【呪術廻戦】血塗（けちず）の術式と最後の死亡シーンは？かわいいと人気？

『呪術廻戦』の血塗(けちず)とは、特級呪物「呪胎九相図(じゅたいくそうず)」の三番で、主人公・虎杖や釘崎と死闘を繰り広げたキャラです。兄である脹相(ちょうそう)と壊相(えそう)に比べると、人間離れした容姿を持つ血塗ですが、かわいい台詞や仕草を見せる時もあります。

また、アニメでは人気声優の山口勝平さんが血塗を演じたことで、さらに注目が集まりました。この記事では、『呪術廻戦』の血塗が扱う術式や最後のシーン、かわいい魅力などをお届けします！

『呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)』は、『週刊少年ジャンプ』にて、2018年14号(2018年3月5日)から連載がスタートされた漫画作品です。原作者は、岩手県出身の漫画家・芥見下々(あくたみ げげ)。『呪術廻戦』のモチーフは、タイトルの通り「呪い」です。作中では、負の感情によって生まれる「呪霊」と、その呪霊を祓う「呪術師」の熾烈な戦いや、過酷な生き様が描かれています。

ジャンルはダークファンタジー＆アクションの傾向が強いバトル漫画です。『呪術廻戦』は漫画だけでなく、2020年10月にアニメ化され、大成功を納めました。劇場版の制作も決定され、ファンから期待を受けています。

主人公・虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)の物語は、2018年6月の宮城県仙台市から始まります。高校生の虎杖悠仁は、非凡な身体能力で周りを驚かせる、朗らかな少年でした。育ての親だった祖父が亡くなった夜、虎杖は伏黒恵(ふしぐろ めぐみ)という呪術師の少年と出会います。

伏黒の目的は、虎杖の高校に隠された「呪物」の回収でした。封印が解かれた呪物によって、先輩が命の危機に面していると知った虎杖は、伏黒と共に学校へ急ぎます。そこで、2人は死の淵に立たされ、虎杖は究極の選択をすることに。今後、虎杖に待ち受けているのは、生か死か…。

『呪術廻戦』の血塗(けちず)とは、特級呪物「呪胎九相図(じゅたいくそうず)」の三番で、9人兄弟の三男に該当します。嗜好・興味は兄弟。嫌いなものは加茂憲倫(かも のりとし)。血塗の生い立ちは特殊で、呪霊と人間のハーフとして産まれた彼は、兄・脹相や壊相と共に、特級呪物として、長きに渡って封印されていました。人間が基となった肉体を有する血塗は、不可視の呪霊とは異なり、非呪術師でも姿を捉えることができます。

虎杖＆釘崎と対峙した際も、一般人からその姿を目撃されていたようです。血塗の見た目は、脹相や壊相と比べると呪霊寄りですが、台詞や動作に愛嬌があるため、かわいいと言われることも！むしろ、呪霊の様な外見が好きというファンもいます。

血塗(けちず)が使用する術式は、「蝕爛腐術(しょくらんふじゅつ)」という術式です。まず、呪力が込められた毒の血液を、相手に浴びせます。次に、相手の傷口や粘膜から、血液を侵入させ、術式を発動。この血液は毒入りなので、浴びると死ぬ程つらい苦痛に襲われます。相手の体内に忍ばせる血液は、壊相のでも、血塗のでも、どちらもOKです。

どちらの血液でも、術式を発動できるところに、兄弟の絆の強さが覗えます。壊相曰く、この毒入り血液を全身に浴びると、死に至る可能性もあるとか。アニメでは、虎杖がこの血液を浴びた際に、酸で焼かれた様な痛々しい効果音が響いていました。

蝕爛腐術『朽(きゅう)』とは、血塗(けちず)か壊相の血液を、傷口や粘膜経由で、相手の体内に侵入させると、発動できる術式です。条件が揃い、この術式が発動すると、血液が浸透した場所から、腐食がスタートします。強力な毒と激痛に襲われることで、体を動かすことが困難となり、およそ10～15分経つと、自動で相手が絶命する仕組みです。

術式を発動できたら、ほとんど勝利が確定すると言えるでしょう。この術式に対する攻略法としては、発動のキャンセルが挙げられます。つまり、術式を発動されたとしても、途中でそれを解かせれば良いのです。一見無敵な術式に思えますが、発動を途中で止めることができれば、腐食が進むことはありません。
 

