【約ネバ】首筋の数字の意味を考察！識別番号に法則は？エマたちの数字も一覧で紹介

約束のネバーランド通称約ネバは2016年から2020年までの間、原作白井カイウ先生、作画出水ぽすか先生のコンビで週刊少年ジャンプで連載されていたサスペンスファンタジー作品です。少年漫画らしい「友情、努力、勝利」「逆境からの逆転」などを丁寧に描きながらも違う見せ方をする作品としてジャンプらしくはないと云われながらも高い人気を獲得した作品です。

その異質とも言える作風は日本国内はもちろん海外でも高い人気を集め、2020年12月時点までで全世界累計2600万部も発行する程の作品になっています。メディアミックス展開も積極的に行われ、アニメ化や映画化、実写化、小説化など幅広いメディアで展開、それぞれのおメディアでも賞を得るなど人気と同時に高い評価を受けている作品でもあります。

様々な孤児が集まるグレイス＝フィールドハウス、通称ハウスはママと呼ばれるシスター、イザベラの元で子供達は健やかに育っていました。ハウスの最年長のエマとノーマンはある時里親に出されることになったコニーの忘れ物を渡そうと近づく事を禁じられた外への門に向かってしまいます。そこで彼らは「鬼」の存在を知り、他の子供達と共に生き残るべく脱出劇を計画する事になるのでした。

約ネバはサスペンス作品らしく、様々な伏線が張り巡らされる作品ですが、その中でも強調された存在だったのが子供達の首に付けられた数字です。ハウスの子供達の場合、数字はいずれも首の服で隠れない目立つ位置に付けられています。

またハウスの外に脱出した子供達を見たレウウィス大公がその首の数字でハウスからの脱走者であると認識していた事からこの数字は子供達それぞれに割り振られた識別番号である事はまず間違いないと考察されています。

この数字、当初は安易に生まれた順番に付けられているのではないかと考察されていました。エマやノーマン、レイのそれぞれの数字は下2桁が94という数字に統一されており、これが「生まれ年」なのではないかと推測されたのです。しかし残念ながらこの考察は間違っている事が明らかになっています。というのもエマ達の1歳下の子供達であるドンとギルダもまた下2桁が94の数字だという事が明らかになったのです。

この首筋の数字は約ネバ本編でも意味深に描かれていた事もあり様々な憶測が行われていましたが、そんな中で単行本の裏表紙にて原作者白井カイウ先生がこれまた意味深な言葉を残しています。というのもこの数字には「一応法則がある」というコメントを出したのです。

このヒントもあって様々な考察が行われる中、「数字を逆さまにする」という法則が考察されます。下2桁が同じなのは、数字を逆さまにしていたからで逆さまにするとエマやノーマン、レイなどの数字が比較的近い数字であるという事を読み取る事ができ、それならエマ達と1歳差のドンとギルダの2人の下2桁が同じなのも説明がつく事になります。

仮にこの法則生の考察が正しい場合、恐ろしい事実も明らかになります。というのもコニーと入れ替わる形でやってきた乳児の女の子キャロル、この子の番号が53494である事から法則に従って逆にすると49435となり「これまでに5万人の子供達が育てられてきた」という事が明らかになるのです。

もちろんこれは識別番号が0から積み重なってきたという前提ではありますが、長い期間、この識別番号の元子供達が管理されていたという事になるのです。しかも後述する他のハウスの子供達の例を見るとさらに多くの子供達が餌食になった可能性もあります。

約ネバの物語が進んでいく中でエマ達が育ったハウス、グレイス＝フィールド以外にも食用児を育てる施設があった事が明らかになります。ユウゴやルーカスなど他の施設出身の子供達の場合、エマ達と違って首ではなく、グローリー＝ベルはお腹に数字と文字列が並んだ認識番号、グランド＝ヴァレーは胸元にアルファベットにローマ数字、数字を組み合わせた形など違う形式の識別番号が描かれている事が明らかになっているのです。

残念ながらハウス以外の子供達の識別番号は判明している物が少なく法則性は分かりませんが、仮にこの識別番号がそれぞれの施設ごとの割り振りだった場合、上記で紹介した「5万人」というのはあくまでもグレイス＝フィールドだけの数字となり、実際に鬼の餌食になった子供達の数はもっと多い可能性もあるのです。

約ネバの主人公にして脱出のリーダーを務めるのが女の子のエマです。彼女の識別番号は63194となっています。ちなみに彼女の誕生日は2034年8月22日生まれです。

ハウスの最年長組の中でも優秀な知能を持ち合わせているのがノーマンです。識別番号は22164で誕生日は2034年3月21日となっています。

同じく最年長組としてエマを支える事になるレイの識別番号は81194となっています。誕生日は2034年1月15日となっていますが、これは幼少期の事を忘れる「幼児期健忘」がレイには起こらなかった為、レイが誕生日だと認識している日であり実際は少し異なるとされています。

上記の法則に当てはめて識別番号の数字が判明しているキャラクターを並べていくと年齢が低い子供の方が数字が大きくなっている事が読み取れます。同じ年齢の子供達で比較しても判明している誕生日でより早く生まれた順番、主要キャラ3人でいえば、レイ、ノーマン、エマの順に数字が大きくなっており、その並びはそのまま誕生日の順番と同じ物になっています。

余談ですがエマ達が脱出した時点でハウスにいた子供達には8歳がいない事もファンの間では注目を集めています。最年長組のエマ達が脱出時点で11歳であり、その下に10歳でドンとギルダ、9歳にアンナとナット、7歳でラニオンとトーマ、6歳にはドミニクとコニーなど最低でも2名以上はいるのに対し8歳だけが不自然にいないのです。

