは命を守れても…」です。これは極十字聖拳の使い手で「死鳥鬼」の名で馬賊達に恐れられている流飛燕に対して言ったセリフです。流飛燕はエリカという少女を守ろうとしますが、その手段はあくまでも力だけでした。力だけですべてを守り切るという流飛燕に対して、エリカを抱きながら「力だけでは命を守れても…」と諭す潘玉玲。

エリカに対してぬくもりの大切さを教えるだけではなく、かたくなな流飛燕の説得に成功。結果的に流飛燕は霞拳志郎と決闘する前にエリカを潘玉玲に預ける選択をしました。このセリフは、どんなに強い相手の前でも自分の意見をしっかり言える潘玉玲の強さと、そして力だけではなく心まで守ろうとする姿が描かれたシーンとして人気があるようです。

続いて紹介する潘玉玲の名言・名セリフは「拳志郎　何日君再来」です。このセリフは潘玉玲が口に出して言ったのではなく、日本へ行った霞拳志郎に宛てた手紙に書かれているセリフです。「拳志郎　何日君再来」は「健四郎、あなたはいつ帰ってくるのですか?」という意味で、けなげに霞拳志郎の帰りを待つ潘玉玲の姿が描かれている人気シーンのひとつとされています。

続いて紹介する潘玉玲の名言・名セリフは「あの世でブタのケツでも…」です。これはいままで紹介した潘玉玲の名セリフとはかなり雰囲気が違います。この名セリフを言ったのは記憶を失って馬賊として活動しているときの潘玉玲で、やさしさや慈愛より力強さや勇敢さが表されているセリフとして人気があるようです。

蒼天の拳のメインヒロインである潘玉玲がかわいいという感想がたくさんありました。また、潘玉玲だけではなく「霞拳志郎がかっこいい」「霞拳志郎と潘玉玲の2人の関係が好き」といった感想があります。

蒼天の拳や潘玉玲の感想のなかには、蒼天の拳とつながりがある北斗の拳と比較したものがたくさんありました。とくに、潘玉玲は北斗の拳のユリアと比較されることが多く「ユリアより潘玉玲のほうが好み」という感想があります。また、霞拳志郎とケンシロウを比較したものも少なくありませんでした。

蒼天の拳という作品が好きという感想がたくさんありました。また、潘玉玲の感想のなかには兄の潘光琳との関係性や、美男美女の兄妹が素敵といった感想があります。

こちらの感想の「復活カットイン」とはパチンコ・パチスロ版「蒼天の拳」シリーズの演出のことです。パチンコ・パチスロ「蒼天の拳」シリーズは人気があり、蒼天の拳の感想の多くがパチンコ・パチスロの演出についてでした。パチンコ・パチスロ版ではアニメ版とは違うきれいなグラフィックで描かれていて、潘玉玲がかわいいという感想がとても多くありました。

蒼天の拳のメインヒロインである潘玉玲のかわいい魅力や名言、声優といった情報を紹介しました。主人公の霞拳志郎の恋人でのちに結婚する潘玉玲、最初は慈愛があふれる優しい女性として描かれていましたが、記憶を失って馬賊として活動したあとは、やさしさだけではなく力強さと勇敢さを持ち合わせるキャラクターとして描かれています。

蒼天の拳は北斗神拳伝承者たちの戦いだけではなく、拳士ではなく潘玉玲や潘光琳といったキャラクターたちがストーリーに大きな影響を与えています。これから蒼天の拳を視聴する方や振り返って視聴する方は、潘玉玲に注目してみてはいかがでしょうか?