【ブラッククローバー】漆黒の三極性（ダークトライアド）とは？三人の最凶魔道士を解説

「ブラッククローバー」に登場する漆黒の三極性（ダークトライアド）とは、スペード王国を牛耳るスペード王国の最凶最悪のチームで、漆黒の三極性という通称は、ゾグラティス兄弟が悪魔の力を得てから名乗り始めた名前です。以下では、「ブラッククローバー」の最大の敵・漆黒の三極性（ダークトライアド）のキャラ一覧や、部下である漆黒の使徒のキャラ一覧、アニメ声優一覧などをネタバレ紹介します。

田畠裕基先生の漫画「ブラッククローバー」は、2014年に読み切り版の掲載を経て、2015年から「週刊少年ジャンプ」で連載されているファンタジー作品です。「ブラクロ」の略称で親しまれる「ブラッククローバー」の単行本は、2021年4月時点で計28巻が刊行され、2017年10月～2021年3月にはアニメ放送が行われ、人気急上昇中のジャンプ作品の1つです。

クローバー王国に住む孤児・アスタとユノは、王国の平和を守る魔法帝に憧れ日々鍛錬にいそしみ、魔導書（グリモワール）が授与される15歳を迎えます。才能あふれるユノには魔導書が与えられたものの、生まれながらに魔力を持たないアスタには、魔法を無力化する五つ葉の魔導書を授与されます。そして、アスタは「黒の暴牛」に、ユノは「金色の夜明け」の魔法騎士団に入団し、未来の魔法帝を目指します。

「ブラッククローバー」の四大国の1国にして、もっとも危険な国と評されるスペード王国は、漆黒の三極性と呼ばれるゾグラティス兄弟と、彼らの直属の部下・漆黒の使徒の放つ恐怖と脅威に晒されています。以下では、ユノがクローバー王国の教会に捨てられるきっかけを作った「ブラッククローバー」の漆黒の三極性（ダークトライアド）と、漆黒の使徒（ダークディサイプル）の概要と目的を一覧にまとめて紹介します。

漆黒の三極性（ダークトライアド）は、スペード王国に巣食う悪魔憑きの魔道士・ゾグラティス兄弟を指し、かつて王国を治めていたグリンべリオール家を襲撃、王国の実質的支配者に君臨しています。漆黒の三極性と呼ばれるゾグラティス兄弟は、ダンテ・ゼノン・ヴァ二カで構成され、最上位の悪魔をその身に宿し、驚異的な力を武器に、他国を侵略します。

漆黒の三極性（ダークトライアド）の目的は、現世と冥府を繋ぐことで、悪魔を頂点とする悪意に満ちた世界を創ることで、それらの実現に必要な「クリフォトの樹」をつくるために、冥域の魔道士を集めています。

漆黒の使徒（ダークディサイプル）とは、漆黒の三極性の側近的な存在で、平和を望む前王の思想とは対照的に、戦いを望む過激派とも言える魔道士で構成されています。漆黒の使徒は、三極性の持つ悪魔の力を授かり、それらに適合した者の中から選ばれた魔道士で構成され、三極性に対する忠誠心は高く、メンバーはおよそ12人と言われています。

「ブラッククローバー」最強とも評される漆黒の三極性（ダークトライアド）は、それぞれ悪魔と契約を交わしたことで強大な力を手に入れ、悪魔の如く悪意に満ちた世界を生み出すべく、他国の魔法騎士団との戦いに身を投じています。以下では、「ブラッククローバー」の漆黒の三極性のキャラ・ゾグラティス兄弟と魔法一覧を紹介します。

ダンテ・ゾグラティスは、漆黒の三極性（ダークトライアド）のリーダー的存在で、元はスペード王国軍に所属する魔道士でした。誕生日は4月28日のB型、身長は182cm、好きなものは自分と悪意で、魔法属性は重力です。性格は、冷静かつ温厚ですが、恐怖や憎悪などの悪こそが人の本性だと考えており、王国軍時代から強い悪意を持ちつつも、自分の悪意を満たしてくれる者がおらず、退屈な日々を送っていました。

ダンテの本来の魔法は、肉体魔法であったが、悪魔・ルチフェロとの契約により、重力魔法も使えるようになり、悪魔の力を解放することで、肉体魔法・重力魔法を強力にしています。劇中では、冥域の魔道士・ヤミとヴァンジャンスを手に入れるべくクローバー王国の侵略を目論み、スペード王国との国境付近で待機する黒の暴牛を襲撃します。