領域展開とは、『呪術廻戦』の世界で使用される戦闘スキルです。術式の頂点且つ最終段階である領域展開を、自由自在に扱える呪術師は非常に稀な存在だと言われています。領域展開をする際のステップ①は、自分が戦いやすい閉鎖空間を作成することです。この時点でかなりハードルが高いと言えるでしょう。

ステップ②は、その作成した空間に、相手(敵)を追いやり、閉じ込めます。そして、ステップ③は、敵を襲撃し、一方的にボコボコにすることです。それでは、血塗(けちず)も領域展開ができるのでしょうか？血塗は受肉したばかりの状態で、虎杖＆釘崎と戦っていました。その際に、領域展開を習得している描写は皆無でした。

血塗(けちず)は、術式の発動条件を満たすために、自分の血液を大量に吹き飛ばすことで、相手に血液のシャワーを浴びせます。その量は凄まじく、口からこんなに血を吐いて大丈夫なの？と心配するくらい、大量に血液を吐き出しています。

本来ならば、血塗が失血死に陥る危険性があるかもしれません。しかし、血塗は特異体質の持ち主で、呪力を自身の血液に変えることができます。なので、呪力さえあれば、失血死は避けられると言えるでしょう。

初めて血塗(けちず)の姿を見た時の反応は、人それぞれで異なります。主な感想としては、呪霊寄りで怖い、見慣れるとかわいいなどが多いようです。もちろん、最初から「かわいい！」とハートを射抜かれたファンも存在します。コミカルな動作や台詞が印象的で、かわいいと評判の血塗。ゆるキャラにもなれそうです。この項目では、そんな血塗のかわいいシーンをお届けします！

漫画『呪術廻戦』7巻の第56話では、虎杖達と邂逅した血塗(けちず)の姿が見られます。虎杖達は、元々八十八橋に現れる呪霊を捜索し、祓う任務を遂行するつもりでした。しかし、血塗の出現によって、状況は変わり、伏黒はそのまま任務を続行し、虎杖と釘崎は予想外の敵と対峙することに。

その際、虎杖が戦う意思を見せると、血塗は少し不気味に笑い、「遊んでくれるのかぁ？」と尋ねます。むしろ遊んで欲しいの？と考えると、無邪気でかわいい子だと感じるかもしれません。血塗は愛でたくなる弟キャラです。

漫画『呪術廻戦』7巻の第57話。血塗(けちず)は虎杖と対決。一方、二男・壊相(えそう)は、釘崎を外へワープさせます。血塗は、兄・壊相がいることに気がつくと、「兄者かぁ？？」と言い、対峙中の虎杖を気にすることなく、ピョンピョンとカエルの様に跳びはねて、壊相の跡を追いました。

いつでも兄のことを考えている血塗。お兄ちゃんが大好きなとてもかわいい弟ですね。外見が呪霊寄りの血塗を怖いと感じる方でも、彼の幼く純粋な言動に触れると、イメージが良い方向に変わることでしょう。

漫画『呪術廻戦』7巻の第59話。扉絵には、並んでポーズを取る血塗(けちず)と壊相が描かれました。壊相は背中に大きな顔があり、服を着ると衣服内が蒸れてしまうため、露出の高い服装をしています。扉絵の壊相は、服装こそ大胆ですが、その立ち振舞いは紳士的且つ礼儀正しく、執事を想起させるポーズだと言えるでしょう。

また、壊相の隣にいる血塗は、大好きな兄のポーズを真似しており、かわいいと評判です。結構お茶目な二男と三男でした。この扉絵の効果は凄まじく、血塗がマスコット的存在として、輝きを放った瞬間でもあります。

漫画『呪術廻戦』7巻の第61話。この回では、血塗(けちず)が虎杖から何度も攻撃を受けます。もちろんですが、虎杖に悪気はありません。一方、鬼気迫るオーラで「共鳴り」を発動する釘崎は、その効果を用いて、血塗と壊相にも激痛を与えます。痛みが共鳴しているのです。蝕爛腐術『朽』で苦しむはずの虎杖は、毒に耐性のある宿儺を宿しているため、毒にも屈しません。

そして、たくましい精神力も相まって、力強く攻撃を続けます。壊相は、何とか痛みに耐えることができましたが、弟・血塗はその激痛に耐えきれず、瀕死状態に陥ります。命が尽きる前、血塗は「兄者…」と切ない声音で言いました。血塗は最期まで兄弟への愛情を示していたのです。壊相も弟を想いながら涙を流すのでした…。

