2021年03月31日公開
2021年03月31日更新
【ダイの大冒険】フェンブレンはハドラー親衛騎団の残酷キャラ?バラン戦や最期を紹介
ダイの大冒険に登場する人気の敵キャラクターは数々いますが、その中でも屈指の人気を誇っているのが、元・魔王ハドラーと彼が生みだした親衛騎団達です。ハドラー親衛騎団は、ただの残忍なモンスターとは違い、ハドラーの気高い精神や強さを受け継いだ敵達でした。ここでは、ハドラー親衛騎団のメンバーの一人・フェンブレンについて紹介していきます。フェンブレンがダイの大冒険作中で見せた、チウとの戦いやバラン戦の最期にも触れ、その強さを紹介していきます。
フェンブレンはハドラー親衛騎団の残酷キャラ?
ダイの大冒険の作品情報
フェンブレンとは、ダイの大冒険に登場する敵キャラクターの一人です。ダイの大冒険に登場する敵には、様々な強さを持つ魔王軍の配下達がいますが、フェンブレンは魔軍司令ハドラーの直属の部下で、ハドラーにより生みだされたハドラー親衛騎団の一員でした。様々な個性的なメンバーがいるハドラー親衛騎団の中では、フェンブレンは少し異質な強さを持つキャラクターです。ここでは、フェンブレンについて詳しく紹介します。
ダイの大冒険の概要
ハドラー親衛騎団のフェンブレンの強さ等について掘り下げていく前に、フェンブレンが登場して活躍したダイの大冒険の概要を紹介していきます。ダイの大冒険は人気少年漫画雑誌である週刊少年ジャンプで連載された人気作品です。連載期間は1989~1996年の7年間。コミックスは全37巻で、2019年には累計発行部数4700万部を突破しているヒット作品です。
ダイの大冒険は、「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」というタイトルからもわかる通り、世界的な大ヒットゲーム作品・ドラゴンクエストの世界観をもとにしている漫画作品です。ドラゴンクエストに登場する様々な呪文やモンスターが登場していますが、ストーリーや重要キャラクターは完全オリジナル設定で描かれていました。また、ダイの大冒険にしか登場しない、オリジナル技やオリジナル呪文も高い人気を獲得しています。
1996年に連載を終えたダイの大冒険は、文庫版や新装版も出版される人気作です。1991年に一度テレビアニメ化されていましたが、2020年にも新しくアニメ化されています。連載終了から25年程経っている作品ですが、今なお新しく多くのファンを確立している注目作です。
ダイの大冒険のあらすじ
ダイの大冒険のあらすじをまとめます。デルムリン島で暮らす少年・ダイは、勇者になることを夢見ていました。そんなダイは育て親のブラスから魔法を教わるものの、全く習得できずにいました。自信を持てずにいたダイでしたが、レオナ姫との出会いを通して秘めたる力を覚醒させます。ダイはレオナ姫の紹介でアバンの弟子となり、勇者になって魔王軍と戦っていく事になります。
フェンブレンのプロフィール
フェンブレンのプロフィールを紹介していきます。フェンブレンとは、ダイの大冒険に登場する敵キャラクターで、ハドラー親衛騎団の一人です。ハドラー親衛騎団とは、元・魔王のハドラーが、超魔生物としてパワーアップを果たした後、大魔王バーンから与えられたチェスの駒に命を与えて生みだした者達です。超魔生物となったハドラーから、それぞれに闘士や騎士道精神といった感情を受け継いだメンバーが揃っています。
そんな中で、フェンブレンは「残虐性」という性質をハドラーから受け継いだ、異質な存在として描かれています。ハドラーへの忠誠心や仲間との協調性は持っているフェンブレンなのですが、内に秘めた残酷さも持ったキャラクターでした。フェンブレン達ハドラー親衛騎団は、オリハルコン製のチェスの駒から出来ているため、全身オリハルコンの身体であり非常に高い防御力と強さを持っています。
ハドラー親衛騎団は、チェスの駒によって生み出されているため、チェスの駒の特性も持っています。例えば、ポーンから生み出されたヒムは、兵士らしく激しい闘士を持つキャラクターで、ナイトから生み出されたシグマは、騎士道精神を持つ騎士らしいキャラクターです。フェンブレンは、ビショップ「僧正」から生み出されたキャラクターで、チェスのビショップが持つ奇襲性がしっかり反映されていました。
フェンブレンのバラン戦や最期を考察
考察①サババでの戦い
ダイの大冒険にて、ハドラー親衛騎団が初登場したのは、サババでの戦いのエピソードです。サババとは、ダイ達魔王軍と戦う人々が築き上げた前線の基地がある港町です。フェンブレンは他のハドラー親衛騎団のメンバーと共に、サババを襲撃しています。フェンブレンは全身刃の特性を活かし、地中に潜って奇襲攻撃を仕掛けます。
フェンブレンは激しい戦いを目の当たりにして尻込みしていたポップの前に突如出現します。驚いて咄嗟に杖で殴ったポップでしたが、そんなポップの杖をあっさり切ってしまいました。ポップが自分に対して有利に戦えないと分かると、じわじわと追い詰める残酷な一面を見せています。また、ヒュンケルに敗れたヒムの腕を斬り落としてしまうなど、仲間に対しても厳しい姿勢を取っていました。
考察②バラン戦
フェンブレンは死の大地を偵察に来たチウの前に現れ、チウを痛めつけます。その所業を見たバランはフェンブレンの両目を潰してしまいます。この事がきっかけで、フェンブレンはバランに復讐を誓っています。その後、ハドラーからの命令を受けて、ポップ達を足止めするハドラー親衛騎団から独断で離脱してしまいます。ハドラーへの忠誠心より、復讐を優先したためです。
独断で行動し、ダイとバラン親子の前に現れたフェンブレン。バランが自分よりも格上だと自覚していたフェンブレンは、死角からの奇襲攻撃を仕掛けます。しかし、攻撃に気づいたダイが放った必殺技の前に敗れ去りました。
考察③最初に殉職した?