ヤミとの激戦を経て窮地に追い込まれるも、金色の夜明けのアジト襲撃に向かっていたゼノンに回収、ダイヤモンド王国から亡命してきた科学者・モリスの手で、治療と再生能力の強化を施され、復活を遂げます。

その後、クリフォト降臨を阻止するべく、クローバー王国から侵攻してきたジャック・ナハトと対峙し、ジャックの分裂魔法が重力に適応したことで、苦戦を強いられます。その時、クリフォトの樹により冥府の門が開き、ダンテは悪魔の力を100%解放させ、冥府から現れた最上級の悪魔・ナハマーとリリスも加わったことで、戦局を一気に逆転させました。

ゼノン・ゾグラティスは、漆黒の三極性（ダークトライアド）の一角で、単身でダイヤモンド王国に乗りこみ、幹部・魔道戦士を含めた魔道士たちを殺害するなど、目的のためなら手段を選ばない、非情な性格の持ち主です。誕生日は12月28日生まれのA型、身長は178cm、好きなものはないとし、魔法属性は骨、劇中では、モリスと共にクリフォトの樹の生育に尽力したり、古の魔神の復活を目論んでいます。

ゼノンの本来の魔法は、骨魔法ですが、悪魔との契約により空間魔法の能力を手に入れました。「ブラッククローバー」では、最初に登場した漆黒の三極性で、クリフォトの樹を創るために必要な冥域の魔道士・ヴァンジャンスを手に入れるべく、金色の夜明けの本拠地を襲撃します。ユノをはじめとす魔道士を次々と撃破し、最終的にはヴァンジャンスの確保に成功し、その帰り道にダンテとヤミを回収しました。

スペード王国に帰還した後は、治療中のダンテに代わって指揮を担い、モリスにクリフォトの樹生成を開始させ、自身はスペードのレジスタンスに対して魔神を出撃させます。その後、クローバー王国の精鋭やレジスタンスの侵入を許してしまい、ユノ・ランギルスと対峙します。ランギルスの空間魔法の完封に成功するも、ユノのスピリット・ダイブ・ボレアスを受け、ゼノンも重傷を負います。

その直後、生成していたクリフォトの樹から冥府の扉が開かれ、悪魔の力を100%まで解放したゼノンは傷を治癒し、形勢逆転に挑みます。

ヴァ二カ・ゾグラティスは、漆黒の三極性（ダークトライアド）の紅一点で、眼帯がチャームポイント、性格は好戦的である一方、部下を捨て駒の如く扱う狂気に満ちた一面も垣間見えます。誕生日は6月27日生まれのO型、身長は166cm、好きなものは血の滾る戦いで、魔法属性は血液・呪符です。悪魔の力の解放時には、体の半分にメギキュラが出現し、1つの口からヴァ二カ・メギキュラの声が発せられる特徴があります。

「ブラッククローバー」では、ハート王国を侵略するべく、使徒5人を引き連れて王国の要・ロロペチカ王女・ノエルと対峙します。彼女たちの連携プレーに苦戦を強いられ、ある瞬間を狙っていたネロの手で悪魔の力を封印されるも、メギキュラの力を発揮して魔法を無効化し、ロぺぺチカ・ネロ・ウンディーネを戦闘不能に追いやり、呪いをかけます。

変わり果てたウンディーネの姿や、呪いによる激痛ですっかり戦意を喪失したロロペチカに止めを刺そうとするも、彼女を助けだそうとするノエルの攻撃を受けます。ダメージを負ったヴァ二カは、今度はノエルに興味を抱きはじめ、ノエルとの再戦のために、ロロペチカを人質として連れ去り、彼女に呪いをかけられた使徒たちは、爆発する命を発動させ、自爆していきました。

スペード城に帰還後は、リルとシャーロットと対峙、リスの改造と自身の呪いを施すことで強化したダイヤモンド王国の八輝将を利用して戦わせるも、呪いを逆手にとって新たな力を発揮したシャーロットにより撃退されます。また、自身も呪いを使役する力を有していたことから、真荊魔法に拘束されてしまうも、冥府の扉が開かれたことで、悪魔の力を100%に引き出し、解放に成功しています。

漆黒の三極性の側近として選出された漆黒の使徒（ダークディサイプル）は、スペード王国の前国王の平和主義に反対し、ゾグラティス兄弟の思想を崇拝する魔道士です。漆黒の三極性に対する忠誠心が高いものの、漆黒の三極性からは捨て駒として扱われ、ヴァ二カ直属の部下たちは、悲惨な最期を迎えています。以下では、「ブラッククローバー」の漆黒の使徒（ダークディサイプル）のキャラと魔法一覧を紹介します。