血塗(けちず)の母親は人間の女性です。呪霊の子供を孕んだ彼女は、その特異体質が原因で、周囲からの風当たりが強くなり、差別を受けていました。母親は、明治初期に呪術師・加茂憲倫(かも のりとし)の所へ行き、助けを求めます。しかし、それが最大の不幸の始まりでした。その後、彼女は加茂憲倫によって、呪霊との間に9人の子供を妊娠、堕胎させられます。

血塗(けちず)の父親は、呪霊であることは確認されていますが、詳しい情報は明かされていません。父親について判明している事実は、明治初期に存在していたこと、そして加茂憲倫に利用されていたことです。経緯や等級、容貌や術式などは、全て謎に包まれています。

直接ではありませんが、血塗(けちず)が産まれた経緯を辿ると、加茂憲倫が深く関わっています。加茂憲倫は、助けを求めに来た母親を捕らえると、無理矢理呪霊との子供を9人孕ませ、呪胎九相図を完成させました。そのため、間接的ではありますが、加茂憲倫は血塗を生み出した父親となります。

呪胎九相図の一番目として生まれた脹相(ちょうそう)は、血塗(けちず)の兄であり、長男に当たります。脹相の容貌は、ほとんど人間寄りで、血塗と兄弟であることは、言われないと分からないかもしれません。嗜好・興味は「弟」で、とても弟想いなお兄ちゃんです。嫌いなものは、血塗と同じで、母親を実験体にした加茂憲倫です。

壊相(えそう)は、呪胎九相図の二番として生まれました。脹相は兄で、血塗(けちず)は弟に当たります。壊相の容姿は、兄・脹相と同様に、人間に近い姿ですが、背中に大きな顔があります。白目の部分が黒いところも特徴的です。脹相と血塗と同様に兄弟想いで、趣味・嗜好は兄弟で、嫌いなものは加茂憲倫です。

『呪術廻戦』は、漫画だけでなく、アニメも大ヒットした作品です。アニメ『呪術廻戦』には、新人からベテランまで、豪華声優陣が揃っており、声優も魅力の1つだと言っても過言ではありません。血塗(けちず)を演じた声優は、人気声優の山口勝平さんです。出番が少ない血塗ですが、声優効果もあってか、より愛されるキャラとなりました。この項目では、血塗役の声優・山口勝平さんのプロフィールや出演作品などをお届けします。

『呪術廻戦』で血塗(けちず)を演じた声優は、人気声優の山口勝平(やまぐち かっぺい)さんです。生年月日は1965年5月23日。福岡県福岡市出身。声優以外にも、俳優としても活動しています。芸能プロダクション「悟空」の代表。明るい少年或いは青年を演じる機会が多く、特に主演作だとその傾向が顕著に現れています。

声優・山口勝平さんが出演した主な代表作とキャラを紹介します。有名な主演作としては、『名探偵コナン』の工藤新一(兼役で怪盗キッドも担当)、『犬夜叉』の犬夜叉、『らんま1/2』の早乙女乱馬など、主にサンデー系の作品が挙げられます。主演以外のメインキャラとしては、『ONE PIECE』のウソップ、『DEATH NOTE』のL(エル)、『魔女の宅急便』のトンボなどが有名です。

初見時だと恐ろしい呪霊に見える血塗(けちず)ですが、コミカルな動きや、少しお茶目な言動から、かわいい魅力が溢れています。そして、アニメ登場時に何より注目を集めたのが担当声優です。短い登場でしたが、声優に山口勝平さんを起用したことが話題となりました。

血塗(けちず)、脹相、壊相全員に言えることですが、望んで受肉したわけではないため、何も罪がありません。かと言って、血塗と壊相を倒した虎杖や釘崎が悪いわけでもないのです。出会い方によっては、血塗と壊相も仲間になれたのかもしれません。

戦闘中に、耐え難い苦痛を味わった血塗(けちず)は、切ない声で「兄者…」と言った後、兄・壊相と共にこの世を去りました。血塗(けちず)は、最期まで兄想いの弟で、壊相もそんな血塗のことを深く愛していました。壊相が涙を流すシーンは、兄弟愛を鮮明に表す場面だったと言えるでしょう。

この記事では、『呪術廻戦』の血塗(けちず)の術式や最後を迎えたシーン、かわいい魅力や担当声優などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？三男である血塗は、兄・脹相と壊相のことが大好きです。受肉した中で一番年下である血塗れは、純粋で愛らしい魅力の持ち主だと発覚しました。血塗のことが気になった方は、『呪術廻戦』の漫画を読んだり、アニメを観ることをおすすめします！