バランへの復讐を果たすために、ハドラーの命令に背いてまでハドラー親衛騎団を抜けたフェンブレン。この際、ハドラー親衛騎団の仲間達に、自分のエンブレムを渡しています。バランへ奇襲を仕掛けたフェンブレンでしたが、ダイのアバンストラッシュBをまともに喰らって、真っ二つにされてしまいます。フェンブレンは自分よりも強い者が複数いる事に驚愕し、「気に入らねぇ」と漏らしながら敗れ去りました。
フェンブレンは真っ二つにされた後、爆発して粉々になってしまいます。フェンブレンはハドラー親衛騎団の仲で最初の殉職者となりました。フェンブレンが死亡した時、身体の一部であったエンブレムも砕け散ります。エンブレムが砕け散ったのを見て、仲間達は彼の死を察しました。
フェンブレンのかっこいい魅力
かっこいい魅力①全身刃物
フェンブレンは、オリハルコンのボディや強烈な奇襲攻撃でその強さを見せつけたキャラクターでした。フェンブレンの強さは、やはりその全身刃物のボディによるものが大きいです。ハドラー親衛騎団のメンバーは、皆身体がオリハルコンで出来ています。フェンブレンはオリハルコン製のボディの8割近くが刃で形成されているのです。
全身刃物と言っても過言ではないフェンブレンは、ただの単純な攻撃も、オリハルコン製の武器による斬撃のような凄まじい強さの攻撃に変えてしまいます。その攻撃は、同じくオリハルコンで出来ているヒムの腕を簡単に切ってしまう程の強さでした。
かっこいい魅力②チウを痛めつける残虐性
ハドラー親衛騎団のメンバーの中で、一人だけ異質なキャラクターだったフェンブレン。フェンブレンの異質さは、その残虐性にありました。他のハドラー親衛騎団のメンバーは、主人公ダイ達の敵ではありましたが、生まれ変わったハドラーから、闘志や愛など、プラスの感情を受け継いでいます。その中でフェンブレンだけは、ハドラーに残った功名心や虚栄心といった感情を受け継いだのです。
ハドラーに僅かに残った負の感情「残酷さ」を受け継いだフェンブレン。ハドラーに対しての忠誠心は持ち合わせながらも、戦いの中で弱者を痛めつける残虐性を見せました。チウとの戦いでも、仲間をかばって盾になるチウに対し、痛めつけて楽しむという行動をとっています。フェンブレンはチウに対しても、自分は残酷だと宣言していました。チウを苦しめて「命乞いする姿」が見たくなったと話していました。
チウは戦闘能力ではフェンブレンには全く適いません。それでもチウは大切な部下を守る為、フェンブレンの攻撃に耐えます。どんなにフェンブレンから斬りつけられても、チウは逃げませんでした。そんなチウを助けるため、ゴメちゃんはフェンブレンに体当たりします。思わぬところから反撃を食らったフェンブレンは怒り、チウ達を殺してしまう事に決めました。
かっこいい魅力③バランに誓った復讐
チウを痛めつけるフェンブレンの前に現れたのがバランでした。バランは弱い者を痛めつけるフェンブレンに不快感を露わにします。バランの攻撃で目をつぶされてしまったフェンブレン。オリハルコン製のフェンブレンの目を容易く貫く攻撃に、フェンブレンは驚きます。同時に攻撃を仕掛けた相手に対し、激しい怒りを燃やしました。相手がバランだと分からなかったフェンブレンですが、後にこの憎い敵がバランであると知ります。
フェンブレンはハドラーから命を与えられたオリハルコンで出来た金属生命体です。生みの親であるハドラーの魔力で命を吹き込まれているため、ハドラーの魔力で回復する事も可能です。バランによってつぶされてしまった両目も、ハドラーの力で治す事が出来ました。しかし、フェンブレンは敢えて目を潰れたままにしてもらいます。
両目を潰したバランへの復讐心と激しい怒りを忘れない為に、敢えて視力を失ったままで戦う事にしたのです。このフェンブレンの行動からは、フェンブレンの自分の強さに対しての非常に高いプライドが分かります。