漆黒の使徒でゼノンの直属の部下、狂気的・好戦的な性格で、相手を倒すことに快楽を見いだす、モヒカンヘアが特徴の魔道士です。平和主義を掲げるスペード王国の中で、自分の魔法で好きなだけ暴れまわりたいという欲求を秘めており、自分とは反対の思想を掲げる前王を暗殺し、悪魔の力を与えてくれた漆黒の三極性（ダークトライアド）を崇拝しています。

ガデロア・ゴドロックの魔法は岩石魔法で、悪魔の力を解放させることで、鉄や鋼より高い強度を生み出すことができます。一方、悪魔の力解放レベルは40%です。劇中では、ゼノンと共に金色の夜明けの本拠地を襲撃・団員を一掃させるも、あるセリフがきっかけでユノの逆鱗に触れ、スピリット・オブ・ゼファーによって倒されました。

ゼノン直属の部下の漆黒の使徒で、漆黒の三極性（ダークトライアド）から力を与えられたことから、自らを天才と呼ぶ傲慢な性格で、ウェーブがかかった長髪と細身が特徴の霧魔法の使い手です。霧魔法は、広範囲に霧を展開させることで、自分の位置をくらませたり、多数の幻影を生み出すことや、広範囲にわたって攻撃を繰り出すことが可能です。

「ブラッククローバー」では、金色の夜明けの本拠地を襲撃、ガデロアの攻撃範囲から離れた空間で霧を生み出し、本体を隠しながら団員を殺害し、鋼魔法のクラウスの攻撃もものとせず、止めを刺す寸前まで追い込みます。しかし、風の属性を持つユノの乱入に気を取られた隙に、レトゥアのアナザー・アトラスを受け霧魔法をはぎ取られ、本体が顕わになったところをクラウスに倒されました。

ヴァ二カ直属の部下の漆黒の使徒で、自身をヴァ二カとお気に入りと豪語するほどヴァ二カに妄信しており、大柄な体型にオネエ言葉が特徴の魔道士です。スヴェンキン・ガタードの魔法は皮膚魔法で、剛柔・属性を変化または変質させることができます。劇中では、ヴァ二カと他4人の使徒と共に、ハート王国の襲撃にあたり、精霊守の撃破後に、応戦に駆けつけたラックと交戦しました。

皮膚魔法の持つ柔軟な変質・変化を駆使してラックとの戦いを優位に進めるも、真雷魔法を発動したラックの手に倒れました。その後、悪魔の力で復活と遂げたものの、ヴァ二カの呪符魔法・爆発する命の発動により、自爆して果てました。

シーヴワル・スナイルは、ヴァ二カ直属の部下の漆黒の使徒で、これまで参戦してきた戦いで一度も傷を負うことも、痛みを感じることがなかったことを自慢とし、細身に釣り目が特徴、使用する魔法は眼膚法です。ヴァ二カ達と共にハート王国を襲撃し、精霊守・フローガを撃退後レオポルドと交戦、眼膚法と魔力弾を駆使し、相手の動きを予測しながら攻撃をしかけます。

しかし、レオポルトが作った魔法術式に気付かず足を踏み入れてしまい、真炎魔法の発動による痛みから居場所を特定され、止めを刺されます。その後、ヴァ二カの悪魔の力により復活を遂げ、レオポルトとの戦いを再開させるも、ヴァ二カの呪符魔法の発動により、他の使徒と共に自爆して果てました。

ハールベート・シュヴールは、ヴァ二カ直属の部下の漆黒の使徒で、自分の美しさに絶対的な自信を持つ女性魔道士で、使用する魔法は髪魔法です。ハート王国に乗りこんだヴァ使徒の1人で、精霊守・ポトロフを撃退後、チャーミーと交戦し、優位に立ちます。しかし、ある出来事がきっかけで、チャーミーの食魔法を発動させてしまい、敗北しました。

その後は、他の漆黒の使徒と共に、悪魔の力で復活を遂げたものの、ヴァニラに用済みとみなされ、呪符魔法の発動により自爆して果てました。

ロベロ・リンゲルトは、ヴァ二カ直属の部下の漆黒の使徒で、ヴァ二カに罵倒されることに喜びを見いだすマゾヒストの肥満の男で、気に入ったものをなめまわす舌魔法の使い手です。ハート王国襲撃の際には、ロロペチカ・ノエル・ミモザのいる神殿に侵入するも、待ち構えていたミモザの一撃攻撃にあっけなく倒されました。

