ダイの大冒険（旧作アニメ）が打ち切りになった理由は？最終回の結末も紹介

原作漫画「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」は週刊少年ジャンプ（集英社）の1989年第45号〜1996年第52号で連載されていた、バトル・ファンタジーです。1991年に第1作目となるテレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」がTBS系列で放送され、それから約30年後の2020年にテレビ東京系列にて再アニメ化が実現したことで話題になりました。

今回はなぜテレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（1991年版）」が打ち切りとなったのか、その理由や原作と1991年版アニメとの最終回の違いを考察していきます。さらに、1991年版のアニメ主題歌や2020年版の作品情報についてもみていきます。まず、次に「ダイの大冒険」のあらすじをみていきます。

主人公ダイは怪物島と呼ばれる孤島でモンスターたちと平和に暮らす少年でしたが、かつて勇者アバンと仲間たちによって倒された魔王ハドラーが復活したことで、その暮らしが一変。ダイは危機を救ってくれたアバンの弟子となり、才能を目覚めさせていきます。そして、アバンの死後、その意志を継いで魔王を倒すことを決意した見習い勇者ダイは、同じくアバンの使徒の魔法使いポップとともに冒険に出ることになります。

テレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（1991年版）」はなぜ打ち切りになったのか、その理由の考察の1つ目は視聴率です。なぜアニメ「ダイの大冒険（1991年版）」は打ち切りになったのでしょうか？まず、その視聴率をみていきます。当時、アニメ「ダイの大冒険」は午後7時のゴールデンタイムで放送されていました。

現在では視聴率よりも、円盤売り上げや見放題配信契約の方が重視されていますが、1991年当時は視聴率が最も重視されていました。特にゴールデンタイムならなおさら重視され、数字が取れなければ即打ち切りというシビアな時代でした。そんな時代において、アニメ「ダイの大冒険（1991年版）」の視聴率は平均10％くらいでした。

当時、同じ時間帯に放送されていたアニメ「ドラゴンボール」の視聴率が20％くらいだったことから、関係者から見ればアニメ「ダイの大冒険」の視聴率を低く感じた可能性があるようです。次に、なぜアニメ「ダイの大冒険（1991年版）」が打ち切りされたのか、決定的な理由をみていきます。

テレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（1991年版）」はなぜ打ち切りになったのか、その理由の考察の2つ目は打ち切り理由です。なぜアニメ「ダイの大冒険（1991年版）」の打ち切りになったのでしょうか？その理由は、テレビ局つまりTBSの都合によるものだったようです。

アニメ「ダイの大冒険」はもともと1年間だけ放送する予定だったところを、人気が高かったため、もう少し放送期間を延長することが決定していました。そして、1年以上の放送期間を前提として、シリーズ構成が進められていたアニメ「ダイの大冒険」でしたが、当時のTBSはアニメ「ダイの大冒険」が放送されているゴールデンタイムの時間帯に、アニメではなくバラエティ番組を流したかったそうです。

そのため、アニメ「ダイの大冒険」は人気があったにも関わらず、当初の予定通り、放送期間を延長することなく、1年で放送終了を迎えることとなりました。そして、1年で放送が終了することが決まったとき、このままの構成でいくと竜騎衆が登場したエピソードあたりで中途半端な終わり方をしてしまうと気づいた、原作者とスタッフが相談して急遽構成が変えられることとなったそうです。

ちなみに、アニメ「ダイの大冒険」が放送終了した後にその時間枠に放送されたのが「ムーブ」というバラエティ番組です。それなりに人気の出たバラエティ番組だったそうですが、アニメ「ダイの大冒険」ファンにとっては面白くなかったようです。

テレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（1991年版）」はなぜ打ち切りになったのか、その理由の考察の3つ目は竜騎衆のキャラデザやスポンサーについてです。ここまで、なぜアニメ「ダイの大冒険（1991年版）」が打ち切りになったのかについてみてきました。

そして、テレビ局の都合で打ち切りとなったアニメ「ダイの大冒険（1991年版）」ですが、実は竜騎衆のキャラクターデザインもできており、人形の試作なども行われていたそうです。

そして、スポンサーの東映やおもちゃを発売していたタカラもアニメを続けるつもりだったと言われています。さらに、ファンの間ではその時間帯にどうしてもバラエティ番組を持ってきたいなら、なぜアニメ「ダイの大冒険」を別の時間帯に引っ越しさせるなどの方法を取らなかったのかなどの疑問の声もあったようです。

原作「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」の最終回では、ダイたちが魔王ハドラーを倒した後も物語が続いてきます。ダイたちの新たな敵は、魔王ハドラーを賦活させた元凶の大魔王バーンです。地上征服を目論む大魔王バーンに対し、ダイは生まれ持った竜の紋章と父親の竜の騎士バランから継承した竜の紋章の双竜紋を1つにして、額に浮かび上がらせ、竜魔人として目覚めます。

そして、激闘の結果、ダイは真の力を発揮した真・大魔王バーンを滅ぼしますが、脅威はそこで終わりませんでした。大魔王バーン率いる魔王軍の一員で既に死んだと思われていた死神キルバーンが、地上を滅ぼす事ができるほどの強大な兵器「黒の核晶（コア）」を持って現れました。ダイは黒の核晶（コア）の大爆発を阻止するため、それを持って上空に飛び上がり、その後戻ってくることはありませんでした。

行方不明になったダイを仲間たちは世界中を巡って探しますが、見つかりません。ダイは既に死んでしまったのではないかという考えがよぎりますが、ダイの剣を作ったロン・ベルクは、ダイの剣に装飾された宝玉の輝きが健在である限り、ダイは生きていると言います。仲間たちはダイの生存を信じながら、新たな冒険に出るという最終回となっています。

テレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（1991年版）」の最終回のタイトルは「ダイよ立ち上がれ！勇者の道は永遠に!」です。それは原作10巻のバラン編のラストに当たる内容となっています。バランは魔王軍の一員で竜の騎士です。そして、その正体はダイの父親でした。

つまり、ダイは竜の騎士バランと人間の母との間に生まれたハーフなのです。ダイは実の父親のバランと戦うことになり、記憶を消されそうになるなど苦戦します。しかし、仲間たちとの絆により、パワーアップします。そして、最終的にはみんなの想いを剣に集め、アバンストラッシュを決め、無事バランを退かせることに成功。そこで終了という内容でした。

テレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（1991年版）」のオープニングテーマ（OP）のタイトルは「勇者よいそげ！！」です。作詞を及川恒平さんが、作曲・編曲をすぎやまこういちさんが手掛け、団時郎さんが歌っています。イントロで使用されているファンファーレはゲーム内でもテーマ曲として流れているため、アニメを見たことがなくても聞いたことがある人は多いだろうと言われています。

また、アニメ「ダイの大冒険（1991年版）」のオープニングテーマ（OP）の作詞を手掛けた及川恒平さんは1970年代頃は小室哲哉さんが中心人物となって結成されたユニット「六文銭」のメンバーだったそうで、現在も作詞家の他に作曲家やシンガーソングライターとして活動しています。

テレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（1991年版）」のエンディングテーマ（ED）のタイトルは「この道わが旅」です。作詞を藤公之介さんが、作曲・編曲をすぎやまこういちさんが手掛け、団時郎さんが歌っています。この楽曲はアニメのエンディングテーマでもありますが、実はゲーム「ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々」でもエンディングテーマとしても起用されています。

また、アニメ「ダイの大冒険（1991年版）」のエンディングテーマ（ED）の「この道わが旅」の作詞した藤公之介さんは、井上順さんの楽曲「親友」や楽曲「友よ泣け」、他に草刈正雄さんの楽曲「センチメンタル・シティー」などの作詞も手掛けています。

テレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（2020年版）」のあらすじをみていくと、かつて勇者アバンとその仲間達によって魔王ハドラーが倒され、世界に平和が戻ります。それから時が経ち、勇者に憧れる少年ダイも、魔王の邪悪な意思から解放されたモンスターたちと平和に暮らしていました。しかし、魔王ハドラーが復活したことでその暮らしも一変。ダイは師匠や仲間と出会い、世界を救うための冒険に出ることになります。

テレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（2020年版）」の声優キャストをみていくと、主人公ダイ役は種﨑敦美さんが務め、ダイの仲間のポップ役は豊永利行さん、マァム役は小松未可子さん、レオナ役は早見沙織さん、ダイの師匠アバン役は櫻井孝宏さん、アバンの一番弟子のヒュンケル役は梶裕貴さんが演じています。

さらに、ダイを育てたブラス役は緒方賢一さん、ダイの友達のモンスターのゴメちゃん役は降幡愛さん、魔王軍のハドラー役は関智一さん、フレイザード役は奈良徹さん、クロコダイン役は前野智昭さん、ザボエラ役は岩田光央さん、ミストバーン役は子安武人さん、大魔王バーン役は土師孝也さん、ダイの父親のバランは速水奨さんが演じています。

テレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（2020年版）」のオープニングテーマ（OP）のタイトルは「生きるをする」です。ロックバンド「マカロニえんぴつ」の楽曲で、作詞・作曲ははっとりさん、編曲はマカロニえんぴつが手掛けています。こちらの楽曲は2020年11月4日に発売された、マカロニえんぴつのメジャー1st EPとなる「愛を知らずに魔法は使えない」に収録されています。

テレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（2020年版）」のエンディングテーマ（ED）のタイトルは「mother」です。こちらもロックバンド「マカロニえんぴつ」の楽曲で、作詞・作曲ははっとりさん、編曲はマカロニえんぴつが手掛けています。エンディングテーマ「mother」もオープニングテーマの「生きるをする」とともにメジャー1st EPとなる「愛を知らずに魔法は使えない」に収録されています。

こちらはテレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（2020年版）」に関するツイートです。2020年版では自分達が大好きだった「ダイの大冒険」の良さを今の子供世代にも共感していほしいというスタッフ陣の気持ちや、原作アニメや1991年版への最大限のリスペクトを感じられるという感想となっています。

さらに「ダイの大冒険」という作品について、2020年版でカットされた部分があっても、人間ドラマが最高なので問題ないと評価しています。

こちらもテレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（2020年版）」に関するツイートです。2020年版ではセクハラしーにゃ残虐シーンがカットされていますが、それらのシーンはあくまでも「ダイの大冒険」という作品のスパイス的な要素であり、カットされた部分が本質ではないという感想です。そして、本当に「ダイの大冒険」を好きな人達がつくってくれていると評価されており、スタッフ人への感謝の声となっています。

こちらはテレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（2020年版）」に関するツイートです。2020年版では子どもに悪影響を与えないように、誰も不幸にならないようにしつつも、オリジナルを尊重しながら丁寧なアレンジがされているという感想で、再アニメ化をとても喜んでいる声となっています。

いかがでしたか？テレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険（1991年版）」がなぜ打ち切りとなったのかを理由を考察し、テレビ局の都合によるものであったことが分かりました。さらに、原作漫画と1991年版アニメの最終回を比較し、1991年版アニメの最終回は原作漫画の10巻収録のバラン編のラストあたりで終わっていることが分かりました。

また、1991年版の主題歌や再アニメ化情報についてもみてきました。皆さんもぜひ、1991年版から約30年ぶりに再アニメ化された「ダイの大冒険（2020年版）」をお楽しみください！