この理由については明らかになっていませんが、ハウスには5~3の子供の割合が多くなっており、またグレイス＝フィールドは最上級の人間農園として扱われていた事から5歳～6歳の間で大きな選別が行われ、残された子供達の中でもより能力を見て選別されてしまうのではないかとされています。8歳がいないのはちょうど不出来な年だったと考える考察が多いです。

上記の数字の法則と約ネバ作中での描写を含めると様々な事が明らかになりますがその1つが登場人物の年齢です。当初明かされていなかったものの明らかになった法則と計算で推察されていたのがシスタークローネの年齢でした。彼女の識別番号とイザベラなどとの差から26歳～27歳だろうと推察されていたのです。実際シスタークローネは約ネバ作中で26歳であると明らかになっておりこの法則が正しい事が証明される一幕ともなりました。

上記の計算でいくと1つのグレイス＝フィールドからは年に30人前後出荷される計算になるのですがそれを1つ証明するとされているのがイザベラとレイの年齢差です。脱獄当時、11歳だったレイに対しイザベラは31歳とその差は20歳あった事が明らかになっています。一方識別番号で見てみると48537のイザベラに対し、49118がレイの数字でその差は581となっています。

この2人の間のおよそ20年に約600人の子供達がいた事が明らかになるわけですが、年間でおよそ30人の子供達が出荷されたという1つの証明にもなっているのです。

この数字を逆から読むという法則、実はしっかりとヒントが隠されていました。約ネバ4巻で幼少期健忘をしていないレイがハウスの秘密に気づき自らの首の識別番号を確認するシーンが描かれているのですが、この時首筋にある数字を確認するべくレイは鏡を使いました。これがそのまま「数字を逆から読む」というヒントになっていたとされているのです。

このようなヒントはアニメのタイトルでも用いられており、1話のサブタイトル「121045」というのは2045年10月12日を示している事が1話で描かれたカレンダーという形で描かれているのです。サスペンス作品である約ネバだけに細かな所にも謎を隠し同時にヒントをしっかり用意している事が明らかになったシーンとなっています。

アニメ約ネバのサブタイトルはエマ達の首の数字と同じく6桁の数字で描かれ続けましたが、この数字を上記で紹介した逆順読みに当てはめていくとそれがそのまま作中での日付とリンクしている事が分かります。そして約ネバアニメ1期の12話、つまり最終話はエマ達の脱獄がいよいよ実行される日、つまりアニメのサブタイトルが脱獄までのカウントダウンとなっていたのです。

アニメ約ネバにてエマ役を担当したのが諸星すみれさんです。2002年に子役として劇団に入った後、2006年から活躍する声優さんで2021年現在も声優をメインとしながらも女優業も平行して行っている声優さんです。これまでには「鋼の錬金術師」のニーナ・タッカー役、「文豪ストレイドッグス」の泉鏡花役、「明治東亰恋伽」の綾月芽衣役などを演じています。

アニメ約ネバにてノーマン役を演じたのが内田真礼さんです。2010年から活躍する声優さんで声優としての演技力の高さに加えルックスの良さを生かして多方面に活躍しています。これまでには「中二病でも恋がしたい」の小鳥遊六花役、「ドメスティックな彼女」の橘瑠衣役、「食戟のソーマ」の吉野悠姫役などを務めています。

アニメ約ネバにてレイ役を担当したのが伊瀬茉莉也さんです。2004年から活動している声優さんで幅広いキャラクターを演じ分ける事が出来る声優さんとして知られています。これまでには「Yes!プリキュア5」の春日野うらら / キュアレモネード役、「フェアリーテイル」のレビィ役、「はねバド」のコニー・クリステンセン役などを演じています。

アニメ約ネバにてイザベラ役を担当したのは2000年から声優として活躍する甲斐田裕子さんです。元々吹き替え声優を志望しており、2021年現在もアニメにも出演しますが主に吹き替え声優として活躍している声優さんです。これまでには「怪物少女」のリザ・ワイルドマン役、「銀魂」の月詠役、「とある科学の一方通行」の黄泉川愛穂役などを担当しています。

アニメ約ネバにてシスター・クローネ役を担当したのが2010年代から活躍する藤田奈央さんです。これまでには「JKめし」の朝比奈涼香役などを担当しています。

ここからは既に約ネバを視聴した人の数字の意味に関しての感想をまとめて紹介していきます。約ネバはサスペンス作品故に様々な謎が登場しており中には意味深に登場しながらも約ネバ本編では結局明確には明かされなかった謎も多くなっておりその中でも最大の謎とされているのが今回紹介した子供達の首の数字となっています。今回一覧で紹介したように一見すると不規則な数字にしか見えないのが特徴的な数字です。

その一方で同じ法則を使っていても意味がわかりやすかったとされたのがアニメ約ネバのサブタイトルの数字で、この数字の法則を見て、首の数字の法則に気づいたという声も見られます。このような数字が意味を持つからこそどこに謎があるか分からないのが面白かったという声も多いです。

この数字の意味を理解するとアニメ約ネバの主題歌の歌詞の意味さえも重く感じるという声も多いです。アニメの内容に連動した楽曲だけに楽曲を聞くだけで思い出して泣いてしまうという声も多いです。

約ネバの数字は今回一覧で紹介したように様々な考察が行われていますが、逆から読むと生まれた順になるというのが多くの考察の終着点となっています。約ネバ本編で明確に示されたわけではないとはいえ、いくつかの観点からほぼ確定的な法則であるとされており、その意味に気づいた時にはゾッとしたという声も見られる結果となっています。

約ネバはサスペンス作品らしく様々な謎が隠された作品なのでまだ約ネバを視聴した事がないという人は今回紹介した数字の一覧などにも注目しつつ視聴してみてはいかがでしょうか？