フェンブレンの技や魔法・強さ
技や魔法①ツインソードピニング
ダイの大冒険作中で、フェンブレンが使用した特徴的な技や魔法を紹介していきます。まず、全身刃物のフェンブレンの強みを存分に生かした技が、ツインソードピニングです。ツインソードピニングは、フェンブレンの両腕の刃をしっかりと合わせ、自分自身をドリルのように回転させながら突き進む大技です。その威力は、岩盤も貫き通すほどでした。
技や魔法②バギクロス
フェンブレン達ハドラー親衛騎団は、それぞれに得意とする魔法があります。フェンブレンはバギ系の魔法を得意としていました。バギ系の魔法で最大級の威力を誇っている、バギクロスも使いこなしていました。
フェンブレンに関する感想や評価
ダイの大冒険で一番好きなキャラはフェンブレン。だってアイツ竜の騎士二人相手にしたんだぜ!?ダイさえ邪魔しなけりゃバランに手傷くらい負わせられたかもしれないんだ…!残酷だけどあえて周囲に合わせるとか、最期のセリフとか、他人とは思えねえ…!
— ヤマアラシ (@argame) October 12, 2009
ダイの大冒険に登場したフェンブレンに関しての感想や評価を紹介していきます。まず、フェンブレンは敵として登場しながら、一番好きなキャラクターだと評価されているキャラクターでもありました。ハドラー親衛騎団はダイの大冒険に登場する、最大のライバルと言える敵キャラクターです。ハドラー親衛騎団自体が非常に人気の高い存在ですが、その中でフェンブレンも高い人気を誇っているメンバーでした。
ダイの大冒険のフェンブレンは残虐だけど、どんなに自身に刻まれても部下を守らんと体を張るチウを「立派だよおまえは」と評したり、「悪いなみんな…」って心の中で仲間に謝罪しながら命令に背きダイ&バラン親子に立ちふさがったり、熱い心も持ち合わせてる名悪役のひとりだよねぇ。
— 雀RX (@RX88703369) January 1, 2020
ダイの大冒険のフェンブレンに関しては、名悪役という感想も挙がっていました。ハドラー親衛騎団の中で、残酷さを持つ少し異質な存在だったフェンブレン。しかし、ただの残酷な敵という訳ではなく、チウを痛めつけながらも「立派だ」と讃えられる精神を持ってもいました。また、ハドラーの命令に背きながらも、ダイとバランとの戦いに挑んだ姿もかっこいいと評価されていました。
正々堂々した敵の集団の中に一人だけ違うやつが混ざってるのよくあるけどフェンブレンは残忍なだけで卑怯じゃないからかっこいいな。
— 咳(しわぶき) (@siwabuki) October 13, 2014
ダイの大冒険に登場したフェンブレンは、ハドラー親衛騎団の中で異質な存在として描かれていました。そんなフェンブレンでしたが、卑怯なキャラクターという訳ではありません。残虐性を持ち他のハドラー親衛騎団の仲間たちとは一線を画す存在だったフェンブレンでしたが、バランに潰された両目をそのままにして戦いに挑むなど、フェンブレンなりの譲れない想いを持っていました。
フェンブレンまとめ
ここでは、ダイの大冒険に登場したフェンブレンについて詳しく紹介しています。フェンブレンはハドラー親衛騎団のメンバーの一人で、ビショップから生み出されていました。フェンブレンはオリハルコン製のボディを持ち、ハドラーに僅かに残っていた虚栄心などを受け継ぎ、「残虐性」を持ったキャラクターでした。この残酷さでチウを痛めつけ、バランに両目を潰されてから、バランへの復讐に燃える事となります。
ここでは、フェンブレンがダイの大冒険作中で見せた活躍や強さ、様々な魅力をまとめています。フェンブレンは敵として登場しながらも、ハドラー親衛騎団のメンバーとして人気のあるキャラクターです。是非、ダイの大冒険をチェックして、フェンブレンの活躍するシーンにも注目して見て下さい。