悪魔の力により復活を遂げてから、再びミモザと対戦するも、最終的にはヴァ二カに用済みと判断され、呪符魔法の発動による自爆の対象にされました。

ヒッシャー・オングは、ヴァ二カ直属の部下の漆黒の使徒で、おかっぱ頭が特徴の爪魔法の使い手です。ハート王国襲撃時には、土の精霊守・サラードを撃退するも、雷の精霊守・ガジャに倒されます。その後、悪魔の力で復活を遂げるも、ヴァ二カの呪符魔法の発動により爆死しました。

「ブラッククローバー」は、原作漫画はもちろん、アニメ版も高い人気を誇っており、劇中最凶最悪の敵・漆黒の三極性の登場やアニメ声優にも、多くの注目が集まりました。以下では、「ブラッククローバー」の漆黒の三極性（ダークトライアド）のアニメ声優一覧を紹介します。

ダンテ・ゾグラティスのアニメ声優・小山力也さんは、1963年生まれ、京都府出身の声優・ナレーター・俳優で、1989年に「仮面ライダーBLACK RX」で俳優デビューし、1996年に海外ドラマ「ER」で声優デビューを果たしました。アニメでは、渋い年上キャラを多く演じており、善良から悪役まで幅広い役柄を演じ分けています。

声優・小山力也さんの主な出演作品は、アニメ「名探偵コナン」毛利小五郎（2代目）役、「NARUTO」ヤマト役、「へうげもの」織田信長役、「キングダム」王騎役等です。また、海外作品にも数多く出演しており、アメリカ俳優・ジョージ・クルーニーや、キーファー・サザーランドは、ほぼ専属で吹替えを担当しています。

ゼノン・ゾグラティスのアニメ声優・鈴木達央さんは、1983年千葉県生まれ、愛知県出身の声優・歌手で、声優養成所を経て、2003年にアニメ「DEAR DEAR BOYS」石井努役役でデビューを果たします。声優・鈴木達央さんの主な出演作品は、アニメ「ドリフターズ」菅野直役、「エルドライブ」レイン・ブリック役、「ジョジョの奇妙な冒険」プロシュート役等です。

ヴァ二カ・ゾグラティスのアニメ声優・小倉唯さんは、1995年生まれ、群馬県出身の声優・女優・歌手で、子役活動を経て、2008年に声優・歌手活動を開始しました。声優・小倉唯さんの主な出演作品は、アニメ「HUGっと!プリキュア」輝木ほまれ (キュアエトワール)役、「sin 七つの大罪」ベルゼバブ役、「シャドウバース」黒羽アリス役等です。

「ブラッククローバー」の最凶かつ最強の敵であり、悪魔の力を最大限に引き出した漆黒の三極性（ダークトライアド）の今後の動向や、新たな漆黒の使徒の登場、アスタやユノたち魔法騎士団との戦いまで、目が離せないでしょう。以下では、「ブラッククローバー」の漆黒の三極性ことダークトライアドに関する感想や評価を紹介します。

漆黒の三極性ことゾグラティス兄弟について、顔があまり似ていないことや、血液型がそれぞれ異なる点から、悪魔憑きの魔道士の集まりだという解釈も見られます。一方、彼らの本来の魔法に着目するも、3人とも身体に関する魔法属性であり、血縁者同士だと魔法が似る傾向にあることから、漆黒の三極性が本当の兄弟だったことに改めて気付いたとの感想も寄せられています。

悪魔の力を用いる漆黒の三極性は、原作漫画はもちろん、アニメ版「ブラッククローバー」での登場も注目され、凶悪な三兄弟を演じるアニメ声優の演技にも、多くの期待が集まりました。そして、アニメ版漆黒の三極性を演じた声優キャストは、3人とも他作品にて魔王役を演じた経験があり、「ブラッククローバー」のゾグラティス兄弟の凶悪さをより引き立てています。

「ブラッククローバー」の漆黒の三極性が登場するシーンと言えば、ダンケ・ゾグラティスと黒の暴牛の団長・ヤミの激闘シーンは外せないでしょう。原作漫画でも迫力ある展開を見せたダンケ対ヤミ戦でしたが、アニメ版では、躍動感ある作画クオリティが2人のバトルをさらに盛り上げ、アニメファンを釘づけにしたかっこいい名シーンを生みだしました。

ヴァ二カ・ゾグラティスと言えば、利用価値がないと判断した部下を自爆という形で切り捨てるなど、残忍かつ自己中心的な性格が強調される一方、「ブラッククローバー」では、どこか憎めない愛嬌ある姿が注目され、高い人気を誇っています。劇中最凶最悪の漆黒の三極性の紅一点でありながら、女の子キャラらしいかわいい魅力も兼ね備えた、ヴァ二カの今後の活躍にも期待が高まっています。

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